JP2018152212A - バッテリリレーのサージノイズ抑制回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリリレーのオフ時に電磁コイルから発生するサージノイズを抑制して車載電装品等の回路中の負荷を保護する。【解決手段】バッテリスイッチ7のオン時に電磁コイル5に信号線6を介し通電されてオンとなる常時開のバッテリリレー4を備え、前記バッテリスイッチ7のオフ時に前記バッテリリレー4の電磁コイル5から生じるサージノイズを抑制する回路に関し、バッテリリレー4の電磁コイル5に繋がる信号線6における該電磁コイル5に近い下流側に常時開のサブリレー9を介装し、該サブリレー9の電磁コイル10を通電するための信号線11に前記バッテリスイッチ7を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、バッテリリレーのサージノイズ抑制回路に関するものである。
従来における大型車両にあっては、運転席でバッテリスイッチをオフにすることで車載電装品への通電を一度に遮断し得るバッテリリレーを搭載したものがあり、この種のバッテリリレーを用いることにより、車載電装品のスイッチのオフを個別に確認する手間を省き、各スイッチの切り忘れによるバッテリ上がりを防止し得るようにしてある。
図3は前述のバッテリリレーの回路について示したものであり、バッテリ1と車載電装品2とが電力線3によりバッテリリレー4の接点4aを介して接続されており、このバッテリリレー4の電磁コイル5に対し信号線6により通電が成されるようになっていて、該信号線6の途中にあるバッテリスイッチ7をオンとすることで前記バッテリリレー4の電磁コイル5が励磁されて接点4aが閉じるようになっている。
ここで、図3の回路では、バッテリ1に直接繋げられた車載電装品8も含まれているが、これはキーオフ時においても通電の必要がある時計を内蔵したコンピュータ機器等を示しており、他方、バッテリリレー4の接点4aを介してバッテリ1に接続されている車載電装品2というのは、例えば、ヒータファンのモータやヘッドライト等のことを指している。
尚、本発明に関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1等がある。
しかしながら、大型車両における車載電装品2用の電力線3を断接するようなバッテリリレー4にあっては、該バッテリリレー4のオフ時に電磁コイル5から発生するサージノイズが大きい上、運転席のバッテリスイッチ7からバッテリリレー4までの距離が長いために信号線6が一種の共振器のように働き、開路している配線端での反射による多重共振で高周波成分が強調された過大なサージノイズが生じ、このサージノイズが車載電装品2,8に印加されて誤作動を引き起こす虞れがあった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、バッテリリレーのオフ時に電磁コイルから発生するサージノイズを抑制して車載電装品等の回路中の負荷を保護することを目的とする。
本発明は、バッテリスイッチのオン時に電磁コイルに信号線を介し通電されてオンとなる常時開のバッテリリレーを備え、前記バッテリスイッチのオフ時に前記バッテリリレーの電磁コイルから生じるサージノイズを抑制する回路であって、バッテリリレーの電磁コイルに繋がる信号線における該電磁コイルに近い上流側及び下流側の少なくとも何れか一方に常時開のサブリレーを介装し、該サブリレーの電磁コイルを通電するための信号線に前記バッテリスイッチを備えたことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、バッテリスイッチをオンの状態からオフに切り替えた際に、サブリレーの電磁コイルへの通電が断たれて該電磁コイルが非励磁となり、これによりサブリレーがオフとなってバッテリリレーの電磁コイルへの通電が断たれ、該電磁コイルが非励磁となって前記バッテリリレーがオフとなる。
この際、前記バッテリリレーがオフとなることで該バッテリリレーの電磁コイルからサージノイズが発生するが、該電磁コイルに近い位置でサブリレーがオフとなって開路されるので、バッテリスイッチ自体がバッテリリレーから離れた位置に配置されていても、サブリレーからバッテリリレーまでの距離が短くなり、このように距離が短い信号線は、仮に共振器として見立てても共振周波数の極めて高いものとなって多重共振を招き難いものとなるため、高周波成分が強調された過大なサージノイズの発生が抑制されることになる。
事実、本発明者らによる検証実験によれば、バッテリスイッチのオフ時に信号線側でサージノイズと思しき変化が何も確認されないか、単発又は数発程度のパルス波が確認される程度で電力線側への影響は殆ど皆無であり、多重共振及びそれによる高周波成分の強調といった現象についても確認されなかった。尚、本発明者らによる検証実験では、バッテリリレーの電磁コイルに近い下流側の信号線にサブリレーを備えた場合の方が、上流側に備えた場合よりもサージノイズを低減する効果が高いことも確認されている。
また、本発明においては、大型車両に搭載されたバッテリ用のバッテリリレーを対象とし、バッテリスイッチが運転席に備えられている場合に好適であり、このような場合には、バッテリリレーのオフ時に電磁コイルから発生するサージノイズが大きく、運転席のバッテリスイッチからバッテリリレーまでの距離も長くなり易いため、バッテリリレーのオフ時に電磁コイルから発生するサージノイズから車載電装品を保護する上で有効な対策となる。
上記した本発明のバッテリリレーのサージノイズ抑制回路によれば、バッテリスイッチ自体がバッテリリレーから離れた位置に配置されていても、サブリレーからバッテリリレーまでの距離を短くして多重共振を招き難くすることができるので、高周波成分が強調された過大なサージノイズの発生を抑制して回路中の負荷を保護することができ、該負荷が誤作動を起こす虞れを未然に回避することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、ここに図示している例では、大型車両に搭載されたバッテリ1用のバッテリリレー4を対象とし、バッテリスイッチ7が運転席に備えられている場合を例示しており、バッテリ1と車載電装品2とが電力線3によりバッテリリレー4の接点4aを介して接続され、このバッテリリレー4の電磁コイル5に対し信号線6により通電が成されるようになっているところは先の図3の回路と同様であるが、前記バッテリリレー4の電磁コイル5に繋がる信号線6における該電磁コイル5に近い下流側に常時開のサブリレー9を介装し、該サブリレー9の電磁コイル10を通電するための信号線11に前記バッテリスイッチ7を備えるようにしたところが特徴となっている。
而して、このような回路構成とした場合、バッテリスイッチ7をオンの状態からオフに切り替えた際に、サブリレー9の電磁コイル10への通電が断たれて該電磁コイル10が非励磁となり、これによりサブリレー9がオフとなってバッテリリレー4の電磁コイル5への通電が断たれ、該電磁コイル5が非励磁となって前記バッテリリレー4がオフとなる。
この際、前記バッテリリレー4がオフとなることで該バッテリリレー4の電磁コイル5からサージノイズが発生するが、該電磁コイル5に近い位置でサブリレー9がオフとなって開路されるので、バッテリスイッチ7自体がバッテリリレー4から離れた運転席に配置されていても、サブリレー9からバッテリリレー4までの距離が短くなり、このように距離が短い信号線6は、仮に共振器として見立てても共振周波数の極めて高いものとなって多重共振を招き難いものとなるため、高周波成分が強調された過大なサージノイズの発生が抑制されることになる。
事実、本発明者らによる検証実験によれば、バッテリスイッチ7のオフ時に信号線6側でサージノイズと思しき変化が何も確認されないか、単発又は数発程度のパルス波が確認される程度で電力線3側への影響は殆ど皆無であり、多重共振及びそれによる高周波成分の強調といった現象についても確認されなかった。
従って、上記形態例によれば、バッテリスイッチ7自体が運転席に配置されていてバッテリリレー4から離れていても、サブリレー9からバッテリリレー4までの距離を短くして多重共振を招き難くすることができるので、高周波成分が強調された過大なサージノイズの発生を抑制して車載電装品2,8を保護することができ、該車載電装品2,8が誤作動を起こす虞れを未然に回避することができる。
図2は本発明の別の形態例を示すもので、バッテリリレー4の電磁コイル5に繋がる信号線6における該電磁コイル5に近い上流側に常時開のサブリレー12を介装し、該サブリレー12の電磁コイル13を通電するための信号線11に前記バッテリスイッチ7を備えるようにしたものであるが、このような回路構成とした場合でも、バッテリスイッチ7をオンの状態からオフに切り替えた際に、サブリレー12の電磁コイル13への通電が断たれて該電磁コイル13が非励磁となり、これによりサブリレー12がオフとなってバッテリリレー4の電磁コイル5への通電が断たれ、該電磁コイル5が非励磁となって前記バッテリリレー4がオフとなる。
この際、前記バッテリリレー4がオフとなることで該バッテリリレー4の電磁コイル5からサージノイズが発生するが、該電磁コイル5に近い位置でサブリレー12がオフとなって開路されるので、バッテリスイッチ7自体がバッテリリレー4から離れた運転席に配置されていても、サブリレー12からバッテリリレー4までの距離が短くなる点では図1の例と同様であり、このように距離が短い信号線6は、仮に共振器として見立てても共振周波数の極めて高いものとなって多重共振を招き難いものとなるため、高周波成分が強調された過大なサージノイズの発生が抑制されることになる。
従って、本形態例の場合も、サブリレー12からバッテリリレー4までの距離を短くして多重共振を招き難くすることができるので、高周波成分が強調された過大なサージノイズの発生を抑制して車載電装品2,8を保護することができ、該車載電装品2,8が誤作動を起こす虞れを未然に回避することができる。
更に付言しておくと、本発明者らによる検証実験から得られた知見として、図1の回路図のように、バッテリリレー4の電磁コイル5に近い下流側の信号線6にサブリレー9を備えた場合の方が、上流側の信号線6にサブリレー12に備えた場合よりもサージノイズを低減する効果が高いことが見いだされている。
尚、本発明のバッテリリレーのサージノイズ抑制回路は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、バッテリリレーの電磁コイルに繋がる信号線における該電磁コイルに近い上流側及び下流側の両方に常時開のサブリレーを介装することも可能であること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 バッテリ
4 バッテリリレー
5 電磁コイル
6 信号線
7 バッテリスイッチ
9 サブリレー
10 電磁コイル
11 信号線
12 サブリレー
13 電磁コイル
4 バッテリリレー
5 電磁コイル
6 信号線
7 バッテリスイッチ
9 サブリレー
10 電磁コイル
11 信号線
12 サブリレー
13 電磁コイル
Claims (2)
- バッテリスイッチのオン時に電磁コイルに信号線を介し通電されてオンとなる常時開のバッテリリレーを備え、前記バッテリスイッチのオフ時に前記バッテリリレーの電磁コイルから生じるサージノイズを抑制する回路であって、バッテリリレーの電磁コイルに繋がる信号線における該電磁コイルに近い上流側及び下流側の少なくとも何れか一方に常時開のサブリレーを介装し、該サブリレーの電磁コイルを通電するための信号線に前記バッテリスイッチを備えたことを特徴とするバッテリリレーのサージノイズ抑制回路。
- 大型車両に搭載されたバッテリ用のバッテリリレーを対象とし、バッテリスイッチが運転席に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のバッテリリレーのサージノイズ抑制回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017046901A JP2018152212A (ja) | 2017-03-13 | 2017-03-13 | バッテリリレーのサージノイズ抑制回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017046901A JP2018152212A (ja) | 2017-03-13 | 2017-03-13 | バッテリリレーのサージノイズ抑制回路 |
Publications (1)
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JP2018152212A true JP2018152212A (ja) | 2018-09-27 |
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Family Applications (1)
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JP2017046901A Pending JP2018152212A (ja) | 2017-03-13 | 2017-03-13 | バッテリリレーのサージノイズ抑制回路 |
Country Status (1)
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Citations (1)
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JP2007062634A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用電源誤投入防止システム |
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- 2017-03-13 JP JP2017046901A patent/JP2018152212A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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