JP2018162475A - 浸炭炉の運転方法 - Google Patents

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孝之 松村
義之 萩原
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義之 萩原
康之 山本
Yasuyuki Yamamoto
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Abstract

【課題】常圧ガス雰囲気の浸炭炉において、浸炭炉排ガスが有するエネルギーを安全に有効利用可能な浸炭炉の運転方法を提供する。【解決手段】浸炭炉から排出される炉内雰囲気ガスを少なくとも含む燃料ガスを、前記浸炭炉に設けられたラジアントチューブバーナに供給し、燃焼させて、前記ラジアントチューブバーナから回収した熱によって前記浸炭炉内の前記炉内雰囲気ガスを加熱する、常圧ガス雰囲気での浸炭炉の運転方法であって、浸炭炉内の圧力が大気圧以下とならないように前記浸炭炉から炉内雰囲気ガスを排出するとともに、排出された前記炉内雰囲気ガスを回収して、ラジアントチューブバーナに燃料ガスとして供給する、浸炭炉の運転方法を選択する。【選択図】なし

Description

本発明は、浸炭炉の運転方法に関する。
浸炭処理は、低炭素鋼を浸炭ガス中で加熱し、鋼材表面から炭素を拡散させて鋼材表層部のカーボン濃度を高めることで、鋼材表層部にマルテンサイト化された硬化層を形成する処理方法であり、鋼材表面の硬化技術として古くから知られている。
一般的に、浸炭処理技術として、電力を用いて加熱される浸炭炉内の常圧ガス雰囲気下でのガス浸炭法が知られている。浸炭炉内に供給する浸炭用雰囲気ガスとしては、メタン、プロパン、ブタン等の炭化水素系ガスを高温加熱されたニッケル触媒などで反応させて生成した変成ガスが用いられる。変成ガスには、CO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス等の可燃性ガスが多く含まれている。
浸炭用雰囲気ガスは、浸炭炉に供給された後、鋼材である被処理体を浸炭処理するが、炉内に供給した浸炭用雰囲気ガス(以下、「炉内雰囲気ガス」とも記す)のほとんどは処理に寄与しないまま大気中に排気されて有効に利用されていないのが現状である。また、炉内雰囲気ガスは、上述したように可燃性ガスを多く含んでいるため、炉外に排気された後は燃焼させて大気中に放散させているのが一般的であり、エネルギー利用の観点から多くの無駄が生じているという課題があった。
上記課題を解決するための技術として、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1には、リサイクル装置として圧力スイング吸着装置(PSA)を用いて浸炭炉から排出された炉内雰囲気ガス(以下、「浸炭炉排ガス」とも記す)を再精製し、再び浸炭用雰囲気ガスとして供給する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1に開示された方法では、吸着塔やそれに充填する吸着材、昇圧装置などが必要となるため、装置が煩雑化し、設備コストの上昇を招くという問題点があった。
また、浸炭炉排ガスを有効利用する他の方法として、特許文献2が知られている。特許文献2には、減圧下の浸炭炉にラジアントチューブバーナを設置し、浸炭炉排ガスをラジアントチューブバーナの燃焼加熱源として用いることで、浸炭炉内雰囲気を加熱するエネルギーに有効利用する方法が開示されている。
特開2008−267778号公報 特開2004−332076号公報
しかしながら、特許文献2に開示された方法は、減圧下の浸炭炉に適用されるものであり、常圧ガス雰囲気の浸炭炉には適応できないという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、常圧ガス雰囲気の浸炭炉において、浸炭炉排ガスが有するエネルギーを安全に有効利用可能な浸炭炉の運転方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。
[1] 浸炭炉から排出される炉内雰囲気ガスを少なくとも含む燃料ガスを、前記浸炭炉に設けられたラジアントチューブバーナに供給し、燃焼させて、前記ラジアントチューブバーナから回収した熱によって前記浸炭炉内の前記炉内雰囲気ガスを加熱する、常圧ガス雰囲気での浸炭炉の運転方法であって、
浸炭炉内の圧力が大気圧以下とならないように前記浸炭炉から炉内雰囲気ガスを排出するとともに、
排出された前記炉内雰囲気ガスを回収し、ラジアントチューブバーナに燃料ガスとして供給する、浸炭炉の運転方法。
[2] 前記浸炭炉から排出される炉内雰囲気ガスと、前記浸炭炉に供給する浸炭用雰囲気ガスとを熱交換する、前項[1]に記載の浸炭炉の運転方法。
本発明の浸炭炉の運転方法は、常圧ガス雰囲気の浸炭炉において、浸炭炉排ガスが有するエネルギーを安全に有効利用できる。
本発明を適用した一実施形態である浸炭炉の運転方法に適用可能な浸炭炉を備えた浸炭装置の構成の一例を示す系統図である。
以下、本発明を適用した一実施形態である浸炭炉の運転方法について、これに適用可能な浸炭炉を備えた浸炭装置の構成と併せて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<浸炭装置>
先ず、本発明を適用した一実施形態である浸炭炉の運転方法に適用可能な浸炭炉を備えた浸炭装置の構成について説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態である浸炭炉の運転方法に適用可能な浸炭炉を備えた浸炭装置の構成の一例を示す系統図である。
図1に示すように、本実施形態に用いる浸炭装置1は、浸炭炉2、ラジアントチューブバーナ3、炉内圧力測定孔4、熱交換器5、ポンプ6、各種ガスに対応する流量計7〜9、自動調整弁10〜13、切替弁14〜18、差圧発信器19、制御装置20〜22、各種ガスの供給及び排出経路L1〜L7、圧力測定用の管路L8、及び各信号線C1〜C6を備えて概略構成されている。
浸炭装置1は、浸炭炉2の内部空間(以下、単に「炉内」とも記す)2Aに被処理材Sを収納した後、炉内2Aに浸炭用雰囲気ガスを導入し、炉内2Aを加熱することによって被処理材Sを浸炭処理する装置である。
浸炭処理の対象となる被処理材Sとしては、特に限定されるものではなく、各種の金属材料(鋼材)に対して適用することができる。特に、鉄系の金属材料が好ましく、特に好ましいのは、クロムモリブデン鋼などの合金鋼である。浸炭装置1を用いて被処理材Sを浸炭処理することにより、母材に炭素が固溶することで、その後の焼入処理により少なくともその表層部に、母材より硬度の高い炭素固溶硬化層を形成することができる。
浸炭炉2は、炉内2Aに収納した被処理材Sを浸炭処理するために、浸炭用雰囲気ガスを炉内2Aに導入できるとともに、炉内2Aを加熱できるように構成されている。浸炭炉2には、炉内2Aの主加熱源として電気加熱器(図示略)が設けられており、補助加熱源としてラジアントチューブバーナ3が設けられている。なお、本実施形態で用いる浸炭炉2は、バッチ式及び連続式運転のどちらにも対応することが可能である。また、浸炭用雰囲気ガスとしては、特に限定されるものではなく、CO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス等の可燃性ガスを多く含む、浸炭処理に一般的に用いられる変成ガスを用いることができる。
浸炭炉2の炉壁2Bには、浸炭用雰囲気ガス供給源Aから供給される浸炭用雰囲気ガスの導入口2aと、浸炭炉2の外側に炉内雰囲気ガスを排出する排気口2bとが設けられている。導入口2aには浸炭用雰囲気ガス供給路L1が、排気口2bには炉内雰囲気ガス排出路L2が、それぞれ接続されている。
また、浸炭炉2の炉壁2Bには、導出口2cが設けられている。これにより、浸炭炉2の外部に炉内雰囲気ガスを導出できる。導出口2cには、炉内雰囲気ガス導出路L3が接続されている。これにより、浸炭炉2から導出された炉内雰囲気ガスを、炉内雰囲気ガス導出路L3内に回収することができる。
炉内雰囲気ガス導出路L3には、導出口2c側(一次側)から順に、切替弁14、熱交換器5、自動調整弁10、ポンプ6、流量計7、及び切替弁15が設けられている。
熱交換器5は、炉内雰囲気ガス導出路L3内の炉内雰囲気ガスと、浸炭用雰囲気ガス供給路L1内の浸炭用雰囲気ガスとを熱交換するために設けられている。炉内2Aから炉内雰囲気ガス導出路L3内に導出される炉内雰囲気ガスは、炉内2Aで加熱されて高温であるため、炉内雰囲気ガス導出路L3の後段に設けられた自動調整弁10、ポンプ6、及び流量計7に導入する前に冷却する必要がある。そこで、熱交換器5において浸炭炉2に供給する前の浸炭用雰囲気ガスと熱交換することにより、炉内雰囲気ガスを冷却することができる。一方、熱交換器5において炉内2Aから導出された高温の炉内雰囲気ガスと熱交換することにより、浸炭炉2に供給する前の浸炭用雰囲気ガスを加熱することができる。このように、熱交換器5によって、炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスと、浸炭炉2に供給前の浸炭用雰囲気ガスとを熱交換することにより、炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスが有する熱エネルギーを回収できるため、浸炭炉2を加熱するために必要なエネルギーを削減することができる。
熱交換器5の種類や構造は、特に限定されるものではなく、浸炭炉2の大きさや浸炭炉2から導出された炉内雰囲気ガスの回収量に応じて適宜選択することができる。具体的には、プレート式等の熱交換器を用いることができる。
自動調整弁10は、炉内2Aから炉内雰囲気ガス導出路L3に導出する炉内雰囲気ガスの導出量を調整するために設けられている。また、自動調整弁10は、信号線C2を介して制御装置20と電気的に接続されている。これにより、本実施形態に用いる浸炭装置1では、制御装置20から発信された制御信号に応じて自動調整弁10の開度を調整することにより、炉内雰囲気ガス導出路L3に導出する炉内雰囲気ガスの導出量を自動的に調整することができる。
ポンプ6は、炉内雰囲気ガス導出路L3内を吸引することにより、炉内2Aの炉内雰囲気ガスを炉内雰囲気ガス導出路L3内に導出するために設けられている。ポンプ6の種類や構造は、特に限定されるものではなく、炉内雰囲気ガス導出路L3の大きさや炉内雰囲気ガスの回収量に応じて適宜選択することができる。具体的には、市販されているダイヤフラムポンプ等を用いることができる。
流量計7は、炉内雰囲気ガス導出路L3内の炉内雰囲気ガスの流量を測定するために設けられている。流量計7は、炉内雰囲気ガス導出路L3内の炉内雰囲気ガスの流量を測定可能であれば、特に限定されるものではない。具体的には、市販されている熱線式流量計等を用いることができる。また、流量計7は、信号線C3を介して制御装置21と電気的に接続されている。これにより、本実施形態に用いる浸炭装置1では、流量計7で測定した炉内雰囲気ガス導出路L3内の炉内雰囲気ガスの流量の値を、信号線C3を介して制御装置21に送ることができる。
切替弁14,15の種類や構造は、流路を開状態と閉状態とに切り替えることが可能であれば、特に限定されるものではない。具体的には、切替弁14,15としては、一般的な開閉弁を用いることができる。本実施形態に用いる浸炭装置1では、切替弁14を炉内雰囲気ガス導出路L3の入口側に設けて、ポンプ6の運転停止時等に閉状態とすることで、炉内雰囲気ガス導出路L3から炉内2Aへの流体の逆流を防ぐことができる。また、切替弁15を炉内雰囲気ガス導出路L3の出口側に設けて、ポンプ6の運転停止時等に閉状態とすることで、可燃性ガス供給路L4から炉内雰囲気ガス導出路L3への可燃性ガスの流入を防ぐことができる。
可燃性ガス供給路L4は、可燃性ガス供給源Bから都市ガス、プロパン等の一般的な可燃性ガスを燃料ガスとしてラジアントチューブバーナ3に供給するためのガス流路である。可燃性ガス供給路L4には、可燃性ガス供給源B側(一次側)から順に、調整弁12、流量計8、及び切替弁16が設けられている。
調整弁12は、ラジアントチューブバーナ3によって炉内2Aを加熱するために必要な可燃性ガスの供給量を制御するために設けられている。
流量計8は、可燃性ガス供給路L4内の可燃性ガスの流量を測定するために設けられている。流量計8としては、上述した流量計7と同様のものを用いることができる。また、流量計8は、信号線C5を介して制御装置22と電気的に接続されている。これにより、本実施形態に用いる浸炭装置1では、流量計8で測定した可燃性ガス供給路L4内の可燃性ガスの流量の値を、信号線C5を介して制御装置22に送ることができる。
切替弁16としては、上述した切替弁14,15と同様のものを用いることができる。本実施形態に用いる浸炭装置1では、切替弁16を可燃性ガス供給路L4の出口側に設けることで、炉内雰囲気ガス導出路L3から可燃性ガス供給路L4への炉内雰囲気ガスの流入を防ぐことができる。
炉内雰囲気ガス導出路L3と、可燃性ガス供給路L4とは、合流した後にラジアントチューブバーナ3に燃料ガスを供給する燃料ガス供給路L5を構成する。これにより、炉内2Aから回収した炉内雰囲気ガス中の、浸炭処理に用いられなかったCO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス等の可燃性ガスを、ラジアントチューブバーナ3に燃料ガスとして供給できる。このように、炉内2Aから排出される炉内雰囲気ガスをラジアントチューブバーナ3の燃料ガスとして再利用することができるため、浸炭炉2を加熱するために必要なエネルギーを削減することができる。
また、炉内雰囲気ガス導出路L3及び可燃性ガス供給路L4に設けられた切替弁15,16の開閉状態を操作することにより、燃料種を切り替えて一般的な可燃性ガスをラジアントチューブバーナ3の燃料ガスとして供給することができる。さらに、本実施形態に用いる浸炭装置1では、炉内雰囲気ガスと、一般的な可燃性ガスとを同時にラジアントチューブバーナ3の燃料ガスとして供給し、混焼することができる。
ラジアントチューブバーナ3は、浸炭炉2の炉壁2Bを貫通するように設けられている。ラジアントチューブバーナ3は、炉内2Aの気体成分に影響を及ぼさない補助加熱源として用いられている。本実施形態において、ラジアントチューブバーナ3の種類や構造は、特に限定されるものではなく、浸炭炉2の構造や大きさに応じて適宜選択することができる。
ラジアントチューブバーナ3には、上述した燃料ガス供給路L5、空気や酸素等の支燃性ガスを供給する支燃性ガス供給路L6、及び燃焼後の排ガスを排気する排気路L7が、それぞれ接続されている。
支燃性ガス供給路L6は、支燃性ガス供給源Cから空気や酸素等の一般的な支燃性ガスをラジアントチューブバーナ3に供給するためのガス流路である。支燃性ガス供給路L6は、途中で第1分岐路L6Aと第2分岐路L6Bとに分岐した後、再び合流して、ラジアントチューブバーナ3に接続される。
第1分岐路L6Aには、支燃性ガス供給源C側(一次側)から順に、切替弁17、及び自動調整弁11が設けられている。切替弁17としては、上述した切替弁14〜16と同様のものを用いることができる。
自動調整弁11は、支燃性ガス供給源Cから第1分岐路L6Aを介してラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの供給量を調整するために設けられている。また、自動調整弁11は、信号線C4を介して制御装置21と電気的に接続されている。これにより、本実施形態に用いる浸炭装置1では、制御装置21から発信された制御信号に応じて自動調整弁11の開度を調整することにより、第1分岐路L6Aを介してラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの供給量を自動的に調整することができる。
換言すると、炉内雰囲気ガス導出路L3内からラジアントチューブバーナ3に供給される炉内雰囲気ガスを燃焼するために、第1分岐路L6Aからの支燃性ガスの供給量が適正な範囲となるように、制御装置21によって自動調整弁11の開度が制御される。
第2分岐路L6Bには、支燃性ガス供給源C側(一次側)から順に、切替弁18、及び自動調整弁13が設けられている。切替弁18としては、上述した切替弁14〜17と同様のものを用いることができる。
自動調整弁13は、支燃性ガス供給源Cから第2分岐路L6Bを介してラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの供給量を調整するために設けられている。また、自動調整弁13は、信号線C6を介して制御装置22と電気的に接続されている。これにより、本実施形態に用いる浸炭装置1では、制御装置22から発信された制御信号に応じて自動調整弁13の開度を調整することにより、第2分岐路L6Bを介してラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの供給量を自動的に調整することができる。
換言すると、可燃性ガス導出路L4内からラジアントチューブバーナ3に供給される可燃性ガスを燃焼するために、第2分岐路L6Bからの支燃性ガスの供給量が適正な範囲となるように、制御装置22によって自動調整弁13の開度が制御される。
第1分岐路L6Aと第2分岐路L6Bとが合流した後の支燃性ガス供給路L6には、ラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの流量を測定するための流量計9が設けられている。流量計9としては、上述した流量計7,8と同様のものを用いることができる。本実施形態に用いる浸炭装置1では、炉内雰囲気ガス及び可燃性ガスをラジアントチューブバーナ3の燃料ガスとして用いて混焼する場合、それぞれを適正に燃焼するための支燃性ガス量が制御された上で供給される。
炉内圧力測定孔4は、炉内2Aの圧力と大気圧との差圧を測定するために、浸炭炉2の炉壁2Bを貫通するように設けられた管路(孔)である。炉内圧力測定孔4は、管路L8を介して差圧発信器19に接続されている。
差圧発信器19は、炉内圧力測定孔4から得られた炉内2Aの圧力と大気圧との差圧を測定し、電気信号として発信するものである。また、差圧発信器19は、信号線C1を介して制御装置20と電気的に接続されている。これにより、本実施形態に用いる浸炭装置1では、差圧発信器19で測定された炉内2Aと大気圧との差圧を、信号線C1を介して制御装置20に送ることができる。さらに、制御装置20から信号線C2を介して上記差圧に応じた制御信号を自動調整弁10に送ることにより、自動調整弁10の開度を自動的に調整することができる。
<浸炭炉の運転方法>
次に、本実施形態の浸炭炉の運転方法(すなわち、上述した浸炭装置1の運転方法)の一例について説明する。
本実施形態の浸炭装置1の運転方法(以下、単に「運転方法」とも記す)は、浸炭炉2から排出される炉内雰囲気ガスを少なくとも含む燃料ガスを、浸炭炉2に設けられたラジアントチューブバーナ3に供給して燃焼させて、ラジアントチューブバーナ3から回収した熱によって炉内2Aの炉内雰囲気ガスを加熱する、常圧ガス雰囲気での運転方法である。その際、炉内2Aの圧力が大気圧以下とならないように浸炭炉2から炉内雰囲気ガスを排出するとともに、排出された炉内雰囲気ガスを回収し、ラジアントチューブバーナ3に燃料ガスとして供給する。
具体的には、先ず、浸炭炉2の炉内2Aに被処理材Sを収納する。次いで、浸炭炉2の炉内2Aを主加熱源である電気加熱器を用いて加熱する。炉内2Aの温度としては、一般的な浸炭温度である930℃とすることが好ましい。
次に、炉内2Aの温度が浸炭温度に達したことを確認した後、切替弁14〜18が閉状態、ポンプ6が停止状態であることを確認した上で、浸炭用雰囲気ガス供給源Aから浸炭用雰囲気ガス供給路L1を介して浸炭用雰囲気ガスを浸炭炉2の炉内2Aに導入する。炉内2Aへの浸炭用雰囲気ガスの導入量は、特に限定されるものではなく、浸炭炉2の規模や被処理材Sの材質等に応じて適宜選択することができる。
炉内2Aへの浸炭用雰囲気ガスの導入により、炉内2Aの圧力は大気圧以上となる。炉内2Aの浸炭炉ガスを吸引する前の圧力(炉内2Aと大気圧との初期差圧)としては、大気圧以上であれば、特に限定されるものではない。炉内2Aと大気圧との初期差圧としては、例えば、ゲージ圧で200〜300Paの範囲とすることができる。炉内2Aの初期差圧を大気圧以上に維持することで、炉外からの空気の混入を防ぐことができるため、品質が安定した浸炭処理を安全に行うことができる。
浸炭炉2の炉内2Aの雰囲気が浸炭用雰囲気ガスとなった後、被処理材Sの浸炭処理を開始する。なお、浸炭処理中、導入口2aから浸炭炉2の炉内2Aに導入された浸炭用雰囲気ガスは、被処理材Sの浸炭処理に用いられた後、炉内雰囲気ガスとして排気口2bから炉内雰囲気ガス排出路L2に排出される。
本実施形態の運転方法では、被処理材Sの浸炭処理が開始され、差圧発信器19によって炉内2Aの圧力と大気圧との初期差圧が200〜300Paであることを確認した後、ポンプ6の運転を開始するとともに、切替弁14,15,17を開状態とする。これにより、浸炭炉2の炉外に排出されていた炉内雰囲気ガスを炉内雰囲気ガス導出路L3内に回収する。
ここで、本実施形態の運転方法では、差圧発信器19によって炉内2Aの圧力と大気圧との差圧を測定し、その値に応じて自動調整弁10の開度を操作する。これにより、炉内2Aの圧力を大気圧以上(例えば50Pa程度)に維持しながら、ポンプ6によって炉内雰囲気ガス導出路L3内に吸引する炉内雰囲気ガスの流量を制御することができる。
次いで、熱交換器5において、炉内雰囲気ガス導出路L3内に回収した炉内雰囲気ガスと、浸炭用雰囲気ガス供給路L1内の浸炭用雰囲気ガスとを熱交換する。これにより、炉内雰囲気ガス導出路L3内の炉内雰囲気ガスを冷却するとともに、浸炭用雰囲気ガス供給路L1内の浸炭用雰囲気ガスを加熱する。
次いで、流量計7によって炉内雰囲気ガス導出路L3内の炉内雰囲気ガスの流量を測定し、その値によって第1分岐路L6A(支燃性ガス供給路L6)に設けた自動調整弁11の開度を操作する。これにより、ラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの流量を適正量に制御することができる。
次に、ラジアントチューブバーナ3において、燃料ガスとして供給された炉内雰囲気ガスと支燃性ガスとを燃焼させる。本実施形態の運転方法では、従来廃棄していた炉内雰囲気ガスを、浸炭処理の品質等に影響がないように安全に回収し、補助加熱源であるラジアントチューブバーナ3の燃料ガスとして再利用することができる。また、ラジアントチューブバーナ3を用いて浸炭炉2の炉内2Aを補助加熱することができるため、主加熱源である電気加熱による消費電力を低減することができる。
なお、ラジアントチューブバーナ3への炉内雰囲気ガスの供給量が不足する場合、切替弁16,18を開状態とすることにより、可燃性ガス供給源Bから可燃性ガスを燃料ガスとしてラジアントチューブバーナ3へ供給することができる。その際、流量計8によって可燃性ガス供給路L4内の可燃性ガスの流量を測定し、その値によって第2分岐路L6B(支燃性ガス供給路L6)に設けた自動調整弁13の開度を操作する。これにより、ラジアントチューブバーナ3に供給する支燃性ガスの流量を燃料ガスの種類に応じてそれぞれ適正量に制御することができる。
以上説明したように、本実施形態の浸炭装置1の運転方法では、浸炭炉2の炉外に排出していた炉内雰囲気ガスを回収し、補助加熱源であるラジアントチューブバーナ3の燃料ガスとして再利用するため、浸炭炉2を加熱するために必要なエネルギーを削減できる。また、炉内雰囲気ガスを回収する際、炉内2Aの圧力を大気圧以上に維持することで、炉内2Aへの空気の混入を防ぐため、品質が安定した浸炭処理を安全に行うことができる。したがって、本実施形態の浸炭装置1の運転方法によれば、常圧ガス雰囲気の浸炭炉2において、浸炭炉排ガスが有するエネルギーを安全に有効利用できる。
また、本実施形態の浸炭装置1の運転方法では、熱交換器5において炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスと、浸炭炉2に供給前の浸炭用雰囲気ガスとを熱交換することで、炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスが持つ熱エネルギーを回収できるため、浸炭炉2を加熱するために必要なエネルギーを削減することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態の浸炭装置1の運転方法では、補助加熱源であるラジアントチューブバーナ3を停止した状態から運転を開始する態様を一例として説明したが、これに限定されない。
具体的には、浸炭炉2の炉内2Aに被処理材Sを収納し、切替弁14,15,17が閉状態、切替弁16,18が開状態、ポンプ6が停止状態であることを確認した後、浸炭用雰囲気ガスを浸炭炉2の炉内2Aに導入する。次いで、ラジアントチューブバーナ3に可燃性ガス供給源Bから可燃性ガスと、支燃性ガスとを供給して燃焼させることで、炉内2Aを主加熱源である電気加熱器とともに、運転開始時から加熱する態様としてもよい。
以下、本発明の効果を、具体例を用いて詳細に説明する。
本発明の以下に示す実施例では、図1に示す構成の浸炭装置1を用いて行った。
また、浸炭炉2は常圧バッチ式とし、主加熱源として電気加熱器を用い、補助加熱源としてラジアントチューブバーナ3を用いた。
なお、浸炭炉2に供給する浸炭炉雰囲気ガスとして、CO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガスを多く含む変成ガスを用いるとともに、炉内2Aと大気圧との初期差圧を250Paとした。
(実施例1)
浸炭炉2に浸炭炉雰囲気ガスを供給するとともに、炉内2Aと大気圧との差圧を30Paに維持しながら回収した炉内雰囲気ガスをラジアントチューブバーナ3へ供給し、燃料ガスとして再利用しながら、浸炭炉2の炉内2Aを930℃に保持した。
(実施例2)
浸炭炉2に浸炭炉雰囲気ガスを供給するとともに、炉内2Aと大気圧との差圧を30Paに維持しながら回収した炉内雰囲気ガスをラジアントチューブバーナ3へ供給し、燃料ガスとして再利用しながら、浸炭炉2の炉内2Aを930℃に保持した。
さらに、熱交換器5において炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスと、浸炭炉2に供給前の浸炭用雰囲気ガスとを熱交換して、炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスの熱エネルギーを回収した。
(比較例)
浸炭炉2に浸炭炉雰囲気ガスを供給するとともに、炉内雰囲気ガスを再利用することなく、主加熱源である電気加熱器のみを用いて、浸炭炉2の炉内2Aを930℃に保持した。
表1に、浸炭炉2の炉内2Aを930℃に保持した際に使用した電力使用量を、比較例を1とした場合の実施例1及び実施例2の比率を示す。
Figure 2018162475
表1に示すように、実施例1及び実施例2では、電力使用量が1未満であり、炉内2Aから回収した炉内雰囲気ガスをラジアントチューブバーナ3へ供給し、燃料ガスとして再利用することによって電力使用量を削減できることが分かった。
また、実施例2では、炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスと、浸炭炉2に供給前の浸炭用雰囲気ガスとを熱交換して、炉内2Aから導出される炉内雰囲気ガスの熱エネルギーを回収することで、電力使用量をより削減できることが分かった。
なお、実施例1及び実施例2では、炉内2Aと大気圧との差圧を30Paに維持しながら炉内雰囲気ガスを回収したので、炉内2Aに大気が混入することなく、安全に運転することができた。
1…浸炭装置
2…浸炭炉
2A…炉内(浸炭炉の内部空間)
2B…炉壁
2a…導入口
2b…排気口
2c…導出口
3…ラジアントチューブバーナ
4…炉内圧力測定孔4
5…熱交換器
6…ポンプ
7〜9…流量計
10〜13…自動調整弁(調整弁)
14〜18…切替弁
19…差圧発信器
20〜22…制御装置
A〜C…供給源
C1〜C6…信号線
L1〜L7…流路
L8…管路
S…被処理材

Claims (2)

  1. 浸炭炉から排出される炉内雰囲気ガスを少なくとも含む燃料ガスを、前記浸炭炉に設けられたラジアントチューブバーナに供給し、燃焼させて、前記ラジアントチューブバーナから回収した熱によって前記浸炭炉内の前記炉内雰囲気ガスを加熱する、常圧ガス雰囲気での浸炭炉の運転方法であって、
    浸炭炉内の圧力が大気圧以下とならないように前記浸炭炉から炉内雰囲気ガスを排出するとともに、
    排出された前記炉内雰囲気ガスを回収し、ラジアントチューブバーナに燃料ガスとして供給する、浸炭炉の運転方法。
  2. 前記浸炭炉から排出される炉内雰囲気ガスと、前記浸炭炉に供給する浸炭用雰囲気ガスとを熱交換する、請求項1に記載の浸炭炉の運転方法。
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