JP2018185921A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】低電力で点灯させる放電ランプであっても、配光特性に優れた放電ランプを提供することである。【解決手段】実施形態に係る放電ランプは、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯可能である。放電ランプは、金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、を含む放電媒体が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出する一対の電極と;を具備している。放電ランプは、以下の式を満足する。Wb>Wtなお、Wbは、前記電極の前記放電空間側の端面の中心と、前記金属ハロゲン化物が設けられる側の前記発光部の内壁面との間の距離(mm)である。Wtは、前記電極の前記放電空間側の端面の中心と、前記金属ハロゲン化物が設けられる側とは反対側の前記発光部の内壁面との間の距離(mm)である。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
金属ハロゲン化物が封入された放電空間を内部に有する発光部と、放電空間の内部に突出する一対の電極とを備えた放電ランプがある。
近年においては省電力化の要求から、例えば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプが求められている。しかしながら、28W(ワット)以下の電力で放電ランプを点灯させると35W(ワット)程度の電力で放電ランプを点灯させる場合に比べて発光部の温度が低くなる。そのため、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプは、35W(ワット)程度の電力で点灯させる放電ランプに比べて発光効率が低くなり、明るさが暗くなるという問題がある。
そのため、発光部を小さくすることで放熱を抑制し、明るさが暗くなるのを抑制した放電ランプが提案されている。ところが、発光部を小さくすると、金属ハロゲン化物と電極との間の距離が短くなり、照射面において最も明るくなる領域が放電ランプが取り付けられた灯具の中心軸上からずれて所望の配光特性が得られなくなるという新たな問題が生じる。
そこで、低電力で点灯させる放電ランプであっても、配光特性に優れた放電ランプの開発が望まれていた。
特開2004−172056号公報
本発明が解決しようとする課題は、低電力で点灯させる放電ランプであっても、配光特性に優れた放電ランプを提供することである。
実施形態に係る放電ランプは、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯可能である。放電ランプは、金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、を含む放電媒体が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出する一対の電極と;を具備している。放電ランプは、以下の式を満足する。
Wb>Wt
なお、Wbは、前記電極の前記放電空間側の端面の中心と、前記金属ハロゲン化物が設けられる側の前記発光部の内壁面との間の距離(mm)である。
Wtは、前記電極の前記放電空間側の端面の中心と、前記金属ハロゲン化物が設けられる側とは反対側の前記発光部の内壁面との間の距離(mm)である。
本発明の実施形態によれば、低電力で点灯させる放電ランプであっても、配光特性に優れた放電ランプを提供することができる。
本実施の形態に係る放電ランプを例示するための模式図である。 発光部の模式断面図である。 灯具の筐体に取り付けられた放電ランプを例示するための模式断面図である。 他の実施形態に係る電極を例示するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本発明の実施形態に係る放電ランプは、例えば、自動車の前照灯に用いられるHID(High Intensity Discharge)ランプとすることができる。また、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合には、いわゆる水平点灯を行うものとすることができる。
本発明の実施形態に係る放電ランプの用途は、自動車の前照灯に限定されるわけではないが、ここでは一例として、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
なお、図1においては、放電ランプ100を自動車に取り付けた場合に、前方となる方向を前端側、後方となる方向を後端側、上方となる方向を上端側、下方となる方向を下端側としている。
図2は、発光部11の模式断面図である。
図1に示すように、放電ランプ100には、バーナー101およびソケット102が設けられている。
バーナー101には、外管5、内管1、電極マウント3、サポートワイヤ35、スリーブ4、および金属バンド71が設けられている。
外管5は、内管1の外側に内管1と同芯に設けられている。すなわち、バーナー101は、外管5と内管1とによる二重管構造を有している。外管5は、内管1の円筒部14付近に接合(溶着)されている。
内管1と外管5との間に形成された閉空間には、ガスが封入されている。封入されるガスは、誘電体バリア放電が可能なガスとすることができる。封入されるガスは、例えば、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガス、またはこれらの混合ガスとすることができる。ガスの封入圧力は、例えば、常温(25℃)で0.3atm以下とすることができる。なお、ガスの封入圧力は、常温(25℃)で0.1atm以下とすることがより好ましい。
外管5は、内管1の材料の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有し、且つ、紫外線遮断性を有する材料から形成することが好ましい。外管5は、例えば、チタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物が添加された石英ガラスから形成することができる。
内管1は、発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14を有する。発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14は、一体に形成することができる。
内管1(発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14)は、透光性と耐熱性を有する材料から形成されている。内管1は、例えば、石英ガラスなどから形成することができる。
図2に示すように、発光部11は、ほぼ楕円体状の外形形状を有している。発光部11は、内管1の中央付近に設けられている。内管1の軸方向における発光部11の寸法(球体長)は、例えば、8mm程度とすることができる。内管1の軸方向に直交する方向における発光部11の寸法は、例えば、6mm程度とすることができる。
発光部11の内部には、放電空間111が設けられている。放電空間111の中央部分は、ほぼ円柱状を呈している。放電空間111の両端部分は、ほぼ円錐状を呈している。
放電空間111には、放電媒体が封入されている。放電媒体は、金属ハロゲン化物2と、不活性ガスとを含む。
また、本実施の形態に係る放電ランプ100においては、環境保護の観点から、放電媒体は、実質的に水銀を含まないものとしている。なお、本明細書において、「実質的に水銀を含まない」とは、水銀を全く含まないだけではなく、水銀が不純物程度に含まれる場合も許容される。例えば、放電媒体は、放電空間111中において、2mg/cc未満となるのであれば水銀を含むことができる。
金属ハロゲン化物2は、例えば、スカンジウム(Sc)のハロゲン化物、インジウム(In)のハロゲン化物、ナトリウム(Na)のハロゲン化物、亜鉛(Zn)のハロゲン化物を含むものとすることができる。ハロゲンとしては、例えば、ヨウ素(I)を例示することができる。ただし、ヨウ素の代わりに臭素(Br)や塩素(Cl)などを用いることもできる。
放電空間111に封入される不活性ガスは、例えば、キセノンとすることができる。また、キセノンの他に、ネオン、アルゴン、クリプトンなどを用いたり、これらを組み合わせた混合ガスを用いることもできる。
ただし、不活性ガスは、キセノンとすることがより好ましい。
封止部12は、板状を呈し、発光部11の両端部のそれぞれに接合されている。封止部12は、例えば、ピンチシール法を用いて形成することができる。なお、封止部12は、シュリンクシール法により形成され、円柱状を呈したものであってもよい。一方の封止部12には、境界部13を介して円筒部14が接合されている。
境界部13および円筒部14は、封止部12の、発光部11側とは反対側の端部に接合されている。
電極マウント3は、封止部12の内部に設けられている。
電極マウント3は、金属箔31、電極32、コイル33、およびリード線34を有する。
金属箔31は、封止部12の内部に設けられている。金属箔31は、電極32の、放電空間111側とは反対側の端部の近傍に接合されている。
金属箔31は、薄板状を呈し、例えば、モリブデン、レニウムモリブテン、タングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。
電極32は、線状を呈している。電極32の断面形状は、例えば、円形とすることができる。電極32の太さ(断面形状が円形の場合には直径)は、例えば、0.2mm以上、0.4mm以下とすることができる。
なお、電極32の太さは、電極32が延びる方向において一定でなくてもよい。例えば、電極32の太さは、先端部側が基端部側よりも太くなっていてもよい。また、電極32の先端部が球形となっていてもよい。また、直流点灯タイプのように、一方の電極の太さと、他方の電極の太さとが異なるものであってもよい。
電極32の一方の端部は、放電空間111内に突出している。すなわち、電極32の一端は放電空間111の内部に設けられ、他端は封止部12の内部に設けられている。一対の電極32は、所定の距離を置いて互いに対向するように設けられている。一対の電極32の先端同士の間の距離(電極間距離)は、例えば、3.4mm以上、4.4mm以下とすることができる。電極32の他方の端部は、金属箔31の、発光部11側の端部近傍に接合されている。電極32と金属箔31の接合は、例えば、レーザ溶接により行うことができる。
電極32は、例えば、純タングステン、ドープタングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。なお、電極32は、トリウムを含有していてもよいし、トリウムを含有していなくてもよい。
コイル33は、封止部12にクラックが発生するのを抑制するために設けられている。 コイル33は、例えば、ドープタングステンからなる金属線から形成することができる。コイル33は、封止部12の内部に設けられている。コイル33は、電極32の外側に巻きつけられている。例えば、コイル33の線径は30μm〜100μm程度、コイルピッチは600%以下とすることができる。
リード線34は、線状を呈している。リード線34の断面形状は、例えば、円形とすることができる。リード線34は、例えば、モリブデンなどから形成することができる。リード線34の一方の端部側は、金属箔31の、発光部11側とは反対側の端部近傍に接合されている。リード線34と金属箔31の接合は、レーザ溶接により行うことができる。リード線34の他方の端部側は、内管1の外部にまで延びている。
サポートワイヤ35は、L字状を呈し、放電ランプ100の前端側から出ているリード線34の端部に接合されている。サポートワイヤ35とリード線34との接合は、レーザ溶接により行うことができる。サポートワイヤ35は、例えば、ニッケルから形成することができる。
スリーブ4は、サポートワイヤ35の、内管1と平行に延びる部分を覆っている。スリーブ4は、例えば、円筒状を呈している。スリーブ4は、例えば、セラミックスから形成することができる。
金属バンド71は、外管5の後端側の端部近傍に固定されている。
ソケット102は、本体部61、取り付け金具72、底部端子81、および側部端子82を有する。
本体部61は、樹脂などの絶縁性材料から形成されている。本体部61の内部には、リード線34の後端側、サポートワイヤ35の後端側、およびスリーブ4の後端側が設けられている。
取り付け金具72は、本体部61の端部に設けられている。取り付け金具72は、本体部61の前端側に設けられている。取り付け金具72は、本体部61から突出している。取り付け金具72は、金属バンド71を保持する。取り付け金具72により金属バンド71を保持することで、バーナー101がソケット102に保持される。
底部端子81は、本体部61の内部に設けられている。底部端子81は、本体部61の後端側に設けられている。底部端子81は、導電性材料から形成されている。底部端子81は、リード線34と電気的に接続されている。
側部端子82は、本体部61の側壁に設けられている。側部端子82は、本体部61の後端側に設けられている。側部端子82は、導電性材料から形成されている。側部端子82は、サポートワイヤ35と電気的に接続されている。
底部端子81と側部端子82は、点灯回路201と電気的に接続される。この場合、底部端子81は、点灯回路201の高圧側と電気的に接続される。側部端子82は、点灯回路201の低圧側と電気的に接続される。
図3は、灯具200の筐体202に取り付けられた放電ランプ100を例示するための模式断面図である。
図3に例示をした灯具200は、自動車の前照灯に用いられるものである。
図3に示すように、灯具200には、放電ランプ100、点灯回路201、筐体202、遮光制御板203、レンズ204が設けられている。
点灯回路201は、放電ランプ100の始動および点灯の維持を行うための回路である。点灯回路201は、例えば、イグナイタ回路201aとバラスト回路201bとを備えたものとすることができる。
点灯回路201の入力側には、バッテリーなどの直流電源が電気的に接続されている。点灯回路201の出力側には、放電ランプ100が電気的に接続されている。
イグナイタ回路201aは、例えば、トランス、コンデンサ、抵抗、半導体素子などから構成されている。イグナイタ回路201aは、30kV程度の高圧パルスを生成し、生成された高圧パルスを放電ランプ100に印加する。30kV程度の高圧パルスを放電ランプ100に印加することで、一対の電極32の間において絶縁破壊が生じ、放電が生じる。すなわち、イグナイタ回路201aにより放電ランプ100が始動する。
バラスト回路201bは、イグナイタ回路201aにより、始動した放電ランプ100の点灯を維持する。バラスト回路201bは、例えば、DC/DC変換回路、DC/AC変換回路、電流・電圧検出回路および制御回路などを有している。
筐体202の前端側の端部と後端側の端部は開口している。筐体202は、リフレクタの機能と、放電ランプ100を保持する機能とを有する。
筐体202は、放電ランプ100から照射された光を前端側に反射させる。筐体202は、例えば、反射率の高い金属などから形成されている。筐体202の内部には空間が設けられ、筐体202の内面は放物線形状を呈している。
放電ランプ100は、筐体202に取り付けられる。放電ランプ100のソケット102は、筐体202の後端側の開口付近に取り付けられる。放電ランプ100のバーナー101は、筐体202の内部の空間に設けられる。
放電ランプ100は、中心軸(管軸)がほぼ水平の状態で、且つ、サポートワイヤ35がほぼ下端側(下方)に位置するように筐体202に取り付けられる。なお、この様な方向に取り付けられた放電ランプ100を点灯することは、水平点灯と称される。
遮光制御板203は、筐体202の内部であって、バーナー101の前端側、かつ、バーナー101の下端側に設けられている。
遮光制御板203は、金属などの遮光性材料から形成されている。遮光制御板203は、カットラインと呼ばれる配光を形成するために設けられている。遮光制御板203は、可動式とすることができる。
レンズ204は、筐体202の前端側の開口を塞ぐように設けられている。レンズ204は、凸レンズとすることができる。レンズ204は、放電ランプ100から直接入射した光、筐体202により反射され入射した光を集光させて所望の配光を形成する。
ここで、近年においては、省電力化の要求から、より低電力で点灯可能な放電ランプが求められている。例えば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させることができる放電ランプが求められている。
この様な低電力で放電ランプを点灯させると、35W(ワット)程度の電力で放電ランプを点灯させる場合に比べて発光部11の温度が低くなる。発光部11の温度が低くなると発光効率が低くなるので、明るさが暗くなるという問題がある。
この場合、発光部11を小さくすれば、発光部11からの放熱量が少なくなるので発光部11の温度が低くなるのを抑制することができる。そのため、発光効率の低下、ひいては明るさが暗くなるのを抑制することができる。
ところが、発光部11を小さくすると、筐体202に取り付けられた放電ランプ100を点灯させた際に、照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれるという新たな問題が生じることが判明した。照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれると、意図しない領域に光が照射されることになる。
本発明者の得た知見によれば、照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれる原因は、電極32の先端同士の間に生じた弧状の放電S1の形状が変化したためであることが判明した。
また、放電S1の湾曲が大きくなると(放電S1の位置が発光部11の内壁面側に移動すると)、照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上から大きくずれることが判明した。
そして、電極32の先端と、金属ハロゲン化物2が設けられる側の発光部11の内壁面との間の距離が短くなれば、放電S1の湾曲が大きくなることが判明した。
そのため、以下の式を満足するようにすれば、放電S1の湾曲が大きくなるのを抑制することができ、ひいては照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれるのを抑制することができる。
Wb>Wt
なお、Wbは、電極32の放電空間111側の端面の中心と、金属ハロゲン化物2が設けられる側の発光部11の内壁面との間の距離(mm)である。
Wtは、電極32の放電空間111側の端面の中心と、金属ハロゲン化物2が設けられる側とは反対側の発光部11の内壁面との間の距離(mm)である。
また、本発明者はさらなる検討の結果、距離Wb(mm)に対する距離Wt(mm)の比(Wt/Wb)と、不活性ガスの常温(25℃)における圧力P(atm)との積を所定の範囲内にすれば、放電S1の湾曲が大きくなるのをさらに抑制することができ、ひいては照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれるのをさらに抑制することができるとの知見を得た。
表1および表2は、(Wt/Wb)×Pと、照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれることとの関係を例示するための表である。
Figure 2018185921
Figure 2018185921
なお、判定においては、灯具200(レンズ204)の先端から10m離れた位置を照射面とした。そして、照射面において、筐体202の中心軸202a上の照度が、最も明るくなる領域の照度の75%以上となった場合を「○」とし、75%よりも低くなった場合を「×」とした。
安定点灯時の印加電圧は25W(ワット)程度、始動時の印加電圧は55W(ワット)程度とした。
金属ハロゲン化物2の組成比は、ScI:NaI:ZnI:InBr=45wt%:49wt%:4.9wt%:0.1wt%とした。
金属ハロゲン化物2の重量は、200μgとした。
発光部11の内容積(放電空間111の体積)は、22μLとした。
発光部11の材料は、石英ガラスとした。
電極32の直径は0.28mmとした。
放電空間111に封入される不活性ガスは、キセノンとした。
不活性ガスの常温(25℃)における圧力Pは、10atm以上、15atm以下とした。
なお、一例として、表1は圧力Pが12atmの場合、表2は圧力Pが14atmの場合とした。
また、1.15mm≦Wb≦1.65mm、0.7mm≦Wt≦1.2mmとした。
表1および表2から分かるように、以下の式を満足するようにすれば、照射面において最も明るくなる領域が筐体202の中心軸202a上からずれるのを抑制することができる。
6.2≦(Wt/Wb)×P≦11.5
なお、図1および図2に例示をした電極32の中心軸32aは、放電ランプ100の中心軸(管軸)100aと平行となっているがこれに限定されるわけではない。
図4は、他の実施形態に係る電極32を例示するための模式図である。
図4に示すように、電極32の中心軸32aは、放電ランプ100の中心軸(管軸)100aと交差していてもよい。
この場合、電極32の中心軸32aと、放電ランプ100の中心軸(管軸)100aとがなす角度θは以下の式を満足するようにすることができる。
2.7°≦θ≦15.0°
電極32の中心軸32aが、放電ランプ100の中心軸(管軸)100aと交差するようにすれば、Wb>Wtとなるようにするのが容易となる。そのため、製造コストの低減と、生産性の向上とを図ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 内管、2 金属ハロゲン化物、5 外管、11 発光部、12 封止部、32 電極、32a 中心軸、100 放電ランプ、100a 中心軸、101 バーナー、102 ソケット、111 放電空間、200 灯具、202 筐体

Claims (5)

  1. 安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯可能な放電ランプであって、
    金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、を含む放電媒体が封入された放電空間を内部に有する発光部と;
    前記放電空間の内部に突出する一対の電極と;
    を具備し、
    以下の式を満足する放電ランプ。
    Wb>Wt
    なお、Wbは、前記電極の前記放電空間側の端面の中心と、前記金属ハロゲン化物が設けられる側の前記発光部の内壁面との間の距離(mm)である。
    Wtは、前記電極の前記放電空間側の端面の中心と、前記金属ハロゲン化物が設けられる側とは反対側の前記発光部の内壁面との間の距離(mm)である。
  2. 以下の式を満足する請求項1記載の放電ランプ。
    6.2≦(Wt/Wb)×P≦11.5
    なお、Pは、前記不活性ガスの圧力(atm)である。
  3. 前記電極の中心軸は、前記放電ランプの中心軸と交差している請求項1または2に記載の放電ランプ。
  4. 以下の式を満足する請求項1〜3のいずれか1つに記載の放電ランプ。
    1.15mm≦Wb≦1.65mm
  5. 前記不活性ガスはキセノンであり、
    前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力は、10atm以上、15atm以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の放電ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020067373A1 (ja) 2018-09-28 2020-04-02 富士フイルム株式会社 印刷用原版、印刷用原版積層体、印刷版の製版方法、及び印刷方法

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