JP2018159262A - 止水部材および目地止水構造 - Google Patents

止水部材および目地止水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の外壁の目地を貫通して突出する突出部に対して効率的に止水施工が行える止水部材および当該止水部材を用いた目地止水構造を提供する。【解決手段】止水部材1は、建物の外壁の縦目地200aを貫通して屋外側に突出する突出部201に装着される。この止水部材1は、上記突出部201の外周を覆う筒状の第1シール部11と、上記第1シール部11の屋内端側の箇所から上記突出部201の突出方向と交差する方向に張り出す横方向張出部121、上方向張出部122、および下方向張出部123とを有する柔軟性のある第2シール部と、を備える。上記第2シール部12の横方向張出部121は、縦目地200a内に押し込まれた状態で当該縦目地200aを構成する縦胴縁3の木口に接触して屋外方向に先端が向くように曲がる。【選択図】図1

Description

この発明は、建物の外壁の目地を貫通して屋外側に突出する突出部に装着される止水部材および当該止水部材を用いた目地止水構造に関する。
特許文献1には、縦目地から突出する腕木の壁面側基端部に挿装可能な、下方に開口した縦溝が、略中央に形成されてなる底板部と、上記底板部の上縁及び左右両側縁から前方に略同寸の見込み寸法で迫り出す上枠部及び左右両枠部と、上記各枠部の前縁から底板部と略平行に外方に延出された前板部とを具備するシーリング補助材が開示されている。
特開2005−336715号公報
しかしながら、上記従来の技術は、シーリング補助材を用いるため、腕木が目地部から屋外に張り出すようにした建物について効率的な止水施工を実現できていないという問題がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、建物の外壁の目地を貫通して突出する突出部に対して効率的に止水施工が行える止水部材および当該止水部材を用いた目地止水構造を提供することを目的とする。
この発明の止水部材は、上記の課題を解決するために、建物の外壁の目地を貫通して屋外側に突出する突出部に装着される止水部材であって、上記突出部の外周を覆う筒状の第1シール部と、上記第1シール部の屋内端側の箇所から、上記突出部の突出方向と交差する方向であって、上記突出部が位置する箇所の目地の幅よりも広い幅で横方向に張り出す横方向張出部と、上方向に張り出す上方向張出部と、下方向に張り出す下方向張出部とを有する柔軟性のある第2シール部と、を備えることを特徴とする。
上記構成の止水部材を用いると、上記突出部に被せた第1シール部の外周側において施した1次止水処理によって1次止水が行える。そして、上記1次止水よりも屋内側での2次的な止水は、柔軟性のある上記第2シール部を目地内に押し込むことによって行える。そして、上記突出部への上記止水部材の装着は、建物の外壁が建て方において建てられた後において行うことが可能であるため、上記突出部に対して効率的に止水施工が行えるようになる。さらには、上記突出部の止水処理を外壁の取付前に行う必要がある場合には、例えば、胴差板を用いることになるため、横目地ができて意匠性が低下するおそれがあるが、上記のように突出部への止水部材の装着を建物の外壁の施工後に行うことができると、上記胴差板を用いる場合の意匠性の低下も回避できる。さらには、上記のように第2シール部が柔軟性を有すると、外壁施工において精度が十分に出ていないような場合でも、上記第2シール部が変形できる範囲内で適切に対処することが可能である。
上記第2シール部の横方向張出部は、建物の目地内に押し込まれた状態で当該目地を構成する隣り合う下地材の木口に接触して屋外方向に先端が向くように曲がるようにしてもよい。これによれば、雨水が1次止水部を突破して目地内に浸入し、上記部材の木口に至っても、上記第2シール部の横方向張出部は、上記木口に接触して樋として機能できることになるので、上記木口より屋内側に雨水が浸入するのを防止することができる。
上記第1シール部の屋内側端または上記第2シール部の屋内側面であって上記突出部の横側となる位置に、上記目地内の隣り合う板材の各角または各角の近傍に接触する2本の第1防水凸部が設けられていてもよい。これによれば、仮に雨水が上記第2シール部を突破したとしても、この雨水が上記目地内の隣り合う板材間に入りこむのを上記第1防水凸部によって防止することができる。
上記2本の第1防水凸部は上記下方向張出部にも延びていてもよい。また、上記2本の第1防水凸部は上記上方向張出部にも延びていてもよい。
上記第1シール部または上記第2シール部の屋内側であって上記突出部の下側となる位置に、上記2本の第1防水凸部間への水の浸入を止める第2防水凸部が設けられていてもよい。これによれば、上記目地に設けられるガスケットの2次止水側で下から吹き上げられた水が上記突出部の下側の箇所に入り込むのを上記第2防水凸部によって防止することができる。
上記上方向張出部の屋外側となる面には、当該上方向張出部の横幅方向に長くされた第3防水凸部が設けられていてもよい。これによれば、上記突出部の目地内箇所で吹き上げられた水が当該突出部の上側のガスケットよりも屋内側に入り込むのを第3防水凸部によって防止することができる。
上記上方向張出部は、上記建物の外壁の目地に設けられる上側のガスケットに重なる長さを有していてもよい。これによれば、上記上方向張出部を上側のガスケット内に入り込ませて目地止水の性能を高めることができる。
上記下方向張出部は、上記建物の外壁の目地に設けられる下側のガスケットに重なる長さを有していてもよい。これによれば、上記下方向張出部を下側のガスケット内に入り込ませて目地止水の性能を高めることができる。
上記第1シール部の横側の外表面には、不定形シールによる1次止水部を支持する支持部が形成されていてもよい。これによれば、当該止水部材を目地内に押し込んだ後、1次止水を規定位置に的確に設けることができる。
上記第1シール部の基端側の上部側に、または上記基端側の上部側の近傍に位置する上記第2シール部の箇所に、上向に凸となる分水凸部が形成されていてもよい。これによれば、第2シール部が目地の屋内側に入り込んで湾曲するときに、上記第1シール部の基端側の上部側または上記第2シール部の上記箇所に上記分水凸部が存在することで、当該箇所が凹むことは生じ難くなる。すなわち、凹みを生じて水を溜めるといったことなく、上側からの水を上記分水凸部によって左右に流すことができる。
また、この発明の目地止水構造は、建物の外壁の目地を貫通して屋外側に突出する突出部の止水を行う目地止水構造であって、上記のいずれかに記載の止水部材の上記第1シール部によって上記突出部が存在する目地で当該突出部の周囲が覆われるとともに、上記第1シール部の周囲に設けられた1次止水部よりも屋内側に上記第2シール部が押し込まれていることを特徴とする。
本発明であれば、建物の外壁の目地を貫通して突出する突出部に対して効率的に止水が行える等の諸効果を奏する。
本発明の実施形態の止水部材および目地止水構造を示した概略の水平断面図であって、同図(A)は雨水の浸入経路を説明し、同図(B)は突出部の上下に位置するガスケットとの位置関係を示している。 図1中の止水部材の正面と側面と背面を示した図である。 図2の止水部材を異なる2方向から斜視により示した説明図である。 本発明の実施形態を示した図であって、止水部材の第2シール部と上下に位置するガスケットとの重ね合わせの関係を示した説明図である。 本発明の実施形態を示した図であって、止水部材を突出部に屋外側から被せる工程を示した説明図である。 本発明の実施形態を示した図であって、止水部材を突出部に屋外側から被せた状態を示した説明図である。 上記実施形態の止水部材を目地内に押し込むことで、広がり配置の第1防水凸部が略平行配置になることを示した説明図である。 同図(A)は図7のA−A矢視の断面の説明図であり、同図(B)は図7のB−B矢視の断面の説明図である。 他の実施形態の止水部材の正面と側面と背面を示した図である。 上記実施形態の止水部材を目地内に押し込むことで、平行配置の第1防水凸部が捩じれて位置することを示した説明図である。 同図(A)は図10のA1−A1矢視の断面の説明図であり、同図(B)は図10のB1−B1矢視の断面の説明図である。 図9の止水部材の斜視説明図である。 図9の止水部材の斜視説明図である。 図9の止水部材において第2シール部の下端側を斜めカットしない形態を示した説明図である。
以下、この発明の実施形態の止水部材および目地止水構造を添付図面に基づいて説明する。図1(A)に示すように、止水部材1は、建物の外壁パネル200の縦目地200aを貫通して突出する腕木等の突出部201に装着され、上記突出部201の外周を覆う筒状の第1シール部11と、上記第1シール部11の屋内端側の箇所から上記突出部201の突出方向と交差する方向に張り出す柔軟性のある第2シール部12とを備えている。
また、上記外壁パネル200は、外壁面材2と、縦胴縁3と、板材(グラスウール板の断熱材等)4と、上記外壁面材2を取り付ける支持材となるフレーム5とを備えている。上記縦胴縁3は上記外壁面材2の裏面側(屋内側)に位置しており、上記板材4は上記縦胴縁3の裏面側(屋内側)に位置している。
上記縦胴縁3および上記板材4は、図示しない釘によって上記フレーム5に固定されている。また、上記板材4には沈み込み防止用の樹脂ピン6が設けられており、上記縦胴縁3に上記釘が打ち込まれるときに上記板材4が沈み込むのが防止される。また、上記外壁面材2の裏面には図示しない係合穴が形成されている。そして、上記フレーム5には、図示しない裏面固定ビスがねじ込まれており、この裏面固定ビスの突出頭部を上記係合穴に係合することで上記外壁面材2が上記フレーム5に支持される。
左右に隣り合う外壁パネル200間に上記縦目地200aが形成される。そして、この縦目地200aでは、上記突出部201が突出する箇所の目地幅は、他の箇所の目地幅よりも広くされており、この広くされた幅の目地には、1次止水部8となる不定形シール81が設けられる。また、上記不定形シール81は受け部材82によって受け止められている。
図1(B)には、上記の止水部材1を用いた目地止水構造において、上記突出部201の上方位置と下方位置に存在するガスケット7との平面視における位置関係を示している。上記ガスケット7は、上記突出部201が位置する箇所において分断されている。また、上記ガスケット7は、1次止水部71と2次止水部72とが一体に形成されたものであり、上記止水部材1の上記第2シール部12は、上記2次止水部72が担う2次止水ラインを担っている。
図2および図3に示すように、上記止水部材1における上記第1シール部11は、断面縦長の四角形を有する上記突出部201の外周を覆う縦長の角筒形状を有している。上記第1シール部11は、極力隙間を無くして上記突出部201に被されるのが望ましい。また、上記第2シール部12は、上記突出部201の突出方向と交差する全方向に延設されており、上記突出部201が位置する箇所の上記縦目地200aの幅よりも広い幅で横方向に延長された横方向張出部121と、上方向に延長された上方向張出部122と、下方向に延長された下方向張出部123とを有している。
上記第1シール部11と第2シール部12とをゴム等の同一素材で一体形成してもよく、この場合、上記第1シール部11についてはある程度の剛性をもたせるために厚肉とし、上記第2シール部12については薄肉として柔軟性を持たせる。この実施形態では、上記第1シール部11と第2シール部12とを別素材で独立して形成し貼り合わせている。このような構造とする場合、例えば、上記第1シール部11の基端部に接着代となる突出片部を形成しておき、この突出片部に上記第2シール部12を接着することができる。また、この実施形態では、上記第1シール部11の基端部の開口を縦に長くし、当該第1シール部11の本体部との間に傾斜ガイド部11bを形成しており、この傾斜ガイド部11bによって上記突出部201への現場挿入が円滑に行えるようにしている。
上記第2シール部12の横方向張出部121は、上記縦目地200a内に押し込まれた状態で当該縦目地200aを構成する上記縦胴縁3の木口に接触して屋外方向に先端が向くように曲がる。なお、上記第2シール部の柔軟性に関しては、上記目地への押し込みが円滑に行える一方で、上記木口に圧接する弾性(コシ)を有し、上記木口間に雨水が浸入しないようにする。また、上記第2シール部12が上記縦目地200a内に押し込まれた状態で、上記第1シール部11は、上記1次止水部8よりも屋外側に突出する長さを有している。
上記第1シール部11の屋内側端であって上記突出部201の横側となる位置には、上記縦目地200a内の隣り合う上記板材4の各角または各角の近傍に接触する2本の線状で断面矩形の第1防水凸部101が設けられている。上記第1防水凸部101としては、例えば、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)の発泡体などの柔軟性のあるスポンジ状の素材や比較的硬い非発泡のゴム材等を用いることができる。なお、上記第1防水凸部101は、上記第1シール部11の屋内側端に設けることに限らず、上記第2シール部12の屋内側面に設けてもよい。ただし、上記第1防水凸部101を上記板材4に圧接できるように、上記第1防水凸部101を上記第1シール部11の屋内側端に設けるのが望ましい。
上記2本の第1防水凸部101は、上記下方向張出部123にも延びている。さらに、上記2本の第1防水凸部101は、上記上方向張出部122の側に互いに広がるように延びている。また、上記第1シール部11の屋内側端であって上記突出部201の下側となる位置に、上記2本の第1防水凸部101に繋がる断面矩形の第2防水凸部102が設けられている。この第2防水凸部102も、例えばEPDMの発泡体やゴム等からなる。
また、上記上方向張出部122の屋外側となる面には、当該上方向張出部122の横方向に長い線状で断面矩形の第3防水凸部103が設けられている。この第3防水凸部103も、例えばEPDMの発泡体やゴム等からなる。
図4に示すように、上記上方向張出部122は、上記縦目地200aに設けられる上側のガスケット7に重なる長さを有している。そして、この止水部材1の取付施工においては、上記縦目地200a内で上記上方向張出部122も曲がることになり、この曲がった上方向張出部122の上端を、上側のガスケット7の屋内側の部位に治具等を用いて入り込ませるようにしている。この状態では、上側のガスケット7の最も屋内側のフィン部(図1(B)のa部参照)の切断箇所の端面の左右両側に、上記2本の第1防水凸部101における上記互いに広がる部分が位置する。また、この状態では、上記上方向張出部122の屋外側となる面に設けられた上記第3防水凸部103が上側のガスケット7の最も屋内側のフィン部の屋外側(図1(B)のb部参照)に位置することになる。
また、上記下方向張出部123は、上記縦目地200aに設けられる下側のガスケット7に重なる長さを有している。そして、この止水部材1の取付施工においては、上記2本の第1防水凸部101に繋がる上記第2防水凸部102が、上側のガスケット7の屋内側から2番目のフィン部(図1(B)のc部参照)の切断の箇所に位置することになる。
上記のように、上記上方向張出部122は、上記縦目地200aに設けられる上側のガスケット7に重なる長さを有し、上記下方向張出部123は、上記縦目地200aに設けられる下側のガスケット7に重なる長さを有しているが、これらの張出部122,123は柔軟性を有するので、図5および図6に示すように、上記止水部材1を屋外側から上記突出部201に嵌合させて装着することができる。もちろん、この装着において適切な治具を用いることができる。また、上記止水部材1の上記治具で押される箇所を厚肉に形成しておくのが望ましい。
また、上記第1シール部11の左右横側の外表面には、1次止水部8となる不定形シール81を受ける上記受け部材82を支持する支持部11aが形成されている。この止水部材1を上記突出部201に取り付けた後、上記受け部材82を上記縦目地200a内に押し込み、上記支持部11aで支持させた後、上記受け部材82上に不定形シール81を形成する。なお、上記第1シール部11は、上記不定形シール81を直接受ける部位において止水面をしっかりと形成するためにも、また、上記突出部201に取り付ける際に破れるのを防止するとともに挿入性を高めるためにも、十分な剛性を有するのが望ましい。
上記構成の止水部材1を用いると、上記突出部201に被せた第1シール部11の外周側において施した1次止水処理によって1次止水部8を形成できる。そして、上記1次止水部8よりも屋内側での2次的な止水は、柔軟性のある上記第2シール部12を上記縦目地200a内に押し込むことによって行える。そして、上記突出部201への上記止水部材1の装着は、建物の外壁が建て方において建てられた後において行うことが可能であるため、上記突出部201に対して効率的に止水施工が行えるようになる。さらには、上記突出部201の止水処理を外壁の取付前に行う必要がある場合には、例えば、胴差板を用いることになるため、横目地ができて意匠性が低下するおそれがあるが、上記のように突出部201への止水部材1の装着を建物の外壁の施工後に行うことができると、上記胴差板を用いる場合の意匠性の低下も回避できる。さらには、上記のように第2シール部12が柔軟性を有すると、外壁施工において精度が十分に出ていないような場合でも、上記第2シール部12が変形できる範囲内で適切に対処することが可能である。
上記第2シール部12の横方向張出部121が上記縦目地200a内に押し込まれた状態で上記縦胴縁3の木口に接触して屋外方向に先端が向くように曲がると、雨水が1次止水部8を突破して縦目地200a内に浸入し、上記縦胴縁3の木口側に至っても、上記第2シール部12の横方向張出部121が上記木口に接触して樋として機能できることになるので、上記木口より屋内側に雨水が浸入するのを防止することができる。
上記第1シール部11の屋内側端または上記第2シール部12の屋内側面であって上記突出部201の横側となる位置に、上記2本の第1防水凸部101が設けられていると、仮に雨水が上記第2シール部12を突破したとしても、この雨水が上記縦目地200a内の隣り合う上記板材4の間に入りこむのを上記第1防水凸部101によって防止することができる。
また、上記突出部201の下側となる位置に上記第2防水凸部102が設けられていると、上記縦目地200aに設けられるガスケット7の2次止水側(上記c部の空間)で下から吹き上げられた水が上記突出部201の下側の箇所(2本の第1防水凸部101Aの間)に浸入するのを止めることができる。
上記上方向張出部122の屋外側となる面に上記第3防水凸部103が設けられていると、上記突出部201の目地内箇所で吹き上げられた水が当該突出部201の上側のガスケット7の2次止水側よりも屋内側に入り込むのを防止することができる。
上記上方向張出部122が上記上側のガスケット7に重なる長さを有していると、この上方向張出部122を上側のガスケット7内に入り込ませて目地止水の性能を高めることができる。
上記下方向張出部123が上記下側のガスケット7に重なる長さを有していると、上記下方向張出部123を下側のガスケット7内に入り込ませて目地止水の性能を高めることができる。
上記第1シール部11の外面部に上記支持部11aが形成されていると、当該止水部材1を上記縦目地200a内に押し込んだ後、1次止水部8となる不定形シール81を受ける受け部材82を規定位置に簡単に設けることができる。
先にも述べたが、上記止水部材1の取付施工においては、上記縦目地200a内に上記第2シール部12が位置することになり、この場合、上記ガスケット7の上記2次止水部72における、上記板材4の木口の屋外側角に接するフィン部72aと上記第2シール部12との関係においては、当該第2シール部12の略全体は上記フィン部72aの屋外側に位置する一方で、上方向張出部122の上端側については、上記フィン部72aの屋内側に入り込むことになる。このため、上記第2シール部12の縦目地200a内での曲げにより、上方向張出部122の上側の中央側ほど屋内側に入り込むことになる。その結果、図7に示すように、上記2本の第1防水凸部101における上記互いに広がる部分が互いに略平行に位置するようになり、図8(A)および図8(B)に示すように、板材4の角部の屋外側縁に沿って位置することで、上記ガスケット7が途切れる箇所での上記板材4の木口側への水の浸入を適切に防止することができる。
なお、上記第1シール部11の基端側の上部側(傾斜ガイド部11bの上板部)が平坦に形成されていると、上記第2シール部12の湾曲によって、上記第1シール部11の基端側の上部側が凹み、この凹みに水が溜まるおそれがあるが、これについては、以下に示す他の実施形態によって解決している。
次に、図9から図14に基づいて他の実施形態を説明するが、上記の実施形態の構造と同様の構造を有する部材には同一の符号を付記し、主に相違点について説明していく。
この実施形態の止水部材1Aは、先述の止水部材1が上記2本の第1防水凸部101を備えるのと同様、図9に示すように、2本の第1防水凸部101Aを備えている。ただし、2本の第1防水凸部101Aの上側部分については互いに広がらずに、他の部分と同様に互いに平行とされ、第1防水凸部101Aの貼り付け作業の容易化が図られている。このように平行な2本の第1防水凸部101Aを備える場合、上記縦目地200a内で上方向張出部122が曲げられると、図10に示すように、上記2本の第1防水凸部101Aの上側の平行部分は、上側ほど捩じれて略縦に位置することになる。
上記の図10におけるA1−A1矢視の箇所では、図11(A)に示すように、上方向張出部122が屋内側に入り込んで幾分浅く湾曲することで、2本の第1防水凸部101Aは板材4の角部の屋外側縁上に位置する。そして、上記の図10におけるB1−B1矢視の箇所(上端側)では、図11(B)に示すように、上方向張出部122が屋内側に深く入り込むことで、2本の第1防水凸部101Aは、板材4の木口に接して位置することになる。すなわち、2本の第1防水凸部101Aは、板材4の角部を屋外側面から木口にかけてクロスするように位置するので、このような2本の平行な第1防水凸部101Aであっても、いずれかの箇所で適切に板材4の角部に接触でき、板材4の木口側への水の浸入を防止することができる。また、このように2本の第1防水凸部101Aが板材4の角部を屋外側面から木口にクロスするように位置できると、上方向張出部122の湾曲の仕方に多少のバラツキが生じたとしても、板材4の木口側への水の浸入を適切に防止することが可能となる。
また、上記止水部材1Aにおいては、先述の止水部材1が上記第2防水凸部102を備えるのと同様、第2防水凸部102Aを備えている。ただし、この第2防水凸部102Aは、2本の第1防水凸部101Aの下側においてこれらを繋ぐように形成される(第1防水凸部101A勝ちで形成される)のではなく、図12にも示すように、2本の第1防水凸部101Aの下側部分に取って代わるように形成されており、その横幅は、上記2本の第1防水凸部101Aの外縁間に渡る長さとなっている。上記のような第2防水凸部102Aが設けられていると、上記縦目地200aに設けられるガスケット7の2次止水部72側(上記図1のc部の空間)に通じる隙間に対し、上記第2防水凸部102に比べてより長い範囲で存在できるため、下から吹き上げられた水が上記突出部201の下側の箇所(2本の第1防水凸部101Aの間)へ浸入することに対する防止力を高めることができる。また、上記第2防水凸部102Aの厚さは、上記第1防水凸部101Aよりも厚くされており、上記防止力がさらに高められている。なお、第1防水凸部101Aと第2防水凸部102Aとは別体のものでもよいし、一体成型されたものでもよい。
また、上記止水部材1Aにおいては、図13にも示すように、上記第1シール部11の基端側の上部側に、分水凸部11cが形成されている。この分水凸部11cは、上記傾斜ガイド部11bの上板部分を略円弧状に上向に凸となるように形成することで得ている。先述のように、上方向張出部122が屋内側に入り込んで湾曲するときに、上記第1シール部11の基端側の上部側が凹もうとしても、上記分水凸部11cが存在することで、上側からの水を左右に流し、水の溜まりを生じさせることはない。なお、上記基端側の上部側の近傍に位置する上記第2シール部12の箇所に、上記のような分水凸部を形成してもよいものである。また、分水凸部11cの上部形状は円弧形状に限らず、先鋭形状であってもよいものである。
また、上記止水部材1Aにおいては、上記第2シール部12における、上記第1シール部11の基端近傍(突出部201周りの部分)を、上記第2シール部12における他の箇所の厚さよりも厚くして剛性を高め、上記縦目地200aに入れられることによる上記基端近傍の歪みや蛇行を抑制して漏水の低減を図ることができる。また、上記第2シール部12における下方向張出部123の先端部の厚さも他の箇所よりも厚くすることで弾性(コシ)を高めており、当該第2シール部12と下部側のガスケット7との接合性や水密性の向上を図っている。
また、上記止水部材1、1Aにおいては、その下方向張出部123の左右両側に斜めカット部或いはアール部が形成されており、第2シール部12の下部の目地への挿入の作業性が向上されたものとなるが、これに限るものではなく、例えば、図14に示すように、略90度の角部が形成されたものでもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :止水部材
1A :止水部材
2 :外壁面材
3 :縦胴縁(下地材)
4 :板材
5 :フレーム
6 :樹脂ピン
7 :ガスケット
8 :1次止水部
11 :第1シール部
11a :支持部
11b :傾斜ガイド部
11c :分水凸部
12 :第2シール部
71 :1次止水部
72 :2次止水部
81 :不定形シール
82 :受け部材
101 :第1防水凸部
101A :第1防水凸部
102 :第2防水凸部
102A :第2防水凸部
103 :第3防水凸部
121 :横方向張出部
122 :上方向張出部
123 :下方向張出部
200 :外壁パネル
200a :縦目地
201 :突出部

Claims (12)

  1. 建物の外壁の目地を貫通して屋外側に突出する突出部に装着される止水部材であって、
    上記突出部の外周を覆う筒状の第1シール部と、
    上記第1シール部の屋内端側の箇所から、上記突出部の突出方向と交差する方向であって、上記突出部が位置する箇所の目地の幅よりも広い幅で横方向に張り出す横方向張出部と、上方向に張り出す上方向張出部と、下方向に張り出す下方向張出部とを有する柔軟性のある第2シール部と、を備えることを特徴とする止水部材。
  2. 請求項1に記載の止水部材において、上記第2シール部の横方向張出部は、建物の目地内に押し込まれた状態で当該目地を構成する隣り合う下地材の木口に接触して屋外方向に先端が向くように曲がることを特徴とする止水部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の止水部材において、上記第1シール部の屋内側端または上記第2シール部の屋内側面であって上記突出部の横側となる位置に、上記目地内の隣り合う板材の各角または各角の近傍に接触する2本の第1防水凸部が設けられていることを特徴とする止水部材。
  4. 請求項3に記載の止水部材において、上記2本の第1防水凸部は上記下方向張出部にも延びていることを特徴とする止水部材。
  5. 請求項3または請求項4に記載の止水部材において、上記2本の第1防水凸部は上記上方向張出部にも延びていることを特徴とする止水部材。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の止水部材において、上記第1シール部または上記第2シール部の屋内側であって上記突出部の下側となる位置に、上記2本の第1防水凸部間への水の浸入を止める第2防水凸部が設けられていることを特徴とする止水部材。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の止水部材において、上記上方向張出部の屋外側となる面には、当該上方向張出部の横幅方向に長くされた第3防水凸部が設けられていることを特徴とする止水部材。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の止水部材において、上記上方向張出部は、上記建物の外壁の目地に設けられる上側のガスケットに重なる長さを有することを特徴とする止水部材。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の止水部材において、上記下方向張出部は、上記建物の外壁の目地に設けられる下側のガスケットに重なる長さを有することを特徴とする止水部材。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の止水部材において、上記第1シール部の横側の外表面には、不定形シールによる1次止水部を支持する支持部が形成されていることを特徴とする止水部材。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の止水部材において、上記第1シール部の基端側の上部側に、または上記基端側の上部側の近傍に位置する上記第2シール部の箇所に、上向に凸となる分水凸部が形成されていることを特徴とする止水部材。
  12. 建物の外壁の目地を貫通して屋外側に突出する突出部の止水を行う目地止水構造であって、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の止水部材の上記第1シール部によって上記突出部が存在する目地で当該突出部の周囲が覆われるとともに、上記第1シール部の周囲に設けられた1次止水部よりも屋内側に上記第2シール部が押し込まれていることを特徴とする目地止水構造。
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