JP2018162097A - 合成樹脂キャップ及びキャップユニット - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、たしかに容器口部に対するキャップの密封性(シール性)を高めるためには、インナーリングに加えてコンタクトリングを用いることは有効ではある。
従って、本発明の目的の1つは、管理しやすい適正な開栓トルク値を得ることができる合成樹脂キャップおよびこの合成樹脂キャップを含むキャップユニットを提供することにある。
なお、以下で詳述する本発明の特徴事項以外の事項については、例えば特許第4393092号などの公知のキャップ構造を適宜参照してもよい。
図1は、本実施形態に係るキャップユニット100を示している。
同図のとおり、キャップユニット100は、容器口部10Aと、合成樹脂キャップ20とを含んで構成されている。
以下では、容器口部10Aの一例としてスパウトを、容器本体として紙製容器をそれぞれ例示して説明を継続するが、本発明はこの形態に限られるものではない。
ここで、第1樹脂及び第2樹脂としては、上記のとおり第2樹脂のほうが第1樹脂よりも硬い限りにおいて公知の種々の樹脂が適用できる。かような樹脂としては、例えば低密度PE(ポリエチレン)、高密度PE、PP(ポリプロピレン)、あるいはPEとPPの混合樹脂などが例示される。
非限定的な一例として、本実施形態に好適な第1樹脂と第2樹脂の組み合わせを以下の表1に示す。
次に図2を参照して、本実施形態における容器口部10Aの詳細な構造について説明する。なお、図2(1)は容器口部10Aの外観正面図(半断面)であり、図2(2)は図2(1)におけるP部を拡大した一部拡大図である。
本実施形態における容器口部10Aは、一例として、容器本体とは分離して形成された合成樹脂のスパウトである。この容器口部10Aは、図2(1)に示すとおり、筒状側壁11、フランジ部12とを含んで構成されている。
ここで、突出部11dの根元とは、突出部11dが突出する筒状側壁11の外面11b付近を言い、突出部11dの先端とは径方向外側に延びた先を言う。
従って容器口部10Aは、突出部11dと螺子部11cとの間に径方向に関して内側に窪んだ肉抜き部11eを有していると言える。
また、上記した肉抜き部11eを設けた場合においては、突出部11dのZ方向の厚み(突出方向(X方向)における平均厚み、又は突出部11dの任意の個所におけるZ方向の厚み)は、肉抜き部11eの上端部11e1におけるX方向の厚みよりも小さいことが好ましい。
一方で、上記した肉抜き部11eを設けない場合においては、突出部11dのZ方向の厚み(突出方向(X方向)における平均厚み、又は突出部11dの任意の個所におけるZ方向の厚み)は、突出部11dの根元11d1におけるX方向の厚みよりも小さいことが好ましい。
また、肉抜き部11eの深さ(X方向に関する凹部の深さ)については、特に制限はなく、天面コンタクトリング23が接触した後で突出部11dが撓む(弾性変形する)ことが可能な範囲で適宜設定してもよい。
また、肉抜き部11eのZ方向の大きさは、キャップの増し締めを行った際に、弾性変形した突出部11dが肉抜き部11eの下面11e3に接触しない寸法であることが好ましい。
なお、後述する変形例で説明するとおり、肉抜き部11eは形成されていなくともよい。
次に図3を参照して、本実施形態における合成樹脂キャップ20の詳細な構造について説明する。
図示されるとおり、この合成樹脂キャップ20は、頂板部21、スカート壁22、及び天面コンタクトリング23を少なくとも含んで構成されている。
なお、天面コンタクトリング23の高さ(頂板部21からの高さ)は、例えばインナーリング21aやアウターリング24よりも低くなるように設定されている。
合成樹脂キャップ20を容器口部10Aに閉栓していくとき、合成樹脂キャップ20をθz方向の閉栓方向(例えば時計回り)に回転させるとスカート壁22の螺条22aが容器口部10Aの螺子部11cと螺合していく。
まず同図(a)に示すとおり、容器口部10Aに対して合成樹脂キャップ20を閉栓する際は、例えばθz方向の時計回りに合成樹脂キャップ20を回転させる。このとき、未だ天面コンタクトリング23が突出部11dに接触してはいないが、インナーリング21bの下方の最大外径部は筒状側壁11の内面11aに密接し、シールポイントSPを形成する。
このとき、天面コンタクトリング23が突出部11dと接触する位置は、径方向(図5における断面ではX方向)に関して突出部11dの根元よりも外側であることが好ましい。
また本実施形態では、天面コンタクトリング23が突出部11dと接触する位置は、肉抜き部11eの底面11e2よりも径方向に関して外側であることが好ましい。
これにより、上記した弾性変形がシールポイントSPを形成する部位に影響を与えず、シール状態を適正に維持することが可能となっている。
次いで同図(b)から(c)の状態に遷移すると、増し締めが行われて突出部11dが弾性変形する。
また、増し締めが行われる際には、天面コンタクトリング23と突出部11dとの接触に起因して螺条22aと螺子部11cとの間で生じる径方向の圧力も上昇する。特に本実施形態では多条ねじが用いられていることから、増し締め角度が大きくなると一条ねじと比較して螺条22aと螺子部11cとの間で生じる開栓トルクも上昇しやすい。
なお図5(1)(b)に示す状態以降は、シールポイントSPに加えて、突出部11dと天面コンタクトリング23との接触部でもシールが形成される。
図6は、変形例1に係る容器口部10Bの模式図である。
この変形例1が上述した実施形態と異なる点は、主として、肉抜き部11eが拡大している点である。したがって、上記した実施形態と機能・作用が共通する構成は、同じ参照番号を付してその説明を省略する(以下の変形例2でも同様)。
なお、変形例1における肉抜き部11eの底の大きさ(Z方向の大きさ)は、螺子部11cのネジ谷の大きさ(Z方向の大きさ)と同じ程度であってもよい。
図7は、変形例2に係る容器口部10Cの模式図である。
この変形例2が上述した実施形態や変形例1と異なる点は、主として、筒状側壁11に肉抜き部11eが形成されていない点である。
また、この変形例2によれば、肉抜き部11eは形成されないため、開栓トルクの上昇は抑制しつつも、更に筒状側壁11の剛性を高いまま維持することが可能となっている。
10A、10B、10C 容器口部
11 筒状側壁
12 フランジ部
20 合成樹脂キャップ
21 頂板部
22 スカート壁
23 天面コンタクトリング
24 アウターリング
25 TEバンド
Claims (8)
- 第1樹脂で形成された容器口部に螺合されるとともに、前記第1樹脂よりも硬度が高い第2樹脂で形成された合成樹脂キャップであって、
容器口部の筒状側壁の内面に密着してシールを形成するインナーリングを下面に備えた頂板部と、
前記頂板部の周縁から降下するとともに、前記筒状側壁の外面に形成された螺子部と螺合する螺条が形成されたスカート壁と、
前記頂板部の下面であって前記スカート壁と前記インナーリングとの間に形成された天面コンタクトリングと、を具備し、
前記筒状側壁の外面上端には径方向の外側に向かって突出する突出部が形成され、
前記合成樹脂キャップが前記容器口部に螺合されるとき、前記天面コンタクトリングが前記突出部に接触することで当該突出部が弾性変形する合成樹脂キャップ。 - 前記合成樹脂キャップが前記容器口部から開栓されたとき、当該突出部の前記弾性変形が解除される請求項1に記載の合成樹脂キャップ。
- 前記天面コンタクトリングが前記突出部と接触する位置は、前記径方向に関して前記突出部の根元よりも外側である請求項1又は2に記載の合成樹脂キャップ。
- 前記容器口部は、前記突出部と前記螺子部との間には前記径方向に関して内側に窪んだ肉抜き部を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップ。
- 前記突出部は、前記径方向に関し、前記螺子部と当該突出部との間における前記筒状側壁の外面よりも外側に突出する請求項1〜4のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップ。
- 前記突出部は、前記インナーリングが前記筒状側壁の内面に密着するシールポイントよりも上方に配置される請求項1〜5のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップ。
- 前記第1樹脂は低密度ポリエチレンであり、前記第2樹脂は高密度ポリエチレンである請求項1〜6のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップ。
- 前記容器口部としてのスパウトと、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップと、
を備えるキャップユニット。
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