JP2012017896A - 空気調和機 - Google Patents

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竜二 朝倉
Akihiro Yasukawa
明宏 安川
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Abstract

【課題】均一な気流が得られるとともに、広範囲に調和空気を送出することができる空気調和機を提供することである。
【解決手段】空気調和機1は、シロッコファン11と、シロッコファン11の周囲から延びて先端に第1吹出口4を有する第1排気経路41と、シロッコファン11の周囲から延びて先端に第2吹出口5を有する第2排気経路51とを備え、第1吹出口4と第2吹出口5とがシロッコファン11の円周方向に異なる位置に配設されるとともに、第1排気経路41の一内面413と第2排気経路51の一内面513とがシロッコファン11の外周から円周方向に延びた接線をそれぞれ含む構成とする。
【選択図】図2A

Description

本発明は、遠心ファンを備えた空気調和機に関する。
空気調和機に用いられる送風機は機器に搭載されるフィルター、熱交換器などの構成部材の構造や数、さらに送風経路の構造などに応じて適切な種類が選択されている。そして、送風機の種類を大きく分類すると、例えば、貫流ファン、遠心ファン、プロペラファンの三種類に分けられる。
空気調和機の中でも空気清浄機は粗塵フィルター、脱臭フィルター、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルター等の複数のフィルターを搭載するため送風の圧力損失が大きい。しかも空気清浄機は空気清浄機能を短時間で発生させるために大きな送風量を必要とする。このため、空気清浄機の送風機には一般的に遠心ファンが用いられ、中でもシロッコファンと呼ばれる多翼ファンが用いられることが多い。
シロッコファンを用いた送風機にはファンの軸を中心にしてファンよりも少し大きな渦巻き状のケーシングが備えられる。そして、空気調和機の吹出口を大きくとりたい場合には排気経路をケーシングの咽部(根元部)から吹出口にかけて緩やかに広げて形成する。
一方で、調和空気を多方向に送出する機器や複数の送風機を備えた機器もある(特許文献1〜3参照)。例えば、吹出口を二方向に配置することで、冷房時には冷風を上向きに送出し、暖房時には暖風を下向きに送出する。
実開昭62−179398号公報 特開平2−178535号公報 特開平2−171519号公報
上述したように、シロッコファンを送風機として用いた空気調和機においてはケーシングの根元部から吹出口にかけて緩やかに広げることで吹出口を大きくしている。このため、吹出口を広くしすぎると、吹出口近傍で気流の渦が発生する場合や吹出口の一部からは調和空気が送出されない場合がある。これにより、均一な気流が得られない。一方で単純に吹出口を小さくしてしまうと、吹き出し範囲が限定されてしまうため、室内全体に調和空気を行き渡らせることが難しくなる。
本発明は、均一な気流が得られるとともに、広範囲に調和空気を送出することができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、遠心ファンを備えた空気調和機において、前記遠心ファンの周囲から延びて先端に第1吹出口を有する第1排気経路と、前記遠心ファンの周囲から延びて先端に第2吹出口を有する第2排気経路とを備え、第1吹出口と第2吹出口とが前記遠心ファンの円周方向に異なる位置に配設されるとともに、第1排気経路の一内面と第2排気経路の一内面とが前記遠心ファンの外周から円周方向に延びた接線をそれぞれ含むことを特徴とする。
この構成によると、均一な気流が送出されるように個々の吹出口を小さくしても、全ての吹出口を合わせた円周方向の長さは十分に長くなる。
また上記の空気調和機において、第1排気経路と第2排気経路とが前記遠心ファンの軸方向に異なる位置から延出されるようにしてもよい。
また上記の空気調和機において、第1吹出口と第2吹出口とが前記遠心ファンの軸方向に異なる位置に配設されるようにしてもよい。
また上記の空気調和機において、第1排気経路及び第2排気経路の少なくとも一方が前記遠心ファンの軸方向に蛇行し、第1吹出口と第2吹出口とが前記遠心ファンの円周方向に並んで配設されるようにしてもよい。
また上記の空気調和機において、前記遠心ファンを収納する第1収納部を有して第1排気経路を第1収納部から前記遠心ファンの接線方向に延出した第1ケーシングと、第1収納部に前記遠心ファンの軸方向に連通して前記遠心ファンを収納する第2収納部を有して第2排気経路を第2収納部から前記遠心ファンの接線方向に延出した第2ケーシングとを備え、第1収納部及び第1収納部から所定範囲の第1排気経路が第2収納部及び第2収納部から所定範囲の第2排気経路を前記遠心ファンの円周方向に回転移動させた形状に一致するようにしてもよい。
また上記の空気調和機において、正イオン及び負イオンを発生するイオン発生装置を備え、第1及び第2排気経路に、正イオン及び負イオンを供給するようにしてもよい。
また上記の空気調和機において、前記イオン発生装置は、前記正イオンを送出する正イオン送出口と、前記負イオンを送出する負イオン送出口とを備え、第1及び第2排気経路中のそれぞれの気流の進行方向に対して、前記正イオン送出口と前記負イオン送出口とが重ならないように配設することが、正イオンと負イオンとが衝突して消滅することを抑制する観点から望ましい。
本発明によると、均一な気流が送出されるように個々の吹出口を小さくしても、全ての吹出口を合わせた円周方向の長さは十分に長くなるので、吹き出し範囲が限定されることはなく、広範囲に調和空気を送出することができ、室内全体に調和空気を行き渡らせることができる。
本発明に関連する空気調和機の内部構造の概略正面図である。 本発明の第1実施形態の空気調和機の内部構造の概略背面図である。 図2Aの上面図である。 図2Aの側面図である。 本発明のイオン発生装置の外観斜視図である。 本発明の空気調和機の設置状態と気流の状態とを示す図である。 本発明の第2実施形態の空気調和機の内部構造の概略背面図である。 図5Aの上面図である。 図5Aの側面図である。 本発明の第3実施形態の空気調和機の内部構造の概略側面図である。 本発明の第4実施形態の空気調和機の内部構造の概略正面図である。 図7Aの上面図である。
図1は本発明に関連する空気調和機の内部構造の概略背面図である。空気調和機10はシロッコファン11と、ケーシング12とを備えている。ケーシング12はシロッコファン11の軸を中心にしてシロッコファン11を覆う渦巻き状部分と、渦巻き状部から延出して吹出口に繋がる排気経路とを備えている。そして、空気調和機10の吹出口を大きくとるため、ケーシング12の最も狭くなった咽部(根元部)16から吹出口にかけて排気経路は緩やかに広がっている。
吹出口は均一な気流が得られる吹出口14と、気流に乱れが生じる吹出口15とに説明の便宜上分けられる(実際に壁があるわけではない)。吹出口14と吹出口15との境界は、咽部16を通るシロッコファン11の外径の接線Tを含む面が吹出口と交わる線である。
シロッコファン11が送出する気流はシロッコファン11の外径の接線方向に向いている。したがって、図1において吹出口14は接線Tの右側の排気経路を通った空気の吹出口であり、つまり吹出口14の全ての領域がシロッコファン11の外径の接線方向に該当するので、気流は矢印で示すようにそれぞれの接線方向に直線的に形成される。
一方、図1において吹出口15は、接線Tの左側の排気経路を通った空気の吹出口であり、つまり吹出口15の全ての領域がシロッコファン11の外径の接線を含まないのでシロッコファン11から直接送出される空気が通ることはなく、気流は矢印2、21で示すように、吹出口15の左上端付近では外気が逆流して気流2が生じ、吹出口15の右寄りの接線T付近を流れる気流と衝突して渦の気流21を生じる。
よって、吹出口14では所望の均一な気流(層流)が得られ、吹出口15では所望の均一な気流が得られず、室内全体に調和空気を行き渡らせることが難しい。
〈第1実施形態〉
図2Aは第1実施形態の空気調和機の内部構造の概略背面図、図2Bはその上面図、図2Cはその側面図である。
空気調和機1はシロッコファン11と、シロッコファン11の軸方向に並んだ第1及び第2ケーシング41、51と、送風機モータ6と、フィルター7と、イオン発生装置3、3とを備えている。図2Cにおいてフィルター7の右側に開口部があり、空気の吸込口となっている。フィルター7を通じて吸い込まれた空気は、シロッコファン11に導かれ、第2ケーシング51、又は第1及び第2ケーシング41、51を通って第1及び第2吹出口4、5から送出される。
第1ケーシング41はシロッコファン11を収納する第1収納部を有して第1排気経路を第1収納部からシロッコファン11の接線方向に延出したものである。第1排気経路はシロッコファン11の周囲から延びて先端に第1吹出口4を有する。
第2ケーシング51はシロッコファン11を収納する第2収納部を有して第2排気経路を第2収納部からシロッコファン11の接線方向に延出したものである。第2排気経路はシロッコファン11の周囲から延びて先端に第2吹出口5を有する。
第1及び第2収納部はシロッコファン11の軸を中心にしてシロッコファン11の外周を所定の空隙を保って囲む渦巻き形状となっている。この形状はアルキメデスの螺旋などに基づいて設計できる。第1ケーシング41、第2ケーシング51の最も狭くなったそれぞれの咽部(根元部)17、16からそれぞれの吹出口4、5にかけて排気経路は緩やかに広がっている。そして、第1排気経路と第2排気経路とがシロッコファン11の軸方向に異なる位置から延出されている。
第1収納部と第2収納部とは空気を送るためシロッコファン11の軸方向に連通している。第1収納部及び第1収納部から所定範囲(第1吹出口4近辺を除いた部分)の第1排気経路が、第2収納部及び第2収納部から所定範囲(第2吹出口5近辺を除いた部分)の第2排気経路をシロッコファン11の円周方向に回転移動させた形状に一致する。なお、必ずしも形状は一致しなくてもよい。
具体的に、第1ケーシング41の形状はシロッコファン11の円周上の一点から半径方向に所定距離だけ離隔した位置に始点171を定め、始点171から徐々に半径方向に拡大しながら、始点171から3/4円周程度のところに定められた終点172まで円周方向に形成される内面411と、終点172から連続して、終点172におけるシロッコファン11の外径の接線方向に形成され第1吹出口4まで延びる内面412と、始点171から延びる任意の曲線によって形成される咽部17から第1吹出口4まで延びる内面413とで決定されている。なお、始点171及び終点172は任意に決定される。
内面413は、第1ケーシング41内で均一の気流が得られるようにシロッコファン11の外径の接線を含んでいる。したがって、第1吹出口4の全ての領域がシロッコファン11の外径の接線方向に該当するので、気流はそれぞれの接線方向に直線的に形成され、第1吹出口4から均一な気流(層流)が送出される。
第2ケーシング51の形状も同様に、始点161、終点162、内面511、512、513によって決定されている。また、第1ケーシング41と第2ケーシング51はシロッコファン11の軸方向に並んでおり、つまりシロッコファン11の円周方向に重ならないように配設されている。各排気経路の始点がシロッコファン11の軸方向にずれて配設されているとも言える。図2Cに示すように、ケーシング41とケーシング51とは内面40を共用している。そして、内面40はシロッコファン11の羽幅を二分するように配設されている。
ケーシング41とケーシング51の設置角度、例えば、内面413と内面513とがなす角度は、シロッコファン11の軸を中心として互いに所定角度θ1だけ円周方向にずれている。所定角度θ1としては、0°より大きければよいが、室内への送風角度を考慮すると、180°以下であることが好ましい。これにより、吹出口4と吹出口5は、シロッコファン11の軸方向に1列に並ぶことなく、図2Bに示すように、シロッコファン11の円周方向にずれて配設される。
このように、均一な気流が送出される第1、第2吹出口4、5をシロッコファン11の円周方向に異なる位置に配設することにより、個々の吹出口は小さくなるが、第1及び第2吹出口4、5を合わせた円周方向の長さは十分に長くなるので、吹き出し範囲が限定されることはなく、広範囲に調和空気を送出することができ、室内全体に調和空気を行き渡らせることができる。
図3に、イオン発生装置3の外観斜視図を示す。イオン発生装置3は正イオン及び負イオンを発生する装置であり、正イオンを送出する正イオン送出口31と、負イオンを送出する負イオン送出口32と、高圧発生回路(不図示)と、放電電極(不図示)と、誘導電極(不図示)とを備えている。正イオンとしては、H+(H2O)m(mは0又は任意の自然数)、負イオンとしては、O2 -(H2O)n(nは0又は任意の自然数)などとすることができる。
そしてイオン発生装置3は、第1及び第2排気経路を流れる空気に正イオン及び負イオンを供給するように、図2A、図2Cに示すように、ケーシング41、51の内面に形成された開口部にそれぞれ設置されている。図のように、排気経路中の気流の進行方向に対して、正イオン送出口31と負イオン送出口32とが重ならないように配設することで、正イオンと負イオンとが衝突して消滅することを抑制している。
なお、第1ケーシング41と第2ケーシング51の厚み(シロッコファン11の軸方向の長さ)は異なるようにしてもよい。その厚みに上限はあるが基本的にケーシングを厚くすると風量は増加するので、例えば、正面側の吹出口に繋がるケーシングを薄くして風量を抑え、背面側の吹出口に繋がるケーシングを厚くして風量を増加させれば、正面側の吹出口から送出する調和空気を室内中央部に向け、背面側の吹出口から送出する調和空気を背面側の室内壁面に向けて送出する場合などで効果を発揮する。
図4に、この空気調和機の設置状態と気流の状態とを示す。空気調和機は室内の壁際に設置され、正面側の吹出口に正面側へ送風するためのルーバー55を、背面側の吹出口に背面側へ送風するためのルーバー45を有している。このとき、室内の気流は、図4の矢印で示す状態となり、矢印の太さが風量の大小を表している。つまり、空気調和機の正面側の斜め上方へ送出される調和空気は風量が小さく、反対側の壁に到達する前に失速して床に落ち、再び空気調和機に取り込まれている。一方、空気調和機の背面側の斜め上方へ送出される調和空気は風量が大きく、壁に沿って上昇した後、天井、反対側の壁、床に沿って室内を一周し、再び空気調和機に取り込まれている。よって、室内全体に調和空気が行き渡っていることがわかる。
〈第2実施形態〉
図5Aは第2実施形態の空気調和機の内部構造の概略背面図、図5Bはその上面図、図5Cはその側面図である。第1実施形態と同様の部材には同符号を付し、その詳細な説明を省略する。以下では、第2実施形態の空気調和機1’が第1実施形態の空気調和機1と異なる点を主に説明する。
空気調和機1’はシロッコファン11と、シロッコファン11の軸方向に並んだ第1及び第2ケーシング42、52と、送風機モータ6と、フィルター7と、イオン発生装置3、3とを備えている。図5Cにおいてフィルター7の右側に開口部があり、空気の吸込口となっている。フィルター7を通じて吸い込まれた空気は、シロッコファン11に導かれ、第2ケーシング52、又は第1及び第2ケーシング42、52を通って第1及び第2吹出口4’、5’から送出される。
第1ケーシング42はシロッコファン11を収納する第1収納部を有して第1排気経路を第1収納部からシロッコファン11の接線方向に延出したものである。第1排気経路はシロッコファン11の周囲から延びて先端に第1吹出口4’を有する。
第2ケーシング52はシロッコファン11を収納する第2収納部を有して第2排気経路を第2収納部からシロッコファン11の接線方向に延出したものである。第2排気経路はシロッコファン11の周囲から延びて先端に第2吹出口5’を有する。
第1及び第2収納部はシロッコファン11の軸を中心にしてシロッコファン11の外周を所定の空隙を保って囲む渦巻き形状となっている。この形状はアルキメデスの螺旋などに基づいて設計できる。第1ケーシング42、第2ケーシング52の最も狭くなったそれぞれの咽部(根元部)19、18からそれぞれの吹出口4’、5’にかけて排気経路は緩やかに広がっている。そして、第1排気経路と第2排気経路とがシロッコファン11の軸方向に異なる位置から延出されている。
第1収納部と第2収納部とは空気を送るためシロッコファン11の軸方向に連通している。第1収納部及び第1収納部から所定範囲(第1吹出口4’近辺を除いた部分)の第1排気経路が、第2収納部及び第2収納部から所定範囲(第2吹出口5’近辺を除いた部分)の第2排気経路をシロッコファン11の円周方向に回転移動させた形状に一致する。なお、必ずしも形状は一致しなくてもよい。
具体的に、第1ケーシング42の形状はシロッコファン11の円周上の一点から半径方向に所定距離だけ離隔した位置に始点191を定め、始点191から徐々に半径方向に拡大しながら、始点191から3/4円周程度のところに定められた終点192まで円周方向に形成される内面421と、終点192から連続して、終点192におけるシロッコファン11の外径の接線方向に形成され第1吹出口4’まで延びる内面422と、始点191から延びる任意の曲線によって形成される咽部19から第1吹出口4’まで延びる内面423とで決定されている。なお、始点191及び終点192は任意に決定される。
内面423は、第1ケーシング42内で均一の気流が得られるようにシロッコファン11の外径の接線を含んでいる。したがって、第1吹出口4’の全ての領域がシロッコファン11の外径の接線方向に該当するので、気流はそれぞれの接線方向に直線的に形成され、第1吹出口4’から均一な気流(層流)が送出される。
第2ケーシング52の形状も同様に、始点181、終点182、内面521、522、523によって決定されている。また、第1及び第2ケーシング42、52の第1及び第2収納部はシロッコファン11の軸方向に並んでおり、第1排気経路及び第2排気経路がシロッコファン11の軸方向に蛇行し、第1吹出口4’と第2吹出口5’とがシロッコファン11の円周方向に並んで配設されている。なお、第1排気経路及び第2排気経路の少なくとも一方が蛇行していればよい。図5Cに示すように、ケーシング41とケーシング51とは内面40’を共用している。そして、内面40’はシロッコファン11の羽幅を二分するように配設されている。
ケーシング42とケーシング52の設置角度、例えば、内面423と内面523とがなす角度はシロッコファン11の軸を中心として互いに所定角度θ2だけ円周方向にずれている。所定角度θ2としては、0°より大きければよいが、室内への送風角度を考慮すると、180°以下であることが好ましい。これにより、吹出口4’と吹出口5’はシロッコファン11の軸方向に1列に並ぶことがない。
このように、均一な気流が送出される吹出口4’、5’をシロッコファン11の円周方向に1列に並べて配設することにより、個々の吹出口は小さくなるが、吹出口4’、5’を合わせた円周方向の長さは十分に長くなるので、吹き出し範囲が限定されることはなく、広範囲に調和空気を送出することができ、室内全体に調和空気を行き渡らせることができる。また、吹出口4’、5が1列に並んでいるので、第1実施形態の空気調和機1よりも外観が美しくなる。
〈第3実施形態〉
図6は第3実施形態の空気調和機の内部構造の概略側面図である。第1実施形態と同様の部材には同符号を付し、その詳細な説明を省略する。第3実施形態の空気調和機1”が第1実施形態の空気調和機1と異なる点は、ケーシング41の背面側(図6では左側)に空気の吸込口43を設けた点である。これにより、ケーシング41とケーシング51は、空気調和機1”との接続部分の形状を除くと同じ形状となる。
〈第4実施形態〉
図7Aは第4実施形態の空気調和機の内部構造の概略正面図、図7Bはその上面図である。第1実施形態と同様の部材には同符号を付し、その詳細な説明を省略する。以下では、第4実施形態の空気調和機100が第1実施形態の空気調和機1と異なる点を主に説明する。
空気調和機100はシロッコファン11と、シロッコファン11の軸方向に並んだ第1及び第2ケーシング44、54と、送風機モータ6と、フィルター7と、イオン発生装置3、3とを備えている。図7Bにおいてフィルター7の下側に開口部があり、空気の吸込口となっている。フィルター7を通じて吸い込まれた空気は、シロッコファン11に導かれ、第2ケーシング54、又は第1及び第2ケーシング44、54を通って第1及び第2吹出口400、500から送出される。
第1ケーシング44はシロッコファン11を収納する第1収納部を有して第1排気経路を第1収納部からシロッコファン11の接線方向に延出したものである。第1排気経路はシロッコファン11の周囲から延びて先端に第1吹出口400を有する。
第2ケーシング54はシロッコファン11を収納する第2収納部を有して第2排気経路を第2収納部からシロッコファン11の接線方向に延出したものである。第2排気経路はシロッコファン11の周囲から延びて先端に第2吹出口500を有する。
第1及び第2収納部はシロッコファン11の軸を中心にしてシロッコファン11の外周を所定の空隙を保って囲む渦巻き形状となっている。この形状はアルキメデスの螺旋などに基づいて設計できる。第1ケーシング44、第2ケーシング54の最も狭くなったそれぞれの咽部(根元部)22、23からそれぞれの吹出口400、500にかけて排気経路は緩やかに広がっている。そして、第1排気経路と第2排気経路とがシロッコファン11の軸方向に異なる位置から延出されている。
第1収納部と第2収納部とは空気を送るためシロッコファン11の軸方向に連通している。第1ケーシング44と第2ケーシング54とは同形状であり、シロッコファン11の円周方向に回転移動させて配設されている。なお、必ずしも形状は一致しなくてもよい。
具体的に、第1ケーシング44の形状はシロッコファン11の円周上の一点から半径方向に所定距離だけ離隔した位置に始点221を定め、始点221から徐々に半径方向に拡大しながら、始点221から3/4円周を超えた程度のところに定められた終点222まで円周方向に形成される内面441と、終点222から連続して、終点222におけるシロッコファン11の外径の接線方向に形成され第1吹出口400まで延びる内面442と、始点221から延びる任意の曲線によって形成される咽部22から第1吹出口400まで延びる内面443とで決定されている。なお、始点221及び終点222は任意に決定される。
内面443は、第1ケーシング44内で均一の気流が得られるようにシロッコファン11の外径の接線を含んでいる。したがって、第1吹出口400の全ての領域がシロッコファン11の外径の接線方向に該当するので、気流はそれぞれの接線方向に直線的に形成され、第1吹出口400から均一な気流(層流)が送出される。
第2ケーシング54の形状も同様に、始点231、終点232、内面541、542、543によって決定されている。また、第1ケーシング44と第2ケーシング54はシロッコファン11の軸方向に並んでおり、つまりシロッコファン11の円周方向に重ならないように配設されている。各排気経路の始点がシロッコファン11の軸方向にずれて配設されているとも言える。図7Bに示すように、ケーシング44とケーシング54とは内面45を共用している。そして、内面45はシロッコファン11の羽幅を二分するように配設されている。
ケーシング41とケーシング51の設置角度、例えば、内面443と内面543とがなす角度は、シロッコファン11の軸を中心として180°だけ円周方向にずれている。これにより、吹出口400と吹出口500は、シロッコファン11の軸方向に1列に並ぶことなく、図7Bに示すように、シロッコファン11の円周方向に180°ずれて配設される。つまり、第1吹出口400と第2吹出口500とが本体筐体の対向する側面に配設される。
このように、均一な気流が送出される第1吹出口400と第2吹出口500とを本体筐体の対向する側面にそれぞれ配設することにより、空気調和機100の両側方へ広範囲に調和空気を送出することができ、室内全体に調和空気を行き渡らせることができる。なお、それぞれの吹出口400、500は本体筐体の対向する側面だけでなく、異なる面に配設されればよい。
なお、上記の各実施形態では排気経路が2つの場合を例に説明したが3つ以上の排気経路を設けてもよく、遠心ファンも排気経路に1対1に対応させるなど複数設けてもよい。
本発明に用いる遠心ファンとしては他に後向きファン、サイレントファン、リミットロードファンなどを用いることができる。
本発明の空気調和機は空気清浄機をはじめ、イオン放出器、除湿器、加湿器、暖房機、冷房機、それらの複合機などに利用することができる。
1 空気調和機
3 イオン発生装置
4、4’、400 第1吹出口
5、5’、500 第2吹出口
11 シロッコファン(遠心ファン)
31 正イオン送出口
32 負イオン送出口
41、42、44 第1ケーシング
51、52、54 第2ケーシング
413、513、423、523、443、543 内面
θ1、θ2 角度

Claims (8)

  1. 遠心ファンを備えた空気調和機において、
    前記遠心ファンの周囲から延びて先端に第1吹出口を有する第1排気経路と、前記遠心ファンの周囲から延びて先端に第2吹出口を有する第2排気経路とを備え、第1吹出口と第2吹出口とが前記遠心ファンの円周方向に異なる位置に配設されるとともに、第1排気経路の一内面と第2排気経路の一内面とが前記遠心ファンの外周から円周方向に延びた接線をそれぞれ含むことを特徴とする空気調和機。
  2. 第1排気経路と第2排気経路とが前記遠心ファンの軸方向に異なる位置から延出されることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 第1吹出口と第2吹出口とが前記遠心ファンの軸方向に異なる位置に配設されることを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
  4. 第1排気経路及び第2排気経路の少なくとも一方が前記遠心ファンの軸方向に蛇行し、第1吹出口と第2吹出口とが前記遠心ファンの円周方向に並んで配設されることを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
  5. 前記遠心ファンを収納する第1収納部を有して第1排気経路を第1収納部から前記遠心ファンの接線方向に延出した第1ケーシングと、第1収納部に前記遠心ファンの軸方向に連通して前記遠心ファンを収納する第2収納部を有して第2排気経路を第2収納部から前記遠心ファンの接線方向に延出した第2ケーシングとを備え、第1収納部及び第1収納部から所定範囲の第1排気経路が第2収納部及び第2収納部から所定範囲の第2排気経路を前記遠心ファンの円周方向に回転移動させた形状に一致することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気調和機。
  6. 第1吹出口と第2吹出口とが本体筐体の異なる面に配設されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気調和機。
  7. 正イオン及び負イオンを発生するイオン発生装置を備え、
    第1及び第2排気経路に、正イオン及び負イオンを供給することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の空気調和機。
  8. 前記イオン発生装置は、前記正イオンを送出する正イオン送出口と、前記負イオンを送出する負イオン送出口とを備え、
    第1及び第2排気経路中のそれぞれの気流の進行方向に対して、前記正イオン送出口と前記負イオン送出口とが重ならないように配設することを特徴とする請求項7記載の空気調和機。
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