JP2018158813A - 軌陸車 - Google Patents

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陽介 金澤
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一男 武内
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Abstract

【課題】軌道上よりも低位置の場所にある電柱を把持することができ、軌道脇に設置することができる軌陸車を提供する。【解決手段】軌陸車10は、道路上を走行するためのタイヤ22が設けられた車輪21及び軌道上を走行するための鉄輪23を有する走行体20と、走行体20の上部に配置された旋回、起伏、及び伸縮が可能な第1ブーム40と、第1ブーム40の先端部に取り付けられており、第1ブーム40に対して俯仰可能であり且つ伸縮可能な第2ブーム42と、第2ブーム42の先端部に設けられ、電柱を把持可能であり且つ第2ブーム42の長手方向を回転中心軸として回転可能な把持機構50とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、いわゆる建柱作業に用いられる把持機構を備えた軌陸車に関する。
地面に電柱を設置する作業は、一般に建柱作業と称される。建柱作業に用いられる作業車が知られている。この作業車には、電柱を把持して持ち上げる把持機構を備えるものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許第2700566号公報 特開2010−23954公報
通常、道路脇と道路中央とは概ね同一の高さである。よって、例えば、特許文献1や特許文献2に開示された把持機構を備える車が道路脇に電柱を設置する場合、ブームは概ね水平方向を向いている。
これに対して、軌陸車による軌道脇への電柱の設置は、以下に詳述するように、道路脇への電柱の設置とは事情が異なる。軌道の多くは、軌道脇よりも一段高くなっている。つまり、軌道脇は、軌道よりも低位置である。よって、軌道上に位置する軌陸車が、軌道よりも低い位置の軌道脇に、把持機構によって電柱を設置する場合、以下の問題が生じる。
特許文献1や特許文献2に開示された把持機構を備える軌陸車が軌道上から軌道脇に電柱を設置する場合、ブームを可能な限り下方へ向ける必要がある。しかしながら、軌道脇と軌道上との高度差によっては、ブームを最大限下方へ向けたとしても、電柱を把持することができず、さらには設置するために軌道脇に掘られた縦穴に電柱の下端が届かないおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軌道上よりも低位置にある電柱を把持し、指示された場所に電柱を設置することができる軌陸車を提供することにある。
(1) 本発明に係る軌陸車は、道路上を走行するためのタイヤが設けられた車輪及び軌道上を走行するための鉄輪を有する走行体と、上記走行体の上部に配置された旋回、起伏、及び伸縮が可能な第1ブームと、上記第1ブームの先端部に取り付けられており、上記第1ブームに対して俯仰可能であり且つ伸縮可能な第2ブームと、上記第2ブームの先端部に設けられ、電柱を把持可能であり且つ上記第2ブームの長手方向を回転中心軸として回転可能な把持機構と、を備える。
上記構成によれば、第2ブームを第1ブームに対して俯仰させることで第2ブームを下方へ向けた上で、第2ブームを下方へ伸長させることによって、第2ブームが伸長しない構成の場合よりも、把持機構に把持された電柱を下方に位置させることができる。これにより、軌道脇が軌道上よりも低位置であったとしても、軌道上から電柱を把持することができ、軌道脇に電柱を設置することができる。
(2) 本発明に係る軌陸車は、上記第1ブームの旋回に同調して、上記走行体に対する上記把持機構の回転角度を同じに維持するように、上記把持機構を回転させる制御部を備える。
把持機構が電柱を把持した状態で第1ブームが旋回すると、電柱が走行体に近づくように動いて走行体に干渉するおそれがある。当該干渉を回避するためには、第1ブームを旋回させるとともに、電柱が走行体に近づかないような向きに把持機構を回転させればよい。しかし、第1ブームの操作と把持機構の操作とを同時に行うことは、操縦者にとって困難であり、操作性の低下を招く。上記構成によれば、第1ブームの旋回に同調して、走行体に対する把持機構の回転角度を同じに維持するように把持機構が回転されるため、操作性を良好に維持しつつ、電柱の走行体への干渉を回避することができる。
(3) 本発明に係る軌陸車は、上記第1ブームの起伏に同調して、水平方向に対する上記第2ブームの長手方向の俯仰角度を同じに維持するように、上記第2ブームを上記第1ブームに対して俯仰させる制御部を備える。
把持機構が電柱を把持した状態で第1ブームが起伏すると、電柱が走行体に近づくように動いて走行体に干渉するおそれがある。当該干渉を回避するためには、第1ブームを起伏させるとともに、電柱が走行体に近づかないような向きに第2ブームを第1ブームに対して俯仰させればよい。しかし、第1ブームの操作と第2ブームの操作とを同時に行うことは、操縦者にとって困難であり、操作性の低下を招く。上記構成によれば、第1ブームの起伏に同調して、水平方向に対する第2ブームの長手方向の俯仰角度を同じに維持するように、第2ブームが第1ブームに対して俯仰されるため、操作性を良好に維持しつつ、電柱の走行体への干渉を回避することができる。
本発明によれば、軌道上よりも低位置にある電柱を把持することが可能となり、電柱を設置することができる。
図1は、実施形態に係る軌陸車10の側面図である。 図2は、実施形態に係る第1ブーム40、第2ブーム42、及び把持機構50の斜視図である。 図3は、実施形態の機能ブロック図である。 図4は、実施形態の動作説明図である。 図5は、実施形態の動作説明図である。 図6は、実施形態に係る軌陸車10を模式的に示した平面図である。 図7は、実施形態に係る軌陸車10を模式的に示した平面図である。 図8は、実施形態に係る軌陸車10を模式的に示した正面図である。 図9は、実施形態に係る軌陸車10を模式的に示した正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[軌陸車10の全体構成]
図1に示されるように、本実施形態に係る軌陸車10は、走行を行う走行体20と、走行体20の上部に配置された上部作業体30とを備える。
走行体20は、道路走行用の複数対(左右一対)の車輪21と、軌道走行用の複数対(左右一対)の鉄輪23とを備える。車輪21は、タイヤ22を有する。鉄輪23は、タイヤ22の接地面よりも上方に位置する格納状態(図1に示される状態)と、タイヤ22の接地面よりも下方に位置する走行状態(不図示)とに状態変化可能である。鉄輪23は、道路走行時に格納状態とされ、軌道走行時に走行状態とされる。
走行体20は、操縦者が搭乗する走行用キャビン25を備える。走行用キャビン25は、ハンドルやクラッチやアクセルやブレーキなど、道路走行及び軌道走行に必要な運転装置を有する。操縦者は、運転装置を操作して、走行体20を走行させる。
走行体20は、複数対(左右一対)のアウトリガ24を備える。アウトリガ24は、タイヤ22の接地面よりも下方において接地する接地状態(図1に示される状態)と、タイヤ22の接地面よりも上方に位置する格納状態(不図示)とに状態変化可能である。アウトリガ24は、道路走行時及び軌道走行時に格納状態とされ、上部作業体30が操作される際に接地状態とされる。接地状態のアウトリガ24は、上部作業体30が操作される際の軌陸車10の姿勢を安定させる。
走行体20は、走行用キャビン25の後方における幅方向(図1の紙面に垂直な方向)に、ブームレスト26を備える。ブームレスト26は、後述する第2ブーム42を下方から支持する。これにより、後述する第1ブーム40及び第2ブーム42が安定した姿勢である初期姿勢に維持される。走行体20は、通常、第1ブーム40及び第2ブーム42が初期姿勢をとる状態で走行する。
上部作業体30は、第1ブーム40と、第2ブーム42と、把持機構50と、駆動装置60(図3)と、制御部34とを備える。第1ブーム40は、走行体20の上部に配置されている。第2ブーム42は、第1ブーム40の先端部に回動可能に設けられている。把持機構50は、第2ブーム42の先端部に回転可能に設けられている。駆動装置60は、上部作業体30を駆動させる。制御部34は、駆動装置60の駆動を制御する。
[第1ブーム40]
図1に示されるように、旋回体31は、走行体20上に載置され、走行体20に旋回可能に取り付けられている。旋回体31は、後述の第2アクチュエータ62(図3)により旋回される。
旋回体31は、第1ブーム40を支持する台座33と、操作用キャビン32とを備える。台座33は、第1ブーム40の一端を起伏可能に支持する。
操作用キャビン32は、箱状であり、操縦者を収容する。操縦者により操作される操作装置35(図3)が操作用キャビン32に設置されている。操作装置35は、旋回体31や、第1ブーム40や、把持機構50を動作させる不図示のレバーやスイッチやボタンを有する。また、操作装置35は、種々の情報が表示されるモニタ36を有する。
第1ブーム40は、角筒状である。なお、第1ブーム40は、角筒状に限らず、筒状であればよい。
第1ブーム40は、台座33と繋がる基端(図1における右端)を中心に起伏可能に台座33に支持されている。第1ブーム40は、旋回体31に対して伏せた伏せ状態(図4(A))と、先端が旋回体31から起き上がった起立状態(図5(A))との間で起伏する。第1ブーム40は、後述の第3アクチュエータ63(図3)により起伏される。
第1ブーム40は、入れ子状に配置された角筒状の3個のフレーム40A、40B、40Cからなる。第1ブーム40は、フレーム40A、40B、40C同士が重なった縮小状態(図1)と、フレーム40A、40B、40Cの軸方向の端同士が重なった伸長状態(図4(A))との間で伸縮する。第1ブーム40は、後述の第4アクチュエータ64(図3)により伸縮される。
[第2ブーム42]
図1に示されるように、第2ブーム42は、第1ブーム40の先端部に設けられている。第2ブーム42は、角筒状である。なお、第2ブーム42は、角筒状に限らず、筒状であればよい。第2ブーム42は、その軸方向における中央部において、第1ブーム40と接続されている。第2ブーム42は、第1ブーム40の軸方向に沿う状態(図1)と、第1ブーム40の軸方向に直交する状態(図4)との間で、第1ブーム40に対して俯仰(チルト)する。第2ブーム42は、後述の第5アクチュエータ65により俯仰される。
第2ブーム42は、図4(A)に示されるように、入れ子状に配置されたフレーム42Aとフレーム42Bとを備える。フレーム42A及びフレーム42Bは、筒状である。第2ブーム42は、フレーム42Bがフレーム42Aに対してスライドすることにより、縮小状態(図1)と、伸長状態(図4(A))との間で伸縮する。第2ブーム42は、後述の第6アクチュエータ66により伸縮される。
[把持機構50]
図1及び図2に示されるように、把持機構50は、第2ブーム42の先端部に設けられている。把持機構50は、本体51と、固定爪52と、可動爪53とを備える。本体51は、第2ブーム42のフレーム42B(図4(A))の先端部に回転可能に設けられている。固定爪52は、第1方向71における本体51の一端(図2では下端)から第2ブーム42の長手方向に突出している。可動爪53は、第1方向71における本体51の他端(図2では上端)から第2ブーム42の長手方向に突出している。
また、把持機構50は、チェーンブロックなどを取り付ける取付部57を備える。
本体51は、第2ブーム42の軸54周りに回転可能に第2ブーム42と接続されている。換言すると、本体51は、第2ブーム42の長手方向を回転中心軸として回転可能に第2ブーム42と接続されている。本体51は、後述の第7アクチュエータ67(図3)により、軸54周りの回転方向55に回転される。
図2に示されるように、固定爪52は、第2方向72に沿って間隔を空けて複数配置されている。
可動爪53は、第1方向71において固定爪52と対向して設けられている。可動爪53は、第2方向72に沿って間隔を空けて複数配置されている。第2ブーム42の長手方向における可動爪53の本体51からの突出長は、第2ブーム42の長手方向における固定爪52の本体51からの突出長よりも長い。可動爪53は、固定爪52との間に電柱11を挟持することで電柱11を把持する把持位置と、固定爪52との間の間隔が把持位置よりも大きくて固定爪52との間に電柱11を把持しない開放位置との間で開閉(揺動)される。可動爪53は、後述の第1アクチュエータ61(図3)により固定爪52に対して開閉される。
図2に示される取付部57は、チェーンブロックなどを取り付けるためのものである。取付部57は、貫通孔を有する板状に形成されている。なお、チェーンブロック等を取り付け可能であれば、取付部57は、他の形状であってもよい。チェーンブロックは、一端において電柱11に巻回され、他端において取付部57に繋がれる。チェーンブロックは、電柱11が把持機構50から脱落することを防止する。また、チェーンブロックは、後述する建柱動作の際に、電柱11の穴への挿入量不足を補う役割がある。詳細には、建柱動作の際に、ブーム伏せが下限となってもなお、電柱11の下端が穴の底面につかない場合などにおいて、チェーンブロックで電柱11を保持した状態に維持しつつ、可動爪53を少し開いて可動爪53による電柱11の保持を緩める。これにより、電柱11の穴への挿入量不足を補う。
[駆動装置60]
上部作業体30を駆動させる駆動装置60は、図3に示されるように、第1アクチュエータ61、第2アクチュエータ62、第3アクチュエータ63、第4アクチュエータ64、第5アクチュエータ65、第6アクチュエータ66、及び第7アクチュエータ67を備える。第1〜第7アクチュエータ61〜67は、制御部34により、駆動が制御される
第1アクチュエータ61は、可動爪53を開閉させる。第1アクチュエータ61は、例えば油圧シリンダである。
第2アクチュエータ62は、旋回体31を旋回させる。第2アクチュエータ62は、例えば油圧モータである。
第3アクチュエータ63は、第1ブーム40を起伏させる。第3アクチュエータ63は、例えば油圧シリンダである。
第4アクチュエータ64は、第1ブーム40を伸縮させる。第4アクチュエータ64は、例えば油圧シリンダである。
第5アクチュエータ65は、第2ブーム42を第1ブーム40に対して俯仰させる。第5アクチュエータ65は、例えば油圧シリンダである。
第6アクチュエータ66は、第2ブーム42を伸縮させる。第6アクチュエータ66は、例えば油圧シリンダである。
第7アクチュエータ67は、本体51を回転させる。第7アクチュエータ67は、例えば油圧モータである。
なお、第1アクチュエータ61や、第4アクチュエータ64や、第6アクチュエータ66は、伸長用のシリンダと縮小用のシリンダとで構成されていてもよい。
[建柱動作]
以下、図4及び図5を参照して、軌陸車10が電柱11を縦穴12に挿入する例が説明される。電柱11は、例えばコンクリート柱であり、事前に、縦穴12の近傍に載置されている。
操縦者は、軌陸車10を運転し、電柱11が載置された現場まで軌道13上を走行させる。このとき、第2ブーム42は、ブームレスト26(図1)に支持されている。なお、第1ブーム40の長手方向、及び第2ブーム42の長手方向は、走行体20の前後方向70(水平方向)に沿っている。
操縦者は、現場に到着すると、図4(A)に示されるように、アウトリガ24を格納状態から接地状態にし、車体を安定させる。次に、操縦者は、操作用キャビン32に搭乗し、操作装置35を用いて上部作業体30を操作する。
操縦者は、第2アクチュエータ62を駆動させて旋回体31を旋回させ、第4アクチュエータ64を駆動させて第1ブーム40を伸長させる。
操縦者は、第5アクチュエータ65を駆動させて、第2ブーム42の長手方向が鉛直方向に沿った姿勢を第2ブーム42がとるように、第2ブーム42を第1ブーム40に対して俯仰させる。
操縦者は、第7アクチュエータ67を駆動させて把持機構50の本体51を回転させる。このとき、本体51は、固定爪52及び可動爪53が電柱11を把持可能な姿勢となるように回転される。
操縦者は、第1アクチュエータ61を駆動させて可動爪53を開放位置まで開かせる。
操縦者は、第6アクチュエータ66を駆動させて第2ブーム42を伸長させる。
操縦者は、第1アクチュエータ61を駆動させ、可動爪53を閉じさせる。すなわち、操縦者は、把持機構50に電柱11を把持させる。なお、このとき、車外にいる作業者14は、チェーンブロックの一端を電柱11に巻き付け、他端を把持機構50の本体51の取付部57に繋ぐ。チェーンブロックにより、電柱11が把持機構50に繋がれる。
操縦者は、図4(B)に示されるように、第2ブーム42を収縮させて、電柱11を持ち上げる。その後、操縦者は、図4(C)に示されるように、旋回体31を旋回させながら第1ブーム40を収縮させ、電柱11を移動させる。
このとき、制御部34は、旋回体31の旋回に同調して、把持機構50の本体51を回転させる。詳細には、図6及び図7に示されるように、本体51は、旋回体31の旋回前後において、走行体20の前後方向70に対する本体51の回転角度θが同じに維持されるように、矢印58の方向へ回転する。図6に、旋回体31が旋回する前の軌陸車10、つまり図4(B)に示される状態の軌陸車10の平面図が示されている。図7に、旋回体31が旋回した後の軌陸車10、つまり図4(C)に示される状態の軌陸車10の平面図が示されている。
なお、本実施形態では、本体51は、旋回体31の旋回に同調して回転されるが、本体51の回転と旋回体31の旋回とが、同調せずに個別に操作されてもよい。
操縦者は、第2ブーム42を第1ブーム40に対して俯仰させて、第2ブーム42の長手方向を水平方向とする。次に、操縦者は、図5(A)に示されるように、第1ブーム40を起こして電柱11を持ち上げる。
このとき、制御部34は、第1ブーム40が起立されるのに同調して、第2ブーム42を第1ブーム40に対して俯仰させる。詳細には、図8及び図9に示されるように、第2ブーム42は、第1ブーム40の起立前後において、幅方向69(水平方向)に対する第2ブーム42の俯仰角度が同じに維持されるように、矢印59(図8参照)の方向へ俯仰する。なお、本実施形態において、当該俯仰角度は、0度である。図8に、第1ブーム40が起立する前の軌陸車10の正面図が示されている。図9に、第1ブーム40が起立した後、つまり図5(A)に示される状態の軌陸車10の正面図が示されている。図8及び図9のいずれにおいても、第2ブーム42の長手方向は幅方向69(水平方向)に沿っている。つまり、当該俯仰角度は、0度である。以上のような同調動作により、第1ブーム40が起立するに従って、電柱11は真上に持ち上がる。
なお、本実施形態では、第2ブーム42は、第1ブーム40の起立に同調して俯仰されるが、第2ブーム42の俯仰と第1ブーム40の起立とが、同調せずに個別に操作されてもよい。
操縦者は、図5(B)に示されるように、把持機構50の本体51を回転させ、電柱11を水平状態から垂直状態にする。その後、操縦者は、図5(C)に示されるように、旋回体31を旋回させ、第1ブーム40を伸長させることで、電柱11を縦穴12の真上に移動させる。
この状態において、操縦者は、第1ブーム40に縮小操作および伏せ操作を行い、第2ブーム42を第1ブーム40の伏せ操作に同調させることにより電柱11を垂直状態に維持したまま縦穴12に挿入することができ、これにより、作業が終了する。
また、電柱挿入時において、操縦者は、可動爪53を少しだけ開いてもよい。これにより、把持機構50と電柱11との間に隙間が生じるため、電柱11を縦穴12に挿入する際、作業者(不図示)が、手やロープなどを使って揺することができ、その結果、電柱11は、縦穴12の奥まで挿入される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第2ブーム42を第1ブーム40に対して俯仰させることで第2ブーム42を下方へ向けた上で、第2ブーム42を下方へ伸長させることによって、第2ブーム42が伸長しない構成の場合よりも、把持機構50に把持された電柱11を下方に位置させることができる。これにより、軌道脇が軌道上よりも低位置であったとしても、軌道上から電柱11を把持することができ、軌道脇に電柱11を設置することができる。
把持機構50が電柱11を把持した状態で第1ブーム40が旋回すると、電柱11が走行体20に近づくように動いて走行体20に干渉するおそれがある。当該干渉を回避するためには、第1ブーム40を旋回させるとともに、電柱11が走行体20に近づかないような向きに把持機構50を回転させればよい。しかし、第1ブーム40の操作と把持機構50の操作とを同時に行うことは、操縦者にとって困難であり、操作性の低下を招く。本実施形態によれば、第1ブーム40の旋回に同調して、走行体20の前後方向70に対する把持機構50の回転角度θを同じに維持するように把持機構50が回転されるため、操作性を良好に維持しつつ、電柱11の走行体20への干渉を回避することができる。
把持機構50が電柱11を把持した状態で第1ブーム40が起伏すると、電柱11が走行体20に近づくように動いて走行体20に干渉するおそれがある。当該干渉を回避するためには、第1ブーム40を起伏させるとともに、電柱11が走行体20に近づかないような向きに第2ブーム42を第1ブーム40に対して俯仰させればよい。しかし、第1ブーム40の操作と第2ブーム42の操作とを同時に行うことは、操縦者にとって困難であり、操作性の低下を招く。本実施形態によれば、第1ブーム40の起伏に同調して、水平方向に対する第2ブーム42の長手方向の俯仰角度を同じに維持するように、第2ブーム42が第1ブーム40に対して俯仰されるため、操作性を良好に維持しつつ、電柱11の走行体20への干渉を回避することができる。
[変形例]
上記実施形態では、軌陸車10が走行用キャビン25及び操作用キャビン32の2つのキャビンを備える例が説明されたが、軌陸車10は、運転装置及び操作装置35の両方が設置された1つのキャビンを有するものであってもよい。
10・・・軌陸車
20・・・走行体
21・・・車輪
22・・・タイヤ
23・・・鉄輪
24・・・アウトリガ
25・・・走行用キャビン
26・・・ブームレスト
34・・・制御部
40・・・第1ブーム
42・・・第2ブーム
50・・・把持機構
51・・・本体
52・・・固定爪
53・・・可動爪

Claims (3)

  1. 道路上を走行するためのタイヤが設けられた車輪及び軌道上を走行するための鉄輪を有する走行体と、
    上記走行体の上部に配置された旋回、起伏、及び伸縮が可能な第1ブームと、
    上記第1ブームの先端部に取り付けられており、上記第1ブームに対して俯仰可能であり且つ伸縮可能な第2ブームと、
    上記第2ブームの先端部に設けられ、電柱を把持可能であり且つ上記第2ブームの長手方向を回転中心軸として回転可能な把持機構と、を備える軌陸車。
  2. 上記第1ブームの旋回に同調して、上記走行体に対する上記把持機構の回転角度を同じに維持するように、上記把持機構を回転させる制御部を備える請求項1に記載の軌陸車。
  3. 上記第1ブームの起伏に同調して、水平方向に対する上記第2ブームの長手方向の俯仰角度を同じに維持するように、上記第2ブームを上記第1ブームに対して俯仰させる制御部を備える請求項1または2に記載に軌陸車。

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