JP2018165544A - コネクタユニット - Google Patents

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嘉信 尾崎
Yoshinobu Ozaki
嘉信 尾崎
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Abstract

【課題】パイプ体がリテーナ部に係止されたことを目視により容易に判別可能なコネクタユニットを提供すること。【解決手段】コネクタユニット1は、ハウジング部20と第1方向に挿入されるパイプ体3を保持するリテーナ部30とを備えるコネクタ10と、リテーナ部30に内部に設けられたスライド空間内において第2方向にスライド可能に収容されるスライド部材50と、第2方向にスライド可能なスライド治具60と、を備える。スライド部材50は、第1位置と、第1位置から第2方向にスライドした位置である第2位置と、にスライド可能に配置される。スライド治具60は、スライド部材50が第1位置にあるときにはリテーナ部30及びスライド部材50に設けられた係合部80、90に係合することで保持され、スライド部材50が第2位置にあるときには、係合部80、90との係合が解除される。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタユニットに関する。
特許文献1には、ハウジング部(第1ハウジング)と、ハウジング部に連結されたリテーナ部(第2ハウジング)と、リテーナ部の開口端部からパイプ体を軸方向に挿通させてリテーナ部にパイプを係合させつつ、リテーナ部には径方向にスライドするスライド部材(チェッカー)が設けられたコネクタが開示されている。
特許文献1では、パイプ体がリテーナ部に挿入された状態におけるスライド部材の位置を確認することで、パイプ体がリテーナ部に係止されたことを確認できるように構成されている
国際公開第2012/043024号
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、スライド部材の位置を目視しただけでは判別しづらい状況もあり、より明確に確認できる方法が望まれていた。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パイプ体がリテーナ部に係止されたことを目視により容易に判別可能なコネクタユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
ハウジング部と、該ハウジング部に一体形成または連結され、開口端部から第1方向に挿入されるパイプ体を保持するリテーナ部と、を備えるコネクタと、
前記リテーナ部に内部に設けられたスライド空間内において前記第1方向と直交する第2方向にスライド可能に収容されるスライド部材と、を備え、
前記スライド部材は、スライド動作前の位置である第1位置と、前記第1位置から前記第2方向にスライドした位置である第2位置と、にスライド可能に配置される、コネクタユニットであって、
前記第2方向にスライド可能なスライド治具をさらに備え、
該スライド治具は、前記スライド部材が前記第1位置にあるときには、前記リテーナ部及び前記スライド部材に設けられた係合部に係合することで保持され、前記スライド部材が前記第2位置にあるときには、前記係合部との係合が解除される、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記スライド部材は、前記パイプ体の未挿入状態において前記第1位置に位置し、前記パイプ体の挿入状態において前記第2位置に位置する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記スライド部材は、前記第1位置にあるとき該スライド部材の操作部が前記リテーナ部の近位側外周部から突出し、前記第2位置にあるとき前記操作部の前記リテーナ部の前記近位側外周部からの突出量が減少し、又は前記操作部が前記リテーナ部の前記近位側外周部から突出せず、
前記係合部は、前記第2方向において前記操作部とは反対側に位置する前記リテーナ部の遠位側外周部に設けられた第1係合部と、前記操作部に設けられた第2係合部と、から構成される、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の構成に加えて、
前記第1係合部は、前記リテーナ部の軸心を通り前記第2方向に平行な直線を挟んで一対設けられている、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の構成に加えて、
前記スライド治具は、前記第1係合部と係合する一対の第1軸方向規制部と、前記第2係合部と係合する第2軸方向規制部と、を有する、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加えて、
前記スライド治具は、前記リテーナ部の外周部を略囲むように略U字形状を有し、
前記ハウジング部は、前記リテーナ部よりも小さい径に形成されている、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4又は5に記載の構成に加えて、
前記第2係合部は、前記リテーナ部から前記パイプ体を取り外す際のリリース用爪部と一体に形成され、
前記スライド治具を前記コネクタユニットから取り外す方向と前記リリース用爪部の解除方向とが反対方向である、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スライド治具は、スライド部材が第1位置にあるときにはリテーナ部及びスライド部材に設けられた係合部に係合することで保持され、スライド部材が第2位置にあるときには係合部との係合が解除されるので、スライド部材が第2位置にあるとき、コネクタユニットからスライド治具を取り外すことができる。この結果、スライド治具の有無を目視確認することで、スライド部材が第2位置にあるか否かを確認でき、コネクタの接続作業性を向上できる。
請求項2の発明によれば、スライド部材は、パイプ体の未挿入状態において第1位置に位置し、パイプ体の挿入状態において第2位置に位置するので、スライド部材が第2位置にあるとき、即ちパイプ体の挿入状態のときのみコネクタユニットからスライド治具を取り外すことができる。この結果、スライド治具の有無を目視確認することで、パイプ体が正確にリテーナ部に挿入されたかどうかを確認でき、コネクタの接続作業性を向上できる。
請求項3の発明によれば、スライド部材が第1位置から第2位置にスライドすることで、リテーナ部の近位側外周部からスライド部材の操作部が突出する突出量が減少し、これに伴ってスライド部材の操作部とリテーナ部の遠位側外周部に設けられた第1係合部との距離が近づくことで、スライド治具と第1係合部との係合が解除される。また、第1係合部がリテーナ部の遠位側外周部に設けられるとともに、第2係合部が操作部に設けられるので、係合状態においてスライド治具をバランスよく保持することができる。
請求項4の発明によれば、第1係合部は、リテーナ部の軸心を通り第2方向に平行な直線を挟んで一対設けられているので、スライド部材が第1位置にあるときにスライド治具の回転を規制することができる。
請求項5の発明によれば、スライド治具には第1係合部と係合する一対の第1軸方向規制部と第2係合部と係合する第2軸方向規制部とが設けられるので、スライド部材が第1位置にあるときにスライド治具が脱落するのを防止できる。
請求項6の発明によれば、スライド治具は、リテーナ部の外周面を略囲むように略U字形状を有し、ハウジング部は、リテーナ部よりも小さい径に形成されているので、スライド部材が第2位置にあるときに、スライド治具をリテーナ部よりも小径のハウジング部側に移動することでスライド治具を容易に取り外すことができる。
請求項7の発明によれば、スライド治具をコネクタユニットから取り外す方向とリリース用爪部の解除方向とが反対方向であるので、スライド治具を取り外す際に誤ってリリース操作するのを防止できる。
本発明の一実施形態に係るコネクタユニットの分解斜視図である。 スライド部材が第1位置にあるときのコネクタユニットの斜視図である。 スライド部材が第1位置にあるときのコネクタユニットの断面図である。 スライド部材が第2位置にあるときのコネクタユニットの斜視図である。 スライド部材が第2位置にあるときのコネクタユニットの断面図である。 スライド部材の斜視図である。 スライド部材の正面図である。 スライド部材の背面図である。 スライド部材の平面図である。 スライド部材の底面図である。 スライド部材の右側面図である。 スライド部材の左側面図である。 図2BのA−A線の位置の断面図であり、(a)はパイプ体挿入前の説明図であり、(b)はパイプ体挿入中の説明図であり、(c)はパイプ体挿入完了後の説明図である。 リリース用爪部を押圧した状態を説明する断面図である。 リリース用爪部を押圧した後、スライド部材を押し込んだ状態の説明図である。
以下、本発明の一実施形態のコネクタユニットについて図面を参照しながら説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、便宜上、図面に前後、左右、上下を示し、前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
本実施形態のコネクタユニット1は、図1に示すように、例えば自動二輪車等の鞍乗型車両のガソリン燃料配管を構成するために用いられるものであり、燃料を流通させるための流路を形成している。このコネクタユニット1の前端側が樹脂チューブ2(図2B及び図3B参照)に接続され、コネクタユニット1の後端側には図中X方向(後方から前方)にパイプ体3が挿入される。つまり、コネクタユニット1は、パイプ体3と樹脂チューブ2との配管接続を行い、ガソリン燃料を流通させる。パイプ体3は、筒状に形成されており、先端から軸方向に所定距離隔てた位置に径方向外側に突出形成された環状突部3aを備える。このコネクタユニット1は、コネクタ10と、スライド部材50と、スライド治具60と、カラー70と、環状シール部材81、82と、を備えて構成される。
コネクタ10は、ハウジング部20と、リテーナ部30と、を備えて構成される。ハウジング部20は、例えばガラス繊維強化ポリアミド製であって、前方側から後方側に亘って貫通した筒状に形成されている。なお、ハウジング部20は、直線状に貫通形成される形状を示しているが、この他に、流路が例えば「L字型」などのように屈曲した形状に貫通形成されるようにしてもよい。
ハウジング部20の前方側には、樹脂チューブ2を接続するチューブ接続部11が設けられる。一方、ハウジング部20の後方側には、パイプ体3の先端部を挿入可能に開口形成されたパイプ挿入部12が設けられている。チューブ接続部11の外周面は、樹脂チューブ2を嵌め込んだ状態で抜けないようにするために、軸方向に向かって段状に形成されている。このチューブ接続部11の内部には、ガソリン燃料流路が貫通形成されている。
パイプ挿入部12は、チューブ接続部11の外径よりも大径の筒状に形成され、チューブ接続部11の後方側に一体的に形成される。このパイプ挿入部12の内周側には、例えばフッ素ゴム製の環状シール部材81、82と、環状シール部材81、82の軸方向の間に挟まれるようにして樹脂製のカラー70を収容している。これらの内周側にパイプ体3の先端が挿入されることになる。
リテーナ部30は、例えばガラス繊維強化ポリアミド製であって、ほぼ筒状に形成されている。リテーナ部30は、ハウジング部20の後方側に連結されるリテーナ連結部31と、パイプ体3の環状突部3aを係止するリテーナ本体部41と、を備えて構成される。
リテーナ連結部31は、筒状に形成されている部分であって、ハウジング部20の後方側に嵌合される。リテーナ本体部41は、リテーナ連結部31の後方側に一体形成されている。このリテーナ本体部41は、当該リテーナ本体部41の開口端座部46に形成された開口端部42からパイプ体3を挿通可能な形状に形成されている。さらに、リテーナ本体部41は、リテーナ本体部41の開口端部42から挿入されたパイプ体3の環状突部3aに係止して保持し、パイプ体3の抜けを規制する。
スライド部材50は、パイプ体3の環状突部3aがリテーナ本体部41に係止された状態であることの確認に寄与する部材である。スライド部材50は、例えばガラス繊維強化ポリアミド製であって、左右一対のチェッカー拡径弾性変形爪51(図6も参照)が円弧状の外周連結部53で連結された略U字形状を有する。スライド部材50は、リテーナ部30の近位側外周部44aからリテーナ部30の内部に設けられたスライド空間内にスライド可能に収容され、リテーナ本体部41に対してスライド動作前の位置である第1位置(図2A及び図2Bに示す位置)からリテーナ本体部41に対して押し込む方向である図中Y方向(上方から下方)にスライド動作させて第2位置(図3A及び図3Bに示す位置)へ移動する。外周連結部53は、組付作業者によってスライド方向に押圧される操作部となる(以下、外周連結部53を操作部53とも呼ぶ。)。さらに、スライド部材50は、リテーナ本体部41に対して第2位置からさらに押し込む方向である図中Y方向(上方から下方)にスライド動作することにより、パイプ体3の環状突部3aのリテーナ本体部41に対する係止が解除される。
スライド治具60は、例えばガラス繊維強化ポリアミド製であって、パイプ体3の環状突部3aがリテーナ本体部41に係止された状態であることをより容易に目視で確認するための部材である。スライド治具60は、スライド部材50が第1位置(図2A及び図2Bに示す位置)にあるときには、リテーナ部30及びスライド部材50に設けられた後述する係合部80、90に係合することで保持され、スライド部材50が第2位置(図3A及び図3Bに示す位置)にあるときには、係合部80、90との係合が解除される。したがって、スライド部材50が第2位置にあるとき、コネクタユニット1からスライド治具60を取り外すことができる。この結果、スライド治具60の有無を目視確認することで、スライド部材50が第2位置にあるか否か、言い換えると、パイプ体3が正確にリテーナ部に挿入されたかどうかを確認でき、コネクタ10の接続作業性を向上できる。
スライド治具60は、図4及び図5A〜図5Fに示すように、上方が凸となるように前後方向から見て略U字形状を有するU字部61と、U字部61の下部から前方に突出する一対の左壁部62L及び右壁部62Rと、左壁部62L及び右壁部62Rの先端部(前端部)から互いに近づく方向に延びて間隔をあけて対向する一対の前壁部63、63と、U字部61の下部内周面に設けられ、前壁部63、63と係合凹部64、64を隔てて対向する一対の後突起部65、65と、備える。後突起部65、65は前後方向から見てU字部61の下端部を一つの頂点とする三角形状に形成されている。
以下、このように構成されたコネクタユニット1の作動を説明する。
(初期状態(パイプ体挿入前工程))
まず、パイプ体3をコネクタユニット1に挿入する前の工程である初期状態について、図2A、図2B及び図6の(a)を参照して説明する。初期状態においては、スライド部材50がリテーナ部30に対して第1位置(図2A及び図2Bの位置)に位置する。このとき、スライド部材50は、図6の(a)に示すように、一対のチェッカー拡径弾性変形爪51がリテーナ部30の内部に設けられた円弧形状の円弧状係止部43に形成されるため、下方へのスライドが規制される。そのため、スライド部材50の操作部53は、リテーナ本体部41の近位側外周部44aから上方に突出する。
スライド治具60は、スライド部材50及びリテーナ本体部41を囲むように配置され、スライド治具60の係合凹部64、64にはリテーナ部30の遠位側外周部44bに設けられた係合板45が嵌り込む。後突起部65が係合板45と当接することでスライド治具60がリテーナ部30に対し前方へ移動するのが規制され、前壁部63が係合板45と当接することでスライド治具60がリテーナ部30に対し後方へ移動するのが規制される。また、リテーナ部30の遠位側外周部44bには、係合板45の後方側が切り欠かれた係合段部47が左右両側に設けられ、スライド治具60の後突起部65、65が係合段部47に係止されるため、上方へのスライドが規制される。なお、スライド治具60の下方へのスライドは、上記したようにスライド部材50の一対のチェッカー拡径弾性変形爪51がリテーナ部30の円弧状係止部43に係止されるため、スライド部材50の外周連結部53に規制される。
リテーナ部30の遠位側外周部44bに設けられた係合板45及び係合段部47はスライド治具60を係止する第1係合部80として機能する。第1係合部80は、リテーナ部30の遠位側外周部44bに左右一対設けられている。言い換えると、第1係合部80は、リテーナ部30の軸心を通り上下方向に平行な直線Lを挟んで一対設けられている。また、スライド治具60の一対の係合凹部64、64は第1軸方向規制部として機能する。
スライド部材50には、スライド部材50が第2位置(図3A及び図3Bに示す位置)にあるときに、組付作業者が誤ってスライド部材50をリテーナ本体部41に対して第2位置からさらに下方へ押し込まないようにリテーナ本体部41の近位側外周部44aに係合するリリース用爪部52が設けられている。リリース用爪部52はスライド部材50の操作部53から僅かに上方且つ前方に突出しており、後述するパイプ体3を引き抜く際に後方に押圧される。スライド部材50のリリース用爪部52は、スライド治具60のU字部61のU字部頂部61aと当接しており、スライド治具60の前方への移動を規制する第2係合部90として機能する。また、スライド治具60のU字部頂部61aは第2軸方向規制部として機能する。
このように、スライド部材50が第1位置にあるときには、スライド治具60が第1係合部80及び第2係合部90と係合することでリテーナ部30及びスライド部材50に保持される。
(第1中間状態(パイプ体挿入工程))
次に、パイプ体3の先端の一部をコネクタユニット1の開口端座部46側から挿入した状態である第1中間状態について説明する。パイプ体3をコネクタユニット1の開口端座部46側から挿入していくと、パイプ体3の環状突部3aが、リテーナ部30の内部に設けられた一対のリテーナ拡径弾性変形爪49に干渉する(図1及び図6の(a)参照)。そのため、パイプ体3の環状突部3aによって、リテーナ拡径弾性変形爪49が拡径するように弾性変形する。
リテーナ拡径弾性変形爪49が拡径することで、パイプ体3の環状突部3aがリテーナ拡径弾性変形爪49の位置を通過することができる。
リテーナ拡径弾性変形爪49が上記動作を行っている間、チェッカー拡径弾性変形爪51は拡径していない。つまり、チェッカー拡径弾性変形爪51の先端突起51aは、リテーナ部30の円弧状係止部43によって下方へのスライド動作を規制されている。
(第2中間状態(パイプ体挿入工程))
次に、パイプ体3の先端の一部をさらに前側へ挿入した状態である第2中間状態について、図6の(b)を参照して説明する。パイプ体3の環状突部3aが、リテーナ拡径弾性変形爪49の位置を通過すると、リテーナ拡径弾性変形爪49が形状復帰することで、リテーナ拡径弾性変形爪49がパイプ体3の環状突部3aに対して軸方向に係止することとなる。
このとき、図6の(b)に示すように、パイプ体3の環状突部3aは、チェッカー拡径弾性変形爪51の位置に移動している。そのため、パイプ体3の環状突部3aは、チェッカー拡径弾性変形爪51を拡径する。そうすると、チェッカー拡径弾性変形爪51の先端突起51aが、リテーナ部30の円弧状係止部43の位置から離れる。つまり、チェッカー拡径弾性変形爪51は、円弧状係止部43に係止されずに、下方へスライド動作可能な状態となる。したがって、組付作業者は、スライド治具60のU字部61を介してスライド部材50の操作部53を上方から下方へ押圧することで、スライド部材50を第2位置にスライドさせることができる。
(パイプ体挿入完了状態(係止確認工程))
次に、スライド部材50を第1位置から第2位置へスライド動作させて、スライド部材50が第2位置へ到達した状態について、図3A、図3B及び図6の(c)を参照して説明する。この状態では、図6の(c)に示すように、チェッカー拡径弾性変形爪51は、形状復帰して、リテーナ部30の円弧状係止部43の先端側の下面に係止される。つまり、チェッカー拡径弾性変形爪51は、円弧状係止部43に係止されることで、元に戻す方向(上方)へのスライド動作を規制される。
また、スライド部材50のリリース部55の下方に、リテーナ拡径弾性変形爪49の先端傾斜面49aが位置することから、スライド部材50がさらに下方へスライド動作するためには、リテーナ拡径弾性変形爪49を拡径させなければならない。リテーナ拡径弾性変形爪49を拡径させるためには、スライド部材50をさらに押し込まなければならない。つまり、スライド部材50が第2位置に到達すると、スライド部材50には何の力も作用していない状態となり、リテーナ部30に対して上方および下方へ係止された状態となる。
スライド部材50が第2位置にあるとき、スライド治具60は、係合凹部64、64が係合板45から離間するとともに、後突起部65、65が係合段部47とも離間するため、スライド治具60と第1係合部80との係合が解除される。また、リリース用爪部52は近位側外周部44aから僅かに突出しているため、第2係合部90としてのリリース用爪部52はスライド治具60のU字部頂部61aと係合するものの、リリース用爪部52をかわすために少しだけスライド治具60を上方に持ち上げるだけでスライド治具60と第2係合部90との係合が解除される。これにより、組付作業者はスライド治具60を前方に、即ち、リテーナ部30からハウジング部20側へ移動させることでコネクタ10及びスライド部材50からスライド治具60を取り外すことができる。ここで、ハウジング部20はリテーナ部30よりも小さい径に形成されているのでスライド治具60を容易に取り外すことができる。
このように、スライド部材50がリテーナ部30に押し込まれて、第2位置に到達した状態となりスライド治具60を取り外すことで、組付作業者はパイプ体3がコネクタユニット1に確実に連結された状態であると容易に目視で認識することができる。
(リリース状態(リリース工程))
次に、保守などにおいてコネクタユニット1からパイプ体3を引き抜く(リリースする)場合が生じる。この場合について、図7A及び図7Bを参照して説明する。図7Aに示すように、リリース用爪部52を後方へ押圧した状態で、スライド部材50を、リテーナ部30に対して第2位置からさらに押し込む方向(下方)へスライド動作させる。このとき、図7Bに示すように、スライド部材50のリリース部55がリテーナ拡径弾性変形爪49を拡径する。つまり、リリースに際して、リテーナ拡径弾性変形爪49を拡径することができるだけのスライド部材50を押し込む力が必要となる。
このとき、スライド部材50のリリース部55は、リテーナ拡径弾性変形爪49の先端傾斜面49aの傾斜形状に対応した形状に形成されている。従って、比較的容易に、スライド部材50をリテーナ部30に押し込むことで、リテーナ拡径弾性変形爪49を拡径することができる。ただし、その力は、係止確認のときにスライド部材50を押し込むための必要な力よりも大きいことが望まれる。これにより、係止確認の際に、リリース状態となることを防止できる。
このようにしてリテーナ拡径弾性変形爪49が拡径することで、パイプ体3の環状突部3aとの軸方向の係止が解除されて、パイプ体3をコネクタユニット1から引き抜くことができる。つまり、スライド部材50によって、リテーナ部30のリリース動作を行わせることができる。このように、スライド部材50は、パイプ体3の係止の確認とパイプ体3のリリースとを行うものとして機能する。これにより、リテーナ部30に複雑な機能を課すことなく、コネクタユニット1全体として簡易な構成とできる。
なお、このリリース用爪部52は前方から後方へ押圧されることでスライド部材50の押し込み操作を許容するが、スライド治具60の取り外し方向は後方から前方なので、組付け時(保守時ではなく)にパイプ体3がコネクタユニット1に連結された状態からスライド治具60を取り外す際にリリース操作することがない。
このように本実施形態においては、スライド治具60は、スライド部材50が第1位置にあるときにはリテーナ部30及びスライド部材50に設けられた係合部80、90に係合することで保持され、スライド部材50が第2位置にあるときには係合部80、90との係合が解除されるので、スライド部材50が第2位置にあるとき、コネクタユニット1からスライド治具60を取り外すことができる。この結果、スライド治具60の有無を目視確認することで、スライド部材50が第2位置にあるか否かを確認でき、コネクタ10の接続作業性を向上できる。
また、スライド部材50は、パイプ体3の未挿入状態において第1位置に位置し、パイプ体3の挿入状態において第2位置に位置するので、スライド部材50が第2位置にあるとき、即ちパイプ体3の挿入状態のときのみコネクタユニット1からスライド治具60を取り外すことができる。この結果、スライド治具60の有無を目視確認することで、パイプ体3が正確にリテーナ部30に挿入されたかどうかを確認でき、コネクタの接続作業性を向上できる。
また、スライド部材50が第1位置から第2位置にスライドすることで、リテーナ部30の近位側外周部44aからスライド部材50の操作部が突出する突出量が減少し、これに伴ってスライド部材50の操作部53とリテーナ部30の遠位側外周部44bに設けられた第1係合部との距離が近づくことで、スライド治具60と第1係合部との係合が解除される。また、第1係合部がリテーナ部30の遠位側外周部44bに設けられるとともに、第2係合部が操作部53に設けられるので、係合状態においてスライド治具60をバランスよく保持することができる。
また、第1係合部は、リテーナ部30の軸心を通り第2方向に平行な直線Lを挟んで一対設けられているので、スライド部材50が第1位置にあるときにスライド治具60の回転を規制することができる。
また、スライド治具60には第1係合部80と係合する一対の係合凹部64、64と第2係合部90と係合するU字部頂部61aとが設けられるので、スライド部材50が第1位置にあるときにスライド治具60が脱落するのを防止できる。
また、スライド治具60は、リテーナ部30の外周面を略囲むように略U字形状を有し、ハウジング部20は、リテーナ部30よりも小さい径に形成されているので、スライド部材50が第2位置にあるときに、スライド治具60をリテーナ部30よりも小径のハウジング部20側に移動することでスライド治具60を容易に取り外すことができる。
また、スライド治具60をコネクタユニット1から取り外す方向とリリース用爪部52の解除方向とが反対方向であるので、スライド治具60を取り外す際に誤ってリリース操作するのを防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、適宜変更できる。
例えば、コネクタ10において、ハウジング部20とリテーナ部30とは一体形成されていてもよい。
また、スライド治具60の形状は、上記実施形態に限らず、スライド部材50が第2位置にあるときにリテーナ部30及びスライド部材50との係合が解除され、コネクタユニット1から取り外せるものであれば適宜設定することができる。
1 コネクタユニット
3 パイプ体
20 ハウジング部
30 リテーナ部
10 コネクタ
42 開口端部
44a 近位側外周部
44b 遠位側外周部
50 スライド部材
52 リリース用爪部
53 操作部
60 スライド治具
61a U字部頂部(第2軸方向規制部)
64 係合凹部(第1軸方向規制部)
80 第1係合部(係合部)
90 第2係合部(係合部)

Claims (7)

  1. ハウジング部(20)と、該ハウジング部(20)に一体形成または連結され、開口端部(42)から第1方向に挿入されるパイプ体(3)を保持するリテーナ部(30)と、を備えるコネクタ(10)と、
    前記リテーナ部(30)に内部に設けられたスライド空間内において前記第1方向と直交する第2方向にスライド可能に収容されるスライド部材(50)と、を備え、
    前記スライド部材(50)は、スライド動作前の位置である第1位置と、前記第1位置から前記第2方向にスライドした位置である第2位置と、にスライド可能に配置される、コネクタユニット(1)であって、
    前記第2方向にスライド可能なスライド治具(60)をさらに備え、
    該スライド治具(60)は、前記スライド部材(50)が前記第1位置にあるときには、前記リテーナ部(30)及び前記スライド部材(50)に設けられた係合部(80、90)に係合することで保持され、前記スライド部材(50)が前記第2位置にあるときには、前記係合部(80、90)との係合が解除される、ことを特徴とするコネクタユニット(1)。
  2. 請求項1に記載のコネクタユニット(1)であって、
    前記スライド部材(50)は、前記パイプ体(3)の未挿入状態において前記第1位置に位置し、前記パイプ体(3)の挿入状態において前記第2位置に位置する、ことを特徴とするコネクタユニット(1)。
  3. 請求項1に記載のコネクタユニット(1)であって、
    前記スライド部材(50)は、前記第1位置にあるとき該スライド部材(50)の操作部(53)が前記リテーナ部(30)の近位側外周部(44a)から突出し、前記第2位置にあるとき前記操作部(53)の前記リテーナ部(30)の前記近位側外周部(44a)からの突出量が減少し、又は前記操作部(53)が前記リテーナ部(30)の前記近位側外周部(44a)から突出せず、
    前記係合部は、前記第2方向において前記操作部(53)とは反対側に位置する前記リテーナ部(30)の遠位側外周部(44b)に設けられた第1係合部(80)と、前記操作部(53)に設けられた第2係合部(90)と、から構成される、ことを特徴とするコネクタユニット(1)。
  4. 請求項3に記載のコネクタユニット(1)であって、
    前記第1係合部(80)は、前記リテーナ部(30)の軸心を通り前記第2方向に平行な直線を挟んで一対設けられている、ことを特徴とするコネクタユニット(1)。
  5. 請求項4に記載のコネクタユニット(1)であって、
    前記スライド治具(60)は、前記第1係合部と係合する一対の第1軸方向規制部(64、64)と、前記第2係合部と係合する第2軸方向規制部(61a)と、を有する、ことを特徴とするコネクタユニット(1)。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタユニット(1)において、
    前記スライド治具(60)は、前記リテーナ部(30)の外周部を略囲むように略U字形状を有し、
    前記ハウジング部(20)は、前記リテーナ部(30)よりも小さい径に形成されている、ことを特徴とする、コネクタユニット(1)。
  7. 請求項4又は5に記載のコネクタユニット(1)において、
    前記第2係合部(90)は、前記リテーナ部(30)から前記パイプ体(3)を取り外す際のリリース用爪部(52)と一体に形成され、
    前記スライド治具(60)を前記コネクタユニット(1)から取り外す方向と前記リリース用爪部(52)の解除方向とが反対方向である、ことを特徴とするコネクタユニット(1)。
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CN115752883A (zh) * 2022-11-21 2023-03-07 常州工程职业技术学院 一种压强检测装置

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