JP2018169248A - 温度センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属窒化物材料の薄膜サーミスタ部との密着性が高いと共に高い耐熱性と耐湿性とを有した保護膜を備えた温度センサ及びその製造方法を提供すること。【解決手段】 絶縁性基材2と、絶縁性基材上にサーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部3と、互いに対向して薄膜サーミスタ部の下又は上の少なくとも一方にパターン形成された一対のパターン電極4と、薄膜サーミスタ部上に形成された非晶質窒化物保護膜5とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム型サーミスタ温度センサ等に好適な温度センサ及びその製造方法に関する。
温度センサ等に使用されるサーミスタ材料は、高精度、高感度のために、高いB定数が求められている。このようなサーミスタ材料には、Mn,Co,Fe等の遷移金属酸化物が一般的であったが、近年、樹脂フィルム上にサーミスタ材料を形成したフィルム型サーミスタセンサの開発が検討されており、樹脂フィルム上に成膜可能なサーミスタ用金属窒化物材料が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、その他にも、非焼成で形成でき、Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Si,Cu及びAlの少なくとも1種の窒化物材料であり、上記結晶構造を有するものであって高B定数が得られる材料が開発されている(特許文献2〜7)。
このサーミスタ用金属窒化物材料を用いた従来のサーミスタ温度センサは、例えば樹脂フィルム等の絶縁性基材と、絶縁性基材上にサーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部と、互いに対向して薄膜サーミスタ部上にパターン形成された一対のパターン電極と、パターン電極と共に薄膜サーミスタ部を覆っているポリイミド樹脂とを備えている。
特開2013−205319号公報 特開2014−123646号公報 特開2014−236204号公報 特開2015−65408号公報 特開2015−65417号公報 特開2015−73077号公報 特開2015−73075号公報
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
上記従来の技術では、金属窒化物材料の薄膜サーミスタ部上に絶縁性保護膜としてポリイミド樹脂を形成又は接着しているが、金属窒化物材料の薄膜サーミスタ部とポリイミド樹脂との密着性が弱く、密着性の向上が要望されていた。また、ポリイミド樹脂材料のように有機系樹脂材料は、熱に弱く、十分な耐熱性を有した無機系保護膜用材料も要望されていた。特に、サーミスタ部はセラミックス材料からなることが多いため、絶縁性も兼ね備えた耐熱性を有するセラミックス保護膜が要望されていた。さらに、ポリイミド樹脂よりも高い耐湿性を有した保護膜が要望されている。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、金属窒化物材料の薄膜サーミスタ部との密着性が高いと共に高い耐熱性と耐湿性とを有した保護膜を備えた温度センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る温度センサは、絶縁性基材と、前記絶縁性基材上にサーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部と、互いに対向して前記薄膜サーミスタ部の下又は上の少なくとも一方にパターン形成された一対のパターン電極と、前記薄膜サーミスタ部上に形成された絶縁性の非晶質窒化物保護膜とを備えていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサでは、サーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部上に形成された絶縁性の非晶質窒化物保護膜を備えているので、互いに窒化物である薄膜サーミスタ部と絶縁性の非晶質窒化物保護膜との高い密着性が得られると共に、窒化物の保護膜によりポリイミド樹脂よりも高い耐熱性を得ることができる。また、非晶質窒化物保護膜が非晶質(アモルファス)であるため、非晶質窒化物膜中に結晶粒界が存在せず、大気中の水蒸気等のガスバリア性も向上して、高い耐湿性も得ることができる。なお、セラミックス保護膜は膜中に結晶粒界を有することが多く、結晶粒界を通じて大気中の水蒸気等が透過する確率が高いが、上記非晶質窒化物保護膜は、膜中に結晶粒界が存在しない非晶質(アモルファス)からなるため、水蒸気等の透過する確率が低い。
第2の発明に係る温度センサは、第1の発明において、前記非晶質窒化物保護膜が、Si−Nの非晶質膜であることを特徴とする。
すなわち、この温度センサでは、薄膜サーミスタ部と絶縁性窒化物保護膜との結晶構造が、同じ窒化物セラミックス系であるので、高い密着性を確保することができると共に、高い耐熱性も確保することができる。
第3の発明に係る温度センサは、第1又は第2の発明において、前記薄膜サーミスタ部が、一般式:M(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。0.70≦y/(x+y)≦0.98、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相であることを特徴とする。
すなわち、この温度センサでは、薄膜サーミスタ部が上記Mで示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相であるので、薄膜サーミスタ部が非焼成で成膜できると共に、高いB定数とフレキシブル性とを有している。
第4の発明に係る温度センサは、第3の発明において、前記絶縁性基材が、絶縁性フィルムであることを特徴とする。
すなわち、この温度センサでは、絶縁性基材が、絶縁性フィルムであるので、薄膜サーミスタ部と共に絶縁性基材もフレキシブル性を有することで、薄型で全体がフィルム状のフレキシブル温度センサとなる。例えば測定対象物に押し当てた際に、柔軟に湾曲して測定対象物と接触させることが可能になる。また、測定対象物が曲面をもっていても、測定対象物と薄膜サーミスタ部とを面接触させることができる。したがって、この温度センサは、薄型でかつフレキシブル性を有するので、狭い空間や曲面等への設置が可能となり、温度センサの設置自由度を大幅に向上させることができる。
第5の発明に係る温度センサの製造方法は、第1から第4の発明のいずれかの温度センサを製造する方法であって、絶縁性基材上に薄膜サーミスタ部をスパッタリングにより形成する薄膜サーミスタ部形成工程と、互いに対向して前記薄膜サーミスタ部の下又は上の少なくとも一方に一対のパターン電極をパターン形成するパターン電極形成工程と、前記薄膜サーミスタ部上に絶縁性の非晶質窒化物保護膜をスパッタリングにより形成する保護膜形成工程とを有し、前記保護膜形成工程で、窒素のみ又は窒素とアルゴンとの混合ガスによる雰囲気中での反応性スパッタにより前記非晶質窒化物保護膜を成膜することを特徴とする。
すなわち、この温度センサの製造方法では、保護膜形成工程で、窒素のみ又は窒素とアルゴンとの混合ガスによる雰囲気中での反応性スパッタにより非晶質窒化物保護膜を成膜するので、反応性スパッタの雰囲気中に酸素が含まれないことで薄膜サーミスタ部の表面酸化を抑制しつつ非晶質窒化物保護膜を成膜することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る温度センサ及びその製造方法によれば、サーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部上に形成された絶縁性の非晶質窒化物保護膜を備えるので、互いに窒化物である薄膜サーミスタ部と非晶質窒化物保護膜との高い密着性が得られると共に、非晶質の窒化物保護膜によりポリイミド樹脂よりも高い耐熱性と耐湿性を得ることができる。したがって、薄膜サーミスタ部と非晶質窒化物保護膜との剥離が発生し難いと共に、高温環境や多湿環境等での使用が可能になり高い信頼性が得られる。
本発明に係る温度センサ及びその製造方法の第1実施形態において、温度センサを示す平面図及びA−A線断面図である。 第1実施形態において、温度センサの製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る温度センサ及びその製造方法の第2実施形態において、温度センサを示す平面図及びB−B線断面図である。 第2実施形態において、温度センサの製造方法を工程順に示す断面図である。
以下、本発明に係る温度センサ及びその製造方法における第1実施形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面の一部では、各部を認識可能又は認識容易な大きさとするために必要に応じて縮尺を適宜変更している。
本実施形態の温度センサ1は、フィルム型サーミスタセンサであって、図1に示すように、絶縁性基材2と、絶縁性基材2上にサーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部3と、互いに対向して薄膜サーミスタ部3の下にパターン形成された一対のパターン電極4と、薄膜サーミスタ部3上に形成された絶縁性の非晶質窒化物保護膜5とを備えている。
上記薄膜サーミスタ部3は、一般式:M(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。0.70≦y/(x+y)≦0.98、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相である。
なお、本実施形態では、薄膜サーミスタ部3として、一般式:TiAl(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相を採用している。
また、この薄膜サーミスタ部3は、膜状に形成され、前記膜の表面に対して垂直方向に延在している柱状結晶である。さらに、膜の表面に対して垂直方向にa軸配向度よりc軸配向度がきわめて大きい結晶配向をもつ膜であることが好ましい。
上記非晶質窒化物保護膜5は、Si−N,Al−N,B−N等の非晶質膜が採用可能である。なお、本実施形態では、非晶質窒化物保護膜5として、Si−Nの非晶質膜を採用している。
上記絶縁性基材2は、絶縁性フィルムであり、例えばポリイミド樹脂シートで形成されている。なお、絶縁性フィルムとしては、他にPET:ポリエチレンテレフタレート,PEN:ポリエチレンナフタレート、LCP(Liquid Crystal Polymer 液晶ポリマー)等でも構わない。
上記一対のパターン電極4は、互いに対向方向に延在した複数の櫛部4aを有している。
このパターン電極4は、絶縁性基材2上に形成されたCrの接合層と、薄膜サーミスタ部3及び絶縁性窒化物保護膜5の外部であって露出した部分のCr接合層上に形成されたAu等の貴金属の電極層とで構成されている。すなわち、本実施形態では、薄膜サーミスタ部3の下にパターン電極4のCr接合層が形成されている。
本実施形態の温度センサ1の製造方法について、図2を参照して以下に説明する。
上記温度センサ1の製造方法は、互いに対向して絶縁性基材2の上(薄膜サーミスタ部3の下)に一対のパターン電極4をパターン形成するパターン電極形成工程と、絶縁性基材2及びパターン電極4の上に薄膜サーミスタ部3をスパッタリングにより形成する薄膜サーミスタ部形成工程と、薄膜サーミスタ部3上に絶縁性の非晶質窒化物保護膜5をスパッタリングにより形成する保護膜形成工程とを有している。
また、上記保護膜形成工程では、窒素のみ又は窒素とアルゴンとの混合ガスによる雰囲気中での反応性スパッタにより非晶質窒化物保護膜5を成膜する。
なお、保護膜形成工程では、非晶質窒化物保護膜5のスパッタリングの前に、酸素を有しないガス雰囲気下で、逆スパッタによるプラズマ表面処理を行っている。
より具体的な製造方法の例としては、図2の(a)に示す厚さ50μmのポリイミドフィルムの絶縁性基材2上に、パターン電極4のCr接合層を膜厚20nm形成し、さらにその上にAuの電極層を膜厚20nm形成する。これらのスパッタ条件は、到達真空度4.0×10−5Pa、スパッタガス圧0.1Pa、ターゲット投入電力(出力)はCrの接合層が300W、Auの電極層が100Wで、Arガス雰囲気下において行った。
次に、成膜したAuの電極層上にレジスト液をスピンコーターで塗布した後、110℃で1分30秒プリベークを行い、露光装置で感光後、現像液で不要部分を除去し、150℃5分のポストベークにてパターニングを行う。その後、不要な電極部分を市販のAuエッチャント及びCrエッチャントの順番でウェットエッチングを行い、レジスト剥離にて所望のパターン電極4を形成する。
次に、パターン電極4のCr接合層及び絶縁性基材2上に、Ti−Al合金スパッタリングターゲットを用い、窒素含有雰囲気中で反応性スパッタ法にて、TiAl(x=0.05、y=0.45、z=0.50)の薄膜サーミスタ部3を膜厚200nmで成膜する。その時のスパッタ条件は、到達真空度4×10−5Pa、スパッタガス圧0.2Pa、ターゲット投入電力(出力)200Wで、Arガス+窒素ガスの混合ガス雰囲気下において、窒素ガス分率を30%で作製した。
次に、成膜した薄膜サーミスタ部3の上にレジスト液をスピンコーターで塗布した後、110℃で1分30秒プリベークを行い、露光装置で感光後、現像液で不要部分を除去し、150℃で5分のポストベークにてパターニングを行う。その後、不要な薄膜サーミスタ部3の部分を市販のエッチャントでウェットエッチングを行い、図2の(b)に示すように、レジスト剥離にて所望の薄膜サーミスタ部3を形成する。
次に、薄膜サーミスタ部3表面上の自然酸化膜等を除去する。酸化膜除去工程として逆スパッタによるプラズマ表面処理を行うことが好ましい。具体的には、絶縁性窒化物成膜工程のスパッタ前に、基材側に電力を印加することにより、薄膜サーミスタ部3表面に形成されている表面酸化膜(自然酸化膜等の汚染膜)を逆スパッタにより除去する。
この際の逆スパッタ条件は、例えば到達真空度:4×10−5Pa、ターゲット印加電力:50Wで、Arガス雰囲気下において30分間とする。なお、逆スパッタ時に用いられるガス種は、窒素ガス、Arガスと窒素ガスとの混合ガスを用いてもよい。
上記逆スパッタの酸化膜除去工程後、さらにスパッタリングによりSi−Nの非晶質窒化物保護膜5を薄膜サーミスタ部3上に形成する。
例えば、Siスパッタリングターゲットを用い、窒素とArとの混合ガスの雰囲気中で反応性スパッタ法にて、Si−Nの非晶質窒化物保護膜5を膜厚300nmで成膜する。その時のスパッタ条件は、到達真空度4×10−5Pa、スパッタガス圧0.4Pa、ターゲット投入電力(出力)200Wで、Arガス+窒素ガスの混合ガス雰囲気下において、窒素ガス分率を40%で作製する。
なお、複数の温度センサ1を同時に作製する場合、絶縁性基材2の大判シートに複数のパターン電極4、薄膜サーミスタ部3及び非晶質窒化物保護膜5を上述のように形成した後に、大判シートから各温度センサ1に切断する。
このようにして、例えばサイズを1.0×0.5mmとし、厚さを0.1mmとした薄いフィルム型サーミスタセンサの温度センサ1が得られる。
このように本実施形態の温度センサ1では、サーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部3上に形成された絶縁性の非晶質窒化物保護膜5を備えているので、互いに窒化物である薄膜サーミスタ部3と非晶質窒化物保護膜5との高い密着性が得られると共に、非晶質窒化物保護膜5によりポリイミド樹脂よりも高い耐熱性を得ることができる。また、非晶質窒化物保護膜5が非晶質(アモルファス)であるため、非晶質膜中に結晶粒界が存在せず、大気中の水蒸気等のガスバリア性も向上して、高い耐湿性も得ることができる。
また、薄膜サーミスタ部3が上記Mで示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相であるので、薄膜サーミスタ部3が非焼成で成膜できると共に、高いB定数とフレキシブル性とを有している。
特に、絶縁性基材2が、絶縁性フィルムであるので、薄膜サーミスタ部3と共に絶縁性基材2もフレキシブル性を有することで、薄型で全体がフィルム状のフレキシブル温度センサとなる。例えば、測定対象物に押し当てた際に、柔軟に湾曲して測定対象物と接触させることが可能になる。また、測定対象物が曲面をもっていても、測定対象物と薄膜サーミスタ部3とを面接触させることができる。したがって、この温度センサ1は、薄型でかつフレキシブル性を有するので、狭い空間や曲面等への設置が可能となり、温度センサの設置自由度を大幅に向上させることができる。特に、非晶質Si−Nの非晶質窒化物保護膜5が高い耐熱性を有することから、200℃以上の耐熱性を有するフレキシブル温度センサが可能になる。
また、本実施形態の温度センサ1の製造方法では、保護膜形成工程で、スパッタリングの前に逆スパッタを行うので、スパッタリング後の薄膜サーミスタ部3表面の自然酸化膜等を除去して、酸化の影響が無く、高い密着性を有した良質な絶縁性窒化物保護膜5を形成することができる。
さらに、窒素のみ又は窒素とアルゴンとの混合ガスによる雰囲気中での反応性スパッタにより非晶質窒化物保護膜5を成膜するので、反応性スパッタの雰囲気中に酸素が含まれないことで薄膜サーミスタ部3の表面酸化を抑制しつつ非晶質窒化物保護膜5を成膜することができる。
次に、本発明に係る温度センサの第2実施形態について、図3及び図4を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、パターン電極4が絶縁性基材2の上、すなわち薄膜サーミスタ部3の下に形成されているのに対し、第2実施形態の温度センサ21では、図3及び図4に示すように、パターン電極4が薄膜サーミスタ部3の上に形成されている点である。
また、第2実施形態では、非晶質窒化物保護膜5がパターン電極4も覆って薄膜サーミスタ部3上に形成されている点でも第1実施形態と異なっている。しかし、パターン電極4で覆われていない部分においては、薄膜サーミスタ部3上に非晶質窒化物保護膜5が形成されている点における技術的相違点はない。
すなわち、第2実施形態の温度センサ21の製造方法では、図4の(a)に示すように、絶縁性基材2上に薄膜サーミスタ部3をスパッタリングにより形成する薄膜サーミスタ部形成工程と、図4の(b)に示すように、互いに対向して薄膜サーミスタ部3の上に一対のパターン電極4をパターン形成するパターン電極形成工程と、図4の(c)に示すように、パターン電極4及び薄膜サーミスタ部3の上に非晶質窒化物保護膜5をスパッタリングにより形成する保護膜形成工程とを有している。
なお、上記各工程における各膜の製法及び製造条件は、第1実施形態で記載のものと同様である。
したがって、第2実施形態の温度センサ21では、第1実施形態と同様に、サーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部3上に形成された非晶質窒化物保護膜5を備えているので、互いに窒化物である薄膜サーミスタ部3と非晶質窒化物保護膜5との高い密着性が得られると共に、非晶質窒化物保護膜5によりポリイミド樹脂よりも高い耐熱性を得ることができる。また、非晶質窒化物保護膜5が非晶質であるため、非晶質膜中に結晶粒界が存在せず、大気中の水蒸気等のガスバリア性も向上して、高い耐湿性も得ることができる。
第1実施形態の温度センサ1に基づいて、非晶質Si−Nの非晶質窒化物保護膜5を厚さ300nmで形成した実施例を作製した。この本発明の実施例について、25℃及び50℃の抵抗値を恒温槽内で測定すると共に、25℃と50℃との抵抗値よりB定数を算出した。その結果を表1に示す。なお、この実施例では、薄膜サーミスタ部3として、Ti−Al−N膜を採用しており、膜の組成比はAl/(Ti+Al)=0.85である。なお、このTi−Al−N膜は、単相であり、六方晶系のウルツ鉱型結晶構造を有しており、膜厚方向にa軸配向度よりc軸配向度がきわめて大きい結晶配向をもつ膜であることを確認した。
また、比較例として、保護膜を設けないもの(薄膜サーミスタ部3が大気に露出されているもの)と、保護膜として非晶質酸化物膜である非晶質のAl−Oを保護膜として厚さ300nmで形成したものとを作製し、同様に測定した。
さらに、これら本発明の実施例と比較例とについて、250℃で1000hの耐熱試験を行った後の25℃における抵抗値上昇率と、B定数変化率とを測定した結果も表1に示す。
なお、上記非晶質のAl−O保護膜は、Alターゲットを用いて、ArとOとの混合ガスの雰囲気中で反応性スパッタを行って成膜した。
また、成膜した上記Si−N保護膜(非晶質窒化物保護膜5)とAl−O保護膜とは、どちらも非晶質(アモルファス)であることがXRDにより確認されている。また、Si−N保護膜については、250℃で1000h熱処理した後も、結晶化されることなく、非晶質のままであることが、XRDにより確認されている。
また、作製した実施例及び比較例の温度センサは、いずれも25℃と50℃との抵抗値より負の温度特性をもつサーミスタであることを確認している。
なお、表1の絶縁保護膜の欄では、保護膜を設けていない比較例を「なし」と記載し、非晶質Si−N保護膜を形成した本発明の実施例を「Si−N 300nm」と記載し、非晶質のAl−O保護膜を形成した比較例を「Al−O 300nm」と記載している。
Figure 2018169248
なお、本発明におけるB定数算出方法は、上述したように25℃と50℃とのそれぞれの抵抗値から以下の式によって求めている。
B定数(K)=ln(R25/R50)/(1/T25−1/T50)
R25(Ω):25℃における抵抗値
R50(Ω):50℃における抵抗値
T25(K):298.15K 25℃を絶対温度表示
T50(K):323.15K 50℃を絶対温度表示
上記測定結果から、Ti−Al−N膜上に非晶質のSi−N(非晶質窒化物保護膜5)が成膜された本発明の実施例は、保護膜を形成していない比較例と比べても、抵抗値及びB定数が殆ど変化していないことがわかる。また、本発明の実施例では、耐熱試験後の抵抗率上昇率及びB定数変化率が小さく抑えられており、高い耐熱性を有していることがわかる。なお、非晶質Al−Oの保護膜を形成した比較例は、抵抗値が大きくなってしまい、耐熱試験後の抵抗値上昇率の大きくなっている。これは、非晶質Al−Oの保護膜が酸素を含むため、反応性スパッタ時に薄膜サーミスタ部の表面酸化の影響が極めて強く、反応性スパッタ前後における抵抗値増加が非常に大きくなってしまうものと考えられる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、薄膜サーミスタ部の上又は下に形成されるパターン電極としてCrを用いているが、Cr/Au/Crの多層構造のパターン電極などを採用しても構わない。
また、上記各実施形態では、薄膜サーミスタ部として結晶性Ti−Al−Nを用いているが、特に結晶性Ti−Al−Nに限定されることなく、特許文献2〜7に記載されているように、結晶性Al−Nと同じ六方晶系のウルツ鉱型の結晶構造をとる窒化物サーミスタ薄膜M(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)にも適用可能である。
上述したように、ウルツ鉱型の結晶構造は、六方晶系の空間群P6mc(No.186)であり、MとAとは同じ原子サイトに属し(MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。)、いわゆる固溶状態にある。ウルツ鉱型は、(M,A)N四面体の頂点連結構造をとり、(M,A)サイトの最近接サイトがN(窒素)であり、(M,A)は窒素4配位をとる。
なお、Ti以外に、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)が同様に上記結晶構造においてTiと同じ原子サイトに存在することができ、Mの元素となり得る。有効イオン半径は、原子間の距離を把握することによく使われる物性値であり、特によく知られているShannonのイオン半径の文献値を用いると、論理的にもウルツ鉱型のM(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。)が得られると推測できる。
以下の表2にAl,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Siの各イオン種における有効イオン半径を示す(参照論文 R.D.Shannon, Acta Crystallogr., Sect.A, 32, 751(1976))。
Figure 2018169248
ウルツ鉱型は4配位であり、Mに関して4配位の有効イオン半径を見ると、2価の場合、Ni<Cu<Co<Fe<Mnであり、3価の場合、Al<Feであり、4価の場合、Mn<Co<Cr<Tiであり、5価の場合、Cr<Vとなっている。これらの結果より、(Al,Cu,Co,Ni,Fe,Mn)<Cr<(V,Ti)であると考えられる。(Ti及びV、もしくは、Cu,Co,Ni,Fe,Mn及びAlのイオン半径の大小関係は判別できない。)ただし、4配位のデータは価数がそれぞれ異なっているので、厳密な比較とはならないため、参考で3価イオンに固定したときの6配位(MN八面体)のデータを用いて比較した。表2中のHSは高スピン状態、LSは低スピン状態を示す。低スピン状態(LS)のとき、イオン半径が、Al<Cu<Co<Fe<Mn<Ni<Cr<V<Tiとなっていることがわかる。(高スピン状態のとき、Mn,Fe,Co,Niのイオン半径は、Alのイオン半径より大きく、Tiのイオン半径より小さい。)
絶縁体の結晶性Al−Nは、ウルツ鉱型結晶構造を有しており、AlサイトをTi等のMに置き換えることにより、キャリアドーピングし、電気伝導が増加することで、サーミスタ特性が得られるものであるが、例えばAlサイトをTiに置き換えた場合は、AlよりTiの方が有効イオン半径が大きいので、その結果、AlとTiとの平均イオン半径は増加する。その結果、原子間距離が増加し、格子定数が増加すると推測できる。
実際に、特許文献2〜7にて、結晶性の高いウルツ鉱型のM(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。)が得られ、サーミスタ特性が得られている。また、結晶性Al−NのAlサイトをTi等に置き換えることによる格子定数の増加が、X線データより確認されていることが報告されている。なお、Siについては、表2より、Si及びAlのイオン半径の大小関係は判別できないが、特許文献5にて、AlとSiの双方を含むMにて、結晶性の高いウルツ鉱型の結晶構造をもつ単相の薄膜材料が得られており、さらに、サーミスタ特性が得られていることが報告されている。
したがって、様々な六方晶系のウルツ鉱型の結晶構造をとる窒化物サーミスタ薄膜M(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。)に対し、同じ窒化物である絶縁性の非晶質窒化物保護膜を形成することが可能であり、高い密着性が得られると共に、高い耐熱性を得ることができる。
1,21…温度センサ、2…絶縁性基材、3…薄膜サーミスタ部、4…パターン電極、5…非晶質窒化物保護膜

Claims (5)

  1. 絶縁性基材と、
    前記絶縁性基材上にサーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部と、
    互いに対向して前記薄膜サーミスタ部の下又は上の少なくとも一方にパターン形成された一対のパターン電極と、
    前記薄膜サーミスタ部上に形成された絶縁性の非晶質窒化物保護膜とを備えていることを特徴とする温度センサ。
  2. 請求項1に記載の温度センサにおいて、
    前記非晶質窒化物保護膜が、Si−Nの非晶質膜であることを特徴とする温度センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の温度センサにおいて、
    前記薄膜サーミスタ部が、一般式:M(但し、MはTi,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni及びCuの少なくとも1種を示すと共に、AはAl又は(Al及びSi)を示す。0.70≦y/(x+y)≦0.98、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相であることを特徴とする温度センサ。
  4. 請求項3に記載の温度センサにおいて、
    前記絶縁性基材が、絶縁性フィルムであることを特徴とする温度センサ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の温度センサを製造する方法であって、
    絶縁性基材上に薄膜サーミスタ部をスパッタリングにより形成する薄膜サーミスタ部形成工程と、
    互いに対向して前記薄膜サーミスタ部の下又は上の少なくとも一方に一対のパターン電極をパターン形成するパターン電極形成工程と、
    前記薄膜サーミスタ部上に絶縁性の非晶質窒化物保護膜をスパッタリングにより形成する保護膜形成工程とを有し、
    前記保護膜形成工程で、窒素のみ又は窒素とアルゴンとの混合ガスによる雰囲気中での反応性スパッタにより前記非晶質窒化物保護膜を成膜することを特徴とする温度センサの製造方法。
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