JP2018166080A - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造装置の複雑化を招かずに、体積効率の向上が図られた電極体を製造することができる二次電池の製造方法を提供する。【解決手段】二次電池の製造方法は、正極シートと、負極シートと、セパレータとを積層させた状態で巻回して、扁平形状の巻回体を形成する工程S2と、前記扁平形状の巻回体の一部を切断して積層体を形成する工程S3とを備え、前記扁平形状の巻回体は、前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータとが湾曲することで形成された曲げ部を含み、前記積層体は、前記曲げ部を切断することで形成される。【選択図】図7

Description

本開示は、二次電池の製造方法に関する。
特開2013−137978号公報などのように、従来から二次電池の製造方法について各種提案されている。たとえば、特開2011−138675号公報に記載された二次電池の製造方法は、セパレータに挟まれた負極と、正極とを互いに直交するように配置する。そして、セパレータで挟まれた負極と、正極とを交互につづら状に折り曲げて、略方形で扁平形状の電極体を形成する。
特開2011−138675号公報 特開2013−137978号公報
特開2011−138675号公報に記載された二次電池の製造方法においては、正極および負極を交互に折り曲げる工程がある。この折り曲げ工程を実施するために必要な構成は複雑であり、当該二次電池の製造方法を実施することができる製造装置の構成は複雑になる。
また、この二次電池の製造方法で作成された電極体は、正極の曲げ部と、負極の曲げ部とが形成される。正極の曲げ部分と、負極の曲げ部分では、充放電に寄与せず、体積効率が下がる。
本開示は、上記のような課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、製造装置の複雑化を招かずに、体積効率の向上が図られた電極体を製造することができる二次電池の製造方法を提供することである。
本開示に係る二次電池の製造方法は、正極シートと、負極シートと、セパレータとを積層させた状態で巻回して、扁平形状の巻回体を形成する工程と、前記扁平形状の巻回体の一部を切断して積層体を形成する工程とを備える。上記扁平形状の巻回体は、前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータとが湾曲することで形成された曲げ部を含み、上記積層体は、前記曲げ部を切断することで形成される。
上記の二次電池の製造方法によれば、巻回型の電極体を成形する成形装置を用いて、扁平形状の電極体を形成し、その後、この扁平形状の電極体の湾曲部を切断することで、積層型の電極体を形成することができる。このため、従前の装置を援用することができ、さらに、湾曲部が形成されていないため、体積効率の高い電極体を形成することができる。
本開示に係る二次電池の製造方法によれば、製造装置の複雑化を招かずに、体積効率の向上が図られた電極体を製造することができる。
本実施の形態1に係る二次電池に設けられた電極体を模式的に示す斜視図である。 本実施の形態1に係る二次電池に設けられた電極体を模式的に示す斜視図である。 電極体1を示す平面図である。 図3に示す状態からセパレータ10を取り外した状態を示す電極体1の平面図である。 図4に示す状態から正極11を取り外した状態を示す電極体1の平面図である。 図5に示す状態からセパレータ10を取り外した状態を示す平面図である。 電極体1の製造工程を示す工程フロー図である。 負極シートを形成する製造工程の第1工程を示す平面図である。 負極シートを形成する製造工程の第2工程を示す平面図である。 負極シートを形成する製造工程の第3工程を示す平面図である。 負極シート50を示す斜視図である。 正極シートを形成する製造工程の第1工程を示す平面図である。 正極シートを形成する製造工程の第2工程を示す平面図である。 正極シートを形成する製造工程の第3工程を示す平面図である。 正極シート70を示す斜視図である。 巻回工程S2を模式的に示す模式図である。 巻回体120を示す斜視図である。 負極巻回体121を示す斜視図である。 負極巻回体121を示す平面図である。 セパレータ巻回体122を示す斜視図である。 正極巻回体124を示す斜視図である。 正極巻回体124を示す平面図である。 巻回体120の一部を切断する切断工程S3を示す平面図である。 本実施の形態1に係る電極体1と、比較例の電極体とをサイクル試験した結果を示すグラフである。 実施の形態1に係る電極体1の空間効率と、比較例3の電極体の空間効率とを示すグラフである。 実施の形態1に係る電極体1の作成時間と、比較例1の電極体の作成時間とを比較したグラフである。 負極シート50の製造方法の第1変形例における第1工程を示す平面図である。 負極シート50の製造方法の第1変形例における第2工程を示す平面図である。 負極シート50の製造方法の第1変形例における第3工程を示す平面図である。 負極シート50の製造方法の第2変形例における第1工程を示す平面図である。 負極シート50の製造方法の第2変形例における第2工程を示す平面図である。 負極シート50の製造方法の第2変形例における第3工程を示す平面図である。 負極シート50の製造方法の第2変形例における第4工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第1変形における第1工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第1変形における第2工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第1変形における第3工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第2変形における第1工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第2変形における第2工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第2変形における第3工程を示す平面図である。 正極シート70の製造方法の第2変形における第4工程を示す平面図である。 電極体1Aを模式的に示す断面図である。 電極体1Aを示す平面図である。 電極体1Aの側面155およびその近傍の構成を示す断面図である。 電極体1Aの側面154およびその近傍の構成を示す断面図である。 正極11Aを示す平面図である。 負極12Aを示す平面図である。 セパレータ10Aを示す平面図である。 電極体1Aの製造方法を示すフロー図である。 正極シート200を形成する工程を模式的に示す斜視図である。 負極シート201を形成する工程を模式的に示す斜視図である。 セパレータシート202,203を模式的に示す斜視図である。 短絡防止セパレータ160,161を示す斜視図である。 巻回工程S11の第1工程を示す模式図である。 図53に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転した状態を示す模式図である。 図54に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転した状態を示す模式図である。 図55に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転した状態を示す模式図である。 巻回体250を模式的に示す断面図である。 巻回体250を示す平面図である。 切断工程S12を模式的に示す断面図である。 切断工程S12を模式的に示す平面図である。 切断面280およびその付近における構成を示す断面図である。 引出工程S13を模式的に示す断面図である。 引出工程S13を模式的に示す平面図である。 本実施の形態2に係る電極体1Aと、比較例の電極体とをとをサイクル試験した結果を示すグラフである。 実施の形態2に係る電極体1Aの空間効率と、比較例3の電極体の空間効率とを示すグラフである。 実施の形態2に係る電極体1Aの作成時間と、比較例1の電極体の作成時間とを比較したグラフである。 本実施の形態3に係る電極体1Bを模式的に示す斜視図である。 電極体1Bを示す平面図である。 電極体1Bの側面155およびその近傍を示す断面図である。 電極体1Bの側面154およびその近傍を示す断面図である。 実施の形態3に係る製造方法を示すフロー図である。 絶縁工程S23の洗浄工程を模式的に示す模式図である。 超音波洗浄を施す前の切断面280Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。 超音波洗浄が施された後の切断面280Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。 コーティング工程を模式的に示す模式図である。 本実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例1,2とのサイクル試験の結果を示すグラフである。 本実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例3との体積率を示すグラフである。 本実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例1との作成時間を比較するグラフである。
図1から図78を用いて、本実施の形態に係る蓄電装置について説明する。図1から図78に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(実施の形態1)
図1および図2は、本実施の形態に係る二次電池に設けられた電極体を模式的に示す斜視図である。二次電池は、電極体1と、収容ケースと、負極集電端子と、正極集電端子とを備える。
電極体1は、略直方体形状に形成されている。電極体1は、上面2と、底面3と、端面4,5と、側面6,7とを含む。電極体1は、複数のセパレータ10と、複数の正極11と、複数の負極12と備え、電極体1は、セパレータ10と、正極11と、負極12と、セパレータ10との順番でならぶようにセパレータ10と、正極11と、負極12とが順次積層するように形成されている。
図3は、電極体1を示す平面図である。電極体1の上面にはセパレータ10が配置されている。
図4は、図3に示す状態からセパレータ10を取り外した状態を示す電極体1の平面図である。セパレータ10の下面側には、正極11が配置されている。
正極11は、正極集電体15と、正極合材層16とを含む。正極集電体15は、アルミニウム(Al)またはアルミニウム合金から形成された金属箔である。正極集電体15の厚さは、たとえば、5〜30μm程度である。
正極集電体15は、基部21と、張出部20,22とを含む。基部21は、長方形形状に形成されており、一対の短辺と、一対の長辺とを含む。一方の短辺は、張出部25の近傍に配置されている一方で、張出部25と重なっていない。
張出部20,22は、基部21の長辺から張り出すように形成されており、張出部20および張出部22は、基部21の幅方向に対向する位置に形成されている。
正極合材層16は、基部21の上面および下面に形成されている。基部21の上面および下面に形成された正極合材層16は、それぞれ、基部21の一方の短辺から他方の短辺に向けて延びるように形成されている。
正極合材層16は、正極活物質粒子と、導電粒子と、バインダとを含む。正極活物質粒子は、正極活物質を含む粒子である。正極活物質粒子は、たとえば、1〜20μmの平均粒子径を有してもよい。正極活物質は、たとえば、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiMn24等であってもよい。
導電粒子は、導電材を含む粒子である。導電材は、特に限定されるべきではない。導電材は、たとえば、アセチレンブラック(AB)、サーマルブラック、ファーネスブラック、気相成長炭素繊維(VGCF)等であってもよい。正極合材層に含まれるバインダは、有機溶媒系バインダであってもよいし、水系バインダであってもよい。
図5は、図4に示す状態から正極11を取り外した状態を示す電極体1の平面図であり、正極11の下面側にセパレータ10が配置されている。
図6は、図5に示す状態からセパレータ10を取り外した状態を示す平面図である。
セパレータ10の下面側には、負極12が配置されており、セパレータ10は、正極11と負極12との間に配置されている。セパレータ10の厚さは、たとえば、5〜30μm程度である。セパレータ10は多孔質ポリエチレン(PE)膜、多孔質ポリプロピレン(PP)膜等により構成される。
負極12は、負極集電体18と、負極合材層19とを含む。負極集電体18は、Cuなどの金属箔である。負極集電体18の厚さは、たとえば、3〜30μm程度である。
負極集電体18は、張出部25と、基部26と、張出部27とを含む。張出部25は、長方形形状に形成されている。張出部25は基部26の短辺に形成されており、当該短辺から突出するように形成されている。張出部27は、張出部25が形成された短辺と対向する短辺に形成されており、この短辺から突出するように形成されている。張出部25,27の幅の長さは、基部26の幅の長さよりも長い。
負極合材層19は、基部26の上面および下面のいずれにも形成されている。負極合材層19は、たとえば、黒鉛粒子などを含む。
負極12の負極合材層19と、正極11の正極合材層16とは、セパレータ10を間に挟んで、互いに対向するように配置されている。
図1において、電極体1の端面4には、正極11の基部21の一部が突出しており、この突出した基部21の一部が上下方向に配列している。電極体1の端面5には、負極12の張出部25が上下方向に配列している。
図3および図4において、負極12の基部21は、セパレータ10から突出している。具体的には、基部21の他方の短辺側がセパレータ10から突出しており、基部21の一方の短辺側と、張出部20,22とは、セパレータ10に覆われている。
図1において、端面4に位置する複数の基部21に正極集電端子が接続され、端面5に位置する複数の張出部25に負極集電端子が接続されている。
上記のように、本実施の形態1に係る電極体1は、複数のセパレータ10と、複数の正極11と、複数の負極12とを交互に積層することで形成されている。
上記のように構成された電極体1の製造方法について説明する。図7は、電極体1の製造工程を示す工程フロー図である。電極体1の製造工程は、シート形成工程S1と、巻回工程S2と、切断工程S3とを含む。
シート形成工程S1は、負極シートを形成する工程と、正極シートを形成する工程とを含む。図8から図11を用いて、負極シートを形成する工程について説明する。
図8は、負極シートを形成する製造工程の第1工程を示す平面図である。負極シートを形成する製造工程の第1工程においては、集電シート40を準備する。集電シート40は、銅箔などである。集電シート40の長さは、たとえば、数mである。
集電シート40は長尺な長方形形状であり、集電シート40は、短辺42Aと、図示されていない短辺と、一対の長辺43A,43Bとを含む。長辺43A,43Bは、集電シート40の長手方向に延びる。
図9は、負極シートを形成する製造工程の第2工程を示す平面図である。第2工程においては、集電シート40に複数の孔41を形成して、中間シート49を形成する。
孔41は、集電シート40の長手方向に間隔をあけて形成されている。各孔41の幅Wは、集電シート40の短辺42Aから他方の短辺に向かうにつれて、小さくなるように形成されている。具体的には、孔41aから孔41dに向かうにつれて、各孔41a〜41dの幅は小さくなるように形成されている。
中間シート49は、ブリッジ45と、複数の基部46と、ブリッジ47とを含む。基部46は、各孔41の間に形成されている。各孔41同士の間隔は同じであり、各基部46の幅は、同じである。
ブリッジ45は一方の長辺43Aに形成されており、中間シート49の短辺42Aから他方の短辺に亘って形成されている。ブリッジ45は、中間シート49の長辺43Aと各孔41との間を通り、各基部46を接続するように形成されている。
ブリッジ47は、中間シート49の長辺43Bに形成されており、中間シート49の短辺42Aから他方の短辺に亘って形成されている。ブリッジ47は、中間シート49の他方の長辺と、各孔41との間を通り、各基部46を接続するように形成されている。
図10は、負極シートを形成する製造工程の第3工程を示す平面図である。第3工程においては、各基部46に負極合材層19を形成する。なお、負極合材層19は、各基部46の上面および下面に形成される。
負極合材層19は、基部46の略全面と、ブリッジ47の一部とに形成される。なお、負極合材層19は、ブリッジ45に形成されていない。
上記の第1工程から第3工程を経ることで、負極シート50が形成される。図11は、負極シート50を示す斜視図である。負極シート50には、負極シート50の短辺42Aから短辺42Bに亘って複数の孔41a〜41oが間隔をあけて形成されている。各孔41a〜孔41oの幅は、短辺42Aから短辺42Bに向かうにつれて小さくなるように形成されている。
次に、正極シートを形成する工程について説明する。
図12は、正極シートを形成する製造工程の第1工程を示す平面図である。正極シートを形成する第1工程においては、集電シート60を準備する。集電シート60は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成された金属箔である。
集電シート60は、長尺な長方形形状に形成されている。集電シート60は、短辺65Aと、図示されていない他方の短辺と、長辺66A,66Bとを含む。
図13は、正極シートを形成する製造工程の第2工程を示す平面図である。第2工程においては、集電シート60の長辺66Aに間隔をあけて複数の切欠部61(61a〜61d)を形成し、長辺66Bに間隔をあけて複数の切欠部62(62a〜62d)を形成する。切欠部61,62は、穴空け加工や打抜加工によって形成される。
切欠部61と、切欠部62とは、集電シート60の幅方向(長辺66Aおよび長辺66Bが配列する方向)に対向する位置に形成されている。
切欠部61,62の幅の長さは、短辺65Aから他方の短辺に向かうにつれて、小さくなるように形成されている。
切欠部61の幅と、この切欠部61に対して中間シート69の幅方向に対向する位置に形成された切欠部62の幅とは、同じである。たとえば、切欠部61aと切欠部62aの幅の長さは同じであり、切欠部61bの幅の長さと、切欠部62bの幅の長さとは同じである。
各切欠部61の深さは、いずれも同じ深さであり、各切欠部62の深さは、いずれも同じである。各切欠部61同士の間隔は同じであり、各切欠部62同士の間隔も同じである。
中間シート69は、複数の基部64と、複数のブリッジ67とを含む。基部64は中間シート69の長手方向に間隔をあけて配置されている。基部64は、長方形形状に形成されている。ブリッジ67は、隣り合う基部64同士を接続するように形成されている。
図14は、正極シートを形成する製造工程の第3工程を示す平面図である。第3工程においては、正極合材層16を間隔をあけて複数形成する。
各正極合材層16は、基部64の上面および下面に形成される。基部64の上面および下面に形成された各正極合材層16は、長方形形状に形成された基部64の一方の短辺から他方の短辺に向けて延びるように形成される。
上記のような製造工程を経ることで、正極シート70が形成される。図15は、正極シート70を示す斜視図である。
正極シート70には、複数の切欠部61a〜61oと、複数の切欠部62a〜切欠部62oが形成されている。そして、短辺65Aから65Bに向かうにつれて、切欠部61a〜61oおよび切欠部62a〜62oの幅は小さくなるように形成されている。
図16は、巻回工程S2を模式的に示す模式図である。
巻回工程S2は、巻回装置100を用いて、セパレータシート71と、正極シート70と、セパレータシート72と、負極シート50とを積層した状態で巻回して、巻回体を形成する工程である。
巻回装置100は、ボビン101,102,103,104と、案内装置105,106,107,108と、巻取装置109とを含む。
ボビン101には、セパレータシート71が装着される。セパレータシート71は、長尺に形成されており、ボビン101に巻き付けられている。
ボビン102には、正極シート70が装着される。正極シート70は、ボビン102に巻き付けられている。正極シート70は、短辺65Bが最初に引き出されるように、ボビン102に装着されている。正極シート70の短辺65Aは、最後に送り出される。
ボビン103には、セパレータシート72が装着される。セパレータシート72も長尺に形成されており、ボビン103に巻き付けられている。
ボビン104には、負極シート50が装着される。負極シート50は、短辺42Bが最初に送り出されるように、ボビン104に装着されている。負極シート50の短辺42Aは、最後に送り出される。
各案内装置105,106,107,108は、複数の案内ローラ114を含む。案内装置105は、セパレータシート71をボビン101から巻取装置109に案内する。案内装置106は、正極シート70をボビン102から巻取装置109に案内する。案内装置107は、セパレータシート72をボビン103から巻取装置109に案内する。案内装置108は、負極シート50をボビン104からセパレータ巻取装置109に案内する。
巻取装置109は、回転軸110と、巻取軸111,112と、バンド113とを含む。回転軸110は、巻取軸111と巻取軸112との間に配置されており、巻取軸111,112は、回転軸110に連結されている。バンド113は、巻取軸111と、巻取軸112との間に亘って配置されている。バンド113は、巻取軸111と巻取軸112との間に亘って延びる平坦部と、巻取軸111,112の表面に沿って延びる湾曲部とを含む。回転軸110は、図示しないモータなどの駆動源によって回転する。回転軸110が回転することで、巻取軸111および巻取軸112とバンド113とが回転軸110を中心として回転する。
上記のように構成された巻回装置100を用いて、巻回体を形成するには、まず、巻取軸112上に位置するバンド113の湾曲部に、負極シート50の短辺42Bと、セパレータシート72の短辺と、正極シート70の短辺65Bと、セパレータシート71の短辺とを接続する。
負極シート50の短辺42Bの上面にセパレータシート72の短辺が配置される。セパレータシート72の短辺の上面に正極シート70の短辺65Bが配置される。正極シート70の短辺65Bの上面に、セパレータシート71の短辺が配置される。
そして、巻取装置109が回転する。巻取装置109が回転すると、巻取装置109が、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とを巻き取り始める。
具体的には、図16に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転すると、巻取軸112が回転軸110を中心として回転方向D1に回転し、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とが順次、ボビン104,103,102,101から引き出される。
巻取軸111が回転軸110を中心として、回転方向Dに回転すると、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とを順次巻き取る。
さらに、巻取軸111が回転軸110を中心として回転することで、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とが順次、ボビン104,103,102,101から引き出される。そして、巻取軸112が回転軸110を中心として、回転方向Dに回転すると、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とを順次巻き取る。
このようにして、バンド113上に、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とが順次巻回され、図17に示すような巻回体120が形成される。巻回体120が形成される過程において、図11に示す負極シート50の負極合材層19pが巻取軸111と巻取軸112との間に位置するバンド113の平坦部に配置される。巻取軸111の表面上に位置するバンド113の湾曲部上に、図11に示す孔41oが配置される。
バンド113の平坦部上において、負極合材層19pの上にセパレータシート72が配置される。
バンド113の平坦部上において、セパレータシート72の上面上に、正極シート70が配置される。巻取軸111の表面上に位置するバンド113の湾曲部上に、切欠部61oおよび切欠部62oが配置される。
バンド113の平坦部に配置された正極合材層16p上にセパレータシート71が配置される。
この結果、バンド113の平坦部上において、負極シート50と、セパレータシート72と、正極シート70と、セパレータシート71とが順次積層される。
さらに、巻取装置109が回転すると、巻取軸112が、負極シート50、セパレータシート72、正極シート70およびセパレータシート71を順次巻回する。
そして、バンド113の平坦部上に、負極シート50の負極合材層19oが配置される。この際、巻取軸112に位置するバンド113の湾曲部上に、孔41nが配置されると共に、ブリッジ45,47がバンド113の湾曲部上に配置される。
この負極合材層19o上には、セパレータシート72が配置される。さらに、巻取軸112および巻取軸111の間に位置するバンド113の平坦部に、正極シート70の正極合材層16oが配置される。巻取軸112に位置するバンド113の湾曲部上に切欠部61nおよび切欠部62nが配置されと共に、ブリッジ67nが巻取軸112に位置するバンド113の湾曲部上に配置される。このようにして、正極合材層16o上にセパレータシート71が配置される。
このように、バンド113の平坦部に、負極合材層19および正極合材層16がセパレータシートを間に挟んで順次積層される。
そして、巻取軸111,112上に位置するバンド113の湾曲部には、負極シート50の孔41と正極シート70の切欠部61,62が配置されると共に負極シート50のブリッジ45,47と、正極シート70のブリッジ67とが積層される。
巻取装置109が回転するにしたがって、巻回体120の厚さが厚くなる。その一方で、負極シート50の孔41の幅は、短辺42B側から短辺42A側に向かうにつれて大きくなるように形成されている。そのため、巻取装置109が回転することで、巻回体120の厚さが順次厚くなったとしても、負極合材層19は巻取軸111および巻取軸112の間に位置するバンド113の平坦部に配置されることになる。
同様に、正極シート70の切欠部61,62の幅は、短辺65Bから短辺65Aに向かうにつれて、大きくなるように形成されている。そのため、巻取装置109が回転することで、巻回体120の厚さが順次厚くなったとしても、正極合材層16はバンド113の平坦部に配置されることになる。
その結果、負極合材層19および正極合材層16をバンド113の平坦部に配置することができ、セパレータシートを間に挟んで、交互に積層することができる。
そして、図17に示す巻回体120が形成される。巻回体120は、負極巻回体121と、セパレータ巻回体122,123と、正極巻回体124とを含む。
負極巻回体121は負極シート50を巻回することで形成されており、セパレータ巻回体122,123、セパレータシート71,72を巻回することで形成されている。正極巻回体124は、正極シート70を巻回することで形成されている。
なお、負極巻回体121と、セパレータ巻回体122と、正極巻回体124と、セパレータ巻回体123とは互いに重なり合うように巻回されている。
図18は、負極巻回体121を示す斜視図であり、図19は、負極巻回体121を示す平面図である。負極巻回体121は、基部積層部130と、ブリッジ巻回部131,132とを含む。ブリッジ巻回部131,132は、負極シート50のブリッジ45,47が巻回されることで形成されている。基部積層部130は、負極シート50の基部46が積層されることで形成されている。
負極巻回体121には、凹部133,134が形成されている。凹部133,134は、負極シート50の複数の孔41が巻回体120(負極巻回体121)の厚さ方向に配列することで形成されている。
図20は、セパレータ巻回体122を示す斜視図である。セパレータ巻回体122は、扁平形状に形成されている。なお、セパレータ巻回体123はセパレータ巻回体122を略同じ形状である。セパレータ巻回体122は、扁平部125と、湾曲部126,127とを含む。扁平部125は、直方体形状に形成されている。湾曲部126は、扁平部125の一方の側面に形成されており、湾曲部127は、扁平部125の他方の側面に形成されている。湾曲部126,127は、扁平部125の各側面から張り出すように形成されている。
図21は、正極巻回体124を示す斜視図である。図22は、正極巻回体124を示す平面図である。正極巻回体124は、基部積層部141と、ブリッジ巻回部142,143とを含む。基部積層部141は、正極シート70の基部64が積層することで形成されている。
ブリッジ巻回部142,143は、ブリッジ67が、巻取軸111または巻取軸112の表面上に位置するバンド113の湾曲部上に積層することで形成されており、ブリッジ巻回部142,143は湾曲面状に形成されている。正極合材層16は、基部積層部141の上面に形成されている。
正極巻回体124には、切欠部144,145,146,147が形成されている。切欠部144,145は正極シート70の切欠部61が重なり合うことで形成されており、切欠部146,147は、正極シート70の切欠部62が重なり合うことで形成されている。
図23は、巻回体120の一部を切断する切断工程S3を示す平面図である。この図23においては、セパレータ巻回体122,123は図示していない。切断工程S3においては、巻回体120を切断面150,151で切断する。巻回体120を切断する方法としては、各種の方法を採用することができる。
切断面150は、負極巻回体121のブリッジ巻回部131,132と、正極巻回体124のブリッジ巻回部143と、セパレータ巻回体122,123の湾曲部126とを通り、基部積層部130(基部積層部141)において、基部46(基部64)の積層方向に延びる平面である。切断面151は、負極巻回体121のブリッジ巻回部131,132と、正極巻回体124のブリッジ巻回部142と、セパレータ巻回体122,123の湾曲部127とを通り、基部積層部130(基部積層部141)において、基部46(基部64)の積層方向に延びる平面である。
負極巻回体121が切断面150,151で切断されることで、図6に示す負極12が形成される。具体的には、ブリッジ巻回部131,132が切断されることで、張出部25,27が形成される。これにより、負極巻回体121の基部積層部130同士の接続が切断され、積層された複数の基部26が形成される。
正極巻回体124が切断面150,151で切断されることで、図4に示す正極11が形成される。具体的には、正極巻回体124のブリッジ巻回部142,143が切断さされることで、図4に示す張出部20,22が形成される。
ブリッジ巻回部142,143が切断されることで、正極巻回体124の基部積層部141同士の接続が切断され、積層された複数の基部21が形成される。セパレータ巻回体122,123の湾曲部126,127が切断されることで、図3および図5に示す複数のセパレータ10が形成される。このようにして、図1および図2に示す電極体1が形成される。
次に、本実施の形態1に係る電極体1と、比較例1,2に係る電極体とに関して、容量維持率と、空間効率と、電極体の作成時間とについて説明する。
比較例1に係る電極体は、所謂、積層体型の電極体である。比較例1に係る電極体は、正極と、セパレータと、負極と、セパレータとを順次積層することで形成されている。比較例1に係る電極体の製造方法は、正極を形成する工程と、セパレータを形成する工程と、負極を形成する工程と、積層工程を含む。
正極を形成する工程は、正極集電シートを所定の大きさに切断して正極集電体を形成する工程と、正極集電体の所定位置に正極合材層を形成する工程とを含む。セパレータを形成する工程は、セパレータシートを所定の大きさに切断する工程を含む。負極を形成する工程は、負極集電シートを所定の大きさに切断して負極集電体を形成する工程と、負極集電体の所定位置に負極合材層を形成する工程とを含む。
積層工程は、正極を配置する工程と、正極上にセパレータを配置する工程と、セパレータ上に負極を配置する工程と、負極上にセパレータを配置する工程とを含み、当該各工程を順次複数回繰り返す工程である。
比較例2に係る電極体は、所謂、巻回型の電極体である。比較例2の電極体の製造方法は、正極シートを形成する工程と、セパレータシートを準備する工程と、負極シートを形成する工程と、各シートを巻回する工程とを含む。
正極シートを形成する工程は、正極集電シートを準備する工程と、正極集電シートの所定位置に正極合材層を形成する工程とを含む。負極シートを形成する工程は、負極集電シートを準備する工程と、負極集電シートの所定位置に負極合材層を形成する工程とを含む。
図24は、本実施の形態1に係る電極体1と、比較例1,2の電極体とをサイクル試験した結果を示すグラフである。なお、図24〜25において、「実施例1」とは、実施の形態1に係る電極体1を意味する。サイクル試験を行うと、反応むらに起因してリチウム析出が発生する。リチウム析出が発生すると、容量劣化が生じて、容量維持率が低下する。
図24に示すサイクル試験は、25℃において、4.1Vの定電流で充電を行い。その後、4.1Vの定電圧で電流値が0.01(C)になるまで充電を行った後、1(c)の定電流で3.0(V)まで放電を行った。このサイクルを一回目実施したときの容量を「1」として、同じ条件で充放電サイクルを繰り返したときに、初期容量の80%となるときのサイクル数を測定した。図24において、縦軸は「容量維持率」を示し、横軸は、「サイクル数」を示す。
図24のグラフに示すように、「サイクル数−容量維持率」の特性においては、本実施の形態1に係る電極体1の容量維持率(サイクル回数)は、比較例1に係る積層型の電極体と略同程度の容量維持率(サイクル回数)であることが分かる。
本実施の形態1に係る電極体1は、比較例2に係る巻回型の電極体よりも、容量維持率(サイクル回数)が高いことが分かる。具体的には、本実施の形態1に係る電極体1のサイクル回数は、比較例2に係る巻回型の電極体のサイクル回数よりも30%程度多いことが分かる。
図25は、実施の形態1に係る電極体1の空間効率と、比較例3の電極体の空間効率とを示すグラフである。
比較例3に係る電極体は、上記比較例2の電極体と同様に、巻回型の電極体である。比較例3に係る電極体は扁平形状に形成されており、当該電極体の幅方向の両辺部には、湾曲面状の湾曲部が形成されている。比較例3に係る電極体においては、反応むら低減のために、上記の湾曲部には正極合材層および負極合材層は形成されていない。
実施の形態1に係る電極体1の電極体の幅、高さおよび奥行長さと、比較例3に係る電極体の幅、高さおよび奥行長さは、各々同じである。
図25に示すように、実施の形態1に係る電極体1の空間効率は、比較例3に係る電極体の空間効率よりも、20%程度向上していることが分かる。
図26は、実施の形態1に係る電極体1の作成時間と、比較例1の電極体の作成時間とを比較したグラフである。この図26のグラフに示すように、実施の形態1に係る製造方法に要する作成時間は、比較例1の電極体の製造方法に要する作成時間の60%程度であることが分かる。
このように、本実施の形態1に係る電極体の製造方法(二次電池の製造方法)によれば、短時間で電極体を作成することができる。さらに、本実施の形態1に係る電極体の製造方法によれば、高い空間効率を確保することができると共に、充放電を繰り返し実施したとしても高い容量維持率を確保することができる電極体を作成することができることが分かる。さらに、本実施の形態1に係る電極体の製造方法によれば、従前の巻回装置100を用いて扁平形状の電極体を形成して後に、当該電極体の湾曲部を切断することで、電極体1を形成することができるので、複雑な製造装置を用いる必要がない。
なお、上記の実施の形態1においては、図8から図10を用いて、負極シート50を形成する形成方法について説明した。しかし、負極シート50の形成方法としては、各種の方法を採用することができる。そこで、図27〜図29を用いて、負極シート50の形成方法の第1変形例を説明し、図30から図33を用いて、負極シート50の形成方法の第2変形例を説明する。
図27は、負極シート50の製造方法の第1変形例における第1工程を示す平面図であり、第1工程においては、集電シート40を準備する。
図28は、負極シート50の製造方法の第1変形例における第2工程を示す平面図である。第2工程においては、負極シート50に間隔をあけて複数の負極合材層19を形成する。
図29は、負極シート50の製造方法の第1変形例における第3工程を示す平面図である。第3工程においては、集電シート40に複数の孔41を間隔をあけて形成する。各孔41は、集電シート40のうち、負極合材層19の間に位置する部分に形成される。
このように、負極合材層19を形成した後に、孔41を形成するようにしてもよい。
次に、図30から図33を用いて、負極シート50の製造方法の第2変形例を説明する。図30は、負極シート50の製造方法の第2変形例における第1工程を示す平面図である。第1工程においては、集電シート40を準備する。
図31は、負極シート50の製造方法の第2変形例における第2工程を示す平面図である。第2工程においては、集電シート40の上面の略全面に負極合材層19Aを形成する。
図32は、負極シート50の製造方法の第2変形例における第3工程を示す平面図である。第3工程においては、負極合材層19Aの一部を除去して、複数の負極合材層19を形成する。
図33は、負極シート50の製造方法の第2変形例における第4工程を示す平面図である。第4工程においては、集電シート40に複数の孔41を形成する。各孔41は、集電シート40のうち、負極合材層19の間に位置する部分に形成される。
次に、正極シート70の製造方法の第1変形例および第2変形例について説明する。図34から図36において、正極シート70の製造方法の第1変形例を示す。
図34は、正極シート70の製造方法の第1変形における第1工程を示す平面図である。第1工程においては、集電シート60を準備する。
図35は、正極シート70の製造方法の第1変形における第2工程を示す平面図である。第2工程においては、集電シート60の上面に間隔をあけて複数の正極合材層16を形成する。
図36は、正極シート70の製造方法の第1変形における第3工程を示す平面図である。第3工程においては、集電シート60に、複数の切欠部61および切欠部62を形成する。これにより、正極シート70が形成される。図37から図40において、正極シート70の製造方法の第2変形例を示す。
図37は、正極シート70の製造方法の第2変形における第1工程を示す平面図である。第1工程においては、集電シート60を準備する。
図38は、正極シート70の製造方法の第2変形における第2工程を示す平面図である。第2工程においては、集電シート60の略全面に正極合材層16Aを形成する。
図39は、正極シート70の製造方法の第2変形における第3工程を示す平面図である。第3工程においては、正極合材層16Aの一部を除去して、複数の正極合材層16を形成する。
図40は、正極シート70の製造方法の第2変形における第4工程を示す平面図である。第4工程においては、正極シート70に複数の切欠部61,62を形成する。このようにして、正極シート70が形成される。
(実施の形態2)
図41から図67を用いて、実施の形態2に係る電極体1Aおよび電極体1Aの製造方法について説明する。
図41は、電極体1Aを模式的に示す断面図である。図42は、電極体1Aを示す平面図である。
電極体1Aは、複数の正極11Aと、複数のセパレータ10Aと、複数の負極12Aと、複数の短絡防止セパレータ160,161とを含む。
電極体1Aは略直方体形状に形成されている。電極体1Aは、上面152と、下面153と、側面154,155と、前面156と、背面157を含む。
短絡防止セパレータ160は、電極体1Aの側面155に間隔をあけて配置されており、短絡防止セパレータ161は、側面154に間隔をあけて配置されている。
短絡防止セパレータ160および短絡防止セパレータ161は、長尺な長方形形状に形成されている。短絡防止セパレータ160,161の一端は、前面156から突出するように配置されており、短絡防止セパレータ160,161の他端は、背面157から突出するように配置されている。
電極体1Aの幅方向(側面154から側面155に向かう方向)において、短絡防止セパレータ160,161の幅は、セパレータ10A、正極11Aおよび負極12Aの幅よりも短い。図43は、電極体1Aの側面155およびその近傍の構成を示す断面図である。
電極体1Aは、複数の正極11Aと、複数のセパレータ10Aと、複数の短絡防止セパレータ160と、複数の負極12Aとを含む。
正極11Aは、正極集電体15Aと、正極集電体15Aの上面および下面に形成された正極合材層16Aとを含む。セパレータ10Aは、正極11Aの上面に配置されている。短絡防止セパレータ160Aは、セパレータ10Aの上面に配置されている。
負極12Aは、短絡防止セパレータ160Aおよびセパレータ10Aの上面に配置されている。短絡防止セパレータ160Aは、セパレータ10Aおよび負極12Aの間から外側に突出するように配置されている。
負極12Aは、負極集電体18Aと、負極集電体18Aの上面および下面に形成された負極合材層19Aを含む。
セパレータ10Aは、負極12Aの上面に配置されており、このセパレータ10Aの上面には短絡防止セパレータ160Bが配置されている。この短絡防止セパレータ160Bおよびセパレータ10Aの上面には、正極11Aが配置されている。短絡防止セパレータ160Bは、セパレータ10Aと正極11Aと間から外方向に突出するように配置されている。
図44は、電極体1Aの側面154およびその近傍の構成を示す断面図である。短絡防止セパレータ161も短絡防止セパレータ160と同様に配置されている。短絡防止セパレータ161Aは、正極11Aの上面に設けられたセパレータ10Aと、負極12Aとの間から外方に突出するように配置されている。短絡防止セパレータ160Bは、負極12Aの上面に設けられたセパレータ10Aと、正極11Aとの間から外方に突出するように配置されている。
図45は、正極11Aを示す平面図である。正極11Aは、正極集電体15Aのうち正極合材層16Aが形成されていない未塗布部163を含む。未塗布部163においては、正極集電体15Aが正極合材層16Aから露出している。
正極集電体15Aは略長方形形状に形成されており、未塗布部163は正極集電体15Aの一辺に沿って形成されている。
未塗布部163は、電極体1Aの前面156側に配置されている。電極体1Aにおいて、前面156には複数の未塗布部163が電極体1Aの厚さ方向に間隔をあけて配置されている。
図46は、負極12Aを示す平面図である。負極12Aは、負極集電体18Aのうち、負極合材層19Aが塗布されていない未塗布部164を含む。未塗布部164においては、負極集電体18Aが負極合材層19Aから露出している。
負極集電体18Aは、略長方形形状に形成されており、負極集電体18Aの一辺に沿って、未塗布部164が形成されている。未塗布部164は、電極体1Aの背面157側に配置されている。複数の未塗布部164は、電極体1Aの厚さ方向に間隔をあけて配置されている。
なお、負極12Aの負極合材層19Aと、正極11Aの正極合材層16Aとは、同じ大きさで同じ形状に形成されている。
図47は、セパレータ10Aを示す平面図である。セパレータ10Aは、正極合材層16Aと、負極合材層19Aとの間に配置され、セパレータ10Aは、正極合材層16Aおよび負極合材層19Aと同じ大きさであって、同じ形状に形成されている。
上記のように形成された電極体1Aの製造方法について説明する。
図48は、電極体1Aの製造方法を示すフロー図である。電極体1Aの製造方法は、シート形成工程S10と、巻回工程S11と、切断工程S12と、引出工程S13とを含む。
シート形成工程S10は、正極シート200を形成する工程と、負極シート201を形成する工程と、セパレータシート202,203を形成する工程と、短絡防止セパレータ160,161を形成する工程とを含む。
図49は、正極シート200を形成する工程を模式的に示す斜視図である。正極シート200を形成するには、まず、集電シート210を準備する。集電シート210は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属箔である。集電シート210の上面および下面に正極合材層211を形成する。この際、集電シート210の長辺に沿って、未塗布部212が形成される。未塗布部212は、正極合材層211が形成されていない領域であり、未塗布部212が正極合材層211から露出している部分である。
このようにして、正極シート200が形成される。
図50は、負極シート201を形成する工程を模式的に示す斜視図である。負極シート201を形成するには、まず、集電シート215を準備する。集電シート215は、たとえば、銅箔である。次に、集電シート215の上面および下面の一部に負極合材層216を形成する。この際、集電シート215の一辺に沿って、未塗布部217が形成される。未塗布部217は、負極合材層216が形成されていない領域であり、集電シート215が負極合材層216から露出している部分である。このようにして、負極シート201が形成される。
図51は、セパレータシート202,203を模式的に示す斜視図であり、セパレータシート202,203も、正極シート200および負極シート201と同様に長尺に形成されている。
図52は、短絡防止セパレータ160,161を示す斜視図である。この図52に示すように短冊状の短絡防止セパレータ160,161を形成する。
図53から図56を用いて、巻回工程S11について説明する。巻回工程S11は、正極シート200と、セパレータシート202と、負極シート201と、セパレータシート203とを巻回する工程と、各シートを巻回する過程において、短絡防止セパレータ160,161を各シート間に挟み込む工程とを含む。
図53は、巻回工程S11の第1工程を示す模式図である。なお、図53に示す巻回装置100は、上記実施の形態1に示す巻回装置100と同じである。
セパレータシート202は、ボビン101に装着される。正極シート200は、ボビン102に装着される。セパレータシート203は、ボビン103に装着される。負極シート201は、ボビン104に装着される。
そして、たとえば、巻取軸112上に位置するバンド113の湾曲部に、各シートの先端部を取り付けた状態で、巻取装置109を回転方向Dに回転させる。
巻取軸112の近傍において、負極シート201とバンド113との間に、短絡防止セパレータ160を挟み込む。
図54は、図53に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転した状態を示す模式図である。巻取軸111が、セパレータシート203の下面側に近づいたタイミングで、巻取軸111の近傍において、負極シート201とバンド113との間に短絡防止セパレータ161を挟み込む。
図55は、図54に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転した状態を示す模式図である。巻取軸111が正極シート200の下面と接触するようなタイミングで、巻取軸112の近傍で、正極シート200とセパレータシート202との間に短絡防止セパレータ160を挿入する。
図56は、図55に示す状態から巻取装置109が回転方向Dに回転した状態を示す模式図である。巻取軸111が正極シート200と接触し、さらに、セパレータシート202の下面に近づいたタイミングで、巻取軸111の近傍において、セパレータシート202および正極シート200の間に短絡防止セパレータ161を挿入する。
このように、各シートを巻取装置109で巻回しながら、巻回体に短絡防止セパレータ160,161を順次挟み込む。そして、巻回体が形成される。
図57は、巻回体250を模式的に示す断面図であり、図58は、巻回体250を示す平面図である。
巻回体250は、本体部251と、複数の短絡防止セパレータ160,161とを含む。本体部251は、正極シート200と、負極シート201と、セパレータシート202,203とが巻回されることで形成されている。
本体部251は、扁平形状に形成されている。本体部251は、扁平部255と、湾曲部256,257とを含む。扁平部255は、負極シート201と、セパレータシート202と、正極シート200と、セパレータシート203とが順次積層するように形成されている。湾曲部256,257は、扁平部255の各側面に形成されており、扁平部255の各側面から外方向に膨らむように形成されている。各短絡防止セパレータ160,161は、扁平部255内に位置している。
切断工程S12は、巻回体250の湾曲部256,257を切断する工程である。図59は、切断工程S12を模式的に示す断面図であり、図60は、切断工程S12を模式的に示す平面図である。
切断工程S12においては、巻回体250の厚さ方向(シートの積層方向)に巻回体250を切断する。具体的には、切断面280,281において、巻回体250を切断する。切断面280は扁平部255および湾曲部256の境界を通り、切断面281は、扁平部255および湾曲部257の境界を通る。切断面280,281は巻回体250の厚さ方向に延びると共に、巻回体250の前後方向に延びる。
巻回体250を切断面280,281で切断することで、扁平部255と湾曲部256,257とが分離される。
図61は、扁平部255の切断面280およびその付近における構成を示す断面図である。切断面280においては、負極合材層19Aの活物質粒子や正極合材層16Aの活物質粒子が切断面280から垂れ下がるおそれがある。なお、切断面281においても、同様に、各活物質粒子が垂れ下がるおそれがある。
仮に、正極活物質粒子と、負極活物質粒子とが接触すると、当該正極および負極との間で短絡が生じる。
そこで、本実施の形態2に係る製造方法においては、引出工程S13において、短絡防止セパレータ160,161の一部を切断面280,281から突出させる。
図62は、引出工程S13を模式的に示す断面図であり、図63は、引出工程S13を模式的に示す平面図である。引出工程S13においては、各短絡防止セパレータ160の両端を把持した状態で、短絡防止セパレータ160を移動させて、短絡防止セパレータ160の一部を扁平部255の切断面280から突出させる。
同様に、短絡防止セパレータ161の両端を把持した状態で、短絡防止セパレータ161を移動させて、短絡防止セパレータ161の一部を扁平部255の切断面281から突出させる。
このようにして、電極体1Aが形成される。
そして、図43に示すように、短絡防止セパレータ160が負極合材層19Aおよび正極合材層16Aよりも突出しているので、負極合材層19Aおよび正極合材層16Aの間で短絡が生じることを抑制することができる。
図64は、本実施の形態2に係る電極体1Aと、比較例の電極体とをサイクル試験した結果を示すグラフである。図64に示すサイクル試験は、上記実施の形態1におけるサイクル試験の条件と同じである。
また、図64から図66に比較例1〜3は、上記実施の形態1において説明した比較例1〜3と同じ電極体である。
図64に示すように、「サイクル数−容量維持率」の特性においては、本実施の形態2に係る電極体1Aの容量維持率(サイクル回数)は、比較例1に係る積層型の電極体と略同程度の容量維持率(サイクル回数)であることが分かる。
本実施の形態2に係る電極体1Aは、比較例2に係る巻回型の電極体よりも、容量維持率が高いことが分かる。具体的には、本実施の形態2に係る電極体1Aのサイクル回数は、比較例2に係る巻回型の電極体のサイクル回数よりも30%程度多いことが分かる。
図65は、実施の形態2に係る電極体1Aの空間効率と、比較例3の電極体の空間効率とを示すグラフである。実施の形態2に係る電極体1Aの空間効率は、比較例3に係る電極体の空間効率よりも、20%程度向上していることが分かる。
図66は、実施の形態2に係る電極体1Aの作成時間と、比較例1の電極体の作成時間とを比較したグラフである。この図66のグラフに示すように、実施の形態2に係る製造方法に要する作成時間は、比較例1の電極体の製造方法に要する作成時間の65%程度であることが分かる。
このように、本実施の形態2に係る電極体の製造方法(二次電池の製造方法)によれば、短時間で電極体を作成することができる。さらに、本実施の形態2に係る電極体の製造方法によれば、高い空間効率を確保することができると共に、充放電を繰り返し実施したとしても高い容量維持率を確保することができる電極体を作成することができることが分かる。
(実施の形態3)
図67から図78を用いて、本実施の形態3に係る二次電池および電極体と、電極体の製造方法について説明する。
図67は、本実施の形態3に係る電極体1Bを模式的に示す斜視図である。図68は、電極体1Bを示す平面図である。電極体1Bは、上面152と、下面153と、側面154と、側面155と、前面156と、背面157とを含む。
電極体1Bは、複数のセパレータ10Bと、複数の正極11Bと、複数の負極12Bと、絶縁材300,301とを含む。
複数のセパレータ10Bと、複数の正極11Bと、複数の負極12Bとは、正極11Bと、セパレータ10Bと、負極12Bと、セパレータ10Bとの順番に順次並ぶように配置されている。
なお、実施の形態3に係る電極体1Bは、実施の形態2に係る電極体1Aと異なり、短絡防止セパレータ160,161は設けられていない。
絶縁材300は、側面155を覆うように形成されている。絶縁材301は、側面154を覆うように形成されている。
図69は、電極体1Bの側面155およびその近傍を示す断面図である。図70は、電極体1Bの側面154およびその近傍を示す断面図である。絶縁材300,301は、側面155,154の略全面に形成されている。このため、負極合材層19Bおよび正極合材層16Bの側面155,154側の端面は、絶縁材300,301によって覆われている。
その結果、負極合材層19Bの負極活物質粒子や正極合材層16Bの正極活物質粒子が垂れ落ちて、負極12Bと正極11Bとの間で短絡することが抑制されている。上記のように形成された電極体1Bの製造方法について説明する。
図71は、実施の形態3に係る製造方法を示すフロー図である。実施の形態3に係る電極体の製造方法は、シート形成工程S20と、巻回工程S21と、切断工程S22と、絶縁工程S23とを含む。
シート形成工程S20においては、上記実施の形態2に係るシート形成工程S10と同様に、正極シートと、負極シートと、セパレータシートとを形成する。なお、実施の形態3においては、実施の形態2と異なり、短絡防止セパレータ160,161は準備および形成しない。巻回工程S21においては、巻回装置100を用いて、扁平形状の巻回体を形成する。この巻回体は、扁平部と、扁平部の両側面に形成された湾曲部とを含む。
そして、切断工程S22においては、扁平部と各湾曲部との境界部分で、巻回体を切断して、扁平部を作成する。
次に、絶縁工程S23について説明する。絶縁工程S23は、洗浄工程と、コーティング工程とを含む。
図72は、絶縁工程S23の洗浄工程を模式的に示す模式図である。扁平部255Aは、巻回装置100によって形成された扁平形状の電極体の湾曲部を切断除去することで形成されている。その結果、扁平部255Aには、切断面280A,281Aが形成されている。
洗浄工程は、本体部251の切断面280A,281Aを洗浄する工程である。コーティング工程は、洗浄後の切断面280A,281Aに絶縁材300,301を形成する工程である。
洗浄工程においては、たとえば、容器310内に洗浄液311を貯留して、切断面280A,281Aを超音波洗浄する。洗浄液311は、たとえば、EC(エチレンカーボネート)、EMC(エチルメチルカーボネート)、DEC(ジメチルカーボネート)、DMC(ジメチルカーボネート)など電解液溶媒である。
図73は、超音波洗浄を施す前の扁平部255Aの切断面280Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。切断面280Aにおいて、負極合材層19Bや正極合材層16Bの一部が崩れており、上下に隣り合う正極11Bおよび負極12Bの間で短絡が生じるおそれがある。
さらに、実際に充放電すると、各活物質粒子が膨張と収縮を繰り返し、各活物質粒子の崩れた状態が促進され、短絡部分が増加するおそれがある。
図74は、超音波洗浄が施された後の切断面280Aおよびその周囲の構成を示す断面図である。超音波洗浄が施されることで、負極合材層19Bおよび正極合材層16Bのうち、切断面280A側に位置する部分が除去される。
その結果、負極合材層19Bおよび正極合材層16Bの切断面280A側の端部は、セパレータ10Bなどの端部から退避した状態になる。
図75は、コーティング工程を模式的に示す模式図である。コーティング工程においては、洗浄後の側面155,154に絶縁材300,301を塗布する。絶縁材300,301は、接着剤と、接着剤中に拡散した複数の絶縁性粒子とを含む。絶縁性粒子としては、セラミック系の絶縁粒子を採用することができる。
このように、絶縁材300,301を形成することで、図68および図69に示す電極体1Bを形成することができる。
次に、図76から図78を用いて、実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例に係る電極体とについて、サイクル試験と、体積率と、作成時間との比較結果について説明する。
なお、図76から図78に示すサイクル試験の条件および各比較例は、上記実施の形態1,2と同じである。
図76は、本実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例1,2とのサイクル試験の結果を示すグラフである。
「サイクル数−容量維持率」の特性においては、本実施の形態3に係る電極体1Bの容量維持率(サイクル回数)は、比較例1に係る積層型の電極体と略同程度の容量維持率(サイクル回数)であることが分かる。
本実施の形態3に係る電極体1Bは、比較例2に係る巻回型の電極体よりも、容量維持率が高いことが分かる。具体的には、本実施の形態3に係る電極体1Bのサイクル回数は、比較例2に係る巻回型の電極体のサイクル回数よりも30%程度多いことが分かる。
図77は、本実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例3との体積率を示すグラフである。実施の形態3に係る電極体1Bの空間効率は、比較例3に係る電極体の空間効率よりも、20%程度向上していることが分かる。
図78は、本実施の形態3に係る電極体1Bと、比較例1との作成時間を比較するグラフである。実施の形態3に係る製造方法に要する作成時間は、比較例1の電極体の製造方法に要する作成時間の65%程度であることが分かる。
このように、本実施の形態3に係る電極体の製造方法(二次電池の製造方法)によれば、短時間で電極体を作成することができる。さらに、本実施の形態1に係る電極体の製造方法によれば、高い空間効率を確保することができると共に、充放電を繰り返し実施したとしても高い容量維持率を確保することができる電極体を作成することができることが分かる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B 電極体、2 上面、3 底面、4,5 端面、6,7,154,155 側面、10,10A,10B セパレータ、11,11A,11B 正極、12,12A,12B 負極、15,15A,18,18A 体、16,16A,16B,16o,16p,211 正極合材層、19,19A,19B,19o,19p,216 負極合材層、20,22,25,27 張出部、21,26,46,64 基部、40,60,210,215 集電シート、41,41a,41d,41n,41o 孔、42A,42B,65A,65B 短辺、43A,43B,66A,66B 長辺、45,47,67,67n ブリッジ、49,69 中間シート、50,201 負極シート、61,61a,61b,61n,61o,62,62a,62b,62n,62o,144,145,146,147 切欠部、70,200 正極シート、71,72,202,203 セパレータシート、100 巻回装置、101,102,103,104 ボビン、105,106,107,108 案内装置、109 巻取装置、110 回転軸、113 バンド、114 案内ローラ、120,250 巻回体、121 負極巻回体、122,123 セパレータ巻回体、124 正極巻回体、125,255,255A 扁平部、126,127,256,257 湾曲部、130,141 基部積層部、131,132,142,143 ブリッジ巻回部、133,134 凹部、150,151,280,280A,281,281A 切断面、153 下面、156 前面、157 背面、160,160A,160B,161,161A 短絡防止セパレータ、163,164,212,217 未塗布部、251 本体部、300,301 絶縁材、311 洗浄液、D,D1 回転方向、S1,S10,S20 シート形成工程、S2,S11,S21 巻回工程、S3,S12,S22 切断工程、S13 引出工程、S23 絶縁工程。

Claims (1)

  1. 正極シートと、負極シートと、セパレータとを積層させた状態で巻回して、扁平形状の巻回体を形成する工程と、
    前記扁平形状の巻回体の一部を切断して積層体を形成する工程と、
    を備え、
    前記扁平形状の巻回体は、前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータとが湾曲することで形成された曲げ部を含み、
    前記積層体は、前記曲げ部を切断することで形成される、二次電池の製造方法。
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