JP2018149172A - 収容器具 - Google Patents

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【課題】医療用管体および医療用管体に挿入可能な医療用長尺体を組み合わせた状態で収容して良好に滅菌でき、かつ医療用管体、医療用長尺体、包装体の損傷を抑制できる収容器具を提供する。
【解決手段】生体内に挿入可能なカテーテル20およびカテーテル20に挿入可能なガイドワイヤ30を収容する収容器具10であって、カテーテル20およびカテーテル20に部分的に挿入されたガイドワイヤ30を収容するために環状に巻回された収容管40と、収容管40を密着して保持する保持溝およびガイドワイヤ30を収容する収容溝を備えた保持具50と、を有し、保持具50は、カテーテル20の近位端を固定する遠位側固定部と、ガイドワイヤ30の近位端を固定する近位側固定部と、を有し、収容溝は、遠位側固定部および近位側固定部の間に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺な医療用デバイスを収容する収容器具に関する。
近年、血管等の管腔内にカテーテルを挿入して、造影剤や制癌剤等の薬液を投与する手技が行われている。例えば肝動脈化学塞栓術(TACE:Trance catheter arterial chemo embolization)では、大腿動脈からカテーテルを挿入し、カテーテルの遠位端から、抗癌剤を混ぜた塞栓剤を肝臓に向かう動脈内に放出する。これにより、癌が栄養を得ている血管が塞栓されて、癌への栄養の供給を停止できるとともに、塞栓剤の中の抗癌剤を癌に作用させることができる。肝動脈化学塞栓術に使用するカテーテルの近位端には、カテーテルに挿入されるガイドワイヤの近位端が接続可能である。
カテーテルを目的の位置まで到達させる際には、ガイドワイヤをカテーテルに挿入した状態で、ガイドワイヤを管腔内に先行させ、ガイドワイヤに沿ってカテーテルを目的位置まで押し込む。したがって、手技の前に、カテーテルにガイドワイヤが挿入されている必要がある。このため、カテーテルとガイドワイヤが予め組み合わされて包装体に保管されていると、手技の準備が容易である。
しかしながら、カテーテルにガイドワイヤを完全に挿入してカテーテルの近位端とガイドワイヤの近位端を連結していると、カテーテルの内周面とガイドワイヤの外周面の間の狭い隙間に、例えばエチレンオキサイドガスのような滅菌用のガスが入ることが困難である。このため、カテーテルおよびガイドワイヤを保管する収容器具は、カテーテルにガイドワイヤを完全に挿入せずに、部分的に挿入した状態で保管できることが好ましい(例えば、特許文献1を参照)。これにより、カテーテルのガイドワイヤが挿入されている範囲の軸方向の長さが短くなり、カテーテルとガイドワイヤの間の隙間に滅菌用のガスが入りやすくなる。
特表2001−505449号公報
しかしながら、カテーテルにガイドワイヤを部分的に挿入した状態で保管すると、カテーテルおよびガイドワイヤの収容器具に対する固定が不十分となりやすい。このため、搬送中に固定が外れ、製品(カテーテルおよびガイドワイヤ)や包装体が損傷する恐れがある。特に、ガイドワイヤは外周面に設けられた親水性コーティングが剥離する可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、医療用管体および医療用管体に挿入可能な医療用長尺体を組み合わせた状態で収容して良好に滅菌でき、かつ医療用管体、医療用長尺体および包装体の損傷を抑制できる収容器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する収容器具は、生体内に挿入可能な医療用管体および当該医療用管体に挿入可能な医療用長尺体を収容する収容器具であって、前記医療用管体および当該医療用管体に部分的に挿入された前記医療用長尺体を収容するために環状に巻回された収容管と、前記収容管を密着して保持する保持溝および前記医療用長尺体を収容する収容溝を備えた保持具と、を有し、前記保持具は、前記医療用管体の近位端を固定する遠位側固定部と、前記医療用長尺体の近位端を固定する近位側固定部と、を有し、前記収容溝は、前記遠位側固定部および近位側固定部の間に位置する収容器具である。
上記のように構成した収容器具は、医療用長尺体が医療用管体に部分的に挿入された状態で、医療用長尺体および医療用管体を保持具に固定できるため、医療用管体の内部の全体に滅菌ガスが到達しやすくなり、良好に滅菌が可能である。また、保持溝に収容管が密着して保持されるため、保持具が収容管に対して強固に保持される。さらに、遠位側固定部および近位側固定部の間の収容溝に、医療用管体の近位側に位置する医療用長尺体を収容して保護できる。このため、搬送時や保管時に保持具が収容管から意図せずに外れることを抑制し、医療用管体、医療用長尺体、包装体等の損傷を抑制できる。
前記収容溝は、前記遠位側固定部および近位側固定部の間の軸方向の全体に設けられてもよい。これにより、収容溝は、医療用管体の近位側に位置する医療用長尺体を良好に保護できる。したがって、医療用長尺体が包装体に接触し難くなり、医療用長尺体や包装体の損傷を抑制できる。また、医療用長尺体が親水性コーティングされている場合には、コーティング層が医療用長尺体から脱落することを抑制できる。
前記保持具は、少なくとも一部に前記収容溝を用いて前記医療用長尺体の周方向の全体を囲むことが可能であってもよい。これにより、医療用管体よりも近位側に位置する医療用長尺体を収容溝によって良好に保護できる。したがって、医療用長尺体が医療用管体の近位端から突出していることによって、医療用長尺体や包装が損傷することを抑制できる。また、医療用長尺体が親水性コーティングされている場合には、コーティング層が医療用長尺体から脱落することを抑制できる。なお、保持具は、必ずしも収容溝のみによって医療用長尺体の周方向の全体を囲む必要はない。したがって、例えば、保持具は、収容溝および収容溝を塞ぐ蓋部により医療用長尺体を囲んでもよい。
前記遠位側固定部は、前記医療用管体の近位端に位置する第1のハブに対して液密に連結される遠位側連結部を有し、前記近位側固定部は、前記第1のハブに接続可能であって前記医療用長尺体の近位端に位置する第2のハブに対して液密に連結される近位側連結部を有し、前記収容溝の前記遠位側連結部および近位側連結部の間は、外部から密封可能であってもよい。これにより、第2のハブにプライミング液を供給することで、プライミング液を、密封された収容溝を介して医療用管体へ供給できる。このため、収容器具に医療用管体および医療用長尺体を収容した状態で、医療用管体および医療用長尺体をプライミングでき、作業性が向上する。医療用長尺体が親水性コーティングされている場合には、医療用管体および医療用長尺体を組み合わせて収容器具に収容した状態のままプライミングできることで、プライミング前の乾燥した状態のコーティング層が他の部位と擦れることを抑制できる。このため、医療用長尺体からコーティング層が脱落することを抑制できる。
前記収容溝は、前記収容管の巻回の内側に位置してもよい。これにより、医療用管体の近位側に位置する医療用長尺体が包装体等に接触し難くなり、医療用長尺体および包装体等の損傷を抑制できる。また、医療用長尺体が親水性コーティングされている場合には、コーティング層が医療用長尺体から脱落することを抑制できる。また、医療用管体や医療用長尺体が収容管の巻回の内側に位置するため、保管時のサイズを小型化でき、省スペースで保管および搬送が可能である。
前記保持具は、互いに重なる対向面を有する第1の収容板および第2の収容板を有し、各々の対向面は、前記保持溝および収容溝が形成されていてもよい。これにより、第1の収容板および第2の収容板の対向面を離すように開くことで、医療用長尺体を収容溝から容易に取り出すことができる。また、第1の収容板および第2の収容板の対向面を重ねることで、2つの収容溝の間に医療用長尺体を良好に保護でき、かつ2つの保持溝の間に収容管を良好に固定できる。
前記保持具は、前記保持溝および収容溝が形成されている1つの収容板を有し、前記保持溝は、保持する前記収容管の外周面の180度を超える範囲を囲み、前記収容溝は、収容する前記医療用長尺体の外周面の180度を超える範囲を囲むことが可能であってもよい。これにより、収容板の収容溝に医療用長尺体を良好に保護でき、かつ保持溝に収容管を良好に固定できる。また、収容溝から医療用長尺体を迅速に取り出すことが可能であり、作業性が向上する。
前記保持具は、前記遠位側固定部および近位側固定部の間で延在する管状部を有し、前記管状部は、軸方向に沿って延在する2つの破壊部を有し、当該管状部の内周面に2つの前記破壊部を挟んで2つの前記収容溝が形成されており、前記管状部は、前記破壊部を破壊することで各々に前記収容溝を備える2つの部位に分割可能であってもよい。これにより、管状部の破壊部を破壊するだけで、収容溝から医療用長尺体を迅速に取り出すことが可能であり、作業性が向上する。
第1実施形態に係る収容器具を示す平面図である。 カテーテルおよびガイドワイヤを示す平面図であり、(A)はカテーテルにガイドワイヤを部分的に挿入した状態、(B)はカテーテルにガイドワイヤを完全に挿入した状態を示す。 留め部材を示す平面図であり、(A)は第1の留め部材、(B)は第2の留め部材を示す。 保持具を示す平面図である。 保持具を示す斜視図である。 収容器具の一部を示す平面図である。 図6のA−A線に沿う断面図である。 第1実施形態における保持具の変形例を示す斜視図である。 第1実施形態における保持具の他の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る収容器具を示す平面図である。 第2実施形態に係る収容器具の保持具を示す平面図である。 図10のB−B線に沿う断面図である。 第3実施形態に係る収容器具を示す平面図である。 第3実施形態に係る収容器具の保持具を示す平面図である。 第3実施形態に係る収容器具の保持具を示す図であり、(A)は図14のC−C線に沿う断面図、(B)は図14のD−D線に沿う断面図である。 第4実施形態に係る収容器具を示す平面図である。 第4実施形態に係る収容器具の保持具を示す平面図である。 図17の矢線Eから視た平面図である。 図17のF−F線に沿う断面図である。 第5実施形態に係る収容器具を示す平面図である。 第5実施形態に係る収容器具の保持具を示す平面図である。 図20のG−G線に沿う断面図である。 第6実施形態に係る収容器具を示す平面図である。 第6実施形態に係る収容器具の保持具を示す平面図である。 図23のI−I線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る収容器具10は、図1に示すように、カテーテル20(医療用管体)にガイドワイヤ30(医療用長尺体)を、保管および搬送する目的で収容するものである。収容器具10は、ガイドワイヤ30をカテーテル20に部分的に挿入した状態のカテーテル20およびガイドワイヤ30を収容する。収容器具10は、カテーテル20を内部に収容する長尺な収容管40と、カテーテル20およびガイドワイヤ30の近位端を保持する保持具50と、収容管40の形状を維持する第1の留め部材70と、ガイドワイヤ30を収容管40に固定する第2の留め部材80とを有する。収容器具10に収容されたカテーテル20およびガイドワイヤ30は、滅菌した状態で包装体90に収容されて保管される。なお、本明細書では、カテーテル20およびガイドワイヤ30の生体管腔に挿入する側を「遠位側」、操作する手元側を「近位側」と称することとする。
初めに、収容器具10に収容されるカテーテル20およびガイドワイヤ30について説明する。
カテーテル20は、例えば肝動脈化学塞栓術に使用されるものである。カテーテル20およびガイドワイヤ30は、組み合わせた状態で近位端同士を接続可能である。カテーテル20は、図2(A)に示すように、長尺な管体であるシャフト部21と、シャフト部21の近位側に設けられるカテーテルハブ22(第1のハブ)とを備えている。カテーテルハブ22は、シャフト部21の内腔と連通するカテーテル開口部23を有している。カテーテル開口部23の外周面には、ねじ山24が形成されている。カテーテル開口部23の内径は、遠位側へ向かってテーパ状に減少している。シャフト部21の外径および内径は、軸方向に一定であるか、または遠位側に向かって減少する。
ガイドワイヤ30は、長尺な線材であるワイヤ部31と、ワイヤ部31の近位側に設けられるガイドワイヤハブ32(第2のハブ)とを備えている。ガイドワイヤハブ32は、ワイヤ部31の近位端が固定される円筒状の連結筒33と、連結筒33の内腔と連通するガイドワイヤ開口部34と、連結筒33の外周面に回転可能に設けられる回転体35を有している。連結筒33の外周面の外径は、遠位側へ向かってテーパ状に減少している。連結筒33は、カテーテル開口部23に液密に嵌合可能である。回転体35の内周面には、ねじ山24と螺合可能なねじ溝36が形成されている。したがって、連結筒33をカテーテル開口部23に嵌合させた状態で、回転体35を回転させてねじ山24にねじ溝36を螺合させると、図2(B)に示すように、カテーテル20およびガイドワイヤ30が接続される。なお、カテーテル20およびガイドワイヤ30は、公知のものを使用できる。ワイヤ部31の外径は、軸方向に一定であるか、または遠位側に向かって徐々に減少する。
カテーテル20およびガイドワイヤ30が収容器具10に収容された状態において、カテーテルハブ22およびガイドワイヤハブ32は軸方向に離れており、カテーテルハブ22とガイドワイヤハブ32の間にワイヤ部31が位置している。シャフト部21とワイヤ部31が軸方向に重なる範囲は、170cm以下であることが好ましく、より好ましくは 150cm以下であり、さらに好ましくは130cmである。シャフト部21とワイヤ部31が軸方向に重なる範囲が長すぎると、シャフト部21とワイヤ部31の間に、滅菌用ガスが入り難くなり、滅菌性が低下する。シャフト部21とワイヤ部31が軸方向に重なる範囲が短すぎると、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31が長くなり過ぎ、収容器具10を包装体から取り出す際の操作性が低下する。
続いて、収容器具10について説明する。収容器具10の収容管40は、図1、6に示すように、所定長さのチューブが複数回(本実施形態では2〜3回)巻回されて、全体として渦巻き形状となっている。収容管40は、巻回の内側に配置される端部から、カテーテル20のシャフト部21を収容可能である。収容管40の材料は、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミンド、ポリイミド等が適用できる。
第1の留め部材70は、図1、3(A)に示すように、収容管40の周方向(巻回方向)の1カ所以上に設けられる。各々の第1の留め部材70は、隣接して並ぶ収容管40を、並列させた状態で固定している。第1の留め部材70は、収容管40が収容される複数の凹部71を有している。収容管40を凹部71に押し込むことで、収容管40が第1の留め部材70に連結され、収容管40の渦巻き形状が維持される。
第2の留め部材80は、図1、3(B)に示すように、収容管40が収容される1つ以上(本実施形態では2つ)の第1の凹部81と、ガイドワイヤハブ32が収容される第2の凹部82とを備えている。収容管40を第1の凹部81に収容し、ガイドワイヤハブ32を第2の凹部82に収容することで、第2の留め部材80は、ガイドワイヤハブ32を収容管40に対して固定する。第1の留め部材70および第2の留め部材80の材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂などの各種樹脂材料等が適用できる。
保持具50は、図1、4〜7に示すように、収容管40、カテーテル20およびガイドワイヤ30を保持する部材である。保持具50は、カテーテル20の近位端と、カテーテル20にワイヤ部31が部分的に挿入されたガイドワイヤ30の近位端を保持する。保持具50は、対向面60同士が重なることができる第1の収容板51および第2の収容板52を備えている。第1の収容板51および第2の収容板52は、収容管40を、巻回の周方向に部分的に覆い、かつカテーテルハブ22からガイドワイヤハブ32までの範囲を覆う略円弧形状の板材である。なお、巻回の周方向とは、巻回する収容管40の延在する方向である。第1の収容板51および第2の収容板52は、柔軟に変形可能な屈曲部53で連結されている。屈曲部53は、第1の収容板51および第2の収容板52の、巻回の外側に位置している。巻回の外側とは、曲率を有して巻回する収容管40の曲率半径の中心側(内側)の反対側である。なお、屈曲部53は、第1の収容板51および第2の収容板52の、巻回の内側に位置してもよい。
第1の収容板51および第2の収容板52は、対向面60に、巻回して並ぶ収容管40を保持する複数(本実施形態では2つ)の保持溝54と、ガイドワイヤ30を収容する収容溝55を備えている。第1の収容板51および第2の収容板52は、さらに、カテーテルハブ22を固定する遠位側固定部56と、ガイドワイヤハブ32を固定する近位側固定部57を有している。遠位側固定部56は、近位側固定部57よりも遠位側に位置している。保持具50は、さらに、第1の収容板51および第2の収容板52が重なった状態を維持するために互いに係合する係合用フック58および係合用凹部59を備えている。保持具50は、さらに、カテーテルハブ22の外周面を保持するハブ固定部61を備えている。遠位側固定部56、近位側固定部57および収容溝55は、保持溝54よりも、収容管40の巻回の内側に位置する。
保持溝54は、収容管40に密着して、収容管40を保持する。各々の保持溝54に囲まれる空間の、延在方向と直交する断面の形状は、収容管40が密接可能な半円形である。したがって、第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60が重なることで、保持溝54は収容管40の外周面の全周に密着する。これにより、第1の収容板51および第2の収容板52が、収容管40に対して位置ずれせずに固定される。保持溝54は、第1の収容板51および第2の収容板52の、巻回の周方向の一端面から他端面に渡って形成されている。第1の収容板51および第2の収容板52の各々に、複数の保持溝54が設けられるため、保持具50を収容管40に対してずれることなく強固に固定できる。保持溝54が巻回の周方向に沿って収容管40を覆う角度θは、特に限定されないが、好ましくは180度以下、より好ましくは120度以下、さらに好ましくは90度以下である。角度θが小さ過ぎると、シャフト部21とワイヤ部31が軸方向に重なる範囲が長くなり、滅菌性が低下する。角度θが大き過ぎると、保持具50が嵩張るために操作性が低下する。
収容溝55は、第1の収容板51および第2の収容板52の、巻回の周方向の一方側に位置する遠位側固定部56と、他方側に位置する近位側固定部57の間に位置している。収容溝55は、カテーテルハブ22よりも近位側に位置するワイヤ部31を収容する。各々の収容溝55に囲まれる空間の、延在方向と直交する断面の形状は、ワイヤ部31の外径よりも大きな外径の半円形である。したがって、対向面60が重なることで、2つの収容溝55に囲まれる空間は円形となる。したがって、互いに重なる2つの収容溝55に収容されたワイヤ部31は、収容溝55に接触しても大きな力を受けない。このため、ワイヤ部31の損傷を抑制できる。収容溝55は、ワイヤ部31を、隙間を有しつつ収容可能である。
遠位側固定部56は、第1の収容板51および第2の収容板52の、巻回の周方向の一方側端面から突出している。各々の遠位側固定部56は、円筒の半割れである。2つの遠位側固定部56は、対向面60が重なることで、1つの円筒を構成する。重なった遠位側固定部56の外径は、突出方向に向かってテーパ状に減少している。重なった遠位側固定部56の外周面のテーパ角度は、カテーテル開口部23の内周面のテーパ角度と一致する。このため、重なった遠位側固定部56の外周面である遠位側連結部64が、カテーテル開口部23に液密に嵌合可能である。対向面60が重なった遠位側固定部56の内径は、ワイヤ部31の外径よりも大きい。したがって、遠位側固定部56は、ワイヤ部31を、隙間を有しつつ収容可能である。
近位側固定部57は、第1の収容板51および第2の収容板52の巻回の周方向の、遠位側固定部56が形成される端面と反対側の端面から突出している。各々の近位側固定部57は、円筒の半割れである。2つの近位側固定部57は、対向面60が重なることで、1つの円筒を構成する。2つの近位側固定部57が重なることで構成される円筒の外周面には、カテーテル開口部23の外周面のねじ山24と同形状の保持用ねじ山62が形成される。すなわち、各々の近位側固定部57は、保持用ねじ山62を分割した形状を備えている。重なった近位側固定部57の内径は、遠位側へ向かって(収容溝55へ向かって)テーパ状に減少している。重なった近位側固定部57の内周面のテーパ角度は、カテーテル開口部23の内周面のテーパ角度と一致する。このため、重なった近位側固定部57の内周面である近位側連結部63に、ガイドワイヤハブ32の連結筒33が液密に嵌合可能である。重なった近位側固定部57に連結筒33を嵌合させた状態で、回転体35を回転させて保持用ねじ山62にねじ溝36を螺合させると、ガイドワイヤ30を近位側固定部57に固定できる。そして、カテーテルハブ22が遠位側固定部56に固定されて、ガイドワイヤ30が近位側固定部57に固定されることで、カテーテルハブ22よりも近位側で露出するワイヤ部31が、収容溝55に収容される。
係合用フック58は、第2の収容板52に形成されている。係合用凹部59は、第1の収容板51に形成されている。第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60が重なると、係合用フック58が係合用凹部59に引っ掛かり、係合状態が維持される。なお、係合用フック58が第1の収容板51に形成され、係合用凹部59が第2の収容板52に形成されてもよい。また、第1の収容板51および第2の収容板52の互いに係合する部位は、係合用フック58および係合用凹部59の形態に限定されない。また、係合用フック58および係合用凹部59は、設けられなくてもよい。この場合、遠位側固定部56がカテーテル開口部23に嵌合し、近位側固定部57が回転体35に嵌合することで、第1の収容板51および第2の収容板52が重なった状態を維持できる。
ハブ固定部61は、遠位側固定部56が嵌合したカテーテルハブ22の外周面が嵌合する凹部を有している。遠位側固定部56が挿入されて嵌合したカテーテルハブ22の外周面が、ハブ固定部61に嵌合することで、遠位側固定部56がカテーテルハブ22から脱落することを抑制できる。保持具50の材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂などの各種樹脂材料等が適用できる。
次に、本実施形態に係る収容器具10にカテーテル20およびガイドワイヤ30を収容する方法を説明する。
収容器具10にカテーテル20およびガイドワイヤ30を収容する際には、まず、巻回した状態で第1の留め部材70により固定された収容管40を準備する。収容管40には、第2の留め部材80も連結されている。次に、ワイヤ部31がカテーテル開口部23から挿入されたカテーテル20のシャフト部21を、収容管40の巻回の内側の端部から挿入する。これにより、シャフト部21の全体が収容管40に収容され、カテーテルハブ22が、収容管40の端部に当接または近接する。なお、シャフト部21を収容管40に収容した後に、ガイドワイヤ30をカテーテル20に挿入してもよい。
次に、2つの対向面60が離れている保持具50を準備し、収容管40を、第1の収容板51の保持溝54に嵌合させる。このとき、カテーテルハブ22は遠位側固定部56の遠位側に位置している。次に、カテーテルハブ22に対するガイドワイヤハブ32の位置を調節し、ガイドワイヤハブ32を近位側固定部57の近位側に配置する。ワイヤ部31は、第1の収容板51の収容溝55に収容される。次に、第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60を重ね、係合用フック58を係合用凹部59に係合させる。これにより、収容管40が2つの保持溝54に密着して挟まれて、保持具50が収容管40に固定される。そして、ワイヤ部31が、2つの収容溝55に挟まれる空間に収容される。第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60が密着することで、収容溝55に挟まれる空間は、遠位側固定部56および近位側固定部57の開口を除いて密封される。したがって、例えば近位側固定部57から流入する流体を、収容溝55を介して漏出することなく遠位側固定部56へ搬送できる。なお、収容溝55からの液体の漏出を確実に抑制するために、図8に示す変形例のように、第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60の少なくとも一方面に、収容溝55に沿ってシール部材65が配置されてもよい。シール部材65は、例えば合成ゴムや天然ゴム等の弾性部材である。第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60が重なると、第1の収容板51および第2の収容板52の隙間が、シール部材65によって確実に密封される。
次に、遠位側固定部56をカテーテル開口部23に挿入する。これにより、遠位側連結部64がカテーテル開口部23の内周面に液密に嵌合する。この後、ハブ固定部61にカテーテルハブ22を嵌合させる。これにより、遠位側固定部56がカテーテルハブ22から脱落することを抑制し、良好な嵌合状態を維持できる。
次に、ガイドワイヤハブ32の連結筒33を近位側固定部57に挿入する。これにより、連結筒33の外周面が、近位側固定部57の近位側連結部63に液密に嵌合する。この後、ガイドワイヤハブ32の回転体35を回転させて、回転体35のねじ溝36を保持用ねじ山62に螺合させる。さらに、ガイドワイヤハブ32を、第2の留め部材80に固定する。これにより、近位側固定部57がガイドワイヤハブ32から脱落することを抑制し、良好な嵌合状態を維持できる。
次に、カテーテル20およびガイドワイヤ30を収容した収容器具10の全体を、包装体90に収容して密閉する。包装体90は、エチレンオキサイドガス等の滅菌ガスを透過する。このため、滅菌ガスにより、包装体90に収容した状態のカテーテル20およびガイドワイヤ30を滅菌できる。このとき、シャフト部21にワイヤ部31が完全に挿入されていないため、シャフト部21のワイヤ部31が挿入される範囲が短い。シャフト部21のワイヤ部31が挿入される範囲は、シャフト部21の内周面およびワイヤ部31の外周面の間の隙間が小さいため、滅菌ガスが到達し難い。しかしながら、本実施形態では、この滅菌ガスが到達し難い範囲が短いため、カテーテル20の遠位側および近位側の開口からカテーテル20の内部の全体に滅菌ガスが到達しやすくなる。このため、カテーテル20およびガイドワイヤ30を、確実に滅菌可能である。滅菌が完了すると、包装体90は、搬送および保管可能となる。
カテーテル20およびガイドワイヤ30を使用する際には、まず、収容器具10を覆う包装体90を取り外す。次に、図6に示すように、ガイドワイヤ開口部34に、プライミング液を供給するための例えばシリンジ100の先筒101を挿入する。そして、シリンジ100からプライミング液を供給すると、プライミング液は、近位側固定部57から収容溝55に流入し、遠位側固定部56を通ってカテーテル20の内部へ流入する。これにより、カテーテル20およびガイドワイヤ30の内部がプライミング液により満たされる。このため、手術において、患者の体内に空気が入ることを抑制し、患者の空気塞栓を抑制できる。なお、近位側固定部57、遠位側固定部56および収容溝55の内部には、ワイヤ部31の周囲に隙間がある。このため、近位側固定部57、遠位側固定部56および収容溝55の内部のワイヤ部31は、プライミング液の流通を阻害しない。したがって、カテーテル20およびガイドワイヤ30を収容器具10に収容した状態で、カテーテル20およびガイドワイヤ30のプライミングを完了でき、作業性が向上する。また、ワイヤ部31がカテーテル20に部分的にではあるが挿入されているため、収容器具10から取り出した後に、カテーテル20にガイドワイヤ30を挿入する手間を省くことができる。このため、手技の準備が容易となり、作業性が向上する。
この後、ハブ固定部61からカテーテルハブ22を取り外し、遠位側固定部56をカテーテル開口部23から引き抜く。次に、第2の留め部材80からガイドワイヤハブ32を取り外し、ガイドワイヤハブ32の回転体35を回転させて、保持用ねじ山62から回転体35を外す。続いて、ガイドワイヤハブ32の連結筒33を近位側固定部57から引き抜く。この後、係合用フック58を係合用凹部59から外し、第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60を離す。これにより、保持具50から、カテーテル20およびガイドワイヤ30を取り外すことが可能となる。続いて、カテーテル20および当該カテーテル20に部分的に挿入されたガイドワイヤ30を収容管40から引き抜く。これにより、カテーテル20およびガイドワイヤ30を用いた手技を行う準備が完了する。
以上のように、第1実施形態に係る収容器具10は、生体内に挿入可能なカテーテル20(医療用管体)およびカテーテル20に挿入可能なガイドワイヤ30(医療用長尺体)を収容する収容器具10であって、カテーテル20および当該カテーテル20に部分的に挿入されたガイドワイヤ30を収容するために環状に巻回された収容管40と、収容管40を密着して保持する保持溝54およびガイドワイヤ30を収容する収容溝55を備えた保持具50と、を有し、保持具50は、カテーテル20の近位端を固定する遠位側固定部56と、ガイドワイヤ30の近位端を固定する近位側固定部57と、を有し、収容溝55は、遠位側固定部56および近位側固定部57の間に位置する。
上記のように構成した収容器具10は、ガイドワイヤ30がカテーテル20に部分的に挿入された状態で、ガイドワイヤ30およびカテーテル20を保持具50に固定できるため、カテーテル20の内部の全体に滅菌ガスが到達しやすくなり、確実な滅菌が可能である。また、保持溝54に収容管40が密着して保持されるため、保持具50が収容管40に対して強固に保持される。さらに、遠位側固定部56および近位側固定部57の間の収容溝55に、カテーテル20の近位側に位置するガイドワイヤ30を収容して保護できる。このため、搬送時や保管時に保持具50が収容管40から意図せずに外れることを抑制し、カテーテル20、ガイドワイヤ30、包装体90等の損傷を抑制できる。特に、カテーテル20に挿入されずにカテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31は、細く変形しやすいため、包装体90等と接触することで損傷しやすい。しかしながら、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31を収容溝55により保護できるため、カテーテル本体31の損傷を抑制できる。したがって、ガイドワイヤ30が親水性コーティングされている場合には、コーティング層がガイドワイヤ30から脱落することを抑制できる。また、シャフト部21の内径が遠位側へ向かって減少し、および/またはワイヤ部31の外径が遠位側に向かって減少する場合、ガイドワイヤ30の外周面とカテーテル20の内周面の隙間は、ガイドワイヤ30をカテーテル20に完全に挿入した状態よりも、ガイドワイヤ30をカテーテル20に部分的に挿入した状態において大きくなる。このため、カテーテル20の遠位側および近位側の開口からカテーテル20の内部の全体に滅菌ガスが到達しやすくなり、より確実に滅菌可能となる。
また、収容溝55は、遠位側固定部56および近位側固定部57の間の軸方向の全体に設けられる。これにより、収容溝55は、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31を良好に保護できる。したがって、ワイヤ部31が包装体90等に接触し難くなり、ワイヤ部31や包装体90等の損傷を抑制できる。また、ワイヤ部31が親水性コーティングされている場合には、コーティング層がワイヤ部31から脱落することを抑制できる。なお、収容溝55を利用してプライミングを行わないのであれば、収容溝55は、遠位側固定部56および近位側固定部57の間の軸方向の全体ではなく、隙間を有して部分的に設けられてもよい。
また、保持具50は、収容溝55を用いてワイヤ部31の周方向の全体を囲むことが可能である。これにより、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31を収容溝55によって良好に保護できる。したがって、ワイヤ部31が包装体90等に接触し難くなり、ワイヤ部31や包装体90等が損傷することを抑制できる。また、ワイヤ部31が親水性コーティングされている場合には、コーティング層がガイドワイヤ30から脱落することを抑制できる。なお、保持具50は、必ずしも収容溝55のみによってワイヤ部31の周方向の全体を囲む必要はない。したがって、例えば、図9に示す他の変形例のように、保持具50は、収容溝55および溝ではない蓋部55Aによりワイヤ部31を囲んでもよい。
また、遠位側固定部56は、カテーテルハブ22(第1のハブ)に対して液密に連結される遠位側連結部64を有し、近位側固定部57は、カテーテルハブ22に接続可能であるガイドワイヤハブ32(第2のハブ)に対して液密に連結される近位側連結部63を有し、収容溝55の遠位側連結部64および近位側連結部63の間は、外部から密封可能である。これにより、ガイドワイヤハブ32にプライミング液を供給することで、プライミング液を、密封された収容溝55を介してカテーテル20へ供給可能である。このため、収容器具10にカテーテル20およびガイドワイヤ30を収容した状態で、カテーテル20およびガイドワイヤ30をプライミングでき、作業性が向上する。ワイヤ部31が親水性コーティングされている場合には、カテーテル20およびガイドワイヤ30を組み合わせて収容器具10に収容した状態のままプライミングできることで、プライミング前の乾燥した状態のコーティング層が他の部位と擦れることを抑制できる。このため、ワイヤ部31からコーティング層が脱落することを抑制できる。また、カテーテル20およびガイドワイヤ30を確実にプライミングできるため、患者の体内に空気が入ることを抑制し、患者の空気塞栓を抑制できる。
また、収容溝55は、収容管40の巻回の内側に位置する。これにより、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31が、包装体90等の他の部位から力を受け難くなり、ワイヤ部31や包装体90等の損傷を抑制できる。ワイヤ部31が親水性コーティングされている場合には、コーティング層がワイヤ部31から脱落することを抑制できる。また、カテーテル20やガイドワイヤ30が収容管40の巻回の内側に位置するため、保管時のサイズを小型化でき、省スペースで保管および搬送が可能である。
また、保持具50は、互いに重なる対向面60を有する第1の収容板51および第2の収容板52を有し、各々の対向面60は、保持溝54および収容溝55が形成されている。これにより、第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60を離すように開くことで、ワイヤ部31を収容溝55から容易に取り出すことができる。また、第1の収容板51および第2の収容板52の対向面60を重ねることで、2つの収容溝55の間にワイヤ部31を良好に保護でき、2つの保持溝54の間に収容管40を良好に固定できる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る収容器具110は、図10〜12に示すように、保持具120の遠位側固定部123および近位側固定部124の構成が、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
カテーテルハブ22を固定する遠位側固定部123は、第1の収容板121および第2の収容板122の、巻回の周方向の一端部に、収容溝55と連通して形成されている。各々の遠位側固定部123は、カテーテルハブ22の外周面に対応した形状の溝を備えており、カテーテルハブ22が嵌合可能である。したがって、2つの遠位側固定部123の溝に挟まれたカテーテルハブ22は、保持具120に対してずれることなく固定される。
ガイドワイヤハブ32を固定する近位側固定部124は、第1の収容板121および第2の収容板122の、遠位側固定部123が形成される端部と反対側の端部に、収容溝55と連通して形成されている。各々の近位側固定部124は、ガイドワイヤハブ32の外周面に対応した形状の溝を備えており、ガイドワイヤハブ32が嵌合可能である。したがって、2つの近位側固定部124の溝に挟まれたガイドワイヤハブ32は、保持具120に対してずれることなく固定される。
なお、収容器具110は、遠位側固定部123によってカテーテルハブ22を挟んで脱落することなく固定できるため、ハブ固定部61(図6を参照)を備えていない。また、収容器具110は、近位側固定部124によってガイドワイヤハブ32を挟んで脱落することなく固定できるため、第2の留め部材80(図6を参照)を備えていない。
第2実施形態に係る収容器具110は、第1の収容板121および第2の収容板122によりカテーテルハブ22およびガイドワイヤハブ32を挟むことで、カテーテルハブ22を遠位側固定部123に固定し、かつガイドワイヤハブ32を近位側固定部124に固定できる。このため、保持具120にカテーテル20およびガイドワイヤ30を固定することが容易であり、かつ保持具120からカテーテル20およびガイドワイヤ30を取り外すことが容易であるため、作業性が向上する。
なお、第2実施形態においては、ガイドワイヤハブ32から収容溝55を介してカテーテル20内へプライミング液を供給することを想定していない。しかしながら、第2実施形態においても、ガイドワイヤハブ32から収容溝55を介してカテーテル20内へプライミング液を供給可能とすることもできる。例えば、遠位側固定部123の溝の内周面にシール部材を配置し、かつ近位側固定部124の溝の内周面にシール部材を配置する。これにより、ガイドワイヤハブ32から収容溝55を介してカテーテル20内へプライミング液を供給可能となる。この場合、図8に示す第1実施形態の変形例と同様に、収容溝55に沿ってシール部材65が設けられてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る収容器具130は、図13〜15に示すように、保持具140に設けられる収容板141が1つのみである点で、第1、第2実施形態と異なる。なお、第1、第2実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
収容板141は、収容管40に密着して収容管40を保持する保持溝142を備えている。保持溝142は、収容管40の外周面の180度を超える範囲に対応した形状を備えており、収容管40が嵌合可能である。保持溝142に嵌合した収容管40は、保持溝142によって180度を超える範囲を囲まれるため、脱落せずに固定される。したがって、収容板141が1つであっても、保持溝142によって収容管40を良好に固定できる。保持溝142に収容管40が嵌合する際には、保持溝142または収容管40が変形することで嵌合できる。
カテーテルハブ22を固定する遠位側固定部143は、収容板141の、巻回の周方向の一端部に、収容溝145と連通して形成されている。遠位側固定部143は、カテーテルハブ22の外周面の180度を超える範囲に対応した形状の溝を備えており、この溝にカテーテルハブ22が嵌合可能である。遠位側固定部143に嵌合したカテーテルハブ22は、遠位側固定部143によって180度を超える範囲を囲まれるため、脱落せずに固定される。したがって、収容板141が1つであっても、遠位側固定部143によってカテーテルハブ22を良好に固定できる。遠位側固定部143にカテーテルハブ22が嵌合する際には、遠位側固定部143またはカテーテルハブ22が変形することで嵌合できる。
ガイドワイヤハブ32を固定する近位側固定部144は、収容板141の、遠位側固定部143が形成される端部と反対側の端部に、収容溝145と連通して形成されている。近位側固定部144は、ガイドワイヤハブ32の外周面の180度を超える範囲に対応した形状の溝を備えており、この溝にガイドワイヤハブ32が嵌合可能である。近位側固定部144に嵌合したガイドワイヤハブ32は、近位側固定部144によって180度を超える範囲を囲まれるため、脱落せずに固定される。したがって、収容板141が1つであっても、近位側固定部144によってガイドワイヤハブ32を良好に固定できる。近位側固定部144にガイドワイヤハブ32が嵌合する際には、近位側固定部144またはガイドワイヤハブ32が変形することで嵌合できる。
ワイヤ部31を収容する収容溝145は、収容板141の、遠位側固定部143と近位側固定部144の間に、遠位側固定部143および近位側固定部144と連通して形成されている。収容溝145は、周方向へ180度を超える範囲に形成される。したがって、収容溝145に収容されるワイヤ部31は、収容溝145によってワイヤ部31の外周面の180度を超える範囲を囲まれるため、脱落せずに安定して収容される。本実施形態の収容溝145に収容されるワイヤ部31は、収容板141の収容溝145が形成される平面が位置する基準面P(図15を参照)よりも内側に配置される。
第3実施形態に係る収容器具130は、1つのみの収容板141を備えており、カテーテルハブ22およびガイドワイヤハブ32を、遠位側固定部143および近位側固定部144へ押し込むだけで容易に固定できる。このため、保持具140にカテーテル20およびガイドワイヤ30を固定することが容易であり、かつ保持具140からカテーテル20およびガイドワイヤ30を迅速に取り外すことできるため、作業性が向上する。
また、保持具140は、保持溝142および収容溝145が形成されている1つの収容板141を有し、保持溝142は、保持する収容管40の外周面の180度を超える範囲を囲み、収容溝145は、収容するワイヤ部31の外周面の180度を超える範囲を囲むことが可能である。これにより、収容板141の収容溝145にワイヤ部31を良好に保護でき、かつ保持溝142に収容管40を良好に固定できる。また、収容溝145からワイヤ部31を迅速に取り出すことが可能であり、作業性が向上する。
また、ワイヤ部31が収容溝145の基準面Pよりも内側に配置されるため、収容板141が1つであっても、収容溝145によってワイヤ部31を良好に保護できる。
なお、第3実施形態においては、収容溝145が密封されないため、ガイドワイヤハブ32から収容溝145を介してカテーテル20内へプライミング液を供給することを想定していない。
<第4実施形態>
第4実施形態に係る収容器具150は、図16〜19に示すように、保持具160に設けられる収容板161が1つのみである点、収容溝162が2つに分離可能な管状部163に形成される点で、第1実施形態と異なる。なお、第1、第3実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
収容板161は、第3実施形態と同様に、収容管40に密着して収容管40を保持する保持溝142を備えている。保持溝142は、収容管40の外周面の180度を超える範囲に対応した形状を備えており、収容管40が嵌合可能である。
カテーテルハブ22を固定する遠位側固定部164は、収容板161の、巻回の周方向の一端面から突出している。遠位側固定部164は、円筒状に形成されている。遠位側固定部164の外径は、突出方向に向かってテーパ状に減少している。遠位側固定部164の外径のテーパ角度は、カテーテル開口部23の内径のテーパ角度と一致する。このため、遠位側固定部164の外周面である遠位側連結部172は、カテーテル開口部23に液密に嵌合可能である。重なった遠位側固定部164の内径は、ワイヤ部31の外径よりも大きい。したがって、遠位側固定部164は、ワイヤ部31を、隙間を有しつつ収容可能である。
保持具160は、カテーテルハブ22の外周面を保持するハブ固定部165を備えている。ハブ固定部165は、カテーテルハブ22が嵌合するハブ固定用凹部166が形成されている。カテーテルハブ22に遠位側固定部164が嵌合した状態で、ハブ固定用凹部166にカテーテルハブ22が嵌合することで、遠位側固定部164がカテーテルハブ22から脱落することを抑制できる。
ガイドワイヤハブ32を固定する近位側固定部167は、収容板161の巻回の周方向の、遠位側固定部164が形成される端面と反対側の端面から突出している。近位側固定部167は、円筒状に形成されている。近位側固定部167は、近位端から軸心に沿って形成される2つのスリット168によって、2つに分岐している。2つのスリット168は、周方向の対向する位置に形成されている。スリット168が広がらずに閉じた状態における近位側固定部167の外周面には、カテーテル開口部23の外周面のねじ山24と同形状の保持用ねじ山169が形成される。スリット168が閉じた状態における近位側固定部167の内径は、遠位側へ向かって(収容溝162へ向かって)テーパ状に減少している。近位側固定部167の内径のテーパ角度は、カテーテル開口部23の内径のテーパ角度と一致する。このため、カテーテル開口部23に嵌合可能であるカテーテルハブ22の連結筒33を、近位側固定部167の内周面である近位側連結部170に液密に嵌合可能である。
保持具160の遠位側固定部164および近位側固定部167の間には、ワイヤ部31を収容可能な収容溝162を有する管状部163が形成されている。管状部163および遠位側固定部164の外周面には、軸心に沿って延在する2つの破壊溝171(破壊部)が形成されている。2つの破壊溝171は、近位側固定部167に形成される2つのスリット168から連続し、周方向の対向する位置に形成されている。破壊溝171は、周囲よりも強度が低いために、破壊されやすい部位である。管状部163の内周面は、2つの破壊溝171を挟んで対向する2つの収容溝162により形成される。2つの破壊溝171は、図18の一点鎖線のように、近位側固定部167の一部を把持してスリット168が広がるように力を作用させることで、破壊可能である。スリット168が広がるように近位側固定部167に力を作用させると、スリット168から亀裂が遠位側へ進展して破壊溝171が破壊され、対向する収容溝162が分離する。管状部163は、2つの破壊溝171が破壊されることで、保持溝142が設けられる側に残る部位と、保持溝142が設けられる側から離脱する部位に分離する。破壊溝171は、管状部163の外周面に形成されているが、内周面に形成されてもよい。なお、管状部163を2つに分離するための破壊部の構造は、溝でなくてもよく、例えば軸心に沿って並ぶミシン目(小穴)でもよい。また、スリット168は、本実施形態では、近位側固定部167に形成されているが、遠位側固定部164に形成されてもよい。
スリット168を閉じた近位側固定部167に連結筒33を液密に嵌合させた状態で、回転体35を回転させて保持用ねじ山169にねじ溝36を螺合させると、図16に示すように、ガイドワイヤ30を近位側固定部167に固定できる。そして、カテーテルハブ22が遠位側固定部164に固定されて、ガイドワイヤハブ32が近位側固定部167に固定されることで、カテーテルハブ22よりも近位側に位置するワイヤ部31が、隙間を有しつつ収容溝162に収容される。
カテーテル20およびガイドワイヤ30を使用する際には、まず、収容器具150を覆う包装体90を取り外す。次に、ガイドワイヤ開口部34に、プライミング液を供給するための例えばシリンジ100の先筒101を挿入する。そして、シリンジ100からプライミング液を供給すると、プライミング液は、近位側固定部167から収容溝162に流入し、遠位側固定部164を通ってカテーテル20の内部へ流入する。したがって、カテーテル20およびガイドワイヤ30を収容器具150に収容した状態で、カテーテル20およびガイドワイヤ30のプライミングを完了でき、作業性が向上する。また、ワイヤ部31がカテーテル20に部分的に挿入されているため、収容器具150から取り出した後に、カテーテル20にガイドワイヤ30を挿入する手間を省くことができる。このため、手技の準備が容易となり、作業性が向上する。
この後、ハブ固定部165からカテーテルハブ22を取り外し、遠位側固定部164をカテーテル開口部23から引き抜く。次に、第2の留め部材80からガイドワイヤハブ32を取り外し、ガイドワイヤハブ32の回転体35を回転させて、保持用ねじ山169から回転体35を外す。続いて、ガイドワイヤハブ32の連結筒33を近位側固定部167から引き抜く。この後、近位側固定部167の一部を把持してスリット168が広がるように力を作用させる。これにより、スリット168から亀裂が進展し、破壊溝171が破壊される。対向する収容溝162が完全に分離すると、収容溝162から、ワイヤ部31を取り外すことが可能となる。続いて、カテーテル20および当該カテーテル20に部分的に挿入されたガイドワイヤ30を収容管40から引き抜く。これにより、カテーテル20およびガイドワイヤ30を用いた手技を行う準備が完了する。
第4実施形態に係る収容器具150は、収容溝162によってワイヤ部31の周方向の全体を囲むことが可能である。これにより、カテーテル20の近位側に位置しているワイヤ部31を、収容溝162によって確実に保護できる。したがって、ワイヤ部31が包装体90等により接触し難くなり、ワイヤ部31や包装体90が損傷することを抑制できる。また、ワイヤ部31が親水性コーティングされている場合には、コーティング層がワイヤ部31から脱落することを抑制できる。
また、保持具160は、遠位側固定部164および近位側固定部167の間で延在する管状部163を有し、管状部163は、軸方向に沿って延在する2つの破壊溝171(破壊部)を有し、管状部163の内周面に2つの破壊溝171を挟んで2つの収容溝162が形成されており、管状部163は、破壊溝171を破壊することで各々に収容溝162を備える2つの部位に分割可能である。これにより、管状部163の破壊溝171を引っ張る動作のみで破壊して、収容溝162からワイヤ部31を迅速に取り出すことが可能となる。このため、操作が容易であり、作業性が向上する。
<第5実施形態>
第5実施形態に係る収容器具180は、図20〜22に示すように、保持具190の遠位側固定部193および近位側固定部194の構成が、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
保持具190は、対向面197同士が重なることができる第1の収容板191および第2の収容板192を備えている。第1の収容板191および第2の収容板192は、収容管40を巻回の周方向に部分的に覆う略円弧形状の板材である。第1の収容板191および第2の収容板192は、対向面197に、巻回して並ぶ収容管40を保持する複数の保持溝54を備えている。第1の収容板191は、さらに、カテーテルハブ22を固定する遠位側固定部193と、ガイドワイヤハブ32を固定する近位側固定部194を有している。
遠位側固定部193は、第1の収容板191の、巻回の周方向の一端側に形成されている。遠位側固定部193は、カテーテルハブ22が嵌合するカテーテル固定用凹部195を備えている。近位側固定部194は、第1の収容板191の、巻回の周方向の遠位側固定部193が形成される側の反対側に形成されている。近位側固定部194は、ガイドワイヤハブ32が嵌合するガイドワイヤ固定用凹部196を備えている。遠位側固定部193および近位側固定部194は、第1の収容板191および第2の収容板192の、巻回の内側の端面よりも内側に位置する。したがって、遠位側固定部193および近位側固定部194は、保持溝54よりも、収容管40の巻回の内側に位置する。このため、カテーテルハブ22が遠位側固定部193に固定されて、ガイドワイヤハブ32が近位側固定部194に固定されることで、カテーテルハブ22よりも近位側のワイヤ部31が、遠位側固定部193と近位側固定部194の間で露出する。カテーテル固定用凹部195の中心軸およびガイドワイヤ固定用凹部196の中心軸は、重なった状態の第1の収容板191および第2の収容板192の厚さ方向(収容管40が巻回する面と直交する方向)の厚さHの範囲内に位置する。このため、遠位側固定部193と近位側固定部194の間で露出するワイヤ部31は、保持具190の厚さHの範囲内に位置する。したがって、第5実施形態に係る収容器具180は、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31を、巻回の外側に位置する保持具190によって保護できる。したがって、ワイヤ部31が包装体90等に接触し難くなり、ワイヤ部31や包装体90が損傷することを抑制できる。また、ワイヤ部31が親水性コーティングされている場合には、コーティング層がワイヤ部31から脱落することを抑制できる。
なお、第5実施形態においては、収容溝が形成されていないため、収容器具180にカテーテル20およびガイドワイヤ30を収容した状態で、ガイドワイヤハブ32からカテーテル20内へプライミング液を供給することを想定していない。
<第6実施形態>
第6実施形態に係る収容器具200は、図23〜25に示すように、保持具210の遠位側固定部213、近位側固定部214および収容溝215が、保持溝54に対して巻回の外側に位置する点で、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
保持具210は、対向面216同士が重なることができる第1の収容板211および第2の収容板212を備えている。第1の収容板211および第2の収容板212は、保持溝54に対して巻回の外側に、遠位側固定部213、近位側固定部214および収容溝215を備えている。したがって、収容管40の巻回の外側の端部から、収容管40へカテーテル20を挿入して収容可能である。なお、遠位側固定部213、近位側固定部214および収容溝215の構造は、保持溝54に対する位置を除き、第1実施形態における遠位側固定部56、近位側固定部57および収容溝55と同様である。保持具210は、遠位側固定部213が挿入されたカテーテルハブ22の外周面を保持する第1のハブ固定部217を備えている。第1のハブ固定部217は、遠位側固定部213がカテーテルハブ22から脱落することを抑制して、遠位側固定部213とカテーテルハブ22の良好な嵌合状態を維持する。保持具210は、さらに、近位側固定部214が固定されたガイドワイヤハブ32の外周面を保持する第2のハブ固定部218を備えている。第2のハブ固定部218は、近位側固定部214がガイドワイヤハブ32から脱落することを抑制して、近位側固定部214とガイドワイヤハブ32の良好な嵌合状態を維持する。
第6実施形態に係る収容器具200は、保持具210が収容管40に対して密着して強固に保持され、かつ保持溝54に対して巻回の外側に位置する収容溝215に、カテーテル20の近位側に位置するワイヤ部31を収容できる。このため、搬送時や保管時に保持具210が収容管40から意図せずに外れることを抑制し、カテーテル20、ガイドワイヤ30、包装体90等が損傷することを抑制できる。また、ガイドワイヤハブ32にプライミング液を供給することで、プライミング液を、密封された収容溝215を介してカテーテル20へ供給可能である。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、本発明は、医療用管体に医療用長尺体を連結して使用する医療デバイスであれば適用可能である。例えば、本発明は、内視鏡的乳頭切開術(EST:Endoscopic sphincterotomy)に用いられるカテーテルおよびガイドワイヤや、心臓などの循環器用のカテーテルおよびガイドワイヤに適用できる。また、医療用管体に挿入する医療用長尺体は、カテーテル等の中空の管体であってもよい。
10、110、130、150、180、200 収容器具
20 カテーテル(医療用管体)
21 シャフト部
22 カテーテルハブ(第1のハブ)
23 カテーテル開口部
30 ガイドワイヤ(医療用長尺体)
31 ワイヤ部
32 ガイドワイヤハブ(第2のハブ)
34 ガイドワイヤ開口部
40 収容管
50、120、140、160、190、210 保持具
51、121、191、211 第1の収容板
52、122、192、212 第2の収容板
54、142 保持溝
55、145、162、215 収容溝
56、123、143、164、193、213 遠位側固定部
57、124、144、167、194、214 近位側固定部
60、197、216 対向面
63、170 近位側連結部
64、172 遠位側連結部
90 包装体
141、161 収容板
163 管状部
171 破壊溝(破壊部)

Claims (8)

  1. 生体内に挿入可能な医療用管体および当該医療用管体に挿入可能な医療用長尺体を収容する収容器具であって、
    前記医療用管体および当該医療用管体に部分的に挿入された前記医療用長尺体を収容するために環状に巻回された収容管と、
    前記収容管を密着して保持する保持溝および前記医療用長尺体を収容する収容溝を備えた保持具と、を有し、
    前記保持具は、前記医療用管体の近位端を固定する遠位側固定部と、前記医療用長尺体の近位端を固定する近位側固定部と、を有し、
    前記収容溝は、前記遠位側固定部および近位側固定部の間に位置する収容器具。
  2. 前記収容溝は、前記遠位側固定部および近位側固定部の間の軸方向の全体に設けられる請求項1に記載の収容器具。
  3. 前記保持具は、少なくとも一部に前記収容溝を用いて前記医療用長尺体の周方向の全体を囲むことが可能である請求項1または2に記載の収容器具。
  4. 前記遠位側固定部は、前記医療用管体の近位端に位置する第1のハブに対して液密に連結される遠位側連結部を有し、
    前記近位側固定部は、前記第1のハブに接続可能であって前記医療用長尺体の近位端に位置する第2のハブに対して液密に連結される近位側連結部を有し、
    前記収容溝の前記遠位側連結部および近位側連結部の間は、外部から密封可能である請求項1〜3のいずれか1項に記載の収容器具。
  5. 前記収容溝は、前記収容管の巻回の内側に位置する請求項1〜4のいずれか1項に記載の収容器具。
  6. 前記保持具は、互いに重なる対向面を有する第1の収容板および第2の収容板を有し、
    各々の対向面は、前記保持溝および収容溝が形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の収容器具。
  7. 前記保持具は、前記保持溝および収容溝が形成されている1つの収容板を有し、
    前記保持溝は、保持する前記収容管の外周面の180度を超える範囲を囲み、
    前記収容溝は、収容する前記医療用長尺体の外周面の180度を超える範囲を囲むことが可能である請求項1〜5のいずれか1項に記載の収容器具。
  8. 前記保持具は、前記遠位側固定部および近位側固定部の間で延在する管状部を有し、
    前記管状部は、軸方向に沿って延在する2つの破壊部を有し、当該管状部の内周面に2つの前記破壊部を挟んで2つの前記収容溝が形成されており、
    前記管状部は、前記破壊部を破壊することで各々に前記収容溝を備える2つの部位に分割可能である請求項1〜5のいずれか1項に記載の収容器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113368370A (zh) * 2021-07-01 2021-09-10 西南医科大学附属医院 一种神经介入治疗的导丝插入装置

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