JP2018167410A - 多芯筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筆記体を交換する際にユーザに不快感を与えない多芯筆記具を提供すること。【解決手段】 各筆記体の後端側に、操作部を有する操作体が設けられており、軸筒の側壁に、前後方向に延びる窓孔が径方向に複数分配されて貫設されており、各操作体の操作部が、対応する窓孔から径方向外方に突出している。軸筒の内部には、ある操作部が前方にスライドされた時に当該操作部に対応する操作体の一部を係止することが可能な係止部が設けられている。軸筒の内部には、複数の筆記体のそれぞれを後方に付勢する複数のコイルスプリングが設けられており、当該複数のコイルスプリングの前端側は、軸筒に固定されたスプリング支持体によって支持されている。スプリング支持体には、複数の筆記体がそれぞれ挿通可能な複数の内孔が設けられており、各内孔の前方端の少なくとも軸筒の中心軸側の一部領域に、面取り領域が設けられている。【選択図】 図6

Description

本発明は、多芯筆記具に関する。特には、軸筒内に複数の筆記体を交換可能に収容することができる多芯筆記具に関する。
特許文献1には、軸筒の後端に開口部を設け、当該開口部を介して筆記体を軸筒内に挿入可能且つ軸筒内から取り外し可能に構成した多芯筆記具が開示されている。また、特許文献1には、筆記体としてシャープペンシルを採用できることも記載されている。
具体的には、図11乃至図16に示すように、特許文献1に開示された多芯筆記具において、軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、当該前軸3の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸4と、からなっている。前軸3の前端には、筆記体6のペン先が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設されている。前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)または金属により形成される。
後軸4の後部の側壁には、2本(3〜5本でもよい)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設されている。前記2本の窓孔41は、軸線に対して互いに対称の位置に形成されている。
後軸4の2本の窓孔41の相互間の側壁内面には、前後方向に延びるリブよりなる係止壁部43が形成されている。そして、当該係止壁部43は、ペン先が突出した状態の筆記体6の操作体7の後端を係止できるようになっている。また、例えば図11乃至図16に示すように、後軸4の2本の窓孔41の相互間の側壁外面に、クリップ44が設けられることが好ましい。
後軸4の後端部には、開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられている。蓋部5の一端部は、クリップ44基部に、ヒンジ部52により回動自在に接続されている。ヒンジ部52は、ペン先下向きでクリップ44を正面視したときのクリップ44の左右方向に延設されている。これにより、蓋部5は、略前後方向に回動自在となっている。
蓋部5の前面には、当接壁部51が形成されている。当該当接壁部51に、没入状態の筆記体6の後端に連結された操作体7の後端が、衝止されるようになっている。ヒンジ部52としては、典型的には、回動軸により回動自在に接続される構成が採用されるが、当該態様以外にも、屈曲変形可能な可撓性を有する連結部等も採用され得る。
そして、蓋部5の他端部の前面には、係合部53が設けられ(具体的には例えば係合凹部または係合孔部が形成される)、後軸4の後端には、係合部53と係合可能な被係合部45が設けられている(具体的には例えば係合凸部が突設される)。更に詳細には、係合部53(係合凹部または係合孔部)の内面に内向突起が形成され、被係合部45(係合凸部)の外面には前記内向突起と乗り越え係止可能な外向突起が形成され得る。
この場合、係合部53と被係合部45とは、蓋部5が開口部42を閉鎖している間、互いに係合状態にある(内向突起と外向突起が乗り越え係止状態にある)。その係合状態は、コイルスプリング8の後方への付勢による操作体7と蓋部5の当接壁部51との当接では解除されず、蓋部5が開くことはない。
ここで、各々の筆記体6は、ノック式のシャープペンシルであり得る。具体的には、筆記体6は、鉛芯収容筒体61と、当該鉛芯収容筒体61の前端に鉛芯補充可能に着脱自在に取り付けられた連結筒体62と、当該連結筒体62の前端に設けられたチャック体63と、連結筒体62の前端部とチャック体63とを内部に収容し連結筒体62に対して前後方向に移動可能に取り付けられた前端筒体64と、当該前端筒体64の内部に収容されチャック体63を締め付ける締め付けリング65と、前端筒体64と連結筒体62との間に介在され前端筒体64を連結筒体62に対して前方に付勢するチャックスプリング66と、を有している。前端筒体64の前端部が、筆記体6のペン先64aを構成している。
鉛芯収容筒体61内には、鉛芯67が収容されている。鉛芯収容筒体61をチャックスプリング66の付勢に抗して前端筒体64に対し前方に押圧すると、鉛芯収容筒体61の前進に伴って連結筒体62及びチャック体63をも前進し、チャック体63が締め付けリング65から離れるようになっている。また、チャック体63の前進に伴って鉛芯67が前方に繰り出され、前端筒体64の前端開口部から鉛芯67が前方に突出されるようになっている。
一方、鉛芯収容筒体61の前端筒体64に対する前方への押圧を解除すると、チャック体63がチャックスプリング66の付勢によって後退し、締め付けリング65がチャック体63の外周面に再び係合し、締め付けリング65がチャック体63を径方向内方に再び締め付けるようになっている。これにより、チャック体63は、繰り出された鉛芯67を再び保持するようになっている。これにより、前端筒体64の開口部からの鉛芯67の突出状態が維持されるようになっている。
また、各々の筆記体6の後端(即ち鉛芯収容筒体61の後端開口部42)には、操作体7が取り付けられている。各々の操作体7は、操作部71と、前側突出部72と、後側突出部73と、嵌入部74と、鍔部75と、を有している。操作部71は、操作体7の後端部に形成され、且つ、軸筒2の窓孔41から外部に突出される。後側突出部73は、操作体7の操作部71の反対側に設けられ、前側突出部72は、後側突出部73の前方に設けられ、嵌入部74は、操作体7の前端部に形成され且つ鉛芯収容筒体61の後端開口部42に嵌入されている。鍔部75は、嵌入部74の後方に形成されており、鍔部75の前面は、後述するコイルスプリング8の後端を押圧している。
また、操作体7の両方の側面に係止突起(図示せず)が形成されており、当該係止突起は窓孔41の両側壁に抜け止め係合可能となっている。操作体7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
筆記体6のペン先64aが没入状態であるとき、当該筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、当接壁部51に衝止された状態となるようになっている。一方、筆記体6のペン先64aが突出状態であるとき、当該筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、軸筒2の内壁に形成された係止壁部43に係止された状態となるようになっている。
また、ペン先没入状態にある筆記体6に連結された操作体7の前側突出部72は、その操作体7の操作部71が前方にスライド操作される際、先に突出状態にある他の筆記体6があれば、当該他の筆記体6に連結された操作体7の後側突出部73と当接して当該操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する、すなわち、当該他の筆記体6のペン先突出状態を解除するようになっている。
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状のスプリング支持体9が設けられている。スプリング支持体9には、各筆記体6がそれぞれ挿通される2個の内孔91が軸方向に貫設されている。そして、スプリング支持体9の後面に、各内孔91に対応して、コイルスプリング8が配置されている。筆記体6は、各内孔91及び各コイルスプリング8の内部に遊挿され、操作体7の鍔部75の前面がコイルスプリング8の後端を押圧している。
より詳細には、スプリング支持体9の後面には、各内孔91に対応して、後方に突出する筒状の保持部が形成されている。そして、各保持部の内面に、各コイルスプリング8の前端部外面が圧入保持されている。これにより、筆記体6(及び操作体7)を交換する際、当該交換作業につられてコイルスプリング8が脱落してしまうことが防止されている。
各コイルスプリング8は、各々の操作体7(即ち各々の筆記体6)を、常時、後方に付勢している。すなわち、各コイルスプリング8は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても、圧縮状態(即ち筆記体6が後方に付勢された状態)を維持している。これにより、操作体7の前後のがたつきが防止されている。但し、各コイルスプリング8は、その内部に筆記体6が挿通されていない状態(例えば筆記体の交換作業中の状態)では、非圧縮状態(フリー状態)となるようになっている。
以上のような構成の多芯筆記具は、以下のように作用する。
一つの操作体7の操作部71が選択されて、コイルスプリング8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方にスライド操作されると、スライド操作された操作体7の前側突出部72が、先に突出状態にある他の筆記体6があれば、当該他の筆記体6の操作部71の後側突出部73を径方向外方に持ち上げる。これにより、軸筒2の内壁の係止壁部43と他の筆記体6の操作体7との係止状態が解除され、他の筆記体6はコイルスプリング8の後方付勢により後方に移動され、すなわち、軸筒2内に没入される。当該他の筆記体6の没入と同時に、前方にスライド操作された操作体7に連結された筆記体6のペン先64aが、軸筒2の前端孔31より外部に突出される。そして、前方にスライド操作された当該操作体7の後端が軸筒2の内壁の係止壁部43に新たに係止され、そのペン先突出状態が維持される。
ペン先64aが軸筒2の前端孔31より前方に突出された状態において、筆記体6に連結された操作体7の操作部71を更に前方に押圧操作すると、筆記体の前端筒体64の外面が軸筒2の前端部内壁に係止され、鉛芯収容筒体64、連結筒体62及びチャック体63がチャックスプリング66の付勢に抗して前方に移動される。これに伴って、チャック体63が締め付けリング65の締め付けから開放されるとともに、鉛芯67が前方に繰り出され、前端筒体64の前端開口部から鉛芯67が前方に突出される。そして、操作部71の前方への押圧が解除されると、チャック体63がチャックスプリング66の付勢によって後退し、締め付けリング65がチャック体63の外周面に再び係合し、締め付けリング65がチャック体63を径方向内方に再び締め付ける。これにより、チャック体63が、前記繰り出された鉛芯67を再び保持する。これにより、前端筒体64の前端開口部(ペン先64aの前端)からの鉛芯67の突出状態が維持される。
筆記体6を交換する際には、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態(図11参照)から、蓋部5のヒンジ部52と反対側の操作端部を後方に押圧して係合部53と被係合部45との係合を解除し、蓋部5を後方に回動させることで、軸筒2の後端の開口部42を開口させる。これと同時に、各操作体7は、コイルスプリング8の後方付勢により、開口部42から後方外部へと突出される(図13)。この状態から操作体7を取り出すことにより、当該操作体7と連結状態にある筆記体6を軸筒2内から取り出すことができる。
その後、新たな筆記体6(と新たな操作体7)を開口部42を通して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部5の当接壁部51に各々の操作体7を当接させて各々の操作体7を前方に押圧するように蓋部5を前方に回動させ、係合部53と被係止部とを係合させ、開口部42を閉鎖させる。これに伴って、新たな操作体7の鍔部75の前面が対応するコイルスプリング8の後端を押圧した状態となり、筆記体6(及び操作体7)の交換作業が終了する。
特開2010−5830
図11乃至図16を用いて説明した多芯筆記具は、すでに商品化され、良好な販売実績を残している。但し、商品化の際、筆記体6は、チャックスプリング66がチャックスプリング保持筒166tによって囲まれた態様に設計変更されている(図4参照)。
ここで、鉛芯は、鉛芯収容筒体61と連結筒体62とを分離させた状態で、鉛芯収容筒体61の内部に収容される。すなわち、鉛芯収容筒体61と連結筒体62とは、構造上、円滑に分離可能(且つ再結合可能)である必要がある。そのため、両者の間に僅かな段差aが存在している(図4参照)。
一方、スプリング支持体9も、商品化の際、各内孔91毎に設けられていた筒状の保持部が一体化されて、図17に示すように、軸方向に長い(約21mm)全体に筒状の部材に設計変更されている。
そして、本件発明者は、商品の改善点について鋭意の検討を重ねる内に、欠点という程ではないが、改善可能な課題を見出すに至った。それは、筆記体6を交換するべく当該筆記体6を軸筒2内から取り出す際に、図18に示すように、段差a(0.3mmである)がスプリング支持体9の内孔91の端部に引っ掛かって、ユーザに不快感を与え得るという課題である。
本発明は、以上のような知見に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軸筒内に複数の筆記体を交換可能に収容することができる多芯筆記具であって、筆記体を交換する際にユーザに不快感を与えない多芯筆記具を提供することである。
本発明は、後方に開口する開口部が設けられた軸筒と、前記軸筒内に交換可能に収容された複数の筆記体と、を備え、各筆記体の後端側には、操作部を有する操作体が設けられており、前記軸筒の側壁には、前後方向に延びる窓孔が径方向に複数分配されて貫設されており、各操作体の操作部が、対応する窓孔から径方向外方に突出しており、前記軸筒の内部には、ある操作部が前方にスライドされた時に当該操作部に対応する操作体の一部を係止することが可能な係止部が設けられており、前記軸筒の内部には、前記複数の筆記体のそれぞれを後方に付勢する複数のコイルスプリングが設けられており、前記複数のコイルスプリングの前端側は、前記軸筒に固定されたスプリング支持体によって支持されており、前記スプリング支持体には、前記複数の筆記体がそれぞれ挿通可能な複数の内孔が設けられており、各内孔の前方端の少なくとも前記軸筒の中心軸側の一部領域には、面取り領域が設けられていることを特徴とする多芯筆記具である。
本発明によれば、各内孔の前方端の少なくとも軸筒の中心軸側の一部領域に面取り領域が設けられていることにより、筆記体を交換するべく当該筆記体を軸筒内から取り出す際に筆記体の段差が内孔の前方端に引っ掛かるという事象の発生を、顕著に抑制することができる。これによって、ユーザに不快感を与え得るという懸念を払拭することができる。
特には、前記筆記体の少なくとも一つは、ノック式のシャープペンシルである。この場合において、従来、筆記体の段差が内孔の前方端に引っ掛かるという事象が時々発生し得た。
なお、本発明の作用効果の観点からは、前述のように、面取り領域は軸筒の中心軸側の一部領域に設けられて入れば足りる。具体的には、例えば、複数の内孔が軸筒の中心軸から等しい距離に設けられている場合、当該軸筒と同心で複数の内孔の中心軸を通る仮想円筒面の内側領域のみに面取り領域が設けられていれば足りる(図8参照)。但し、製造上の観点(例えばプラスチック射出成形による製造精度及び製造コストの観点)からは、面取り領域を各内孔の前方端の全周に設けることが好ましい。
本件発明者による各種試作品の製造及び評価実験の結果として、筆記体の段差が内孔の前方端に引っ掛かることを効果的に抑制するためには、前記面取り領域は、径方向幅が0.1mm〜2.0mmの範囲に設けられていることが好ましい(段差aの寸法(0.3mm)よりも大きいことが好ましい)。そして、前記面取り領域は、当該面取り領域が設けられた前記内孔の中心軸を含む断面における傾斜角度が10°〜60°の範囲のテーパ部を有することが好ましく、あるいは、当該面取り領域が設けられた前記内孔の中心軸を含む断面における曲率半径が0.1mm〜2.0mmの範囲の曲面部を有することが好ましい。
また、本発明は、以上の多芯筆記具の軸筒のみをも対象とするものである。すなわち、本発明は、後方に開口する開口部が設けられ、操作部を有する操作体が設けられた複数の筆記体を収容可能な軸筒であって、当該軸筒の側壁には、前後方向に延びる窓孔が径方向に複数分配されて貫設されていて、前記複数の筆記体が収容される時には各操作体の操作部が対応する窓孔から径方向外方に突出するようになっており、当該軸筒の内部には、前記複数の筆記体が収容された状態から一つの操作部が前方にスライドされた時に当該操作部に対応する操作体の一部を係止することが可能な係止部が設けられており、当該軸筒の内部には、前記複数の筆記体が収容された状態において当該複数の筆記体のそれぞれを後方に付勢することが可能な複数のコイルスプリングが設けられており、前記複数のコイルスプリングの前端側は、前記軸筒に固定されたスプリング支持体によって支持されており、前記スプリング支持体には、前記複数の筆記体がそれぞれ挿通可能な複数の内孔が設けられており、各内孔の前方端の少なくとも前記軸筒の中心軸側の一部領域には、面取り領域が設けられていることを特徴とする多芯筆記具用の軸筒である。
本発明によれば、各内孔の前方端の少なくとも軸筒の中心軸側の一部領域に面取り領域が設けられていることにより、筆記体を交換するべく当該筆記体を軸筒内から取り出す際に筆記体の段差が内孔の前方端に引っ掛かるという事象の発生を、顕著に抑制することができる。これによって、ユーザに不快感を与え得るという懸念を払拭することができる。
本発明の一実施形態における多芯筆記具の概略縦断面図であって、全ての筆記体が突出していない状態を示す図である。 図1の多芯筆記具の概略縦断面図であって、ノック式のシャープペンシルが突出している状態を示す図である。 図1の多芯筆記具の概略縦断面図であって、ノック式のシャープペンシルを取り出している状態を示す図である。 図1の多芯筆記具の筆記体であるノック式のシャープペンシルの拡大図である。 図1の多芯筆記具のスプリング支持体の前方側から見た斜視図である。 図6(a)は、図5のスプリング支持体の前方側から見た正面図であり、図6(b)は、図5のスプリング支持体の縦断面図である。 図3の破線部の拡大図である。 内孔の前方端の少なくとも軸筒の中心軸側の一部領域の一例を示す図である。 図9(a)は、スプリング支持体の変形例の前方側から見た正面図であり、図9(b)は、当該スプリング支持体の変形例の縦断面図である。 図9(a)及び図9(b)のスプリング支持体の変形例を採用した場合の、図7に対応する図である。 従来の多芯筆記具の全ペン先没入状態(非筆記状態)を示す縦断面図である。 図11の多芯筆記具の一つのペン先が突出した状態(筆記状態)を示す縦断面図である。 図11の多芯筆記具の後端の開口部を開口した状態を示す側面図である。 図11の筆記体の前端部を示す拡大縦断面図である。 図11の筆記体後端部及び操作体を示す拡大縦断面図である。 図11の互いに連結状態にある筆記体及び操作体を示す外観図である。 商品化された多芯筆記具におけるスプリング支持体を示す斜視図である。 筆記体の段差が引っ掛かる様子を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における多芯筆記具101の概略縦断面図であって、全ての筆記体が突出していない状態を示す図であり、図2は、図1の多芯筆記具101の概略縦断面図であって、ノック式のシャープペンシル106が突出している状態を示す図であり、図3は、図1の多芯筆記具101の概略縦断面図であって、ノック式のシャープペンシル106を取り出している状態を示す図である。また、図4は、図1の多芯筆記具101の筆記体の1つであるノック式のシャープペンシル106の拡大図である。
そして、図5は、図1の多芯筆記具101のスプリング支持体109の前方側から見た斜視図であり、図6(a)は、図5のスプリング支持体109の前方側から見た正面図であり、図6(b)は、図5のスプリング支持体109の縦断面図である。また、図7は、図3の破線部の拡大図である。
図1乃至図7に示す本実施形態の多芯筆記具101の基本的構成は、ノック式シャープペンシルである筆記体106とスプリング支持体109とを除けば、図11乃至図16を参照して説明した従来の多芯筆記具1と略同様である。
具体的には、本実施形態の多芯筆記具101において、図1に示すように、軸筒102は、先細状の円筒体からなる前軸103と、当該前軸103の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸104と、からなっている。前軸103の前端には、筆記体106のペン先が突出可能な前端孔131が軸方向に貫設されている。前軸103及び後軸104は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)または金属により形成される。
後軸104の後部の側壁には、図2に示すように、本実施形態では5本(2〜6本から選択され得る)の前後方向に延びる細長状の窓孔141が、径方向に貫設されている。5本の窓孔141は、例えば、周方向に等間隔に形成されている。
後軸104の5本の窓孔141の内側の軸心側の領域には、前後方向に延びるリリースバー143が延出されている。リリースバー143の前方端は、後述するスプリング支持体109に支持されている。一方、後軸104の5本の窓孔141の相互間の側壁内面には、前後方向に延びる係止壁部143aが形成されており、当該係止壁部143aは、ペン先が突出した状態の筆記体106の操作体107の後端を係止できるようになっている。そして、ペン先が突出した状態の筆記体106の操作体107の後端が当該係止壁部143aに係止されている際において、代わりに他の筆記体106、206を突出させるべく当該他の筆記体106、206の操作体107が前方に移動される時に、当該他の筆記体106、206の操作体107がリリースバー143を径方向外方に押圧し、当該押圧されたリリースバー143が前記係止壁部143aに係止されていた操作体107の後端を径方向外方に押圧してその係止状態を解除するようになっている。その他、後軸104の5本の窓孔141の相互間の側壁外面の一カ所に、クリップ144が設けられている。
後軸104の後端部には、図3に示すように、開口部142を開閉自在にする蓋部105が回動自在に設けられている。蓋部105の一端部は、例えば、クリップ144基部に、ヒンジ部により回動自在に接続され得る。ヒンジ部は、例えば、ペン先下向きでクリップ144を正面視したときのクリップ144の左右方向に延設され得る。この場合、蓋部105は、略前後方向に回動自在であり得る。
蓋部105の前面には、当接壁部151が形成されている。当該当接壁部151に、没入状態の筆記体106の後端に連結された操作体107の後端が、衝止されるようになっている(図1参照)。ヒンジ部としては、典型的には、回動軸により回動自在に接続される構成が採用され得るが、当該態様以外にも、屈曲変形可能な可撓性を有する連結部等も採用され得る。
そして、例えば、蓋部105の他端部の前面には、係合部が設けられ(例えば係合凹部または係合孔部)、後軸104の後端には、当該係合部と係合可能な被係合部が設けられ得る(例えば係合凸部)。更に詳細には、係合部(係合凹部または係合孔部)の内面に内向突起が形成され得て、被係合部(係合凸部)の外面に前記内向突起と乗り越え係止可能な外向突起が形成され得る。
この場合、係合部と被係合部とは、蓋部105が開口部142を閉鎖している間、互いに係合状態にある(内向突起と外向突起が乗り越え係止状態にある)。その係合状態は、コイルスプリング108の後方への付勢による操作体107と蓋部105の当接壁部151との当接では解除されず、蓋部105が開くことはない。
ここで、図1乃至図3に示すように、本実施形態においては、一つの筆記体106が、ノック式のシャープペンシルであり、他の筆記体206は、ボールペンである。
図4に示すように、ノック式のシャープペンシルである筆記体106は、鉛芯収容筒体161と、当該鉛芯収容筒体161の前端に鉛芯補充可能に着脱自在に取り付けられた連結筒体162と、当該連結筒体162の前端に設けられたチャック体と(図14参照)、連結筒体62の前端部とチャック体とを内部に収容し連結筒体162に対して前後方向に移動可能に取り付けられた前端筒体164と、当該前端筒体164の内部に収容されチャック体を締め付ける締め付けリングと(図14参照)、前端筒体164と連結筒体162との間に介在され前端筒体164を連結筒体162に対して前方に付勢するチャックスプリングと(図14参照)、を有している。チャックスプリングは、チャックスプリング保持筒166tによって囲まれており、前端筒体164の前端部が、筆記体106のペン先164aを構成している。
チャックスプリング保持筒166tの内部の構成、すなわち、チャックスプリング(66)と、前端筒体164の内部の構成、すなわち、チャック体(63)及び締め付けリング(65)は、図4では視認できないが、図14に示した従来構成と略同様である。
そして、鉛芯収容筒体161内には、鉛芯が収容されている。鉛芯収容筒体161をチャックスプリングの付勢に抗して前端筒体164に対し前方に押圧すると、鉛芯収容筒体161の前進に伴って連結筒体162及びチャック体をも前進し、チャック体が締め付けリングから離れるようになっている。また、チャック体の前進に伴って鉛芯が前方に繰り出され、前端筒体164の前端開口部から鉛芯が前方に突出されるようになっている。
一方、鉛芯収容筒体161の前端筒体164に対する前方への押圧を解除すると、チャック体がチャックスプリングの付勢によって後退し、締め付けリングがチャック体の外周面に再び係合し、締め付けリングがチャック体を径方向内方に再び締め付けるようになっている。これにより、チャック体は、繰り出された鉛芯を再び保持するようになっている。これにより、前端筒体164の開口部からの鉛芯の突出状態が維持されるようになっている。
また、各々の筆記体106、206の後端(即ち鉛芯収容筒体161の後端開口部142及びインキ収容筒体の後端開口部)には、操作体107が取り付けられている。各々の操作体107は、特には図2及び図3に示すように、操作部171と、前側突出部172と、後側突出部173と、嵌入部174と、鍔部175と、を有している。操作部171は、操作体107の後端部に形成され、且つ、軸筒102の窓孔141から外部に突出される。後側突出部173は、操作体107の操作部171の反対側に設けられ、前側突出部172は、後側突出部173の前方に設けられ、嵌入部174は、操作体107の前端部に形成され且つ鉛芯収容筒体161の後端開口部142またはインキ収容筒体の後端開口部に嵌入されている。鍔部175は、嵌入部174の後方に形成されており、鍔部175の前面は、後述するコイルスプリング108の後端を押圧している。
また、操作体107の両方の側面に係止突起(図示せず)が形成されており、当該係止突起は窓孔141の両側壁に抜け止め係合可能となっている。操作体107は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
筆記体106のペン先164aが没入状態であるとき、当該筆記体106に取り付けられた操作体107の後端部は、当接壁部151に衝止された状態となるようになっている(図1参照)。一方、筆記体106のペン先164aが突出状態であるとき、当該筆記体106に取り付けられた操作体107の後端が、軸筒102の内部に形成された係止壁部143aに係止された状態となるようになっている(図2参照)。
また、ペン先没入状態にある筆記体106、206に連結された操作体107の前側突出部172は、その操作体107の操作部171が前方にスライド操作される際、リリースバー143を径方向外方に押圧する。この際に、先に突出状態にある他の筆記体106、206があれば、径方向外方に押圧されたリリースバー143が、当該他の筆記体106、206に連結された操作体107の後側突出部173を当該方向に押圧して、操作体107の後端と係止壁部143aとの係止状態を解除する、すなわち、当該他の筆記体106、206のペン先突出状態を解除するようになっている。
一方、軸筒102の内部(後軸104の内部)には、円筒状のスプリング支持体109が設けられている。スプリング支持体109には、各筆記体106、206がそれぞれ挿通される5個の内孔191が軸方向に貫設されている。そして、スプリング支持体109の後面側に、各内孔191に対応して、コイルスプリング108が配置されている。筆記体106、206は、各内孔191及び各コイルスプリング108の内部に遊挿され、操作体107の鍔部175の前面がコイルスプリング108の後端を押圧している。
より詳細には、スプリング支持体109の後端面に、各内孔191に対応して、筒状の凹部が形成されている。そして、各凹部に、各コイルスプリング108の前端部外面が圧入保持されている。これにより、筆記体106、206(及び操作体107)を交換する際、当該交換作業につられてコイルスプリング108が脱落してしまうことが防止されている。
各コイルスプリング108は、各々の操作体107(即ち各々の筆記体106、206)を、常時、後方に付勢している。すなわち、各コイルスプリング108は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても、圧縮状態(即ち筆記体106、206が後方に付勢された状態)を維持している。これにより、操作体107の前後のがたつきが防止されている。但し、各コイルスプリング108は、その内部に筆記体106、206が挿通されていない状態(例えば筆記体の交換作業中の状態)では、非圧縮状態(フリー状態)となるようになっている。
また、本実施形態のスプリング支持体109においては、図5、図6(a)及び図6(b)に示すように、各内孔191の前方端の全周に、面取り領域193が設けられている。面取り領域193は、径方向幅bが0.1mm〜2.0mmの範囲であって、内孔191の中心軸を含む断面(図6(b)参照)における傾斜角度θが10°〜60°の範囲であることが好ましく、本実施の形態では、b=0.4mm、θ=45°が採用されている。
以上のような構成の多芯筆記具101は、以下のように作用する。
一つの操作体107の操作部171が選択されて、コイルスプリング108の後方付勢に抗して窓孔141に沿って前方にスライド操作されると、スライド操作された操作体107の前側突出部172が、リリースバー143を径方向外方に押圧する。この際に、先に突出状態にある他の筆記体106、206があれば、径方向外方に押圧されたリリースバー143が、当該他の筆記体106、206の後側突出部173を当該方向に押圧して、操作体107の後端と係止壁部143aとの係止状態を解除する。これにより、当該他の筆記体106、206はコイルスプリング108の後方付勢により後方に移動され、すなわち、軸筒102内に没入される。当該他の筆記体106、206の没入と同時に、前方にスライド操作された操作体107に連結された筆記体106、206のペン先が、軸筒102の前端孔131より外部に突出される。そして、前方にスライド操作された当該操作体107の後端が軸筒102の内部の係止壁部143aに新たに係止され、そのペン先突出状態が維持される。
筆記体106(ノック式シャープペンシル)のペン先164aが軸筒102の前端孔131より前方に突出された状態において、筆記体106に連結された操作体107の操作部171を更に前方に押圧操作すると、筆記体106の前端筒体164の外面が軸筒102の前端部内壁に係止され、鉛芯収容筒体161、連結筒体162及びチャック体がチャックスプリングの付勢に抗して前方に移動される。これに伴って、チャック体が締め付けリングの締め付けから開放されるとともに、鉛芯が前方に繰り出され、前端筒体164の前端開口部から鉛芯が前方に突出される。そして、操作部171の前方への押圧が解除されると、チャック体がチャックスプリングの付勢によって後退し、締め付けリングがチャック体の外周面に再び係合し、締め付けリングがチャック体を径方向内方に再び締め付ける。これにより、チャック体が、前記繰り出された鉛芯を再び保持する。これにより、前端筒体164の前端開口部(ペン先164aの前端)からの鉛芯の突出状態が維持される。
筆記体106を交換する際には、蓋部105が軸筒102の後端の開口部142を閉鎖した状態(図1参照)から、蓋部105のヒンジ部と反対側の操作端部を後方に押圧して係合部と被係合部との係合を解除し、蓋部105を後方に回動させることで、軸筒102の後端の開口部142を開口させる。これと同時に、各操作体107は、コイルスプリング108の後方付勢により、開口部142から後方外部へと突出される。この状態から操作体107を取り出すことにより(図3参照)、当該操作体107と連結状態にある筆記体106を軸筒102内から取り出すことができる。
ここで、従来のスプリング支持体9の場合には、図18に示すように、筆記体106の段差aがスプリング支持体9の内孔91の端部に引っ掛かって、筆記体106の取り出し作業においてユーザに不快感を与え得る、という課題があった。これに対して、本実施形態のスプリング支持体109によれば、各内孔191の前方端の全周に面取り領域193が設けられていることにより、図7に示すように、筆記体106を交換するべく当該筆記体106を軸筒102内から取り出す際に筆記体106の段差aが内孔191の前方端に引っ掛かるという事象の発生を、顕著に抑制することができる(筆記体106の取り出し作業が滑らかになる)。
その後、新たな筆記体106(と新たな操作体107)を開口部142を通して軸筒102内に挿入する。そして、蓋部105の当接壁部151に各々の操作体107を当接させて各々の操作体107を前方に押圧するように蓋部105を前方に回動させ、係合部と被係止部とを係合させ、開口部142を閉鎖させる。これに伴って、新たな操作体107の鍔部175の前面が対応するコイルスプリング108の後端を押圧した状態となり、筆記体106(及び操作体107)の交換作業が終了する。
以上の通り、本実施形態の多芯筆記具101によれば、各内孔191の前方端の全周に面取り領域193が設けられていることにより、筆記体106を交換するべく当該筆記体106を軸筒102内から取り出す際に筆記体106の段差aが内孔191の前方端に引っ掛かるという事象の発生を、顕著に抑制することができる。これによって、ユーザに不快感を与え得るという懸念を払拭することができる。
なお、前記実施形態の多芯筆記具101においては、各内孔191の前方端の全周に面取り領域193が設けられているが、本発明の作用効果の観点からは、面取り領域193は軸筒102の中心軸側の一部領域に設けられて入れば足りる。具体的には、例えば、複数の内孔191が軸筒102の中心軸から等しい距離に設けられている場合、図8のハッチング領域に示すように、軸筒102と同心で複数の内孔191の中心軸を通る仮想円筒面の内側領域のみに面取り領域が設けられていれば足りる。但し、製造上の観点(例えばプラスチック射出成形による製造精度及び製造コストの観点)からは、面取り領域193を各内孔191の前方端の全周に設けることが好ましい。
また、前記実施形態の面取り領域193は、径方向幅bが0.4mmであって、内孔191の中心軸を含む断面(図6(b)参照)における傾斜角度θが45°であるが、面取り領域は曲面によって形成されてもよい。
例えば、図9(a)は、スプリング支持体の変形例の前方側から見た正面図であり、図(b)は、当該スプリング支持体の変形例の縦断面図である。図9(a)及び図9(b)に示すように、面取り領域195は、径方向幅bが0.1mm〜2.0mmの範囲であって、内孔191の中心軸を含む断面(図9(b)参照)における曲率半径Rが0.1mm〜2.0mmの範囲の曲面部を有していてもよい(図9(b)の例では、b=0.35mm、R=0.35mmである。
図10は、図9(a)及び図9(b)のスプリング支持体の変形例を採用した場合の、図7に対応する図である。この場合も、図10に示すように、筆記体106を交換するべく当該筆記体106を軸筒102内から取り出す際に筆記体106の段差aが内孔191の前方端に引っ掛かるという事象の発生を、顕著に抑制することができる(筆記体106の取り出し作業が滑らかになる)。
101 多芯筆記具(本発明の一実施形態)
102 軸筒
103 前軸
131 前端孔
104 後軸
141 窓孔
142 開口部
143 リリースバー
143a 係止壁部
144 クリップ
105 蓋部
151 当接壁部
106 筆記体(ノック式のシャープペンシル)
206 筆記体(ボールペン)
161 鉛芯収容筒体
162 連結筒体
164 前端筒体
164a ペン先
107 操作体
171 操作部
172 前側突出部
173 後側突出部
174 嵌入部
175 鍔部
108 コイルスプリング
109 スプリング支持体
191 内孔
193 面取り領域(切頭円錐面状)
195 面取り領域(曲面状)
1 多芯筆記具(従来技術)
2 軸筒
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
43 係止壁部
44 クリップ
45 被係合部
5 蓋部
51 当接壁部
52 ヒンジ部
53 係合部
6 筆記体
61 鉛芯収容筒体
62 連結筒体
63 チャック体
64 前端筒体
64a ペン先
65 締め付けリング
66 チャックスプリング
67 鉛芯
7 操作体
71 操作部
72 前側突出部
73 後側突出部
74 嵌入部
75 鍔部
8 コイルスプリング
9 スプリング支持体
91 内孔

Claims (11)

  1. 後方に開口する開口部が設けられた軸筒と、
    前記軸筒内に交換可能に収容された複数の筆記体と、
    を備え、
    各筆記体の後端側には、操作部を有する操作体が設けられており、
    前記軸筒の側壁には、前後方向に延びる窓孔が径方向に複数分配されて貫設されており、
    各操作体の操作部が、対応する窓孔から径方向外方に突出しており、
    前記軸筒の内部には、ある操作部が前方にスライドされた時に当該操作部に対応する操作体の一部を係止することが可能な係止部が設けられており、
    前記軸筒の内部には、前記複数の筆記体のそれぞれを後方に付勢する複数のコイルスプリングが設けられており、
    前記複数のコイルスプリングの前端側は、前記軸筒に固定されたスプリング支持体によって支持されており、
    前記スプリング支持体には、前記複数の筆記体がそれぞれ挿通可能な複数の内孔が設けられており、
    各内孔の前方端の少なくとも前記軸筒の中心軸側の一部領域には、面取り領域が設けられている
    ことを特徴とする多芯筆記具。
  2. 前記筆記体の少なくとも一つは、ノック式のシャープペンシルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の多芯筆記具。
  3. 前記面取り領域は、各内孔の前方端の全周に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多芯筆記具。
  4. 前記面取り領域は、径方向幅が0.1mm〜2.0mmの範囲に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多芯筆記具。
  5. 前記面取り領域は、当該面取り領域が設けられた前記内孔の中心軸を含む断面における傾斜角度が10°〜60°の範囲のテーパ部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の多芯筆記具。
  6. 前記面取り領域は、当該面取り領域が設けられた前記内孔の中心軸を含む断面における曲率半径が0.1mm〜2.0mmの範囲の曲面部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の多芯筆記具。
  7. 後方に開口する開口部が設けられ、操作部を有する操作体が設けられた複数の筆記体を収容可能な軸筒であって、
    当該軸筒の側壁には、前後方向に延びる窓孔が径方向に複数分配されて貫設されていて、前記複数の筆記体が収容される時には各操作体の操作部が対応する窓孔から径方向外方に突出するようになっており、
    当該軸筒の内部には、前記複数の筆記体が収容された状態から一つの操作部が前方にスライドされた時に当該操作部に対応する操作体の一部を係止することが可能な係止部が設けられており、
    当該軸筒の内部には、前記複数の筆記体が収容された状態において当該複数の筆記体のそれぞれを後方に付勢することが可能な複数のコイルスプリングが設けられており、
    前記複数のコイルスプリングの前端側は、前記軸筒に固定されたスプリング支持体によって支持されており、
    前記スプリング支持体には、前記複数の筆記体がそれぞれ挿通可能な複数の内孔が設けられており、
    各内孔の前方端の少なくとも前記軸筒の中心軸側の一部領域には、面取り領域が設けられている
    ことを特徴とする多芯筆記具用の軸筒。
  8. 前記面取り領域は、各内孔の前方端の全周に設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載の多芯筆記具の軸筒。
  9. 前記面取り領域は、径方向幅が0.1mm〜2.0mmの範囲に設けられている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の多芯筆記具の軸筒。
  10. 前記面取り領域は、当該面取り領域が設けられた前記内孔の中心軸を含む断面における傾斜角度が10°〜60°の範囲のテーパ部を有する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の多芯筆記具の軸筒。
  11. 前記面取り領域は、当該面取り領域が設けられた前記内孔の中心軸を含む断面における曲率半径が0.1mm〜2.0mmの範囲の曲面部を有する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の多芯筆記具の軸筒。
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