JP2018153951A - 印刷装置および印刷装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生する電磁波ノイズを少なくし、EMI規制に対応が容易な印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷媒体に印刷ドットを印刷するための複数の印刷駆動部と、電磁波ノイズデータとして、前記印刷駆動部の駆動に伴い発生する電磁波ノイズの値である発生電磁波ノイズ値と前記発生電磁波ノイズの許容値を示す許容電磁波ノイズ値とを記憶する記憶部と、前記印刷駆動部の駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記発生電磁波ノイズ値が前記許容電磁波ノイズ値以下となるように、同時に駆動する前記印刷駆動部の数を制御することを特徴とする印刷装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷を行う際に発生する電磁波ノイズを低減する印刷装置および印刷装置の制御方法に関する。
従来から、印刷される文字や画像が印刷データとしてデジタルデータで表され、当該デジタルデータに基づいて印刷ヘッドが駆動され、文字や画像が印刷媒体に印刷される印刷装置がある。例えば、特許文献1には、印刷データに基づいて印刷ヘッドのドットピン(ワイヤーピン)を駆動して文字や画像を印刷するワイヤードット印刷装置(以下、SIDM印刷装置:Serial Impact Dot Matrix)が開示されている。さらに、特許文献1は、ドットピンを駆動する駆動電流によって電磁コイルから磁束(磁界)が発生し、発生した磁束が他の電磁コイルの動作に悪影響を与えるという問題に対する解決手段を開示している。
特開平5−177879号公報
ところで、特許文献1のSIDM印刷装置のように印刷ヘッドを駆動する駆動電流によって電磁コイルに磁束が発生すると、他の電磁コイルの動作に悪影響を与えるのみならず、電磁波となって印刷装置から外部に漏れて電磁波ノイズとなる。電磁波ノイズは、他の電子機器やシステムに障害を与える可能性があるため、できるだけ少なくしなければならない。そのため、電磁波ノイズについては、各国で厳しくその許容値が規制されている。電磁波ノイズとしてのEMIノイズに関する規制(EMI規制:Electro Magnetic Interference規制)には、例えば、国際規格としてCISPR(International Special Committee Radio Interference:国際無線障害特別委員会)規制、国内のVCCI(Voluntary Control Council for Information:情報処理装置等電波障害自主規制協議会)規制、米国のFCC(Federal Communications Commission:連邦通信委員会)規制などがある。これらのEMI規制では、EMIノイズの放出量に関する試験方法および許容値について規定している。そのため、EMIノイズを発生する電子機器およびシステムは、EMI規制で規定される許容値以下にEMIノイズを抑えてEMI規制を遵守する必要がある。
また、SIDM印刷装置に限らず、印刷ヘッドのノズルから選択的にインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置、あるいは印刷ヘッドの発熱素子を選択的に発熱させ感熱紙を使用して印刷するサーマル印刷装置などにおいても、印刷動作時に電子素子や配線に駆動電流が流れるため、電磁波ノイズが発生する可能性がある。
したがって、他の電子機器やシステムに障害を与える可能性を抑えるためにも、そしてEMI規制を遵守するためにも、発生する電磁波ノイズ値を抑制する手段が重要である。しかしながら、特許文献1では、電磁波ノイズに関する上述のような課題およびその解決手段について、示唆も開示もされていない。
本発明は、印刷データに基づいて発生する電磁波ノイズ値を見積もって、電磁波ノイズ値を抑制する印刷制御を行う低電磁波ノイズ印刷装置を提供するとともに、印刷装置の構成やEMI規制の許容値が変更されても、容易にEMI規制に対応可能な低電磁波ノイズ印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)
本発明に係る印刷装置は、印刷媒体に印刷ドットを印刷するための複数の印刷駆動部と、電磁波ノイズデータとして、前記印刷駆動部の駆動に伴い発生する電磁波ノイズの値である発生電磁波ノイズ値と前記発生電磁波ノイズの許容値を示す許容電磁波ノイズ値とを記憶する記憶部と、前記印刷駆動部の駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記発生電磁波ノイズ値が前記許容電磁波ノイズ値以下となるように、同時に駆動する前記印刷駆動部の数を制御することを特徴とする。
この構成によれば、印刷装置は、印刷時に発生する発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値よりも大きくなる場合は、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値よりも小さくなるように、同時に印刷する複数の印刷ドットの数を削減する制御を行う。具体的には、印刷駆動部を駆動する数を削減する制御をして印刷を行う。これにより、印刷時に発生する発生電磁波ノイズが抑制されて少なくなるため、発生電磁波ノイズ値を許容電磁波ノイズ値以下にすることができる。また、印刷装置は、電磁波ノイズデータとしての発生電磁波ノイズ値および許容電磁波ノイズ値を記憶部に記憶するため、印刷装置の構成やEMI規制の許容値が変更された場合でも、それに合わせて記憶された電磁波ノイズデータが変更されることによって容易にEMI規制に対応できる。
(適用例2)
上記適用例において、前記制御部は、複数の前記印刷ドットを所定の時間間隔を空けて分割して前記印刷駆動部を制御することにより、前記同時に印刷される複数の前記印刷ドットの数を削減することが望ましい。
この構成によれば、複数の印刷ドットが、分割されて所定の時間間隔を空けて印刷される。そのため、同時に印刷する印刷ドットの数が削減されて、印刷時に発生する発生電磁波ノイズが抑制されて少なくなる。
(適用例3)
上記適用例において、印刷装置は、さらに、印刷パターン生成部を備え、前記印刷パターン生成部は、印刷データから前記印刷ドットの印刷パターンを生成して、前記同時に印刷される複数の前記印刷ドットを特定し、前記制御部は、特定された前記同時に印刷される複数の前記印刷ドットに基づいて、前記記憶部に記憶された前記発生電磁波ノイズ値から、前記印刷データに基づいて印刷する時に発生する前記発生電磁波ノイズ値を特定することが望ましい。
この構成によれば、印刷パターン生成部が、印刷データから印刷ドットの印刷パターンを生成する。その結果、同時に印刷される複数の印刷ドットが特定される。そのため、制御部は、同時に印刷される複数の印刷ドットが把握でき、記憶部に記憶された発生電磁波ノイズ値のデータから、印刷データに基づいて印刷する時に発生する発生電磁波ノイズ値を特定することができる。
(適用例4)
上記適用例において、印刷装置は、さらに、外部機器と通信を行うインターフェイス部を備え、前記記憶部は、記憶するデータの書換えが可能な不揮発性メモリーであって、前記制御部は、前記インターフェイス部を介して前記外部機器から前記電磁波ノイズデータを取り込み、取り込んだ前記電磁波ノイズデータを前記記憶部に記憶させることが望ましい。
この構成によれば、印刷装置は、外部機器と通信を行うインターフェイス部を備えるため、外部機器との間でデータの送受信が可能になる。さらに、記憶部はデータの書換えが可能な不揮発性メモリーであるため、印刷装置は、インターフェイス部を介して外部機器から新たな電磁波ノイズデータを取り込み、記憶部としての不揮発性メモリーに記憶されている電磁波ノイズデータを新たな電磁波ノイズデータに書換えることができる。そのため、印刷装置は、記憶部の交換などといった物理的な作業をすることなく、適宜、電気的に電磁波ノイズデータの置換えが可能となる。その結果、印刷装置の構成やEMI規制の許容値が変更された場合でも、それに合わせて記憶する電磁波ノイズデータを適宜変更することで、容易にEMI規制に対応できる。
(適用例5)
本発明に係る印刷装置の制御方法は、印刷媒体に印刷ドットを印刷するために複数の印刷駆動部を駆動し、前記印刷駆動部の駆動に伴い発生する電磁波ノイズの値である発生電磁波ノイズ値と前記発生電磁波ノイズの許容値を示す許容電磁波ノイズ値とを記憶し、前記発生電磁波ノイズ値が前記許容電磁波ノイズ値以下となるように、同時に駆動する前記印刷駆動部の数を制御することを特徴とする。
この方法によれば、印刷装置は、印刷時に発生する発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値よりも大きくなる場合は、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値よりも小さくなるように、同時に印刷する複数の印刷ドットの数を削減する制御を行う。具体的には、印刷駆動部を駆動する数を削減する制御を行う。これにより、印刷時に発生する発生電磁波ノイズが抑制されて少なくなるため、発生電磁波ノイズ値を許容電磁波ノイズ値以下にすることができる。また、印刷装置は、電磁波ノイズデータとしての発生電磁波ノイズ値および許容電磁波ノイズ値を記憶部に記憶するため、印刷装置の構成やEMI規制の許容値が変更された場合でも、それに合わせて記憶された電磁波ノイズデータが変更されることによって容易にEMI規制に対応できる。
印刷装置の内部構成を示す斜視図。 印刷ヘッドにおける印刷ドット配列の一例を示す図。 印刷ヘッドの駆動回路の一例を示す図。 印刷ヘッドの構造の一例を示す図。 印刷装置のシステム構成を示すブロック図。 印刷装置の動作を示すフローチャート。 電磁波ノイズデータの一例を示す図。 印刷パターンの一例を示す図。 電磁波ノイズデータの他の一例を示す図。
(実施形態)
以下、本発明を適用した印刷装置の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、印刷装置として、SIDM印刷装置1(以下、単に印刷装置1と称する)を例に挙げて説明する。
なお、以下の説明で参照する図面では、説明および図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。また、説明に必要な構成要素以外は、図示を省略する場合がある。
(印刷装置の全体構成)
図1は、印刷装置1の内部構成を示す斜視図である。印刷装置1は、単票紙、フィルム、複数枚の用紙が重ね合わされた複写紙、冊子様態の通帳やノートなどに、文字情報や画像などの印刷データを印刷する。図1に示す印刷装置1は、印刷媒体として単票紙40が装填されている。
印刷媒体挿入口30から挿入された単票紙40は、搬送ローラー(不図示)などによって、印刷位置Qへ搬送される。印刷位置Qには、複数の印刷用のドットピンを有する印刷ヘッド22(図2参照)、および印刷ヘッド22に対向してプラテン34が配設される。印刷ヘッド22は、キャリッジ20に搭載され、キャリッジ20は、単票紙40が搬送される第1方向と交わる走査方向に往復移動(走査)される。プラテン34は、単票紙40が搬送されて摺動する面に配設される。
印刷ヘッド22の近傍には、プラテン34に対向して、インクリボンカセット60が配置される。インクリボンカセット60からは、インクリボン61が供給され、インクリボン61は、印刷ヘッド22とプラテン34との間を通り抜けるようにセットされる。単票紙40は、印刷位置Qにおいてインクリボン61とプラテン34との間を通過する。また、印刷媒体挿入口30近傍には、単票紙40の浮き上がりを押える印刷媒体押え部32が配設される。
(印刷ヘッド)
図2は、印刷ヘッド22におけるドットピンP1〜P24の配列の一例を示す図である。図2に示すように、印刷ヘッド22には、ドットピンP1〜P24が、単票紙40の搬送される第1方向に1列に並べて配置される。印刷時には、印刷データに基づいて生成される印刷パターンに対応して、ドットピンP1〜P24のいずれかがプラテン34に向けて印刷ヘッド22から突出する。これにより、インクリボン61が単票紙40に押し付けられて、1のドットピンに対応して1の印刷ドットが印刷され、これが繰り返されることで印刷データの印刷が行われる。ドットピンP1〜P24は、印刷パターンに応じて、1のドットピンが突出する場合、2以上の複数のドットピンが同時に突出する場合、あるいはすべてのドットピンが同時に突出する場合がある。
図3は、印刷ヘッド22の駆動回路73の一例を示す図である。図4は、印刷ヘッド22の構造の一例を示す図であり、ドットピンP1の部分について記載した断面図である。他のドットピンP2〜P24も同様の構造を有する。
図3に示すように、駆動回路73は、抵抗75、トランジスター76、および電源79を含む。また、図4に示すように、印刷ヘッド22は、リング形状に巻かれたコイル77(C1)の中心孔にドットピンP1が貫通して構成される。ドットピンP1は、スプリング24によって印刷ヘッド22に収納される方向(矢印Fの反対方向)に付勢される。
駆動回路73は、後述のヘッド駆動タイミング制御部71(図5参照)から駆動信号D1〜D24を受けて、対応するドットピンP1〜P24を突出させるコイル77(C1〜C24)に駆動電流を流す。例えば、ドットピンP1を突出させる場合は、駆動信号D1がHiレベルとなって、抵抗75(R1)を通じてトランジスター76(Tr1)にベース電流が流れ込む。これにより、トランジスター76(Tr1)がONするため、コイル77(C1)に電源79から駆動電流が流れる。コイル77(C1)に駆動電流が流れると、コイル77(C1)が励磁されて磁束が発生し、その磁力によって引っ張られ、スプリング24の付勢力に打ち勝ってドットピンP1が矢印Fの方向に突出する(図4参照)。同様に、複数のドットピンP1〜P24が同時に突出する場合は、すべてのトランジスター76(Tr1〜Tr24)がONして、すべてのコイル77(C1〜C24)が同時に励磁される。コイル77は、印刷媒体である単票紙40に印刷ドットを印刷するための印刷駆動部の一部であり、コイル77の数だけ(つまり、ドットピンの数だけ)複数の印刷駆動部がある。
なお、以下では、「駆動回路73を駆動して、コイル77に駆動電流を流し、ドットピンを突出させること」を単に「ドットピンを駆動する」と称する場合がある。
上述のように、印刷時にはコイル77に磁束が発生し、磁束が印刷装置1から外部に漏れ出すと電磁波ノイズとなる。また、コイル77から発生する磁束のみならず、印刷時に駆動回路73などの回路に流れる電流によって電磁波ノイズが発生する可能性もある。そして、同時に突出するドットピンP1〜P24の数が多いほど、それぞれのコイル77に発生する磁束が重畳したり回路などに流れる駆動電流が大きくなるため、発生する電磁波ノイズの大きさ(発生電磁波ノイズ値)が大きくなる。すなわち、駆動回路73に含まれる抵抗75、トランジスター76も印刷駆動部の一部といえる。
(印刷装置のシステム構成)
次に、印刷装置1のシステム構成について説明する。図5は、印刷装置1のシステム構成を示すブロック図である。図5に示すように、印刷装置1は、少なくとも、制御部51、印刷部52、および記憶部53を備える。また、印刷装置1は、さらに印刷パターン生成部54およびインターフェイス部55を備えてもよい。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを備えて構成され、ROMに保持されたプログラムに基づきCPUが動作することにより、印刷装置1の各部を制御する。
詳細は後述するが、例えば、制御部51は、印刷データの印刷を行う場合、印刷内容に応じて単票紙40への印刷条件(例えば、印刷範囲、印刷濃度など)を決定する。その後、制御部51は、図示しない操作部へのユーザーの操作やインターフェイス部55を介して接続された外部機器3から送られる指令に基づいて、印刷部52を制御し決定した印刷条件に基づいて印刷を実行させる。また、制御部51は、印刷データから印刷パターンを生成し、印刷時にドットピンP1〜P24のいずれをどのタイミングで使用するかを特定して印刷部52に印刷を行わせる。
印刷部52は、印刷ヘッド22、印刷ヘッド22を駆動する駆動回路73(図3参照)、および印刷ヘッド22の駆動タイミングを制御するヘッド駆動タイミング制御部71を備える。さらに、印刷部52は、印刷ヘッド22を走査し単票紙40の搬送などを行う印刷機構(不図示)を備える。印刷部52は、制御部51の制御に従って、単票紙40に文字や画像などの印刷データを印刷し、印刷済みの単票紙40を外部に排出する。
ヘッド駆動タイミング制御部71は、制御部51からの指示に基づいて、ドットピンP1〜P24を突出させる駆動タイミングを制御する。詳細は後述するが、例えば、ドットピンP1〜P24が制御部51から指示される所定の時間間隔で分割して突出するように、駆動回路73を動作させるタイミングを制御する。なお、「時間間隔」は、駆動回路73の駆動を開始する時間の間隔であるため、以下「駆動間隔」と称する。
記憶部53は、ROMや不揮発性メモリーで構成され、電磁波ノイズデータや、印刷テンプレートおよび既定文章などの所定の印刷データを記憶する。電磁波ノイズデータとしては、印刷ヘッド22が駆動される時に発生する発生電磁波ノイズ値のデータおよび各種規制に準拠する発生電磁波ノイズ値の許容値を示す許容電磁波ノイズ値のデータが記憶される。
発生電磁波ノイズ値は、電子機器の構造や使用される素材によってその値が決まる。そのため、記憶部53に記憶される発生電磁波ノイズ値は、印刷装置1に特有のデータである。さらに、細かく言えば、同じ印刷装置1でも機体毎に発生電磁波ノイズ値が異なる。また、構造変更などが生じると、発生電磁波ノイズ値が変化する。したがって、記憶部53は、電磁波ノイズデータが容易に変更できることが望ましい。
そこで、印刷装置1では、記憶部53にICソケットを備えて、ユーザーが、電磁波ノイズデータを記憶するROMを容易に差し替え可能とする。あるいは、印刷装置1は、記憶部53がデータの書換えが可能な不揮発性メモリーで構成され、制御部51によって、インターフェイス部55を介して外部機器3から新たな電磁波ノイズデータを取り込み、不揮発性メモリーに記憶されている電磁波ノイズデータを新たな電磁波ノイズデータに書換え可能とする。
印刷パターン生成部54は、例えばASICで構成され、印刷データから印刷パターンを生成する。印刷パターン生成部54は、制御部51から送信される印刷データに基づいて、ドットピンP1〜P24を突出させるタイミングを決める印刷パターンを生成し、適宜印刷パターンを制御部51に返信する。
このように、印刷装置1が印刷パターン生成部54を備えることによって、印刷パターン生成部54が制御部51に代わって印刷パターンを生成するため、制御部51の処理の負荷が軽減されて、印刷処理の速度を上げることができる。
インターフェイス部55は、LAN(Local Area Network)インターフェイスやUSB(Universal Serial Bus)インターフェイスなどであり、印刷装置1は、インターフェイス部55を介して、ホスト装置などの外部機器3との間で通信を行う。
(印刷装置の動作)
次に、印刷装置1の動作および制御方法について、図6のフローチャートに沿って、図7および図8を参照して説明する。そのため、図7および図8について先に説明する。
図7は、記憶部53に記憶される電磁波ノイズデータの一例を示す図である。図7において、テーブル80は、あらかじめ計測されたドットピンP1〜P24がすべて突出される場合に発生する発生電磁波ノイズ値のピーク値のデータと許容電磁波ノイズ値のデータとを示す。
具体的には、例えば、テーブル80中の駆動間隔が0μS(マイクロ秒)の行には、ドットピンP1〜P24がすべて同時に駆動されて突出する場合の発生電磁波ノイズ値(47.6dBμV/m)が記される。また、駆動間隔が1μS以降の行には、ドットピンP1〜P24が第1グループおよび第2グループの2つのグループに等分割され、2つのグループが所定の駆動間隔で駆動されてドットピンが突出する場合の発生電磁波ノイズ値が記される。例えば、駆動間隔が3μSの行には、第1グループのドットピンと第2グループのドットピンとが3μSの時間を空けて駆動されて突出する場合の発生電磁波ノイズ値(41.5dBμV/m)が記されている。つまり、駆動間隔が0μSで、すべてのドットピンP1〜P24が同時に駆動される場合は、発生電磁波ノイズが重畳されて発生電磁波ノイズ値が大きくなるが、駆動間隔を取って分散して駆動される場合は、重畳される発生電磁波ノイズが少なくなるため発生電磁波ノイズ値が小さくなるのである。
そのため、駆動間隔が0μSの時の発生電磁波ノイズ値が最大であり、駆動間隔を長くし、駆動の重複時間が少なくなるほど、発生電磁波ノイズ値が減少する。したがって、駆動間隔が駆動時間を超えると、駆動時間の重複がなくなるため、2つのグループに等分割されて駆動する場合は、発生電磁波ノイズ値が最大のほぼ半分以下となる。
また、テーブル80は、許容電磁波ノイズ値を含み、例えば、EMI規制におけるクラスAの許容電磁波ノイズ値(例えば、42.0dBμV/m)とクラスBの許容電磁波ノイズ値(例えば、38.0dBμV/m)とが記される。さらに、各駆動間隔における発生電磁波ノイズ値が、許容電磁波ノイズ値の許容範囲内であれば「○」、許容範囲外であれば「×」の判定符号が記される。
したがって、テーブル80から、すべてのドットピンP1〜P24が同時に突出される行のある印刷パターンが存在する場合は、クラスAの規制に適合するためには、その行を印刷する時に、駆動間隔を3μS以上取って第1グループのドットピンと第2グループのドットピンとが駆動されればよいことが分かる。また、同様に、クラスBの規制に適合するためには、その行を印刷する時に、駆動間隔を7μS以上取って第1グループのドットピンと第2グループのドットピンとが駆動されればよいことが分かる。
なお、本実施形態では、説明の煩雑さを避けるため、ドットピンP1〜P24が2つのグループに等分割されてすべて駆動される場合の発生電磁波ノイズ値のデータが記されたテーブル80を示した。しかしながら、記憶部53は、1以上の複数のドットピンP1〜P24が組み合わされて同時に駆動される場合の発生電磁波ノイズ値が記されたテーブルを個別に記憶してもよい(例えば、後述の図9)。さらに、発生電磁波ノイズ値および許容電磁波ノイズ値は周波数帯域に応じて異なるため、記憶部53は、周波数帯域毎に個別のテーブルを記憶してもよい。
また、記憶部53に記憶させる電磁波ノイズデータのテーブル80は、印刷装置1を使用して実際に印刷させ、その時の発生電磁波ノイズ値を計測して作成されることが望ましい。この場合、印刷装置1の個々の機体毎に発生電磁波ノイズ値を計測してテーブル80を作成してもよいし、複数の機体による計測結果に基づいて印刷装置1全体に適用可能な発生電磁波ノイズ値を算出してテーブル80を作成してもよい。
図8は、印刷パターンの一例を示す図であり、文字「E」を印刷装置1で印刷する場合の印刷パターンを示したものである。図8において、縦軸はドットピンP1〜P24に対応する印刷ドットを示し、横軸は、時間t1〜t13を示すとともに印刷結果における列L1〜L10を示す。つまり、印刷ヘッド22が搭載されたキャリッジ20が、時間毎(t1〜t13)に走査方向(図8において、正面視右方向)に1列分移動する。
図8には、印刷パターンAおよび印刷パターンBの2つの印刷パターンが示される。
印刷パターンAでは、時間t1〜t3(列L1〜L3に対応)において、ドットピンP1〜P24のすべてが同時に駆動されて印刷が行われる。つまり、時間t1においてドットピンP1〜P24のすべてが同時に駆動されて列L1が印刷され、その後、キャリッジ20が走査方向に1列分移動される。続いて、時間t2においてドットピンP1〜P24のすべてが同時に駆動されて列L2が印刷される。同様にして、時間t3において列L3が印刷される。
一方、印刷パターンBでは、ドットピンP1〜P24が2つのグループに分割され、列L1が、時間t1および時間t2のタイミングに分かれて印刷される。具体的には、時間t1において奇数番号のドットピンP1,P3,・・・が駆動され、時間t2において偶数番号のドットピンP2,P4,・・・が駆動される。さらに、時間t1から時間t2では、キャリッジ20は走査方向に印刷ドットのズレが許容できる範囲の速度で移動する。したがって、時間t1と時間t2とで、同じ列の位置に印刷が行われ、列L1が印刷される。同様に、列L2は、時間t3および時間t4で印刷され、列L3は、時間t5および時間t6で印刷される。
その結果、印刷パターンAと印刷パターンBとでは、単票紙40に印刷された結果(文字「E」の印刷結果)が同一となるとともに、印刷パターンBは、印刷パターンAに比べて、同時に駆動されるドットピンの数が削減され、発生電磁波ノイズ値が少なくなる。一方、印刷時間は、印刷パターンBが、印刷パターンAに比べて時間t4〜t6の分だけ長くなる。
続いて、印刷装置1の動作および制御方法について説明する。図6は、印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
ステップS01:制御部51は、記憶部53が保存する印刷データの中から、あるいはインターフェイス部55を介して外部機器3から、印刷すべき印刷データを取得して、ステップS02へ進む。
ステップS02:制御部51は、ステップS01で取得した印刷データから、印刷ヘッド22のドットピンP1〜P24(印刷ドット)に対応した印刷パターンを生成する。このとき、制御部51は、自身で印刷パターンを生成してもよいし、印刷装置1が印刷パターン生成部54を備える場合は、印刷データを印刷パターン生成部54に送り、印刷パターン生成部54に印刷パターンを生成させてもよい。
ステップS03:続いて、制御部51は、印刷パターンから、印刷データを印刷する時にどのドットピンを同時に駆動するか特定する。例えば、文字「E」を印刷する場合は、制御部51は、印刷パターンA(図8参照)から、時間t1〜t3においてドットピンP1〜P24のすべてが同時に駆動され、時間t4〜t10においてドットピンP1〜P4とドットピンP11〜P14とドットピンP21〜P24とが同時に駆動されることを特定し、ステップS04へ進む。
ステップS04:制御部51は、記憶部53が記憶する電磁波ノイズデータを参照して、印刷データを印刷する時に発生する発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値を超えるか否か確認する。
その結果、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値を超えない場合(ステップS04の”N”)は、ステップS05へ進む。
一方、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値を超える場合(ステップS04の”Y”)は、ステップS06へ進む。具体的には、電磁波ノイズデータのテーブル80(図7参照)で示されるように、ドットピンP1〜P24のすべてが同時に駆動される時の発生電磁波ノイズ値は47.6dBμV/m(駆動間隔が0μSの行)であり、クラスAの許容電磁波ノイズ値(42.0dBμV/m)およびクラスBの許容電磁波ノイズ値(38.0dBμV/m)を超えるため、ステップS06へ進む。
ステップS05:印刷パターンAに基づいて印刷を行っても、印刷時に、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値を超えないため、制御部51は、印刷パターンAを何ら加工せずにそのまま印刷を実行して、処理を終了する。
ステップS06:印刷パターンAに基づいて印刷を行うと、印刷時に、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値を超えるため、制御部51は、印刷パターンAを加工する。具体的には、制御部51は、印刷パターンAを印刷パターンBに変換する。そのため、ドットピンP1〜P24を、奇数番号のドットピンP1,P3,・・・で構成される第1グループ(第1G)と偶数番号のドットピンP2,P4,・・・で構成される第2グループ(第2G)とに分割して、ステップS07へ進む。
ステップS07:次に、制御部51は、電磁波ノイズデータのテーブル80に基づいて、第1グループのドットピンの駆動と第2グループのドットピンの駆動との駆動間隔を決定する。
例えば、テーブル80によれば、ドットピンP1〜P24のすべてが同時に駆動される時の発生電磁波ノイズ値は、47.6dBμV/m(駆動間隔が0μSの行)であり、クラスAの許容電磁波ノイズ値以上であって、判定符号は「×」である。さらに、テーブル80によれば、第1グループと第2グループとの駆動間隔が3μSであれば、発生電磁波ノイズ値が、41.5dBμV/m(駆動間隔が3μSの行)になって、発生電磁波ノイズ値がクラスAの許容電磁波ノイズ値以下になり、判定符号は「○」である。したがって、制御部51は、テーブル80のクラスA許容値の行の判定符号が「○」である駆動間隔の候補から第1グループと第2グループとの駆動間隔を選択し決定する。
さらに、クラスBに適合させるためには、制御部51は、クラスB許容値の行の判定符号が「○」である駆動間隔の候補から、第1グループと第2グループとの駆動間隔を選択し決定する。例えば、駆動間隔が7μSに決定されれば、発生電磁波ノイズ値が37.3dBμV/m(駆動間隔が7μSの行)となって、発生電磁波ノイズ値をクラスBの許容電磁波ノイズ値より小さくできる。ただし、駆動間隔が広がった分、印刷時間が長くなる。
このように、制御部51は、印刷装置1が求められる許容電磁波ノイズ値と印刷時間とを考慮して駆動間隔を決定するようプログラムが作られる。
ステップS08:制御部51は、ステップS06およびステップS07で決定された印刷条件と印刷パターンとを印刷部52(図5参照)に送信して印刷を実行させる。印刷部52のヘッド駆動タイミング制御部71は、受信した印刷条件と印刷パターンとから、ドットピンP1〜P24を駆動させるタイミングを2つに分けて(例えば、t1とt2)駆動信号D1〜D24を生成し、駆動回路73に出力する。駆動回路73は、図8で説明したタイミングでドットピンP1〜P24を駆動して印刷を実行し、処理を終了する。
(作用効果)
以上のように、本実施形態によれば、印刷装置1の制御部51は、印刷データに対応して、印刷時の発生電磁波ノイズ値と許容電磁波ノイズ値とを比較する。その結果、発生電磁波ノイズ値が許容電磁波ノイズ値よりも大きくなる場合は、複数のドットピン(印刷ドット)を分割し時間間隔(駆動間隔)を空けて駆動し、同時に駆動されるドットピンの数を削減して印刷部52に印刷させる。これにより、発生電磁波ノイズが抑制されて少なくなり、許容電磁波ノイズ値以下にできる。
また、印刷装置1は、電磁波ノイズデータとしての発生電磁波ノイズ値および許容電磁波ノイズ値を記憶部53に記憶する。記憶部53は、交換可能なROMや書換え可能な不揮発性メモリーで構成されるため、印刷装置1の構成やEMI規制の許容値が変更された場合でも、それに合わせて記憶された電磁波ノイズデータが変更できる。そのため、EMI規制に対応するのが容易になる。
また、印刷装置1は、印刷パターン生成部54を備えることにより、印刷データから印刷パターンを生成する処理を印刷パターン生成部54に行わせることができるため、制御部51の処理の負荷が軽減されて、印刷処理の速度を上げることができる。
さらに、印刷装置1は、外部機器3と通信を行うインターフェイス部55を備えることにより、外部機器3から新たな電磁波ノイズデータを取り込んで記憶部53の不揮発性メモリーに保存できる。その結果、印刷装置1の構成やEMI規制の許容値が変更された場合でも、それに合わせて記憶する電磁波ノイズデータを適宜変更することで、EMI規制への対応が容易になる。
次に、発生電磁波ノイズデータの他の一例を説明する。図9は、1以上の複数のドットピンP1〜P24が組み合わされて同時に駆動される場合の発生電磁波ノイズ値が記されたテーブル90を示す。テーブル90には、同時に駆動されるドットピン数(同時駆動ピン数)に対応した発生電磁波ノイズ値のデータと許容電磁波ノイズ値のデータとが記される。
具体的には、テーブル90において、例えば、同時駆動ピン数が24の場合、発生電磁波ノイズ値は47.6dBμV/mであり、同時駆動ピン数が17の場合、発生電磁波ノイズ値は41.9dBμV/mであり、同時駆動ピン数が1の場合、発生電磁波ノイズ値は35.7dBμV/mである。
また、許容電磁波ノイズ値として、例えば、EMI規制におけるクラスAの許容電磁波ノイズ値(例えば、42.0dBμV/m)とクラスBの許容電磁波ノイズ値(例えば、38.0dBμV/m)とが記される。さらに、各同時駆動ピン数における発生電磁波ノイズ値が、許容電磁波ノイズ値の許容範囲内であれば「○」、許容範囲外であれば「×」の判定符号が記される。
したがって、複数のドットピンが組み合わされて同時に突出される行のある印刷パターンが存在する場合、クラスAの規制に適合するためには、テーブル90から、その行を印刷する時に、同時に駆動するドットピン数を17以下にする必要があることが分かる。また、同様に、クラスBの規制に適合するためには、その行を印刷する時に、同時に駆動するドットピン数を8以下にすればよいことが分かる。
以上のように、EMI規制に適合させるために、同時に駆動できるドットピン数がテーブル90から把握される。したがって、印刷装置1は、印刷パターンを生成して同時駆動ピン数を特定した時に、当該同時駆動ピン数における発生電磁波ノイズ値が、許容電磁波ノイズ値の許容範囲内であるか否かを、テーブル90に基づいて確認することができる。そして、許容電磁波ノイズ値が許容範囲外である場合は、同時駆動ピン数を削減すべく、分割駆動を行い、EMI規制に適合させることができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、例えば下記のように、さまざまな変形が可能である。
(変形例1)
前述の実施形態では、印刷装置としてSIDM印刷装置1を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の技術は、印刷ヘッドのノズルから選択的にインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置、あるいは印刷ヘッドの発熱素子を選択的に発熱させ感熱紙を使用して印刷するサーマル印刷装置にも適用可能である。インクジェット印刷装置の場合、1の印刷ドットはインクジェットヘッドの1のノズルで形成され、サーマル印刷装置の場合、1の印刷ドットはサーマルヘッドの1の発熱素子で形成される。インクジェット印刷装置あるいはサーマル印刷装置において、前述の実施形態と同様に、印刷ドットを印刷する時に発生する発生電磁波ノイズ値を計測して電磁波ノイズデータを作成し記憶部53に記憶させればよい。
(変形例2)
また、前述したように、電磁波ノイズデータは、個々の機体毎、周波数帯域毎、あるいは印刷ドットの組み合わせ毎に個別に作成され記憶部53に記憶されてもよい。このようにすれば、発生する電磁波ノイズを抑制する印刷制御が、さらに適切に可能となる。
(変形例3)
また、前述したように、ドットピンP1〜P24を駆動させるタイミングを2つに分けて説明したが、3分割、4分割としてもよい。このようにすれば、発生する電磁波ノイズを抑制する印刷制御が、さらに適切に可能となる。
なお、本発明は、前述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、実施形態や変形例中の技術的特徴は、前述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、前述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…印刷装置、3…外部機器、20…キャリッジ、22…印刷ヘッド、24…スプリング、30…印刷媒体挿入口、32…印刷媒体押え部、34…プラテン、40…単票紙、51…制御部、52…印刷部、53…記憶部、54…印刷パターン生成部、55…インターフェイス部、60…インクリボンカセット、61…インクリボン、71…ヘッド駆動タイミング制御部、73…駆動回路、75…抵抗、76…トランジスター、77…コイル、79…電源、80…テーブル、90…テーブル、D1〜D24…駆動信号、L1〜L10…列、P1〜P24…ドットピン、t1〜t13…時間。

Claims (5)

  1. 印刷媒体に印刷ドットを印刷するための複数の印刷駆動部と、
    電磁波ノイズデータとして、前記印刷駆動部の駆動に伴い発生する電磁波ノイズの値である発生電磁波ノイズ値と前記発生電磁波ノイズの許容値を示す許容電磁波ノイズ値とを記憶する記憶部と、
    前記印刷駆動部の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記発生電磁波ノイズ値が前記許容電磁波ノイズ値以下となるように、同時に駆動する前記印刷駆動部の数を制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、複数の前記印刷ドットを所定の時間間隔を空けて分割して前記印刷駆動部を制御することにより、前記同時に印刷される複数の前記印刷ドットの数を削減することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2において、
    さらに、印刷パターン生成部を備え、
    前記印刷パターン生成部は、印刷データから前記印刷ドットの印刷パターンを生成して、前記同時に印刷される複数の前記印刷ドットを特定し、
    前記制御部は、特定された前記同時に印刷される複数の前記印刷ドットに基づいて、前記記憶部に記憶された前記発生電磁波ノイズ値から、前記印刷データに基づいて印刷する時に発生する前記発生電磁波ノイズ値を特定することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項において、
    さらに、外部機器と通信を行うインターフェイス部を備え、
    前記記憶部は、記憶するデータの書換えが可能な不揮発性メモリーであって、
    前記制御部は、前記インターフェイス部を介して前記外部機器から前記電磁波ノイズデータを取り込み、取り込んだ前記電磁波ノイズデータを前記記憶部に記憶させることを特徴とする印刷装置。
  5. 印刷媒体に印刷ドットを印刷するために複数の印刷駆動部を駆動し、
    前記印刷駆動部の駆動に伴い発生する電磁波ノイズの値である発生電磁波ノイズ値と前記発生電磁波ノイズの許容値を示す許容電磁波ノイズ値とを記憶し、
    前記発生電磁波ノイズ値が前記許容電磁波ノイズ値以下となるように、同時に駆動する前記印刷駆動部の数を制御することを特徴とする印刷装置の制御方法。
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