JP2018154539A - ガス発生剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料成分として硝酸グアニジンと、酸化剤成分として過塩素酸カリウムと塩基性硝酸銅とを含み、その組成において、前記硝酸グアニジン30質量%以上〜65質量%未満、前記過塩素酸カリウム20質量%以上〜40質量%未満、前記塩基性硝酸銅10質量%以上〜30質量%未満であり、前記過塩素酸カリウムの質量%が前記塩基性硝酸銅の質量%より大きいことを特徴とするガス発生剤組成物。耐熱性能及び燃焼性能を顕著に向上させることができる。
【選択図】図1
Description
(2)前記過塩素酸カリウムは22質量%〜26質量%であることを特徴とする(1)に記載のガス発生剤組成物。
(3)前記塩基性硝酸銅は14質量%〜19質量%であることを特徴とする(1)〜(2)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
(4)前記前記過塩素酸カリウムは50%粒径が1〜30μmであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
(5)前記ガス発生剤組成物中の過塩素酸カリウムの質量%は塩基性硝酸銅の質量%の1.0倍を超え、1.8倍以下であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
(6)燃料成分として硝酸グアニジンと、酸化剤成分として過塩素酸カリウムと塩基性硝酸銅とを含み、その組成において、前記硝酸グアニジン59.5質量%以上〜60.5質量%未満、前記過塩素酸カリウム23.5質量%以上〜24.5質量%未満、前記塩基性硝酸銅15.5質量%以上〜16.5質量%未満であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
(7)バインダー剤0.1質量%〜10質量%を含むことを特徴とする(1)〜(6)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
(8)スラグ形成剤を含むことを特徴とする(1)〜(7)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
(9)滑剤を含むことを特徴とする(1)〜(8)のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
さらに、上記性能をより高める観点から、本発明のガス発生剤組成物において、硝酸グアニジンが59.5質量%〜60.5質量%、過塩素酸カリウムが23.5質量%〜24.5質量%、塩基性硝酸銅が15〜19質量%であることが好ましい。
特には、本発明のガス発生剤組成物において、硝酸グアニジンが59.5質量%〜60.5質量%、過塩素酸カリウムが23.5質量%〜24.5質量%、塩基性硝酸銅が15.5質量%〜16.5質量%の場合、特に優れた燃焼特性を有することがわかった。これは、当該比率により、上記性能を確保できると共に、塩基性硝酸銅に起因する燃焼圧力が過度に上昇することを抑えつつ、着火速度を速める確保を十分に確保できるのに顕著な効果があり、そして、優れた燃焼圧力の上昇制御から、マイクロガスジェネレーター、インフレーターの外殻部材の薄肉化を有効に実現することが可能となるためである。
レーザー回折・散乱法式粒度測定装置(日機装株式会社製 マイクロトラックMT3300II)を用いて、50%粒径を測定した。なお、50%粒径とは、上述の通り、測定粒子数基準の50%粒径を指す。
ガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)をアルミ容器に入れて密封した後、140℃に調温された恒温槽に入れて放置した。その後、任意の時間でガス発生剤を取り出し、ガス発生剤の重量減少率を測定し、分解の有無について確認した。
ガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)160mgまたは180mgを容積10ccの燃焼用密閉容器に充填してガス発生剤を燃焼させ、最大到達圧力及び最大圧力への到達時間を計測した。
硝酸グアニジン51.9質量%、50%粒径が18.4μmの過塩素酸カリウム34.0質量%、塩基性硝酸銅9.1質量%、ニトログアニジン5.0質量%、グラファイト0.5質量%を混合し、次いで、0.6質量%のポリビニルアルコール水溶液11.8質量部%を噴霧添加し、110℃で2時間熱処理し、造粒後、110℃で2時間熱処理して顆粒を作製した。次に、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を添加し、打錠機にて、直径1.6mm、厚さ0.95〜1.1mmの円柱物に成形した後、120℃で5時間熱処理して本発明のガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)を得た。
硝酸グアニジン51.9質量%、50%粒径が18.4μmの過塩素酸カリウム34.0質量%、塩基性硝酸銅9.1質量%、ニトログアニジン5.0質量%、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を混合し、次いで、0.6質量%のポリビニルアルコール水溶液11.8質量部%を噴霧添加し、110℃で2時間熱処理し、造粒後、110℃で2時間熱処理して顆粒を作製した。次に、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を添加し、打錠機にて、直径1.6mm、厚さ0.95〜1.1mmの円柱物に成形した後、120℃で5時間熱処理して本発明のガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)を得た。
硝酸グアニジン55.0質量%、50%粒径が18.4μmの過塩素酸カリウム24.0質量%、塩基性硝酸銅21.0質量%、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を混合し、次いで、0.6質量%のポリビニルアルコール水溶液11.8質量部%を噴霧添加し、110℃で2時間熱処理し、造粒後、110℃で2時間熱処理して顆粒を作製した。次に、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を添加し、打錠機にて、直径1.6mm、厚さ0.95〜1.1mmの円柱物に成形した後、120℃で5時間熱処理して本発明のガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)を得た。
硝酸グアニジン57.5質量%、50%粒径が18.4μmの過塩素酸カリウム24.0質量%、塩基性硝酸銅18.5質量%、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を混合し、次いで、0.6質量%のポリビニルアルコール水溶液11.8質量部%を噴霧添加し、110℃で2時間熱処理し、造粒後、110℃で2時間熱処理して顆粒を作製した。次に、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を添加し、打錠機にて、直径1.6mm、厚さ0.95〜1.1mmの円柱物に成形した後、120℃で5時間熱処理して本発明のガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)を得た。
硝酸グアニジン60.0質量%、50%粒径が18.4μmの過塩素酸カリウム24.0質量%、塩基性硝酸銅16.0質量%、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を混合し、次いで、0.6質量%のポリビニルアルコール水溶液11.8質量部%を噴霧添加し、110℃で2時間熱処理し、造粒後、110℃で2時間熱処理して顆粒を作製した。次に、ステアリン酸マグネシウム0.4質量%を添加し、打錠機にて、直径1.6mm、厚さ0.95〜1.1mmの円柱物に成形した後、120℃で5時間熱処理して本発明のガス発生剤組成物の成形体(ガス発生剤)を得た。
比較例1〜2と実施例1〜3のガス発生剤組成物の成形体を140℃にて、96時間の耐熱試験に投入した。初期重量及び試験後重量から算出した重量減少率を表2に示す。比較例1〜2の重量減少率は5%以上であり、実施例1〜3の重量減少率は0.5%以下であり、ニトログアニジンを含まない組成は高温条件下における分解はほとんどなくガス発生剤として容認できる性能であることが確認できる。
実施例1〜3のガス発生剤組成物の成形体(180mg)について10ccタンク試験を実施した。その結果を表3に示す。実施例3>実施例2>実施例1の順で最大圧力(Pmax)が高く、圧力上昇速度(dP/dt)も高い値を示しており、燃焼速度が速くなっていることが分かる。
2、3 金属カップ
4 塞栓
5 絶縁カバー
6 点火装置
7 ガス発生剤成形体
Claims (9)
- 燃料成分として硝酸グアニジンと、酸化剤成分として過塩素酸カリウムと塩基性硝酸銅とを含み、その組成において、前記硝酸グアニジン30質量%以上〜65質量%未満、前記過塩素酸カリウム20質量%以上〜40質量%未満、前記塩基性硝酸銅10質量%以上〜30質量%未満であり、前記過塩素酸カリウムの質量%が前記塩基性硝酸銅の質量%より大きいことを特徴とするガス発生剤組成物。
- 前記過塩素酸カリウムは22質量%〜26質量%であることを特徴とする請求項1に記載のガス発生剤組成物。
- 前記塩基性硝酸銅は14質量%〜19質量%であることを特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
- 前記前記過塩素酸カリウムは50%粒径が1〜30μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
- 前記ガス発生剤組成物中の過塩素酸カリウムの質量%は塩基性硝酸銅の質量%の1.0倍を超え、1.8倍以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
- 燃料成分として硝酸グアニジンと、酸化剤成分として過塩素酸カリウムと塩基性硝酸銅とを含み、その組成において、前記硝酸グアニジン59.5質量%以上〜60.5質量%未満、前記過塩素酸カリウム23.5質量%以上〜24.5質量%未満、前記塩基性硝酸銅15.5質量%以上〜16.5質量%未満である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス発生剤組成物。
- バインダー剤0.01質量%〜10質量%を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
- スラグ形成剤を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
- 滑剤を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のガス発生剤組成物。
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EP3875445A4 (en) * | 2019-05-30 | 2022-02-16 | Hubei Hangpeng Chemical Power Technology Co., Ltd. | IGNITION POWDER, METHOD OF PREPARATION AND USE THEREOF, AND AIRBAG GAS GENERATOR |
WO2024053710A1 (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | 株式会社ダイセル | ガス発生剤組成物 |
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