JP2018161252A - 衛生薄葉紙 - Google Patents

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【課題】保冷性に優れ、より高い冷涼感を感じることができるティシュペーパーを提供する。【解決手段】2プライ以上の積層された衛生薄葉紙であり、その積層間に相変化物質内包カプセルと蓄冷剤とを有する、衛生薄葉紙により解決される。【選択図】図1

Description

本発明は、衛生薄葉紙に関し、特に、保冷効果や冷涼感が感じられるティシュペーパー等の衛生薄葉紙に関する。
ティシュペーパーによる鼻かみの回数が多くなると、ティシュペーパーとの擦れによって鼻周りが炎症をおこしたり、それに伴うほてりや痛みを感じたりすることがある。
このほてりなどを緩和したり、使用時にスッキリした感覚を与えるべく、冷涼感を感じられるようにしたティシュペーパーがある。
このようなティシュペーパーの代表的なものとしては、メントールを封入したマイクロカプセルをティシュペーパーに付与したものである。使用時にマイクロカプセルが崩壊してメントールが漏出し、その刺激によって使用時に冷涼感が感じられる。
他方、下記特許文献1には、相変化温度20〜35℃の相変化物質をティシュペーパーに付与したものが開示される。このティシュペーパーは、肌に触れた際に人肌である36℃前後において前記相変化物質が相変化することで、冷涼感が感じられる。
しかし、この特許文献1のティシュペーパーの冷涼感は、一般室温程度のティシュペーパーが肌に触れた際に生ずる相変化物質の相変化によるものであるため、ティシュペーパーそのものが低い温度にあるわけではないため、高い冷涼感が得られないことがある。
特許第5913116号 特許第5969301号
そこで、本発明の主たる課題は、保冷性に優れ、より高い冷涼感を感じることができるティシュペーパー等の衛生薄葉紙を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は次のとおりである。
その第一の手段は、
2プライ以上の積層された衛生薄葉紙であり、
その積層間に相変化物質内包カプセルと蓄冷剤とを有する、
ことを特徴とする衛生薄葉紙である。
第二の手段は、前記相変化物質内包カプセルは、10℃以下で相変化をする相変化物質を内包しているカプセルである上記第一の手段である。
第三の手段は、前記衛生薄葉紙の積層間に塩化ナトリウムを含む上記第一又は第二の手段である。
第四の手段は、前記衛生薄葉紙に含まれた塩化ナトリウムの濃度が、衛生薄葉紙の水分量に対して0.5〜1.5質量%である上記第三の手段である。
上記の衛生薄葉紙は、冷凍庫や冷蔵庫といった冷却設備において冷却すると蓄冷剤及び相変化物質内包カプセルの作用によって、冷却設備から取り出した後にも、低温が維持される。そして、このようにティシュペーパーそのものが低い温度に維持され、短時間で室温に戻ることがないため、使用時に肌に非常に高い冷涼感を感じさせることができる。特に、相変化物質の相変化温度が10℃以下の場合には、家庭用の冷蔵庫で容易に冷却して相変化させることができるとともに、その低温を維持することができるようになるため、取り扱い性に優れ使用しやすく、しかも高い冷涼感を感じることができる。
さらに、塩化ナトリウムを含む場合には、ティシュペーパーに含まれる水分が0℃でも不凍となるため、ティシュペーパーを氷点下にまで冷却することが可能となり、より高い冷涼感を感じられるものとなる。また、塩化ナトリウムの濃度が、衛生薄葉紙の水分量に対して0.5〜1.5質量%であれば、肌への刺激が少ないものとなる。
以上の本発明によれば、保冷性に優れ、高い冷涼感を感じることができるティシュペーパー等の衛生薄葉紙が提供される。
本発明に係る衛生薄葉紙であるティシュペーパーの例の断面図である。 本発明に係る衛生薄葉紙であるティシュペーパーの製造方法例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の衛生薄葉紙を図1及び図2を参照しながら、ティシュペーパーを例にして説明する。なお、本発明に係る衛生薄葉紙は、ドライタイプとも称される鼻水をかんだり、液体の拭き取りに使用されるものである。薬液が含侵されたウェットタイプのものではない。
本実施形態のティシュペーパー1は、ティシュペーパー原紙1A,1Bが2枚以上積層された2プライ以上の積層構造を有している。図示の形態は2枚、2プライの例である。なお、ティシュペーパーのプライ数は、限定されないが、好ましくは2〜4プライである。
ティシュペーパーの1プライ当たりの坪量は10〜20g/m2、より好ましくは14.0〜18.0g/m2である。また、紙厚は、図示例のように2プライ1組の場合であれば130〜200μmであり、より好ましくは145〜175μmである。3プライ1組の場合であれば180〜300μmであり、より好ましくは200〜240μmである。やや高坪量とし紙厚を厚くすることで、衛生薄葉紙の細孔状を維持しやすくなるため望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(1998)に基づいて測定した値を意味し、紙厚は、試験片であるティシュペーパー1組をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定した値を意味する。この紙厚測定の具体的手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試験片を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。測定を10回行って得られる平均値を測定した値とする。
ティシュペーパーは、そのパルプ繊維が、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)とLBKP(広葉樹クラフトパルプ)とを配合した一般的なものとすることができる。特に、パルプ繊維が、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。その配合割合は、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。
ティシュペーパー1は、保湿ティシュー、ローションティシュー、薬液付与タイプのティシューなどとも称される、保湿剤が付与されているティシュペーパーであってもよい。保湿剤は、吸湿性によって紙中に水分を取り込み、水分率を上昇させる作用を有するポリオールを主成分とするものが望ましい。ポリオールとしては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、グルコース、キシリトール、マルトース、マルチトール、マンニトール、トレハロースが挙げられ、これらを一種又は複数を用いることができる。なかでも、グリセリン、ジグリセリンが好ましい。保湿剤は衛生薄葉紙の秤量に対して15〜35質量%、好ましくは20〜30質量%とするのが、鼻かみなどに使用した際の風合いから望ましい。
他方、本実施形態のティシュペーパー1は、特徴的に、その積層間10に蓄冷剤20と相変化物質内包カプセル40とを有している。相変化物質内包カプセル40は、蓄熱蓄冷物質、PCM(Phase Change Material)などとも称され潜熱量が大きく、固体から液体、液体から固体への物質の変化時のエネルギーにより周囲の温度の上昇下降をコントロールすることができる相変化物質を、マイクロカプセルに内包するなどして取り扱い性を高めたものである。蓄熱蓄冷材や蓄熱蓄冷カプセルなどとも称されることがある。相変化物質内包カプセルの具体例としては、例えば、リケンレヂンPMCD−5(三木理研工業株式会社製)などの、リケンレヂンシリーズが挙げられる。但し、相変化物質内包カプセルは、これに限らず、潜熱量の大きいパラフィン、硫酸ナトリウム10水塩、を主たる成分とする相変化物質をマイクロカプセル化したもの等とすることができる。
相変化物質内包カプセル40を有することで、ティシュペーパー1に非常に高い冷涼感を付与することが可能となる。ここで、相変化物質内包カプセル40は、5℃以下、好ましくは、10℃以下で相変化物質が相変化するものであるのが望ましい。この範囲であれば、非常に高い冷涼感を肌に与えることができる。但し、−20℃以下であると肌へ過度の刺激を与えるおそれがあり、また、そのような低温を維持するのも難しいため、相変化温度の下限値は、−15℃である。好ましくは、−5〜−10℃である。
相変化物質内包カプセル40の大きさは適宜であるが、マイクロトラック法による平均粒子径が、5〜80μmであるのが望ましい。
蓄冷剤20は、比熱の高い水の保持性に優れる物質であり、ゼラチン、寒天、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸重合物ナトリウム塩が挙げられ、具体例としては、高吸水性樹脂CP−1(大興物産株式会社製)などが挙げられる。但し、これらに限定されない。例えば、肌に直接触れる用途であるティシュペーパーに使用可能なものであれば、SAP、高吸水高分子、高吸収性樹脂と称される物質から適宜に選択することができる。
ティシュペーパー等の衛生薄葉紙は、非常に薄いため周辺の外気温の影響を受けやすく、相変化物質内包カプセル40を単に有しているだけでは、温度を保持することが難しい。比熱の高い水の保持性の高い蓄冷剤20を相変化物質内包カプセル40とともに有するようにすることで、蓄冷効果が得られ持続的な保冷効果を得ることができるようになる。なお、保湿剤を含む場合には、蓄冷剤20への水分供給が高まるため望ましい。
蓄冷剤20の大きさも適宜であるが、マイクロトラック法による平均粒子径が、蓄冷剤20の絶乾状態において、好ましくは10〜500μm、より好ましくは50〜200μmであるのが望ましく、この範囲であれば積層後の平滑性に優れるため、肌への刺激が少ないものとなる。
相変化物質内包カプセル40及び蓄冷剤20を積層間10に有するようにするにあたっては、各プライ1A,1Bの双方又は何れかの積層内表面にバインダー30等で付着させるようにすればよい。バインダー30は、公知のものが使用できる。例えば、ポリアクリルビニル、カルボキシメチルセルロース、デンプン、セルロースナノファイバー等が挙げられる。なお、ティシュペーパー1の各プライ1A,1Bは、このバインダー30によって、接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。接着されている場合には、プライ剥離がしがたいため望ましい。
なお、相変化物質内包カプセル40の含有量は、必ずしも限定されないが、0.1〜10.0g/m2とするのが望ましい。より望ましくは、2.0〜5.0g/m2である。この範囲であれば、冷涼感を得られやすい。
また、蓄冷剤20の含有量は、必ずしも限定されないが、0.1〜20.0g/m2とするのが望ましい。より望ましくは、2.0〜8.0g/m2である。この範囲であれば、蓄冷効果を得られやすい。ここでいう含有量とは、内包する水分を蒸発させた絶乾状態での秤量あたりの蓄冷剤20の含有量をいう。
他方で、ティシュペーパー1は、好ましくは塩化ナトリウム(図示されない)を含むのが望ましい。塩化ナトリウムは、不凍成分として作用する。なお、保湿剤としてグリセリン等のポリオールを含む場合には、グリセリン等も不凍性を高める成分として作用する。塩化ナトリウムを含有させる場合には、その濃度は、0.5〜1.5質量%であるのが望ましい。より好ましくは、0.7〜1.2質量%である。ここで、塩化ナトリウムの濃度とは、ティシュペーパーに含有される水分中に塩化ナトリウムが溶解しているとして、その塩化ナトリウム溶液の濃度を意味する。つまり、ティシュペーパー中に含まれる水分の質量と、塩化ナトリウム質量とから算出される。なお、ティシュペーパー中に含まれる水分の質量は、電気式水分計MR−200II(株式会社サンコウ電子研究所製)を用いて、積層された衛生薄葉紙10組を互いに重なりあった所謂ポップアップ式のウェブの状態で、平面に静置した状態で測定される。
塩化ナトリウムの濃度が上記範囲であれば、0℃以下を含む10℃以下程度で不凍となる。また、生理食塩水の濃度がおおむね0.9質量%であることから、この生理食塩水に近い、上記範囲の塩化ナトリウム濃度であると、特に炎症やほてりのある部分に過度の刺激を与えることがない。
以上に説明の本実施形態に係るティシュペーパー1は、家庭用、業務用の冷蔵や冷凍設備で冷やした後に使用する。例えば、家庭用の冷蔵庫や冷凍庫で冷やして、相変化物質内包カプセル40中の相変化物質及び蓄冷剤20を相変化温度以下に十分に低下させ、次いで、冷蔵庫や冷凍庫から取り出して、通常のティシュペーパーと同様に使用する。このティシュペーパーは、蓄冷剤を有することから、冷蔵庫等の冷蔵設備から取り出しても相変化物質が相変化温度以下に保持される。そして、鼻をかむなど肌に触れた際には、蓄冷剤20によってティシュペーパー1そのものの温度が低く維持されているとともに、相変化物質が相変化する温度も非常に低くすることができるため、使用時に非常に高い冷涼感を感じることができる。また、他の使用例として、店舗等において冷蔵や冷凍販売することで、購入後すぐに冷涼感を感じる状態とすることができる。
さらに、塩化ナトリウム等の不凍成分を含む場合には、氷点下以下に冷やしても凍らないようにすることができるため、冷凍庫にて氷点下以下の温度にまで冷やして使用することができる。この場合には、より冷涼感を感じるものとなる。
ティシュペーパーの場合には、カートンとも称される収納箱に90〜220組ほどを束にしたものを収納し、収納箱上面からポップアップ式に取り出す一般的な製品態様では、各ティシュペーパーが束を構成して、収納箱内に収められているため、冷蔵庫等で冷却後に取り出しても外気の影響を受けがたく、低温を維持しやすいため望ましい。
他方で、本実施形態に係るティシュペーパー等の衛生薄葉紙は、図2のようにして、製造することができる。まず、図2(A)に示すように、衛生薄葉紙のプライを構成する一方の原紙1Aの片面にバインダー30を含む粉末又は粒状の蓄冷剤20を付与する。次いで、図2(B)に示すように、その蓄冷剤付与面にバインダー30の接着力が低下しないうちに、相変化物質内包カプセル40を分散させた溶液を付与する。この際に相変化物質内包カプセル40を塩化ナトリウム溶液に分散させると塩化ナトリウムを付与することができる。塩化ナトリウムの濃度は、付与後にティシュペーパーの水分平衡によって生理食塩水程度の濃度となる0.9質量%前後とするのがよい。次いで、図2(C)に示すように、そのバインダー30によって蓄冷剤20及び相変化物質内包カプセル40を付着させた原紙1Aのその付与面に重ねるようにして、他のプライを構成する原紙1Bを積層する。このときバインダー30の接着力を利用して両プライ1A,1Bを接着するようにすると、プライ剥離が効果的に防止されるので望ましい。
かくして、図2(D)に示すように、各プライを構成する原紙1A,1Bを重ねると、積層間10に相変化物質内包カプセル40と蓄冷剤20とを有するティシュペーパー1が製造される。
ここで、原紙に対して蓄冷剤及び相変化物質内包カプセル、さらに塩化ナトリウムやバインダー等を付与する装置は、スプレー塗布装置やローターダンプニング装置、その他塗工装置によっておこなえばよい。また、原紙への蓄冷剤及び相変化物質内包カプセル、さらに塩化ナトリウムの付与は、例えば、プライマシンと称される原紙同士を積層する設備や、インターフォルダと称される折り畳み装置において行うことができる。インターフォルダにおいてあらかじめ各プライが積層されているシートを巻き取った原反ロールを使用する場合には、各プライを再剥離、再積層する工程を設けその間において付与することができる。
なお、プライマシンよりも後段のインターフォルダで付与するほうが、蓄冷剤及び相変化物質内包カプセルの原紙から離脱しがたくなるため望ましい。
以上、本発明の実施形態についてティシュペーパーを例に説明したが、本発明に係る衛生薄葉紙は、例えば、トイレットペーパーやキッチンペーパーであってもよい。トイレットペーパーであれば、排泄部位を拭き取る際に冷涼感を与えることができる。特に、痔疾患患者などが拭き取り部位に炎症がある際に特に効果的である。また、キッチンペーパーであれば、低温保持によって鮮度を保持する必要がある食品の拭き取りに効果的に使用できる。
〔実施例〕
本発明に係る衛生薄葉紙であるティシュペーパー(実施例1〜3)と、他の2プライ1組のティシュペーパー(比較例1〜3)とを作成した。
実施例1〜3は、蓄冷剤及び相変化物質内包カプセル、生理食塩水(塩化ナトリウム濃度0.9質量%)の配合割合を変化させている。また、比較例1は、蓄冷剤及び相変化物質内包カプセル、生理食塩水のいずれをも有さないもの、比較例2は、相変化物質内包カプセルと生理食塩水を有するもの、比較例3は、相変化物質内包カプセルを有さずに蓄冷剤と生理食塩水を有するものである。
これら各例のティシュペーパーを一般的な使用態様及び製品態様に近いよう、ティシュペーパー10組を互いに重なりあった所謂ポップアップ式のウェブの状態とし、家庭用の冷凍庫(内部温度−8℃)にて1時間冷却した後、常温(23℃)環境下に静置し、ティシュペーパーの温度変化を確認した。
温度は、赤外線放射温度計SK−8940(株式会社佐藤計量器製作所)を用いて、対象物の表面温度を測定した。
Figure 2018161252
本発明の衛生薄葉紙である実施例1〜実施例3はすべて、冷凍庫から取り出して5分後の6℃程度から1時間経過しても15℃以下の温度に維持されていた。これに対して、蓄冷剤及び相変化物質内包カプセルのいずれをも有さない比較例1は、5分程度で常温となり、相変化物質内包カプセルのみを有する比較例2も5分程度でほぼ常温となった。相変化物質内包カプセルを有さずに蓄冷剤と塩化ナトリウムを有する比較例3は、1時間でほぼ常温となった。
このように、本発明に係る衛生薄葉紙は、冷やした後に長期に人肌である36℃前後以下の温度に維持されるため、冷涼感を感じることができる。
1…ティシュペーパー(衛生薄葉紙)、1A,1B…原紙(プライ)、10…積層間、20…蓄冷剤、30…バインダー、40…相変化物質内包カプセル。

Claims (4)

  1. 2プライ以上の積層された衛生薄葉紙であり、
    その積層間に相変化物質内包カプセルと蓄冷剤とを有する、
    ことを特徴とする衛生薄葉紙。
  2. 前記相変化物質内包カプセルは、10℃以下で相変化をする相変化物質を内包しているカプセルである請求項1記載の衛生薄葉紙。
  3. 前記衛生薄葉紙の積層間に塩化ナトリウムを含む請求項1又は2記載の衛生薄葉紙。
  4. 前記衛生薄葉紙に含まれた塩化ナトリウムの濃度が、衛生薄葉紙の水分量に対して0.5〜1.5質量%である請求項3記載の衛生薄葉紙。
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