JP2018150750A - 落下防止金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動や風圧などの繰返し荷重が負荷された場合でも、スペーサが掛け板からずれて落下するのを防止することができる落下防止金具を提供する。【解決手段】遮音壁の支柱H1と遮音パネルP1との隙間に介装され、支柱H1の遮音パネルP1側に固設された掛け板F1に一端が掛け止められたスペーサC1の落下防止金具1において、矩形板状の上面部23と、この上面部23の左右の端部から下方へ延びる左右一対の脚部21,22と、を備え、一対の脚部21,22に、スペーサC1に掛け止められる切起こし爪21a,22aを、上面部23と接続する基端部側にそれぞれ形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、遮音壁の支柱と遮音パネルとの隙間に介装される側面視コの字状のスペーサが、支柱に取り付けられた掛け板からずれて落下するのを防止する落下防止金具に関するものである。
従来、高速道路、線路、工場等の騒音源から騒音を遮蔽(遮音)するため、H形鋼などからなる支柱のフランジ内に、金属製吸音板やコンクリート製遮音板などの遮音パネルが差し込まれた遮音壁が設置されている。
このような遮音壁の遮音パネルは、工業製品化された複数種類の厚さが限定されたものである。一方、遮音壁の支柱は、道路等の周囲環境に応じて各設置現場ごとに様々な大きさのものが設置される。このため、一定の厚さの遮音パネルが、様々な幅の支柱のフランジ間へ介装され、遮音パネルと支柱との間の隙間には、一般的には、側面視コの字状のスペーサが装着される。
しかし、コの字状のスペーサは、一般的に、支柱に取り付けられた掛け板に上端のリップ部が掛け止められているだけなので、振動や風圧などでコの字状のスペーサが経年的に落下してしまうという問題があった。
そこでこのような問題を解決するべく、例えば、特許文献1には、遮音板2の端縁部2aが支柱3のコ状の溝部4に配置され、溝部4の内壁4aと遮音板2の端縁部2aとの間隔に側面視コの字状のスペーサ7が配置され、このスペーサ7と遮音板2との隙間に板バネ式の留め金具5が装着され、コの字状のスペーサ7を係止部6に係止する支持部材8が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、図2、図6等参照)。
しかし、特許文献1に記載の支持部材8は、両側壁部83の下端の先が折り返された弾力支持部84が形成されている。このため、振動や風圧などの繰返し荷重のモーメントにより上壁部82と両側壁部83との境の折曲部分に歪が経年的に蓄積して塑性変形し易く、弾力支持部84の把持力が弱くなって、スペーサ7が落下してしまうという問題があった。
また、特許文献2には、鋼板を折り曲げて屈曲部2と取付部3とを形成し、取付部3を下方に折り曲げて延長するとともに、その下端部を屈曲部2側に折り曲げて係止部4を設けたパネルの固定金具が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、図2、図6等参照)。
このパネルの固定金具は、屈曲部2をパネルと支柱との隙間に挿入し、バネの反発力により支柱を押圧してパネルを支柱に固定する。そして、係止部4をパネルの取付金具等の下端に係止することにより、振動が加わる環境でも、長期間に渡って固定金具1が抜けてしまうことを防止するというものである。
しかし、特許文献2に記載のパネルの固定金具は、固定金具自体が抜けてしまうことを防止するというものであり、新設の遮音壁には適用できるものの、既設の遮音壁のスペーサに適用して、それが振動等で脱落してしまうことを防止することはできなかった。
特開2010−261238号公報 特開2000−336766号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、振動や風圧などの繰返し荷重が負荷された場合でも、スペーサが掛け板からずれて落下するのを防止することができる落下防止金具を提供することにある。
第1発明に係る落下防止金具は、遮音壁の支柱と遮音パネルとの隙間に介装され、前記支柱の前記遮音パネル側に固設された掛け板に一端が掛け止められたスペーサの落下防止金具であって、平板状の上面部と、この上面部の左右の端部から下方へ延びる左右一対の脚部と、を備え、前記一対の脚部には、前記スペーサに掛け止められる切起こし爪が、前記上面部と接続する基端部側にそれぞれ形成されていること遮音壁の支柱と遮音パネルとの隙間に介装され、前記支柱の前記遮音パネル側に固設された掛け板に一端が掛け止められたスペーサの落下防止金具であって、平板状の上面部と、この上面部の左右の端部から下方へ延びる左右一対の脚部と、を備え、前記一対の脚部には、前記スペーサに掛け止められる切起こし爪が、前記上面部と接続する基端部側にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
第2発明に係る落下防止金具は、第1発明において、前記切起こし爪は、前記脚部の一方の側辺に沿って形成されていることを特徴とする。
第3発明に係る落下防止金具は、第1発明又は第2発明において、前記上面部の一端から下方へ折り返され、前記スペーサと前記支柱との間に差し込まれる差込み片が形成されていることを特徴とする。
第4発明に係る落下防止金具は、第1発明ないし第3発明のいずれかにおいて、前記上面部と前記一対の脚部には、いずれか一方又は両方にそれぞれの板面の曲げ剛性を向上させるビードが形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る落下防止金具は、第2発明ないし第4発明のいずれかにおいて、前記切起こし爪が形成されていない前記脚部の他方の側辺には、前記掛け板に係止する係止爪が形成されていることを特徴とする。
第1発明〜第5発明によれば、切起こし爪が脚部の上面部と接続する基端部側に形成されているので、繰り返し荷重が掛かった場合でもモーメントにより上面部と脚部との境の曲げ加工部分に歪が蓄積することがない。このため、長年スペーサの落下を防止することができる。また、切起こし爪がスペーサに掛け止められるので、振動や風圧などの繰り返し荷重が掛かった場合でも落下防止金具が落下することがない。したがって、落下防止金具の脚部間に挿置されているスペーサの落下も防止することができる。
特に、第2発明によれば、切起こし爪は、脚部の一方の側辺に沿って形成されているので、切起こし爪を切り起こすのに必要な切断線が少なくて済む。このため、加工費やプレス機の滅損を低減して、落下防止金具のコストダウンを達成することができる。
特に、第3発明によれば、前記スペーサと前記支柱との間に差し込まれる差込み片が形成されているので、支柱のウェブ方向に沿った振動等にも強くなり、さらにスペーサの落下を防止することができる。
特に、第4発明によれば、板面の曲げ剛性を向上させるビードが形成されているので、曲げ剛性が向上し、落下防止金具の母材の金属板材を薄くすることができ、製作コストを削減することができる。
特に、第5発明によれば、前記切起こし爪とは別に前記掛け板に係止する係止爪が形成されているので、支柱に固設されて不動の掛け板に係止爪で係止することができる。このため、さらに確実にスペーサの落下を防止することができる。
本発明の実施形態に係る落下防止金具を示す正面側斜視図である。 同上の落下防止金具を示す背面側斜視図である。 同上の落下防止金具を示す正面図である。 同上の落下防止金具を示す左側面図である。 同上の落下防止金具を示す平面図である。 同上の落下防止金具のスペーサへ装着する前の状態を示す図であり、(a)が支柱のウェブを切断してスペーサ付近の支柱フランジ内面を示す斜視図、(b)が支柱のウェブに沿って水平方向にスペーサ付近の支柱フランジ内面を見た部分拡大側面図である。 同上の落下防止金具のスペーサへ装着する直前の状態を示す図であり、(a)が支柱のウェブを切断してスペーサ付近の支柱フランジ内面を示す斜視図、(b)が支柱のウェブに沿って水平方向にスペーサ付近の支柱フランジ内面を見た部分拡大側面図である。 同上の落下防止金具をスペーサへ装着した状態を示す図であり、(a)が支柱のウェブを切断してスペーサ付近の支柱フランジ内面を示す斜視図、(b)が支柱のウェブに沿って水平方向にスペーサ付近の支柱フランジ内面を見た部分拡大側面図である。 従来のスペーサの装着状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る落下防止金具について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<スペーサ>
先ず、図9を用いて、簡単にコの字状のスペーサについて説明する。図9は、従来のスペーサの装着状態を示す斜視図である。なお、図中のX方向は、地面に所定間隔をおいて複数立設されている支柱H形鋼H1のフランジHfに沿った水平方向であるフランジの幅方向を指している。また、図中のY方向は、支柱H形鋼H1のウェブHwに沿った水平方向であるウェブ幅方向を指している。なお、図中のZ方向は、上下方向を指している(以下同じ)。
スペーサC1は、前述のように、フランジHfと遮音パネルP1との間の隙間を埋める上端に折り返されたリップ部をもつ側面視概略コの字状のスペーサである。図9に示すように、スペーサC1は、フランジHfの内面に溶接された掛け板F1に、スペーサC1の折り返されたリップ部が掛け止められることにより設置されている。掛け板F1は、支柱H形鋼H1間に複数段に亘って嵌め込まれた遮音パネルP1の段と段との境目付近に取り付けられている。
そして、スペーサC1と、遮音パネルP1との間には、鋼製の板ばねPSが介装されている。このため、支柱H形鋼H1間に嵌め込まれた遮音パネルP1が、支柱H形鋼H1に弾性支持されることとなる。
<落下防止金具>
次に、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態に係る落下防止金具について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る落下防止金具を示す正面側斜視図であり、図2は、その背面側斜視図である。そして、図3は、本実施形態に係る落下防止金具を示す正面図であり、図4は、その左側面図、図5は、その平面図である。
図1〜図5に示すように、本実施形態に係る落下防止金具1は、鋼板から折り曲げ加工された金具であり、前述のスペーサC1が、振動等により掛け板F1の左右方向(X方向)にズレて掛け板F1から落下するのを防止する金具である。
この落下防止金具1は、下端が開放された側面視でコの字状の金具本体2と、この金具本体2の上面から下方へ向け突出する鋼板である差込み片3など、から構成され、スペーサC1が掛け板F1から落下するのを防止する金具である。
(金具本体)
金具本体2は、矩形平板状の左右一対の脚部21,22と、これらの上端を繋ぐ矩形板状の上面部23と、から構成されている。
(脚部)
脚部21,22は、スペーサC1及び掛け板F1の幅よりやや広い間隔をあけて設けられた左右一対の部位であり、脚部21,22間にスペーサC1を挟んで挿置し、振動や風圧等により掛け板F1からスペーサC1が落下するのを防止する機能を有している。
これらの脚部21,22には、脚部21,22の母材板面から切断して切り起こした切起こし爪21a,22aがそれぞれ形成されている。これらの切起こし爪21a,22aは、前述のスペーサC1の上辺部に掛け止める係止部材として機能する(図6〜図8も参照)。
切起こし爪21a,22aが形成されている位置は、金具本体2の開放された先端部側ではなく基端部側、即ち、脚部21,22の母材板面の高さ方向の半分以上となる上面部23と接続する側に設けられている。このため、特許文献1に記載の従来の落下防止金具のように、弾力支持部が両側壁部の下端に形成されたものと相違して、振動等の繰返し荷重が、脚部21,22全長のモーメントとなって脚部21,22と上面部23との境の曲げ加工部に作用することがない。また、切起こし爪21a,22aが装着時や長年の歪の蓄積により多少開いたとしても脚部21,22の間隔が開くことがない。よって、長期に亘って掛け板F1からスペーサC1が落下するのを防止することができる。
これらの切起こし爪21a,22aは、脚部21,22の母材板面の中央付近に設けられていてもよいが、脚部21,22の一方の側辺に沿って形成されていることが好ましい。切起こし爪21a,22aを切り起こすのに必要な切断線が少なくて済むからである。
また、切起こし爪21a,22aは、脚部21,22の側辺のうち、正面側、即ち、ウェブ幅方向(Y方向)に沿って、フランジHfから離れている側に形成されていることがより好ましい。切起こし爪21a,22aを除く脚部21,22同士間に掛け板F1が挿置されることとなるからである。よって、掛け板F1のフランジ幅方向(X方向)の開放された端部に脚部21,22を設置することができ、掛け板F1からスペーサC1が落下するのを確実に防止することができる。
それに加え、これらの脚部21,22には、母材板面の略中央背面寄りに、板面から外側へ突出する断面半円状の凸状ビード21b,22bが形成されている。脚部21,22の板面の曲げ剛性を向上させ、脚部21,22の鋼板を薄くして軽量化することができるからである。勿論、凸状ビード21b,22bは、脚部21,22の板面から内側へ突出してもよいことは云うまでもない。
なお、切起こし爪21a,22aが形成されていない脚部21,22の背面側の側辺には、切起こし爪21a,22aとは別に、掛け板F1に係止する係止爪(図示せず)を別途設けてもよい。係止爪を設けることで、支柱H形鋼H1に溶接された掛け板F1に係止爪で係止することができ、スペーサC1の落下をさらに確実に防止することができるからである。
(上面部)
上面部23は、脚部21,22同士の上端を繋ぐ矩形平板状の部位であり、図2等に示すように、背面側の一端から前述の差込み片3が下方へ折り返されている。
また、上面部23の母材板面の略中央正面寄りには、板面から外側へ突出する断面半円状の凸状ビード23aが形成されている。板面の曲げ剛性を向上させて、上面部23の鋼板を薄くし、軽量化することができるからである。
(差込み片)
差込み片3は、図2等に示すように、金具本体2の上面部23の背面側の一端から下方へ向け突出する鋼板であり、掛け板F1に掛け止められたスペーサC1と支柱H形鋼H1のフランジHf内面との間に差し込まれて使用される。この差込み片3は、掛け板F1に掛け止められ、落下防止金具1のY方向へのズレを防止する機能を有している。
<落下防止金具のスペーサへの装着方法>
次に、図6〜図8を用いて、本発明の実施形態に係る落下防止金具1のスペーサC1への装着方法について説明する。既設のスペーサC1の落下防止対策として追加的に落下防止金具1を追加設置する場合を例示して説明する。勿論、新設のスペーサC1に装着してもよいことは云うまでもない。
図6は、落下防止金具1のスペーサC1へ装着する前の状態を示す図であり、(a)がウェブHwを切断してスペーサC1付近のフランジHf内面を示す斜視図、(b)がウェブHwに沿って水平方向にスペーサC1付近のフランジHf内面を見た部分拡大側面図である。図7は、落下防止金具1のスペーサC1へ装着する直前の状態を示す図であり、図8は、落下防止金具1をスペーサC1へ装着した状態を示す図である。なお、図7、図8の(a)(b)は、図6と同様である。
図6に示すように、落下防止金具1を装着する前に、先ず、スペーサC1の背面、即ち、スペーサC1とフランジHfとの間に、シノを打ち込み、落下防止金具1の差込み片3が挿入し易くする。
次に、スペーサC1の掛け板F1とのフランジの幅方向(X方向)の位置ズレを調整して、両者にズレが無いようにする。
その後、図7に示すように、掛け板F1に掛け止められたスペーサC1の上端面の上に落下防止金具1を装着する。このとき、落下防止金具1の差込み片3を支柱H形鋼H1のフランジHf内面に当接して、差込み片3をフランジHfに摺動させて落下防止金具1を押し下げる。
すると、差込み片3が、フランジHfとスペーサC1との間の隙間に入り込み、落下防止金具1が確実にスペーサC1及び掛け板F1に装着される。このため、ウェブ幅方向(Y方向)に作用する振動等にも落下防止金具1が抜け落ち難くなり、さらにスペーサC1の落下防止機能が向上する。また、差込み片3とフランジHfとの摩擦力で落下防止金具1が浮き上がることも防止することができる。
次に、図8に示すように、落下防止金具1の上面部23の内面がスペーサC1の上辺部と当接するまで、ゴムハンマー等で打込んで落下防止金具1を押し下げる。このとき、切起こし爪21a,22aがスペーサC1の上辺部の下端に掛け止められていることを確認する。切起こし爪21a,22aがスペーサC1に掛け止められることで、落下防止金具1が振動等で浮き上がることを防止することができるからである。落下防止金具1が浮き上がらないことにより、落下防止金具1の脚部21,22間にスペーサC1が挿置され、掛け板F1からスペーサC1が落下するのを確実に防止することができる。
以上説明した本実施形態に係る落下防止金具1によれば、切起こし爪21a,22aが上面部23と接続する脚部21,22の基端部側に形成されている。このため、落下防止金具1に繰り返し荷重が作用した場合でもモーメントにより上面部23と脚部21,22との境の曲げ加工部分に歪が蓄積することがない。このため、スペーサC1の落下を長年に亘って防止することができる。また、切起こし爪21a,22aがスペーサC1に掛け止められるので、振動や風圧などの繰り返し荷重が掛かった場合でも落下防止金具1が浮き上がって外れるおそれがない。したがって、落下防止金具1の脚部21,22間に挿置されているスペーサC1の落下も防止することができる。
また、落下防止金具1によれば、切起こし爪21a,22aは、脚部21,22の一方の側辺に沿って形成されているので、切起こし爪21a,22aを切り起こすのに必要な切断線が少なくて済む。このため、加工費やプレス機の滅損を低減して、落下防止金具1のコストダウンを達成することができる。
特に、落下防止金具1によれば、スペーサC1とフランジHfとの間に差し込まれる差込み片3が形成されているので、ウェブ幅方向(Y方向)に作用する振動等にも落下防止金具1が抜け落ち難くなり、さらにスペーサC1の落下防止機能が向上する。また、差込み片3とフランジHfとの摩擦力で落下防止金具1が浮き上がることも防止することができ、その点でもスペーサC1の落下を確実に防止することができる。
以上、本実施形態に係る落下防止金具及びその装着方法について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、遮音壁の支柱としてH形鋼からなるものを例示して説明したが、溝形鋼や他の鋼材からなる支柱であっても構わないし、遮音パネルも金属製吸音板やコンクリート製遮音板など種々のものであっても本発明を適用することができる。
1:落下防止金具
2:金具本体
21,22:脚部
21a,22a:切起こし爪
21b,22b:凸状ビード
23:上面部
23a:凸状ビード
3:差込み片
C1:スペーサ
F1:掛け板
H1:支柱H形鋼
Hf:フランジ
Hw:ウェブ
P1:遮音パネル
PS:板ばね

Claims (5)

  1. 遮音壁の支柱と遮音パネルとの隙間に介装され、前記支柱の前記遮音パネル側に固設された掛け板に一端が掛け止められたスペーサの落下防止金具であって、
    平板状の上面部と、この上面部の左右の端部から下方へ延びる左右一対の脚部と、を備え、
    前記一対の脚部には、前記スペーサに掛け止められる切起こし爪が、前記上面部と接続する基端部側にそれぞれ形成されていること
    を特徴とする落下防止金具。
  2. 前記切起こし爪は、前記脚部の一方の側辺に沿って形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の落下防止金具。
  3. 前記上面部の一端から下方へ折り返され、前記スペーサと前記支柱との間に差し込まれる差込み片が形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の落下防止金具。
  4. 前記上面部と前記一対の脚部には、いずれか一方又は両方にそれぞれの板面の曲げ剛性を向上させるビードが形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の落下防止金具。
  5. 前記切起こし爪が形成されていない前記脚部の他方の側辺には、前記掛け板に係止する係止爪が形成されていること
    を特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の落下防止金具。
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