JP2018150579A - 建築用低降伏比鋼板およびその製造方法 - Google Patents

建築用低降伏比鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面硬度が低いとともに、低降伏比および大入熱溶接部における優れた靭性を兼ね備えた、建築用低降伏比鋼板を提供する。【解決手段】所定の成分からなり、下記(1)式によって定義されるCeqが0.40〜0.46、かつ下記(2)式によって定義されるACRが0.2〜0.8である成分組成を有し、フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板。Ceq=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5…(1)ACR=(Ca−(0.18+130×Ca)×O)/(1.25×S)…(2)【選択図】 なし

Description

本発明は、建築用低降伏比鋼板に関し、特に、表面硬度が低いとともに、低降伏比および大入熱溶接部における優れた靭性を兼ね備えた、建築用低降伏比鋼板に関する。また、本発明は、前記建築用低降伏比鋼板の製造方法に関する。
近年、建築構造物の大型化に伴い、使用鋼材の厚肉化、高強度化が進展し、さらに、建築構造物の耐震性を確保するため、降伏比80%以下の低降伏比を備えていることも要求されている。
建築構造物は、溶接接合によって所定の形状に組み立てられる溶接構造物であるが、地震時の大きな負荷荷重を受けると、十分な塑性変形を生じる前に溶接部から脆性破壊が発生する場合があり、溶接部においても良好な靭性を有することが求められている。
溶接構造物を高能率に製造するため、ボックス柱の製作においては、角継手部のサブマージアーク溶接やダイヤフラム接合部のエレクトロスラグアーク溶接など、入熱400kJ/cm以上の大入熱溶接が施工される。一般に、このような大入熱溶接部は溶接後の冷却速度が遅いため、溶融点付近にまで加熱された領域の高温域での滞留時間が長くなる。その結果、組織の粗大化や、島状マルテンサイト(Martensite-Austenite constituent、MA)と呼ばれる硬質な脆化相の生成が起こり、溶接熱影響部が脆化する。
溶接熱影響部は、合金元素量が多くなる高強度鋼ほど脆化しやすく、建築構造用鋼では引張強さ(TS)590MPa級鋼の場合に問題となることが多い。そこで、優れた溶接熱影響部靭性が得られるTS590MPa級の建築用鋼が種々提案されている。
例えば、特許文献1では、入熱400kJ/cmを超える超大入熱溶接熱影響部靭性に優れる建築用高強度厚鋼板の製造方法が提案されている。前記方法では、Ca、O、Sからなる式で求められるACR値を規制して溶接時に生成させた微細な複合硫化物をフェライト変態核として活用することにより、溶接熱影響部の組織を微細化し、靭性を改善している。
また、特許文献2では、大入熱溶接熱影響部靭性の優れた建築用低降伏比600N/mm級鋼板の製造方法が提案されている。前記方法では、鋼組成を低C−B無添加系として溶接熱影響部における焼入れ性を低下させるとともに、Ti酸化物を活用し溶接熱影響部の組織を微細化させている。また、前記方法では、Cuによる析出強化によって600N/mm級の母材強度を確保している。
特許文献3では、大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高張力鋼板が提案されている。前記高張力鋼板では、極低C化と焼入性向上元素であるMn、Ni、Crなどを適宜含有させた成分組成とすることにより、MAの抑制および形態制御、ならびに変態組織のブロックサイズ微細化を行い、その結果、入熱500kJ/cmを超える溶接熱影響部の靭性改善を達成している。
特許文献4では、大入熱溶接靭性に優れた低降伏比高張力鋼板が提案されている。前記低降伏比高張力鋼板では、母材成分組成を低炭素当量(低Ceq)化するとともに、Tiの炭窒化物を活用して溶接熱影響部の組織を微細化することにより、入熱250kJ/cm以上の溶接における靭性を改善している。また、低降伏比化のためにはフェライト分率を調整し、高強度化のためにはNb炭窒化物を利用している。
特許文献5では、板厚30mm以上であり、入熱400kJ/cm超えで溶接される超大入熱溶接HAZ靭性に優れた低降伏比建築構造用厚鋼板およびその製造方法が提案されている。前記低降伏比建築構造用厚鋼板では、鋼板の成分組成におけるACR値を制御することによって、溶接時にフェライト変態核として機能する、CaS表面上にMnSが析出した複合硫化物を微細に分散させている。
特開2005−68519号公報 特開平6−128635号公報 特開2007−126725号公報 特開2001−172736号公報 特開2003−183767号公報 特開2010−111924号公報
上述したような従来の低降伏比鋼では、二相域熱処理を施す方法(特許文献1、2)や、低Ceq化した成分系に焼入れ焼戻しを施す方法(特許文献4)によって鋼中のフェライト組織分率を調整し、その結果、低降伏比化を達成している。
しかしながら、特許文献1、2に記載されているような二相域熱処理を行う場合、製造工程が複雑となり、生産性が低下するという問題がある。
一方、特許文献4に記載されているように、二相域熱処理を施さずに焼入れ焼戻しを施す場合は、強度を確保するためCが0.12%以上の高C成分系とする必要がある。そのため、低降伏比が達成されたとしても、鋼板表面の硬度が過度に高くなり、表層部付近の延性が著しく劣化する。したがって、地震等による応力負荷時に表層付近に亀裂が発生し、ノッチ効果で破断が生じる場合がある。
そこで、特許文献6では、二相域熱処理を施すことなく、表層近傍の硬度を低下させ、表層付近の延性を改善することにより耐震性を改善した建築用低降伏比鋼板が提案されている。しかし、前記建築用低降伏比鋼板では、大入熱溶接部の靭性に関しては、0℃におけるシャルピー吸収エネルギーvE(0℃)の平均値が100J以上に留まっている。構造部の安全性向上のためは、大入熱溶接部における靭性をさらに向上することが必要である。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、表面硬度が低いとともに、低降伏比および大入熱溶接部における優れた靭性を兼ね備えた、建築用低降伏比鋼板を提供することを目的とする。また、本発明は、前記建築用低降伏比鋼板を、生産性低下の原因となる二相域熱処理を施すことなく製造することができる、建築用低降伏比鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を達成するため鋭意検討を重ねた結果、後述するACR値を0.2〜0.8とし、かつ、Ti、Nを適量添加し、C量を0.07%以下、Si量を0.05%未満、Nbを0.01%以下とした成分組成の鋼に加速冷却を施すことにより、二相域熱処理を施すことなく、表面硬度が低く、かつ、低降伏比および大入熱溶接部における優れた靭性を兼ね備えた建築用低降伏比鋼板を製造できることを見出した。
本発明は、上記知見をもとに、さらに検討を加えてなされたものであり、本発明の要旨構成は次のとおりである。
1.質量%で、
C :0.03〜0.07%、
Si:0.05%未満、
Mn:0.6〜2.0%、
P :0.020%以下、
S :0.0005〜0.0030%、
Cu:0.5%以下、
Ni:1.0%以下、
Ti:0.005〜0.030%、
Al:0.100%以下、
N :0.0025〜0.0070%、
Ca:0.0005〜0.0040%、
Nb:0.01%以下、
O:0.0040%以下、ならびに
Cr:0.5%以下、Mo:0.2%以下、V:0.08%以下、およびB:0.0003〜0.0020%からなる群より選択される2以上を含有し、
残部Feおよび不可避的不純物からなり、
下記(1)式によって定義されるCeqが0.40〜0.46、かつ
下記(2)式によって定義されるACRが0.2〜0.8である成分組成を有し、
フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、
表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板。

Ceq=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5…(1)
ACR=(Ca−(0.18+130×Ca)×O)/(1.25×S)…(2)
(ただし、(1)、(2)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)を表し、当該元素が含有されていない場合にはゼロとする)
2.前記成分組成が、さらに、質量%で、
Mg:0.0005〜0.0050%、
Zr:0.001〜0.020%、および
REM:0.001〜0.020%からなる群より選択される1以上を含有する、上記1に記載の建築用低降伏比鋼板。
3.上記1または2に記載の成分組成を有する鋼素材を1000〜1200℃に加熱し、
加熱された前記鋼素材に、圧延終了温度をAr3変態点以上とする熱間圧延を施して板厚40mm以上の熱延鋼板とし、
前記熱延鋼板を、平均冷却速度3〜15℃/sで加速冷却し、
前記加速冷却後の熱延鋼板を、空冷または焼戻しする、建築用低降伏比鋼板の製造方法であって、
前記加速冷却における冷却停止温度が、前記焼戻しを行わない場合は450〜200℃であり、前記焼戻しを行う場合は450〜50℃であり、
前記建築用低降伏比鋼板が、フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板の製造方法。
4.上記1または2に記載の成分組成を有する鋼素材を1000〜1200℃に加熱し、
加熱された前記鋼素材に、圧延終了温度をAr3変態点以上とする熱間圧延を施して板厚40mm以下の熱延鋼板とし、
前記熱延鋼板を、平均冷却速度15℃/s以上で加速冷却し、
前記加速冷却後の熱延鋼板を、空冷または焼戻しする、建築用低降伏比鋼板の製造方法であって、
前記加速冷却における冷却停止温度が、650〜450℃であり、
前記建築用低降伏比鋼板が、フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板の製造方法。
本発明の建築用低降伏比鋼板は、表面硬度が350HV10以下と低く、かつ低降伏比および大入熱溶接部における優れた靭性を兼ね備えているため、入熱400kJ/cm以上であるような大入熱溶接が施される建築構造物に用いた場合でも極めて優れた耐震性を発揮することができる。また、本発明の建築用低降伏比鋼板は、生産性低下の原因となる二相域熱処理を施すことなく製造することができるため、極めて経済的に製造することが可能であり、産業上極めて有用である。
以下、本発明を具体的に説明する。本発明の一実施形態における建築用低降伏比鋼板においては、成分組成およびミクロ組織が上記のように制御される。
[成分組成]
まず、成分組成を上記のように限定する理由を説明する。なお、成分組成に関する「%」は、特に断らない限り「質量%」を意味するものとする。
C:0.03〜0.07%
Cは、強度、表面硬度および靭性に影響を与える重要な元素である。強度を確保するためには、0.03%以上必要である。一方、表層硬度の低減、表面付近の延性改善、および溶接熱影響部の靭性改善のためには0.07以下とする必要があるため、C含有量を0.03〜0.07%とする。
Si:0.05%未満
Si含有量が0.05%以上であると、大入熱溶接熱影響部に島状マルテンサイトが生成し、靱性が劣化する。そのため、本発明においてはSi含有量を0.05%未満に抑制することが極めて重要である。一方、島状マルテンサイトの生成を抑制する観点からは、Si含有量をできる限り低くすることが望ましいため、Si含有量の下限は特に限定されず、ゼロであってよいが、過度の低Si化は生産効率の低下と製造コストの増加を招く場合があるため、Si含有量は0.005%以上とすることが好ましい。
Mn:0.6〜2.0%
Mnは、固溶強化により強度確保のために有効な元素であり、その効果を発揮するためには、0.6%以上必要である。また、2.0%を超えて添加すると溶接性が劣化する。そのため、0.6〜2.0%に規制する。Mn含有量は、0.6〜1.6%とすることが好ましい。
P:0.020%以下
Pは、不純物として混入する元素であり、その混入量が増加すると母材靭性が劣化する。そのため、0.020%以下に抑制する。P含有量は0.015%以下とすることが好ましい。一方、P含有量の下限は特に限定されず、ゼロであってよいが、過度の低減は製造コストの増加を招く場合があるため、P含有量を0.0005%以上とすることが好ましい。
S:0.0005〜0.0030%
Sは、後述するACR値制御のために必要な元素であり、MnSの生成核となるCaSを形成し、生成したMnSが大入熱溶接部の粒内フェライト生成および組織微細化に有効な作用を及ぼす。その効果を得るためには、0.0005%以上必要である。一方、MnS含有量が0.0030%を超えると、MnS生成により板厚方向の材質を劣化させる。そのため0.0030%以下に抑制する。S含有量は、0.0010〜0.0030%とすることが好ましい。
Cu:0.5%以下
Cuは、固溶強化に有効な元素であるが、0.5%を超える添加は熱間延性の劣化や表面疵の増加といった製造上の問題を生じさせる。そのため、Cu含有量は0.5%以下とする。一方、Cu含有量の下限は特に限定されないが、Cuの添加効果の観点からは、0.05%以上とすることが好ましい。
Ni:1.0%以下
Niは、固溶強化に有効な元素であるが、Ni含有量が1.0%を超えると、合金コストが上昇し、製造コストが上昇する。そのため、Ni含有量は1.0%以下とする。一方、Ni含有量の下限は特に限定されないが、Niの添加効果の観点からは、0.10%以上とすることが好ましい。
Ti:0.005〜0.030%
Tiは、TiNを生成することにより、溶接熱影響部の組織微細化に有効な元素である。この効果を発揮するためには、0.005%以上必要である。一方、0.030%を超えて添加すると、TiC析出により、母材靭性および熱影響部靭性が劣化する。そのため、Ti含有量を0.005〜0.030%とする。Ti含有量は0.008〜0.020%とすることが好ましい。
Al:0.100%以下
Al含有量が0.100%を超えると、Alが生成し、鋼の清浄度が低下する。そのため、Al含有量は0.100%以下とする。一方、Al含有量の下限は特に限定されないが、Alの脱酸剤としての効果を得るために、0.030%以上とすることが好ましく、0.055%超とすることが好ましい。
N:0.0025〜0.0070%
Nは、TiNを生成することにより、溶接熱影響部の組織微細化に有効な元素である。この効果を発揮するためには、0.0025%以上必要である。一方、0.0070%を超えて添加すると、溶接熱影響部の固溶Nが増大し、熱影響部の靭性が劣化する。そのため、N含有量は0.0025〜0.0070%とする。N含有量は、0.0030〜0.0065%とすることが好ましい。
Ca:0.0005〜0.0040%
Caは、ACR値制御のために必要な元素である。また、Caは、MnSの生成核となるCaSを形成し、生成したMnSが大入熱溶接部の粒内フェライト生成および組織微細化に有効な作用を及ぼす。その効果を得るためには、0.0005%以上必要である。一方、Ca含有量が0.0040%を超えると、Ca系酸化物が増大し、鋼の清浄度が低下する。そのため、Ca含有量を0.0005〜0.0040%とする。Ca含有量は0.0005〜0.0040%とすることが好ましい。
Nb:0.01%以下
Nbは、微量の添加により溶接熱影響部の焼入性を増大させ、その結果、フェライト生成を抑制し、上部ベイナイト化させ、靭性を劣化させる。Nb含有量が0.01%を超えると、前記作用による溶接熱影響部靭性の劣化が問題となるため、Nb含有量を0.01%以下とする。一方、Nbの下限は限定されず、ゼロであってよいが、過度の低減は溶製工程での製造コスト上昇につながる。そのため、Nb含有量は0.001%以上とすることが好ましい。
O:0.0040%以下
Oは、不純物として混入する元素である。O含有量が0.0040%を超えると酸化物系介在物が増加し、鋼の清浄度を劣化させる。そのため、O含有量を0.0040%以下に抑制する。一方、O含有量は低いほうが望ましいため、その下限は限定されず、ゼロであってよいが、過度の低減は溶製工程での製造コスト上昇につながる。そのため、O含有量は0.0005%以上とすることが好ましい。
さらに、上記成分組成は、Cr、Mo、V、およびBからなる群より選択される2以上を含有する。これらの元素が含有される場合、当該元素の含有量は以下の範囲とする。
Cr:0.5%以下
Crは、母材強度を確保するのに有効な元素であるが、0.5%を超える添加は溶接性を低下させる。そのため、Crを含有する場合、Cr含有量は0.5%以下とする。
Mo:0.2%以下
Moは、母材強度を確保するのに有効な元素であるが、微量の添加により溶接熱影響部の焼入性を増大させ、その結果、フェライト生成を抑制し、上部ベイナイト化させ、靭性を劣化させる。0.2%を超えると、このような作用を生じ、溶接熱影響部靭性を劣化させる。そのため、Moを添加する場合、Mo含有量を0.2%以下とする。
V:0.08%以下
Vは、母材強度を確保するのに有効な元素であるが、0.08%を超える添加は、合金コストが上昇し、製造コストが上昇する。そのため、Vを添加する場合、V含有量を0.08%以下とする。
B:0.0003〜0.0020%
Bは、焼入性を向上させ、母材強度を確保するのに有効な元素である。その効果を発揮させるためには、B含有量を0.0003%以上とする必要がある。一方、0.0020%を超えての添加は溶接性を劣化させる。そのため、Bを添加する場合、B含有量を0.0003〜0.0020%とする。
本発明の一実施形態における建築用低降伏比鋼板の成分組成は、上記元素と、残部のFeおよび不可避不純物からなる。
本発明の他の実施形態においては、上記成分組成は、溶接熱影響部の靭性向上のために、さらにMg、Zr、およびREMからなる群より選択される1以上を含有することができる。これらの元素が含有される場合、当該元素の含有量は以下の範囲とする。
Mg:0.0005〜0.0050%
Mgは、酸硫化物を生成し、溶接熱影響部におけるフェライト生成および組織微細化によって溶接熱影響部の靭性を改善する効果を有する元素である。Mgを添加する場合、前記効果を得るために、Mg含有量は0.0005%以上とする。一方、Mgを過剰に添加すると鋼の清浄度が低下するため、添加する場合は0.0050%以下とする。
Zr:0.001〜0.020%
Zrは、酸化物の分散による靱性改善効果を有する元素である。前記効果を発揮させるには少なくとも0.001%以上含有することが必要である。一方、0.020%を超えて含有しても効果が飽和する。そのため、Zrを添加する場合、Zr含有量を0.001〜0.020%とする。
REM:0.001〜0.020%
REM(希土類金属)は、酸硫化物を生成し、溶接熱影響部におけるフェライト生成および組織微細化により溶接熱影響部の靭性を改善する効果を有する元素である。REMを添加する場合、前記効果を得るために、含有量を0.001%以上とする。一方、過剰に添加すると鋼の清浄度が低下するため、添加する場合は0.020%以下とする。
上記成分組成は、さらに、下記(1)式によって定義されるCeqが0.40〜0.46、かつ
下記(2)式によって定義されるACRが0.2〜0.8である必要がある。
Ceq=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5…(1)
ACR=(Ca−(0.18+130×Ca)×O)/(1.25×S)…(2)
(ただし、(1)、(2)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)を表し、当該元素が含有されていない場合にはゼロとする)
Ceq:0.40〜0.46
強度および大入熱溶接熱影響部靭性の観点から、Ceq(炭素当量)を上記範囲に制御する。Ceqが0.40未満であると、フェライトの過剰生成および/またはベイナイトの生成が抑制され、強度が確保できない。一方、Ceqが0.46を超えると、大入熱溶接熱影響部の靭性が劣化する。そのため、Ceqを0.40〜0.46とする。
ACR:0.2〜0.8
大入熱溶接熱影響部靭性の観点から、ACR(Atomic Concentration Ratio)を上記範囲に制御する。ACRが0.2未満であると、フェライト生成に必要なCa系硫化物の生成量が減少し、大入熱溶接熱影響部靭性改善効果を得られない。また、ACRが0.8を超えると、Ca系硫化物は生成するものの、それを核としたMnSが生成しないため、フェライト生成による熱影響部微細化効果を得ることが出来ない。そのため、ACRを0.2〜0.8とする。
[ミクロ組織]
本発明に係る建築用低降伏比鋼板は、フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有する。
フェライト:2〜30%
低降伏比化の観点から、フェライトの面積分率を上記範囲とする。フェライト面積分率が2%未満であると、降伏比80%以下が得られない。一方、フェライト面積分率が30%を超えると、強度確保が困難となる。そのため、フェライト面積分率を2〜30%とする。
ベイナイト:65%以上
母材強度確保の観点から、ベイナイトの面積分率を上記範囲とする。ベイナイト面積分率が65%未満であると、TS590MPa以上が得られない。
なお、上記条件を満たしていれば、フェライトおよびベイナイト以外の他の組織が存在することも許容される。前記他の組織としては、例えば、マルテンサイトやMA(島状マルテンサイト)、パーライト(疑似パーライト含む)などが挙げられる。しかし、フェライトおよびベイナイト以外の他の組織の面積分率は、合計で10%以下とすることが好ましく、5%以下とすることが好ましい。
[表面硬度]
表面硬度:350HV10以下
本発明においては、表面の延性改善の観点から、建築用低降伏比鋼板の表面硬度を350HV10以下とする。表面硬度が350HV10より高いと、表層付近の延性が低下し、耐震性が劣化する。そのため、350HV10以下とする。一方、表面硬度の下限は特に限定されないが、母材の高強度を確保するため、220HV10以上とすることが好ましい。なお、前記表面硬度は、実施例に記載の方法で測定することができる。
[機械的特性]
本発明の建築用低降伏比鋼板においては、上記条件を満たすことにより低降伏比が達成される。降伏比(YR)の具体的な範囲は特に限定されないが、80%以下とすることが好ましい。また、引張強さ(TS)についても、特に限定されないが、590MPa以上とすることが好ましい。同様に、降伏応力(YS)についても、特に限定されないが、440MPa以上とすることが好ましい。なお、前記TSおよびYSは実施例に記載の方法で測定することができ、YRは(YS/TS)として求めることができる。
[板厚]
上記建築用低降伏比鋼板の板厚は、特に限定されることなく任意の値とすることができるが、一般的には、19〜100mmとすることが好ましい。
また、本発明の建築用低降伏比鋼板においては、上記成分組成の条件を満たすことにより、大入熱溶接を行った際の島状マルテンサイトの生成が抑制され、その結果、溶接熱影響部の靭性が著しく向上する。その特性は、特に限定されないが、例えば、板厚40mm以上の場合、溶接入熱量が約1000kJ/cmでの大入熱溶接を施したときのボンド近傍の熱影響部組織において、島状マルテンサイト面積分率が2%以下であることが好ましい。なお、ここで「ボンド近傍」とは溶接金属と母鋼板の境界(ボンド)から母鋼板側1mmの範囲(ボンド+1mm)を指すものとする。
次に、本発明の一実施形態における建築用低降伏比鋼板の製造方法について説明する。
本発明の建築用低降伏比鋼板は、上記成分組成を有する鋼素材(鋼スラブなど)に対し、以下の処理を順次施すことによって製造することができる。
(1)加熱
(2)熱間圧延
(3)加速冷却
(4)空冷または焼戻し
[加熱]
加熱温度:1000〜1200℃
加熱温度が1000℃未満では、熱間変形抵抗が高く、圧延が困難となる。一方、加熱温度が1200℃を超えると、加熱時の初期の組織が粗大化し、母材組織が粗大化して靭性が劣化する。そのため、加熱温度は1000〜1200℃とする。
圧延終了温度:Ar3変態点以上
熱間圧延工程における圧延終了温度がAr3変態点未満であると、圧延中に生成したフェライトが微細化し、降伏比が上昇する。そのため、圧延終了温度をAr3変態点以上とする。なお、Ar変態点は、例えば、次の(3)式で求めることができる。
Ar(℃)=910−310×C−80×Mn−20×Cu−55×Ni−15×Cr−80×Mo…(3)
熱間圧延終了後、熱延鋼板に対して加速冷却を施すが、その条件は熱延鋼板の板厚によって以下のように異なるものとする。
(板厚が40mm以上の場合)
平均冷却速度:3〜15℃/s
加速冷却の冷却速度が3℃/s未満では、フェライト分率が30%を超え、強度確保が困難となる。一方、15℃/sより高いと、フェライト分率が2%未満となり、低降伏比化が困難となる。そのため、平均冷却速度は3〜15℃/sとする。
さらに、板厚が40mm以上の場合の中でも、加速冷却後に焼戻しを行う場合と行わない場合とで、前記加速冷却における冷却停止温度を異なる範囲とする。
(焼戻しを行わない場合)
冷却停止温度:450〜200℃
焼戻しを行わない場合、加速冷却の冷却停止温度は450〜200℃とする。冷却停止温度が450℃より高いと、フェライトの過剰生成および/またはベイナイトの生成が抑制され、強度確保が困難となる。一方、冷却停止温度が200℃未満では、冷却歪などにより鋼板形状を確保することが困難となる。
(焼戻しを行う場合)
冷却停止温度:450〜50℃
焼戻しを実施する場合には、加速冷却の冷却停止温度は450〜50℃とする。焼戻しを行わない場合と同様に、冷却停止温度が450℃より高いと、強度確保が困難となる。一方、焼戻しを行う場合には、焼戻しの加熱時に鋼板形状を矯正することが可能となるため、加速冷却における冷却停止温度をより低温まで拡大することができ、具体的には、50℃以上とすることができる。
(板厚が40mm以下の場合)
一方、熱延鋼板の板厚が薄くなると、板厚が厚い場合より高冷却速度、かつ、冷却停止温度を高温化しても、板厚が厚い場合と同様の組織形態が得られる。そのため、板厚40mm以下の鋼板については、加速冷却を以下の条件で実施する。
平均冷却速度15℃/s以上
加速冷却における平均冷却速度が15℃/s未満では、強度確保が困難である。そのため、平均冷却速度を15℃/s以上とする。
冷却停止温度:650〜450℃
冷却停止温度が650℃を超えると、フェライト分率が30%を超えるため強度確保が出来ない。一方、冷却停止温度が450℃を下回ると、フェライトが生成せず、低降伏比化が達成されない。そのため、冷却停止温度を650〜450℃とする。
上記成分組成と加速冷却条件の組み合わせにより、焼戻しを行わない場合であっても表面硬度は350HV10以下となり、焼戻しを行うと更に低下する。なお、焼戻しの条件は特に限定されないが、焼戻し温度が450℃を超えると、強度が低下し、降伏比が上昇する場合があるため、焼戻し温度を450℃以下とすることが好ましい。焼戻しを行わない場合には、加速冷却終了後、空冷する。
(実施例1)
以下の手順で、板厚40〜100mmの鋼板を製造し、その特性を評価した。
表1に示す成分組成の溶鋼を真空溶解炉にて溶製し、鋼素材としてのスラブを得た。得られたスラブに熱間圧延を施して熱延鋼板とし、得られた熱延鋼板に加速冷却を施した。次いで、空冷または焼戻しを行って試験材とした。各工程における製造条件を表2に示す。
次に、得られた各試験材について、フェライトの面積率、ベイナイトの面積分率、および表面硬度を測定した。
(フェライトおよびベイナイトの面積分率)
各鋼板の1/4位置が測定位置となるように試験片を採取し、光学顕微鏡で500倍、180μm×150μmの範囲を5視野観察し、各視野におけるフェライトおよびベイナイト面積分率の平均値をフェライトおよびベイナイトの面積分率とした。
(表面硬度)
表面硬度は、JISZ2244に準拠した荷重10kgfのビッカ−ス硬度試験で、表層下0.5mm位置を20点測定し、その最大値を代表値とした。
さらに、得られた鋼板の特性を評価するために、大入熱溶接の熱影響部におけるMA分率測定およびシャルピー衝撃試験、ならびに鋼板の引張試験を実施した。
(大入熱溶接熱影響部のMA分率)
大入熱溶接を行った際の熱影響部(Heat Affected Zone、HAZ)における島状マルテンサイト(MA)の生成を評価するために、入熱960kJ/cmのエレクトロスラグ溶接を実施した。ボンド部から1mm離れた溶接熱影響部が観察位置となるように試験片を採取し、走査電子顕微鏡(SEM)の2000倍写真5枚をトレースしたうえ、それぞれ画像解析して島状マルテンサイトの面積分率を求め、その平均値を算出した。
(HAZ靭性)
大入熱溶接を行った際の熱影響部における靭性(HAZ靭性靭性)を評価するために、シャルピー衝撃試験を行って、吸収エネルギーを測定した。具体的には、上記大入熱溶接を行った試料から、ボンド部から1mm離れた溶接熱影響部がノッチ位置となるように試験片を採取し、シャルピー衝撃試験を行った。試験温度は0℃とし、試験本数3本における吸収エネルギーの平均値をvE(0℃)とした。
(引張試験)
鋼板の機械的特性を評価するために、以下の手順で引張試験を行った。JIS Z2201に準拠して、鋼板の板厚1/4(1/4t)位置と、板厚中央(1/2t)位置の2箇所からJIS4号試験片を採取し、引張特性(降伏応力(YS)、引張強さ(TS)、および降伏比(YR))を測定した。試験片はL方向採取とした。
評価結果は、表2に示したとおりであった。なお、目標特性は、YS≧440MPa、TS≧590MPa、YR≦80%、大入熱HAZ靭性vE0℃≧180Jとした。
(実施例2)
実施例1と同様の手順で、板厚19〜40mmの鋼板を製造し、その特性を評価した。製造条件を表3に示す。
ただし、実施例2では板厚が薄いため、大入熱溶接部のMA分率とシャルピー衝撃試験のための溶接は、入熱400kJ/cmのエレクトロスラグ溶接とした。また、引張試験では、JIS Z2201に準拠して、L方向で採取した全厚のJIS5号試験片を用いて試験を行った。他の条件および評価方法は実施例1と同様とした。評価結果は表3に示したとおりであった。
表2、3に示した結果から分かるように、本発明の条件を満たす発明例は、いずれもTSが590MPa以上と高強度であるとともに、YRは80%以下、溶接熱影響部の吸収エネルギーvE0℃が180J以上であり、溶接熱影響部靭性にも優れていた。一方、本発明の条件を満たさない比較例は、上記のいずれか1つ以上の特性が劣っていた。
Figure 2018150579
Figure 2018150579
Figure 2018150579

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C :0.03〜0.07%、
    Si:0.05%未満、
    Mn:0.6〜2.0%、
    P :0.020%以下、
    S :0.0005〜0.0030%、
    Cu:0.5%以下、
    Ni:1.0%以下、
    Ti:0.005〜0.030%、
    Al:0.100%以下、
    N :0.0025〜0.0070%、
    Ca:0.0005〜0.0040%、
    Nb:0.01%以下、
    O:0.0040%以下、ならびに
    Cr:0.5%以下、Mo:0.2%以下、V:0.08%以下、およびB:0.0003〜0.0020%からなる群より選択される2以上を含有し、
    残部Feおよび不可避的不純物からなり、
    下記(1)式によって定義されるCeqが0.40〜0.46、かつ
    下記(2)式によって定義されるACRが0.2〜0.8である成分組成を有し、
    フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、
    表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板。

    Ceq=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5…(1)
    ACR=(Ca−(0.18+130×Ca)×O)/(1.25×S)…(2)
    (ただし、(1)、(2)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)を表し、当該元素が含有されていない場合にはゼロとする)
  2. 前記成分組成が、さらに、質量%で、
    Mg:0.0005〜0.0050%、
    Zr:0.001〜0.020%、および
    REM:0.001〜0.020%からなる群より選択される1以上を含有する、請求項1に記載の建築用低降伏比鋼板。
  3. 請求項1または2に記載の成分組成を有する鋼素材を1000〜1200℃に加熱し、
    加熱された前記鋼素材に、圧延終了温度をAr3変態点以上とする熱間圧延を施して板厚40mm以上の熱延鋼板とし、
    前記熱延鋼板を、平均冷却速度3〜15℃/sで加速冷却し、
    前記加速冷却後の熱延鋼板を、空冷または焼戻しする、建築用低降伏比鋼板の製造方法であって、
    前記加速冷却における冷却停止温度が、前記焼戻しを行わない場合は450〜200℃であり、前記焼戻しを行う場合は450〜50℃であり、
    前記建築用低降伏比鋼板が、フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の成分組成を有する鋼素材を1000〜1200℃に加熱し、
    加熱された前記鋼素材に、圧延終了温度をAr3変態点以上とする熱間圧延を施して板厚40mm以下の熱延鋼板とし、
    前記熱延鋼板を、平均冷却速度15℃/s以上で加速冷却し、
    前記加速冷却後の熱延鋼板を、空冷または焼戻しする、建築用低降伏比鋼板の製造方法であって、
    前記加速冷却における冷却停止温度が、650〜450℃であり、
    前記建築用低降伏比鋼板が、フェライトの面積分率が2〜30%、ベイナイトの面積分率が65%以上であるミクロ組織を有し、表面硬度が350HV10以下である、建築用低降伏比鋼板の製造方法。

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