JP2018156031A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】有色の記録媒体上に白色の画像情報に基づく元の白色画像を形成する場合に比べて、ドット形状のばらつきが少ない画像を形成することができる画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】白色トナーにより白色トナー像を形成する第1像形成部と、有色トナーにより有色トナー像を形成する第2像形成部と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値より大きく且つ100%未満になる場合には、有色の記録媒体上に白色トナーにより白色ベタ画像が形成され、白色ベタ画像上の白色画像の白色ドット間に対応する部位に、有色の記録媒体と同じ色の有色ドットを有する有色画像が有色トナーにより形成されるように、各部による画像形成を制御する制御部と、を備えた画像形成装置とする。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、帯電された静電潜像担持体表面に、光書き込み手段にて光を照射することで静電潜像を形成し、該静電潜像担持体と現像手段との間に印加する現像バイアスによって上記静電潜像にトナーを供給してトナー画像を形成し、該トナー画像を転写材に転写して2値画像を形成する、電子写真方式の画像形成装置において、白色トナーを除く有色トナーにて形成された有色トナー画像に対し、表現する階調に応じて有色トナー画像の一部面積を隠蔽するように、白色トナーにて形成される白色トナー画像が配置されることを特徴とする画像形成装置が開示されている。
特開2001-350310号公報
本発明の目的は、有色の記録媒体上に白色の画像情報に基づく元の白色画像を形成する場合に比べて、ドット形状のばらつきが少ない画像を形成することができる画像形成装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、白色トナーにより白色トナー像を形成する第1像形成部と、有色トナーにより有色トナー像を形成する第2像形成部と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値より大きく且つ100%未満になる場合には、前記有色の記録媒体上に白色トナーにより白色ベタ画像が形成され、前記白色ベタ画像上の前記白色画像の白色ドット間に対応する部位に、前記有色の記録媒体と同じ色の有色ドットを有する有色画像が前記有色トナーにより形成されるように、前記第1像形成部、前記第2像形成部、及び前記転写部による画像形成を制御する制御部と、を備えた画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、白色トナーにより白色トナー像を形成する第1像形成部と、有色トナーにより有色トナー像を形成する第2像形成部と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値より大きく且つ100%未満になる場合には、前記有色の記録媒体上に白色トナーにより白色ベタ画像が形成され、前記白色ベタ画像上の前記白色画像の白色ドット間に対応する部位に、前記有色の記録媒体から取得された色の有色ドットを有する有色画像が前記有色トナーにより形成されるように、前記第1像形成部、前記第2像形成部、及び前記転写部による画像形成を制御する制御部と、を備えた画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御部は、白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値以下になる場合には、白色トナーにより前記白色画像が形成されるように、前記第1像形成部、前記第2像形成部、及び前記転写部による画像形成を制御する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記白色トナーの粒径が前記有色トナーの粒径よりも大きい、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記閾値が、前記白色ベタ画像上の前記白色画像の白色ドット間に対応する部位に前記有色ドットが形成される場合のドットのばらつきを表す値が、前記有色の記録媒体上に前記白色トナーにより前記白色画像が形成される場合のドットのばらつきを表す値と等しくなる場合の、前記白色画像の網点面積率である、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記閾値が、記録媒体の種類に応じて予め設定されている、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記閾値が、50%である、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像形成装置の制御部として機能させるためのプログラムである。
請求項1、請求項2、請求項8に記載の発明によれば、有色の記録媒体上に白色の画像情報に基づく元の白色画像を形成する場合に比べて、ドット形状のばらつきが少ない画像を形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、元の白色画像に代えて白色ベタ画像上に有色ドットを形成する場合に比べて、ドット色味のばらつきが少ない画像を形成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、白色トナーの粒径が有色トナーの粒径と同じ大きさの場合に比べて、ドット形状のばらつきを抑制する効果が高くなる。
請求項5に記載の発明によれば、ドット形状のばらつき及びドット色味のばらつきの各々が増加しないように、画像形成の制御を切り替えることができる。
請求項6に記載の発明によれば、記録媒体の種類に応じて閾値を設定しない場合と比べて、記録媒体の種類に応じたドット形状のばらつきを低減することができる。
請求項7に記載の発明によれば、中間調の代表値である50%より面積階調率が大きい元の白色画像を形成する場合に比べて、ドット形状のばらつきが少ない画像を形成することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に備えられたトナー像形成部の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の操作表示部に表示される設定画面の一例を示す模式図である。 (A)は黒色の記録媒体上に白色トナーで形成された白色画像を示す模式図である。(B)は黒色の記録媒体に形成された白色ベタ画像上に黒色トナーで形成された黒色画像を示す模式図である。 黒色の記録媒体上に形成された画像の総合ばらつき値を示すグラフである。 (A)は黒色の記録媒体上にW画像が形成された状態を示す模式図である。(B)は黒色の記録媒体上にW+K画像が形成された状態を示す模式図である。 (A)は黒色の記録媒体上にW画像が形成された状態を示す模式図である。(B)は黒色の記録媒体上にW+K画像が形成された状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御部で実行される「白色画像モード処理」の手順の一例を示すフローチャートである。 収容器と記録媒体の色及び種類との関係の一例を示す図表である。 記録媒体の種類と閾値との関係の一例を示す図表である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<画像形成装置>
まず、画像形成装置の構成について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。図1に示されるように、画像形成装置10は、電子写真方式によりシート状の記録媒体Pに画像を形成する画像形成部12と、記録媒体Pを搬送する搬送装置50と、を有している。
(画像形成部)
画像形成部12は、トナー像を形成するトナー像形成部20と、トナー像形成部20で形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写装置30と、記録媒体Pに転写されたトナー像を記録媒体Pに定着する定着装置40と、を有している。
トナー像形成部20は、色ごとにトナー像を形成するように複数備えられている。この実施の形態では、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計6色のトナー像形成部20が設けられている。図1に示す(V)、(W)、(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色を示している。転写装置30は、各色のトナー像が重畳して一次転写された転写ベルト31から、転写ニップNTにおいて記録媒体Pに、その重畳されたトナー像を転写するようになっている。
なお、第1特別色(V)及び第2特別色(W)には、画像形成装置10の利用者が使用したい任意の色が用いられる。また、トナー像形成部20V及びトナー像形成部20Wの少なくとも一方を使用しなくてもよい。本実施の形態では、第2特別色(W)として、白色顔料を含む白色トナーによる白色を用いると共に、第1特別色(V)のトナー像形成部20を使用しない例について説明する。
(トナー像形成部)
ここで、トナー像形成部の詳細構成について説明する。
図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置に備えられたトナー像形成部の構成の一例を示す概略図である。各色のトナー像形成部20は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されている。したがって、以下、各色のトナー像形成部20について、特に区別することなく説明する。トナー像形成部20は、図2に示されるように、感光体ドラム21と、帯電器22と、露光装置23と、現像装置24と、電荷付与装置26と、清掃装置25と、を有している。
感光体ドラム21は、円筒状に形成されて接地され、図示しない駆動手段によって自軸周りに回転駆動されるようになっている。感光体ドラム21の表面には、一例として負の帯電極性を呈する感光層が形成されている。図1に示されるように、各色の感光体ドラム21は、正面視で装置幅方向に沿って直線状に並べて配置されている。
帯電器22は、図2に示されるように、感光体ドラム21の表面(感光層)を負極性に帯電させるようになっている。この実施の形態では、帯電器22は、コロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器とされている。
露光装置23は、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成するようになっている。具体的には、制御部70から受け取った画像データに応じて、変調した露光光Lを帯電器22により帯電された感光体ドラム21の表面に照射するようになっている。この露光装置23によって露光光Lが照射された部分は、正極性を呈し、感光体ドラム21の表面には静電潜像が形成される。
現像装置24は、トナー(現像剤)を現像ロール241で保持し、現像ロール241で保持したトナーで、感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像を現像することで、感光体ドラム21の表面にトナー像を形成するようになっている。具体的には、現像ロール241で保持したトナーを感光体ドラム21に静電力によって付着させてトナー像を形成するようになっている。すなわち、負極性のトナーが、正極性を呈する静電潜像に付着して現像される。
電荷付与装置26は、転写後の感光体ドラム21に電荷を付与して、感光体ドラム21上の画像履歴を除去する。具体的には、負極性の電荷を感光体ドラム21に付与することで、正極性を呈する静電潜像の履歴が除去されるようになっている。電荷付与装置26としては、例えば、コロナ放電方式(非接触帯電方式)のコロトロンが用いられる。
清掃装置25は、図2に示されるように、転写装置30へのトナー像の転写後に感光体ドラム21の表面に残留した残留トナーを除去するブラシ251と、当該残留トナーを感光体ドラム21の表面から掻き取るブレード252と、を有している。また、清掃装置25は、ブラシ251に対する感光体ドラム21の回転方向上流側(下方側)に配置されたシール部材253を有している。
シール部材253は、上端部(下流端部)が感光体ドラム21に接触しており、下端部(上流端部)が感光体ドラム21から離間している。シール部材253は、ブレード252が掻き取ったトナーやブラシ251が除去したトナーを、筐体254内(図2における左側)へ落下させるように、当該トナーを案内する。
(転写装置)
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー像を、転写体の一例としての転写ベルト31(中間転写体)に重畳して一次転写し、該重畳されたトナー像を記録媒体Pに二次転写するようになっている。以下、具体的に説明する。
転写ベルト31は、図1に示されるように、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。この実施の形態では、転写ベルト31は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。複数のロール32のうち、図1に示すロール32Dは、図示しないモータの動力により転写ベルト31を矢印A方向に周回させる駆動ロールとして機能する。
転写ベルト31は、矢印A方向に周回することで、一次転写された画像を転写ニップNT(二次転写位置)へ搬送するようになっている。
また、複数のロール32のうち、図1に示すロール32Tは、転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして機能する。複数のロール32のうち、図1に示すロール32Bは、後述する二次転写ロール34の対向ロールとして機能する。ロール32Bには、前述の通り逆さ鈍角三角形状の姿勢とされた転写ベルト31の鈍角を成す下端側の頂部が巻き掛けられている。この転写ベルト31は、前述した姿勢で装置幅方向に延びる上辺部において、各色の感光体ドラム21に下方から接触している。
転写ベルト31の内側には、各感光体ドラム21のトナー像を転写ベルト31に転写させる一次転写ロール33(転写部材の一例)が配置されている。各一次転写ロール33は、転写ベルト31を挟んで対応する色の感光体ドラム21に対して対向配置されている。また、一次転写ロール33は、給電部72によって、トナー極性とは逆極性の転写電圧が印加されるようになっている。この転写電圧の印加により、感光体ドラム21に形成されたトナー像が転写ベルト31に転写される構成である。
また、転写装置30は、転写ベルト31に重畳されたトナー像を記録媒体Pに転写する二次転写ロール34を備えている。二次転写ロール34は、ロール32Bとの間に転写ベルト31を挟むように配置され、転写ベルト31との間に転写ニップNTを形成している。この転写ニップNTには、媒体供給部52から適時に記録媒体Pが供給されるようになっている。二次転写ロール34は、給電部72によって、トナー極性とは逆極性の転写電圧が印加されるようになっている。この転写電圧の印加により、転写ニップNTを通過する記録媒体Pに、転写ベルト31からトナー像が転写されるようになっている。
さらに、転写装置30は、二次転写後に転写ベルト31を清掃する清掃装置35を備えている。清掃装置35は、転写ベルト31の周回方向において、二次転写が行われる部分(転写ニップNT)の下流側で、かつ一次転写が行われる部分の上流側に配置されている。清掃装置35は、転写ベルト31の表面に残留したトナーを転写ベルト31の表面から掻き取るブレード351を備えている。
(定着装置)
定着装置40は、転写装置30においてトナー像が転写された記録媒体Pに、該トナー像を定着させるようになっている。具体的には、定着装置40は、加熱ロール41と、加圧ロール42によって、定着ニップNFにおいてトナー像を加熱しつつ加圧することで、トナー像を記録媒体Pに定着する構成とされている。
(搬送装置)
図1に示されるように、搬送装置50は、媒体供給部52と、中間搬送部58と、下流側搬送部54と、を有している。
媒体供給部52は、記録媒体Pが積載して収容される収容器521を備えている。収容器521から二次転写位置である転写ニップNTまでには、複数の搬送ロール対522及び図示しないガイド等によって媒体供給経路52Pが形成されている。
そして、収容器521の上側には、収容器521に積載された最上位の記録媒体Pを送り出す送出ロール523が配置されている。複数の搬送ロール対522のうち、記録媒体Pの搬送方向の最上流側の搬送ロール対522Sは、送出ロール523によって収容器521から重なって送り出された記録媒体Pを一枚ずつに分離する分離ロールとして機能する。また、複数の搬送ロール対522のうち、記録媒体Pの搬送方向において転写ニップNTの直上流に位置する搬送ロール対522Rは、転写ベルト31上のトナー像の移動タイミングと記録媒体Pの搬送タイミングを合わせるように動作されるようになっている。
図1に示されるように、中間搬送部58は、転写装置30の転写ニップNTから定着装置40の定着ニップNFまでの間に配置され、ロールに巻き掛けられた無端状の搬送ベルトを備えたベルト搬送部材581を複数備えている。
ベルト搬送部材581の内側から空気を吸引(負圧吸引)して記録媒体Pを搬送ベルトの表面に吸い付けながら搬送ベルトが周回して記録媒体Pを搬送するようになっている。
図1に示されるように、下流側搬送部54は、定着装置40の下流側に配置され、ロールに巻き掛けられた無端状の搬送ベルトを備えたベルト搬送部材541を備えている。ベルト搬送部材541は、定着装置40でトナー像が定着された記録媒体Pを、記録媒体Pを収容する排出部(図示省略)へ向けて搬送するようになっている。
<画像形成装置の電気的構成>
次に、画像形成装置の電気的構成について説明する。
図3は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御部70は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。即ち、制御部70は、CPU(中央処理装置; Central Processing Unit)70A、ROM(Read Only Memory)70B、RAM(Random Access Memory)70C、不揮発性のメモリ70D、及び入出力インターフェース(I/O)70Eを備えている。本実施の形態では、後述する「白色画像モード処理」を実行するためのプログラムは、ROM70Bに記憶されている。
CPU70A、ROM70B、RAM70C、メモリ70D、及びI/O70Eの各々は、バス70Fを介して互いに接続されている。CPU70Aは、ROM70Bに記憶されたプログラムを読み出して、RAM70Cをワークエリアとしてプログラムを実行する。制御部70のI/O70Eには、画像形成部12、搬送装置50、給電部72、操作表示部100、通信部102、及び記憶部104の各部が接続されている。制御部70は、これら各部を制御する。
操作表示部100は、スタートボタンやテンキー等の各種ボタン、設定画面等の各種画面を表示するためのタッチパネルなどを含んで構成されている。操作表示部100は、上記構成により、利用者の操作を受け付けると共に、利用者に各種情報を表示する。
通信部102は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されたコンピュータと通信を行うためのインターフェースとして機能する。記憶部104は、ハードディスク等の記憶装置を備えている。記憶部104には、ログデータ等の各種データ等が記憶される。
画像情報は、画像形成装置内の画像読取装置(図示せず)から取得してもよく、通信部102を介して外部装置から取得してもよい。画像形成指示及び設定情報は、操作表示部100から取得してもよく、通信部102を介して外部装置から取得してもよい。ここで「設定情報」とは、利用者により設定された画像形成条件に関する情報である。また、各種プログラムも、通信部102を介して外部装置から取得してもよい。
なお、制御部70には、各種ドライブが接続されていてもよい。各種ドライブは、光磁気ディスク、CD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータ読み取り可能な可搬性の記録媒体からデータを読み込んだり、記録媒体に対してデータを書き込んだりする装置である。各種ドライブを備える場合には、可搬性の記録媒体にプログラムを記録しておいて、これを対応するドライブで読み込んで実行してもよい。
<画像形成装置の動作>
次に、画像形成装置の動作について説明する。
(白色トナーと有色トナー)
本実施の形態では、YMCKの4色の外に、第2特別色(W)として白色が用いられる。第1特別色(V)は使用しない。白色トナーは、白色顔料とバインダー樹脂と各種添加剤とを含んで構成されている。YMCKの各色の有色トナーは、各色顔料とバインダー樹脂と各種添加剤とを含んで構成されている。ここで「有色」とは、透明や白色ではないことを意味する。これらのトナーは、キャリアと組み合わせることにより現像剤として使用される。
白色トナー及び有色トナーの各々は、中心粒径を3μm以上9μm以下の範囲とし、比重を1以上1.7以下の範囲としてもよい。例えば、中心粒径6μm、比重1.4の白色トナーを用いてもよい。白色トナーによる隠蔽率を上げるために、有色トナーよりも中心粒径が大きな白色トナーを使用してもよい。
(画像形成モード)
図4は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の操作表示部に表示される設定画面の一例を示す模式図である。図4に示すように、本実施の形態では、画像形成モードの選択肢として、通常モード、白色下地モード、及び白色画像モードが用意されている。利用者は、図4に示す設定画面106を操作していずれかのモードを選択し、画像形成モードとして設定する。制御部70は、選択されたモードに応じて画像形成の制御を実行する。
通常モードは、例えば白色の記録媒体に、有色トナーにより有色画像を形成する態様である。有色画像と共に、白色トナーにより白色画像が形成されてもよい。白色下地モードは、例えば有色の記録媒体に、白色トナーにより白色ベタ画像を下地として形成する態様である。白色ベタ画像上に、有色トナーにより有色画像が形成されてもよい。
白色画像モードは、白色の画像データに基づいて形成される白色画像(以下、「元の白色画像」という。)の網点面積率の値に応じて、有色の記録媒体に異なる画像を形成する態様である。元の白色画像の網点面積率が閾値以下の場合は、有色の記録媒体に白色トナーにより元の白色画像を形成する。元の白色画像の網点面積率が閾値より大きく且つ100%未満の場合は、有色の記録媒体に白色トナーにより白色ベタ画像を形成する。白色ベタ画像は下地として形成される。そして、白色ベタ画像上に有色トナーにより記録媒体と同じ色の有色画像を形成する。ここで「同じ色」とは、比較せずに同じ色だと認識される程度でよい。
以下では、記録媒体の色が黒色(K)の場合について説明する。黒色は有色の一例である。図5(A)は黒色の記録媒体上に白色トナーで形成された白色画像を示す模式図である。白色画像は、白色ドット(W)を形成することで得られる画像である。この白色単色の画像を「W画像」と称する。一方、図5(B)は黒色の記録媒体に形成された白色ベタ画像上に黒色トナーで形成された黒色画像を示す模式図である。黒色画像は、黒色ドット(K)を形成することで得られる画像である。白色ベタ画像上に黒色画像を重ねた重畳画像を「(W+K)画像」と称する。
(総合ばらつき値)
白色画像モードで、元の白色画像の網点面積率の値に応じて、形成する画像を変更するのは、得られる画像を構成するドットのばらつきを低減するためである。ドットのばらつきが大きいと、得られる画像の「粒状感」が悪化し、見た目の「ノイズ感」が目立つようになる。ドットのばらつきには、ドットが形成される位置がずれる「ドット位置のばらつき」、形成されるドットの形状が異なる「ドット形状のばらつき」、形成されるドットの色味が異なる「ドット色味のばらつき」等がある。ここで「ドット形状のばらつき」は「ドット面積のばらつき」と同義である。
本実施の形態では、種々の要因で生じるドットのばらつきを「総合ばらつき値」という指標で評価する。「総合ばらつき値」は、得られる画像の明度L*、色相a*、及び色相b*を測定し、これらの測定値から細かな色味のむらを数値化したものである。明度L*、色相a*、及び色相b*の各々は、CIE1976L*a*b*表色系において定義されている。
総合ばらつき値が大きいほど、小さい場合に比べ、画像の細かな色味のむらが大きいことを表す。ドット位置のばらつきやドット形状のばらつきも、画像上では細かな色味のむらとして現れるので、同じ手法で数値化される。したがって、「総合ばらつき値」は、種々の要因で生じるドットのばらつきを総合的に評価する指標となる。また、総合ばらつき値による評価結果は、感応評価の結果とも一致する。
図6は黒色の記録媒体上に形成された画像の総合ばらつき値を示すグラフである。横軸は元の白色画像の網点面積率(以下、「白面積率」という。)を表し、縦軸は総合ばらつき値を表す。実線は黒色の記録媒体上に形成されたW画像の総合ばらつき値を表し、点線は黒色の記録媒体上に形成された(W+K)画像の総合ばらつき値を表す。
図示した例では、元の白色画像の白面積率が50%未満では、(W+K)画像の総合ばらつき値が、W画像の総合ばらつき値よりも大きい。元の白色画像の白面積率が50%と100%とでは、W画像の総合ばらつき値と(W+K)画像の総合ばらつき値とが等しくなる。元の白色画像の白面積率が50%より大きく且つ100%未満では、W画像の総合ばらつき値が、(W+K)画像の総合ばらつき値よりも大きい。
なお、元の白色画像の白面積率が50%で、W画像の総合ばらつき値と(W+K)画像の総合ばらつき値とが等しくなるのは、白面積率50%は中間調の代表値であり、W画像及び(W+K)画像のいずれでも総合ばらつき値が大きくなるためだと推測される。また、元の白色画像の白面積率が100%で、W画像の総合ばらつき値と(W+K)画像の総合ばらつき値とが等しくなるのは、(W+K)画像において黒色ドットが形成されないからである。
したがって、領域Aのように、W画像の総合ばらつき値が(W+K)画像の総合ばらつき値よりも大きい領域では、W画像に代えて(W+K)画像を形成する方が、総合ばらつき値が小さくなる。即ち、元の白色画像をそのまま形成するよりも、白色ベタ画像上に黒色画像を重ねた重畳画像を形成する方が、得られる画像を構成するドットのばらつきが低減されるのである。
例えば、W画像の総合ばらつき値と(W+K)画像の総合ばらつき値とが等しくなる白面積率50%を閾値として、W画像を形成するか、(W+K)画像を形成するかを切り替えるとよい。元の白色画像の白面積率が50%以下の場合には、W画像を形成する。元の白色画像の白面積率が50%より大きく且つ100%未満の場合には、W画像に代えて(W+K)画像を形成する。これにより、総合ばらつき値は、切り替えない場合の総合ばらつき値よりも小さくなる。なお、本実施の形態では、ドット位置のばらつきは小さいので、主に、ドット形状のばらつきとドット色味のばらつきとの間でのトレードオフになる。
図7(A)は黒色の記録媒体上にW画像が形成された状態を示す模式図である。図7(B)は黒色の記録媒体上に(W+K)画像が形成された状態を示す模式図である。ここで、白色トナーの粒径は、黒色トナーの粒径より大きい。図7(A)に示すように、黒色の記録媒体上に白面積率が70%のW画像を形成した場合、領域Bでは、白色ドット間に黒色の記録媒体が露出し、黒色ドットのように見える。領域Bの黒色ドットは、形状が歪んでいる。図7(A)に示す例では、黒色ドット同士は形状が各々異なり、ドット形状のばらつきが大きい。
一方、黒色の記録媒体上に(W+K)画像を形成した場合、図7(B)に示すように、元の白色画像の白色ドット間に対応する部位(例えば、領域Bに対応する領域C)に黒色ドットが形成される。このように、記録媒体と同じ色の黒色ドットを白色ベタ画像上に形成すると、黒色の記録媒体上にW画像を形成した場合と、白色の割合(白面積率)及び色合いが同じ画像が形成される。白色画像の白面積率70%は、黒色画像の黒面積率30%に相当する。領域Cに形成される黒色ドットは、図7(A)の領域Bの黒色ドットに比べて、形状が円に近付いておりコントラストもよい。図7(B)に示す例では、黒色ドット同士は形状が類似し、図7(A)に示す黒色ドットに比べてドット形状のばらつきが小さい。
また、W画像の総合ばらつき値が(W+K)画像の総合ばらつき値よりも小さい領域では、W画像を形成する方が、総合ばらつき値が小さくなる。即ち、元の白色画像をそのまま形成する方が、得られる画像を構成するドットのばらつきが低減される。図8(A)は黒色の記録媒体上にW画像が形成された状態を示す模式図である。図8(B)は黒色の記録媒体上に(W+K)画像が形成された状態を示す模式図である。
図8(A)に示すように、黒色の記録媒体上に白面積率が20%のW画像を形成した場合、白色ドット間に黒色の記録媒体が露出するが、露出範囲が広いため黒色ドットのようには見えない。また、白色ドットの形状は丸い。白色ドット同士は形状が類似し、ドット形状のばらつきは小さい。
一方、黒色の記録媒体上に白面積率の20%の(W+K)画像を形成した場合、図8(B)に示すように、元の白色画像の白色ドット間に対応する部位に黒色ドットが形成される。黒色ドットが形成される領域が多くなると、白色ベタ画像との間で混色が発生する。例えば、領域Dに形成される黒色ドットは、白色ベタ画像との混色により、他の黒色ドットとは色味が異なる。黒色ドット同士は色味が異なり、ドット色味のばらつきが大きい。また、黒色ドット間に白色ベタ画像が露出し、白色ドットのように見えるが、白色ドット同士は形状が各々異なり、ドット形状のばらつきが大きい。
なお、図7及び図8は、白色トナーの粒径が黒色トナーの粒径より大きい場合を図示している。しかしながら、上記の事象は、白色トナーの粒径と黒色トナーの粒径とが等しい場合も起きる。白色トナーの粒径と黒色トナーの粒径とが等しい場合は、図6に一点鎖線で示すように「W画像」の総合ばらつき値が全体的に低下する。
換言すれば、白色トナーの粒径が黒色トナーの粒径より大きい場合は、W画像に代えて(W+K)画像を形成すると、トナー粒径が等しい場合に比べて、総合ばらつき値が大幅に低減される。特に、ドット形状のばらつきを抑制する効果が高くなる。これは、粒径の大きな白色トナーは、画像の細部を描くのに不向きであるのに対し、粒径の小さい黒色トナーによれば、画像の細部もきれいに描かれるからである。
(画像形成手順)
次に、図1及び図2を参照して各モードの画像形成手順について説明する。各モードの手順は、利用者により設定されたモードでの画像形成が指示されると開始される。なお、手順を開始する際には、取得された画像情報は、画像形成用の各色の画像データ(ラスタデータ)に変換されているものとする。
−通常モードの画像形成手順−
通常モードが選択された場合に、制御部70は、YMCK各色のトナー像形成部20Y〜20K、白色のトナー像形成部20Wを含む画像形成部12及び搬送装置50の各部に指示して、記録媒体P上に有色画像と白色画像とが形成されるように、画像形成の制御を行う。
図1に示されるように、YMCK各色のトナー像形成部20Y〜20K、白色のトナー像形成部20W、転写装置30、及び定着装置40を作動させる。これにより、図2に示されるように、各色のトナー像形成部20の感光体ドラム21、現像装置24の現像ロール241が回転され、転写ベルト31が周回される。また、加圧ロール42が回転されると共に、加熱ロール41が周回される。さらに、これらの動作に同期して、制御部70は、搬送装置50等を作動させる。
各色の感光体ドラム21は、回転されながら帯電器22によって帯電される。また、制御部70は、画像データを各露光装置23に渡す。各露光装置23は、画像データに応じて各露光光Lを出射して、帯電した各感光体ドラム21に露光する。すると、各感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム21に形成された静電潜像は、現像装置24から供給される現像剤によって現像される。これにより、各色の感光体ドラム21には、YMCK各色及び白色のトナー像が形成される。
各色の感光体ドラム21に形成された各色のトナー像は、各色の一次転写ロール33への転写電圧の印加によって、周回する転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、各色のトナー像が重畳された重畳トナー像が形成される。この重畳トナー像は、転写ベルト31の周回によって転写ニップNTに搬送される。
この転写ニップNTには、図1に示されるように、媒体供給部52の搬送ロール対522Rによって重畳トナー像の搬送にタイミングを合わせて記録媒体Pが供給される。この転写ニップNTにおいて転写電圧が印加されることで、転写ベルト31から重畳トナー像が記録媒体Pに転写される。
トナー像が転写された記録媒体Pは、中間搬送部58によって転写ニップNTから定着ニップNFに向けて、搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過する記録媒体Pに熱及び圧力を付与する。これにより、記録媒体Pに転写されたトナー像が定着される。定着装置40から排出された記録媒体Pは、下流側搬送部54のベルト搬送部材541によって、図示しない排出部に向けて搬送される。
−白色下地モードの画像形成手順−
白色下地モードが選択された場合に、制御部70は、白色トナーにより白色ベタ画像を形成するための白色ベタの画像データを生成する。続いて、制御部70は、YMCK各色のトナー像形成部20Y〜20K、白色のトナー像形成部20Wを含む画像形成部12及び搬送装置50の各部に指示して、記録媒体P上に白色ベタ画像と有色画像とが重ねて形成されるように、画像形成の制御を行う。
白色ベタの画像データを用いて、白色のトナー像形成部20Wにより感光体ドラム21W上に白色ベタのトナー像を形成する以外は、通常モードと同様にして、記録媒体P上に画像を形成する。白色ベタ画像と有色画像とが重ねて形成された記録媒体Pは、図示しない排出部に向けて搬送される。
−白色画像モードの画像形成手順−
白色画像モードが選択された場合に、制御部70は「白色画像モード処理」を実行する。即ち、制御部70のCPU70Aは、「白色画像モード処理」を実行するためのプログラムをROM70Bから読み出し、RAM70Cをワークエリアとして使用して、プログラムを実行する。
図9は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御部で実行される「白色画像モード処理」の手順の一例を示すフローチャートである。上記の通り、「白色画像モード処理」は、利用者により設定されたモードでの画像形成が指示されると開始される。「白色画像モード処理」が開始されると、制御部70は、YMCK各色のトナー像形成部20Y〜20K、白色のトナー像形成部20W、転写装置30、定着装置40、及び搬送装置50の各部に指示して、画像形成の制御を行う。
まず、ステップ100で、画像形成に用いる記録媒体Pの色及び種類に関する情報を取得する。記録媒体の色及び種類に関する情報は、利用者の設定に基づいて、記録媒体が収容される収容器と関連付けて記憶されている。なお、図1では1つの収容器521を図示するが、画像形成装置10は複数の収容器を備えている。図10は収容器と記録媒体の色及び種類との関係の一例を示す図表である。複数の収容器と記録媒体の色及び種類との関係は、例えば、図10に示すテーブル形式で制御部70のメモリ70Dに記憶されている。
図10に示すように、記録媒体の色としては、白色、黒色、青色等がある。記録媒体の種類としては、普通紙、再生紙、コート紙等がある。図示した例では、収容器1から収容器6までの複数の収容器があり、収容器毎に異なる記録媒体の色及び種類の組合せが設定されている。例えば、利用者により収容器5が選択された場合は、設定情報(画像形成条件)から収容器5が特定され、収容器5に関連付けられた記録媒体の色(黒色)と記録媒体の種類(再生紙)の情報が取得される。
次に、ステップ102で、取得された色情報から記録媒体が有色か否かを判断する。上記の通り、有色とは、透明や白色ではないことを意味する。記録媒体が有色の場合は、ステップ104に進む。一方、記録媒体が有色ではない場合は、ステップ116に進む。
次に、ステップ104で、白色の画像データに基づいて形成される白色画像の網点面積率(元の白色画像の白面積率)を取得し、元の白色画像の白面積率が閾値より大きく且つ100%未満か否かを判断する。元の白色画像の白面積率が閾値より大きく且つ100%未満の場合は、ステップ106に進む。一方、元の白色画像の白面積率が閾値以下の場合は、ステップ116に進む。
上記では、W画像の総合ばらつき値と(W+K)画像の総合ばらつき値とが等しくなる白面積率50%を閾値としたが、ここでの「閾値」は、記録媒体の種類に応じて予め設定されている。上記のドットのばらつきは、記録媒体の種類に応じて変化する。したがって、記録媒体の種類に応じて閾値を設定してもよい。
図11は記録媒体の種類と閾値との関係の一例を示す図表である。記録媒体の種類と閾値との関係は、例えば、図11に示すテーブル形式で制御部70のメモリ70Dに記憶されている。図示した例では、普通紙の場合は閾値「X」、再生紙の場合は閾値「Y」、コート紙の場合は閾値「Z」等、記録媒体の種類に応じて異なる閾値が設定されている。例えば、利用者により収容器5が選択された場合は、収容器5に関連付けられた記録媒体の種類(再生紙)に対応する「Y」が閾値となる。
例えば、普通紙に比べて繊維による色味むらが大きい再生紙では、総合ばらつき値が大きくなる。したがって、普通紙の場合の閾値を「白面積率55%」とし、再生紙の場合の閾値を「白面積率50%」とする等、再生紙の場合の閾値を普通紙の場合の閾値よりも低くしてもよい。また、上記のドットのばらつきは記録媒体の色によっても変化するので、記録媒体の種類及び色に応じて異なる閾値を設定してもよい。
ステップ106では、白色トナーにより白色ベタ画像を形成するための白色ベタの画像データを生成する。続くステップ108では、ステップ100で取得された色の有色画像を形成するための有色画像データを生成する。例えば、取得された色が「黒色」の場合は、K色の画像データを生成する。上記の通り、元の白色画像の白色ドット間に対応する部位に黒色ドットが形成されるように、K色の画像データを生成する。ここでは、K色の画像データを生成する場合について説明するが、K色の画像データの代わりに、YMC各色の画像データを生成してもよい。
ステップ110では、白色ベタの画像データに基づいて白色のトナー像を形成するように、白色のトナー像形成部20Wに指示する。白色の感光体ドラム21Wには、白色ベタの画像データに応じた白色のトナー像が形成される。続くステップ112では、K色の画像データに基づいてK色のトナー像を形成するように、K色のトナー像形成部20Kに指示する。K色の感光体ドラム21Kには、K色の画像データに応じたK色のトナー像が形成される。
ステップ114では、白色のトナー像とK色(黒色)のトナー像とを記録媒体P上に転写及び定着するように、転写装置30、定着装置40、及び搬送装置50の各部に指示して、ルーチンを終了する。
上記のステップ106からステップ114により、元の白色画像の白面積率が閾値より大きく且つ100%未満の場合には、有色の記録媒体P上に白色ベタ画像と黒色画像とが重ねて形成される。元の白色画像をそのまま形成する場合に比べて、ドット形状のばらつきが少ない画像が形成される。
一方、ステップ110からステップ116に進んだ場合には、ステップ116で、白色の画像データに基づいて白色のトナー像を形成するように、白色のトナー像形成部20Wに指示する。続くステップ118で、白色のトナー像を記録媒体P上に転写及び定着するように、転写装置30、定着装置40、及び搬送装置50の各部に指示して、ルーチンを終了する。
上記のステップ116からステップ118により、元の白色画像の白面積率が閾値以下の場合には、有色の記録媒体P上に元の白色画像が形成される。元の白色画像に代えて白色ベタ画像上に有色画像を形成する場合に比べて、ドット色味のばらつきが少ない画像が形成される。
<変形例>
なお、上記実施の形態で説明した画像形成装置及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
上記の実施の形態では、記録媒体の色に関する情報が、収容器と関連付けて予め記憶されている例について説明したが、記録媒体の色に関する情報は、画像形成に使用する記録媒体から得られたものでもよい。例えば、収容器521と転写ニップNTとの間にある媒体供給経路52P(図1参照)に、スキャナ等の画像読取装置を配置して、画像形成に使用する記録媒体の色を読み取り、記録媒体の色に関する情報を取得してもよい。複数の記録媒体に一連の画像を形成する場合は、最初に画像を形成する記録媒体の色を読み取ればよい。
10 画像形成装置
12 画像形成部
20 トナー像形成部
21 感光体ドラム
22 帯電器
23 各露光装置
23 露光装置
24 現像装置
25 清掃装置
26 電荷付与装置
30 転写装置
30 黒面積率
31 転写ベルト
32 ロール
33 一次転写ロール
34 二次転写ロール
35 清掃装置
40 定着装置
41 加熱ロール
42 加圧ロール
50 搬送装置
52 媒体供給部
54 下流側搬送部
58 中間搬送部
70 制御部
72 給電部
100 操作表示部
102 通信部
104 記憶部
106 設定画面
521 収容器
NF 定着ニップ
NT 転写ニップ
P 記録媒体

Claims (8)

  1. 白色トナーにより白色トナー像を形成する第1像形成部と、
    有色トナーにより有色トナー像を形成する第2像形成部と、
    形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
    白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値より大きく且つ100%未満になる場合には、
    前記有色の記録媒体上に白色トナーにより白色ベタ画像が形成され、
    前記白色ベタ画像上の前記白色画像の白色ドット間に対応する部位に、前記有色の記録媒体と同じ色の有色ドットを有する有色画像が前記有色トナーにより形成されるように、
    前記第1像形成部、前記第2像形成部、及び前記転写部による画像形成を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 白色トナーにより白色トナー像を形成する第1像形成部と、
    有色トナーにより有色トナー像を形成する第2像形成部と、
    形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
    白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値より大きく且つ100%未満になる場合には、
    前記有色の記録媒体上に白色トナーにより白色ベタ画像が形成され、
    前記白色ベタ画像上の前記白色画像の白色ドット間に対応する部位に、前記有色の記録媒体から取得された色の有色ドットを有する有色画像が前記有色トナーにより形成されるように、
    前記第1像形成部、前記第2像形成部、及び前記転写部による画像形成を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    白色の画像情報に基づいて白色ドットにより有色の記録媒体上に形成される白色画像の網点面積率が閾値以下になる場合には、
    白色トナーにより前記白色画像が形成されるように、
    前記第1像形成部、前記第2像形成部、及び前記転写部による画像形成を制御する、
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記白色トナーの粒径が前記有色トナーの粒径よりも大きい、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記閾値が、前記白色ベタ画像上の前記白色画像の白色ドット間に対応する部位に前記有色ドットが形成される場合のドットのばらつきを表す値が、前記有色の記録媒体上に前記白色トナーにより前記白色画像が形成される場合のドットのばらつきを表す値と等しくなる場合の、前記白色画像の網点面積率である、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記閾値が、記録媒体の種類に応じて予め設定されている、
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記閾値が、50%である、
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. コンピュータを、
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像形成装置の制御部として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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