JP2018151531A - 転写用マスクの製造方法、および半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッチング耐性の良好な無機レジストパターンをマスクにした下層のパターンエッチングが可能であり、これにより微細な転写パターンの形成が可能な転写用マスクの製造方法、および半導体デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】基板の主表面上に薄膜を有するマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、前記薄膜上に、無機レジスト膜を形成する工程と、前記無機レジスト膜に対し、電子線を用いて転写パターンを描画露光した後、現像処理を行って前記無機レジスト膜に転写パターンを形成する工程と、前記転写パターンが形成された後の無機レジスト膜に対して電子線を照射する工程と、前記電子線が照射された後の無機レジスト膜をマスクとし、前記薄膜に対してドライエッチングを行い、前記薄膜に転写パターンを形成する工程とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、転写用マスクの製造方法、および半導体デバイスの製造方法に関する。
半導体デバイス、さらには半導体デバイス製造用の転写用マスク等の製造プロセスにおいては、有機または無機のレジスト材料を用いたレジストパターンの形成、およびレジストパターンをマスクに用いた下層のパターンエッチングが行われている。
有機レジスト材料を用いた場合においては、パターニングされたフォトレジスト、例えば典型的なアクリル系ArFフォトレジスト(有機レジスト材料)に対し、イオン注入、EBキュアリング、UVキュア、または高温ベーク等を施すことにより、フォトレジストをシュリンク(縮小化)させるプロセスの導入が提案されている。このようなプロセスの導入により、パターニングされたフォトレジストのエッチング耐性を向上させる効果も得られるとされている(下記特許文献1参照)。
また無機レジスト材料を用いた場合においては、パターン形成可能な無機材料(無機レジスト材料)の水溶液を塗布したコーティング材に、放射線パターンの潜像を転写し、その後コーティング材を現像剤組成物と接触させて非照射コーティング材を除去することにより、パターン形成された構造体を形成し、さらにコーティング材を熱処理して材料を縮合させるプロセスが提案されている。このようなプロセスにおいては、有機レジストを用いた場合と比較して、パターンの薄膜化による解像度の向上、すなわちパターンの微細化が達成されるとしている(下記特許文献2参照)。
特開2004−103999号公報 特開2011−253185号公報
しかしながら、以上の何れのプロセスで得られたレジストパターンであっても、これらのレジストパターンをマスクにした下地層のパターンエッチングにおいてのエッチング耐性は未だに不十分であり、パターンエッチング後の下地層にピンホールが形成される場合があった。
そこで本発明は、エッチング耐性の良好な無機レジストパターンをマスクにしてダメージ無く下層をパターンエッチングすることが可能で、これにより微細な転写パターンの形成が可能な転写用マスクの製造方法、および半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
<構成1>
基板の主表面上に薄膜を有するマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、
前記薄膜上に、無機レジスト膜を形成する工程と、
前記無機レジスト膜に対し、電子線を用いて転写パターンを描画露光した後、現像処理を行って前記無機レジスト膜に転写パターンを形成する工程と、
前記転写パターンが形成された後の無機レジスト膜に対して電子線を照射する工程と、
前記電子線が照射された後の無機レジスト膜をマスクとし、前記薄膜に対してドライエッチングを行い、前記薄膜に転写パターンを形成する工程と
を備えることを特徴とする転写用マスクの製造方法。
<構成2>
前記無機レジスト膜を形成する工程は、金属亜酸化物陽イオン、多原子無機陰イオン、および過酸化物系リガントを含む水溶液を前記薄膜上に塗布して液膜を形成した後、前記液膜を乾燥させることによって無機レジスト膜を形成する
ことを特徴とする構成1記載の転写用マスクの製造方法。
<構成3>
前記金属亜酸化物陽イオンは、ハフニウムと共有結合した酸素原子を有する多原子陽イオンである
ことを特徴とする構成2に記載の転写用マスクの製造方法。
<構成4>
前記薄膜は、スパッタリング法によって形成されたものである
ことを特徴とする構成1から3のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
<構成5>
前記薄膜は、クロムを含有する材料からなる
ことを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
<構成6>
前記転写パターンが形成された後の無機レジスト膜に対して電子線を照射する工程では、前記描画露光よりも低い加速電圧で電子線を照射する
ことを特徴とする構成1から5のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
<構成7>
前記ドライエッチングは、エッチングガスに酸素含有塩素系ガスを用いる
ことを特徴とする構成1から6のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
<構成8>
前記マスクブランクは、前記基板と前記薄膜の間に遮光膜が設けられており、
前記転写パターンが形成された前記薄膜をマスクとし、前記遮光膜に対してドライエッチングを行い、前記遮光膜に転写パターンを形成する工程と、
前記遮光膜に転写パターンを形成した後に前記薄膜を除去する工程とを備える
ことを特徴とする構成1から7のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
<構成9>
前記マスクブランクは、前記基板と前記薄膜の間に光半透過膜が設けられており、
前記転写パターンが形成された前記薄膜をマスクとし、前記光半透過膜に対してドライエッチングを行い、前記光半透過膜に転写パターンを形成する工程と、
前記光半透過膜に転写パターンを形成した後、前記無機レジスト膜を除去し、次いで前記薄膜上に遮光帯パターンを含むレジストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスクとして前記薄膜に対してドライエッチングを行い、前記薄膜に遮光帯を含むパターンを形成する工程とを備える
ことを特徴とする構成1から7のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
<構成10>
構成8または9記載の転写用マスクの製造方法により製造された転写用マスクを用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写する工程を備える
ことを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
以上の構成を有する本発明によれば、エッチング耐性の良好なレジストパターンをマスクにした下層のパターンエッチングが可能であり、これにより微細な転写パターンの形成が可能な転写用マスクの製造方法、および半導体デバイスの製造方法を得ることができる。
第1実施形態に係る転写用マスクの製造方法を説明する断面工程図(その1)である。 第1実施形態に係る転写用マスクの製造方法を説明する断面工程図(その2)である。 第2実施形態に係る転写用マスクの製造方法を説明する断面工程図(その1)である。 第2実施形態に係る転写用マスクの製造方法を説明する断面工程図(その2)である。 実施例の評価1で観察した電子線の照射領域と非照射領域の二次電子像である。 実施例の評価2で観察した電子線の照射領域の二次電子像である。 実施例の評価2で観察した電子線の非照射領域の二次電子像である。
発明者らは、電子線を用いた描画露光とその後の現像処理によって無機レジスト膜に転写パターンを形成した後、無機レジスト膜に対して電子線を照射することにより、無機レジスト膜のエッチング耐性が向上することを見出した。以下に、このような効果を得るための本発明の詳細な構成を、転写用マスクの製造方法、次いで半導体デバイスの製造方法の順に説明する。
≪第1実施形態:転写用マスクの製造方法≫
図1〜図2は、第1実施形態に係る転写用マスクの製造方法を説明する断面工程図である。これらの図を参照して説明する第1実施形態の転写用マスクの製造方法は、転写用マスクとしてバイナリマスクまたは反射型マスクを製造する際に適用される方法である。以下、これらの図1〜図2を参照し、第1実施形態の転写用マスクの製造方法を説明する。
<マスクブランク1の準備>
先ず図1(A)に示すように、基板11の一主面上に、遮光膜(吸収体膜)13および薄膜15がこの順に設けられたマスクブランク1を準備する。各構成要素の詳細は次のようである。
[基板11]
基板11は、ケイ素を含有する材料からなるものが選択される。例えば、例えばバイナリマスク用のマスクブランクの基板11であれば、ArFエキシマレーザ光(波長:約193nm)のような露光光に対して透過性を有する材料で構成されればよい。このような材料としては、合成石英ガラスが用いられるが、この他にも、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラスなどのガラス材料を用いることができる。特に、合成石英ガラス基板は、ArFエキシマレーザ光、またはそれよりも短波長の領域で透明性が高いので、基板11として好適に用いることができる。
また特に、基板11が、反射型マスク用のマスクブランクのものであれば、露光時の発熱による熱膨張が低く抑えられた低熱膨張ガラス(SiO−TiOガラス等)を用いて構成される。
以上のような基板11は、主表面の形状が例えば正方形を含む矩形であって、周端面および主表面が所定の表面粗さに研磨され、その後、所定の洗浄処理および乾燥処理が施されたものである。
なお、ここで言うリソグラフィーにおける露光光および露光時とは、マスクブランクを用いて作製された転写用マスクを用いてのリソグラフィーにおける露光光および露光時である。この露光光としては、ArFエキシマレーザ光(波長:193nm)、KrFエキシマレーザ光(波長:248nm)、i線光(波長:365nm)のいずれも適用可能である。また転写用マスクが反射型マスクである場合、この露光光としては、EUV(Extreme Ultra Violet)光(波長:13.56nm)が適用される。
[遮光膜(吸収体膜)13]
遮光膜(吸収体膜)13は、次に説明する薄膜をマスクにしたエッチングによって微細パターンが形成される膜である。この遮光膜(吸収体膜)13は、マスクブランクの種類に応じた材料を用いて構成された単層または多層構造の膜である。
(バイナリマスク用の遮光膜13)
バイナリマスク用の遮光膜13は、バイナリマスクとして使用されるときのマスクパターンの露光転写に用いられる露光光に対して遮光性能(所定以上の光学濃度)を有していれば、公知の組成で構成することができる。具体的には、クロム、タンタル、ルテニウム、タングステン、チタン、ハフニウム、モリブデン、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、パラジウム、ロジウム等の遷移金属単体あるいはその化合物を含む材料で構成されていればよい。たとえば、クロムや、クロムに酸素、窒素、炭素等の元素から選ばれる1種以上の元素を添加したクロム化合物で構成してもよいし、タンタルに、酸素、窒素、ホウ素等の元素から選ばれる1種以上の元素を添加したタンタル化合物で構成してもよい。
またバイナリマスク用の遮光膜13は、遷移金属およびケイ素(遷移金属シリサイド、特にモリブデンシリサイドを含む)の化合物を含む材料から構成されていてもよい。この場合、遮光膜は、遷移金属およびケイ素の化合物を含む材料からなり、たとえば、遷移金属およびケイ素と、酸素および/または窒素と、を主たる構成要素とする材料が挙げられる。また、遮光膜13は、遷移金属と、酸素、窒素および/またはホウ素を主たる構成要素とする材料から構成されていてもよい。遷移金属には、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、クロム等が適用可能である。
バイナリマスク用の遮光膜13は、ケイ素及び窒素からなる材料、またはケイ素および窒素からなる材料に半金属元素および非金属元素から選ばれる1以上の元素を含有する材料で構成されてもよい。この遮光膜は、ケイ素に加え、いずれの半金属元素を含有してもよい。半金属元素としては、ホウ素、ケイ素、ゲルマニウム、ヒ素、アンチモン及びテルル等が挙げられる。この遮光膜13は、窒素に加え、いずれの非金属元素を含有してもよい。この非金属元素は、狭義の非金属元素(窒素、炭素、酸素、リン、硫黄、セレン)、ハロゲンおよび貴ガスを含むものをいう。この非金属元素の中でも、炭素、フッ素及び水素から選ばれる1以上の元素を含有させると好ましい。
以上のような材料によって構成されるバイナリマスク用の遮光膜13は、反射防止機能を備えた膜であることが好ましく、2層または3層構造であってもよい。一例として、モリブデン(Mo)とケイ素(Si)と窒素(N)で構成された反射防止機能を有する層(MoSiN)を、異なる組成の下層13aと上層13bとして積層した2層構造の遮光膜13が例示される。さらに、遮光膜13としては、膜厚方向における組成が連続的または段階的に異なるように構成された組成傾斜膜が例示される。以上のような遮光膜13は、例えばスパッタ法によって形成することができる。
また、バイナリマスク用の遮光膜13の膜厚は特に制限されず、たとえば、露光光に対して光学濃度(OD:Optical Density)が2.5以上となるように決定すればよい。
(反射型マスク用の吸収体膜13)
反射型マスク用の吸収体膜13は、ここでの図示を省略した多層反射膜上に設けられる膜であり、EUV光を吸収する機能を有する。このような反射型マスク用の吸収体膜13は、例えばタンタル(Ta)単体またはタンタルを主成分とする材料(タンタル系材料)を好ましく用いることができる。このような反射型マスク用の吸収体膜13の結晶状態は、平滑性、平坦性の点から、アモルファス状または微結晶の構造を有しているものが好ましい。
なお、反射型マスク用の吸収体膜13の下層であって、反射型マスク用の吸収体膜13と基板11との間に設けられる多層反射膜は、EUV光を反射する機能を有する膜である。多層反射膜は、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層して形成される。多層反射膜としては、Mo膜とSi膜を交互に40周期程度積層したMo/Si周期積層膜、Ru/Si周期多層膜、Mo/Be周期多層膜、Mo化合物/Si化合物周期多層膜、Si/Nb周期多層膜、Si/Mo/Ru周期多層膜、Si/Mo/Ru/Mo周期多層膜、Si/Ru/Mo/Ru周期多層膜等が例示され、露光光の波長により、材質を適宜選択することができる。以上のような反射型マスク用の吸収体膜13および多層反射膜は、例えばスパッタ法によって形成することができる。
[薄膜15]
薄膜15は、遮光膜(吸収体膜)13をエッチングする際のエッチングマスク膜として機能するものである。このような薄膜15は、遮光膜(吸収体膜)13をエッチングする際に用いられるエッチャントに対してエッチング耐性を有する材料で構成する。遮光膜(吸収体膜)13が、ケイ素系材料や遷移金属シリサイド系材料で構成され、フッ素系ガスによるドライエッチングでパターニングされる場合、薄膜15は、これらのドライエッチングに対して耐性が高い材料であるクロムや、クロムに酸素、窒素、炭素等の元素を添加したクロム化合物からなる材料で構成することが好ましい。また、遮光膜13が、クロム系材料で構成され、塩素系ガスと酸素ガスの混合ガスによるドライエッチングでパターニングされる場合、薄膜15は、ケイ素や、ケイ素に酸素、窒素、炭素等の元素を添加したケイ素化合物からなる材料で構成することが好ましい。
一方、反射型マスク用の吸収体膜13はタンタル系材料で形成されるが、このような吸収体膜13は、フッ素系ガスによるドライエッチングか、酸素を含有しない塩素系ガス(酸素非含有塩素系ガス)によるドライエッチングでパターニングする。この場合、薄膜15は、これらのドライエッチングに対して耐性が高い材料であるクロムや、クロムに酸素、窒素、炭素等の元素を添加したクロム化合物からなる材料で構成することが好ましい。なお、薄膜15は、さらに反射防止機能を有してもよく、これにより遮光膜13上に薄膜15を残した状態の転写用マスクを作製してもよい。
またこのような薄膜15は、スパッタリング法によって成膜されたものであり、これにより薄膜15をパターンエッチングした場合のエッジラフネスが小さく抑えられ、側壁形状が良好なパターンを得ることが可能な膜となっている。
<無機レジスト膜21の形成>
次に、図1(B)に示すように、マスクブランク1の薄膜15の上部に、無機レジスト膜21を形成する。無機レジスト膜21は、リソグラフィー処理によってパターニングされる膜であり、パターニングされたレジストパターンが薄膜15をエッチングする際のエッチングマスクとなる。このような無機レジスト膜21の形成は、金属亜酸化物陽イオン、多原子陰イオン、および過酸化物系リガンドを含む水溶液(前駆体溶液)の液膜を薄膜15上に形成した後、この液膜を乾燥させることによって実施される。また無機レジスト膜21を形成した後には、無機レジスト膜21中の物質を安定化させるために、無機レジスト膜21に対して熱処理(Post applied bake:PAB)を実施することがこのましい。
水溶液(前駆体溶液)中に含まれる金属亜酸化物陽イオンは、金属元素および共有結合した酸素原子を有する多原子陽イオンである。なかでも、この後に行われる無機レジスト膜21の露光処理で照射される電子線を良好に吸収するものが好適に用いられる。このような金属亜酸化物陽イオンは、ハフニウムと共有結合した酸素原子を有する多原子陽イオン(例えば、HfO2+、HfOOH、Hf(OH) 2+、Hf(OH) )イオンであり、これらのうちの少なくともいずれかが水溶液中に含有されていることとする。
また多原子陰イオンは、無機レジスト膜21に対するリソグラフィー処理後に無機酸化物としてレジストパターン内に残り、レジストパターンを構成するものである。このような多原子陰イオンは、酸素系のものであって、例えばSO 2−、BO 3−、AsO 3−、MoO 2−、PO 3−、WO 2−、SeO 2−、およびSiO 4−等が例示され、これらのうちの1つまたは複数の組み合わせのものが水溶液(前駆体溶液)中に含有されていることとする。水溶液中における多原子陰イオンの濃度は、金属亜酸化物陽イオン濃度の約0.5〜約2.0倍であることが好ましい。
また過酸化物系リガンドは、この後に行われる無機レジスト膜21の露光処理において、無機レジスト膜21中で生じる縮合反応を安定化させるためのものである。このような過酸化物系リガンドは、特に過酸化物基(−O−O−)を有する感放射性リガンドであることが好ましく、例えば過酸化水素(H)が例示される。またこの他の過酸化物系リガンドとしては、汚染物質となり得る炭素を含有しない無機過酸化物系リガンドが好ましく用いられる。無機過酸化物リガンドとしては、例えばペルオキシ硫酸塩イオン(SO)、ペルオキシ二硫酸塩イオン(S 2−)、ペルオキシ塩素酸イオン(ClO)等が例示される。水溶液(前駆体溶液)中における過酸化物系リガンドの濃度は、金属亜酸化物陽イオン濃度の2倍〜25倍であることが好ましい。
なお、水溶液(前駆体溶液)中には、以上のように説明した金属亜酸化物陽イオン、多原子陰イオン、および過酸化物系リガンドの他に、水溶液のPHを調整するための陰イオン、およびその他の必要な物質を含んでも良い。一方、無機レジスト膜21は、スズおよびコバルトから選ばれる1以上の元素を含有する材料で形成してもよい。
水溶液(前駆体溶液)の液膜の形成は、例えばスピンコート法によって実施されるが、これに限定されることはなく他の塗布法や印刷法を適用して液膜をべた膜状に形成することができる。また無機レジスト膜21の膜厚は、この無機レジスト膜21によって構成されるレジストパターンが、その下層に対するエッチングマスクとして十分に機能する大きさであり、例えば10nm以上、250nm以下であることとする。
<無機レジストパターン21aの形成>
次に図1(C)に示すように、マスクブランク1上の無機レジスト膜21に対して露光処理とその後の現像処理を行うことにより、薄膜15に形成すべき転写パターンを無機レジスト膜21に形成する。これにより無機レジスト膜21が転写パターンの形状にパターニングされた無機レジストパターン21aを得る。
ここでは先ず、電子線を用いた露光描画により、無機レジスト膜21に対して薄膜15に形成すべき転写パターンを描画する。この際、電子線の加速電圧[H1]は、5V〜約200kVに設定されるが、微細な転写パターンの電子線描画を可能とするため、電子線の加速電圧[H1]は、数kV〜数十kV程度の高めに設定されることが好ましい。またこの加速電圧[H1]での電子線描画において、無機レジスト膜21が十分に露光されるように、すなわち金属亜酸化物陽イオン、多原子陰イオン、および過酸化物系リガンドを含む無機レジスト膜21中において縮合反応が十分に進む程度に電子線の露光量[D1]が設定される。
次に、無機レジスト膜21に対してPEB処理、現像処理、リンス処理、およびスピン乾燥処理を行う。これにより、無機レジスト膜21がパターニングされた無機レジストパターン21aを形成する。上記現像処理においては、電子線描画における未露光部を現像液に溶解させて除去する。現像液としては、有機溶剤が好ましく用いられ、具体的には2−ヘプタノンに代表されるケトン系の溶剤、あるいはアルコール系溶剤が好ましく用いられる。またこの他にも、水性の酸または塩基も現像液として用いることが可能であり、具体的には水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)に代表される水酸化第4アンモニウム組成物が適用可能である。
<電子線の一括照射>
次に図1(D)に示すように、転写パターンが形成された後の無機レジスト膜21、すなわち無機レジストパターン21aに対して電子線Eを照射する。これにより、無機レジストパターン21a内に縮合されずに残された物質の縮合反応を進める。
この際、電子線Eは、無機レジストパターン21aの平面形状によることなく、広い領域に対して一括照射される。電子線Eを一括照射する範囲は、基板11において無機レジスト膜21が形成されている面の全面であってもよいし、この面を複数に分割した各領域の全面であってもよい。
この際、電子線Eの加速電圧[H2]は、先に実施した電子線描画の際の加速電圧[H1]よりも低い値であってよく、電子線照射装置において安定的な電子線の照射が見込める値であればよい。
またここでは、無機レジストパターン21aの全領域に電子線Eが照射されればよい。このため、電子線Eの露光量[D2]が限定されることはないが、露光量[D2]は、先に実施した電子線描画の際の加速電圧[H1]での露光量[D1]に相当する値よりも少なくてよい。ここでレジスト膜に対する電子線の照射においては、加速電圧の設定が低いほど膜に対して作用する電荷量が増加し、経験的には露光量を加速電圧で除した値は概ね一定値となる。したがって、ここでの露光量[D2]は、一例として[D2]<([D1]/[H1])×[H2]である。また露光量[D2]は、以降に説明する実施例から、[D2]≧0.05×([D1]/[H1])×[H2]であれば効果があることが確認されている。
<薄膜15のパターニング>
次に図1(E)に示すように、無機レジストパターン21aをマスクとして薄膜15をエッチングし、薄膜15に転写パターン15aを形成し、薄膜15からなる転写パターン15aを得る。ここでは、無機レジストによって構成された無機レジストパターン21aをマスクにして、クロム系の薄膜15をエッチングする。この際、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガス(酸素含有塩素系ガス)をエッチングガスに用いたドライエッチングを行う。これにより、無機レジストパターン21aに対して、きわめて高いエッチング選択性でクロム系の薄膜15をエッチングすることができ、無機レジストによって構成された無機レジストパターン21aの形状を精度良好に転写した転写パターン15aを形成する。
以上のように薄膜15に転写パターン15aを形成した後には、転写パターン15a上の無機レジストパターン21aを除去する。ここでは、例えば硫酸過酸化水素水(Sulfuric Acid Hydrogen Peroxide Mixture:SPM)を用いた洗浄処理により、無機レジストパターン21aを剥離除去する。
<遮光膜(吸収体膜)13のパターニング>
その後、図2(A)に示すように、クロム系材料によって構成された薄膜15からなる転写パターン15aをマスクとして遮光膜(吸収体膜)13のドライエッチングを行う。これにより、遮光膜(吸収体膜)13に転写パターンを形成し、転写パターン15aの形状に遮光膜13をパターニングしてなる遮光パターン(吸収体パターン)13aaを得る。この際、遮光膜13がバイナリマスク用のものであって、ケイ素を含有する材料で形成されている場合であれば、フッ素系ガスを用いた遮光膜13のドライエッチングを行なう。またマスクブランク1が反射型マスク用のマスクブランクであって、吸収体膜13がタンタルを主成分とする材料で形成されている場合であれば、フッ素系ガスあるいは酸素を含有しない塩素系ガス(酸素非含有塩素系ガス)を用いたドライエッチングを吸収体膜13に対して行う。
<薄膜15の除去>
次に、図2(B)に示すように、クロム系材料によって構成された薄膜15からなる転写パターン15aを除去し、転写用マスク1aを得る。この際、クロム系材料からなる転写パターン15aの除去には、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガス(酸素含有塩素系ガス)をエッチングガスに用いる。これにより、ケイ素系またはタンタル系の遮光膜(吸収体膜)13に対して、きわめて高いエッチング選択性でクロム系材の薄膜15をエッチング除去することができる。
このようにして得られた転写用マスク1aは、バイナリマスクであれば、露光光に対して透過性を有する基板11上に、露光光を遮蔽する遮光パターン13aaが設けられたものとなる。また転写用マスク1aは、反射型マスクであれば、露光光であるEUV光による熱膨張が低く抑えられた基板11上に、ここでの図示を省略した多層反射膜を介して、露光光であるEUV光を吸収する吸収体パターン13aaが設けられたものとなる。
≪第2実施形態:転写用マスクの製造方法≫
図3〜図4は、第2実施形態に係る転写用マスクの製造方法を説明する断面工程図である。これらの図を参照して説明する第2実施形態の転写用マスクの製造方法は、転写用マスクとしてハーフトーン型位相シフトマスクを製造する際に適用される方法である。以下、これらの図3〜図4を参照し、第2実施形態の転写用マスクの製造方法を説明する。なお、図3〜図4においては、図1〜図2を用いて説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<マスクブランク2の準備>
先ず図3(A)に示すように、基板11の一主面上に、光半透過膜43、および薄膜45がこの順に設けられたマスクブランク2を準備する。マスクブランク2を構成するこれらの各要素のうち、基板11は、上述した第1実施形態のバイナリマスク用のマスクブランク1のものと同様であってよい。このためここでは、光半透過膜43と薄膜45の構成を説明する。
[光半透過膜43]
光半透過膜(位相シフト膜)43は、露光光を、実質的に露光に寄与しない強度(たとえば、露光光に対する透過率が1%〜30%)で透過させ、この光半透過膜43を透過する露光光に対し、その光半透過膜43の膜厚と同じ距離だけ空気中を透過した露光光との間で所定の位相差(たとえば、150度〜200度)を生じさせる機能を有していれば、公知の組成で構成されていればよい。具体的には、遷移金属およびケイ素(遷移金属シリサイドを含む)の化合物を含む材料からなり、これらの遷移金属およびケイ素と、酸素および/または窒素を主たる構成要素とする材料が例示される。遷移金属としては、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、クロム等が適用可能である。以上のような光半透過膜43は、例えばスパッタ法によって形成することができる。
また、光半透過膜43は、上記のケイ素及び窒素からなる材料、またはケイ素および窒素からなる材料に半金属元素および非金属元素から選ばれる1以上の元素を含有する材料で構成されてもよい。
[薄膜45]
薄膜45は、遮光膜として用いられる膜であって、例えばクロムを含有する材料膜である。このような薄膜45は、単層で成膜してもよく、図示したような下層45aと上層45bとの2層構造で成膜してもよく、さらに多層の複数層で成膜してもよい。遮光膜として用いられる薄膜45を複数層として成膜する場合には、クロム(Cr)の含有量を変化させた各層を成膜する。
このような薄膜45は、例えばスパッタ法によって成膜されたものであり、これにより薄膜45をパターンエッチングした場合のエッジラフネスが小さく抑えられ、側壁形状が良好なパターンを得ることが可能な膜となっている。
また遮光膜として用いられる薄膜45は、クロム金属のほか、クロムに酸素、窒素、炭素、ホウ素、水素およびフッ素から選ばれる一以上の元素を含有する材料を含有していてもよい。さらにこの薄膜45には、光学濃度(OD)を維持しつつも、膜全体のエッチングレートの低下を抑制することを目的として、インジウム(In)、スズ(Sn)、およびモリブデン(Mo)から選ばれる少なくとも1以上の金属元素(インジウム等金属元素)を含有していてもよい。
このような遮光膜として用いられる薄膜45は、酸素含有塩素系ガスを用いたドライエッチングによってパターニングが可能である。また、この薄膜45はケイ素(Si)を含有する材料で形成された光半透過膜43との間で十分なエッチング選択性を有しており、光半透過膜43にほとんどダメージを与えずに薄膜45をエッチング除去することが可能である。
<無機レジスト膜21の形成〜電子線の一括照射>
次に図3(B)〜図3(D)に示す工程は、先の第1実施形態において図1(B)〜図1(D)を用いて説明した工程と同様に実施する。
すなわち、図3(B)に示すように無機レジスト膜21の形成を行う。次いで、図3(C)に示すように、無機レジストパターン21aの形成を行なう。次いで図3(D)に示すように、電子線Eの一括照射を行うことにより、無機レジストパターン21a内に縮合されずに残された物質の縮合反応を進める。
<薄膜45のパターニング>
以上の後、図3(E)に示すように、無機レジストパターン21aをマスクとして薄膜45をエッチングし、薄膜45に転写パターン45aaを形成する。ここでは、例えば無機レジストパターン21aをマスクにして、クロム系材料の薄膜45をエッチングする。この際、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガス(酸素含有塩素系ガス)をエッチングガスに用いたドライエッチングを行う。これにより、無機レジストパターン21aに対して、極めて高いエッチング選択性でクロム系材料の薄膜45をエッチングすることができ、無機レジストパターン21aの形状が薄膜45に対して精度良好に転写される。
以上のように薄膜45に転写パターン45aaを形成した後には、転写パターン45aa上の無機レジストパターン21aを除去する。ここでは、例えば硫酸過酸化水素水(Sulfuric Acid Hydrogen Peroxide Mixture:SPM)を用いた洗浄処理により、無機レジストパターン21aを剥離除去する。
<光半透過膜43のパターニング>
次いで図4(A)に示すように、転写パターン45aaが形成された薄膜45をマスクとして、フッ素系ガスを用いた光半透過膜43のドライエッチングを行ない、ケイ素を含有する材料で形成された光半透過膜43をパターニングする。これにより、光半透過膜43に転写パターンを形成し、基板11における光半透過パターン形成領域11aに、光半透過膜43をパターニングしてなる光半透過パターン43aを形成する。また、基板11における外周領域11bに、薄膜45と光半透過膜43とを貫通する孔形状のアライメントマークパターン43bを形成する。
<遮光帯パターンを含むレジストパターン47の形成>
次に図4(B)に示すように、転写パターン45aaが形成された薄膜45上に、遮光帯パターンを含むレジストパターン47を形成する。ここでは、基板11における外周領域11bを覆う遮光帯パターンを含む形状のレジストパターン47を形成する。この際、先ず基板11上に、レジスト膜をスピン塗布法によって形成する。次に、基板11における外周領域11bを覆う形状でレジスト膜が残されるように、当該レジスト膜に対して露光を行い、その後レジスト膜に対して現像処理等の所定の処理を行う。これにより、基板11における外周領域11bを覆う形状で、遮光帯パターンを含むレジストパターン47を形成する。なお、ここで形成するレジストパターン47は、微細なパターンではないため、膜厚が厚いものであってもよい。このため、有機レジスト材料を用いて形成してよい。
<遮光パターンの形成>
次に図4(C)に示すように、遮光帯パターンを含むレジストパターン47をマスクとして、薄膜45のドライエッチングを行い、外周領域11bを覆う帯状に薄膜45をパターニングしてなる遮光パターン45cを形成する。この際、エッチングガスとして、塩素系ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることにより、クロム系材の薄膜45をエッチングする。
<レジストパターン47の除去>
次いで、図4(D)に示すように、遮光帯パターンを含むレジストパターン47を除去し、洗浄等の所定の処理を行う。以上により、転写用マスク2aとしてハーフトーン型位相シフトマスクが得られる。
このようにして得られた転写用マスク2aは、基板11における光半透過パターン形成領域11aに光半透過パターン43aが設けられ、基板11における外周領域11bにアライメントマークパターン43bと光半透過膜43を介して遮光パターン45cが設けられたものとなる。
≪半導体デバイスの製造方法≫
実施形態に係る半導体デバイスの製造方法は、先に説明した転写用マスクの製造方法によって製造された転写用マスク1aまたは転写用マスク2aを用い、基板上のレジスト膜に対して転写パターンを露光転写することを特徴としている。このような半導体デバイスの製造方法は、次のように行う。
先ず、半導体デバイスを形成する基板を用意する。この基板は、例えば半導体基板であってもよいし、半導体薄膜を有する基板であっても良いし、さらにこれらの上部に微細加工膜が成膜されたものであってもよい。用意した基板上にレジスト膜を成膜し、このレジスト膜に対して、上述した様に作製した転写用マスク1aまたは転写用マスク2aを用いたパターン露光を行なう。このパターン露光においては、それぞれの転写用マスク1aまたは転写用マスク2aに対応する波長の露光光を用いる。
以上の後、転写パターンが露光転写されたレジスト膜を現像処理してレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにして基板の表層に対してエッチング加工を施したり不純物を導入する処理を行う。処理が終了した後には、レジストパターンを除去する。
以上のような処理を、転写用マスクを交換しつつ基板上において繰り返し行い、さらに必要な加工処理を行うことにより、半導体デバイスを完成させる。
≪実施形態の効果≫
以上説明した実施形態の転写用マスクの製造方法は、電子線描画とその後の現像処理とによって無機レジストパターン21aを形成した後、無機レジストパターン21aに対して電子線の一括照射を行う構成である。これにより、電子線描画の後に無機レジストパターン21a内に縮合されずに残った物質の縮合反応を進めることができ、無機レジストパターン21aを緻密な構造体とすることが可能である。
したがって、無機レジストパターン21aをマスクにした下層の薄膜15または薄膜45のエッチングにおいて、薄膜15または薄膜45にピンホールを発生させるなどのダメージを生じさせることを防止でき、形状精度の良好に薄膜15または薄膜45をパターニングすることが可能となる。この結果、有機レジストを用いる場合よりも薄い膜厚で機能する無機レジストパターン21aをマスクとして用いたエッチングにより、微細な転写パターンを有する転写用マスクを得ることが可能となる。
また、以上のようにして作製された転写用マスク1aまたは転写用マスク2aを用いて半導体デバイスを作製することにより、形状精度の高い細線パターンを有する半導体デバイスを得ることが可能になる。
≪第3実施形態:転写用マスクの製造方法≫
この第3実施形態の転写用マスクの製造方法は、基板上に多層反射膜と薄膜がこの順に積層した構造を備えるマスクブランクを用いて反射型マスクとしての転写用マスクを製造する方法に関するものである。この第3実施形態では、薄膜に吸収体膜として必要な機能を持たせる。すなわち、吸収体膜の機能を有する薄膜上に吸収パターンを有する無機レジストパターンを形成し、薄膜に対して無機レジストパターンをマスクとするドライエッチングを行うことにより、薄膜に吸収パターンを形成する。出来上がった反射型マスクは、基板上に多層反射膜と吸収体パターンを有する薄膜(吸収体膜)が順に積層した構造を有するものとなる。薄膜は、第1の実施形態の吸収体膜13と同様の構成を備えている。このため、無機レジストパターンをマスクとする薄膜のドライエッチングには、フッ素系ガスか酸素非含有塩素系ガスが用いられる。その他、基板、多層反射膜、無機レジストパターンに関する事項等については、第1実施形態の場合と同様である。
この第3実施形態の転写用マスクの製造方法も、電子線描画とその後の現像処理とによって無機レジストパターンを形成した後、無機レジストパターンに対して電子線の一括照射を行う構成である。これにより、電子線描画の後に無機レジストパターン内に縮合されずに残った物質の縮合反応を進めることができ、無機レジストパターンを緻密な構造体とすることが可能である。
したがって、この無機レジストパターンをマスクにした下層の薄膜(吸収体膜)のエッチングにおいて、薄膜にピンホールを発生させるなどのダメージを生じさせることを防止でき、形状精度の良好に薄膜をパターニングすることが可能となる。この結果、有機レジストを用いる場合よりも薄い膜厚で機能する無機レジストパターンをマスクとして用いたエッチングにより、微細な転写パターンを有する転写用マスクを得ることが可能となる。
≪別の実施形態≫
以上説明した各実施形態の転写用マスクの製造方法は、基板上にエッチングマスク膜(本発明の薄膜に対応。)を備えたマスクブランクからインプリントモールドを製造する場合にも応用できる。すなわち、そのインプリントモールドの製造方法は、基板の主表面上にエッチングマスク膜を有するマスクブランクを用いたインプリントモールドの製造方法であってエッチングマスク膜上に、無機レジスト膜を形成する工程と、その無機レジスト膜に対し、電子線を用いて転写パターンを描画露光した後、現像処理を行って無機レジスト膜に転写パターンを形成する工程と、転写パターンが形成された後の無機レジスト膜に対して電子線を照射する工程と、電子線が照射された後の無機レジスト膜をマスクとし、エッチングマスク膜に対してドライエッチングを行い、エッチングマスク膜に転写パターンを形成する工程とを備えることを特徴とする。
この別の実施形態のインプリントモールドの製造方法も、電子線描画とその後の現像処理とによって無機レジストパターンを形成した後、無機レジストパターンに対して電子線の一括照射を行う構成である。これにより、電子線描画の後に無機レジストパターン内に縮合されずに残った物質の縮合反応を進めることができ、無機レジストパターンを緻密な構造体とすることが可能である。
したがって、この無機レジストパターンをマスクにした下層のエッチングマスク膜のエッチングにおいて、エッチングマスク膜にピンホールを発生させるなどのダメージを生じさせることを防止でき、形状精度の良好に薄膜をパターニングすることが可能となる。この結果、有機レジストを用いた場合よりも薄い膜厚で機能する無機レジストパターンをマスクとして用いたエッチングにより、微細な転写パターンを有するエッチングマスク膜(エッチングマスクパターン)を形成できる。さらにこのエッチングマスクパターンをマスクとするドライエッチングで基板の表面を掘り込むことにより、基板の表面に微細な転写パターンを有するインプリントモールドを得ることが可能となる。
≪転写用マスクの製造≫
実施例により、本発明の転写用マスクの製造方法をさらに具体的に説明する。ここでは、図1〜図2を参照し、下記の手順でバイナリマスクとなる転写用マスクを作製した。
先ず図1(A)を参照し、主表面の寸法が約152mm×約152mmで、厚さが約6.35mmの合成石英ガラスからなる透光性基板を基板11として準備した。この透光性基板は、端面および主表面を所定の表面粗さ以下(二乗平均平方根粗さRqで0.2nm以下)に研磨され、その後、所定の洗浄処理および乾燥処理を施されたものである。
次に、透光性基板(基板11)の表面に接して、モリブデン、ケイ素および窒素からなる遮光膜13の下層(MoSiN膜)13aを47nmの厚さで形成し、さらに上層(MoSiN膜)13bを4nmの厚さで形成した。具体的には、枚葉式DCスパッタリング装置内に透光性基板(基板11)を設置し、モリブデン(Mo)とケイ素(Si)との混合焼結ターゲット(Mo:Si=13:87(原子%比))を用い、アルゴン(Ar)および窒素(N)の混合ガスをスパッタリングガスとする反応性スパッタリング(DCスパッタリング)によって、遮光膜13の下層13aと上層13bとを形成した。
次に、遮光膜13を備えた透光性基板(基板11)に対して、450℃で30分間の加熱処理を行い、遮光膜13の膜応力を低減させる処理を行った。なお、別の透光性基板(基板11)に同様の手順で熱処理までを行った遮光膜13に対し、X線光電子分光法による分析を行った。その結果、遮光膜13の下層13aが、Mo:Si:N=9.2:68.3:22.5(原子%比)であり、上層13bにおける下層13a近傍の部分が、Mo:Si:N:O=5.8:64.4:27.7:2.1(原子%比)であることが確認できた。また、遮光膜13の上層13bの表層については、窒素が14.4原子%、酸素が38.3原子%であった。また、分光エリプソメーターを用いて、遮光膜13の光学濃度を測定したところ、3.0であり、遮光膜として十分な光学濃度であることが確認された。
次に、遮光膜13の上層13bの表面に接して、クロムおよび窒素からなる薄膜15(CrN膜)を5nmの厚さで形成し、マスクブランク1を得た。具体的には、枚葉式DCスパッタリング装置内に熱処理後の遮光膜13を備える透光性基板(基板11)を設置し、クロム(Cr)ターゲットを用い、アルゴン(Ar)および窒素(N)の混合ガスをスパッタリングガスとする反応性スパッタリング(DCスパッタリング)によって、薄膜15を形成した。別の透光性基板上に同条件で形成した薄膜15に対してX線光電子分光法による分析を行った結果、Cr:N=72:28(原子%比)であった。
次に図1(B)を参照し、スピン塗布法によって、薄膜15の表面に接して、電子線描画露光用の無機レジスト膜21を膜厚40nmで成膜した。その後、無機レジスト膜21に対して、140℃で10分間のPAB処理を施した。
次に図1(C)を参照し、無機レジスト膜21に対して電子線を照射し、線幅200nm、スペース幅200nmのラインアンドスペースのテストパターンを描画露光した。この際、加速電圧[H1]=50kV、露光量[D1]=600μC/cmでの電子線描画を実施した。この露光量[D1]は、無機レジスト膜21に設計寸法通りのパターンが形成される露光量である。次いで、電子線描画の後の無機レジスト膜21に対し、180℃で600秒のPEB処理を実施しした。
その後、基板11上の無機レジスト膜21に対し、現像液として2−ヘプタノンを供給して無機レジスト膜21の現像処理等を行い、次いで基板11を高速回転させて現像液を基板11上から除去し、続けて基板11上の無機レジスト膜21を自然乾燥させた。これにより、線幅200nm、スペース幅200nmのラインアンドスペースのテストパターン形状の無機レジストパターン21aを形成した。
次に図1(D)を参照し、基板11において無機レジスト膜21が形成されている面の半分の領域に、加速電圧[H2]=700Vで、電子線Eの一括照射を実施した。この際、露光量[D2]=0.4μC/cmとした。この露光量[D2]は、電子線描画の際の加速電圧[H1]での露光量[D1]に相当する値の0.05倍であり、[D2]=0.05×([D1]/[H1])×[H2]から求めた値である。
これにより、基板11上に、無機レジストパターン21aに電子線が一括照射された照射領域と、電子線が一括照射されていない非照射領域とを形成した。
次に図1(E)を参照し、電子線を照射した後の無機レジストパターン21aをマスクとした薄膜15のドライエッチングを実施した。この際、ドライエッチング装置(アプライド マテリアルズ社製Tetra II)を用い、ClとOの混合ガスをエッチングガスとして、クロムおよび窒素からなる薄膜15のドライエッチングを行った。エッチング時間は、オーバーエッチングも含めて90秒とした。これにより、薄膜15に、テストパターンを転写した転写パターン15aを形成した。
この状態で、評価1として、電子線の照射領域と非照射領域の二次電子像を、電子顕微鏡(株式会社アドバンスト製CD−SEM)を用いて観察した。
その後、SPMを用いて転写パターン15aの上部に残った無機レジストパターン21aを剥離除去した。
続いて図2(A)を参照し、転写パターン15aをマスクとした遮光膜13のドライエッチングを実施した。この際、ドライエッチング装置(アプライド マテリアルズ社製Tetra II)を用い、六フッ化硫黄(SF)とヘリウム(He)の混合ガスをエッチングガスとして、モリブデン、ケイ素および窒素からなる遮光膜13のドライエッチングを行った。これにより、遮光膜13に遮光パターン13aaを形成した。
この状態で、評価2として、電子線の照射領域と非照射領域の二次電子像を、電子顕微鏡(株式会社アドバンスト製CD−SEM)を用いて観察した。
次に図2(B)を参照し、エッチングガスとして塩素(Cl)と酸素(O)の混合ガスを用いたドライエッチングにより、転写パターン15aを除去した。
以上により、透光性基板(基板11)上に、テストパターン形状の遮光パターン13aaを有するパターンテスト用の転写用マスク(バイナリマスク)1aを作製した。
≪評価結果≫
図5は、上記評価1で観察した照射領域10aと非照射領域10bの二次電子像であり、図5(A)の一部を拡大した図が図5(B)に相当する。これらの図においては、照射領域10aと非照射領域10bともに、図1(E)の断面図に示した状態の無機レジストパターン21aと遮光膜13の表面が観察される。
これらの図に示すように、照射領域10aの無機レジストパターン21aは、非照射領域10bの無機レジストパターン21aと比較して、表面の荒れがほとんどみられず、エッチングによるダメージが少ないことが確認された。これに対して、非照射領域10bの無機レジストパターン21aは、表面に凹凸がみられることから、エッチングによるダメージを受けていることが確認された。
図6は、上記評価2で観察した照射領域10aの二次電子像であり、図6(A)の一部を拡大した図が図6(B)に相当する。また図7は、上記評価2で観察した非照射領域10bの二次電子像であり、図7(A)の一部を拡大した図が図7(B)に相当する。これらの図においては、照射領域10aと非照射領域10bともに、図2(A)の断面図に示した状態の転写パターン15aと基板11の表面が観察される。
これらの図に示すように、照射領域10aの転写パターン15aは、非照射領域10bの転写パターン15aと比較して、表面の荒れおよびエッジラフネスが小さく、先に実施された無機レジストパターン21aをマスクにしたエッチングによるダメージが少ないことが確認された。これに対して、非照射領域10bの転写パターン15aは、表面にピンホールがみられ、またエッジラフネスも大きく、エッチングによるダメージを受けていることが確認された。
また以上により、リソグラフィー処理によって無機レジストパターン12aを形成した後に、電子線の一括照射を実施することにより、無機レジストパターン21aが緻密な構成となることが確認された。
1,2…マスクブランク
1a,2a…転写用マスク
11…基板
13…遮光膜(吸収体膜)
15…薄膜(エッチングマスク膜)
21…無機レジスト膜
21a…無機レジストパターン(転写パターン)
E…電子線
43…光半透過膜
45…薄膜(遮光膜)
47…遮光帯パターンを含むレジストパターン

Claims (10)

  1. 基板の主表面上に薄膜を有するマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法であって、
    前記薄膜上に、無機レジスト膜を形成する工程と、
    前記無機レジスト膜に対し、電子線を用いて転写パターンを描画露光した後、現像処理を行って前記無機レジスト膜に転写パターンを形成する工程と、
    前記転写パターンが形成された後の無機レジスト膜に対して電子線を照射する工程と、
    前記電子線が照射された後の無機レジスト膜をマスクとし、前記薄膜に対してドライエッチングを行い、前記薄膜に転写パターンを形成する工程と
    を備えることを特徴とする転写用マスクの製造方法。
  2. 前記無機レジスト膜を形成する工程は、金属亜酸化物陽イオン、多原子無機陰イオン、および過酸化物系リガントを含む水溶液を前記薄膜上に塗布して液膜を形成した後、前記液膜を乾燥させることによって無機レジスト膜を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の転写用マスクの製造方法。
  3. 前記金属亜酸化物陽イオンは、ハフニウムと共有結合した酸素原子を有する多原子陽イオンである
    ことを特徴とする請求項2に記載の転写用マスクの製造方法。
  4. 前記薄膜は、スパッタリング法によって形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
  5. 前記薄膜は、クロムを含有する材料からなる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
  6. 前記転写パターンが形成された後の無機レジスト膜に対して電子線を照射する工程では、前記描画露光よりも低い加速電圧で電子線を照射する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
  7. 前記ドライエッチングは、エッチングガスに酸素含有塩素系ガスを用いる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
  8. 前記マスクブランクは、前記基板と前記薄膜の間に遮光膜が設けられており、
    前記転写パターンが形成された前記薄膜をマスクとし、前記遮光膜に対してドライエッチングを行い、前記遮光膜に転写パターンを形成する工程と、
    前記遮光膜に転写パターンを形成した後に前記薄膜を除去する工程とを備える
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
  9. 前記マスクブランクは、前記基板と前記薄膜の間に光半透過膜が設けられており、
    前記転写パターンが形成された前記薄膜をマスクとし、前記光半透過膜に対してドライエッチングを行い、前記光半透過膜に転写パターンを形成する工程と、
    前記光半透過膜に転写パターンを形成した後、前記無機レジスト膜を除去し、次いで前記薄膜上に遮光帯パターンを含むレジストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスクとして前記薄膜に対してドライエッチングを行い、前記薄膜に遮光帯を含むパターンを形成する工程とを備える
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の転写用マスクの製造方法。
  10. 請求項8または9記載の転写用マスクの製造方法により製造された転写用マスクを用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写する工程を備える
    ことを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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