JP2018148778A - 電動機の回転子の初期位置推定装置 - Google Patents

電動機の回転子の初期位置推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】計算量を減らしながらも電動機の回転子の初期位置を正確に把握することのできる初期位置推定装置を提供する。
【解決手段】初期位置推定装置5は、推定回転子座標系においてq軸電流の変化量から角度誤差成分を出力し、角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定し、推定回転子座標系においてd軸電流の変化量とd軸電圧から決定される磁極判別信号の符号に応じて磁極判別情報を出力し、電気的位置に磁極判別情報を加算し、回転子の初期位置を出力する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電動機の回転子の初期位置推定装置に関する。
一般に、永久磁石同期電動機(permanent magnet synchronous machine, PMSM)は、効率が高く、単位体積当たりのトルク及び出力が高く、速い動特性が得られるので、高性能サーボ応用分野に主に用いられてきた。永久磁石同期電動機は回転子の磁束が回転子に取り付けられた永久磁石から発生するので、電動機が発生するトルクを瞬時かつ正確に制御するためには、永久磁石から発生する磁束の絶対位置、すなわち回転子の絶対位置を正確に把握していなければならない。よって、PMSMを制御する場合、回転子の絶対位置を検出する絶対位置検出器から回転子の絶対位置情報を取得して磁束基準制御に用いる。
しかし、絶対位置の検出のために主に用いられる絶対エンコーダは、相対的な位置を検出する増分エンコーダに比べて価格が高く、よって、産業現場では増分エンコーダが好まれる。増分エンコーダを用いる産業現場で永久磁石同期電動機を駆動する場合、回転子の初期位置推定が必ず要求される。
様々な実施形態は、電動機の回転子の初期位置を推定する装置を提供する。
様々な実施形態によれば、前記装置は、推定回転子座標系においてq軸電流の変化量から角度誤差成分を出力する信号処理部と、前記角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定する位置推定部と、前記推定回転子座標系においてd軸電流の変化量とd軸電圧から決定される磁極判別信号の符号に応じて磁極判別情報を出力する磁極判別部と、前記電気的位置に前記磁極判別情報を加算し、前記回転子の初期位置を出力する第1加算部とを含む。
様々な実施形態によれば、初期位置推定装置が矩形波高周波電圧の注入時に推定回転子座標系のd軸電流の変化量の基本波成分を用いることにより、計算量を減らしながらも電動機の回転子の初期位置を正確に把握することができる。
様々な実施形態によるインバータシステムを説明するための構成図である。 図1のインバータの概略回路図である。 三角波比較電圧変調に適用するための極電圧の構成例を示す図である。 図1のPWM制御部の三角波比較電圧変調の一例を示す図である。 第1実施形態による初期位置推定部を説明するための構成図である。 図5の信号処理部の詳細構成図である。 図5の位置推定部の詳細構成図である。 図5の磁極判別部の詳細構成図である。 第2実施形態において高周波信号生成部が生成する電圧の形態の一例を示す図である。 第2実施形態による初期位置推定装置を説明するための構成図である。 図10の信号処理部の詳細構成図である。 図10の磁極判別部が磁極を判別する原理を説明するための図である。 図10の磁極判別部の詳細構成図である。
以下、本発明の構成及び効果を十分に理解できるように、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実現することができ、様々な変更が可能である。また、本実施形態は、本発明を開示し、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に本発明を理解させるためのものにすぎない。説明の便宜上、添付図面においては構成要素の大きさを実際より拡大して示しており、各構成要素の比率が拡大又は縮小されていることもある。
ある構成要素が他の構成要素「上に」又は「に接して」配置されるという表現は、ある構成要素が他の構成要素上に当接しているか又は連結されている場合と、中間にさらに他の構成要素が存在する場合とを含む。それに対して、ある構成要素が他の構成要素「の直上に」又は「に直接接して」配置されるという表現は、中間にさらに他の構成要素が存在しないことを示す。構成要素間の関係を示す他の表現、例えば「〜間に」と「直接〜間に」なども同様に解釈できる。
「第1」、「第2」などの用語は様々な構成要素を説明するために用いられるが、前記構成要素は前記用語により限定されるものではない。前記用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ用いられる。例えば、本発明の権利範囲から外れない限り、「第1構成要素」は「第2構成要素」と命名してもよく、同様に、「第2構成要素」は「第1構成要素」と命名してもよい。
単数の表現は、特に断らない限り、複数の表現を含む。「含む」や「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらの組み合わせが存在することを指定しようとするもので、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらの組み合わせを付加できるものと解釈できる。
本発明の実施形態で用いられる用語は、特に断らない限り、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に一般的に理解される意味で解釈できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明することにより、本発明について詳細に説明する。
図1は様々な実施形態によるインバータシステムを説明するための構成図である。
図1を参照すると、インバータシステムは、高周波信号生成部1、第1変換部2a、第2変換部2b、PWM制御部3、インバータ4及び初期位置推定部5を含み、インバータ4の出力が永久磁石同期電動機(PMSM)6に入力される。
高周波信号生成部1は、初期位置推定のために高周波電圧指令を生成する。高周波信号生成部1の出力は、推定された回転子座標系(rotor reference frame)のd軸及びq軸の高周波電圧指令である
Figure 2018148778
である。ここで、「V」の上付き文字「r」は回転子座標系を示し、「r」の上付き文字「^」は推定された値であることを意味する。
高周波電圧指令は、
Figure 2018148778
のベクトルで表される。注入される高周波電圧指令の形態は様々であるが、本発明が適用されるシステムにおいては、推定回転子座標系のd軸に電圧を注入する方式を適用する。よって、高周波電圧指令は、
Figure 2018148778
で表される。ここで、
Figure 2018148778
は注入電圧の大きさを示し、
Figure 2018148778
は注入電圧の周波数を示す。
第1変換部2aは、回転子座標系のd軸及びq軸の物理量をabc物理量に変換し、第2変換部2bは、abc物理量をd軸及びq軸の物理量に変換する。
第1変換部2aは、入力である
Figure 2018148778

Figure 2018148778
に変換するために、下記数式1を用いる。ここで、
Figure 2018148778
である。
Figure 2018148778
ここで、
Figure 2018148778
は初期位置推定部5により推定される回転子電気角である。
第2変換部2bは、入力である
Figure 2018148778

Figure 2018148778
に変換するために、下記数式2を用いる。
Figure 2018148778
ここで、
Figure 2018148778
であり、
Figure 2018148778
である。
ここで、
Figure 2018148778
は初期位置推定部5により推定される回転子電気角である。
PWM制御部3は、abc相電圧指令
Figure 2018148778
を極電圧指令
Figure 2018148778
に変更し、PWMを行うためのスイッチング関数を出力する。ここで、PWM制御部3の動作については、図面を参照して後述する。PWM制御部3は、極電圧指令を三角波比較電圧変調によりスイッチング関数の形態でインバータ4に印加する。
初期位置推定部5は、永久磁石同期電動機6に高周波電圧を印加して発生した高周波電流を用いて、永久磁石同期電動機6の回転子の初期位置である
Figure 2018148778
を推定する。回転子の初期位置
Figure 2018148778
は、第1及び第2変換部2a、2bでの座標変換に用いられる。
図2は図1のインバータの概略回路図である。
図2を参照すると、複数のスイッチで構成されるインバータ部42は、直流端41の電圧をスイッチングして三相負荷である永久磁石同期電動機6に印加する。
ここで、
Figure 2018148778
は直流端41の電圧を示し、nは仮想の直流端41の中性点の位置を示す。
Figure 2018148778
はそれぞれインバータ部42の電力スイッチのスイッチング関数であり、
Figure 2018148778
はa相レッグの上部スイッチが導通したことを意味し、
Figure 2018148778
はa相レッグの下部スイッチが導通したことを意味する。すなわち、
Figure 2018148778
は相補的な関係にある。これは、
Figure 2018148778
においても同様である。
図3は三角波比較電圧変調に適用するための極電圧の構成例を示す図である。
図3を参照すると、極電圧指令
Figure 2018148778
と相電圧指令
Figure 2018148778
とオフセット電圧指令
Figure 2018148778
の関係は下記数式3で表される。
Figure 2018148778
すなわち、オフセット電圧指令決定部31は、三相の極電圧指令からオフセット電圧指令を決定し、加算部32は、相電圧指令とオフセット電圧指令を加算して極電圧指令を出力する。オフセット電圧は、三相の極電圧に共通に存在する成分であり、零相分電圧を意味するので、線間電圧の合成には影響を及ぼさない。
オフセット電圧指令決定部31により決定されるオフセット電圧指令は、様々な方式で決定することができる。代表的には、正弦波パルス幅変調(sinusoidal pulse width modulation, SPWM)におけるオフセット電圧指令は下記数式4で表され、空間ベクトルパルス幅変調(spatial vector pulse width modulation, SVPWM)におけるオフセット電圧指令は下記数式5で表される。
Figure 2018148778
Figure 2018148778
ここで、
Figure 2018148778
は三相の相電圧指令のうち最大の電圧であり、
Figure 2018148778
は三相の相電圧指令のうち最小の電圧である。
図4は図1のPWM制御部の三角波比較電圧変調の一例を示す図である。図4において、4Aは極電圧指令と比較される三角搬送波(triangular carrier wave)を示す。搬送波の周期はスイッチング周波数と同じであり、搬送波の最大値及び最小値はそれぞれ
Figure 2018148778
及び
Figure 2018148778
である。
図4を参照すると、比較部33は、極電圧指令と三角搬送波とを比較し、極電圧指令と三角搬送波の差が正数の場合はスイッチング関数1を出力し、負数の場合はスイッチング関数0を出力する。三角搬送波を
Figure 2018148778
とすると、インバータ4のインバータ部42の上部スイッチに提供されるスイッチング関数は、下記数式6、数式7及び数式8で定義される。
Figure 2018148778
Figure 2018148778
Figure 2018148778
1つの相のレッグの下部スイッチのスイッチング関数は上部スイッチのスイッチング関数と相補的であるので、反転部34は、比較部33から出力されるスイッチング関数を反転してインバータ4のインバータ部42の下部スイッチに提供する。
図5は第1実施形態による初期位置推定部を説明するための構成図である。図6は図5の信号処理部の詳細構成図である。図7は図5の位置推定部の詳細構成図である。図8は図5の磁極判別部の詳細構成図である。
図5を参照すると、初期位置推定部5は、信号処理部510、位置推定部520、磁極判別部530及び第1加算部540を含む。
信号処理部510は、推定回転子座標系の高周波q軸電流から角度誤差成分を検出する。角度誤差
Figure 2018148778
は下記数式9で表される。信号処理部510は、図6に示すように、乗算器511とローパスフィルタ(LPF)512とを含んでもよい。乗算器511は、推定回転子座標系の高周波q軸電流
Figure 2018148778
と注入された高周波電圧と同じ周波数成分である
Figure 2018148778
を乗算し、ローパスフィルタ512は、その低周波成分をフィルタリングして角度誤差成分を含む信号
Figure 2018148778
を出力する。ローパスフィルタ512を通過した角度誤差成分において角度誤差が小さいと仮定すると、信号
Figure 2018148778
は下記数式10で表される。
Figure 2018148778
Figure 2018148778
ここで、
Figure 2018148778
はd軸の高周波インダクタンスを示し、
Figure 2018148778
はq軸の高周波インダクタンスを示す。
位置推定部520は、信号処理部510により抽出された角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定する。位置推定部520は、図7に示すように、第1適用部521、第2適用部522、第1積分部523、第2加算部524及び第2積分部525を含んでもよい。第1適用部521は、
Figure 2018148778
に比例利得
Figure 2018148778
を適用し、第2適用部522は、
Figure 2018148778
に積分利得
Figure 2018148778
を適用し、第1積分部523は、第2適用部522の出力を積分し、第2加算部524は、第1適用部521の出力と第1積分部523の出力を加算し、第2積分部525は、第2加算部524の出力を積分することにより、回転子の電気的位置を推定する。
磁極判別部530は、永久磁石同期電動機6の履歴現象(ヒステリシス)を用いて、回転子の初期位置の磁極を判別する。すなわち、磁極判別部530は、回転子座標系のd軸と−d軸を区分する。磁極判別部530は、推定された回転子の初期位置がd軸の場合は0radを出力し、−d軸の場合はπradを出力する。
高周波注入を用いた初期位置推定は、高周波インダクタンスの突極性(saliency)を用いる。この場合、回転子座標系のd軸と−d軸は、インダクタンスが同じであり、永久磁石同期電動機6の磁石により生成される磁束の符号のみ異なるので、回転子座標系のd軸と−d軸を区別できない。よって、回転子の初期位置がd軸と−d軸から推定される。
一般に、外部から強磁性体に磁場が加わると、強磁性体の内部に任意に配列されていた磁区が磁場の方向に配列され、強磁性体が磁化する。しかし、磁場が加わる瞬間と磁区が磁場の方向に配列される時間の間に遅延が発生し、磁場が除去されても元の状態に戻るのではなく残留磁束密度を有するが、このような現象を履歴現象(ヒステリシス)といい、履歴現象を磁束密度と磁場の関係で示すものを履歴曲線(ヒステリシス曲線)又は履歴ループ(ヒステリシスループ)という。
このような履歴現象により、回転子の初期位置がd軸であるか、−d軸であるかによって、電圧を印加したときに誘起される電流の形態が異なる。回転子の初期位置がd軸にある場合は、永久磁石による磁束鎖交(flux linkage)が回転子から固定子側に生じ、−d軸にある場合は、逆に生じるので、d軸の場合が−d軸の場合よりも磁気的に飽和する。このような飽和により、同じ電圧を印加したときに誘起される電流の大きさが異なるので、この現象を用いて磁極を判別することができる。
磁極判別部530は、正弦波の電圧を注入し、回転子の初期位置がd軸であるか、−d軸であるかによって誘起された電流の第2高調波成分の符号が異なることを用いて、磁極を判別する。磁極判別部530は、誘起された電流において注入周波数の第2高調波信号の符号を判断し、回転子の初期位置の磁極を判別する。
磁極判別部530は、図8に示すように、バンドパスフィルタ(BPF)531、乗算部532、ローパスフィルタ(LPF)533、決定部534、提供部535及び乗算部536を含んでもよい。バンドパスフィルタ531の中心周波数は、
Figure 2018148778
であり、推定回転子座標系のd軸電流の第2高調波を抽出するために用いられる。乗算部532は、d軸電流の第2高調波成分の大きさを抽出するために、バンドパスフィルタ531の出力と
Figure 2018148778
の乗算を行う。ローパスフィルタ533は、乗算部532の出力の低周波帯域の信号を通過させるが、これは下記数式11で表される。回転子の電気的位置が回転子座標系のd軸にある場合は、
Figure 2018148778
が負(−)となり、−d軸にある場合は、
Figure 2018148778
が正(+)となる。
Figure 2018148778
決定部534は、
Figure 2018148778
の符号に応じて、
Figure 2018148778
が負(−)の場合は0radを出力し、
Figure 2018148778
が正(+)の場合はπradを出力する。提供部535は、所定時間後に1となるデルタ関数を提供し、乗算部536は、決定部534の出力と提供部535の出力を乗算する。つまり、乗算部536は、所定時間後、磁極判別情報を提供する。
第1加算部540は、位置推定部520により推定された回転子の電気的位置に磁極判別部530から出力された磁極判別情報を加算し、回転子の初期位置を出力する。
Figure 2018148778
が負の場合、回転子の初期位置が回転子座標系のd軸にあるので、第1加算部540は、電気的位置を修正せずに初期位置として出力する。
Figure 2018148778
が正の場合、回転子の初期位置が回転子座標系の−d軸にあるので、第1加算部540は、電気的位置にπを加算して初期位置として出力する。これは、下記数式12で表される。ここで、
Figure 2018148778
は位置推定部520により推定された回転子の電気的位置である。
Figure 2018148778
図9は第2実施形態において高周波信号生成部が生成する電圧の形態の一例を示す図である。図10は第2実施形態による初期位置推定装置を説明するための構成図であり、図1の初期位置推定部を示し、以下では「初期位置推定装置」という。図11は図10の信号処理部の詳細構成図である。図12は図10の磁極判別部が磁極を判別する原理を説明するための図である。図13は図10の磁極判別部の詳細構成図である。
第2実施形態によれば、高周波信号生成部1により生成される高周波電圧は矩形波電圧であり、高周波信号生成部1から出力される高周波電圧指令は下記数式13で表される。
Figure 2018148778
ここで、
Figure 2018148778
は注入電圧の大きさを示す。
図10を参照すると、初期位置推定装置5は、第1遅延部51a、第2遅延部51b、第1演算部52a、第2演算部52b、信号処理部53、位置推定部54、磁極判別部55及び第1加算部56を含んでもよい。
第1遅延部51aは、推定回転子座標系の高周波q軸電流
Figure 2018148778
を1サンプリング区間だけ遅延させ、第2遅延部51bは、推定回転子座標系の高周波d軸電流
Figure 2018148778
を1サンプリング区間だけ遅延させる。
第1演算部52aは、現在推定されたq軸電流と1サンプリング区間だけ遅延したq軸電流の差を求め、第2演算部52bは、現在推定されたd軸電流と1サンプリング区間だけ遅延したd軸電流の差を求める。現在の電流と1サンプリング区間だけ遅延した電流の差とは電流の変化量を意味し、推定回転子座標系のd軸及びq軸電流の変化量はそれぞれ
Figure 2018148778
及び
Figure 2018148778
で表される。矩形波の半周期の間誘起された推定回転子座標系のd軸及びq軸電流は下記数式14で表される。電流の時間に対する微分演算子は、時間に対する電流の変化量を意味するので、サンプリング周期を
Figure 2018148778
とすると、推定回転子座標系のd軸及びq軸電流の変化量は下記数式15で表される。
Figure 2018148778
Figure 2018148778
ここで、推定回転子座標系のq軸電流の変化量は、
Figure 2018148778
であり、角度誤差が小さいと仮定すると
Figure 2018148778
である。よって、回転子座標系のq軸電流の変化量から角度誤差成分を求めることができる。
図9に示すように、半周期毎に推定回転子座標系のd軸に注入される電圧の符号(sign)が変更されるので、q軸電流の変化量を注入電圧の符号に関係なく維持するためには信号処理が必要である。電流測定の遅延を考慮すると、電流の変化量は電圧を注入してから2サンプリング区間後に生じる。
よって、信号処理部53は、2サンプリング区間だけ遅延した注入電圧の符号を用いて信号処理を実現することができる。すなわち、信号処理部53は、推定回転子座標系のq軸電流の変化量を用いて角度誤差成分を含む信号に変換することができる。信号処理部53は、図11に示すように、第3遅延部53a、第1符号決定部53b及び第3演算部53cを含んでもよい。第3遅延部53aは、推定回転子座標系のd軸電圧を2サンプリング区間だけ遅延させ、第1符号決定部53bは、2サンプリング区間だけ遅延した推定回転子座標系のd軸電圧の符号を決定する。第3演算部53cは、2サンプリング区間だけ遅延した推定回転子座標系の高周波d軸電圧の符号と推定回転子座標系のq軸電流の変化量の乗算を行う。第3演算部53cの出力とは、角度誤差成分を意味し、下記数式16で表される。
Figure 2018148778
ここで、sign( )とは符号を求める関数を意味する。
位置推定部54は、信号処理部53により決定された角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定する。ここで、位置推定部54は、図7の位置推定部520の構成と同一にしてもよい。位置推定部54は、図7に示すように、第1適用部521、第2適用部522、第1積分部523、第2加算部524及び第2積分部525を含んでもよい。第1適用部521は、角度誤差成分
Figure 2018148778
に比例利得
Figure 2018148778
を適用し、第2適用部522は、角度誤差成分
Figure 2018148778
に積分利得
Figure 2018148778
を適用し、第1積分部523は、第2適用部522の出力を積分し、第2加算部524は、第1適用部521の出力と第1積分部523の出力を加算し、第2積分部525は、第2加算部524の出力を積分することにより、回転子の電気的位置を推定する。
磁極判別部55は、永久磁石同期電動機6の履歴現象を用いて、回転子の初期位置の磁極を判別する。すなわち、磁極判別部55は、回転子座標系のd軸と−d軸を判別する。磁極判別部55は、推定された回転子の初期位置がd軸の場合は0radを出力し、−d軸の場合はπradを出力する。履歴現象により、回転子の初期位置がd軸であるか、−d軸であるかによって、電圧を印加したときに誘起される電流の形態が図12に示すように異なる。これは、回転子の初期位置がd軸にある場合は、永久磁石による磁束鎖交が回転子から固定子側に生じ、−d軸にある場合は、逆に生じるので、d軸の場合が−d軸の場合よりも磁気的に飽和するからである。このような飽和により、同じ電圧を印加したときに誘起される電流の大きさが異なるので、この現象を用いて磁極を判別することができる。磁極判別部55は、上記数式15により求められた推定回転子座標系のd軸電流の変化量の基本波成分を用いて磁極を判別することができる。
回転子の初期位置がd軸にあるので、飽和現象により、電流の変化量は正(+)の電圧が印加されるとより大きくなる。従って、正負のピーク電流に差が生じる。電流の変化量の絶対値に相当する信号処理後のd軸電流の変化量
Figure 2018148778
も一定でなく、電流ピーク分の誤差が生じる。信号処理後のd軸電流の変化量
Figure 2018148778
は、履歴現象により誘起される電流だけでなく電流の変化量にも第2高調波が含まれるので、当該信号の絶対値に相当する信号処理後には基本波が含まれることを示す。
信号処理後のd軸電流の変化量
Figure 2018148778
と基本波に対応する注入高周波信号を乗算して基本波を抽出することができる。注入矩形波と信号処理後のd軸電流の変化量の積
Figure 2018148778
において、基本波は、正の場合と負の場合とで周期が同じであるが、飽和現象により信号処理後のd軸電流の変化量のピーク分だけ差が生じる。すなわち、当該信号を積分すると最大値と最小値の差分が累積されるので、当該積分信号は磁極の判別に用いることができる。
回転子の初期位置が回転子座標系のd軸にある場合、
Figure 2018148778
の積分信号は負(−)となり、回転子の初期位置が回転子座標系の−d軸にある場合、
Figure 2018148778
の積分信号は正(+)となる。このような結果に基づいて、信号処理後のd軸電流の変化量の基本波成分を用いて回転子の初期位置の磁極を判別することができる。磁極判別信号を
Figure 2018148778
と定義すると、
Figure 2018148778
は下記数式17で表される。
Figure 2018148778
磁極判別部55は、図13に示すように、第4遅延部55a、第2符号決定部55b、第4演算部55c、第5演算部55d、積分器55e、決定部55f、提供部55g及び第6演算部55hを含んでもよい。第4遅延部55aは、推定回転子座標系のd軸電圧を2サンプリング区間だけ遅延させる。第2符号決定部55bは、2サンプリング区間だけ遅延した推定回転子座標系のd軸電圧の符号を決定する。第4演算部55cは、2サンプリング区間だけ遅延した推定回転子座標系のd軸電圧の符号と推定回転子座標系のd軸電流の変化量の乗算を行う。第5演算部55dは、2サンプリング区間だけ遅延した推定回転子座標系のd軸電圧の符号と推定回転子座標系のd軸電流の変化量の積と、推定回転子座標系のd軸電圧を乗算して
Figure 2018148778
を演算する。積分器55eは、
Figure 2018148778
を積分し、磁極判別信号
Figure 2018148778
を出力する。決定部55fは、
Figure 2018148778
の符号に応じて、
Figure 2018148778
が負(−)の場合は0radを出力し、
Figure 2018148778
が正(+)の場合はπradを決定して出力する。提供部55gは、所定時間後に1となるデルタ関数を提供し、第6演算部55hは、デルタ関数と決定部55fの出力を乗算し、所定時間後、磁極判別情報を出力する。
第1加算部56は、位置推定部54により推定された回転子の位置
Figure 2018148778
に磁極判別部55から提供された推定された磁極の位置により決定される磁極判別情報を加算し、最終的に推定された回転子の初期位置を出力する。
Figure 2018148778
が負の場合、第1加算部56は、位置推定部54により推定された電気的位置を修正せずに初期位置として出力し、
Figure 2018148778
が正の場合、第1加算部56は、位置推定部54により推定された電気的位置にπを加算して初期位置として出力する。これは下記数式18で表される。
Figure 2018148778
第2実施形態によれば、初期位置推定装置5が矩形波高周波電圧の注入時に推定回転子座標系のd軸電流の変化量の基本波成分を用いることにより、計算量を減らしながらも電動機の回転子の初期位置を正確に把握することができる。
様々な実施形態によれば、初期位置推定装置5は、推定回転子座標系においてq軸電流の変化量から角度誤差成分を出力する信号処理部53と、前記角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定する位置推定部54と、前記推定回転子座標系においてd軸電流の変化量とd軸電圧から決定される磁極判別信号の符号に応じて磁極判別情報を出力する磁極判別部55と、前記電気的位置に前記磁極判別情報を加算し、前記回転子の初期位置を出力する第1加算部56とを含む。
様々な実施形態によれば、磁極判別部55は、前記d軸電流の変化量の基本波成分を用いて、前記磁極判別信号を決定する。
様々な実施形態によれば、初期位置推定装置5は、前記q軸電流を遅延させる第1遅延部51aと、前記d軸電流を遅延させる第2遅延部51bと、前記q軸電流と前記遅延したq軸電流の差を演算し、前記q軸電流の変化量を決定する第1演算部52aと、前記d軸電流と前記遅延したd軸電流の差を演算し、前記d軸電流の変化量を決定する第2演算部52bとをさらに含む。
様々な実施形態によれば、第1遅延部51aは、前記q軸電流を1サンプリング区間だけ遅延させ、第2遅延部51bは、前記d軸電流を1サンプリング区間だけ遅延させる。
様々な実施形態によれば、信号処理部53は、前記d軸電圧を遅延させ、前記遅延したd軸電圧の符号と前記q軸電流の変化量を用いて、前記角度誤差成分を出力する。
様々な実施形態によれば、信号処理部53は、前記d軸電圧を前記予め定められたサンプリング区間だけ遅延させる第3遅延部53aと、前記遅延したd軸電圧の符号を決定する第1符号決定部53bと、前記遅延したd軸電圧の符号と前記q軸電流の変化量を乗算し、前記角度誤差成分を決定する第3演算部53cとを含む。
様々な実施形態によれば、第3遅延部53aは、前記d軸電圧を2サンプリング区間だけ遅延させる。
様々な実施形態によれば、位置推定部54は、前記角度誤差成分に比例利得を適用する第1適用部521と、前記角度誤差成分に積分利得を適用する第2適用部522と、第2適用部522の出力を積分する第1積分部523と、第1適用部521の出力と第1積分部523の出力を加算する第2加算部524と、第2加算部524の出力を積分して前記電気的位置を決定する第2積分部525とを含む。
様々な実施形態によれば、前記磁極判別情報は、前記磁極判別信号の符号が正の場合、πであり、前記磁極判別信号の符号が負の場合、0である。
様々な実施形態によれば、磁極判別部55は、前記d軸電圧を遅延させる第4遅延部55aと、前記遅延したd軸電圧の符号を決定する第2符号決定部55bと、前記遅延したd軸電圧の符号と前記d軸電流の変化量を乗算する第4演算部55cと、第4演算部55cの出力と前記d軸電圧を乗算する第5演算部55dと、第5演算部55dの出力を積分して前記磁極判別信号を出力する積分器55eとを含む。
様々な実施形態によれば、磁極判別部55は、前記磁極判別信号の符号が正の場合に第1角度を出力し、前記磁極判別信号の符号が負の場合に第2角度を出力する決定部55fと、所定時間後に1となるデルタ関数を提供する提供部55gと、前記デルタ関数と決定部55fの出力を乗算し、前記磁極判別情報を出力する第6演算部55hとをさらに含む。
様々な実施形態によれば、前記第1角度はπであり、前記第2角度は0である。
様々な実施形態によれば、第1加算部56は、前記磁極判別信号の符号が正の場合、前記電気的位置にπを加算し、前記初期位置を決定する。
様々な実施形態によれば、第1加算部56は、前記磁極判別信号の符号が負の場合、前記電気的位置を前記初期位置として決定する。
様々な実施形態によれば、第4遅延部55aは、前記d軸電圧を2サンプリング区間だけ遅延させる。
様々な実施形態によれば、初期位置推定装置の動作方法は、推定回転子座標系においてq軸電流の変化量から角度誤差成分を決定する動作と、前記角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定する動作と、前記推定回転子座標系においてd軸電流の変化量とd軸電圧から決定される磁極判別信号の符号に応じて磁極判別情報を決定する動作と、前記電気的位置に前記磁極判別情報を加算し、前記回転子の初期位置を決定する動作とを含む。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらは例示的なものであり、当該技術分野における通常の知識を有する者であればこれらから様々な変形及び均等な実施形態が可能であることを理解するであろう。よって、本発明の権利範囲は添付の特許請求の範囲により定められるべきである。
5 初期位置推定装置
51a 第1遅延部
51b 第2遅延部
52a 第1演算部
52b 第2演算部
521 第1適用部
522 第2適用部
523 第1積分部
524 第2加算部
525 第2積分部
53 信号処理部
53a 第3遅延部
53b 第1符号決定部
53c 第3演算部
54 位置推定部
55 磁極判別部
55a 第4遅延部
55b 第2符号決定部
55c 第4演算部
55d 第5演算部
55e 積分器
55f 決定部
55g 提供部
55h 第6演算部
56 第1加算部

Claims (15)

  1. 電動機の回転子の初期位置を推定する装置において、
    推定回転子座標系においてq軸電流の変化量から角度誤差成分を出力する信号処理部と、
    前記角度誤差成分から回転子の電気的位置を推定する位置推定部と、
    前記推定回転子座標系においてd軸電流の変化量とd軸電圧から決定される磁極判別信号の符号に応じて磁極判別情報を出力する磁極判別部と、
    前記電気的位置に前記磁極判別情報を加算し、前記回転子の初期位置を出力する第1加算部と、を含む、初期位置推定装置。
  2. 前記磁極判別部は、前記d軸電流の変化量の基本波成分を用いて、前記磁極判別信号を決定する、請求項1に記載の初期位置推定装置。
  3. 前記q軸電流を遅延させる第1遅延部と、
    前記d軸電流を遅延させる第2遅延部と、
    前記q軸電流と前記遅延したq軸電流の差を演算し、前記q軸電流の変化量を決定する第1演算部と、
    前記d軸電流と前記遅延したd軸電流の差を演算し、前記d軸電流の変化量を決定する第2演算部と、をさらに含む、請求項1又は2に記載の初期位置推定装置。
  4. 前記第1遅延部は、前記q軸電流を1サンプリング区間だけ遅延させ、前記第2遅延部は、前記d軸電流を1サンプリング区間だけ遅延させる、請求項3に記載の初期位置推定装置。
  5. 前記信号処理部は、前記d軸電圧を遅延させ、前記遅延したd軸電圧の符号と前記q軸電流の変化量を用いて、前記角度誤差成分を出力する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の初期位置推定装置。
  6. 前記信号処理部は、
    前記d軸電圧を前記予め定められたサンプリング区間だけ遅延させる第3遅延部と、
    前記遅延したd軸電圧の符号を決定する第1符号決定部と、
    前記遅延したd軸電圧の符号と前記q軸電流の変化量を乗算し、前記角度誤差成分を決定する第3演算部と、を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の初期位置推定装置。
  7. 前記第3遅延部は、前記d軸電圧を2サンプリング区間だけ遅延させる、請求項6に記載の初期位置推定装置。
  8. 前記位置推定部は、
    前記角度誤差成分に比例利得を適用する第1適用部と、
    前記角度誤差成分に積分利得を適用する第2適用部と、
    前記第2適用部の出力を積分する第1積分部と、
    前記第1適用部の出力と前記第1積分部の出力を加算する第2加算部と、
    前記第2加算部の出力を積分して前記電気的位置を決定する第2積分部と、を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の初期位置推定装置。
  9. 前記磁極判別情報は、前記磁極判別信号の符号が正の場合、πであり、前記磁極判別信号の符号が負の場合、0である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の初期位置推定装置。
  10. 前記磁極判別部は、
    前記d軸電圧を遅延させる第4遅延部と、
    前記遅延したd軸電圧の符号を決定する第2符号決定部と、
    前記遅延したd軸電圧の符号と前記d軸電流の変化量を乗算する第4演算部と、
    前記第4演算部の出力と前記d軸電圧を乗算する第5演算部と、
    前記第5演算部の出力を積分して前記磁極判別信号を出力する積分器と、を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の初期位置推定装置。
  11. 前記磁極判別部は、
    前記磁極判別信号の符号が正の場合に第1角度を出力し、前記磁極判別信号の符号が負の場合に第2角度を出力する決定部と、
    所定時間後に1となるデルタ関数を提供する提供部と、
    前記デルタ関数と前記決定部の出力を乗算し、前記磁極判別情報を出力する第6演算部と、をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の初期位置推定装置。
  12. 前記第1角度はπであり、前記第2角度は0である、請求項11に記載の初期位置推定装置。
  13. 前記第1加算部は、前記磁極判別信号の符号が正の場合、前記電気的位置にπを加算し、前記初期位置を決定する、請求項9に記載の初期位置推定装置。
  14. 前記第1加算部は、前記磁極判別信号の符号が負の場合、前記電気的位置を前記初期位置として決定する、請求項9に記載の初期位置推定装置。
  15. 前記第4遅延部は、前記d軸電圧を2サンプリング区間だけ遅延させる、請求項10に記載の初期位置推定装置。
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