JP2018157561A - 信号中の同期点を検出する信号送受信装置と方法 - Google Patents

信号中の同期点を検出する信号送受信装置と方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信号中の同期点を検出する信号送受信装置と方法を提供する。【解決手段】信号送受信装置は、トランシーバおよびマイクロプロセッサを有する。トランシーバは、電力線から信号を受信する。マイクロプロセッサは、信号と第一所定パターンの相関計算を実行して、複数の第一計算結果を得て、信号と第二所定パターンの相関計算を実行して、複数の第二計算結果を得て、第一計算結果にしたがって、複数の重み付け値を形成するとともに、重み付け値にしたがって、信号の同期点の位置を決定する。信号のサンプリング点に対応する重み付け値が第一条件を満たし、且つ、サンプリング点に対応する第二計算結果が第二条件を満たすとき、マイクロプロセッサは、サンプリング点を同期点とすることを決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、電圧信号中に存在するノイズによって生じる同期点の誤検出を回避することができる信号送受信装置と方法に関するものである。
バッテリー容量の最適化配分と操作を促進するため、スマートパワーネットワークの建築が、すでに今日の趨勢となっている。この目的を達成するため、電力情報収集と分析システム、たとえば、双方向のコミュニケーション機能を有する先進的な測量インフラ(AMI)が構築されて、電力システムの自動化と情報化を有効にするべきである。
双方向通信の機能により、電力会社は、メーターを直接読み取る必要なしに、電気消費者用の情報(つまり、電力情報)を受信することができるだけでなく、電気情報を消費者に提供して、消費者の電気使用習慣を調整するのを手助けする。たとえば、電力会社は、電気消費者に、どのように使用方式を調整して、電気代を節約するのかを提案する。
電気に関する重要な情報は、順番に送信される電圧信号で搬送されるので、電圧信号中の同期点(つまり、ここで搬送される有益な電気情報の開始点)を識別することが重要である。しかし、電力線送信中に雑音障害を回避するのは困難である。よって、電圧信号中に現れるノイズによる同期点の誤検出を効果的に回避することができる新規の信号送受信装置と方法が提案される。
本発明は、信号中の同期点を検出する信号送受信装置と方法を提供することを目的とする。
信号中の同期点の位置を検出する信号送受信装置と方法が提供される。一態様において、信号中の同期点の位置を検出する方法は、複数のサンプリング点を有する信号を受信する工程と、信号と第一所定パターンの相関計算を実行して、複数の第一計算結果を得る工程と、信号と第二所定パターンの相関計算を実行して、複数の第二計算結果を得る工程と、第一計算結果にしたがって、複数の重み付け値を生成する工程と、重み付け値にしたがって、信号中の同期点の位置を決定する工程を有し、信号のサンプリング点に対応する重み付け値が第一条件を満たし、且つ、サンプリング点に対応する第二計算結果が第二条件を満たすとき、サンプリング点が同期点として決定されることを特徴とする。
他の態様において、信号送受信装置は、電力線から信号を受信するトランシーバと、信号と第一所定パターンの相関計算を実行して、複数の第一計算結果を得て、信号と第二所定パターンの相関計算を実行して、複数の第二計算結果を得て、第一計算結果にしたがって、複数の重み付け値を生成し、重み付け値にしたがって、信号中の同期点の位置を決定するマイクロプロセッサと、を有し、信号のサンプリング点に対応する重み付け値が第一条件を満たし、サンプリング点に対応する第二計算結果が第二条件を満たすとき、マイクロプロセッサは、サンプリング点を同期点とすることを決定することを特徴とする。
検出の正確性が改善され、誤検出を効果的に回避することができる。
以下の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に記述する。本発明の実施例をさらに理解するため、図面と後続の詳細を参照する。
本発明の一実施形態による信号送受信装置のブロック図である。 本発明の一実施形態による信号中の同期点の位置を検出する方法のフローチャートである。 本発明の第一実施形態による相関計算を実行することを示す図である。 本発明の第一実施形態によるサンプリング点の第一計算結果および第二計算結果を示す図である。 本発明の第二実施形態による相関計算を実行することを示す図である。 本発明の第二実施形態によるサンプリング点の第一計算結果を示す図である。 本発明の第二実施形態によるサンプリング点の第二計算結果を示す図である。
本明細書は、本発明を特に指摘し明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は、下記の説明を添付図面と併せ読むことで更に理解されると考えられる。
図1は、本発明の一実施形態による信号送受信装置のブロック図である。信号送受信装置100は、電気メーターの内側に設置されるか、または、電気器具のプラグの内側に設置される。信号送受信装置100は、双方向のコミュニケーション機能を提供して、電力線により、電力会社から電圧信号を受信するとともに、電力線により、電力会社へ電圧信号を送信し、電気消費者の電気情報は、送信される電圧信号で連続して搬送される。
信号送受信装置100は、トランシーバ110、マイクロプロセッサ120、および、メモリ130を有する。トランシーバ110は、電力線から信号を受信するとともに、電力線で信号を送信する。マイクロプロセッサ120は信号を処理する。たとえば、マイクロプロセッサ120は、受信した信号を復調する、または、送信される信号を変調する。マイクロプロセッサ120は、アナログーデジタル変換モジュールを有し、受信した信号に、アナログ―デジタル変換を実行するか、または、送信される信号に、デジタル―アナログ変換を実行する。なお、本発明の実施形態において、信号送受信装置100は、さらに、対応するアナログ―デジタル変換回路を備え、上述の変換を実行してもよい。メモリ装置130は、電気消費者の使用情報、および、関連するシステム情報を保存する。
上述のように、重要な電気情報は、電力線により順番に送信される電圧信号で搬送されるので、電圧信号中の同期点(つまり、ここで搬送される有益な電気情報の開始点)をどのように識別するかが、解決されるべき重要な課題である。信号中の同期点の位置を正確に検出するために提案される方法について、以下説明する。
図2は、本発明の一実施形態による信号中の同期点の位置を検出する方法のフローチャートである。まず、信号が信号送受信装置100により受信される(S202)。信号は電力線から受信される信号であり、且つ、対応するアナログ―デジタル変換回路、または、マイクロプロセッサ120により既にアナログ―デジタル変換されているデジタル信号である。これにより、信号は、複数のサンプリング点を有する。次に、信号と第一所定パターンの相関計算が、マイクロプロセッサ120により実行されて、複数の第一計算結果を得る(S204)とともに、信号と第二所定パターンの相関計算が、マイクロプロセッサ120により実行されて、複数の第二計算結果を得る(S206)。次に、複数の重み付け値が、第一計算結果にしたがって、マイクロプロセッサ120により生成される(S208)。最後に、信号中の同期点の位置が、重み付け値および第二計算結果にしたがって、マイクロプロセッサ120により決定される(S210)。信号のサンプリング点に対応する重み付け値が第一条件を満たし、サンプリング点に対応する第二計算結果が第二条件を満たすとき、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点を同期点とすることを決定する。同期点の位置が決定されると、マイクロプロセッサ120は、さらに、後続信号が有効な電気信号を含むことを確認し、その後、一連の信号受信および処理工程が開始されて、重要な電気情報を回収する。
本発明の第一実施形態によると、S204で実行される相関計算は、受信した信号と所定のプリアンブルシンボルで実行される相互相関計算で、S206で実行される相関計算は、受信信号、および、遅延バージョンの受信信号で実行される自動相関計算である。
本発明の一実施形態によると、プリアンブル信号は、時間によって変化する(増加、または、減少する)周波数を有するチャープ信号である。所定のプリアンブルシンボルはプリアンブル信号の一シンボルで、送信器と受信器により知られるパターンを有し、所定のプリアンブルシンボルは、メモリ装置130に保存される。有効な電気情報の送信前、信号の前に、一つ以上(たとえば、8個)のプリアンブルシンボルP_Symbolが挿入され、および、プリアンブルシンボルの後に、一つ以上(たとえば、1.5個)の逆プリアンブルシンボルM_Symbolが挿入される。逆のプリアンブルシンボルM_Symbolの電圧レベルは、プリアンブルシンボルP_Symbolの逆である。したがって、プリアンブルシンボルP_Symbolと逆のプリアンブルシンボルM_Symbolとは逆位相関係にある。
本発明の第一実施形態によると、マイクロプロセッサ120は、N個の点を含むスライディングウィンドウを用いることにより、順番に、信号中のN個のサンプリング点を得て、上述の相関計算を実行する。ここで、システム中の一シンボルに含まれるN個のサンプリング点がある。所定のプリアンブルシンボルは、さらに、N個のサンプリング点を有し、Nは正の整数、たとえば、N=256である。
S204において、マイクロプロセッサ120は、順番に、信号中のN個のサンプリング点を得て、N個のサンプリング点と所定のプリアンブルシンボルの相互相関計算を実行して、第一計算結果を得る。
S206において、マイクロプロセッサ120は、順番に、信号のN個のサンプリング点を第一テストシンボルとし、N個のサンプリング点により信号を遅延させ、その後、順番に、遅延信号のN個のサンプリング点を第二テストシンボルとする。マイクロプロセッサ120は、その後、第一テストシンボル、および、第二テストシンボルで自動相関計算を実行して、第二計算結果を得る。
S208において、マイクロプロセッサ120は、重み付け表を構築し、重み付け表はN個の領域を有して、対応するインデックスに基づいて、各サンプリング点の対応する重み付け値を記録する。重み付け表において、第n点、第(n+256)点、第(n+512)点に対応する重み付け値は、同じ第n領域で累積される(0<n≦N)。つまり、それらの指標値index_Vを取り込んで、モジュール操作、たとえば、(index_V mod N)を実行するときの同じ結果を有するサンプリング点の重み付け値は、重み付け表の同じ領域中に累積される、または、記録される(または、対応する)。重み付け表中の重み付け値は0に初期化される。マイクロプロセッサ120は、その後、順番に、各サンプリング点の第一計算結果が、第一スレショルド値TH_1より大きいか否か判断する。第一計算結果が第一スレショルド値TH_1より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点に対応する重み付け値を増加させる。第一計算結果が第一スレショルド値TH_1より大きくないとき、且つ、サンプリング点に対応する重み付け値が0より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点に対応する重み付け値を減少させる。
最後に、S210において、信号のサンプリング点に対応する重み付け値が第二スレショルド値TH_2より大きく、且つ、サンプリング点に対応する第二計算結果が第三スレショルド値TH_3より小さいとき、マイクロプロセッサ120は、このサンプリング点を同期点とすることを決定する。同期点の位置が決定された後、マイクロプロセッサ120は、さらに、後続信号が有効な電気信号を含むことを確認し、次いで、一連の信号受信および処理工程が開始されて、重要な電気情報を読み出す。
図3は、本発明の第一実施形態による相関計算を実行することを示す図である。相関計算が信号の第一サンプリング点から実行され、N=256であると仮定すると、マイクロプロセッサ120は、第一サンプリング点〜第256サンプリング点を第一テストシンボルとする(第一テストシンボルTest_Symbol_1[1:256])と所定のプリアンブルシンボルP_Symbolの相互相関計算を実行して、第一サンプリング点に対応する第一計算結果を得る。マイクロプロセッサ120は、さらに、第257サンプリング点〜第512サンプリング点を第二テストシンボルとする(第二テストシンボルTest_Symbol_2[257:512])と第一テストシンボルの自動相関計算を実行して、第一サンプリング点に対応する第二計算結果を得る。
次に、マイクロプロセッサ120は、第二サンプリング点データから、テストシンボル(第一テストシンボルTest_Symbol_1[2:257]、および、第二テストシンボルTest_Symbol_2[258:513])を得るとともに、上述の相互相関計算と自動相関計算を実行して、第二サンプリング点に対応する第一計算結果および第二計算結果を得る。
次に、マイクロプロセッサ120は、順番に、各サンプリング点の第一計算結果と第一スレショルド値TH_1を比較するとともに、重み付け表300中に比較結果を記録する。図3に示されるように、重み付け表300中の第一領域の内容は、第一、第257、第513・・・サンプリング点に対応する。さらに具体的には、第nサンプリング点に対応する第一計算結果が第一スレショルドTH_1より大きいとき(例として、TH_1=0.2)、信号中のプリアンブルシンボルが検出されたことを意味するとともに、マイクロプロセッサ120は、第n領域に対応する重み付け値を1増やす(n≦256と仮定する)。第(n+256)サンプリング点に対応する第一計算結果も第一スレショルドTH_1より大きいとき、これは、信号中のプリアンブルシンボルが検出されたことを意味し、マイクロプロセッサ120は、第n領域に対応する重み付け値を1増やす。
しかし、第(n+256)サンプリング点に対応する第一計算結果が第一スレショルドTH_1より大きくないとき、信号中のプリアンブルシンボルが検出されないことを意味する。一方、第(n+256)サンプリング点に対応する重み付け値(つまり、第n領域に対応する重み付け値)が0より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、第(n+256)サンプリング点に対応する重み付け値(つまり、第n領域に対応する重み付け値)を1減らす。第(n+256)サンプリング点に対応する重み付け値が0に等しいとき、マイクロプロセッサ120は、第(n+256)サンプリング点に対応する重み付け値を減少させない。プリアンブルシンボルが、第(n+256)サンプリング点で検出されない場合、第(n)サンプリング点で前に得られた検出結果が誤検出であることを意味する。この方法で、マイクロプロセッサ120は、第n領域に対応する重み付け値をリベートして、このような誤検出の効果を除去する。
最後に、マイクロプロセッサ120は、重み付け値および第二計算結果にしたがって、同期点の位置を決定する。図4は、本発明の第一実施形態によるサンプリング点の第一計算結果および第二計算結果を示す図であり、横軸はサンプリング点のインデックスを示し、縦軸は相関計算結果を示す。線401は各サンプリング点の計算結果を示し、線402は各サンプリング点の第二計算結果を示す。自動相関計算が、逆のプリアンブルシンボルM_Symbolで実行されるとき、第二計算結果は負の値に変化し始める。
これにより、本発明の第一実施形態によると、例として、信号の一サンプリング点に対応する重み付け値が第二スレショルド値TH_2より大きく(例として、TH_2=3、つまり、前の少なくとも三個のサンプリング点とこのサンプリング点が対応するサンプリング点の第一計算結果が第一スレショルド値より大きい)、且つ、サンプリング点が対応する第二計算結果が第三スレショルド値TH_3より小さい(例として、TH_3=0)時、所定の複数プリアンブルシンボルP_Symbolおよび逆プリアンブルシンボルM_Symbolがすでに検出されていることを意味する。
この方法で、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点(あるいは、このサンプリング点に隣接するその他の任意のサンプリング点)を、信号の同期点とすることを決定する。同期点の位置が検出されるとき、マイクロプロセッサ120は、さらに、後続信号が有効な電気信号を含むことを確認し、次いで、一連の信号受信および処理工程が開始されて、重要な電気情報を読み出す。
本発明の第二実施形態によると、S204で実行される相関計算は、受信信号と二個の所定のプリアンブルシンボルにより形成される第一所定パターンPPで実行される相互相関計算であり、S206で実行される相関計算は、受信信号と所定のプリアンブルシンボルと逆プリアンブルシンボルにより形成される第二所定パターンPMで実行される相互相関計算である。
本発明の第二実施形態によると、マイクロプロセッサ120は、2N個の点を含むスライディングウィンドウを用いることにより、順番に、信号中の2N個のサンプリング点を得て、上述の相関計算を実行する。ここで、システムの一シンボルに含まれるN個のサンプリング点がある。所定のプリアンブルシンボルおよび逆のプリアンブルシンボルは、ともに、N個のサンプリング点を有する。
S204において、マイクロプロセッサ120は、順番に、信号中の2N個のサンプリング点を取得するとともに、2N個のサンプリング点と第一所定パターンPPの相互相関計算を実行して、第一計算結果を得る。
S206において、マイクロプロセッサ120は、順番に、信号中の2N個のサンプリング点を取得するとともに、2N個のサンプリング点と第二所定パターンPMの相互相関計算を実行して、第二計算結果を得る。
S208において、マイクロプロセッサ120は重み付け表を構築し、重み付け表はN個の領域を有して、対応するインデックスに基づいて、各サンプリング点の対応する重み付け値を記録する。重み付け表において、第n点、第(n+256)点、第(n+512)点・・・に対応する重み付け値は、同じ第n領域で累積される(0<n≦N)。つまり、それらの指標値index_Vを取り込んで、モジュール操作、たとえば、(index_V mod N)を実行するときの同じ結果を有するサンプリング点の重み付け値は、重み付け表の同じ領域中に累積される、または、記録される(または、対応する)。重み付け表中の重み付け値は0に初期化される。マイクロプロセッサ120は、順番に、各サンプリング点の第一計算結果が第一スレショルド値TH_1より大きいか否か判断する。第一計算結果が第一スレショルド値TH_1より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点に対応する重み付け値を増加させる。第一計算結果が第一スレショルド値TH_1より大きくないとき、且つ、サンプリング点に対応する重み付け値が0より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点に対応する重み付け値を減少させる。
最後に、S210において、信号のサンプリング点に対応する重み付け値が第二スレショルド値TH_2より大きく、且つ、サンプリング点に対応する第二計算結果が第四スレショルド値TH_4より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、このサンプリング点を同期点とすることを決定する。同期点の位置を決定した後、マイクロプロセッサ120は、さらに、後続信号が有効な電気信号を含むことを確認し、その後、一連の信号受信および処理工程が開始されて、重要な電気情報を読み出す。
図5は、本発明の第二実施形態において相関計算を実行することを示す図である。相関計算が信号の第一サンプリング点から実行されると仮定すると、マイクロプロセッサ120は、第一サンプリング点〜第512サンプリング点をテストシンボルとし(テストシンボルTest_Symbol [1:512])、それぞれ、第一所定パターンPPと第二所定パターンPMとにより相互相関計算を実行して、第一サンプリング点に対応する第一計算結果および第二計算結果を得る。
次に、マイクロプロセッサ120は、第二サンプリング点データからテストシンボルを得る(テストシンボルTest_Symbol [2:513])とともに、上述の相互相関計算を実行して、第二サンプリング点に対応する第一計算結果と第二計算結果を得る。
次に、マイクロプロセッサ120は、順番に、各サンプリング点の第一計算結果と第一スレショルド値TH_1を比較するとともに、重み付け表500中に比較結果を記録する。図5に示されるように、重み付け表500中の第一領域の内容は、第一、第257、第513・・・サンプリング点に対応する。具体的には、第nサンプリング点に対応する第一計算結果が第一スレショルドTH_1より大きいとき、これは、信号中のプリアンブルシンボルが検出されたことを意味するとともに、マイクロプロセッサ120は、第n領域に対応する重み付け値を1増やす(n≦256と仮定する)。第(n+256)サンプリング点に対応する第一計算結果も第一スレショルドTH_1より大きいとき、これは、信号中のプリアンブルシンボルが検出されたことを意味し、且つ、マイクロプロセッサ120は、第n領域に対応する重み付け値を1増やす。
しかし、第(n+256)サンプリング点に対応する第一計算結果が第一スレショルドTH_1より大きくないとき、信号中のプリアンブルシンボルが検出されないことを意味する。一方、サンプリング点に対応する重み付け値(つまり、第n領域に対応する重み付け値)が0より大きいとき、マイクロプロセッサ120は、第(n+256)サンプリング点に対応する重み付け値(つまり、第n領域に対応する重み付け値)を1減らす。サンプリング点に対応する重み付け値が0に等しいとき、マイクロプロセッサ120は、第(n+256)サンプリング点に対応する重み付け値を減少させない。プリアンブルシンボルが、第(n+256)サンプリング点で検出されない場合、第(n)サンプリング点で前に得られた検出結果が誤検出であることを意味する。この方法で、マイクロプロセッサ120は、第n領域に対応する重み付け値をリベートして、このような誤検出の効果を除去する。
最後に、マイクロプロセッサ120は、重み付け値と第二計算結果にしたがって、同期点の位置を決定する。図6Aおよび図6Bは、本発明の第二実施形態によるサンプリング点の第一計算結果と第二計算結果をそれぞれ表わす図であり、横軸はサンプリング点のインデックスを示し、縦軸は相関計算結果を示す。線601は、各サンプリング点の第一計算結果を示し、線602は、各サンプリング点の第二計算結果を示す。図に示されるように、相関計算が逆のプリアンブルシンボルM_Symbolで実行されるとき、ピーク値が第二計算結果で生成される。
これにより、本発明の第二実施形態によると、例として、信号のあるサンプリング点に対応する重み付け値が第二スレショルド値TH_2より大きく(例として、TH_2=3、つまり、前の少なくとも三個のサンプリング点とこのサンプリング点が対応するサンプリング点の第一計算結果が第一スレショルド値より大きい)、且つ、サンプリング点の第二計算結果が第四スレショルド値TH_4より小さい(例として、TH_4=0.2)時、所定の複数プリアンブルシンボルP_Symbolおよび逆プリアンブルシンボルM_Symbolがすでに検出されていることを意味する。
この方法で、マイクロプロセッサ120は、サンプリング点(あるいは、このサンプリング点に隣接するその他の任意のサンプリング点)を、信号の同期点とすることを決定する。同期点の位置が検出されるとき、マイクロプロセッサ120は、さらに、後続信号が有効な電気信号を含むことを確認し、その後、一連の信号受信および処理工程が開始されて、重要な電気情報を読み出す。
上述のように、本発明の第一および第二実施形態において、信号で送信されるプリアンブルシンボルが迅速に検出されるだけでなく、連続して、複数のプリアンブル信号を電圧信号に挿入することにより、検出の正確性が改善される。このほか、本発明の実施形態において、重み付け値を計算するメカニズムが適用され、さらに、プリアンブル信号中の同期点の誤検出を効果的に回避することができる。
本発明の実施形態は、各種方法、たとえば、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、または、それらの組み合わせを用いて実行される。理解すべきことは、上記機能を実行する任意のコンポーネント、または、コンポーネントの集合は、一般的に、上述の機能を制御する一つ以上のプロセッサとみなされる。一つ以上のプロセッサは、多種の方式、たとえば、専用のハードウェア、または、マイクロコード、または、ソフトウェアを用いてプログラム化されて上述の機能を実行する汎用目的ハードウェアで実施される。
請求項の範囲における構成要素を修飾する、たとえば、 「第一」、「第二」、 「第三」等の用語は、それ自身は何ら優先順位、優先度、または、各要素間の順序、または、方法が実行される動作の順序を暗示するものではなく、単なる標識として用いて、同じ名称を有する(異なる順序用語を有する)異なる要素を区分する。
本発明の好ましい実施態様を前述の通り開示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業であれば、本発明の思想を脱しない範囲内で各種の変形を加えることができる。
100…信号送受信装置
110…トランシーバ
120…マイクロプロセッサ
130…メモリ
300、500…重み付け表
401、402、601、602…線
PP…第一所定パターン
PM…第二所定パターン
P_Symbol…プリアンブルシンボル
Test_Symbol [1:512]、Test_Symbol [2:513]、Test_Symbol_1[1:256]、Test_Symbol_1[2:257]、Test_Symbol_2[257:512]、Test_Symbol_2[258:513]…テストシンボル

Claims (15)

  1. 信号中の同期点の位置を検出する方法であって、
    複数のサンプリング点を有する信号を受信する工程と、
    前記信号と第一所定パターンの相関計算を実行して、複数の第一計算結果を得る工程と、
    前記信号と第二所定パターンの相関計算を実行して、複数の第二計算結果を得る工程と、
    前記第一計算結果にしたがって、複数の重み付け値を生成する工程と、
    前記重み付け値にしたがって、前記信号中の同期点の位置を決定する工程と、
    を有し、
    前記信号のサンプリング点に対応する前記重み付け値が第一条件を満たし、且つ、前記サンプリング点に対応する前記第二計算結果が第二条件を満たすとき、前記サンプリング点が同期点として決定されることを特徴とする方法。
  2. 前記第一所定パターンはN点のデータを有し、前記Nは正の整数であり、前記信号と前記第一所定パターンの相関計算を実行して、前記第一計算結果を得る工程は、さらに、
    前記信号中のN個のサンプリング点を得るとともに、前記信号中の前記N個のサンプリング点と前記第一所定パターンの相互相関計算を実行する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第二所定パターンは前記信号の遅延バージョンであり、前記信号と前記第二所定パターンの相関計算を実行して、前記第二計算結果を得る工程は、さらに、
    N個のサンプリング点の前記信号を遅延させて遅延信号を得る工程、および、
    前記信号と前記遅延信号に自動相関計算を実行する工程、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記第一計算結果にしたがって、前記重み付け値を生成する前記工程は、さらに、
    前記サンプリング点に対応する前記第一計算結果が第一スレショルドより大きいか否か判断する工程と、
    前記第一計算結果が前記第一スレショルドより大きいとき、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値を増加させる工程と、
    前記第一計算結果が前記第一スレショルドより大きくないとき、且つ、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値が0より大きいとき、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値を減少させる工程、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記第一条件は、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値が第二スレショルドより大きいこと、前記第二条件は、前記サンプリング点に対応する前記第二計算結果が第三スレショルドより小さいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記第一所定パターンおよび前記第二所定パターンは、それぞれ、2N点のデータを有し、前記第一所定パターンの一部と前記第二所定パターンの一部とは逆位相関係にあり、前記相関計算は相互相関計算であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記信号と前記第一所定パターンを実行して、前記第一計算結果を得る前記工程は、さらに、
    前記信号中の2N個のサンプリング点を得るとともに、前記信号中の2N個のサンプリング点と前記第一所定パターンの相互相関計算を実行する工程を有し、
    前記信号と前記第二所定パターンの相関計算を実行して、前記第二計算結果を得る前記工程は、さらに、
    前記信号中の2N個のサンプリング点を得るとともに、前記信号中の2N個のサンプリング点と前記第二所定パターンの相互相関計算を実行する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記第一条件は、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値が第二スレショルドより大きいこと、前記第二条件は、前記サンプリング点に対応する前記第二計算結果が第四スレショルドより大きいこと
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 信号送受信装置であって、
    電力線から信号を受信するトランシーバと、
    前記信号と第一所定パターンの相関計算を実行して、複数の第一計算結果を得て、前記信号と第二所定パターンの相関計算を実行して、複数の第二計算結果を得て、前記第一計算結果にしたがって、複数の重み付け値を生成し、前記重み付け値にしたがって、前記信号中の同期点の位置を決定するマイクロプロセッサと、を有し、
    前記信号のサンプリング点に対応する前記重み付け値が第一条件を満たし、前記サンプリング点に対応する前記第二計算結果が第二条件を満たすとき、前記マイクロプロセッサは、前記サンプリング点を前記同期点とすることを決定することを特徴とする装置。
  10. 前記第一所定パターンは、N点のデータを有し、前記Nは正の整数であり、前記信号と前記第一所定パターンの相互相関計算を実行することを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記第二所定パターンは、前記信号の遅延バージョンで、前記信号と前記第二所定パターンに実行される延期相関計算は、自動相関計算であることを特徴とする請求項9に記載の信号送受信装置。
  12. 前記マイクロプロセッサは、さらに、前記サンプリング点に対応する前記第一計算結果が、第一スレショルドより大きいか否か判断し、前記第一計算結果が前記第一スレショルドより大きいとき、前記マイクロプロセッサは、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値を増加させ、前記第一計算結果が前記第一スレショルドより大きくなく、且つ、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値がゼロより大きいとき、前記マイクロプロセッサは、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値を減少させることを特徴とする請求項9に記載の信号送受信装置。
  13. 前記第一条件は、前記サンプリング点の対応する前記重み付け値が第二スレショルドより大きく、前記第二条件は、前記サンプリング点に対応する前記第二計算結果が第三スレショルドより小さいことを特徴とする請求項9に記載の信号送受信装置。
  14. 前記第一所定パターンおよび前記第二所定パターンは、それぞれ、2N点のデータを有し、前記第一所定パターンの一部と前記第二所定パターンの一部とは逆位相関係にあり、前記相関計算は相互相関計算であることを特徴とする請求項9に記載の信号送受信装置。
  15. 前記第一条件は、前記サンプリング点に対応する前記重み付け値が第二スレショルドより大きく、前記第二条件は、前記サンプリング点に対応する前記第二計算結果が第四スレショルドより大きいことを特徴とする請求項9に記載の信号送受信装置。
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