JP2018147927A - 積層型電子部品 - Google Patents

積層型電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2018147927A
JP2018147927A JP2017038406A JP2017038406A JP2018147927A JP 2018147927 A JP2018147927 A JP 2018147927A JP 2017038406 A JP2017038406 A JP 2017038406A JP 2017038406 A JP2017038406 A JP 2017038406A JP 2018147927 A JP2018147927 A JP 2018147927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
internal electrode
metal oxide
layer
oxide layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017038406A
Other languages
English (en)
Inventor
上野 純
Jun Ueno
純 上野
藤岡 芳博
Yoshihiro Fujioka
芳博 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2017038406A priority Critical patent/JP2018147927A/ja
Publication of JP2018147927A publication Critical patent/JP2018147927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】 誘電特性が高くかつ耐湿信頼性に優れた積層型電子部品を提供する。【解決手段】 セラミック層5と内部電極層7(7a、7b)とが交互に複数積層された電子部品本体1と、該電子部品本体1の内部電極層7の一部が露出した端面2a、2bに設けられた外部電極3a、3bとを備えており、内部電極層7(7a、7b)は、電子部品本体1の端面2a、2b付近の表面7aa、7abに、前記端面2a、2bに沿う方向に伸びた帯状の金属酸化物層9を有している。【選択図】図2

Description

本開示は、積層型電子部品に関する。
従来より、コンデンサに代表されるように、セラミック層と内部電極層とを交互に複数層積み重ねた後、一体的に焼成して作製された積層型の電子部品が知られている(例えば、特許文献1を参照)。コンデンサの場合、近年の携帯電話に代表される小型の電子機器への対応から、セラミック層および内部電極層のさらなる薄層化とともに小型化への要求が高まっている。
特開2011−129841号公報
このような小型の積層型電子部品においては、静電容量に代表される誘電特性のように、単位体積当たりの特性を高めるために、セラミック層の薄層化とともに、セラミック層の主面に対する内部電極層の占有面積を大きくする設計が行われる。
積層型電子部品が小型化した構造になると、セラミック層と内部電極層との間の接着力が弱くなる。とりわけ、内部電極層が露出した端面付近においては、セラミック層との間に口開きが発生しやすくなり、これにより積層型電子部品の耐湿信頼性が低下するという問題がある。
従って、本開示は、誘電特性が高くかつ耐湿信頼性に優れた積層型電子部品を提供することを目的とする。
本開示の積層型電子部品は、セラミック層と内部電極層とが交互に複数積層された電子部品本体と、該電子部品本体の前記内部電極層の一部が露出した端面に設けられた外部電極とを備えている積層型電子部品であって、前記内部電極層は、前記電子部品本体の前記端面付近における前記セラミック層側に金属酸化物層を有している。
本開示によれば、誘電特性が高くかつ耐湿信頼性に優れた積層型電子部品を得ることができる。
(a)は、本実施形態の積層型電子部品の一例を示す斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。(c)は、(b)のB−B線断面図である。(d)は、(b)のC−C線断面図である。 図1(b)におけるP部の拡大図である。 図2の変形例を示す断面模式図である。 実施例の試料No.2の内部構造を部分的に示す断面模式図である。
本実施形態の積層型電子部品は、電子部品本体1の対向する端面2aを含む端部2に外部電極3a、3bを有している。電子部品本体1はセラミック層5と内部電極層7とが交互に複数層に亘って積層された構成を成している。電子部品本体1の形状は直方体状を成すものである。セラミック層5は平面視したときの形状が矩形状である。セラミック層5の主面内に配置された内部電極層7はセラミック層5と同様に矩形状を成している。内部電極層7は積層方向に交互に外部電極3側に延出されて外部電極3に接続されている。図1(b)に示した電子部品本体1はセラミック層5および内部電極層7の積層数を少なく図示しているが、本実施形態はこれに限らず積層数が数百層にも及ぶ構成まで含まれることは言うまでもない。
ここで、電子部品本体1を言い換えて説明すると、電子部品本体1は、機能部1aとその周囲に配置された非機能部1bとで構成されている。機能部1aはセラミック層5を介して交互に配置された内部電極層7a、7bが重なった部分である。この場合、機能部1aにおける内部電極層7a、7bは各層間で異なる極性となるように配置されている。このため機能部1aは静電容量などの誘電特性を発現する部位となる。
一方、非機能部1bは、図1(b)に示すように、外部電極3a、3b側から機能部1aを挟むように配置された部位であり、機能部1aの両サイドに位置する。非機能部1bは、図1(b)において幅wの部分となる。この場合、非機能部1bでは、セラミック層5を介して配置されている内部電極層7a、7bのうち、一方(図1(c)では内部電極層7a、図1(d)では内部電極層7b)のみが外部電極3に接続されている。非機能部1b内に形成されている内部電極層7aは全て外部電極3aに対して同電位である。このため非機能部1bは静電容量などの誘電特性を発現しない部位となる。
ここで、本実施形態の積層型電子部品を構成している内部電極層7a、7bは、電子部品本体1の端面2a、2b付近におけるセラミック層5側に金属酸化物層9を有している。
この場合、金属酸化物層9は、内部電極層7a、7bを挟むように配置されている上層側および下層側の両方のセラミック層5に接するように形成されている。また、この金属酸化物層9は、端面2a、2bに沿う方向に伸びるように形成されているため、平面視すると帯状となっている。
本実施形態の積層型電子部品によれば、内部電極層7a、7bの外部電極3a、3bとの接続部付近に金属酸化物層9が形成されていることから、内部電極層7とセラミック層5との間が強固に接合された状態となり、電子部品本体1の端面2a、2bにおいて、セラミック層5との間に口開きが発生し難くなっている。これにより耐湿信頼性の高い積層型電子部品を得ることができる。
本実施形態の積層型電子部品の構造を図2に基づいてさらに説明すると、金属酸化物層9は電子部品本体1の端面2a、2b付近におけるセラミック層5側に形成されたものとなっている。この場合、金属酸化物層9が後述する方法により形成されるものであるため、内部電極層7(7a)の厚み方向の中央部には金属部7cが残った状態である。図2において、金属部7cは内部電極層7の中で、その上面側および下面側に形成された金属酸化物層9間に挟まれた部位となる。金属部7cは導体として機能する内部電極層7と同程度の金属の純度を有している。
図2から分かるように、電子部品本体1の端面2a付近は、厚み方向に、セラミック層5−金属酸化物層9−金属部7c−金属酸化物層9−セラミック層5の5層構造となっている。つまり、電子部品本体1の端面2a付近では、内部電極層7(7a)は、該内部電
極層7(7a)を構成している金属酸化物9を介してセラミック層5と接着している。
一方、内部電極層7(7a)と外部電極3(3a)とは金属部7cとの間で接続がとれている。これにより内部電極層7(7a)は外部電極3(3a)を通じて導通損失を小さくして電界を取り込むことができる。この積層型電子部品では、内部電極層7に金属酸化物層9が形成されていても一部で導電性が保たれていることから高い誘電特性を得ることができる。
この場合、上記した効果を発揮できる金属酸化物層9としては、内部電極層7(7a)を形成している金属の酸化物であるのが良い。金属酸化物層9が内部電極層7(7a)を形成している金属を基材としたものであると、金属部7cから金属酸化物層9にかけて厚み方向に酸素濃度が変化する傾斜構造となる。このため金属部7cと金属酸化物層9との間の接着力をより強固にすることができる。また、金属酸化物層9のセラミック層5側は高い酸素濃度となっている。これにより金属酸化物層9をセラミック層5に強固に接着させることが可能になる。
本実施形態の積層型電子部品の場合、金属酸化物層9は非機能部1b内に設けられているのが良い。金属酸化物層9が非機能部1b内に設けられている構成であると、機能部1aが設計値に近い誘電特性を発現するものとなる。
また、金属酸化物層9の幅wとしては、後述する実施例によれば、機能部1aと外部電極3との間の距離(図1(b)では非機能部1bの幅wに相当)を1としたときに、金属酸化物層9の幅wの比が0.1〜0.53であるのが良い。この幅の比は後に例示する1005型(1mm×0.5mm×0.5mm)のコンデンサを評価して求めたものであるが、金属酸化物層9の幅wの比は1005型よりも大きいサイズの積層型電子部品でも同様の効果を得ることができる。1005型よりも大きいサイズの積層型電子部品としては、例えば、2012型(2mm×1.2mm×1.2mm)から4520型(4.5mm×2mm×2mm)を挙げることができる。
さらに、金属酸化物層9の幅wについては、内部電極層7(7a、7b)の両面間で幅wの狭い方を基準にしたときに、他方側が2倍を超えない程度が良い。これにより静電容量などの誘電特性の向上とともに、ばらつきを小さくすることができる。
ここで、金属酸化物層9の幅wとは、図1(c)(d)に示しているように、電子部品本体1における機能部1aと外部電極3との間の距離のことである。
図3は、図2の変形例を示す断面模式図である。図3は金属酸化物層9の位置を外部電極3(3a)が接続された電子部品本体1の端面2aから内部側へ移動したものである。図3では、金属酸化物層9の位置が端面2aから所定の幅wを隔てて内側に入った構造となっている。このため金属酸化物9と外部電極3(3a)との間に金属部7cが存在する。電子部品本体1の端面2a、2b付近における金属部7cの厚みtは、図3からわかるように、内部電極層7(7a)に近いかまたは同じ厚みになるのが良い。
金属酸化物層9が電子部品本体1の端面2aから離間した位置にあると、電子部品本体1の端面2aにおける金属部7cの厚みtが厚くなる。これにより内部電極層7(7a)と外部電極3との間の接続がより強固になるとともに、電気的な接続性が向上し、高い誘電特性を得ることができる。
次に、本実施形態の積層型電子部品の製造方法について説明する。本実施形態の積層型電子部品は、外部電極ペーストとして下記のように調製したものを用いることおよび酸化
処理を行うこと以外は慣用的な方法を基にして製造することができる。この場合、外部電極ペーストは、金属粉末、ガラス粉末および有機ビヒクルに加えて、外部電極3の焼き付け処理を行った際に還元作用を示す添加剤(炭酸リチウム)を含ませたもの(以下、還元剤という。)を用いる。
通常、生の積層体を本焼成して電子部品本体1の素体を作製すると、セラミック層5が過度に還元された状態となる。そのため本焼成後に一旦再酸化処理を施す必要がある。
通常、本焼成後の電子部品本体1の素体に対して再酸化処理を行っても、電子部品本体1の素体の端面2a、2b付近の内部電極層7(7a、7b)は、セラミック層5との接着性が弱く、場合によっては、誘電体層5と内部電極層7(7a、7b)との間に口開きが発生することがある。
そこで、本実施形態の場合には、再酸化処理を行った電子部品本体1の素体に対して、強制的に酸化処理を行う。これにより電子部品本体1の素体の端面2a、2b付近に位置する内部電極層7が部分的に酸化されて、この部分に金属酸化物層9が形成される(図4)。
この状態では、内部電極層7は外部電極3との間で絶縁されて導体としての機能が低下していることから誘電特性が発現しにくい状態となっている。
本実施形態では、このような状態から内部電極層7の中で酸化処理時に酸化した部分を再度還元して導体としての機能を回復させる。この場合、内部電極層7の酸化した部分のうち外部電極3と接触した部分が優先的に還元され、内部電極層7aと外部電極3aとの間が電気的に接続可能な状態になる。
一方、電子部品本体1の素体の端面2a、2b付近の内部電極層7(7a、7b)には、部分的に金属酸化物層9が残る状態となる。内部電極層7の表面7aa、7abに形成される金属酸化物層9の幅wおよび配置は、外部電極ペーストに含まれる還元剤の割合によって変化させる。この場合、還元剤の割合を多くすると、外部電極3に接した部分の還元が進み、金属部7cの厚みtが内部電極層7の厚みと同じになるように回復してくる。こうして電子部品本体1の端面2a、2b付近に、端面2a、2bに沿う方向に伸びた帯状の金属酸化物層9を有する積層型電子部品を得ることができる。このような場合にも電子部品本体1の素体は、本焼成時のような強還元性の雰囲気に晒されないため誘電特性が発現できる状態を維持できる。
以上、誘電特性を発現する積層型電子部品を例としてコンデンサの構造を用いて説明したが、本発明はこれに限らず、アクチュエータ、フィルタ、インダクタなど、セラミック層と内部導体層とが多層に積層されたチップ型の積層型電子部品に幅広く適用できることは言うまでもない。
この場合、積層型電子部品を構成するセラミック層5の材料としては、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛および二酸化チタン等から選ばれる少なくとも1種を採用することができる。
また、外部電極3および内部電極層7の材料としては、ニッケルおよび銅などの卑金属を適用することができる。
また、セラミック層5の平均厚みとしては0.5〜3μm、内部電極層7については0.2〜2μmであり、また、セラミック層5および内部電極層7の積層数が100層以上
と言った薄層、高積層のものに適している。
以下、積層型電子部品としてコンデンサを具体的に作製して誘電特性の評価を行った。まず、チタン酸バリウムを主成分とする誘電体粉末から作製したセラミックグリーンシートとニッケルの内部電極パターンとを交互に積層して母体積層体を作製し、次いで、この母体積層体を所定のサイズに切断し、本焼成を行って電子部品本体の素体を作製した。
ここで、誘電体粉末は、チタン酸バリウム粉末100モルに対して、V粉末を0.05モル、MgO粉末を1モル、希土類元素(Dy)の酸化物粉末を0.85モル、MnCO粉末を0.2モル添加し、さらに焼結助剤(SiO=55,BaO=20,CaO=15,LiO=10(モル%)のガラス粉末)をチタン酸バリウム粉末100質量部に対して1質量部添加した組成とした。
内部電極パターンを形成するための導体ペーストは、平均粒径が0.3μmのNi粉末100質量部に対してチタン酸バリウム粉末を20質量部添加したものを用いた。
本焼成は、水素−窒素中、昇温速度を900℃/hとし、最高温度を1200℃に設定した条件で行った。この焼成にはローラーハースキルンを用いた。
次に、作製した電子部品本体の素体に対して再酸化処理を行って電子部品本体を得た。再酸化処理の条件は、窒素雰囲気中、最高温度を1000℃に設定し、保持時間を5時間とした。さらに、再酸化処理後の試料に対して、大気中、800℃の条件にて熱処理を行った。
得られた電子部品本体のサイズは、1mm×0.5mm×0.5mm、作製したコンデンサの静電容量の設計値は10.5μFに設定した。作製したコンデンサの非機能部の幅wは平均で60μmであった。
次に、電子部品本体をバレル研磨した後、電子部品本体の両端部に外部電極ペーストを塗布し、800℃の温度にて焼き付けを行って外部電極を形成した。外部電極ペーストは、Cu粉末およびガラスに還元剤(炭酸リチウム粉末)を添加したものを用いた。表1に示した炭酸リチウム粉末の添加量はCu粉末およびガラスの合計量を100質量部としたときの割合である。その後、電解バレル機を用いて、この外部電極の表面に順にNiメッキ及びSnメッキを形成して積層型電子部品であるコンデンサを得た。
作製した試料については、大気中、800℃の条件にて熱処理を行った試料は、内部電極層の端部が酸化された状態となっていた。大気中、800℃の条件にて熱処理を行った試料の例として、試料No.2を基にした描いた内部構造を部分的に示す断面模式図を図4に示した。還元剤を含む外部電極ペーストを用いて作製した試料(試料No.3〜7)には、コンデンサの非機能部内における内部電極層の上下両面側に金属酸化物層が形成されていた。一方、金属酸化物層に挟まれた厚み方向の中央部分は金属部の状態であった。金属酸化物層が非機能部内に形成されていることおよび金属酸化物層が内部電極層を形成している金属に由来するものであることを、分析器を付設した走査型電子顕微鏡による分析によって確認した。試料No.3〜7は、金属酸化物層が電子部品本体の端面から離間した位置に配置された状態となっていた。内部電極層の表面に形成された金属酸化物層の幅は、内部電極層の両面間で幅の狭い方を基準にしたときに、他方側が1.5倍以下であった。
次に、これらのコンデンサについて以下の評価を行った。内部電極層に形成された金属
酸化物層については、分析する対象となる面が出るように加工した試料を準備し、分析器を付設した走査型電子顕微鏡を用いてその位置および幅を評価した。金属酸化物層が内部電極層の端面近傍において端面に沿う方向に伸びた帯状の金属酸化物層を有しているか否かの判定を行う試料は、作製したコンデンサから外部電極を取り除いた後、わずかに研磨して端面を露出させた試料を準備した。
金属酸化物層の位置(電子部品本体の端面から内部の方向への位置)および金属酸化物層の幅wについては、作製した積層型電子部品から図1(b)に示すような断面を露出させた試料に加工したものを準備した。
静電容量はLCRメータ(ヒューレットパッカード社製)を用いて、周波数を1.0kHz、AC電圧を1.0V/μmとし、直流電圧を印加しない条件(0V/μm)条件にて測定した。試料数は30個とした。
湿中負荷試験は、温度85℃、湿度85%RH、印加電圧6.3Vの条件で行った。放置時間は1000時間とした。湿中負荷試験での寿命は絶縁抵抗が10Ω以下になった時点とした。試料数は1000個とした。
表1には、還元剤を含まない外部電極ペーストを用いて作製したコンデンサ(試料No.1)、および大気中、800℃の条件にて熱処理を行っただけの試料(試料No.2)を示した。
表1から明らかなように、酸化処理を施さなかった試料(試料No.1)は、内部電極層の電子部品本体の端面付近の表面に帯状の金属酸化物層が形成されていなかったため、耐湿負荷試験での不良数が1000個中30個であった。
酸化処理を施したが、還元剤を含まない外部電極ペーストを用いて外部電極を形成した試料(試料No.2)は、内部電極層が絶縁状態となったため静電容量を測定することができなかった。このため耐湿負荷試験を行わなかった。
これに対し、還元剤を含む外部電極ペーストを用いて作製した試料(試料No.3〜7)は、非機能部における内部電極層の表面に金属酸化物層が形成されたものになっていた。これらの試料は、静電容量が10.2μF以上、耐湿負荷試験での不良数が1000個の評価で12個以下であった。これらの試料の中で、金属酸化物層の幅の比が0.1〜0.53μmであった試料(試料No.3〜6)は耐湿負荷試験での不良が無かった。
1・・・・・・・・・・電子部品本体
1a・・・・・・・・・機能部
1b・・・・・・・・・非機能部
3、3a、3b・・・・外部電極
5・・・・・・・・・・セラミック層
7、7a、7b・・・・内部電極層
7aa、7ab・・・・(内部電極層の)表面
7c・・・・・・・・・金属部
9・・・・・・・・・・金属酸化物層

Claims (5)

  1. セラミック層と内部電極層とが交互に複数積層された電子部品本体と、該電子部品本体の前記内部電極層の一部が露出した端面に設けられた外部電極とを備えている積層型電子部品であって、前記内部電極層は、前記電子部品本体の前記端面付近における前記セラミック層側に金属酸化物層を有している、積層型電子部品。
  2. 前記金属酸化物層は、前記内部電極層を形成している金属の酸化物である、請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記電子部品本体の中で、前記内部電極層が各層で重なった領域を機能部とし、一層置きに重なった領域を非機能部としたときに、前記金属酸化物層は前記非機能部内に設けられている、請求項1または2に記載の積層型電子部品。
  4. 前記機能部と前記外部電極との間の距離を1としたときに、前記金属酸化物層は、前記距離と同じ方向における幅の比が0.1〜0.53である、請求項3に記載の積層型電子部品。
  5. 前記金属酸化物層は、前記電子部品本体の前記端面から離間した位置に配置されている、請求項1乃至4のうちいずれかに記載の積層型電子部品。
JP2017038406A 2017-03-01 2017-03-01 積層型電子部品 Pending JP2018147927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017038406A JP2018147927A (ja) 2017-03-01 2017-03-01 積層型電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017038406A JP2018147927A (ja) 2017-03-01 2017-03-01 積層型電子部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018147927A true JP2018147927A (ja) 2018-09-20

Family

ID=63592352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017038406A Pending JP2018147927A (ja) 2017-03-01 2017-03-01 積層型電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018147927A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002217055A (ja) * 2001-01-19 2002-08-02 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP2002279828A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 外部電極用銅ペースト組成物及びこれを用いた積層セラミックコンデンサー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002217055A (ja) * 2001-01-19 2002-08-02 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP2002279828A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 外部電極用銅ペースト組成物及びこれを用いた積層セラミックコンデンサー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6371365B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP5632046B2 (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP5551296B1 (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
CN108288543B (zh) 多层陶瓷电容器和具有该多层陶瓷电容器的板
JP6103744B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
US20180061571A1 (en) Multilayer ceramic electronic component and method of manufacturing the same
JP5483498B2 (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
US9396879B2 (en) Multilayer ceramic capacitor and board having the same
JP2015146454A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
US20130258546A1 (en) Multilayer ceramic electronic component and fabrication method thereof
JP2014204113A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
US9524825B2 (en) Multilayer ceramic capacitor and board for mounting thereof
CN104282438A (zh) 陶瓷电子部件及其制造方法
JP2012253337A (ja) 積層セラミック電子部品
KR20080108012A (ko) 적층 세라믹 전자 부품
CN104576056A (zh) 多层陶瓷电容器和具有该多层陶瓷电容器的板
US10861651B2 (en) Multilayer capacitor
JP5780856B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
US9281121B2 (en) Multilayer ceramic electronic component and manufacturing method thereof
JP2000216046A (ja) 積層セラミック電子部品
JP2018147927A (ja) 積層型電子部品
JP3716746B2 (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP6317119B2 (ja) 積層型電子部品
US12033804B2 (en) Multilayer electronic component
US20230215650A1 (en) Multilayer electronic component

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200826

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201110