JP2018168604A - 地盤改良方法 - Google Patents

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【課題】地盤調査による液状化判定の結果に基づいて、連続して必要な箇所の改良を行うことが可能な地盤改良方法を提供する。【解決手段】液状化が起きる可能性が有る地盤を改良する地盤改良方法である。そして、対象地盤Gに振動を与える加振機4によって液状化が発生する条件の振動を与える工程と、加振機によって液状化が発生する条件の振動が付与された結果から液状化判定を行う工程と、液状化判定によって液状化が発生すると判定された中間層G3に対して振動停止後に固化材CMを注入する工程とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、液状化が起きる可能性が有る地盤を改良する地盤改良方法に関するものである。
地盤の安全性のために必要な検討には、基本的に地震時の液状化による被害のおそれの有無と、長期の荷重による不同沈下を生じさせないための支持性能の確認とがある。
従来の一般的な液状化判定は,中〜大規模建築物の場合は標準貫入試験、小規模建築物の場合はスウェーデン式サウンディング(SWS)試験などによる原位置試験によって地盤の強度に関する地盤定数を得て、これらの試験と連動して、地下水位の確認や採取装置(サンプラー)を用いた土試料の採取(サンプリング)と土質推定を行い、さらに必要に応じて採取した土試料をさらに詳細な粒度試験で分析することにより行われる。
液状化判定の方法として、特許文献1には、建設現場でSWS試験を行って得られた各土層の地盤定数から換算N値を算出し、併せて地下水位の確認を行うとともに、各土層の土質(砂質土か否か)を推定し、予めそれらのパラメータに応じて作成された液状化判定用の図表に基づいて、液状化が起きる地盤か否かを判定するという手法が開示されている。
また、特許文献2には、ケーシングを地中に挿入してスリーブ内に任意の土層の地盤の試料を収納し、液状化発生の条件に相当する振動加速度をケーシング内の試料に与えることにより、直接的に液状化判定を行う方法が開示されている。こうした方法によれば、調査によるばらつきや誤差を抑えるとともに、液状化判定に要する工数や費用も軽減できる可能性がある。
一方、液状化が起きる可能性が有る地盤に対しては、特許文献3に開示されているように、セメントミルクと掘削地盤とを地中で混合することで造成されるソイルセメントによって壁状に改良部を構築することが知られている。
特許第4928094号公報 特許第5526290号公報 特開2013−2077号公報
しかしながら、液状化のための地盤調査を行った後に、改めて地盤改良の工事を行うとなると、工期や工費が嵩むことになる。
そこで、本発明は、地盤調査による液状化判定の結果に基づいて、連続して必要な箇所の改良を行うことが可能な地盤改良方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の地盤改良方法は、液状化が起きる可能性が有る地盤を改良する地盤改良方法であって、対象地盤に振動を与える加振機によって液状化が発生する条件の振動を与える工程と、前記加振機によって液状化が発生する条件の振動が付与された結果から液状化判定を行う工程と、前記液状化判定によって液状化が発生すると判定された対象地盤に対して前記振動停止後に改良材を注入する工程とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記加振機には対象地盤に貫入させる振動体が接続されており、前記振動体によって前記対象地盤に振動を与えることができる。また、前記対象地盤まで貫入された水位センサによって地下水が検知された場合に、前記加振機によって液状化が発生する条件の振動が付与される構成とすることができる。
さらに、前記対象地盤には孔壁保護のためのケーシングが貫入されるものであって、前記ケーシングには水圧検出器が取り付けられており、前記加振機によって振動が付与されている間の間隙水圧が前記水圧検出器によって測定され、前記判定評価部では、間隙水圧が任意に設定した条件を超えた場合に液状化と判定する構成とすることができる。
そして、前記改良材には、セメント系固化材、薬液又は細粒分含有率の高い粘性土溶液が使用できる。また、このような地盤改良は、建物荷重を支持させる柱脚部の位置で実施することができる。さらに、建物下部を囲い込むように実施することもできる。
このように構成された本発明の地盤改良方法は、対象地盤に振動を与えて液状化判定を行い、その結果、液状化が発生すると判定された対象地盤に対して、振動停止後に改良材を注入する地盤改良を実施する。
このため、地盤調査による液状化判定の結果に基づいて、連続して必要な箇所の改良を行うことができる。また、振動の付与によって液状化した対象地盤は、振動を止めると負圧状態になるため、改良材が浸透し易い状態となって効果的な改良を行うことができる。さらに地盤改良は、液状化が発生すると判定された対象地盤にだけ行えばよいため、効率的である。
また、水位センサを設ける構成であれば、地下水を検知したときのみ詳細な液状化判定を行うことができるようになり、地下水位以深か否かによって液状化の判定を簡略化して効率的に調査を進めることができる。
さらに、孔壁保護のために設置されるケーシング内に水圧検出器が取り付けられて、振動の付与時の過剰間隙水圧の変化が把握できる構成であれば、液状化が発生する地盤か否かの判定を高精度で行うことができる。
そして、注入する改良材には、セメント系固化材、薬液又は細粒分含有率の高い粘性土溶液を使用することができる。また、地盤改良は、建物荷重を支持する柱脚部の位置や、建物下部を囲い込むように実施することができる。
本実施の形態の地盤改良方法の概要を示した説明図である。 地盤調査装置の構成を示した説明図である。 貫入試験機の構成を示した説明図である。 対象地盤の上部層の試験状況を示した説明図である。 対象地盤の中間層の試験状況を示した説明図である。 対象地盤の下部層の試験状況を示した説明図である。 振動を付与したときの液状化箇所の荷重状態を説明する図である。 液状化箇所における加振加速度と間隙水圧比との関係を説明する図である。 本実施の形態の地盤改良方法を説明するフローチャートである。 杭状改良部の一例を示した平面図である。 壁状改良部の一例を示した平面図である。 水圧検知器を備えたケーシングの構成を示した説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の地盤改良方法の概要を示した説明図である。また、図2,3は、本実施の形態の地盤改良方法で使用される地盤調査装置1及び貫入試験機9の構成を示した説明図である。
本実施の形態の地盤調査装置1は、図2に示すように、貫入試験機9と、貫入試験機9の制御処理部7と、計測データを記憶させるとともに各種演算処理を行うパーソナルコンピュータなどのPC部8とによって主に構成される。
貫入試験機9は、図3に示すように、ベースマシンとなるSWS試験機91と、対象地盤Gに貫入させる振動体としてのコーン3と、コーン3に振動を与える加振機4とによって主に構成される。
SWS試験機91は、小規模建築物の地盤調査で実績があるスウェーデン式サウンディング試験機である。SWS試験機91は、スウェーデン式サウンディング(SWS)試験の際に使用されるスクリューポイントに段階的に荷重を載荷させるための錘部92を備えている。
このSWS試験機91の軸部であるロッド93の先端に、コーン3が接続される。このコーン3は、上方に配置される加振機4にロッド93を介して接続されることになり、加振機4によってコーン3に任意の周波数の上下方向の振動を付与することができる。
さらに、コーン3の先端には、水位センサ61が取り付けられる。また、図4に示すように、孔壁保護のために対象地盤Gに貫入されるケーシング5の内空には、水圧検出器62が取り付けられる。
このため、コーン3の先端が、地下水Wが存在する地層に突入すると、水位センサ61によって検知される。さらに、ケーシング5内に周囲の水が入り込んで地下水Wと連通されると、水圧検出器62によって地層の間隙水圧が測定できるようになる。
制御処理部7は、図2に示すように、加振機4の振動を制御する発振部71と、各種センサ等からのデータを収集する計測部72と、計測部72で収集されたデータを信号に変換する信号処理部73と、PC部8との送受信を行うための通信部74とによって主に構成される。
発振部71では、加振機4に付与する振動の加速度と周期を制御することができる。この加速度と周期は、PC部8で任意に設定することができる。そして、実際に加振機4によって付与された振動の加速度と周期のデータは、計測部72によって収集される。
また、計測部72では、水位センサ61の検知データが収集される。さらに、水圧検出器62によって検出された水圧のデータも、計測部72によって収集される。
PC部8は、通信部(図示省略)などの一般的なコンピュータの構成の他に、データ記憶部81、演算処理部82、判定評価部83などを備えている。データ記憶部81には、計測部72によって収集されて送信されてきた計測データを蓄積させる。
また、演算処理部82では、データ記憶部81に記憶された計測データに基づいた各種演算が行われる。さらに、判定評価部83では、データ記憶部81に記憶された計測データや演算処理部82によって演算された値に基づいて、対象地盤Gの液状化判定の評価が行われる。
本実施の形態の地盤改良方法では、液状化判定によって液状化が起きる可能性が有るとされた対象地盤Gに対して、改良材を注入する。改良材には、セメントミルクなどのセメント系固化材、薬液注入工法で使用される水ガラスなどの薬液などが使用できる。
また、細粒分含有率の高い粘性土を溶かした溶液を改良材として注入すれば、液状化が起き難い粘性土地盤に改質することができる。さらに、改良材が注入される箇所には、地下水Wが存在するため、その水と結合して固化する材料を使用することもできる。
改良材となる固化材CMは、例えば図1に示すように、地表面G1に設置された固化材供給装置2を使って注入することができる。貫入試験機9のロッド93を注入管22に切り替え、固化材供給装置2との間を注入ホース21で接続する。そして、固化材供給装置2から供給された固化材CMを、注入管22の先端の吐出口23から吐出させる。
次に、地盤調査装置1を使用した地盤調査方法及び本実施の形態の地盤改良方法について説明する。図9は、本実施の形態の地盤改良方法の流れを説明するフローチャートである。
まずステップS1では、対象地盤Gの地表面G1に貫入試験機9を据え付ける。また、貫入試験機9に取り付けられたコーン3を対象地盤Gに貫入するに際しては、孔壁保護のためのケーシング5を一緒に圧入させる(ステップS2)。コーン3が先端に取り付けられたロッド93及びケーシング5は、例えば25cm単位や50cm単位などの設定された測定単位に従って、鉛直方向に段階的に貫入されていく。
ここで、貫入試験機9による地盤調査の前に、対象地盤Gに対してSWS試験が行われていた場合は、その試験孔を利用することができる。その際には、試験孔よりも少し大き目の直径のコーン3が、試験孔に貫入されることになる。
そして、液状化判定を行う地層にコーン3が到達したときに、加振機4によって振動が付与されることになる。ここで、地震の震度の大きさによって、振動の周期と加速度との間には一定の関係がある。
このため、試験を行う前のコーン3を所望する深度まで貫入させるための掘進の際には、発振部71によって地震動の対象とならないような高周波数(例えば20Hz−50Hz程度)の振動を付与することで、コーン3を推進させればよい。
そして、図4に示すように、対象地盤Gの上部層G2の調査が開始される。ステップS3では、対象地盤Gのある地域の設計時に想定すべき地震の大きさに基づいて、上部層G2に振動が付与される。
例えば、震度6弱の中地震動を設計目標値とした建物を構築する場合、0.5sec(2Hz)の周期で200galの加速度の振動を、加振機4によってコーン3に付与する。この付与する振動の周期と加速度の設定は、PC部8で行われ、その設定された周期と加速度の正弦波振動が、発振部71の制御により加振機4からコーン3に付与される。
ここまでの貫入過程において、コーン3の先端に取り付けられた水位センサ61が水を検知していなければ、上部層G2は地下水W以浅の液状化が起き難い地層と判定できる。例えば、判定評価部83では、水位センサ61によって水が検知されていない状態をもって、「液状化なし」と判定させることができる(ステップS4)。
一方、コーン3が振動すると、図4に模式的に示すように、上部層G2をせん断波P1が伝搬することなる。このため、地表面G1上に加速度検出器を設置しておくことで、伝搬された振動を検出させることができる。
加速度検出器による検出結果から伝搬平均速度を算出することで、上部層G2の地盤の支持性能の評価指標を求めることができる。
上部層G2の調査が完了した後には、再びコーン3を貫入させて、図5に示すように、対象地盤Gの中間層G3の調査を開始する。この中間層G3は、地下水W以深の地層であるため、貫入中にコーン3の先端に取り付けられた水位センサ61が水を検知して、PC部8に検知データが送信される。
このため、中間層G3では、まず、液状化の判定が行われる(ステップS4)。液状化の判定に際しては、ステップS3で説明したように、設計時に想定すべき地震に基づいて中間層G3に振動が付与される。
コーン3によって中間層G3に振動が与えられると、液状化が発生するおそれのある地層では、図8に示すように間隙水圧が上昇することになる。ケーシング5の内部には、水圧検出器62が取り付けられているので、振動付与時の中間層G3の間隙水圧の変化を捉えることができる。
地層には、通常その上部の荷重による地中応力が作用しており、各層において上載圧による地中応力と間隙水圧との差が実際の地中の有効応力となるが、間隙水圧が過度に増加していくと、有効応力がほぼ0の状態になって液状化が発生することになる。
図8は、過剰間隙水圧比の変化の一例を示したものであるが、過剰間隙水圧比が1.0に近い段階というのは、有効応力が殆ど無くなった状態であり、判定評価部83では「液状化が発生する層である」という判定がされることになる。
そこで、水圧検出器62によって検出された間隙水圧の計測データから演算処理部82で算出された過剰間隙水圧比が、予め定められた閾値を超えたときに、ステップS4では液状化が発生していると判定する。そして、液状化箇所GWを有する中間層G3が液状化層と判定されると、有効な地盤改良を行う必要があると判断されることになる。
ここで図8に示すように、加振加速度が測定される加振時は過剰間隙水圧比が上昇し、過剰間隙水圧比は1.0付近で収束することになるが、加振を停止すると、間隙水圧は下降して液状化箇所GWには負圧が作用している状態になる。
そこで、一旦、コーン3を引き抜き(ステップS5)、貫入試験機9のロッド93を注入管22に切り替えて、固化材CMの注入を行う(ステップS6)。図1に示すように加振によって発生した液状化箇所GWは、加振の停止によって負圧状態となり、固化材CMが浸透しやすい状態になっている。そこへ注入管22の吐出口23から固化材CMが注入されれば、液状化箇所GWを、中間層G3の地盤の間隙に固化材CMが入り込んだ改良部CGにすることができる。
中間層G3の調査及び改良部CGの構築が完了した後には、再びコーン3を貫入させて、図6に示すように、対象地盤Gの下部層G4の調査を開始する。この下部層G4も地下水W以深の地層であるため、判定評価部83において液状化判定が行われる。
想定地震条件による加振(ステップS3)を行って液状化が発生していないと判定(ステップS4)されると、下部層G4を伝搬したせん断波P2を検出した地表面G1の加速度検出器の計測データに基づいて、伝搬平均速度を算出することができる。そして、算出された伝搬平均速度から下部層G4の地盤の支持性能の評価指標が算出される。
ここまでは、1地点の深度方向に地盤調査と地盤改良を行う方法について説明したが、こうした地盤改良は、図10及び図11に示すように、平面的に展開することができる。
図10では、建物荷重を支持する柱脚部の位置に杭状改良部CG1,・・・を設けた場合を平面図に示している。一方、図11は、建物下部を囲い込むように壁状改良部CG2,・・・を設けた場合を平面図に示している。いずれも上述した改良部CGと同様の方法によって構築することができる。
さらに、図12には、孔壁保護のために地盤Gに貫入されるケーシング5Aの外周面側に、水圧検知器6Aが取り付けられた例を示した。こうした構成とすることで、固化材CMが水圧検知器6Aに接触するのを防ぐことができる。
このような水圧検知器6Aは、ひずみゲージなどで構成することができる。また、ケーシング5Aに水圧検知器6Aを設ける構成であれば、コーン3の振動によって計測値が影響を受けたり、故障したりするのを防ぐことができる。
次に、本実施の形態の地盤改良方法の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の地盤改良方法は、対象地盤Gに振動を与えて液状化判定を行い、その結果、液状化が発生すると判定された対象地盤Gに対して、振動停止後に固化材CMを注入する地盤改良を実施する。
このため、地盤調査による液状化判定の結果に基づいて、連続して必要な箇所の改良を行うことができる。また、振動の付与によって液状化した対象地盤Gの液状化箇所GWは、振動を止めると負圧状態になるため、固化材CMが浸透し易い状態となって効果的な改良を行うことができる。
また、地盤改良は、液状化が発生すると判定された液状化箇所GWが存在する液状化層(例えば中間層G3)に対してだけ行えばよいため、効率的であり、工費及び工期を大幅に低減することが可能になる。
さらに、コーン3の先端に水位センサ61が取り付けられていれば、地下水Wを検知したときのみ、過剰間隙水圧比などに基づく詳細な液状化判定を行うという構成にすることができる。すなわち、地下水位以深か否かによって液状化の判定を簡略化することで、液状化のおそれのない地層の調査が短時間で行えるようになり、効率的に調査を進めていくことができる。
また、孔壁保護のために設置されるケーシング5内に水圧検出器62が取り付けられて、振動の付与時の過剰間隙水圧の変化が把握できるようにすることで、液状化が発生する地盤か否かの判定を高精度で行うことができる。
このように、液状化判定と地盤改良を連続して行うことで、工期及び工費を大幅に軽減することが可能になる。
また地盤調査装置1は、SWS試験機91をベースに貫入試験機9を構成するため、SWS試験を実施した後に、その延長線上で地盤調査及び地盤改良を追加することが容易にできる。
この場合は、SWS試験と同じ試験孔を利用することができるので、コーン3の貫入が容易になる。さらに、SWS試験の試験結果である地盤定数などと併せて、総合的に土質性状を判定することができるようになる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、水位センサ61及び水圧検出器62を備えた構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、地下水の有無に関わらず液状化判定を行う場合は、水位センサ61を省略することができる。
また、前記実施の形態では、ロッド93を注入管22に交換して固化材CMの注入を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、中空のロッドであれば、そのまま固化材CMの注入に使用することができる。
1 地盤調査装置
2 固化材供給装置
22 注入管
3 コーン(振動体)
4 加振機
5 ケーシング
61 水位センサ
62 水圧検出器
83 判定評価部
G 対象地盤
G1 地表面
W 地下水
CM 固化材(改良材)
CG 改良部
CG1 柱状改良部
CG2 壁状改良部

Claims (7)

  1. 液状化が起きる可能性が有る地盤を改良する地盤改良方法であって、
    対象地盤に振動を与える加振機によって液状化が発生する条件の振動を与える工程と、
    前記加振機によって液状化が発生する条件の振動が付与された結果から液状化判定を行う工程と、
    前記液状化判定によって液状化が発生すると判定された対象地盤に対して前記振動停止後に改良材を注入する工程とを備えたことを特徴とする地盤改良方法。
  2. 前記加振機には対象地盤に貫入させる振動体が接続されており、前記振動体によって前記対象地盤に振動を与えることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良方法。
  3. 前記対象地盤まで貫入された水位センサによって地下水が検知された場合に、前記加振機によって液状化が発生する条件の振動が付与されることを特徴とする請求項1又は2に記載の地盤改良方法。
  4. 前記対象地盤には孔壁保護のためのケーシングが貫入されるものであって、前記ケーシングには水圧検出器が取り付けられており、前記加振機によって振動が付与されている間の間隙水圧が前記水圧検出器によって測定され、前記判定評価部では、間隙水圧が任意に設定した条件を超えた場合に液状化と判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の地盤改良方法。
  5. 前記改良材は、セメント系固化材、薬液又は細粒分含有率の高い粘性土溶液であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の地盤改良方法。
  6. 建物荷重を支持させる柱脚部の位置で実施されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の地盤改良方法。
  7. 建物下部を囲い込むように実施されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の地盤改良方法。
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