JP2018150177A - ワーク移送システム - Google Patents

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祥平 松本
Shohei Matsumoto
祥平 松本
上野 聡
Satoshi Ueno
聡 上野
啓太郎 原田
Keitaro Harada
啓太郎 原田
政好 横尾
Masayoshi Yokoo
政好 横尾
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Abstract

【課題】ワーク移送システムにおいて低振動の高速動作を実現する。【解決手段】ワーク移送システム10は、それぞれにワーク12を支持する第1、第2及び第3の支持部材14、16、18と、ワークを第1の支持部材と第2の支持部材との間で移送する第1の移送ヘッド20と、ワークを第2の支持部材と第3の支持部材との間で移送する第2の移送ヘッド22と、第1及び第2の支持部材に対し第1の移送ヘッドを昇降動作させる第1の昇降駆動部34と、第2及び第3の支持部材に対し第2の移送ヘッドを昇降動作させる第2の昇降駆動部36と、第1の支持部材の上方位置と第2の支持部材の上方位置との間で第1の移送ヘッドを水平移動させ、第2の支持部材の上方位置と第3の支持部材の上方位置との間で第2の移送ヘッドを水平移動させる水平駆動部38と、第1及び第2の移送ヘッドと水平駆動部との間で駆動力を解除可能に伝達する動力伝達部40とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク移送システムに関する。
ICデバイス等の電子デバイスの電気的試験を行う試験装置に対し、電子デバイスを供給及び排出する装置として、様々な種類のハンドラが知られている。例えば特許文献1は、個々に電子デバイスを把持する複数のデバイス把持部と、それらデバイス把持部のそれぞれに把持した電子デバイスの姿勢や位置の情報に基づき、デバイス把持部の位置を個別に補正する位置補正手段とを備えたハンドラを開示する。
従来のハンドラは、複数の電子デバイスを、試験装置が有する複数のテストソケットの配置に対応する基準配置で支持する支持部材と、支持部材とテストソケットとの間で電子デバイスを移送するとともにテストソケットに電子デバイスを圧接する回転割出式の移送機構とを備えている。
国際公開第2008/13657号
ハンドラに限らず、ワークを第1の支持部材と第2の支持部材との間で移送する移送システムにおいて、低振動の高速動作を実現することが望まれている。
本発明の一態様は、ワークを支持する第1の支持部材と、第1の支持部材から離間して配置され、ワークを支持する第2の支持部材と、第2の支持部材から第1の支持部材とは反対側に離間して配置され、ワークを支持する第3の支持部材と、ワークを把持して第1の支持部材と第2の支持部材との間で移送する第1の移送ヘッドと、ワークを把持して第2の支持部材と第3の支持部材との間で移送する第2の移送ヘッドと、第1の支持部材及び第2の支持部材に対し第1の移送ヘッドを昇降動作させる第1の昇降駆動部と、第2の支持部材及び第3の支持部材に対し第2の移送ヘッドを昇降動作させる第2の昇降駆動部と、第1の支持部材の上方位置と第2の支持部材の上方位置との間で第1の移送ヘッドを水平移動させるとともに、第2の支持部材の上方位置と第3の支持部材の上方位置との間で第2の移送ヘッドを水平移動させる水平駆動部と、第1の移送ヘッド及び第2の移送ヘッドと水平駆動部との間で駆動力を解除可能に伝達する動力伝達部と、を具備するワーク移送システムである。
一態様のワーク移送システムによれば、第1及び第2の移送ヘッドがそれぞれ、水平駆動部による直線的な移動と第1及び第2の昇降駆動部による直線的な移動との組合せによって、第1の支持部材、第2の支持部材及び第3の支持部材に対するワークの移送動作を遂行できるので、例えば回転割出式の移送ヘッドを含む構成に比べ、移送ヘッドのイナーシャを軽減して低振動の高速動作を実現することができる。しかも、本来はそれぞれが専用の昇降駆動部及び水平駆動部を備える第1及び第2の移送ヘッドが、動力伝達部を採用したことにより、水平駆動部を共通化して第1の昇降駆動部及び第2の昇降駆動部と合わせて3つの駆動部で動作できる。その結果、ワーク移送システムの全体を軽量化でき、低振動の高速動作を確実に実現できるとともに、ワーク移送システムの製造コスト及び維持コストを削減することが可能になる。
第1の実施形態によるワーク移送システムの全体構成を概略で示す斜視図である。 図1のワーク移送システムが有する支持部材を概略で示す一部断面正面図である。 図1のワーク移送システムが有する移送ヘッドを概略で示す斜視図である。 図1のワーク移送システムが有する移送ヘッドを概略で示す斜視図である。 移送ヘッドの一部分を概略で示す斜視図である。 移送ヘッドの一部分を概略で示す斜視図である。 移送ヘッドの一部分を概略で示す斜視図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。 ワーク移送システムの動作を概略で示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図1は、第1の実施形態によるワーク移送システム10の全体構成を示す。図2は、ワーク移送システム10が有する支持部材を示す。図3及び図4は、ワーク移送システム10が有する移送ヘッドを示す。ワーク移送システム10は、ICデバイス、LSIデバイス等の電子デバイスの電気的試験を行う試験装置に対して電子デバイスを供給及び排出するハンドラの、一部分に採用することができる。しかし、ワーク移送システム10の用途はこれに限定されない。
図1に示すように、ワーク移送システム10は、ワーク12(図2)を支持する第1の支持部材14と、第1の支持部材14から離間して配置され、ワーク12を支持する第2の支持部材16と、第2の支持部材16から第1の支持部材14とは反対側に離間して配置され、ワーク12を支持する第3の支持部材18と、ワーク12を把持して第1の支持部材14と第2の支持部材16との間で移送する第1の移送ヘッド20と、ワーク12を把持して第2の支持部材16と第3の支持部材18との間で移送する第2の移送ヘッド22と、第1の支持部材14、第3の支持部材18、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22が移動可能に搭載される基台24とを備える。
基台24は通常、ワーク移送システム10を設置する床面上で水平に配置される。基台24の所定領域には、基台24の上方から基台下方へのアクセスを可能にする開口部26が設けられる。第2の支持部材16は、基台24の下方で開口部26に重なる位置に固定的に配置される。第2の支持部材16には、ワーク12を支持する第2の支持部28が設けられる。第2の支持部28は、基台24の開口部26の内側に配置される。図示実施形態では、第2の支持部材16は、複数のワーク12を所定の基準配置(例えば2×8の行列状配置)で支持する複数の第2の支持部28を備える。
第1の支持部材14は、基台24の表面24aに沿って、水平な1軸(X1軸)の位置指令に従って移動可能な構成を有することができる。第3の支持部材18は、基台24の表面24aに沿って、水平な1軸(X2軸)の位置指令に従って移動可能な構成を有することができる。X1軸とX2軸とは互いに平行である。
図2に示すように、第1の支持部材14は、ワーク12を支持する第1の支持部30を有する。図示実施形態では、第1の支持部材14は、それぞれにワーク12を1個ずつ支持できる複数の第1の支持部30を有する。この場合、複数の第1の支持部30は、いずれも同一の寸法及び輪郭形状を有し、第1の支持部材14の移動方向(X1軸)に平行な方向と直交する方向とのそれぞれに等間隔に整列して配置される(図1)。第1の支持部材14は、第2の支持部28と同じ個数の第1の支持部30を同じ基準配置で有することができる。或いは第1の支持部材14は、第2の支持部28よりも多い個数の第1の支持部30を、基準配置とは異なる配置で有することもできる。この場合、第1の支持部30は、少なくともいずれかの第1の支持部30にワーク12を基準配置で支持できるように構成される。
第3の支持部材18は、第1の支持部材14と実質的に同一の構成を有する。すなわち第3の支持部材18は、ワーク12を支持する第3の支持部32を有する(図1)。図示実施形態では、第3の支持部材18は、それぞれにワーク12を1個ずつ支持できる複数の第3の支持部32を有する。この場合、複数の第3の支持部32は、いずれも同一の寸法及び輪郭形状を有し、第3の支持部材18の移動方向(X2軸)に平行な方向と直交する方向とのそれぞれに等間隔に整列して配置される。第3の支持部材18は、第2の支持部28と同じ個数の第3の支持部32を同じ基準配置で有することができる。或いは第3の支持部材18は、第2の支持部28よりも多い個数の第3の支持部32を、基準配置とは異なる配置で有することもできる。この場合、第3の支持部32は、少なくともいずれかの第3の支持部32にワーク12を基準配置で支持できるように構成される。
図3に示すように、ワーク移送システム10は、第1の支持部材14(図1)及び第2の支持部材16(図1)に対し第1の移送ヘッド20を昇降動作させる第1の昇降駆動部34と、第2の支持部材16及び第3の支持部材18(図1)に対し第2の移送ヘッド22を昇降動作させる第2の昇降駆動部36と、第1の支持部材14の上方位置と第2の支持部材16の上方位置との間で第1の移送ヘッド20を水平移動させるとともに、第2の支持部材16の上方位置と第3の支持部材18の上方位置との間で第2の移送ヘッド22を水平移動させる水平駆動部38と、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22と水平駆動部38との間で駆動力を解除可能に伝達する動力伝達部40とをさらに備える。
第1の移送ヘッド20は、水平駆動部38の駆動により水平Y軸方向へ送り動作する一方で、第1の昇降駆動部34の駆動によりY軸に直交する鉛直Z1軸方向へ送り動作する。第2の移送ヘッド22は、水平駆動部38の駆動により水平Y軸方向へ送り動作する一方で、第2の昇降駆動部36の駆動によりY軸に直交する鉛直Z2軸方向へ送り動作する。Z1軸とZ2軸とは互いに平行である。
第1の移送ヘッド20は、水平駆動部38の駆動により基台24(図1)の上方でY軸方向へ水平移動するとともに、第1の昇降駆動部34の駆動により第1の支持部材14(図1)及び第2の支持部材16(図1)に対し昇降動作することにより、第1の支持部材14に支持されたワーク12(図2)を把持して第1の支持部材14から取り出し、取り出したワーク12を第2の支持部材16に移載し、第2の支持部材16に移載したワークを把持して第2の支持部材16から回収し、回収したワーク12を第1の支持部材14に返却するように動作できる。
第2の移送ヘッド22は、水平駆動部38の駆動により基台24(図1)の上方でY軸方向へ水平移動するとともに、第2の昇降駆動部36の駆動により第2の支持部材16(図1)及び第3の支持部材18(図1)に対し昇降動作することにより、第3の支持部材18に支持されたワーク12(図2)を把持して第3の支持部材18から取り出し、取り出したワーク12を第2の支持部材16に移載し、第2の支持部材16に移載したワークを把持して第2の支持部材16から回収し、回収したワーク12を第3の支持部材18に返却するように動作できる。
図1に示すように、ワーク移送システム10は、第1の支持部材14、第3の支持部材18、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22の上記した動作を制御する制御部42を備える。制御部42は、オペレータが用いる操作パネルやディスプレイを備えることができる。
第1の支持部材14、第2の支持部材16及び第3の支持部材18が、複数のワーク12を基準配置で支持し、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22が、複数のワーク12を基準配置で把持する図示実施形態の構成では、第1の支持部30の位置(或いは第1の支持部材14の位置)及び第3の支持部32の位置(或いは第3の支持部材18の位置)は、第1の支持部材14が動作する水平な1軸(X1軸)、第3の支持部材18が動作する水平な1軸(X2軸)、並びに第1及び第2の移送ヘッド20、22が動作する水平な1軸(Y軸)の、それぞれの座標値で表すことができる。
図4は、図示実施形態における第1の移送ヘッド20を示す。第1の移送ヘッド20は、その先端のヘッド部分44に、ワーク12(図2)の基準配置に対応する配置で設けられた複数の把持部46を有する。各把持部46は、図示しない真空源に接続され、ワーク12を真空吸着により解放可能に把持することができる。なお、把持部46の把持構造は、真空吸着に限定されず、磁気吸着や指状部材による把握等を採用できる。図示実施形態における第2の移送ヘッド22(図1)は、第1の移送ヘッド20と実質的に同一の構成を有する。すなわち第2の移送ヘッド22は、第1の移送ヘッド20と同様に、ワーク12(図2)の基準配置に対応する配置で設けられた複数の把持部を備える。
図5A〜図5Cは、第1及び第2の移送ヘッド20、22の駆動構造の細部を示す。以下、図1〜図5Cを参照して、ワーク移送システム10の構成をさらに詳細に説明する。
第1の昇降駆動部34は、基台24に支持される電動機等の動力源48と、基台24に支持され、ベルト50等を介して動力源48に接続される送りねじ装置52と、送りねじ装置52のナット要素(図示せず)に一体に連結されるガイド部材54とを備える。送りねじ装置52は、動力源48の駆動により、ガイド部材54をZ1軸方向へ往復移動させる。ガイド部材54は、Y軸に平行な方向へ延びるレール56を有する。第1の移送ヘッド20には、レール56に係合する一対のガイドローラ58が設けられる。第1の移送ヘッド20は、一対のガイドローラ58がレール56に係合した状態(図5A)で、動力源48の駆動によりZ1軸方向へ往復移動できるとともに、レール56に沿ってY軸方向へ往復移動できる。
第2の昇降駆動部36は、基台24に支持される電動機等の動力源60と、基台24に支持され、ベルト62等を介して動力源60に接続される送りねじ装置64と、送りねじ装置64のナット要素(図示せず)に一体に連結されるガイド部材66とを備える。送りねじ装置64は、動力源60の駆動により、ガイド部材66をZ2軸方向へ往復移動させる。ガイド部材66は、Y軸に平行な方向へ延びるレール68を有する。第2の移送ヘッド22には、レール68に係合する一対のガイドローラ70が設けられる。第2の移送ヘッド22は、一対のガイドローラ70がレール68に係合した状態(図5A)で、動力源60の駆動によりZ2軸方向へ往復移動できるとともに、レール68に沿ってY軸方向へ往復移動できる。
水平駆動部38は、基台24に支持される電動機等の動力源72と、動力源72に接続される送りねじ装置74と、送りねじ装置74のナット要素(図示せず)に一体に連結されるガイド部材76とを備える。送りねじ装置74は、動力源72の駆動により、ガイド部材76をY軸方向へ往復移動させる。ガイド部材76は、Z1軸に平行な方向へ延びるレール78と、Z2軸に平行な方向へ延びるレール80とを有する。第1の移送ヘッド20には、レール78に係合する一対のガイドローラ82が設けられる。第2の移送ヘッド22には、レール80に係合する一対のガイドローラ84が設けられる。第1の移送ヘッド20は、一対のガイドローラ82がレール78に係合した状態(図5B)で、動力源72の駆動によりY軸方向へ往復移動できるとともに、レール78に沿ってZ1軸方向へ往復移動できる。第2の移送ヘッド22は、一対のガイドローラ84がレール80に係合した状態(図5B)で、動力源72の駆動によりY軸方向へ往復移動できるとともに、レール80に沿ってZ2軸方向へ往復移動できる。
動力伝達部40は、ガイド部材76のレール78及びレール80と、第1の移送ヘッド20の一対のガイドローラ82と、第2の移送ヘッド22の一対のガイドローラ84とによって構成される(図5B)。動力伝達部40の作用は後述する。
ワーク移送システム10は、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22を交互に、第2の支持部材16の上方でY軸方向の所定位置に位置決めする位置決め部86をさらに備える。位置決め部86は、Z1軸に平行な方向へ延びるように第1の移送ヘッド20に設けられるレール88と、Z2軸に平行な方向へ延びるように第2の移送ヘッド22に設けられるレール90と、基台24の所定位置に固定して設けられ、レール88及びレール90のいずれか一方に係合する一対のガイドローラ92とを有する。第1の移送ヘッド20は、レール88が一対のガイドローラ92に係合した状態(図5C)で、Z1軸方向へ往復移動できるとともに、複数の把持部46(図4)が対応の第2の支持部28に対してZ1軸方向へ正確に整列する位置に位置決めされる。第2の移送ヘッド22は、レール90が一対のガイドローラ92に係合した状態(図5C)で、Z2軸方向へ往復移動できるとともに、複数の把持部46が対応の第2の支持部28に対してZ2軸方向へ正確に整列する位置に位置決めされる。レール88、90が一対のガイドローラ92に係合した状態では、第1及び第2の移送ヘッド20、22は、Y軸方向へ移動できない。
次に、図6A〜図6Lを参照して、ワーク移送システム10によるワーク移送動作、及び当該ワーク移送動作の間の動力伝達部40(レール78、レール80、ガイドローラ82、ガイドローラ84)の作用を説明する。なお以下では、ワーク移送システム10を、電子デバイスの電気的試験を行う試験装置に対して電子デバイスを供給及び排出するハンドラに適用した一実施例を説明する。この実施例では、ワーク12は電子デバイスであり、第2の支持部材16は、電子デバイスに対して電気的試験を実施する試験装置であり、第2の支持部28は、電気的試験に際して電子デバイスを支持するテストソケットである。また、第1の支持部材14及び第3の支持部材18は、それぞれ、複数のワーク(電子デバイス)12を支持する第1の供給側の支持プレート94と、第2の支持部(テストソケット)28から移送された複数のワーク(電子デバイス)12を支持する第2の排出側の支持プレート96とを備える(図1)。各支持部材14、18は、第1及び第2の移送ヘッド20、22が第2の支持プレート96にワーク(電子デバイス)12を載せることができる第1の位置と、第1及び第2の移送ヘッド20、22が第1の支持プレート94からワーク(電子デバイス)12を取り出すことができる第2の位置との間で、X1軸方向又はX2軸方向へ移動できる。
図6Aは、第2の移送ヘッド22の把持部46に把持したワーク12(図2)に対し第2の支持部28を介して電気的試験が行われ、当該試験が終了する直前の状態を示す。この状態で、第2の移送ヘッド22は、ガイドローラ70がガイド部材66(図3)のレール68に係合して、第2の昇降駆動部36(図3)に接続され、ガイドローラ84がガイド部材76のレール80から脱離して、水平駆動部38(図3)から分離され、レール90が基台24(図1)上のガイドローラ92に係合して、Y軸方向の所定位置に位置決めされている。また第1の移送ヘッド20は、第1の支持部材14からワーク12を取り出して、第2の支持部28の近傍の待機位置に配置されている。この状態で、ガイドローラ58がガイド部材54(図3)のレール56に係合して、第1の昇降駆動部34(図3)に接続され、ガイドローラ82がガイド部材76のレール78に係合して、水平駆動部38(図3)に接続されている。また、第1の支持部材14及び第3の支持部材18はいずれも、第1の位置に置かれており、両者の第2の支持プレート96が第2の支持部28に隣接して配置されている。
図6Aの状態で電気的試験が完了すると、第2の昇降駆動部36(図3)が起動して、ガイドローラ70とレール68との係合の下に、第2の移送ヘッド22がZ2軸方向上方への移動を開始する(図6B)。それに伴い、第2の移送ヘッド22は、把持部46に把持したワーク12(図2)を第2の支持部28から取り上げて回収する。このとき、第2の移送ヘッド22のローラ84は、レール80に係合し始め、第2の移送ヘッド22が水平駆動部38(図3)に接続される。
第2の移送ヘッド22がさらにZ2軸方向上方へ移動すると、レール90がガイドローラ92から脱離し、第2の移送ヘッド22がY軸方向へ移動できるようになる(図6C)。レール90がガイドローラ92から脱離すると略同時に、第1の昇降駆動部34(図3)が起動して、ガイドローラ58とレール56との係合の下に、第1の移送ヘッド20がZ1軸方向下方への移動を開始する。このとき、第1及び第2の移送ヘッド20、22の双方は、水平駆動部38(図3)に接続されている。
第2の移送ヘッド22が第3の支持部材18よりも高い位置まで上昇するとともに、第1の移送ヘッド20が第2の移送ヘッド22と略同一高さの位置まで下降すると、水平駆動部38(図3)が起動する(図6D)。水平駆動部38の起動により、ガイドローラ82とレール78との係合の下に第1の移送ヘッド20がY軸方向前方(図で左方)への移動を開始し、それと同期して、ガイドローラ84とレール80との係合の下に第2の移送ヘッド22がY軸方向前方(図で左方)への移動を開始する。
第1の移送ヘッド20が第2の支持部28の上方のY軸方向所定位置に到達すると、水平駆動部38(図3)が停止する一方、第1の昇降駆動部34(図3)は継続して作動して、第1の移送ヘッド20を第2の支持部28に向かって下降させる(図6E)。この間、第2の移送ヘッド22は、第3の支持部材18の上方のY軸方向所定位置及びZ2軸方向所定高さに到達し、第2の昇降駆動部36(図3)が停止して、第3の支持部材18の上方で静止する。第1の移送ヘッド20は、第2の支持部28の上方のZ1軸方向所定高さまで下降すると、レール88が基台24(図1)上のガイドローラ92に係合し始め、Y軸方向の所定位置に位置決めされる。
第1の移送ヘッド20は、第2の支持部28に向かってさらに下降することで、ガイドローラ82がガイド部材76のレール78から脱離して、水平駆動部38(図3)から分離される(図6F)。その後、第1の移送ヘッド20は、Z1軸方向所定位置で、把持部46に把持したワーク12(図2)を第2の支持部材16に移載して対応の第2の支持部28に装填し、ワーク12を第2の支持部28に圧接する。この状態で、第1の移送ヘッド20が把持したワーク12に対し、電気的試験が開始される。
第1の移送ヘッド20が把持したワーク12に対して電気的試験を行っている間に、第2の昇降駆動部36(図3)が起動して、ガイドローラ70とレール68との係合の下に、第2の移送ヘッド22がZ2軸方向下方へ移動する(図6G)。第2の移送ヘッド22がZ2軸方向所定位置に達すると、第2の昇降駆動部36(図3)が停止し、第2の移送ヘッド22は、把持部46に把持したワーク12(図2)を、第3の支持部材18の第2の支持プレート96の対応の支持部32(図1)に返却する。
ワーク12の返却が完了すると、第2の昇降駆動部36(図3)が再起動して、ガイドローラ70とレール68との係合の下に、第2の移送ヘッド22をZ2軸方向上方へ移動させる(図6H)。第2の移送ヘッド22がZ2軸方向上方へ移動している間に、第3の支持部材18は第1の位置から第2の位置への移動を開始する。またこの間、第1の移送ヘッド20が把持したワーク12に対する電気的試験は、継続して行われる。
第2の移送ヘッド22がZ2軸方向所定位置に到達するとともに、第3の支持部材18が第2位置に到達して第1の支持プレート94が第2の移送ヘッド22の下方に配置されると、水平駆動部38(図3)が起動する(図6I)。水平駆動部38の起動により、第2の移送ヘッド22は、ガイドローラ84とガイド部材76のレール80との係合の下に、把持部46が第3の支持部材18の第1の支持プレート94上の所望のワーク12(図2)を把持可能なY軸方向所定位置に向かって、移動(図では左方移動)を開始する。この間、第1の移送ヘッド20が把持したワーク12に対する電気的試験は、継続して行われる。
第2の移送ヘッド22がY軸方向所定位置に到達すると、水平駆動部38(図3)が停止する一方、第2の昇降駆動部36(図3)が起動して、ガイドローラ70とレール68との係合の下に、第2の移送ヘッド22がZ2軸方向下方へ移動する(図6J)。第2の移送ヘッド22がZ2軸方向所定位置に達すると、第2の昇降駆動部36(図3)が停止し、第2の移送ヘッド22は、第3の支持部材18の第1の支持プレート94の所望の支持部32(図1)に支持したワーク12(図2)を、対応の把持部46に把持する。この間、第1の移送ヘッド20が把持したワーク12に対する電気的試験は、継続して行われる。
第2の移送ヘッド22が把持部46にワーク12を把持すると、第2の昇降駆動部36(図3)が起動して、ガイドローラ70とレール68との係合の下に、第2の移送ヘッド22がZ2軸方向上方へ移動する(図6K)。それと同時に、又は第2の移送ヘッド22がZ2軸方向所定位置に到達した後に、水平駆動部38(図3)が起動して、第2の移送ヘッド22は、ガイドローラ84とガイド部材76のレール80との係合の下に、第2の支持部28の近傍の待機位置に向かってY軸方向後方(図では右方)へ移動する。第2の移送ヘッド22がY軸方向後方へ移動している間に、第3の支持部材18は第2の位置から第1の位置への移動を開始する。
第2の移送ヘッド22が待機位置に到達し、第3の支持部材18が第1の位置に到達した時点で、第1の移送ヘッド20が把持したワーク12に対する電気的試験は終了している。そこで、第1の昇降駆動部34(図3)が起動して、ガイドローラ58とレール56との係合の下に、第1の移送ヘッド20がZ1軸方向上方への移動を開始する(図6L)。その後、第1の移送ヘッド20は、図6A〜図6Kに示す第2の移送ヘッド22の動作と同様の動作を遂行し、また第2の移送ヘッド22は、図6A〜図6Kに示す第1の移送ヘッド20の動作と同様の動作を遂行する。これらの動作を繰り返すことにより、ワーク移送システム10は、第1及び第3の第1の支持部材14、18と第2の支持部材16との間で、ワーク12を効率良く移送することができる。
ワーク移送システム10による上記したワーク移送動作は、制御部42(図1)が、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22のいずれか一方によるワーク12の取り出しから移載に至る動作の間に、第1の移送ヘッド20及び第2の移送ヘッド22の他方によるワーク12の回収から返却に至る動作を行うように、第1の昇降駆動部34、第2の昇降駆動部36及び水平駆動部38を制御することによって実行される。このような制御により、第1及び第2の移送ヘッド20、22の待機時間を短縮し、ワーク移送工程のサイクルタイムを削減することができる。
上記構成を有するワーク移送システム10によれば、第1及び第2の移送ヘッド20、22がそれぞれ、水平駆動部38による直線的な移動と第1及び第2の昇降駆動部34、36による直線的な移動との組合せによって、第1の支持部材14及び第3の支持部材18に対するワーク12の取出動作及び返却動作、並びに第2の支持部材16に対するワーク12の移載動作及び回収動作を遂行できるので、例えば回転割出式の移送ヘッドを含む構成に比べ、移送ヘッド20、22のイナーシャを軽減して低振動の高速動作を実現することができる。しかも、本来はそれぞれが専用の昇降駆動部及び水平駆動部を備える第1及び第2の移送ヘッド20、22が、動力伝達部40を採用したことにより、水平駆動部38を共通化して第1の昇降駆動部34及び第2の昇降駆動部36と合わせて3つの軸駆動部で動作できる。その結果、ワーク移送システム10の全体を軽量化でき、低振動の高速動作を確実に実現できるとともに、ワーク移送システム10の製造コスト及び維持コスト並びに消費電力を削減することが可能になる。
10 ワーク移送システム
12 ワーク
14 第1の支持部材
16 第2の支持部材
18 第3の支持部材
20 第1の移送ヘッド
22 第2の移送ヘッド
34 第1の昇降駆動部
36 第2の昇降駆動部
38 水平駆動部
40 動力伝達部
42 制御部
86 位置決め部

Claims (5)

  1. ワークを支持する第1の支持部材と、
    前記第1の支持部材から離間して配置され、ワークを支持する第2の支持部材と、
    前記第2の支持部材から前記第1の支持部材とは反対側に離間して配置され、ワークを支持する第3の支持部材と、
    ワークを把持して前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間で移送する第1の移送ヘッドと、
    ワークを把持して前記第2の支持部材と前記第3の支持部材との間で移送する第2の移送ヘッドと、
    前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材に対し前記第1の移送ヘッドを昇降動作させる第1の昇降駆動部と、
    前記第2の支持部材及び前記第3の支持部材に対し前記第2の移送ヘッドを昇降動作させる第2の昇降駆動部と、
    前記第1の支持部材の上方位置と前記第2の支持部材の上方位置との間で前記第1の移送ヘッドを水平移動させるとともに、前記第2の支持部材の上方位置と前記第3の支持部材の上方位置との間で前記第2の移送ヘッドを水平移動させる水平駆動部と、
    前記第1の移送ヘッド及び前記第2の移送ヘッドと前記水平駆動部との間で駆動力を解除可能に伝達する動力伝達部と、
    を具備するワーク移送システム。
  2. 前記第1の移送ヘッド及び前記第2の移送ヘッドを交互に、前記第2の支持部材の上方の所定位置に位置決めする位置決め部をさらに具備する、請求項1に記載のワーク移送システム。
  3. 前記第1の昇降駆動部、前記第2の昇降駆動部及び前記水平駆動部を制御する制御部を具備し、
    前記第1の移送ヘッドは、前記制御部の制御により、前記第1の支持部材に支持されたワークを把持して前記第1の支持部材から取り出し、取り出したワークを前記第2の支持部材に移載し、前記第2の支持部材に移載したワークを把持して前記第2の支持部材から回収し、回収したワークを前記第1の支持部材に返却するように動作し、
    前記第2の移送ヘッドは、前記制御部の制御により、前記第3の支持部材に支持されたワークを把持して前記第3の支持部材から取り出し、取り出したワークを前記第2の支持部材に移載し、前記第2の支持部材に移載したワークを把持して前記第2の支持部材から回収し、回収したワークを前記第3の支持部材に返却するように動作する、
    請求項1に記載のワーク移送システム。
  4. 前記制御部は、前記第1の移送ヘッド及び前記第2の移送ヘッドのいずれか一方によるワークの取り出しから移載に至る動作の間に、前記第1の移送ヘッド及び前記第2の移送ヘッドの他方によるワークの回収から返却に至る動作を行うように、前記第1の昇降駆動部、前記第2の昇降駆動部及び前記水平駆動部を制御する、請求項3に記載のワーク移送システム。
  5. 前記第1の支持部材、前記第2の支持部材及び前記第3の支持部材は、複数のワークを所定の基準配置で支持し、前記第1の移送ヘッド及び前記第2の移送ヘッドは、複数のワークを前記基準配置で把持する、請求項1に記載のワーク移送システム。
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CN112938480A (zh) * 2021-02-23 2021-06-11 杭州娃哈哈精密机械有限公司 一种瓶胚运输设备
CN113023323A (zh) * 2021-01-29 2021-06-25 广灵金隅水泥有限公司 物料供给系统

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