JP2018148703A - 無停電電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高価な蓄電池の設置数を抑えると共にUPS本体の設備利用率を均一化させて、コストの低減化、システムの簡素化及び保守の省略化を図る無停電電源装置を提供する。【解決手段】UPS本体8を3台並列に接続した無停電電源装置であって、UPS本体8に対し接続される個別に個別蓄電池6と、個別蓄電池6を充放電するための個別用チョッパ5と、全てのUPS本体8に接続される1つの共通蓄電池9と、UPS本体8に対し個別に接続され共通蓄電池9を充放電するための共通用チョッパ10と、を備える。共通蓄電池9はリチウムイオン蓄電池からなる。共通用チョッパ10が共通蓄電池9の充放電を行うとき、UPS本体8は予め設定された順番で順次動作する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、複数台のUPS本体を備えた無停電電源装置に関するものである。
インターネットデータセンター、銀行、証券会社のオンラインシステムなどの重要負荷設備の電源は、定電圧・定周波数の状態が継続して維持される必要がある。特に近年では、情報インフラの重要性が高まり、停電を回避したい負荷設備は増大傾向にある。そのため、重要負荷設備の電源として、無停電電源装置(以下、UPSと称する)が高い需要を得ている。
UPSには、コンバータ及びインバータが内蔵されたUPS本体と、バックアップ用途の蓄電池とが設けられている。UPS本体には、給電を受ける負荷設備が接続されている。蓄電池は、商用電源から供給される交流電力の喪失時に使用されるUPS電源となる。UPS本体は、通常運用時には、商用電源側から入力した交流電力を負荷設備へと出力する。
系統停電や電圧変動など予測不能な電源トラブルが発生した場合、交流電力が喪失したとして、UPS本体は、蓄電池が放電した電力を無瞬断で負荷設備に供給するようになっている。このようなUPSによれば、電源トラブルが発生しても、負荷設備に対して同一規格の電力を、所定の時間だけ与え続けることができる。これにより、負荷設備は定電圧・定周波数の状態を維持することが可能となる。
UPSは複数台のUPS本体を組み合わせたシステム構成が主流となっている。例えば、複数台のUPS本体を並列に接続した並列冗長UPSシステムが知られている。このシステムでは、点検や故障などによって1台ないし複数台のUPS本体が停止した状態でも、残りの健全機によって負荷設備への電力給電を継続することができ、電力供給信頼度が非常に高い。
複数台のUPS本体を組み合わせたUPSでは、複数台の蓄電池が停電補償のために一定の蓄電池残量を確保するので、システム全体としては十分な大きさの余剰容量を持つことになる。そこで複数台のUPS本体を有するシステムでは、余剰容量を有効に利用する手法として、ピークシフトを実施することが期待されている。
ピークシフトを実施した場合、電力需要が大きい時間帯では、任意のUPS本体がコンバータの出力電力を抑えて、そのUPS本体に接続された蓄電池が放電を行う。このとき、UPS本体では、コンバータによって商用電源の交流電力を直流電力に順変換して蓄電池と突き合わせ、インバータによって直流電力を交流電力に逆変換して負荷設備へ電力を供給する。これにより、商用電源からの購入電力を低減することができる。
また、電力需要が少ない時間帯では、任意のUPS本体にてコンバータの出力電力を増やし、商用電源からの購入電力を増大させて、蓄電池の回復充電を行う。このようなピークシフトを実施することで、電力需要の平準化を図ることができ、夜間電力を利用するなどして電気料金の削減を達成することが可能となる。
UPSでは、交流電力の喪失以外にも蓄電池の充放電を行うことで、ピークシフトを実施するが、この場合、1日当たり数回の充放電を、蓄電池が繰り返すことになる。充放電を頻繁に行うのに適した蓄電池としては、サイクル寿命が長く、効率よく充放電が可能なリチウムイオン蓄電池が知られている。しかし、リチウムイオン電池は高価であり、複数台のUPS本体の全てに、リチウムイオン蓄電池を接続するとなると、初期費用が高騰した。
また、リチウムイオン電池は、鉛蓄電池やアルカリ蓄電池と違って電圧や温度の管理が不可欠である。したがって、リチウムイオン電池の接続数が多ければ、その分だけメンテナンス面でもコストが嵩むことになる。その結果、イニシャルコストのみならず、ランニングコストも増大した。
そこで、複数台のUPS本体を有するUPSにおいて、一台のUPS本体にのみ、リチウムイオン電池を接続し、他のUPS本体には安価な蓄電池を接続することが考えられる。しかし、このようなシステムでピークシフトを実施すると、リチウムイオン電池の充放電を行うために、リチウムイオン電池に接続したUPS本体の動作回数だけが増大することになる。したがって、複数台のUPS本体の中での設備利用率に偏りが生じてしまい、メンテナンスのコストを低減させることは困難であった。
本発明の実施形態は、以上の点を鑑みて提案されたものであり、システムの簡素化及び保守の省略化を図ってコストの低減を実現する無停電電源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の実施形態は、負荷設備へ交流電力を給電するUPS本体を複数並列に接続した無停電電源装置であって、
(a)前記UPS本体に対し個別に接続される個別蓄電池と、
(b)前記個別蓄電池を充放電するための個別用チョッパと、
(c)全ての前記UPS本体に接続される1つの共通蓄電池と、
(d)前記UPS本体に対し個別に接続され前記共通蓄電池を充放電するための共通用チョッパと、を備える。
(a)前記UPS本体に対し個別に接続される個別蓄電池と、
(b)前記個別蓄電池を充放電するための個別用チョッパと、
(c)全ての前記UPS本体に接続される1つの共通蓄電池と、
(d)前記UPS本体に対し個別に接続され前記共通蓄電池を充放電するための共通用チョッパと、を備える。
(第1の実施形態)
(構成)
本発明に係る無停電電源装置の第1の実施形態について、図1を参照して具体的に説明する。図1に示すように、第1の実施形態は、3台のUPS本体8を並列に接続した無停電電源装置であって、例えば並列冗長UPSシステムに適用するものである。
(構成)
本発明に係る無停電電源装置の第1の実施形態について、図1を参照して具体的に説明する。図1に示すように、第1の実施形態は、3台のUPS本体8を並列に接続した無停電電源装置であって、例えば並列冗長UPSシステムに適用するものである。
全ての各UPS本体8には、交流である商用電源2が接続されている。また、全てのUPS本体8には負荷設備1が接続されている。負荷設備1としては、停電を回避して交流電力が供給される負荷設備であれば種類は問わない。
UPS本体8には、コンバータ3と、インバータ4と、切換器7とが順次接続された状態で内蔵されている。UPS本体8が動作するとき、そこに内蔵されるコンバータ3、インバータ4及び切換器7が所定の動作を行うようになっている。このうち、コンバータ3及び切換器7の入力側に商用電源2が接続されている。コンバータ3は、商用電源2から供給される交流電力を直流電力に変換する装置である。インバータ4は、コンバータ3及び個別蓄電池6から出力される直流電力を交流電力に逆変換する装置である。切換器7は、入力側に商用電源2及びインバータ4が接続され、出力側に負荷設備1が接続されている。
各UPS本体8には個別に個別蓄電池6が接続されている。個別蓄電池6は二次電池であって、鉛蓄電池あるいはアルカリ電池からなる。個別蓄電池6の容量は、負荷設備1に対する停電補償に必要な容量以上に設定されている。個別蓄電池6には、個別用チョッパ5の一端部が接続されている。個別用チョッパ5の他端部はコンバータ3とインバータ4との間に接続されている。個別用チョッパ5もコンバータ3等と同様、UPS本体8に内蔵されている。そのためUPS本体8が動作するとき、そこに内蔵される個別用チョッパ5が所定の動作を行うようになっている。
個別用チョッパ5は、個別蓄電池6側の直流電圧11を制御して個別蓄電池6を充放電するものである。すなわち、個別用チョッパ5が直流電圧11を個別蓄電池6の電圧よりも高い電圧に制御すると、UPS本体8のコンバータ3から直流電源が個別蓄電池6に流れて個別蓄電池6は充電状態となる。
逆に、個別用チョッパ5が直流電圧11を個別蓄電池6の電圧よりも低い電圧に制御すると、個別蓄電池6側から直流電源がUPS本体8側に流れて個別蓄電池6は放電状態となる。個別蓄電池6から放電された直流電源は、個別用チョッパ5を介してUPS本体8のインバータ4へ送られる。インバータ4に送られた直流電源は交流電源に逆変換され、負荷設備1へ交流電力が供給される。
全てのUPS本体8には1つの共通蓄電池9が接続されている。共通蓄電池9はリチウムイオン蓄電池からなる。共通蓄電池9の容量は、負荷設備1に対する停電補償に必要な容量以上に設定されている。共通蓄電池9に近接して共通チョッパ盤12が配置されている。共通チョッパ盤12の内部には、UPS本体8の並列台数に合わせた数、すなわち3つの共通用チョッパ10が収納されている。つまり、共通用チョッパ10は、UPS本体8とは独立して配置されている。
共通チョッパ盤12内に収納された各共通用チョッパ10は、各UPS本体8に対し個別に接続されている。共通用チョッパ10は、UPS本体8側の直流電圧16を制御して共通蓄電池9を充放電するものである。共通用チョッパ10は、一端部が共通蓄電池9に接続され、他端部がUPS本体8側の個別用チョッパ5と個別蓄電池6との間に接続されている。
共通用チョッパ10が直流電圧16を共通蓄電池9の電圧よりも高い電圧に制御すると、UPS本体8側から直流電源が共通蓄電池9に流れて共通蓄電池9は充電状態となる。逆に、共通用チョッパ10が直流電圧16を共通蓄電池9の電圧よりも低い電圧に制御すると、共通蓄電池9は放電状態となる。共通蓄電池9から放電された直流電源は、共通用チョッパ10及び個別用チョッパ5を介してインバータ4へ送られる。インバータ4に送られた直流電源は交流電源に逆変換され、負荷設備1へ交流電力が供給される。
UPS本体8は、共通用チョッパ10が共通蓄電池9の充電を行うとき、3台のうち、2台のUPS本体8が同時に動作するように構成してもよい。また、UPS本体8は、共通用チョッパ10が共通蓄電池9の充放電を行うとき、予め設定された順番で1台ずつ順次動作するように構成してもよい。
さらにUPS本体8は、予め設定されたスケジュールに従って動作するように構成してもよい。予め設定されたスケジュールとは、例えば、需要予測などを取り入れて30分単位で、UPS本体8ごとに、動作の制御を行うようにしてもよい。前述したように、UPS本体8が動作するとき、そこに内蔵されるコンバータ3、インバータ4、個別用チョッパ5及び切換器7が所定の動作を行うようになっている。
(作用)
以上の構成を有する第1の実施形態では、切換器7にて2つの給電経路を無瞬断で切り換える。2つの給電経路とは、通常時の給電経路と、バイパス給電経路である。通常時の給電経路では、各UPS本体8は、商用電源2をコンバータ3によって直流電源に順変換してインバータ4に送る。インバータ4では直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給する。また、バイパス給電経路では、商用電源2からコンバータ3及びインバータ4を経由せずに切換器7を介して負荷設備1へ交流電源を供給する。
以上の構成を有する第1の実施形態では、切換器7にて2つの給電経路を無瞬断で切り換える。2つの給電経路とは、通常時の給電経路と、バイパス給電経路である。通常時の給電経路では、各UPS本体8は、商用電源2をコンバータ3によって直流電源に順変換してインバータ4に送る。インバータ4では直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給する。また、バイパス給電経路では、商用電源2からコンバータ3及びインバータ4を経由せずに切換器7を介して負荷設備1へ交流電源を供給する。
(商用電源喪失時)
商用電源2が喪失した場合、各UPS本体8はコンバータ3を停止し、個別用チョッパ5は、直流電圧11を個別蓄電池6の電圧に対して低い電圧に制御する。このため、個別蓄電池6は放電状態となる。個別蓄電池6が放電した直流電源は、個別用チョッパ5を介してインバータ4へ送られる。インバータ4は直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給する。これにより、第1の実施形態では、商用電源2が喪失しても、個別蓄電池6からの放電によって無停電での負荷設備1への電源供給を実現することができる。
商用電源2が喪失した場合、各UPS本体8はコンバータ3を停止し、個別用チョッパ5は、直流電圧11を個別蓄電池6の電圧に対して低い電圧に制御する。このため、個別蓄電池6は放電状態となる。個別蓄電池6が放電した直流電源は、個別用チョッパ5を介してインバータ4へ送られる。インバータ4は直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給する。これにより、第1の実施形態では、商用電源2が喪失しても、個別蓄電池6からの放電によって無停電での負荷設備1への電源供給を実現することができる。
(ピークシフト実施時)
また、第1の実施形態では、予め設定されたスケジュールに従って、ピークシフトを実施することができる。例えば、商用電源2からの購入電力を低減させたい場合、各UPS本体8がコンバータ3の出力を抑制して、共通用チョッパ10は直流電圧16を共通蓄電池9の電圧に対して低い電圧に制御する。このため、共通蓄電池9は放電状態となる。共通蓄電池9が放電した直流電源は、共通用チョッパ10及び個別用チョッパ5を介してインバータ4へ送られる。インバータ4は直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給することができる。これにより、商用電源2からの購入電力を低減させることができる。
また、第1の実施形態では、予め設定されたスケジュールに従って、ピークシフトを実施することができる。例えば、商用電源2からの購入電力を低減させたい場合、各UPS本体8がコンバータ3の出力を抑制して、共通用チョッパ10は直流電圧16を共通蓄電池9の電圧に対して低い電圧に制御する。このため、共通蓄電池9は放電状態となる。共通蓄電池9が放電した直流電源は、共通用チョッパ10及び個別用チョッパ5を介してインバータ4へ送られる。インバータ4は直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給することができる。これにより、商用電源2からの購入電力を低減させることができる。
また、商用電源2からの購入電力を増大させたい場合、各UPS本体8がコンバータ3の出力を増大させて、共通用チョッパ10は直流電圧16を共通蓄電池9の電圧に対して高い電圧に制御する。このため、共通蓄電池9は充電状態となり、共通蓄電池9の回復充電を行って、商用電源2からの購入電力を増大させることができる。本実施形態では、以上のようにして共通蓄電池9の充放電を行うことにより、商用電源2からの購入電力を増減させることができ、予め設定されたスケジュール通りに、ピークシフトを実施することが可能となる。
(効果)
第1の実施形態によれば、UPS本体8に対し個別に接続される個別蓄電池6と、個別蓄電池6を充放電する個別用チョッパ5と、全てのUPS本体8に接続される1つの共通蓄電池9と、UPS本体8に対し個別に接続され共通蓄電池9を充放電する共通用チョッパ10と、を備えることにより、以下の効果が得られる。
第1の実施形態によれば、UPS本体8に対し個別に接続される個別蓄電池6と、個別蓄電池6を充放電する個別用チョッパ5と、全てのUPS本体8に接続される1つの共通蓄電池9と、UPS本体8に対し個別に接続され共通蓄電池9を充放電する共通用チョッパ10と、を備えることにより、以下の効果が得られる。
(a)第1の実施形態では、ピークシフトの実施に際して、1つの共通蓄電池9が充放電を行うだけで済む。このとき、3つの個別蓄電池6についてはどれもピークシフトに関与させることなく、充放電を行う必要が無い。つまり、個別蓄電池6は、商用電源2の喪失に備えて充電状態を常に維持することが可能である。このような第1の実施形態によれば、停電補償の安定化とピークシフトの容易性を両立させることができる。
(b)第1の実施形態では、UPS本体8とは独立して共通チョッパ盤12を設け、この共通チョッパ盤12にUPS本体8の並列台数分の共通用チョッパ10を収納している。したがって、共通蓄電池9は増えているにせよ、共通蓄電池9を接続するためのUPS本体8を、1台まるごと増設するわけではない。したがって、第1の実施形態においては、コンバータ3やインバータ4等を有するUPS本体8を1台まるごと増やす場合に比べて、システム構成を簡素化することができる。
(c)第1の実施形態では、高価なリチウムイオン蓄電池は、共通蓄電池9のみで足りる。つまり、3台あるUPS本体8の全てに接続される共通蓄電池9だけが充放電を繰り返し行うことで、高価な蓄電池の設置数を抑えることができる。そのため、UPS本体8に接続する個別蓄電池6の全てをリチウムイオン蓄電池とした場合と異なり、コストを大幅に低減することができる。
(d)第1の実施形態では、3つの個別蓄電池6についてはどれもピークシフトに関与させないので、特定のUPS本体8の設備利用率だけが上昇するといった不具合を回避することができる。しかも、3つの共通用チョッパ10を全て単一の共通チョッパ盤12に収納しているので、保守作業も容易である。また、共通チョッパ盤12に共通蓄電池9を接続しているので、保守点検作業を行う範囲も狭くなる。これにより、共通蓄電池9の監視及び保護が容易になって、保守の省力化が図れる。
(e)第1の実施形態では、共通用チョッパ10が共通蓄電池9の充電を行うとき、3台のうちの2台のUPS本体8を同時に動作させることで、共通用チョッパ10が急速に共通蓄電池9を充電することが可能となる。したがって、共通蓄電池9は、リチウムイオン蓄電池の特性を十分に活かして、ピークシフトを効率よく実施することができる。
また、第1の実施形態では、2台のUPS本体8を同時に動作している状態でも、1台のUPS本体8は、負荷設備1への給電状態を常に継続しており、停電補償の安定性を保つことができる。このような第1の実施形態によれば、停電補償を確保しつつ、ピークシフトを確実に実施させることができる。
(f)第1の実施形態では、共通用チョッパ10が共通蓄電池9の充放電を行うとき、3台のUPS本体8を予め設定された順番で1台ずつ順次動作させている。そのため、並列接続されたUPS本体8の設備利用率に偏りが生じることがなくなり、UPS本体8を均一に利用することが可能である。このような第1の実施形態によれば、特定のUPS本体8にだけ利用が集中する心配がなく、効率的な保守運用を進めることができ、信頼性が向上する。
(第2の実施形態)
(構成)
本発明に係る無停電電源装置の第2の実施形態について、図2を参照して具体的に説明する。第2の実施形態は、上記第1の実施形態と同じく、3台のUPS本体8を並列に接続した無停電電源装置で、並列冗長UPSシステムに適用するものである。そのため、同一の構想要素に関しては同一符号を付して説明は省略する。
(構成)
本発明に係る無停電電源装置の第2の実施形態について、図2を参照して具体的に説明する。第2の実施形態は、上記第1の実施形態と同じく、3台のUPS本体8を並列に接続した無停電電源装置で、並列冗長UPSシステムに適用するものである。そのため、同一の構想要素に関しては同一符号を付して説明は省略する。
図2に示すように、第2の実施形態では、各UPS本体8に近接して合同チョッパ盤15が設置されている。合同チョッパ盤15はUPS本体8ごとに設けられており、その内部に個別用チョッパ5及び共通用チョッパ14が1つずつ収納されている。各共通用チョッパ14には全てのUPS本体8に接続される共通蓄電池13が接続されている。共通蓄電池13は、リチウムイオン蓄電池からなる。共通蓄電池13は、3つの合同チョッパ盤15のいずれかに近接して配置されてもよいし、3つの合同チョッパ盤15のいずれからも離れた位置に配置されてもよい。
共通用チョッパ14は、UPS本体8に対し個別に接続され、共通蓄電池13を充放電するためのものである。第1の実施形態におけるUPS本体8とは異なり、第2の実施形態のUPS本体8には個別用チョッパ5は内蔵されておらず、個別用チョッパ5は合同チョッパ盤15側に収納されている。つまり、第2の実施形態では、UPS本体8の並列台数に合わせて、3つの合同チョッパ盤15が配置されており、各合同チョッパ盤15内に、各UPS本体8に対応して、個別用チョッパ5及び共通用チョッパ14が収納されている。
(作用)
第2の実施形態においてピークシフトを実施する場合も、第1の実施形態と同様である。すなわち、予め設定されたスケジュールに従って、共通用チョッパ14が直流電圧16を制御して、共通蓄電池13の充放電を行う。共通用チョッパ14は、共通蓄電池13からの直流電源をインバータ4へ送り、インバータ4は直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給する。このようにして、共通蓄電池13からの放電により商用電源2からの購入電力を低減することができる。また、UPS本体8を運転させたまま、共通蓄電池13の回復充電を行うことで、商用電源2からの購入電力を増大させることができる。
第2の実施形態においてピークシフトを実施する場合も、第1の実施形態と同様である。すなわち、予め設定されたスケジュールに従って、共通用チョッパ14が直流電圧16を制御して、共通蓄電池13の充放電を行う。共通用チョッパ14は、共通蓄電池13からの直流電源をインバータ4へ送り、インバータ4は直流電源を交流電源に逆変換して、負荷設備1へ電力を供給する。このようにして、共通蓄電池13からの放電により商用電源2からの購入電力を低減することができる。また、UPS本体8を運転させたまま、共通蓄電池13の回復充電を行うことで、商用電源2からの購入電力を増大させることができる。
(効果)
第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態が持つ効果に加えて、以下のような独自の効果が得られる。すなわち、各UPS本体8に近接して合同チョッパ盤15を設置し、その内部に個別用チョッパ5共通用チョッパ14を1つずつ収納している。そのため、UPS本体8ごとに個別用チョッパ5及び共通用チョッパ14の保守点検を効率よく実施することができ、保守の省力化がさらに図れる。また、第2の実施形態では、UPS本体8側に個別用チョッパ5を設けていないので、UPS本体8の構成を簡略化することが可能である。
第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態が持つ効果に加えて、以下のような独自の効果が得られる。すなわち、各UPS本体8に近接して合同チョッパ盤15を設置し、その内部に個別用チョッパ5共通用チョッパ14を1つずつ収納している。そのため、UPS本体8ごとに個別用チョッパ5及び共通用チョッパ14の保守点検を効率よく実施することができ、保守の省力化がさらに図れる。また、第2の実施形態では、UPS本体8側に個別用チョッパ5を設けていないので、UPS本体8の構成を簡略化することが可能である。
(他の実施形態)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、図3に示す他の実施形態のように、共通チョッパ盤12に、共通蓄電池9を監視する共通蓄電池監視部17を設置してもよい。このような実施形態によれば、共通蓄電池監視部17にて共通蓄電池9を監視することができるので、共通蓄電池9による充放電の自動化と、その保守運用の省力化を、さらに進めることが可能である。
なお、図3に示した実施形態では共通チョッパ盤12に共通蓄電池監視部17を設置したが、合同チョッパ盤15に共通蓄電池監視部17を設置するようにしてもよい。また、ピークシフトのスケジュールを作成するための専用制御部を、共通チョッパ盤12や合同チョッパ盤1に設置してもよいし、システムコントローラとして独立して設けるようにしてもよい。
また、本実施形態は並列冗長UPSシステムに限らず、図4に示した他の実施形態のように、待機冗長UPSシステムに適用してもよい。待機冗長UPSシステムでは、2台の常用UPS本体8a、8bと、1台の待機UPS本体8cとが設けられている。常用UPS本体8a、8bにはそれぞれ負荷設備1が接続されており、待機UPS本体8cの出力が、常用UPS本体8a、8bの切換器7の入力側に接続されている。
また、UPS本体8a、8b、8cごとに合同チョッパ盤15が近接して配置されており、その内部に個別用チョッパ5及び共通用チョッパ14が1つずつ収納されている。さらに、図4に示した実施形態では、待機UPS本体8cに近接して配置した合同チョッパ盤15の近くに、共通蓄電池13が配置されている。共通蓄電池13は、各合同チョッパ盤15に収納された共通用チョッパ14に接続されている。
さらに、共通用チョッパ10が共通蓄電池9の充放電を行うとき、予め設定された順番で順次動作するUPS本体8の台数は1台に限らず、複数台のUPS本体8が同時に、決められた順番で順次動作するように構成してもよい。例えば、4台のUPS本体A、B、C、Dを並列に接続したUPSにおいて、2台のUPS本体を同時に動作させる場合、まず(A、B)を、続いて(B、C)を、次に(D、A)、そして(A、B)に戻るように、順次動作させるようにしてもよい。
1…負荷設備
2…商用電源
3…コンバータ
4…インバータ
5…個別用チョッパ
6…個別蓄電池
7…切換器
8…UPS本体
9、13…共通蓄電池
10、14…共通用チョッパ
11、16…直流電圧
12…共通チョッパ盤
15…合同チョッパ盤
17…共通蓄電池監視部
2…商用電源
3…コンバータ
4…インバータ
5…個別用チョッパ
6…個別蓄電池
7…切換器
8…UPS本体
9、13…共通蓄電池
10、14…共通用チョッパ
11、16…直流電圧
12…共通チョッパ盤
15…合同チョッパ盤
17…共通蓄電池監視部
Claims (8)
- 負荷設備へ交流電力を給電するUPS本体を並列に複数接続した無停電電源装置であって、
前記UPS本体に対し個別に接続される個別蓄電池と、
前記個別蓄電池を充放電するための個別用チョッパと、
全ての前記UPS本体に接続される1つの共通蓄電池と、
前記UPS本体に対し個別に接続され前記共通蓄電池を充放電するための共通用チョッパと、
を備えた無停電電源装置。 - 前記個別用チョッパは前記各UPS本体の内部に配置し、
前記共通用チョッパは全て単一のチョッパ盤に収納した請求項1に記載の無停電電源装置。 - 前記個別用チョッパ及び前記共通用チョッパを、前記UPS本体ごとに1つずつ合同チョッパ盤に収納した請求項1に記載の無停電電源装置。
- 前記個別蓄電池は、鉛蓄電池あるいはアルカリ蓄電池からなり、
前記共通蓄電池は、リチウムイオン蓄電池からなる請求項1〜3のいずれかに記載の無停電電源装置。 - 前記共通用チョッパが前記共通蓄電池の充電を行うとき、複数台の前記UPS本体が同時に動作する請求項1〜4のいずれかに記載の無停電電源装置。
- 前記共通用チョッパが前記共通蓄電池の充放電を行うとき、前記UPS本体は予め設定された順番で順次動作する請求項1〜5のいずれかに記載の無停電電源装置。
- 前記UPS本体は、予め設定されたスケジュールに従って動作する請求項1〜6のいずれかに記載の無停電電源装置。
- 前記共通蓄電池を監視する共通蓄電池監視部を備えた請求項1〜7のいずれかに記載の無停電電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042077A JP2018148703A (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | 無停電電源装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021169430A1 (zh) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | 华为技术有限公司 | 一种供电装置、供电系统及数据中心 |
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2017
- 2017-03-06 JP JP2017042077A patent/JP2018148703A/ja active Pending
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