JP2018161814A - ニ軸強制ミキサーを用いるベントナイト混合土の混練方法、及びニ軸強制ミキサーに用いる加水機構 - Google Patents
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Abstract
Description
実工事においてベントナイト混合土の製造は、一般に、バッチ式や連続式のニ軸強制ミキサーを使って実施される。バッチ式のニ軸強制ミキサーとしては、パグミル形ミキサーやジクロスミキサー、連続式のニ軸強制ミキサーとしては、GeoTom連続式ミキサーや自走式ミキサーなどが知られている。いずれも、混練槽内でベントナイト混合土の材料を加水しながら撹拌羽根で混合し強制的に混練する。
この文献1の技術では、二軸パグミル型ミキサーを通常のもの(例えば長さ2m)よりも長尺(例えば長さ3〜4m)に形成して、内部を長さ方向に3つに区画し、ミキサーの一方の端に設けたベントナイト混合土の投入口側の例えば1m程度の区間をベントナイト混合土の空練り部とし、これに続く0.5 〜1m程度の区間をケーシング上部にケーシング内に水を噴射する水噴射ノズルを配設して水投入部とし、他端に設けたベントナイト混合土の排出口側の1〜2.5 m程度の区間を練混ぜ部として、投入用設備から投入口を介してミキサーのケーシング内に投入したベントナイト混合土を、まず空練り部で空練りしながら、ミキサー軸、アーム、羽根の回転により水投入部に移送し、ここで水噴射ノズルから噴出する水を加えてから、ミキサー軸、アーム、羽根の回転により練混ぜ部に移送し、ここでさらに混合して、排出口から排出するようになっている。
混練槽、前記混練槽内に回動可能に設置されるミキサー軸、及び前記ミキサー軸の周面部に配列される複数の撹拌羽根からなるニ軸強制ミキサーを用い、前記混練槽内でベントナイト混合土の材料を加水しながら前記撹拌羽根で混合し強制的に混練するニ軸強制ミキサーを用いるベントナイト混合土の混練方法において、
一定の水圧で一定量の水を微小な粒径のミストにして噴射する形式の複数の水噴霧ノズルを、前記ミキサー軸及び/又は前記各撹拌羽根に、前記ミキサー軸及び前記各撹拌羽根がミストの射程外となる位置及び/又は角度で、前記ミキサー軸の外周方向に向けて配置し、前記各水噴霧ノズルに配管を介して水供給設備を接続して、
ベントナイト混合土の混練に際し、前記水供給設備から水を供給し、前記ミキサー軸及び/又は前記撹拌羽根の前記各水噴霧ノズルからミストを、前記ミキサー軸及び前記各撹拌羽根を射程外にして、前記ミキサー軸の外周方向に向けて噴射し、ベントナイト混合土に加水する、
ことを要旨とする。
混練槽と、前記混練槽内に回動可能に設置されるミキサー軸、及び前記ミキサー軸の周面部に配列される複数の撹拌羽根とからなり、前記混練槽内でベントナイト混合土の材料を加水しながら前記撹拌羽根で混合するニ軸強制ミキサーに用いる加水機構であって、
一定の水圧で一定量の水を微小な粒径のミストにして噴射する形式で、前記ミキサー軸及び/又は前記各撹拌羽根に、前記ミキサー軸及び前記各撹拌羽根がミストの射程外となる位置及び/又は角度で、前記ミキサー軸の外周方向に向けて配置される複数の水噴霧ノズルと、
前記各水噴霧ノズルに配管を介して接続され、前記各水噴霧ノズルに水を送給する水供給設備と、
を備え、
前記混練槽内で、前記ミキサー軸及び/又は前記撹拌羽根の前記各水噴霧ノズルから、前記ミキサー軸及び前記撹拌羽根をミストの射程外にして前記ミキサー軸の外周方向に向けて噴射するミストにより、ベントナイト混合土に加水する、
ことを要旨とする。
また、この加水機構は、各部が次のように構成されることが好ましい。
(1)各水噴霧ノズルはミキサー軸の周面でかつ各撹拌羽根間に前記各撹拌羽根と平行に配置される。
(2)各水噴霧ノズルは各撹拌羽根の回動側の端部又は回動方向若しくはその反対方向の側部に前記各撹拌羽根の回動方向と平行に配置される。
(3)各水噴霧ノズルは加圧空気を使用せず微小な水粒子を充円錐噴霧パターンで噴射する一流体ノズルが採用される。
図1にニ軸強制ミキサーを用いるベントナイト混合土の混練方法、及びニ軸強制ミキサーに用いる加水機構を示している。
そして、この混練方法では、特に、一定の水圧で一定量の水を微小な粒径のミストにして噴射する形式の複数の水噴霧ノズル4(図1(b)参照)を、ミキサー軸2に、ミキサー軸2及び各撹拌羽根3がミストの射程外となる位置及び/又は角度で、ミキサー軸2の外周方向に向けて配置し、各水噴霧ノズル4に配管を介して水供給設備5を接続して、ベントナイト混合土の混練に際し、水供給設備5から水を供給し、ミキサー軸2の各水噴霧ノズル4からミストを、ミキサー軸2及び各撹拌羽根3を射程外にして、ミキサー軸2の外周方向に向けて噴射し、ベントナイト混合土に加水する。
このようにして図示されない駆動手段によって2本のミキサー軸2を回転させることにより、ケーシング1の一端からケーシング1内に供給されたベントナイト混合土の材料を各ミキサー軸2の各パドル32及び各アーム31の撹拌作用によって混合させてベントナイト混合土を製造し、ケーシング1の他端底部に開口された排出口から取り出すようになっている。
また、水供給設備5は、特に図示していないが、水を貯留する水タンクと、水タンクにホースを介して接続され、この水タンクの水を所定の水圧で各水噴霧ノズル4に加圧送給する汎用機器のポンプとを備え、パグミル形ミキサーMの外部に設置される。なお、この水供給設備5は水道水を直接供給する方式としてもよく、この場合、水タンクが不要となり、ポンプがホースなどの配管により上水道に直結される。そして、この水供給設備5のポンプに、ケーシング1内の各ミキサー軸2内の配管41に連結されて延長される配管42が接続されて、各水噴霧ノズル4と水供給設備5が連結される。
このパグミル形ミキサーMでは、ケーシング1内で2本のミキサー軸2の回転駆動により、各アーム31、各パドル32が回転され、併せて、外部の水供給設備5から一定の水圧で水が供給され、各ミキサー軸2周面部の各水噴霧ノズル4から均一の水量のミストが、各ミキサー軸2、各パドル32及び各アーム31をミストの射程外にして、各ミキサー軸2の外周方向に向けて略充円錐形に噴射され、ケーシング1の一端からベントナイト混合土の材料(礫、砂、ベントナイトなど)がケーシング1内に投入されると、この材料は、ケーシング1内で分散配置された各水噴霧ノズル4により分散して噴射された均一の水量のミストにより加水されながら、各ミキサー軸2、各アーム31、各パドル32の回転により混合されて他端へ移送され、この加水混合中は、各水噴霧ノズル4からミストが各パドル32間で各パドル32と略平行に各ミキサー軸2の外周方向に噴出されることにより、水が各ミキサー軸2、各アーム31、各パドル32に直接掛かることがないので、各アーム31や各パドル32にベントナイト混合土がこびり付くことがなく又はこびり付きを著しく低減して、ベントナイト混合土は効率良く高品質に混練製造され、ケーシング1の他端底部に開口された排出口から排出される。
なお、各水噴霧ノズル4として使用する汎用機器の流体噴霧ノズルには、異なる水量のミストを噴出する複数種類のものがあり、これらの流体噴霧ノズルから水噴霧ノズルを適宜選定することで、ベントナイト混合土の加水量を種々に変えることができる。
1 混練槽(ケーシング)
2 ミキサー軸
3 撹拌羽根
31 アーム
32 パドル
W 加水機構
4 水噴霧ノズル
41、42 配管
5 水供給設備
実工事においてベントナイト混合土の製造は、一般に、バッチ式や連続式のニ軸強制ミキサーを使って実施される。バッチ式のニ軸強制ミキサーとしては、パグミル形ミキサーやジクロス(登録商標)ミキサー、連続式のニ軸強制ミキサーとしては、GeoTom(登録商標)連続式ミキサーや自走式ミキサーなどが知られている。いずれも、混練槽内でベントナイト混合土の材料を加水しながら撹拌羽根で混合し強制的に混練する。
Claims (5)
- 混練槽、前記混練槽内に回動可能に設置されるミキサー軸、及び前記ミキサー軸の周面部に配列される複数の撹拌羽根からなるニ軸強制ミキサーを用い、前記混練槽内でベントナイト混合土の材料を加水しながら前記撹拌羽根で混合し強制的に混練するニ軸強制ミキサーを用いるベントナイト混合土の混練方法において、
一定の水圧で一定量の水を微小な粒径のミストにして噴射する形式の複数の水噴霧ノズルを、前記ミキサー軸及び/又は前記各撹拌羽根に、前記ミキサー軸及び前記各撹拌羽根がミストの射程外となる位置及び/又は角度で、前記ミキサー軸の外周方向に向けて配置し、前記各水噴霧ノズルに配管を介して水供給設備を接続して、
ベントナイト混合土の混練に際し、前記水供給設備から水を供給し、前記ミキサー軸及び/又は前記撹拌羽根の前記各水噴霧ノズルからミストを、前記ミキサー軸及び前記各撹拌羽根を射程外にして、前記ミキサー軸の外周方向に向けて噴射し、ベントナイト混合土に加水する、
ことを特徴とするニ軸強制ミキサーを用いるベントナイト混合土の混練方法。 - 混練槽と、前記混練槽内に回動可能に設置されるミキサー軸、及び前記ミキサー軸の周面部に配列される複数の撹拌羽根とからなり、前記混練槽内でベントナイト混合土の材料を加水しながら前記撹拌羽根で混合するニ軸強制ミキサーに用いる加水機構であって、
一定の水圧で一定量の水を微小な粒径のミストにして噴射する形式で、前記ミキサー軸及び/又は前記各撹拌羽根に、前記ミキサー軸及び前記各撹拌羽根がミストの射程外となる位置及び/又は角度で、前記ミキサー軸の外周方向に向けて配置される複数の水噴霧ノズルと、
前記各水噴霧ノズルに配管を介して接続され、前記各水噴霧ノズルに水を送給する水供給設備と、
を備え、
前記混練槽内で、前記ミキサー軸及び/又は前記撹拌羽根の前記各水噴霧ノズルから、前記ミキサー軸及び前記撹拌羽根をミストの射程外にして前記ミキサー軸の外周方向に向けて噴射するミストにより、ベントナイト混合土に加水する、
ことを特徴とするニ軸強制ミキサーに用いる加水機構。 - 各水噴霧ノズルはミキサー軸の周面でかつ各撹拌羽根間に前記各撹拌羽根と平行に配置される請求項2に記載のニ軸強制ミキサーに用いる加水機構。
- 各水噴霧ノズルは各撹拌羽根の回動側の端部又は回動方向若しくはその反対方向の側部に前記各撹拌羽根の回動方向と平行に配置される請求項2又は4に記載のニ軸強制ミキサーに用いる加水機構。
- 各水噴霧ノズルは加圧空気を使用せず微小な水粒子を充円錐噴霧パターンで噴射する一流体ノズルが採用される請求項2乃至4のいずれかに記載のニ軸強制ミキサーに用いる加水機構。
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JPH10100132A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Kajima Corp | ベントナイト混合土の製造装置 |
JP2013085989A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Maeda Corp | 粉体混合物製造装置 |
JP2016087579A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 大成建設株式会社 | 不透水層を形成する施工方法および吹付け材料 |
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