JP2018157049A - プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール - Google Patents

プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2018157049A
JP2018157049A JP2017052120A JP2017052120A JP2018157049A JP 2018157049 A JP2018157049 A JP 2018157049A JP 2017052120 A JP2017052120 A JP 2017052120A JP 2017052120 A JP2017052120 A JP 2017052120A JP 2018157049 A JP2018157049 A JP 2018157049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
cavity
core substrate
metal core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017052120A
Other languages
English (en)
Inventor
典男 関口
Norio Sekiguchi
典男 関口
佑介 井上
Yusuke Inoue
佑介 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2017052120A priority Critical patent/JP2018157049A/ja
Publication of JP2018157049A publication Critical patent/JP2018157049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】金属板をコア材とするプリント配線板にキャビティを形成する場合の剛性低下を防止する。【解決手段】そのための1つの側面に係るプリント配線板は、金属コア基板と、上面が開口し、側面及び底面の少なくとも一方から前記金属コア基板の一部が露出するように樹脂で形成されるキャビティと、前記金属コア基板の一部と接続されるように、前記キャビティの側面及び底面を被覆するめっき層と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール
に関する。
従来から金属板をコア材とし、この金属板に絶縁層や配線層を順次積層するように構成されるプリント配線板が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。このようなプリント配線板は、耐ノイズ性や剛性、放熱性等の様々な優れた特性を有している。
一方で、電子機器に対する小型化、薄型化の要求はとどまるところを知らず、例えばスマートフォンのような高機能携帯端末に用いられるカメラモジュールに対しても、より一層の薄型化が求められている。
特開昭62−052988号公報 特開2000−101245号公報
カメラモジュールは、レンズと撮像センサとの間に一定の距離を必要とするため、カメラモジュールを薄型化するためには、撮像センサの上面からプリント配線板の底部までの距離を短くする必要がある。このため、プリント配線板にキャビティを形成し、このキャビティ内に撮像センサを収納することで、撮像センサの上面からプリント配線板の底部までの距離を短くする技術が開発されている。
しかしながら、プリント配線板にキャビティを形成すると、キャビティを形成した部分の厚みが薄くなるため、その部分の剛性が低下する可能性がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、金属板をコア材とするプリント配線板において、キャビティを形成する場合の剛性低下を防止することを一つの目的とする。
本発明の1つの側面に係るプリント配線板は、金属コア基板と、上面が開口し、側面及び底面の少なくとも一方から前記金属コア基板の一部が露出するように樹脂で形成されるキャビティと、前記金属コア基板の一部と接続されるように、前記キャビティの側面及び底面を被覆するめっき層と、を備える。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、金属板をコア材とするプリント配線板にキャビティを形成する場合の剛性低下を防止することが可能となる。
本実施形態に係るプリント配線板の断面図である。 本実施形態に係るプリント配線板の平面図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板の断面図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。 本実施形態に係るプリント配線板に形成されるブリッヂを説明するための図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプリント配線板及びプリント配線板の製造方法を説明する。本実施形態に係るプリント配線板はカメラモジュール用として好適であるが、カメラモジュール以外にも適用可能である。例えば無線モジュールである。なお、図面において共通の構成要素には同一の参照符号が付されている。
==プリント配線板==
図1及び図2に、本実施形態に係るプリント配線板1000を示す。なお図2はプリント配線板1000の平面図であるが、本実施形態では、プリント配線板1000の板厚方向をz軸方向とし、プリント配線板1000を図2のように平面視した際の左右方向をx軸方向とし、x軸及びz軸に直交する縦方向をy軸方向とする。またLは、本実施形態に係るプリント配線板1000を説明するために便宜上用いる基準位置であり、プリント配線板1000における所定位置を通り、yz平面に平行な平面を表す。
図1は、図2に示すプリント配線板1000のA−A断面を、y軸に沿って正面視した場合の投影図である(なお、図3以下のA−A断面と記載されている図面も同様である)。
図1に示すように、本実施形態に係るプリント配線板1000は、金属コア基板100の両面に、絶縁層200と、配線層410とが少なくとも一層ずつ積層され、基板の最上面と最下面には、ソルダレジスト層600が必要によって積層されている。
また本実施形態に係るプリント配線板1000には、キャビティ500が形成されている。キャビティ500は、カメラモジュール用の撮像センサを初めとする各種のLSI(Large Scale Integrated circuit)やIC(Integrated Circuit)、その他、抵抗素子やコンデンサ、コイル等の様々な電子部品(不図示)を収容するためのスペースである。またこのスペースに無線用のICが収容され、基板の表面、裏面または内層にアンテナが形成された無線モジュールも実現可能である。キャビティ500は、収容する電子部品のサイズに応じて適切なサイズに形成される。
プリント配線板1000にキャビティ500を形成すると、キャビティ500の底部とプリント配線板1000の下面との間の厚さが薄くなるため、キャビティ500を形成しない場合に比べるとプリント配線板1000の剛性が低下し、キャビティ500の部分が撓み易くなる可能性がある。
そこで本実施形態に係るプリント配線板1000は、キャビティ500内の側面及び底面に、金属コア基板100と一体となって接続されるめっき層400を形成している。キャビティ500内のめっき層400が金属コア基板100(実施例ではブリッヂ)に接続されるように構成されているため、このめっき層400がプリント配線板1000のキャビティ500部分の補強となり、プリント配線板1000の剛性低下を防止する構造を実現している。このため、例えばプリント配線板1000の輸送中の振動や衝撃などによる撓みの発生を防止でき、プリント配線板1000の信頼性向上や品質向上、歩留まり向上を図ることも可能となる。またキャビティ500に電子部品を搭載した後も、電子部品の剥がれや脱落を防止できる。尚、めっき層400は、金属コア基板100と同一材料が好ましく、ここではCuを採用している。ただし、金属コア基板100の金属と密着性の優れた金属がめっきとして採用されても良い。
さらに、キャビティ500に収容される電子部品から発生する熱を効率よく金属コア基板100を通じて外部に排出することもできる。しかもプリント配線板1000の耐ノイズ性も向上することもできる上、プリント配線板1000の電気的特性を向上させることも可能となる。
またこのキャビティ500に無線用のICベアチップまたはパッケージされたICを実装し、基板の層内または基板の表面にアンテナを形成すれば、ICがシールドされた無線モジュールとしても実現可能である。尚、キャビティ内壁は、めっきが施されてあるため、実装されたICは、電極が上を向いた状態で実装される。例えば図1に於いて、前記ICがフェイスアップで実装され、キャビティとICの隙間、そして基板前面に絶縁層を被覆し、その後に、レーザー等でコンタクト孔を形成した後に、メッキで電極を形成する。更にこの電極の上にシールドメタルとして、ICを覆うメタルが施されることで、ICは、シールドされる。尚アンテナは、ICの周囲に位置する、基板の層内または、基板の表か裏に設ければよい。
金属コア基板100は、銅製の平板状の部材であって、プリント配線板1000に剛性を付与している。金属コア基板100に銅を採用することによって、放熱特性や剛性、電気的特性、加工容易性に優れた金属コア基板100を実現できる。本実施形態において、金属コア基板100の厚みは、250μm以下、例えば210μm,160μm,120μmである。金属コア基板100は接地配線を兼用することもでき、一般にはGNDとなっている。本実施形態に係る金属コア基板100は、後述するように、キャビティ500となる部分の金属が除去されている。
絶縁層200は、金属コア基板100に積層される。絶縁層200は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ビスマレイミドトリアジン樹脂、これら樹脂にガラス繊維が織り込まれたガラスクロスなどの補強フィラーを含有させたもの等の絶縁性の熱硬化性樹脂からなる。絶縁層200は金属コア基板100の上面及び下面に積層されるが、下面に積層される絶縁層200はキャビティ500の底面を成すことになる。
配線層410は、前記絶縁層200により絶縁処理され、プリント配線板1000に搭載される様々な電子部品(不図示)を電気的に接続するための配線パターンおよび電極となる。
ソルダレジスト層600は、プリント配線板1000、特に配線層410を含む導電パターンを保護する絶縁膜であり、プリント配線板1000の表面と裏面に積層される。ソルダレジスト層600は、例えば、熱硬化性エポキシ樹脂からなる。
このソルダレジスト層600は、プリント配線基板1000の最表面では、電極の一部を露出するように覆われている。そしてこの露出した電極は、実装部品の電極が直接半田固着されるパッドであったり、実装部品とワイヤーボンドを介して接続するボンディングパッドとして機能する。一方、プリント配線板1000の裏側も、ソルダーレジスト層600で覆われ、外部電極の一部が露出されており、主に、半田ボール用のバンプが載せられる。尚、表面と同様に、裏面の実装部品が用意される場合、実装部品の電極が直接固着されるパッドして機能させても良い。
なおプリント配線板1000は、図示しない信号配線や導体ビアを含んでいても良い。またプリント配線板1000は、絶縁層200と配線層410が繰り返し積層されるいわゆる複数層のプリント配線板1000であっても良いし、絶縁層200と配線層410が1層ずつ積層される単層のプリント配線板1000であっても良い。
図1に示すように、キャビティ500内には、ブリッヂの端面Eが露出しており、この端面Eとめっき層400が一体で形成されている。例えば、金属コア基板100とめっき層400がCuであれば、同一材料であるため、ブリッヂとめっきは密着性に優れる。このブリッヂは、平面視で、4つのコーナーの部分を支持している。つまり、ブリッヂは、めっきでなるBOX状のコーナー部分を支持するため、キャビティの底面・側面は、安定した状態に保持される。特に問題となる底面の撓みは、この支持により、抑止することができる。
==プリント配線板の製造方法==
つぎに、図3〜図24を参照しながら、本実施形態に係るプリント配線板1000の製造方法を説明する。
まず、図3に示すように金属コア基板100を準備する。本実施形態に係る金属コア基板100は、銅製の平板である。尚、ステンレス(SUS)、アルミニウムまたは鉄などの放熱性の優れた金属、または金属の合金などでも良い。
続いて、キャビティ500を形成するため、ダミーコアDを形成する。このダミーコアDは、後に取り除かれるため、予め、取り除きが容易になるように、グルリと溝が形成される。尚、ダミーコアDは、絶縁層200を積層した後で、取り除いても良い。ダミーコアDの周囲には、絶縁壁構築のため、またはキャビティ500の形成のため、溝700が形成される。しかし完全に貫通した溝であるとダミーコアDが落下するため、ブリッヂ710が設けられる。ここでは、金属コア基板100の両面には、前述の溝700に対応する部分がホトリソグラフィーによりエッチングされて形成され、エッチングが進むにつれて、上側の溝と下側の溝がお互いに到達することで、上から下まで貫通した溝700が形成できる。
例えば、図4(A)に示すように、ブリッヂ710以外の部分は、金属コア基板100を貫通する第1部分が形成され、ブリッヂ710に相当する部分は、貫通しない第2部分が形成される。
尚、後述する、溝700への樹脂の流入の時、溶融樹脂が入りやすいように、710Aと710Cのブリッヂは、上側を取り除き、下側で支えている(以下、下側が残っているので、下側ブリッヂと呼ぶ)。また710Bと710Dは、下側を取り除き、上側で支えている(以下、上側が残っているので、上側ブリッヂと呼ぶ)。
これらは、金属コア基板100をエッチング液に浸して、両面からエッチングしている。そのため、金属コア基板100の両面にエッチングレジストが被覆され、710Aと710Cのブリッヂに相当する部分は、上側のレジストから露出し、下側のレジストで覆われている。710Bと710Dのブリッヂに相当する部分は、下側がレジストから露出し、上側はレジストが覆われている。こうすることで、金属コア基板100の厚み方向に於いて、ハーフエッチングされたハーフブリッヂの形成が可能となる。(溝形成工程)。
尚、本実施形態では、ダミーコアDが矩形であるため、溝700は略長方形のリング状に形成される。また金属の除去は、エッチング加工(ハーフエッチング加工)以外に、ルータ加工(ドリル加工)やレーザ加工により行うことができる。
図4(A)において、第1ブリッヂ710Aと第2ブリッヂ710Bとを通る切断線A−A断面図を図5に示す。また図4(A)において、いずれのブリッヂ710も通らないx軸に平行な切断線B−Bにて金属コア基板100を切断した場合のB−B断面図を図6に示す。
このように、本実施形態に係る溝700は、図6の如く、ブリッヂ710が形成されない第1部分では金属コア基板100を貫通するが、図5の様に、ブリッヂ710が形成される第2部分では金属コア基板100を貫通しない。
続いて、図4(A)の構造を更に説明する。真ん中に位置する実質矩形の部分をダミーコアDとし、その周りには、所定の幅で、基板100の表から裏に貫通するスリット(溝700)が形成されている。尚、このスリット700の外側の壁は、キャビティ500の内壁となるため、ここでは、キャビティ壁Wと呼ぶことにする。
話を戻すと、ここは、ダミーコアDの全周に渡りスリット(溝700)を形成すると、このダミーコアDは落下してしまう。そのため、平面視で、矩形のダミーコアDの角部またはその近傍(図4(B)を参照)から、キャビティ壁Wに到るブリッヂ710が設けられている。このブリッヂ710は、紙面に対して、ダミーコアDの左右側辺または上下の側辺に設けても良い。ただキャビティ500内のめっき層400の安定性、ダミーコアDの安定性が考慮されて、ブリッヂ710は、4つの角部またはその角部の近傍に設けられている。このブリッヂ710A〜710Dは、ダミーコアDの厚みと同等で延在されても良い。ただここでは、第1ブリッヂ710Aと710Cでは、下側ブリッヂで、710Bと710Dは、上側ブリッヂで、ダミーコアDとリンクしている。この様に、交互に上半分と下半分でブリッヂ710が形成されると、溝700に充填される樹脂が溶融状態で流れ込んだ際、ダミーコアDと同じ厚みのブリッヂ710とは異なり、完全な壁と成らず、ハーフ溝を介すために、溶融樹脂が流れ込みやすい効果を有する。
図7〜図10に、第1ブリッヂ710A〜第4ブリッヂ710Dのそれぞれのより詳細な形状を示す。
図7〜図10において実線で示す部分は、リング状の溝700のうち、金属コア基板100と一体で残った部分を示す。
図7、図9の第1ブリッヂ710A、第3ブリッヂ710Cは、金属コア基板100に溝700を形成する際に、ブリッヂの厚みの上側半分が取り除かれ、金属コア基板100の下側半分を残している。また図8、図10に示されるように、第2ブリッヂ710B、第4ブリッヂ710Dは、金属コア基板100に溝700を形成する際に、金属コア基板100の上面側の一部の金属を除去せずに残すことによって形成される。
続いて図11に示すように、溝700全域および、ブリッヂのハーフエッチング部分に絶縁樹脂を充填し、硬化させる。これによりキャビティ500となる部分の外周を囲むように絶縁壁300が形成される(絶縁壁形成工程)。そしてこの絶縁壁300は後にキャビティ500の側面をなすことになる。なお絶縁壁300を構成する絶縁樹脂は、粒状・破砕状のフィラーを混ぜても良いし、絶縁樹脂は、金属コア基板100の表面や裏面に薄く形成されても良い。
次に図12に示すように、金属コア基板100の上面及び下面に、絶縁層200を形成する(絶縁層形成工程)。金属コア基板100の下面側に形成される絶縁層200は、後の工程でキャビティ500を形成する際にキャビティ500の底面となる。
つぎに図13に示すように、絶縁層200の表面、裏面に全面に渡りめっき(例えば銅めっき)を行い、その後のパターニングにより、配線層410を形成する。尚、配線層410に相当するエッチングレジストを開口し、ここに部分めっきで形成しても良い。またCu箔が設けられた絶縁層からなるシートを貼り合わせても良い。
尚、図14には、パターニングされた導電パターン410を図示している。
続いて図15に示すように、表面と裏面の配線層410を覆うように、再度、絶縁層200を形成する。
そして、図16及び図17に示すように、プリント配線板1000にキャビティ500を形成する(キャビティ形成工程)。キャビティ500は、プリント配線板1000の上面側に開口が形成され、絶縁壁300で囲まれるダミーコアDを金属コア基板100から除去することで形成される。
具体的には、まず図16に示すように、プリント配線板1000の上面側からドリル加工を行う。ここは、絶縁層200があり、エッチングが不可能なためである。このドリル加工により、ダミーコアDが露出するまで切削する。尚、ドリル加工の範囲は、絶縁壁300で囲まれる領域である。
このドリル加工によってダミーコアDが露出する図16に示す状態になったら、その後、エッチング加工を行う。これにより、図17に示すように、絶縁壁300と、底面の絶縁層200と、で囲まれるダミーコアDを除去することができる。
このようにして、側面及び底面を有するBOX状のキャビティ500がプリント配線板1000に形成される。
また図17に示されるように、絶縁壁300は、キャビティ500の側面を覆い、コーナー部では、ブリッヂ端面Eが露出している。
具体的には、第1ブリッヂ710Aにおいては第1露出部711A(図7及び図17参照)が露出し、第2ブリッヂ710Bにおいては第2露出部711B(図8及び図17参照)が露出し、第3ブリッヂ710Cにおいては第3露出部711C(図9参照)が露出し、第4ブリッヂ710Dにおいては第4露出部711D(図10参照)が露出する。
また本実施形態では、キャビティ500部分のエッチング処理を行う際に、各露出部711がエッチャントに曝されるため、各露出部711は、絶縁壁300よりも若干凹んだ状態になる。
そして、上述したキャビティ500の側面をドリル加工(図16参照)した際に生じた樹脂片(スミア)などを取り除くためにデスミア処理を行い、その後、図18に示したように、キャビティ500の内部(キャビティ500の側面及び底面の全体)も含めて、プリント配線板1000の上面側の表面全体にめっきを行う(めっき工程)。尚、この時、裏面全体にもめっきが形成されても良い。
なお図18においては、便宜上キャビティ500の内部のめっき部分をめっき層400と表し、キャビティ500の外部のめっき部分を配線層410と表している。なお、このキャビティ500の内部の側面及び底面に形成されるめっき層400は、キャビティ500のそれぞれの角部すなわち側稜部に形成されているブリッヂ710の露出部711にも施されるため、これらのブリッヂ710を介して金属コア基板100と電気的、熱的、さらには構造的にも連結する。またブリッヂの露出部711とめっきは、同一材料または密着性が高い材料であるため、めっきは、キャビティ500内に強固に密着されて形成される。
このような態様により、キャビティ500を形成することによるプリント配線板1000の剛性低下を防止することが可能となる。特に、キャビティ500の側面及び底面に形成されるめっき層400がキャビティ500の4つの側稜部にそれぞれ形成されているブリッヂ710によって金属コア基板100と結合しているため、キャビティ500に外部から応力が加わったような場合であっても、キャビティ500を変形しにくくすることができる。そしてプリント配線板1000の輸送中にキャビティ500に振動や衝撃などが加わっても、キャビティ500が変形しにくいため撓みにくく、プリント配線板1000の信頼性向上や品質向上、歩留まり向上を図ることが可能となる。
その後、図19に示すように、キャビティ500内に、エポキシ樹脂等の所定の穴埋め樹脂800を埋める穴埋め処理を行い、プリント配線板1000の上面を一旦平らにする。
そして図20〜図23に示すように、プリント配線板1000の上面の配線層410に対してフォトエッチング処理を行って、配線層410に配線パターンを形成する。
まず図20に示すように、配線層410の上面と下面の配線層410にホトレジストPSRを形成する。そして図21に示すように、PSRを、配線パターンに応じて現像する。次に図22に示すように、配線層410に対するエッチング処理を行い、さらに図23に示すようにPSRを除去することで、配線層410を形成する。またこの時、キャビティ内の穴埋め樹脂800も合わせて除去する。
そして図24に示すように、配線層410の上面にソルダレジスト層600を形成すると、本実施形態に係るプリント配線板1000が完成する。尚、裏面の配線層410を露出させて、半田用の外部接続電極としても良い。その際は、絶縁層200やPSRをエッチングして、半田塗布用の開口部を形成する必要がある。
以上、本実施形態に係るプリント配線板1000及びその製造方法について説明したが、本実施形態に係るプリント配線板1000は、金属コア基板100と、上面が開口し、側面から金属コア基板100の一部(露出部711)が露出するように樹脂で形成されるキャビティ500と、金属コア基板100の一部と接続されるようにキャビティ500の側面及び底面を被覆するめっき層400と、を備えている。
このような態様により、キャビティ500内のめっき層400が金属コア基板100に接続されるように構成されているため、このめっき層400がプリント配線板1000の補強となり、金属コア基板100をコア材とするプリント配線板1000にキャビティ500を形成する場合に生ずる剛性低下を防止することが可能となる。例えば、キャビティ500の側面及び底面に形成されるめっき層400がブリッヂ710を介して金属コア基板100と結合しているため、キャビティ500に外部から応力が加わったような場合であっても、キャビティ500を変形しにくくすることができる。そしてプリント配線板1000の輸送中にキャビティ500に振動や衝撃などが加わっても、キャビティ500が変形しにくいため撓みにくく、プリント配線板1000の信頼性向上や品質向上、歩留まり向上を図ることが可能となる。
またキャビティ500内に収納される電子部品の熱が、ブリッヂやが金属コア基板100を通じて外部へ放熱される。さらにキャビティ500内のめっき層400が金属コア基板100のグランドと接続されることにより、キャビティ内の実装部品のシールドを確保することができる。
さらに、キャビティ500の側壁部分の樹脂をめっき層400で覆うことにより、側壁部分からの樹脂片等の異物脱落を防止することもでき、プリント配線板1000の品質向上を図ることも可能となる。またキャビティ500の底面部分の平坦性を向上させることができるため、コプラナリティが向上し、平坦性への要求が高いカメラモジュール用の撮像センサをキャビティ500内に収容する場合にも有効である。
また本実施形態に係るプリント配線板1000は、ブリッヂがキャビティ500の側面から露出するように、露出部711が形成されているが、このような態様とすることにより、プリント配線板1000の製造容易化を図ることが可能となる。
つまり、上述したように、ダミーコアDを形成する工程において、外周に沿って、溝700を形成してあるので、ダミーコアDのエッチングの際、容易にダミーコアDを取り除くことができる。
もちろん本実施形態に係るプリント配線板1000は、例えば図25に示すように、金属コア基板100がキャビティ500の底面から露出し、キャビティ500の底面においてめっき層400と金属コア基板100とが接続するように形成されていても良い。
金属コア基板100をキャビティ500の側面から露出させるか、底面から露出させるか、あるいは両方から露出させるかは、アプリケーションなどに応じて異なる様々なプリント配線板1000の製造工程において最適となる態様を採用すればよい。
また本実施形態に係るプリント配線板1000は、金属コア基板100に形成されるキャビティ500がBOX状を呈し、露出部711が、キャビティ500の複数(本実施形態では4カ所)の側稜部に設けられている。このような態様により、キャビティ500内のめっき層400をより強固に金属コア基板100に接続させることができるため、プリント配線板1000の剛性低下をより効果的に防止することが可能となる。
また本実施形態に係るプリント配線板1000において、隣り合う2つの露出部711(例えば露出部711Aと第2露出部711B)は、キャビティ500の深さ方向における位置が異なるように、設けられている。例えば第1露出部711Aは、図7に示したように金属コア基板100の下面側に位置し、第2露出部711Bは、図8に示したように、金属コア基板100の上面側に位置している。このような態様により、プリント配線板1000に外力が加わった際にキャビティ500に伝わる応力を効果的に分散でき、キャビティ500内の変形を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態に係るプリント配線板1000は、キャビティ500の隣り合う2つの側稜部に挟まれる部分にもさらに露出部711が設けられるようにしても良い。この場合、例えば図26に示すように、角筒形状のキャビティ500を囲む絶縁壁300の側稜部のみならず、側稜部に挟まれる直線部分にもブリッヂ710が形成される。このような態様により、ブリッヂ710の数を増加できるため、プリント配線板1000の剛性低下をより一層防止することが可能となる。
またさらに、本実施形態に係るプリント配線板1000において、キャビティ500における露出部分(露出部711)が設けられる位置は、キャビティ500の周囲に配置される電子部品の耐熱特性に応じて定められるようにすると良い。例えば、金属コア基板100の露出部分(露出部711)は、キャビティ500の周囲に配置される複数の電子部品の内、第1電子部品よりも耐熱特性が優れた第2電子部品が配置される方向に、第1電子部品が配置される方向よりも多く設けられるようにすると良い。
キャビティ500内に収納される電子部品から生じる熱は、キャビティ500内のめっき層400からブリッヂ710を通じてキャビティ500の外部の金属コア基板100に伝わる。そのため、例えば耐熱性能が低く、相対的に熱に弱い電子部品が配置される方向には、なるべくキャビティ500内の熱を伝えないように、ブリッヂ710の数を少なくした方が良い。
例えば図27に示すプリント配線板1000は、キャビティ500の右側に耐熱特性が相対的に低い第1電子部品(不図示)が配置されており、キャビティ500の左側に耐熱特性が第1電子部品よりも優れた第2電子部品(不図示)が配置されている。そのため、基準線Lよりも右側には、左側よりもブリッヂ710の数が少なくなるようにキャビティ500が構成されている。このような態様により、プリント配線板1000に搭載される電子部品の動作環境を向上させ、より高信頼のプリント配線板1000を構成することが可能となる。
また本実施形態に係るプリント配線板1000の製造方法は、平板状の金属コア基板100に電子部品を収容するためのキャビティ500が形成される部分の外周に沿って、線状に、金属コア基板100を貫通する第1部分と貫通しない第2部分とを有するように絶縁壁構築用溝700を形成する溝形成工程と、この絶縁壁構築用溝700を樹脂で充填し、キャビティ500の側面をなす絶縁壁300を形成する絶縁壁形成工程と、金属コア基板100の下面に、キャビティ500の底面をなす絶縁層200を形成する絶縁層形成工程と、金属コア基板100の上面側から、絶縁壁300及び絶縁層200で囲まれる筒状の領域の金属を除去するキャビティ形成工程と、キャビティ500の側面の第2部分において露出する金属コア基板100に接続されるように、キャビティ500の側面及び底面にめっきを行うめっき工程と、を有している。
このような態様によって、キャビティ500を有しても剛性が低下しにくいプリント配線板1000を製造することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した各部材の素材、形状、及び配置は、本発明を実施するための実施形態に過ぎず、発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な変更を行うことができる。
例えば金属コア基板100は、銅の他に、金やアルミ等の他の金属により形成されても良いし、複数の金属の合金、例えばSUSにより形成されても良い。
また、プリント配線板1000の製造方法は上述した方法に限られず、各工程の順序が異なる場合や、異なる工程や追加の工程を含む方法であっても良い。
100 金属コア基板
200 絶縁層
300 絶縁壁
400 めっき層
410 配線層
500 キャビティ
600 ソルダレジスト層
700 絶縁壁構築用溝
710 ブリッヂ
710A 第1ブリッヂ
710B 第2ブリッヂ
710C 第3ブリッヂ
710D 第4ブリッヂ
711 露出部
711A 第1露出部
711B 第2露出部
711C 第3露出部
711D 第4露出部
800 穴埋め樹脂
1000 プリント配線板
L 基準位置
E ブリッヂの端面
D ダミーコア
W キャビティ壁
PSR ホトレジスト

Claims (10)

  1. 金属コア基板と、
    上面が開口し、側面及び底面の少なくとも一方から前記金属コア基板の一部が露出するように樹脂で形成されるキャビティと、
    前記金属コア基板の一部と接続されるように、前記キャビティの側面及び底面を被覆するめっき層と、
    を備えたことを特徴とするプリント配線板。
  2. 請求項1に記載のプリント配線板であって、
    前記金属コア基板の露出部分は、前記キャビティの側面に設けられる
    ことを特徴とするプリント配線板。
  3. 請求項2に記載のプリント配線板であって、
    前記キャビティは角筒形状を呈し、
    前記金属コア基板の露出部分は、前記キャビティの側面における複数の側稜部に設けられる
    ことを特徴とするプリント配線板。
  4. 請求項3に記載のプリント配線板であって、
    前記金属コア基板の露出部分は、さらに、隣り合う2つの前記側稜部で挟まれる前記キャビティの側面に設けられる
    ことを特徴とするプリント配線板。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のプリント配線板であって、
    前記金属コア基板の隣り合う2つの露出部分は、前記キャビティの深さ方向における位置が異なるように設けられる
    ことを特徴とするプリント配線板。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のプリント配線板であって、
    前記金属コア基板の露出部分は、前記キャビティの周囲に配置される複数の電子部品の内、第1電子部品よりも耐熱特性が優れた第2電子部品が配置される方向に、前記第1電子部品が配置される方向よりも多く設けられる
    ことを特徴とするプリント配線板。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のプリント配線板であって、
    前記金属コア基板は銅を用いて形成される
    ことを特徴とするプリント配線板。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のプリント配線板を用い、前記キャビティ内に撮像素子を設けたカメラモジュール。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のプリント配線板を用い、前記キャビティ内に無線用のICを設けた無線モジュール。
  10. 請求項9の無線モジュールに於いて、前記ICの端子は、上側に設けられることを特徴とする無線モジュール。
JP2017052120A 2017-03-17 2017-03-17 プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール Pending JP2018157049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052120A JP2018157049A (ja) 2017-03-17 2017-03-17 プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052120A JP2018157049A (ja) 2017-03-17 2017-03-17 プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018157049A true JP2018157049A (ja) 2018-10-04

Family

ID=63716942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017052120A Pending JP2018157049A (ja) 2017-03-17 2017-03-17 プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018157049A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008124247A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Toppan Printing Co Ltd 部品内蔵基板及びその製造方法
JP2010177713A (ja) * 2007-09-05 2010-08-12 Taiyo Yuden Co Ltd 電子部品内蔵型多層基板
JP2013141028A (ja) * 2008-10-31 2013-07-18 Taiyo Yuden Co Ltd プリント配線板

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008124247A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Toppan Printing Co Ltd 部品内蔵基板及びその製造方法
JP2010177713A (ja) * 2007-09-05 2010-08-12 Taiyo Yuden Co Ltd 電子部品内蔵型多層基板
JP2013141028A (ja) * 2008-10-31 2013-07-18 Taiyo Yuden Co Ltd プリント配線板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7973397B2 (en) Package substrate having embedded semiconductor chip and fabrication method thereof
US8357860B2 (en) Wiring board having a connecting pad area which is smaller than a surface plating layer area
WO2011102561A1 (ja) 多層プリント配線基板およびその製造方法
KR101531097B1 (ko) 인터포저 기판 및 이의 제조방법
JP5436963B2 (ja) 配線基板及び半導体装置
JP2008085089A (ja) 樹脂配線基板および半導体装置
JP2005085897A (ja) リードフレーム、リードフレームの製造方法、及びこのリードフレームを用いた半導体装置
JP2007095739A (ja) 半導体装置
JP2019179831A (ja) 配線基板、配線基板の製造方法
JP6414645B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP2015181155A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
US10062649B2 (en) Package substrate
JP5188289B2 (ja) プリント基板の製造方法
JP2018157049A (ja) プリント配線板、カメラモジュール及び無線モジュール
JP5446623B2 (ja) センサ素子モジュール
JP5484705B2 (ja) 半導体モジュールおよび半導体モジュールを備える携帯機器
JP2013211497A (ja) 部品接合構造
JP5776373B2 (ja) 電子装置
JP6798895B2 (ja) 配線基板
KR20060039613A (ko) 플립 칩 조립 구조를 가지는 칩-온-보드 패키지 및 그제조 방법
US11272614B2 (en) Printed wiring board and method for manufacturing the same
KR101168413B1 (ko) 리드 프레임 및 그 제조 방법
JP2010238994A (ja) 半導体モジュールおよびその製造方法
JP5825171B2 (ja) 電子装置およびその製造方法
JP2006210796A (ja) 回路装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210330