JP2018159785A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エクステンダー光学系を移動させた場合でも、安定した焦点予測を実行可能な撮像装置を提供すること。【解決手段】エクステンダー光学系の撮像光学系の光路内への進入動作、または光路外への退避動作の完了を検出する移動完了検出手段と、撮像光学系の像ずれ量を検出する焦点検出手段と、像ずれ量および撮像光学系の結像位置に基づいて被写体の像面位置を算出する算出手段と、焦点検出手段が像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置から構成されるデータを複数記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶している複数のデータに基づいて、将来の被写体の像面位置を予測する予測手段と、を有し、予測手段は、動作完了検出手段がエクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻から第1の所定時間の間、動作完了時刻から第2の所定時間より前のデータに基づいて、将来の被写体の像面位置を予測する。【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置に関する。
交換レンズと、それが着脱可能なカメラ本体から構成され、過去の焦点検出結果を用いて予測された被写体の像面位置に基づいてレンズを駆動させる撮像システムが提案されている。また、撮像光学系の光路内の位置と光路外の位置との間を移動可能なエクステンダー光学系が内蔵された交換レンズを備える撮像システムも提案されている。
特許文献1では、エクステンダー光学系の移動が行われた場合に、エクステンダー光学系の移動によって変化する情報に基づいて、撮像光学系の特性情報を更新する撮像装置が開示されている。
交換レンズに内蔵されたエクステンダー光学系は、交換レンズの鏡筒に設けられたレバーなどの操作部を撮影者が操作することで、光路内の位置と光路外の位置との間を移動する。このとき、カメラ本体で焦点検出を行っていると、焦点検出結果を適切に取得できないおそれがある。不適切な焦点検出結果を用いて予測された被写体の像面位置に基づいてレンズを駆動させると、撮影された画像のピントが不安定になってしまう。
特許文献1には、エクステンダー光学系の挿抜時における焦点検出に対する影響については何ら開示されていない。
このような課題に鑑みて、本発明は、エクステンダー光学系を移動させた場合でも、安定した焦点予測を実行可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像光学系を備える撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系の前記撮像光学系の光路内への進入動作、または光路外への退避動作の完了を検出する動作完了検出手段と、前記撮像光学系の像ずれ量を検出する焦点検出手段と、前記像ずれ量および前記撮像光学系の結像位置に基づいて被写体の像面位置を算出する算出手段と、前記焦点検出手段が前記像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および前記焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置から構成されるデータを複数記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶している複数のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測する予測手段と、を有し、前記予測手段は、前記動作完了検出手段が前記エクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻から第1の所定時間の間、前記動作完了時刻から第2の所定時間より前のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての撮像装置は、撮像光学系を備える撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系の前記撮像光学系の光路内への進入動作、または光路外への退避動作のうち一方の動作の開始を検出する動作開始検出手段と、前記エクステンダー光学系の前記一方の動作の完了を検出する動作完了検出手段と、前記撮像光学系の像ずれ量を検出する焦点検出手段と、前記像ずれ量および前記撮像光学系の結像位置に基づいて被写体の像面位置を算出する算出手段と、前記焦点検出手段が前記像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および前記焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置から構成されるデータを複数記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶している複数のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測する予測手段と、を有し、前記予測手段は、前記動作開始検出手段が前記エクステンダー光学系の動作開始を検出した動作開始時刻から前記動作完了検出手段が前記エクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻までの間、および前記動作完了時刻から第1の所定時間の間、前記動作開始時刻より前のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測することを特徴とする。
本発明によれば、エクステンダー光学系を移動させた場合でも、安定した焦点予測を実行可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施例の撮像装置の概念を示すブロック図である。本実施例の撮像装置は、動作完了検出手段100、焦点検出手段101、算出手段102、記憶手段103、および予測手段104を有する。
動作完了検出手段100は、撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系の撮像光学系の光路外から光路内への進入動作、または光路内から光路外への退避動作の完了を検出する。焦点検出手段101は、撮像光学系の像ずれ量(焦点状態)を検出する。焦点検出手段101はさらに、検出した像ずれ量から、像ずれ量に対応するデフォーカス量を取得してもよい。また、像ずれ量に基づいて判定される、合焦状態であるか否かの判定結果を取得してもよい。算出手段102は、撮像光学系の、像ずれ量および結像位置に基づいて、被写体の像面位置に対応する情報を算出する。なお、デフォーカス量は像ずれ量に基づいて取得されるため、デフォーカス量および結像位置に基づいて被写体の像面位置に対応する情報を算出することも、像ずれ量および結像位置に基づいて被写体の像面位置に対応する情報を算出するという。また、像面位置に対応する情報とは、像面位置だけでなく、例えば、被写体に合焦するために必要なフォーカスレンズの駆動量やパルス量などを含む。記憶手段103は、焦点検出手段101が像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置から構成されるデータを複数記憶する。また、記憶手段103は、動作完了検出手段100がエクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻を記憶している。予測手段104は、記憶手段103が記憶している複数のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置(将来の被写体の像面位置)を予測する。また、予測手段104は、動作完了時刻から第1の所定時間の間、動作完了時刻から第2の所定時間より前のデータに基づいて将来の被写体の像面位置を予測する。
以下、図2を参照して、本実施例の撮像システム1aについて説明する。図2は、撮像システム1aのブロック図である。撮像システム1aは、撮影レンズ200、およびデジタル一眼レフカメラ本体230(以下、「カメラ本体」という)を有する。撮影レンズ200は、カメラ本体230に着脱可能に取り付けられる。撮影レンズ200とカメラ本体230は、通信端子223および通信端子255を介して情報を通信することができる。また、撮影レンズ200は、カメラ本体230から通信端子223および通信端子255を介して電力供給も受ける。
まず、撮影レンズ200の構成について説明する。撮影レンズ200は、撮影光学系、各種駆動手段、レンズCPU222、およびエクステンダー光学系216を有する。
撮影光学系は、物体(被写体)の光学像(被写体像)を結像し、物体側から順に光軸OAに沿って、フォーカスレンズ211、変倍レンズ(ズームレンズ)212、絞り213を備える。なお、各レンズは一または複数のレンズを有してユニット化されているが、図2には簡単のため単レンズとして図示している。
フォーカスレンズ211は、レンズ駆動回路203によって光軸OAに沿って駆動されて焦点調節を行う。レンズ駆動回路220は、例えば、DCモータやステッピングモータによって構成され、レンズCPU222の制御によってフォーカスレンズ211の位置を変化させる。
変倍レンズ212は、撮影者が不図示の操作手段を手動で操作することで駆動されて焦点距離を変更する。
絞り213は、カメラ本体230の撮像センサ238に入射する光量を調節する。絞り駆動回路221は、レンズCPU222の制御によって、絞り213を駆動し、光学的な絞り値を変化させる。
エクステンダー光学系216は、撮影レンズ200とカメラ本体230の着脱なしに撮像光学系の光路内の位置と光路外の位置との間を移動可能に構成され、撮像光学系の光学特性を異ならせる(具体的には、全系の焦点距離範囲を変更する)光学ユニットである。図2では、エクステンダー光学系216は、光路外に位置している。本実施例ではエクステンダー光学系216は、撮影者が不図示の操作手段を操作することで移動するが、エクステンダー光学系216を駆動する回路を設けて、自動でエクステンダー光学系216を移動させてもよい。
エクステンダー切換検出手段(動作完了検出手段)214は、エクステンダー光学系216が撮像光学系の光路内の所定の位置に位置していることを検出する。そのため、エクステンダー切換検出手段214は、エクステンダー光学系216の切換を検出することができる。具体的には、エクステンダー切換検出手段214は、エクステンダー光学系216の光路外から光路内への進入動作の完了、または光路内から光路外への退避動作の開始を検出することができる。
レンズCPU222は、マイクロコンピュータから構成され、撮影レンズ200の各部を制御するとともに、カメラCPU247と通信可能なレンズ制御手段である。また、レンズCPU222は、撮影レンズ200に固有の特性情報、各部の制御方法に関するプログラム、および各種データを格納する。
次に、カメラ本体230の構成について説明する。
メインミラー231は、通常、図2に示されるように、撮影レンズ200から入射した光束を反射し、ファインダーに導くために、光軸OA上に配置されている。メインミラー231は、その中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を透過させる。サブミラー232は、焦点検出を行うための焦点検出センサに導くように、メインミラー231を透過した光束を反射させる。また、メインミラー231は、撮影が行われる場合、光束を撮像センサ238に導くために、上方に跳ね上がり、光軸OAから退避する。
ペンタプリズム233は、ファインダーを構成する光学素子である。また、ファインダーは、ピント板やアイピースレンズなどの他の光学素子を備える。測光回路234は、ピント板に結像された被写体像の色および明るさを、測光回路234内に配置されている、カラーフィルタを備えた測光センサによって電気信号に変換する。
焦点検出回路(焦点検出手段)236は、焦点検出処理を実行する。メインミラー231の中央部を透過し、サブミラー232で反射された光束は、焦点検出回路236の内部に配置された焦点検出センサに入射する。焦点検出回路236は、焦点検出センサの出力に基づいて、焦点検出結果である撮像光学系の像ずれ量(デフォーカス量)を算出する。カメラCPU247は、焦点検出回路236の演算結果に基づいて、フォーカスレンズ211の駆動量を算出し、通信端子255および通信端子223を介してレンズCPU222に算出した駆動量を送信する。レンズCPU222は、カメラCPU247から受信したフォーカスレンズ211の駆動量に基づいて、レンズ駆動回路220にフォーカスレンズ211を駆動させる。
シャッタ駆動回路237は、カメラCPU247の制御によって、フォーカルプレーンシャッタ235を駆動し、フォーカルプレーンシャッタ235の開口時間を変化させる。
撮像センサ(撮像素子)238は、例えばCCDセンサやCMOSセンサなどが用いられ、撮像光学系によって結像された被写体像を電気信号に変換する。クランプ回路239やAGC回路240は、撮像センサ238から出力されたアナログ信号に対して、基本的なアナログ信号処理を行う。カメラCPU247は、クランプレベルやAGC基準レベルの変更を行う。A/D変換器241は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
映像信号処理回路242は、ゲートアレイなどのロジックデバイスにより実現され、デジタル化された画像データに、フィルタ処理、色変換処理、ガンマ処理を行うとともに、JPEGなどの圧縮処理を行う。また、映像信号処理回路242は、必要に応じて撮像センサ238から出力された信号の露出情報やホワイトバランスなどの情報をカメラCPU247に出力することが可能である。カメラCPU247は、それらの情報に基づいて、ホワイトバランスやゲイン調整の指示を行う。連続撮影動作の場合においては、一旦、未処理画像のままバッファメモリ246に画像データを格納し、メモリコントローラ243を通して未処理の画像データを読み出し、映像信号処理回路242にて画像処理や圧縮処理を行い、連続撮影を行う。連像撮影枚数は、バッファメモリ246の大きさに左右される。
メモリコントローラ243は、映像信号処理回路242から入力された未処理のデジタル画像データをバッファメモリ246に格納し、処理済みのデジタル画像データをメモリ(記憶手段)244に格納する。また、逆にバッファメモリ246やメモリ244から画像データを映像信号処理回路242に出力する。メモリコントローラ243は、コンピュータ等と接続可能な外部インターフェイス245を介してメモリ244に記憶されている画像を出力可能である。メモリ244は、取り外し可能に構成されていてもよい。外部インターフェイス245は、コンピュータ等と接続可能である。
カメラCPU247は、マイクロコンピュータから構成され、カメラ本体230の各部を制御するとともに、レンズCPU222と通信可能なカメラ制御手段である。また、カメラCPU247は、算出手段および予測手段として機能する。また、カメラCPU247は、各部の制御方法に関するプログラム、および各種データを格納する。
操作部材248には、レリーズボタン、ISO設定ボタン、画像サイズ設定ボタン、画質設定ボタン、および情報表示ボタンなどのスイッチが接続され、各スイッチの状態をカメラCPU247に出力する。カメラCPU247は、操作部材248からの出力に応じて、カメラ本体230の各部を制御する。
スイッチ249(以下、SW1)とスイッチ250(以下、SW2)はそれぞれ、レリーズボタンの操作でオンオフするスイッチである。レリーズボタンが半押しされると、SW1のみがオンの状態になり、オートフォーカス動作や測光動作が行われる。レリーズボタンが全押しされると、SW1、SW2がともにオンの状態になり、撮影が行われる。SW1、SW2がともにオンし続けている間は、連続撮影動作が行われる。
液晶駆動回路251は、カメラCPU247の表示内容命令にしたがって、外部液晶表示部材252やファインダー内液晶表示部材253を駆動する。ファインダー内液晶表示部材253には、LEDなどのバックライトが配置され、そのLEDも液晶駆動回路251により駆動される。
カメラCPU247は、撮影前に設定されているISO感度、画像サイズ、および画質に応じた、画像サイズの予測値データに基づいて、メモリコントローラ243を通して、メモリ244の容量を確認した上で撮影可能残数を演算することができる。撮影可能残数は、必要に応じて、外部液晶表示部材252やファインダー内液晶表示部材253に表示してもよい。
カメラCPU247は、撮影前に設定されているISO感度、画像サイズ、および画質に応じた、画像サイズの予測値データに基づいて、メモリコントローラ243を通して、メモリ244の容量を確認した上で撮影可能残数を演算することができる。撮影可能残数は、必要に応じて、外部液晶表示部材252やファインダー内液晶表示部材253に表示してもよい。
不揮発性メモリ254は、例えばEEPROMが用いられ、カメラ本体230に電源が入れられていない状態でも、データを保存することができる。
電源部256は、カメラ本体230内の各IC、駆動系および撮影レンズ200に必要な電源を供給する。
従来、所定の時刻における被写体の像面に対してレンズを駆動するモード(ワンショット撮影モード)と、将来の被写体の像面を予測しながらレンズを駆動するモード(予測撮影モード)の2種類の撮影モードを備えるカメラが知られている。
以下、図3を参照して、本実施例のカメラ本体230が予測撮影モードに設定された場合の撮影処理について説明する。図3は、本実施例の予測撮影モードに設定された場合の撮影処理を示すフローチャートである。
ステップS301では、カメラCPU247は、SW1がオンしているかどうかを判定する。SW1がオンしている場合、ステップS302に進み、オンしていない場合、予測撮影モードを終了する。
ステップS302では、カメラCPU247は、焦点検出回路236に焦点検出処理を実行させる。焦点検出回路236は、焦点検出センサを駆動させ、焦点検出センサからの出力に基づいて撮像光学系の像ずれ量を検出する。カメラCPU247は、撮像光学系の、像ずれ量および結像位置に基づいて、被写体の像面位置を算出する。
ステップS303では、カメラCPU247は、記憶処理を行う。具体的には、カメラCPU247は、ステップS302で焦点検出回路236が像ずれ量を検出した焦点検出時刻、およびこれに対応する被写体の像面位置から構成されるデータをメモリ244に格納する。
ステップS304では、カメラCPU247は、予測処理を行う。予測処理の詳細は、後述する。
ステップS305では、カメラCPU247は、SW2がオンしているかどうかを判定する。SW2がオンしている場合、ステップS306に進み、オンしていない場合、ステップS301に戻る。
ステップS306では、カメラCPU247は、メインミラー231を光軸OAから退避させるとともに、フォーカルプレーンシャッタ235を駆動させることで、撮影を行う。ステップS306の処理後、ステップS301に戻る。
以下、図4を参照して、図3のフローチャートにおけるステップS304の予測処理について説明する。図4は、本実施例の予測処理を示すフローチャートである。
ステップS401では、カメラCPU247は、エクステンダー切換検出手段214からエクステンダー光学系216の切換(撮像光学系の光路外から光路内への進入動作)が完了したことを通知する信号を受信したかどうかを判定する。信号を受信しない場合、ステップS402に進み、信号を受信した場合、ステップS403に進む。また、信号を受信した場合、カメラCPU247は、受信した時刻をエクステンダー光学系216の切換が完了した時刻(動作完了時刻)としてメモリ244に格納する。
ステップS402では、カメラCPU247は、第1の予測処理を実行する。第1の予測処理の詳細は、後述する。
ステップS403では、カメラCPU247は、ステップS401でメモリ244に格納した動作完了時刻から現在時刻までの時間が第1の所定時間より短いかどうか、すなわち現在時刻が動作完了時刻から第1の所定時間の間であるかどうかを判定する。第1の所定時間より短い場合、ステップS404に進み、第1の所定時間より長い場合、ステップS405に進む。なお、動作完了時刻から現在時刻までの時間が第1の所定時間と等しい場合、どちらのステップに進むかは、任意に設定することができる。
ステップS404では、カメラCPU247は、第2の予測処理を実行する。第2の予測処理の詳細は、後述する。
ステップS405では、カメラCPU247は、第3の予測処理を実行する。第3の予測処理の詳細は、後述する。
ステップS406では、カメラCPU247は、ステップS402、ステップS404、およびステップS405でそれぞれ予測された、将来の被写体の像面位置に基づいて、フォーカスレンズ211を移動させる。
以下、図5を参照して、図4のフローチャートにおけるステップS402、ステップS404、およびステップS405の第1から第3の予測処理について説明する。図5は、第1から第3の予測処理の説明図である。図5では、横軸が時刻を表し、縦軸が被写体の像面位置を表している。また、ti(i:整数)は焦点検出時刻を表し、piは焦点検出時刻tiに対応する被写体の像面を表している。
図5では、エクステンダー光学系216の切換(撮像光学系の光路外から光路内への進入動作)は、時刻tAで開始され、時刻(動作完了時刻)tBで完了したものとする。時刻tB以前では、エクステンダー光学系216の切換が完了していないので、カメラCPU247は第1の予測処理を実行する。第1の予測処理では、図3のフローチャートにおけるステップS303で記憶された複数のデータ(過去の複数の焦点検出時刻およびそれぞれが複数の焦点検出時刻に対応する複数の被写体の像面位置)に基づいて、将来の被写体の像面位置が予測される。
時刻tBから時刻tCまでの間では、時刻tBから時刻tCまでの時間が第1の所定時間TDより短いため、カメラCPU247は第2の予測処理を実行する。ここで、第2の所定時間TEは、撮影者がエクステンダー光学系216の切り換えるために必要と想定される時間である。第2の所定時間TEでは、エクステンダー光学系216が撮像光学系の光路上を移動しているため、焦点検出結果が不安定になる。また、時刻tBから時刻tCまでの間では、焦点距離が変更されてからの焦点検出結果が少ないため、それに基づいた予測は困難である。したがって、第2の予測処理では、ステップS303で記憶された複数のデータのうち、時刻tBから第2の所定時間TEより前のデータに基づいて、将来の被写体の像面位置が予測される。
なお、時刻tB前後で焦点距離が変更されているので、例えば、時刻tA以前の被写体の像面移動速度に、焦点距離が変更された分を考慮した像面移動速度によって予測をしてもよい。また、予測に用いる過去の焦点検出時刻、および被写体の像面位置の組数を像面移動速度によって決定してもよい。例えば、像面移動速度が速いときは、予測の応答性を上げるため、像面移動速度が遅いときに比べて、予測に用いる過去の焦点検出時刻、および被写体の像面位置の組数を少なくしてもよい。
時刻tC以降では、動作完了時刻から現在時刻までの時間は第1の時間TDより長いため、カメラCPU247は第3の予測処理を実行する。第3の予測処理では、ステップS303で記憶された複数のデータに基づいて、将来の被写体の像面位置が予測される。また、第3の予測処理では、時刻tB以降の焦点検出時刻および被写体の像面位置に基づいて将来の被写体の像面位置が予測されてもよい。さらに、時刻tBから第2の所定時間TEより前の被写体の像面位置を、エクステンダー光学系216による焦点距離変更後の像面位置に変換することで、将来の被写体の像面位置が予測されてもよい。
なお、本実施例では、エクステンダー光学系216が光路外から光路内に進入する場合の予測処理について説明したが、本発明は、エクステンダー光学系216の光路内から光路外に退避する場合の予測処理についても適用することができる。この場合、エクステンダー光学系216が光路外の所定の位置に位置していることを検出する検出手段を、エクステンダー切換検出手段として設ける必要がある。
以上説明したように、本実施例では、撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系を移動させた場合でも、安定した焦点予測を行い、被写体に追従可能な撮像装置を提供することができる。
図6は、本実施例の撮像装置の概念を示すブロック図である。本実施例の撮像装置は、動作開始検出手段600、動作完了検出手段601、焦点検出手段602、算出手段603、記憶手段604、および予測手段605を有する。
動作開始検出手段600は、撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系の撮像光学系の光路外から光路内への進入動作、または光路内から光路外への退避動作の開始を検出する。動作完了検出手段601は、動作開始検出手段600が開始を検出した動作の完了を検出する。焦点検出手段602は、撮像光学系の像ずれ量を検出する。算出手段603は、撮像光学系の、像ずれ量および結像位置に基づいて、被写体の像面位置を算出する。記憶手段604は、焦点検出手段602が像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置から構成されるデータを複数記憶する。また、記憶手段604は、動作開始検出手段600がエクステンダー光学系の動作開始を検出した動作開始時刻、および動作完了検出手段100がエクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻を記憶している。予測手段605は、記憶手段604が記憶している複数のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置(将来の被写体の像面位置)を予測する。また、予測手段605は、動作開始時刻から動作完了時刻までの間、および動作完了時刻から第1の所定時間の間、動作開始時刻より前のデータに基づいて将来の被写体の像面位置を予測する。
図7は、本実施例の撮像システム1bのブロック図である。エクステンダー切換検出手段701は、エクステンダー光学系216が撮像光学系の光路外の所定の位置に位置していることを検出する。そのため、エクステンダー切換検出手段701は、エクステンダー光学系216の切換を検出することができる。具体的には、エクステンダー切換検出手段701は、エクステンダー光学系216の光路外から光路内への進入動作の開始、または光路内から光路外への退避動作の完了を検出することができる。本実施例の撮像システム1bは、エクステンダー切換検出手段701以外は、実施例1と同一の構成を有する。図7において、図2と同一の部材には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例のカメラ本体230が予測撮影モードに設定された場合の撮影処理は、実施例1において図3のフローチャートに基づいて説明したものと同じである。
以下、図8を参照して、図3のフローチャートにおけるステップS304の予測処理について説明する。図8は、本実施例の予測処理を示すフローチャートである。
ステップS801では、カメラCPU247は、エクステンダー光学系216の状態を判定する。エクステンダー光学系216の状態とは、エクステンダー光学系216が撮像光学系の光路外の所定の位置に位置する状態、光路内の所定の位置に位置する状態、または切換(動作)中の状態のいずれかである。
エクステンダー切換検出手段214、701によりエクステンダー光学系216が撮像光学系の光路内外の所定の位置に位置していないことが検出された場合、エクステンダー光学系216は切換中の状態と判定される。
エクステンダー光学系216が切換中の状態と判定された後、エクステンダー切換検出手段214によりエクステンダー光学系216が光路内の所定の位置に位置していることが検出された場合、エクステンダー光学系216の切換が完了したと判定される。カメラCPU247は、このときの時刻を動作完了時刻としてメモリ244に格納する。
一方、エクステンダー光学系216が切換中の状態と判定された後、エクステンダー切換検出手段701によりエクステンダー光学系216が光路外の所定の位置に位置していることが検出された場合、エクステンダー光学系216の切換が完了したと判定される。カメラCPU247は、このときの時刻を動作完了時刻としてメモリ244に格納する。
ステップS802では、カメラCPU247は、ステップS701で判定された状態が切換中の状態であるかどうかを判定する。切換中の状態と判定された場合、ステップS803に進み、切換中の状態と判定されなかった場合、ステップS804に進む。
ステップS803では、カメラCPU247は、第4の予測処理を実行する。第4の予測処理の詳細は、後述する。
ステップS804では、カメラCPU247は、ステップS801でメモリ244に格納した動作完了時刻から現在時刻までの時間が第1の所定時間より短いかどうか、すなわち現在時刻が動作完了時刻から第1の所定時間の間であるかどうかを判定する。第1の所定時間より短い場合、ステップS805に進み、第1の所定時間より長い場合、ステップS806に進む。なお、動作完了時刻から現在時刻までの時間が第1の所定時間と等しい場合、どちらのステップに進むかは、任意に設定することができる。
ステップS805では、カメラCPU247は、第5の予測処理を実行する。第5の予測処理の詳細は、後述する。
ステップS806では、カメラCPU247は、第6の予測処理を実行する。第6の予測処理の詳細は、後述する。
ステップS807では、カメラCPU247は、ステップS803、ステップS805およびステップS806でそれぞれ予測された、将来の被写体の像面位置に基づいて、フォーカスレンズ211を移動させる。
以下、図9を参照して、図8のフローチャートにおけるステップS803、ステップS805およびステップS806の第4から第6の予測処理について説明する。図9は、第4から第6の予測処理の説明図である。図9では、横軸が時刻を表し、縦軸が被写体の像面位置を表している。また、ti(i:整数)は焦点検出時刻を表し、piは焦点検出時刻tiに対応する被写体の像面を表している。
図9では、エクステンダー光学系216の撮像光学系の光路外から光路内への進入動作は、時刻(動作開始時刻)tAで開始され、時刻(動作完了時刻)tBで完了したものとする。すなわち、本実施例では、エクステンダー切換検出手段214が動作完了検出手段として機能し、エクステンダー切換検出手段701が動作開始検出手段として機能する。エクステンダー切換検出手段214、701により、時刻tA以前は切換前、時刻tAから時刻tBまでの間は切換中、および時刻tB以降は切換後であると判断できる。
時刻tA以前および時刻tC以降(時刻tBから第1の所定時間TDの経過以降)では、カメラCPU247は第6の予測処理を実行する。第6の予測処理では、ステップS303で記憶された複数のデータ(過去の焦点検出時刻およびそれぞれが複数の焦点検出時刻に対応する複数の被写体の像面位置)を用いて、将来の被写体の像面位置を予測する。なお、時刻tC以降については、時刻tB以前の焦点検出時刻および被写体の像面位置を用いなくてもよい。
時刻tAから時刻tBまでの間では、カメラCPU247は、第4の予測処理を実行する。時刻tAから時刻tBまでの間は、エクステンダー光学系216が撮像光学系の光路上を移動しているため、焦点検出結果が不安定になる。したがって、第4の予測処理では、ステップS303で記憶された複数のデータのうち、時刻tAより前のデータに基づいて、将来の被写体の像面位置を予測する。また、時刻tAより前の焦点検出時刻および被写体の像面位置に基づく像面移動速度を用いて将来の像面位置を予測してもよい。
時刻tBから時刻tCまでの間では、カメラCPU247は、第5の予測処理を実行する。時刻tBから時刻tCまでの間では、焦点距離が変更されてからの焦点検出結果が少ないため、それに基づいた予測は困難である。したがって、第5の予測処理では、ステップS303で記憶された複数のデータのうち、時刻tAより前のデータに基づいて、将来の被写体の像面位置を予測する。このとき、時刻tB前後で焦点距離が変更されているので、例えば、時刻tA以前の被写体の像面移動速度に、焦点距離が変更された分を考慮した像面移動速度によって予測をしてもよい。
なお、本実施例では、エクステンダー光学系216の光路外から光路内に進入する場合の予測処理について説明したが、本発明は、エクステンダー光学系216の光路内から光路外に退避する場合の予測処理についても適用することができる。この場合、エクステンダー切換検出手段214が動作開始検出手段として機能し、エクステンダー切換検出手段701が動作完了検出手段として機能する。
以上説明したように、本実施例では、撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系を移動させた場合でも、安定した焦点予測を行い、被写体に追従可能な撮像装置を提供することができる。
200 撮影レンズ
214 エクステンダー切換検出手段(動作完了検出手段)
216 エクステンダー光学系
230 カメラ本体(撮像装置)
236 焦点検出回路(焦点検出手段)
244 メモリ(記憶手段)
247 カメラCPU(算出手段、予測手段)
214 エクステンダー切換検出手段(動作完了検出手段)
216 エクステンダー光学系
230 カメラ本体(撮像装置)
236 焦点検出回路(焦点検出手段)
244 メモリ(記憶手段)
247 カメラCPU(算出手段、予測手段)
Claims (6)
- 撮像光学系を備える撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系の前記撮像光学系の光路内への進入動作、または光路外への退避動作の完了を検出する動作完了検出手段と、
前記撮像光学系の像ずれ量を検出する焦点検出手段と、
前記像ずれ量および前記撮像光学系の結像位置に基づいて被写体の像面位置に対応する情報を算出する算出手段と、
前記焦点検出手段が前記像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および前記焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置に対応する情報から構成されるデータを複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶している複数のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置に対応する情報を予測する予測手段と、を有し、
前記予測手段は、前記動作完了検出手段が前記エクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻から第1の所定時間の間、前記動作完了時刻から第2の所定時間より前のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測することを特徴とする撮像装置。 - 前記予測手段は、前記動作完了時刻から前記第1の所定時間の間、前記動作完了時刻から前記第2の所定時間より前のデータに基づく像面移動速度に基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は、前記動作完了時刻を記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 撮像光学系を備える撮影レンズに内蔵されたエクステンダー光学系の前記撮像光学系の光路内への進入動作、または光路外への退避動作のうち一方の動作の開始を検出する動作開始検出手段と、
前記エクステンダー光学系の前記一方の動作の完了を検出する動作完了検出手段と、
前記撮像光学系の像ずれ量を検出する焦点検出手段と、
前記像ずれ量および前記撮像光学系の結像位置に基づいて被写体の像面位置を算出する算出手段と、
前記焦点検出手段が前記像ずれ量を検出した焦点検出時刻、および前記焦点検出時刻に対応する被写体の像面位置から構成されるデータを複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶している複数のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測する予測手段と、を有し、
前記予測手段は、前記動作開始検出手段が前記エクステンダー光学系の動作開始を検出した動作開始時刻から前記動作完了検出手段が前記エクステンダー光学系の動作完了を検出した動作完了時刻までの間、および前記動作完了時刻から第1の所定時間の間、前記動作開始時刻より前のデータに基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測することを特徴とする撮像装置。 - 前記予測手段は、前記予測手段は、前記動作開始時刻から前記動作完了時刻までの間、および前記動作完了時刻から第1の所定時間の間、前記動作開始時刻より前のデータに基づく像面移動速度に基づいて、現在時刻から所定時間後の時刻の被写体の像面位置を予測することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は、前記動作開始時刻および前記動作完了時刻を記憶することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017056454A JP2018159785A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018159785A true JP2018159785A (ja) | 2018-10-11 |
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ID=63796003
Family Applications (1)
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JP2017056454A Pending JP2018159785A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 撮像装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018159785A (ja) |
-
2017
- 2017-03-22 JP JP2017056454A patent/JP2018159785A/ja active Pending
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