JP2018168763A - 送風装置 - Google Patents

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Shinsuke Katsumata
慎介 勝又
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Abstract

【課題】使用者が十分に涼感を得ることができる送風装置を提供することを目的とする。
【解決手段】誘引空気を利用した送風装置1において、同一方向に向けられた送風面となる一面に長手方向に高圧空気を吹出す開口部3を備えた吹き出しノズル4を複数備え、開口部3が送風中心から放射状になるように配列されていることで、送風装置1の中央部に集まりにくい外周側のノズル気流と、風速の距離減衰が小さい中央部のノズル気流が創出され、受風面積と最大風速の両立が果たされることとなり、使用者が十分な涼感を得ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、送風により使用者へ清涼感を与えたり空間内の空気循環を促したりする送風装置に関するものである。
従来、この種の送風装置は、羽根車とモータを台座となる基部に内包して、基部上部に備えられた円環形状の送風部から床面と水平方向に吹出すようにして空気の循環及び空気の流れを生じさせる家庭用送風装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その送風装置について図9および図10を参照しながら説明する。
図9には、送風機組立体100の正面視図を、図10には、送風機組立体100の要部断面図を示している。送風機組立体100は、中央開口部102を画定する環状ノズル101を有している。送風機組立体100の基部116内部には、環状ノズル101を通る空気流を生じさせる送風装置が配置されている。送風装置は、インペラ(羽根車)130が、モータハウジング126と共に配置されたモータ122から外方に延びる回転シャフトに連結され、ディフューザー132が、インペラ130の下流側に位置決めされている。モータ122は、図示しない電気接続部及び電源に接続され、複数個の選択ボタン120により、ユーザは、送風機組立体100を操作することができる。
上記構成で、送風機組立体100は、以下のように動作する。
ユーザが複数個の選択ボタン120の中から好みのボタンを選択してモータ122が起動されると、空気が空気入口124を介して送風機組立体100内に吸い込まれる。空気は、外側ケーシング118を通り、インペラ130の入口134まで流れる。ディフューザー132の出口144及びインペラ130の排気部を出た空気流は、内部通路110を通って互いに逆の方向に進む2つの空気流に分けられる。
空気流は、口112に入る際に絞られ、口112の出口144で更に絞られる。この絞りにより、環状ノズル101内に圧力が生じる。
このように作られた空気流は、絞りにより生じる圧力に打ち勝ち、一次空気流として出口144を通って出る。一次空気流は、ガイド部分148の配置により、ユーザに向かって集中または集束して向けられる。二次空気流は、外部環境、特に出口144周りの領域及び環状ノズル101の外縁部周りからの空気の吸引によって生じる。この二次空気流は、中央開口部102を通り、ここで、一次空気流と混ざり合って送風機組立体100から前方に放出される全空気流が生じる。
特開2010−077969号公報
このような従来の送風装置では、円環形状に閉じたノズルのために、このノズルから吹出された気流も閉じた円環状に高速の風速分布を持つ。
そのため送風装置から一定距離離れた使用者の受風面積を拡大する場合には、環状ノズルの吹出し方向を円環の放射方向(径方向外側に向けた方向)に傾ける対策が考えられる。
しかし、円環内の空気が環状ノズルの背面から誘引されて前方へ送られる構成において、二次空気流の量には限りがあるゆえ、環内部つまり二次空気流が流れる誘引空間が負圧になり、負圧の影響に逆らうような広い風速分布とすることができない。
また、それと同時に、環状ノズルの吹出し方向を円環の放射方向に傾けることで、使用者に届く気流の経路が送風装置から使用者までの直線距離よりも長くなるゆえ、最大風速も小さくなる。
つまり、受風範囲の拡大には上限があり、なおかつ受風面積と最大風速の両立も困難であるゆえ、使用者の涼風感が不足するという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、受風面積が広く、なおかつ最大風速が大きい風によって、十分な涼風感を得ることができる送風装置を提供することを目的とする。
本発明は、羽根車と電動機によって、高圧空気を発生させる送風部と、送風面となる一面に長手方向に前記高圧空気を吹出す開口部を備えた吹き出しノズルを複数備え、前記送風部から前記開口部に向けて前記高圧空気を導く導風部を備えた送風装置において、前記開口部は、前記送風面の長手方向に沿って設けられ、複数の前記吹き出しノズルは、前記送風面を同一方向に向け、前記開口部が送風中心から放射状になるように配列されていることを特徴とする送風装置であり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、送風装置の中央部に集まりにくい外周側のノズル気流と、風速の距離減衰が小さい送風装置の中央部のノズル気流によって、受風面積と最大風速の両立が果たされることとなり、使用者が十分な涼感を得ることができる送風装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1の送風装置を示す斜視図 本発明の実施の形態1の送風装置を示す下面図 本発明の実施の形態1の送風装置を示す側面図 本発明の実施の形態1の送風装置を示すA断面図および気流の模式図 本発明の実施の形態1の送風装置を示す斜視図および気流の模式図 本発明の実施の形態1の送風装置の変形例を示す斜視図 本発明の実施の形態2の送風装置を示す下面図 本発明の実施の形態2の送風装置を示すB断面図および気流の模式図 従来技術の一例を示す斜視図 従来技術の一例を示す断面図
本発明の請求項1に関わる送風装置は、羽根車と電動機によって、高圧空気を発生させる送風部と、送風面となる一面に長手方向に前記高圧空気を吹出す開口部を備えた吹き出しノズルを複数備え、前記送風部から前記開口部に向けて前記高圧空気を導く導風部を備えた送風装置において、前記開口部は、前記送風面の長手方向に沿って設けられ、複数の前記吹き出しノズルは、前記送風面を同一方向に向け、前記開口部が送風中心から放射状になるように配列されていることを特徴とするものである。
これにより、吹き出しノズルから吹き出されたノズル気流と、そのノズル気流に誘引されて流れる誘引気流とが合わさって送風されることになる。
このとき、放射して隣接する2本の吹き出しノズルで囲まれている誘引気流が流れる誘引空間は、ノズル気流に環状には囲まれていない。そのため、この誘引空間には、常に外周側から誘引気流が不足無く供給されることとなり、この誘引空間が負圧になることは無い。
その結果、ノズル気流が、送風装置の中央に変流することも無い。
また、外周側の吹き出しノズル周辺の誘引空間は、中央側の吹き出しノズル周辺の誘引空間と比較して広く設けられており、かつ、外周側のノズル気流ほど、放射方向の風速成分が大きくなる。
それゆえ、ノズル気流の吹き出し直後からより多くの誘引気流を発生させることが可能になり、なおかつ下流に向かうにつれて更により多くの誘引気流を発生させることになるため、受風面積を大きくすることができる。
その一方で、中央付近の吹き出しノズル周辺の誘引空間は、外周側の吹き出しノズル周辺の誘引空間と比較して狭いため、ノズル気流が静止している空気と接する面積が小さくなり、中央付近の吹き出しノズルから吹き出されたノズル気流の距離によるエネルギの低減、すなわち風速減衰が小さくなる。
これらにより、受風面積と最大風速の両立を果たすことが可能になる。
本発明の請求項2に関わる送風装置は、前記吹き出しノズルが送風中心において一体化されているものである。
これにより、吹き出しノズルを1個とすることで、先述と同様の原理で受風範囲と最大風速の両立を果たすことが可能な送風装置の部品点数の削減が図られ、コストを抑制することが可能になる。
本発明の請求項3に関わる送風装置は、前記開口部がスリット状の連続した開口であるものである。
これにより、送風中心にも開口部が設けられているため、送風中心の吹き出しノズルから吹き出されたノズル気流が最大風速を形成することになる。
つまり、送風装置から一定距離はなれた地点において最大風速が形成される場所は、送風中心と送風の軸流方向にほぼ平行の位置にあるため、使用者に届く気流の経路が送風装置から使用者までの直線距離と同等になるゆえ、この現象によってノズル気流の距離による風速減衰を小さくすることが可能になる。
本発明の請求項4に関わる送風装置は、前記開口部が複数の開口によって形成されているものである。
これにより、受風面積や最大風速を向上させたり、速度分布の均一化を図ることが可能になる。
例えば、外周側の開口の吹き出し方向を外周方向に向けることによって、受風面積を向上させたり、中央付近の開口の吹き出し方向を中央方向に向けることによって、最大風速を向上させることが可能になる。
本発明の請求項5に関わる送風装置は、前記吹き出しノズルの外周側の内壁が、前記開口部の外周側端部に向かい、上流側から下流側に径方向に拡大するように傾斜しているものである。
これにより、高圧空気は、吹き出しノズルの内壁に沿って吹き出しノズルの開口部に向けて流れるようになる。
その結果、送風部を始点として吹き出しノズルの開口部を終点とする送風装置の内部風路の圧力損失を抑制することになり、受風面積および最大風速の向上あるいは送風装置の騒音を低減することが可能になる。
また、外周側のノズル気流ほど、放射方向の風速成分をより大きくすることが可能になるため、先述と同様の原理により、より多くの誘引気流を発生させることが可能になり、受風面積を大きくすることが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、重複を避けるため、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1から図5を参照しながらその構成の詳細を説明する。
図1および図2に示すように、送風装置1は、箱体の送風部2と、それぞれに開口部3を備えた8本の吹き出しノズル4と、送風部2とそれぞれの開口部3とを接続する導風部5とから構成されている。
送風部2は、吸込口6と電動機7と羽根車8を備えている。吸込口6は、送風部2の両側面においてスリット状に複数形成されている。電動機7は2個、羽根車8は4個が送風部2の内部に設けられており、1個の電動機7の回転軸に2個の羽根車8が接続されている。
吹き出しノズル4は、スリット状の開口部3を有し、この開口部3に沿った細長い形状である。そして、吹き出しノズル4は、送風装置中央9から放射状にかつ直線上に8本配置されている。開口部3には、スリット10(短手方向の幅5.5mm)が1本づつ設けられている。送風装置中央9とは、送風装置1の送風面の中央部分を言う。吹き出しノズル4は、長手方向の一方の端部を送風装置中央9部分に配置され、また、開口部3を同じ方向に向けて放射状に配置されている。
導風部5は、送風部2と吹き出しノズル4とを連通する筒状の筐体である。
なお、この送風装置1は、送風面より、送風面に正対する方向を送風方向として送風する。送風装置中央9から送風方向に伸びた直線を送風中心軸と呼ぶ。
上記構成において、送風装置1の外部から電源が引き込まれて電動機7に電気が供給されることで、電動機7を稼動して羽根車8を回転させることができる。羽根車8は、吸込口6から取り入れた空気を圧縮して高圧空気13を発生させる。そして、図4に示すように、送風部2によって発生した高圧空気13は、導風部5を径由して開口部3からノズル気流14として吹き出される。
その後、図4に示すように、吹き出されたノズル気流14に接している送風装置1外部の静止している空気は、ノズル気流14に誘引されて、誘引気流15として送風されることになる。その結果、ノズル気流14と誘引気流15とが合わさった気流が送風されることになる。
この現象は、空気という流体の粘性という物性から発生している現象であり、本実施の形態で示すようなノズル気流14に限らない。静止流体は、風速を有する流体(以下、主気流とする)に誘引されて誘引気流として流れる。そして、主気流は、先述の粘性の影響により、主気流の風速、主気流が静止流体に接している面積、主気流周辺の静止流体が存在する空間の大きさに比例してより多くの誘引気流を発生させる。また、誘引気流が発生するほど、主気流の風速は低下するものの、その分、周囲の静止していた流体が風速を有するようになるため、受風面積が増加する。
そして、図5に示すように、隣接する2本の吹き出しノズル4の間の空間、すなわち、開口部3で挟まれた誘引気流15が流れる誘引空間16は、送風面の外周には吹き出しノズル4の開口部3が形成されていないため、ノズル気流14によって環状に囲まれていない。そのため、この誘引空間16には、常に送風装置1の外周側から誘引気流15が不足無く供給されることとなり、この誘引空間16が負圧になることは無い。つまり、図4に示すように、誘引空間16が位置している吹き出しノズル4の外周端部で囲まれた送風装置直下領域20が負圧になることは無いことになる。
その結果、送風中心軸から径方向に広がるように開口部3から吹き出されたノズル気流14が、送風装置直下領域20に変流することが無くなり、下流に流れるほど、送風装置1の外側を流れるようになる。
それに加えて、送風面において、送風装置中央9側と開口部3の外周側端部12側を比較すると、吹き出しノズル4が、送風装置中央9から放射状に設けられていることで、誘引空間16は、開口部3の外周側端部12側の方が広くなっている。また、先述したように、ノズル気流14は、下流側ほど送風中心軸から径方向に広がるように流れる。従って、下流側ほど、ノズル気流14の周辺の静止流体が存在している空間が大きくなる。そのため、送風装置1による気流の送風中心軸に対する外周側では、ノズル気流14の吹き出し直後からより多くの誘引気流15を発生させることが可能になる。さらに、下流に向かうにつれて更により多くの誘引気流15を発生させることになるため、受風面積を大きくすることができる。
その一方で、送風中心軸側の吹き出しノズル4周辺の誘引空間16は、外周側の吹き出しノズル4周辺の誘引空間16と比較して狭い。そのため、ノズル気流14が静止している空気と接する面積が小さくなり、送風装置中央9側から吹き出されたノズル気流14は、距離によるエネルギの低減、すなわち風速減衰が小さくなる。
また、送風装置中央9周辺には開口部3が密集しており、なおかつ送風装置中央9にも開口部3が設けられている。そのため、送風装置中央9部分から吹き出されたノズル気流14が、この送風装置1の吹き出す最大風速を形成することになる。つまり、最大風速が形成される場所は、送風中心軸に沿っている。そのため、送風装置中央9から使用者に届くノズル気流14の経路の距離が、送風装置1から使用者までの直線距離と同等になる。つまり、送風装置中央9から吹き出されたノズル気流14は、最短距離で使用者に届くことになる。これによって、ノズル気流14の距離による風速減衰を最小限に留めることが可能になる。
以上より、受風面積と最大風速の両立を果たすことが可能になる。
なお、本実施の形態では、送風部を送風装置1の上方に配置することで、送風装置1を天井に設定する天井扇として使用することを想定しているが、図6に示すように、送風部を送風装置の下方や側方に配置(図示では下方)することで、(壁掛けも含めた)扇風機として使用することも可能である。
また、本実施の形態では、送風部2を箱体に形成しているが、形状に特に制限は無い。
また、本実施の形態では、送風部2として、電動機7を2個、羽根車8を4個設けているが、それぞれの個数に制限は無い。また、羽根車8としてシロッコファンを搭載しているが、送風装置1の小型化のためにはターボファンなどの違う種類のファンでもかまわない。しかし、羽根車8を送風装置1内に設けるため、高静圧にも関わらず高風量を創出でき、なおかつ静音性が高いファンとしてはシロッコファンを使用することが望ましい。
また、本実施の形態では、吹き出しノズル4を8本としているが、本数に特に制限は無い。しかし、吹き出しノズル4が多いほど、所定の送風性能を満たすための開口部3における風速を低下させることできるので、これによって、ノズル気流14と誘引気流15との速度勾配で形成される乱流程度を抑制することが可能になる。この乱流程度を抑制することによって、同等の風速を有する気流を浴びた使用者にとって、疲れにくい、自然感が高いといった主観評価が下されるような気流を送風することが可能になる。
また、本実施の形態では、吹き出しノズル4の開口部3を直線状に設けているが、直線である必要は無い。外周側の誘引空間が送風装置中央9部の誘引空間よりも大きくなるようにさえすれば、吹き出しノズル4を円弧などの曲線上などに配置してもかまわない。
また、本実施の形態では、吸込口6を複数のスリット状に形成しているが、十分に空気を吸い込むことができれば、形状に特に制限は無い。
また、本実施の形態では、開口部3として設けている全てのスリット10の短手方向の幅を5.5mmに設定しているが、特に制限は無い。ただし、それぞれのスリット10の長手方向の幅や送風部2の送風性能にも依存するが、使用者が一定の流速を有する気流を享受するためには、20mm程度以下に設定するのが望ましい。また、各開口部から吹き出されたノズル気流の風速の差異を小さくするために、全てのスリットの短手方向の幅を同等に設定することが望まれる。これは、空気の粘性の性質から、風速が遅い気流は風速が速い気流に誘引されることで、送風装置から一定距離離れた平面における風速の場所的な均一性および受風面積が低下するためである。
また、図3に示すように、吹き出しノズル4の外周側内壁11は、開口部3の外周側端部12に向かい、上流側から下流側に径方向に拡大するように傾斜している。そのため、壁面に沿って流れやすいというコアンダ効果を有する空気という流体の性質により、高圧空気13は、外周側内壁11に沿って吹き出しノズル4の開口部3に向けて流れるようになる。その結果、送風部2を始点として吹き出しノズル4の開口部3を終点とする送風装置1の内部風路の圧力損失を抑制することになり、受風面積および最大風速の向上あるいは送風装置1の騒音を低減することが可能になる。
また、本実施の形態では、1つの吹き出しノズル4の開口部3は、1本のスリットとしたが、平行に並んだ複数のスリットであってもよい。また、開口部3は、径方向に並んだ複数の開口で構成されるものであっても良い。
(実施の形態2)
図7に示すように、本実施の形態の送風装置1における吹き出しノズル4に設けられた開口部3は、それぞれの吹き出しノズル4ごとに1個設けられた分流部材17によって開口部3が分断されている。すなわち、開口部3は、2つの開口18の配列によって形成されている。そして、図8に示すように、分流部材17は、三角形断面を有している(図示では、1つの吹き出しノズル4に設けられた1個の分流部材および2個の開口部のみを図示)。分流部材17は、断面の三角形において1つの頂点を風上側に、この頂点と対向する辺を風下側に配置している。そして、残りの2辺は、送風中心軸に対し、外周側と内週側になるよう配置されている。
これにより、外周側のノズル気流14を外周方向に向けることで、先述と同様の原理で、より多くの誘引気流15を発生させることになる。従って、開口部3の外周側端部12側から吹き出す気流は、送風中心軸から広がるように吹き出すので、受風面積を向上させることが可能になる。一方、送風装置中央9側から吹き出すノズル気流14は、分流部材17によって送風中心軸方向に向けられることになる。従って、送風中心軸を流れる気流の風量が増加するとともに、送風中心軸側では、静止空気と接する面積が少なく、誘引の程度が抑制されることになり、最大風速を向上させることが可能になる。
なお、本実施の形態では、分流部材17の断面を三角形としているが、外周側と送風中心軸側に分流する形状であれば、分流部材17の形状に特に制限は無い。ただし、分流部材17の後流域19には、開口部3から吹き出されたノズル気流14の剥離領域発生による圧力損失が招かれてしまうことで、送風性能の悪化や騒音の悪化が生じてしまう。そのため、例えば、エッジ部にアールが設けられているリブのような薄板を分流部材17として使用することで、分流部材17による圧力損失を抑制して、送風性能の悪化や騒音の悪化量を抑制することが可能になる。ただし、この場合は、隣接する開口から吹き出されたノズル気流14が互いに風速や風向の影響を受けやすくなる。そのため、分流部材17による気流の制御が困難になり、狙った効果を創出することも困難になる可能性がある。
また、本実施の形態では、外周側のノズル気流14を外周方向、送風装置中央9付近のノズル気流14を送風装置中央9方向に向けているが、目的によって、適宜変更することが望まれる。例えば、外周側のノズル気流14を送風装置中央9方向、送風装置中央9付近のノズル気流14を外周方向に向けることで、場所的に速度分布を均一に形成することが可能になる。これによって、受風面積および最大風速は低下するものの、使用者の身体の各部位ごとの放熱量が均一になり、使用者の快適感は高くなる。
また、本実施の形態では、それぞれの吹き出しノズル4に設けられた開口部3は2つの開口18の配列によって形成しているが、開口18の数に特に制限は無い。ただし、先述のように、分流部材17は圧力損失増大による送風性能の悪化や騒音の悪化を招く可能性がある。
本発明にかかる送風装置は、送風装置の中央部に集まりにくい外周側のノズル気流と、風速の距離減衰が小さい送風装置の中央部のノズル気流によって、受風面積と最大風速の両立が果たされることとなり、使用者が十分な涼感を得ることができる送風装置として有用である。
1 送風装置
2 送風部
3 開口部
4 吹き出しノズル
5 導風部
6 吸込口
7 電動機
8 羽根車
9 送風装置中央
10 スリット
11 外周側内壁
12 外周側端部
13 高圧空気
14 ノズル気流
15 誘引気流
16 誘引空間
17 分流部材
18 開口
19 後流域
20 送風装置直下領域
100 送風機組立体
101 環状ノズル
102 中央開口部
110 内部通路
112 口
116 基部
118 外側ケーシング
120 選択ボタン
122 モータ
124 空気入口
126 モータハウジング
130 インペラ
132 ディフューザー
134 入口
144 出口
148 ガイド部分

Claims (5)

  1. 羽根車と電動機によって、高圧空気を発生させる送風部と、
    送風面となる一面に長手方向に前記高圧空気を吹出す開口部を備えた吹き出しノズルを複数備え、前記送風部から前記開口部に向けて前記高圧空気を導く導風部を備えた送風装置において、
    前記開口部は、前記送風面の長手方向に沿って設けられ、
    複数の前記吹き出しノズルは、前記送風面を同一方向に向け、
    前記開口部が送風中心から放射状になるように配列されていることを特徴とする送風装置。
  2. 前記吹き出しノズルは、送風中心において一体化された請求項1記載の送風装置。
  3. 前記開口部は、スリット状の連続した開口である請求項1または2記載の送風装置。
  4. 前記開口部は、複数の開口を配列した請求項1または2記載の送風装置。
  5. 前記吹き出しノズルの外周側の内壁は、前記開口部の外周側端部に向かい、上流側から下流側に径方向に拡大するように傾斜していることを特徴とする請求項1から4いずれかひとつに記載の送風装置。
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