JP2018147809A - 電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体 - Google Patents

電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2018147809A
JP2018147809A JP2017043674A JP2017043674A JP2018147809A JP 2018147809 A JP2018147809 A JP 2018147809A JP 2017043674 A JP2017043674 A JP 2017043674A JP 2017043674 A JP2017043674 A JP 2017043674A JP 2018147809 A JP2018147809 A JP 2018147809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
gripping mechanism
electric wire
tip
holding structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017043674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6889576B2 (ja
Inventor
高田 和彦
Kazuhiko Takada
和彦 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2017043674A priority Critical patent/JP6889576B2/ja
Publication of JP2018147809A publication Critical patent/JP2018147809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6889576B2 publication Critical patent/JP6889576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】電線を加工する自働機へ長尺電線を運搬するに際して生産性向上に寄与すること。
【解決手段】本発明の電線保持構造体(530)は、電線(W)の先端部、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部、及び前記先端部と前記他端部との間に位置する前記電線の中間部と、を保持し、前記電線における前記先端部と前記中間部との間、前記中間部、及び前記電線における前記中間部と前記他端部との間それぞれに屈曲箇所が形成されたW字形状に電線Wを維持する。
【選択図】図13

Description

本発明は、電線を加工するための電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体に関する。
ワイヤハーネスに用いられる電線を加工する過程において、複数の電線を電線保持バーに保持させることが特許文献1に開示されている。また、複数の電線保持バーを端子付電線の供給箇所に対して順次搬送することが特許文献2、3に開示されている。また、電線処理機により処理された電線を仕分ける電線仕分け装置、電線処理装置による処理後の電線を収容する電線収容装置に関して特許文献4、5に開示されている。
特開2010−92788号公報 特開2010−287369号公報 特開2013−152856号公報 特開2012−104425号公報 特開2011−216363号公報
上述の特許文献1〜5には、2m程度の通常長さの電線を加工することを前提としたワイヤハーネスの製造技術について開示されている。通常長さの電線よりも長い長尺電線を用いてワイヤハーネスを製造する場合、作業者による手作業で行われる工程が生じており、この工程において生産性を向上させる余地がある。
上述の手作業で行われる工程の一例としては、次のものが挙げられる。すなわち、従来、電線をリールから引き出して所定長さの長尺電線に加工する工程は自働で行われるが、電線を加工する次の工程(被覆の剥ぎ取り、端子の圧着等)を行う自働機へは作業者が運搬している。作業者は、長尺電線を環状に周回するよう巻いて運搬に適した形状、サイズにしたうえで自働機に運搬している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線を加工する自働機へ長尺電線を運搬するに際して生産性向上に寄与する電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体に関する。
ことにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線処理装置は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 電線の一部を把持可能な把持機構と、
前記把持機構を駆動する駆動機構と、
前記電線の一部を保持可能な電線保持構造体と、
を備え、
前記駆動機構が、
前記電線の先端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部を前記電線保持構造体に保持させ、
前記電線の先端部と、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部と、の間に位置する前記電線の中間部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の中間部を前記電線保持構造体に保持させ、
前記電線の他端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする電線処理装置。
(2) 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置と、を備え、
前記電線切断装置が、前記把持機構としての第1の把持機構を備え、
前記電線取出装置が、前記把持機構としての第2の把持機構と、前記第2の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第2の駆動機構と、を備え、
前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部、中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記第2の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部、中間部、及び他端部の該当部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記第2の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第2の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記(1)の構成の電線処理装置。
(3) 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置と、を備え、
前記電線切断装置が、前記把持機構としての第1の把持機構及び第2の把持機構と、前記第1の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第1の駆動機構とを備え、
前記電線取出装置が、前記把持機構としての第3の把持機構と、前記第3の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第3の駆動機構と、を備え、
前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の駆動機構が、前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記第3の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記(1)の構成の電線処理装置。
(4) 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置と、を備え、
前記電線切断装置が、前記把持機構としての第2の把持機構を備え、
前記電線取出装置が、前記把持機構としての第1の把持機構及び第3の把持機構と、前記第1の把持機構及び前記第3の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第1の駆動機構及び第3の駆動機構と、を備え、
前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の駆動機構が、前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記第3の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記(1)の構成の電線処理装置。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線処理方法は、下記(5)〜(8)を特徴としている。
(5) 電線の先端部を把持した把持機構を、前記電線の一部を保持可能な電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部を電線保持構造体に保持させ、
前記電線の先端部と、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部と、の間に位置する前記電線の中間部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の中間部を前記電線保持構造体に保持させ、
前記電線の他端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする電線処理方法。
(6) 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部、中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部、中間部、及び他端部の該当部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第2の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記(5)の構成の電線処理方法。
(7) 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記(5)の構成の電線処理方法。
(8) 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記(5)の構成の電線処理方法。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線保持構造体は、下記(9)を特徴としている。
(9) 電線の先端部、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部、及び前記先端部と前記他端部との間に位置する前記電線の中間部と、を保持し、
前記電線における前記先端部と前記中間部との間、前記中間部、及び前記電線における前記中間部と前記他端部との間それぞれに屈曲箇所が形成された状態で前記電線がW字状に維持された、
ことを特徴とする電線保持構造体。
上記(1)の構成の電線処理装置、上記(5)の構成の電線処理方法、及び上記(9)の構成の電線保持構造体によれば、一本の電線における先端部、中間部及び他端部の3カ所を保持し、且つ屈曲箇所を3カ所備えて全体としてW字形状に電線Wを維持する電線保持構造体が出来上がる。このように電線を保持する電線保持構造体によれば、通常長さの電線よりも長い長尺電線を用いてワイヤハーネスを製造する場合であっても、電線を加工する自働機へ長尺電線を運搬するに際して、作業者が運搬に適した形状、サイズに変形する必要がない。さらに、電線保持構造体に長尺電線を保持させることによって、電線を加工する自働機へ電線保持構造体ごと搬送すればよくなるため、電線保持構造体の搬送を自働化することも容易となる。
上記(2)の構成の電線処理装置、及び上記(6)の構成の電線処理方法によれば、本発明を実施する場合、電線切断装置として既存設備を用い、電線取出装置を新規設備を用いることが想定されるが、電線取出装置によって電線保持構造体に保持させるための動作を行うことによって、様々な電線切断装置(既存設備)に本発明を適用することができる。
上記(3)の構成の電線処理装置、及び上記(7)の構成の電線処理方法によれば、電線の先端部の向きを反転させその後電線を送り出すことによって、電線保持構造体の一方の側に電線を位置させた状態で電線をW字形状に形成することができる。
上記(4)の構成の電線処理装置、及び上記(8)の構成の電線処理方法によれば、本発明を実施する場合、電線切断装置として既存設備を用い、電線取出装置を新規設備を用いることが想定されるが、電線取出装置に備わる2つの把持機構によって電線保持構造体に保持させるための動作のほとんどを行うことによって、機能が絞られた電線切断装置に対しても本発明を適用することができる。
本発明の電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体によれば、電線を加工する自働機へ長尺電線を運搬するに際して生産性向上に寄与するという効果を奏する。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明に係る実施形態の電線処理装置を示す斜視図である。 図2は、本発明に係る実施形態の電線切断装置を示す斜視図である。 図3は、本発明に係る実施形態の電線切断装置の要部を拡大して示す斜視図である。 図4は、本発明に係る実施形態の電線切断装置の平面図である。 図5は、本発明に係る実施形態の電線切断装置の要部を拡大して示す平面図である。 図6は、本発明に係る実施形態の電線取出装置を示す斜視図である。 図7は、本発明に係る実施形態の電線取出装置におけるマニピュレータの斜視図である。 図8(A)から図8(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図9(A)から図9(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図10(A)から図10(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図11(A)から図11(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図12(A)から図12(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図13(A)から図13(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図14(A)から図14(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図15(A)から図15(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図16(A)から図16(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図17(A)から図17(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。 図18(A)から図18(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
[電線処理装置の構成]
図1は、本発明に係る実施形態の電線処理装置を示す斜視図である。本発明に係る実施形態の電線処理装置1は、電線切断装置10と、電線取出装置50とによって構成される。電線切断装置10は、リールに巻かれた電線から電線を引き出し、所定長に切断した電線を電線取出装置50に供給する装置である。電線取出装置50は、コンピュータにより制御されるマニピュレータによって、電線切断装置10から供給された所定長の電線を、被覆の剥ぎ取り、端子の圧着等を行う自働機への運搬に適した形状、サイズに加工する装置である。
まず、電線切断装置10について図2から図5を参照して詳細に説明する。図2は、本発明に係る実施形態の電線切断装置を示す斜視図である。図3は、本発明に係る実施形態の電線切断装置の要部を拡大して示す斜視図である。図4は、本発明に係る実施形態の電線切断装置の平面図である。図5は、本発明に係る実施形態の電線切断装置の要部を拡大して示す平面図である。
電線切断装置10は、第1電線ガイド110、第2電線ガイド120、第3電線ガイド130、電線送出機構140、電線把持機構150、回転機構160、電線切断機構170が支持台180に固定された構成となっている。
第1電線ガイド110は、電線切断装置10に隣接して配置されるリール(図示せず。)に巻かれた電線を電線切断装置10に案内する部材である。第1電線ガイド110は、図2に示されるように、周方向に沿って溝が形成された円盤部材111が複数個、支持台180に固定された構造となっている。複数の円盤部材111は、隣り合う溝が平行に並ぶよう一列に配置されている。リールに巻かれた電線は、複数個の円盤部材111のうちのいずれか1つに向かって引き出され、円盤部材111の溝にガイドされることによって電線切断装置10に向かって配設される。
第2電線ガイド120は、第1電線ガイド110によって案内された電線を電線送出機構140に向かって案内する部材である。第2電線ガイド120は、図2及び図3に示されるように、断面が矩形である棒形状のガイド本体121が、第1電線ガイド110の円盤部材111が配置された方向と略平行に支持台180に固定されている。ガイド本体121には、該ガイド本体121を貫通するガイド孔122が複数形成されている。ガイド孔122は、ガイド本体121の長手方向に対して略垂直に、ガイド本体121に穿設されている。第1電線ガイド110によって案内された電線は、ガイド孔122に挿通され該ガイド孔122にガイドされることによって電線送出機構140に向かって配設される。
第3電線ガイド130は、第2電線ガイド120によって案内された電線を電線把持機構150に向かって案内する部材である。第3電線ガイド130は、図2及び図3に示されるように、断面が矩形である棒形状のガイド本体131が、第2電線ガイド120のガイド本体121の長手方向と略平行に支持台180に固定されている。ガイド本体131には、該ガイド本体131を貫通するガイド孔132が複数形成されている。ガイド孔132は、ガイド本体131の長手方向に対して略垂直に、ガイド本体131に穿設されている。第2電線ガイド120によって案内された電線は、ガイド孔132に挿通され該ガイド孔132にガイドされることによって電線把持機構150に向かって配設される。また、ガイド孔132それぞれは、第2電線ガイド120のガイド孔122と向かい合う位置に設けられている。このため、第2電線ガイド120と第3電線ガイド130の間に位置する電線は、第2電線ガイド120及び第3電線ガイド130に対して略垂直に配設される。
電線送出機構140は、電線把持機構150が位置する方向に向かって、すなわち電線切断装置10における第1電線ガイド110とは反対方向に向かって、電線を送り出す機構である。具体的には、図3に示されるように、1つの環状のベルト142、及びベルト142の内周面に噛み合う複数のプーリー143によって構成される上側ベルトドライブ141と、1つのベルト145、及びベルト145の内周面に噛み合う複数のプーリー146によって構成される下側ベルトドライブ144と、によって構成される。上側ベルトドライブ141及び下側ベルトドライブ144は、ベルト142及びベルト145の一部が互いに接触しており、その接触している一部が、第2電線ガイド120及び第3電線ガイド130の間であって、向かい合うガイド孔122及びガイド孔132を結ぶ線分上に配設されている。このため、電線送出機構140は、第2電線ガイド120及び第3電線ガイド130の間に位置する電線をベルト142及びベルト145の互いに接触する一部によって挟み込むことができる。電線送出機構140は、電線を挟み込んだ状態で上側ベルトドライブ141及び下側ベルトドライブ144を反対方向に周回するよう駆動することにより、電線把持機構150が位置する方向に向かって電線を送り出すことができる。
電線把持機構150は、第3電線ガイド130によって案内されて第3電線ガイド130から送り出された電線の一部を把持する機構である(把持機構と称されることがある。)。具体的には、図3に示されるように、電線が送り出される方向(以下、送り出し方向と称することがある。)の前方に位置する第1チャック151と、送り出し方向の後方に位置する第2チャック152と、によって構成される。第1チャック151及び第2チャック152はそれぞれ、電線を把持する接触面が第3電線ガイド130のガイド孔132の正面に位置している。このため、電線把持機構150は、第3電線ガイド130によって案内されて送り出された電線を第1チャック151及び第2チャック152によって把持することができる。
回転機構160は、第3電線ガイド130によって案内されて送り出し方向順方向に延びる電線の先端部を、送り出し方向逆方向に転換する機構である(駆動機構と称されることがある。)。具体的には、図3及び図4に示すように、回転機構160は、電線把持機構150の第1チャック151に連結されており、第1チャック151とは所定距離離れて設定される回転軸Pを軸にして180度第1チャック151を回転させることができる。詳細は後述するが、回転機構160が電線を把持した状態の第1チャック151を180度回転させることにより(尚、このとき第2チャック152は電線を把持していない。)、第1チャック151により把持されている電線の先端部は、送り出し方向順方向から送り出し方向逆方向に向きを変えることができる。
電線切断機構170は、第3電線ガイド130によって案内されて第3電線ガイド130から送り出された電線を切断する機構である。具体的には、V字刃を有しV字刃の開口を上側に向けた下側刃が上方に移動する構成である。下側刃は、第3電線ガイド130と電線把持機構150の間に配設されている。第3電線ガイド130から電線を送り出すとき、下側刃は第3電線ガイド130から離れて配置される。このため、送り出される電線は下側刃の上方を通過して電線把持機構150における第1チャック151及び第2チャック152に向かう。一方、第3電線ガイド130から送り出された電線を切断するとき、下側刃は第3電線ガイド130に接近する。このため、下側刃が第3電線ガイド130から離れていたときに下側刃の上方を通過していた電線は、下側刃の接近により切断される。
支持台180は、第1電線ガイド110、第2電線ガイド120、第3電線ガイド130、電線送出機構140、電線把持機構150、回転機構160、電線切断機構170を所定箇所に固定するためのフレームである。
尚、図2から図5を参照して電線切断装置10の一例を説明したが、本発明に係る電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体は、この電線切断装置10の機構によって限定されるものではない。
続いて、電線取出装置50について図6から図7を参照して詳細に説明する。図6は、本発明に係る実施形態の電線取出装置を示す斜視図である。図7は、本発明に係る実施形態の電線取出装置におけるマニピュレータの斜視図である。
電線取出装置50は、マニピュレータ510が支持台520に固定された構成となっている。また、電線取出装置50は、電線が保持される電線保持構造体530を備える。
マニピュレータ510は、電線切断装置10から所定長に切断された電線を受け取り、その電線を電線保持構造体530に引き渡す機構である。マニピュレータ510は、具体的には、図7に示されるように、3自由度を有するロボットアームであり、先端には挟み型のハンド511(把持機構と称されることがある。)が設けられ、他方、基台が支持台520に取り付けられている。マニピュレータ510は、3カ所の関節それぞれに設けられたモータ512を駆動することにより、作業空間内においてハンド511を任意の位置及び角度に移動させることを実現している(モータ512が駆動機構と称されることがある。)。マニピュレータ510は、詳細は後述するが、ハンド511を移動させて電線切断装置10の電線把持機構150によって把持された電線をハンド511によって把持させて電線を受け取り、電線を把持した状態でハンド511を移動させて電線保持構造体530に電線を引き渡す。その後、再度、ハンド511を電線把持機構150に移動させて、ハンド511による受け取り及び引き渡しの一連の動作を繰り返し実施する。
支持台520は、マニピュレータ510を所定箇所に固定するためのフレームである。
電線保持構造体530は、マニピュレータ510から電線を受け取り、その電線を保持する構造体である。本実施形態では、電線保持構造体530の一例として、竿と称されることがある構造体を挙げる。竿は、一対の挟持子によって電線を挟持する電線クリップが複数、挟持子が開閉する方向を同一直線に合わせて一列に並べられた構造である。電線保持構造体530は、電線切断装置10の支持台180に着脱自在であり、特に、電線把持機構150よりも支持台180の縁側(電線把持機構150に対して第3電線ガイド130とは反対側)に位置する。尚、電線保持構造体530の形状は、上述の竿に限定されるものではない。電線の一部を保持する機構が少なくとも3カ所あればよい。
[電線処理装置の動作]
ここまでは、本発明に係る実施形態の電線処理装置の構成について詳細に説明した。以降では、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作について詳細に説明する。
[電線処理装置の動作の実施例1]
図8(A)から図13(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。図8(A)から図13(C)の各図は、電線処理装置1を上面視したものであり、且つ電線処理装置1の動作に関係する主要部分を模式的に描いた平面図である。図8(A)から図13(C)は、電線処理装置1が1本の電線Wを加工する一連の過程が記載されており、各図はこの一連の過程における一動作が描かれている。電線処理装置1によるこの一連の過程を経た後、図13(C)に示されるように、電線Wにおける先端部、中間部及び他端部の3カ所を保持し、且つ屈曲箇所を3カ所備えて全体としてW字形状に電線Wを維持する電線保持構造体530が出来上がる。以下、電線処理装置1の動作について説明する。
まず、電線送出機構140が、図8(A)に示されるように電線Wの先端部が電線把持機構150の第1チャック151及び第2チャック152を通過する程度まで電線Wを送り出す。尚、電線Wを送り出す際にプーリー143及びプーリー146の回転回数はカウントされており、これにより、図8(A)に示される動作によって電線Wが送り出された長さL1は測定されている。
続いて、図8(B)に示されるように電線把持機構150の第1チャック151に閉動作をさせて電線Wを把持する。
続いて、図8(C)に示されるように、回転機構160が回転軸Pを軸にして時計周りに180度第1チャック151を回動させる。この第1チャック151の回動に追従させて、電線送出機構140が、所定長(図13(C)に示されるW字状の電線Wの総延長)の半分程度の長さ分、電線Wを送り出す。図8(C)に示される動作によって電線Wが送り出された長さL2も測定されていることを付言する。回転機構160が電線を把持した状態の第1チャック151を180度回転させることにより、第1チャック151により把持されている電線の先端部は、送り出し方向順方向から送り出し方向逆方向に向きを変える。このように電線Wの先端部の向きを反転させその後電線Wを送り出すことによって、電線保持構造体530の一方の側(電線保持構造体530の短手方向における先端部が位置する側とは反対の側。)に電線を位置させた状態で、図13(C)に示されるように、電線WをW字形状に形成することができる。尚、図8(C)に示されるように、電線送出機構140から送り出された電線Wの一部が電線保持構造体530を超えて位置しているが、電線送出機構140が電線Wを送り出す際のプーリー143、146の回転速度を高めることによって、電線保持構造体530を超えるよう電線Wを送り出すことができる。
続いて、図9(A)に示されるように、マニピュレータ510は、第1チャック151の電線保持構造体530側に隣接するようハンド511を移動させて、第1チャック151によって把持された電線をハンド511によって把持する。
続いて、図9(B)に示されるように電線把持機構150の第1チャック151に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。同時に、電線把持機構150の第2チャック152に閉動作をさせて電線Wを把持する。
続いて、図9(C)に示されるように、マニピュレータ510は、電線保持構造体530に設けられた複数個の電線クリップの内、位置Xに設けられた電線クリップに隣接するようハンド511を移動させて、ハンド511によって把持された電線Wの先端部を、位置Xに設けられた電線クリップの挟持子の間に押し込む。電線Wの先端部を電線クリップの挟持子に押し込むため、マニピュレータ510は、位置Xに設けられた電線クリップの直上にハンド511を移動させ、その後、ハンド511を電線保持構造体530に向かって下降させる勢いを借りて電線Wの先端部を電線クリップの挟持子に押し込む。尚、ハンド511に電線クリップの挟持子を押し広げるための治具を設け、挟持子を押し広げた状態でその内側に電線Wの先端部を収容するようにしてもよい。
続いて、図10(A)に示されるようにマニピュレータ510は、ハンド511に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。
続いて、図10(B)に示されるように、マニピュレータ510は、第2チャック152の電線保持構造体530側に隣接するようハンド511を移動させて、第2チャック152によって把持された電線をハンド511によって把持する。
続いて、図10(C)に示されるように電線把持機構150の第2チャック152に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。
続いて、図11(A)に示されるように、マニピュレータ510は、電線保持構造体530に設けられた複数個の電線クリップの内、位置Yに設けられた電線クリップに隣接するようハンド511を移動させて、ハンド511によって把持された電線Wの中間部を、位置Yに設けられた電線クリップの挟持子の間に押し込む。ここで、中間部は、図13(C)に示されるW字状の電線Wにおける真ん中に位置する屈曲箇所周辺を指す。電線Wの中間部は、ハンド511によって把持された箇所から僅かに他端部よりに位置する箇所が電線クリップの挟持子の間に押し込まれる。電線Wの中間部を電線クリップの挟持子に押し込むため、マニピュレータ510は、位置Yに設けられた電線クリップの直上にハンド511を移動させ、その後、ハンド511を電線保持構造体530に向かって下降させる勢いを借りて電線Wの中間部を電線クリップの挟持子に押し込む。
さらに、図11(A)に示される動作では、電線送出機構140が、電線Wの中間部が電線保持構造体530に到達する程度まで電線Wを送り出す。図11(A)に示される動作によって電線Wが送り出された長さL3も測定されていることを付言する。
続いて、図11(B)に示されるように、電線送出機構140が、所定長(図13(C)に示されるW字状の電線Wの総延長)に到達するための残りの長さ分、電線Wを送り出す。図11(B)に示される動作によって電線Wが送り出された長さL4も測定されていることを付言する。こうして、4度の動作で送り出された長さ(L1、L2、L3、L4)の合計値は、所定長と等しくなる。
続いて、図11(C)に示されるようにマニピュレータ510は、ハンド511に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。同時に電線把持機構150の第2チャック152に閉動作をさせて、電線Wを把持する。
続いて、図12(A)に示されるように電線切断機構170の下側刃を第3電線ガイド130に接近させて、電線Wを切断する。
続いて、図12(B)に示されるように、マニピュレータ510は、第2チャック152の電線保持構造体530側に隣接するようハンド511を移動させて、第2チャック152によって把持された電線をハンド511によって把持する。
続いて、図12(C)に示されるように電線把持機構150の第2チャック152に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。
続いて、図13(A)に示されるように、マニピュレータ510は、電線保持構造体530に設けられた複数個の電線クリップの内、位置Zに設けられた電線クリップに隣接するようハンド511を移動させて、ハンド511によって把持された電線Wの他端部を、位置Zに設けられた電線クリップの挟持子の間に押し込む。電線Wの他端部を電線クリップの挟持子に押し込むため、マニピュレータ510は、位置Zに設けられた電線クリップの直上にハンド511を移動させ、その後、ハンド511を電線保持構造体530に向かって下降させる勢いを借りて電線Wの他端部を電線クリップの挟持子に押し込む。
続いて、図13(B)に示されるように、回転機構160が回転軸Pを軸にして反時計回りに180度第1チャック151を回動させる。また、マニピュレータ510は、ハンド511を初期位置に移動させる。
続いて、電線送出機構140が、図13(C)に示されるように電線Wの先端部が電線把持機構150の第1チャック151及び第2チャック152を通過する程度まで電線Wを送り出す。こうして、図8(A)に示される動作に戻る。
以上、図8(A)から図13(C)を参照して説明した電線処理装置1による一連の動作の後、図13(C)に示されるように、一本の電線Wにおける先端部、中間部及び他端部の3カ所を保持し、且つ屈曲箇所を3カ所備えて全体としてW字形状に電線Wを維持する電線保持構造体530が出来上がる。このように電線Wを保持する電線保持構造体530によれば、通常長さの電線よりも長い長尺電線を用いてワイヤハーネスを製造する場合であっても、電線を加工する自働機へ長尺電線を運搬するに際して、作業者が運搬に適した形状、サイズに変形する必要がない。さらに、電線保持構造体530に長尺の電線Wを保持させることによって、電線を加工する自働機へ電線保持構造体530ごと搬送すればよくなるため、電線保持構造体530の搬送を自働化することも容易となる。このように、本発明に係る実施形態の電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体によれば、電線を加工する自働機へ長尺電線を運搬するに際して生産性向上に寄与するという優れた効果を有する。
尚、図8(A)から図13(C)に示される電線Wは、先端部から中間部にかけての区間と中間部から他端部にかけての区間とがU字形状となり、先端部から中間部にかけての区間と中間部から他端部にかけての区間が中間部に対して左右対称となるW字形状となっている。しかし、本発明の電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体は、W字形状の電線が中間部に対して左右対称となるものに限られない。中間部が先端部と他端部の中間に位置せず、それにより先端部から中間部にかけての区間と中間部から他端部にかけての区間が中間部に対して左右対称とならないW字形状の電線であってもよい。
上述した[電線処理装置の動作の実施例1]では、屈曲箇所を3カ所備えて全体としてW字形状に電線Wを維持する電線保持構造体530について説明した。しかし、屈曲箇所は3カ所に限られるものではない。3カ所、5ヶ所、7か所・・・と屈曲箇所を奇数個設けることもできる。以下、5ヶ所以上の奇数個、屈曲箇所を設ける場合の、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作について詳細に説明する。
[電線処理装置の動作の実施例2]
図14(A)から図15(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。図14(A)から図15(C)は、電線処理装置1が1本の電線Wを加工する一連の過程が記載されており、各図はこの一連の過程における一動作が描かれている。電線処理装置1によるこの一連の過程を経た後、図15(C)に示されるように、電線Wにおける屈曲箇所を5カ所備えて全体として波形状に電線Wを維持する電線保持構造体530が出来上がる。以下、電線処理装置1の動作について説明する。
[電線処理装置の動作の実施例2]において、図8(A)から図11(C)の動作は[電線処理装置の動作の実施例1]において説明したとおりであるため、ここので改めての説明を省略する。
[電線処理装置の動作の実施例2]では、図11(C)の動作の後、図14(A)に示されるように、マニピュレータ510は、第2チャック152の電線保持構造体530側に隣接するようハンド511を移動させて、第2チャック152によって把持された電線をハンド511によって把持する。
続いて、図14(B)に示されるように電線把持機構150の第2チャック152に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。
続いて、図14(C)に示されるように、マニピュレータ510は、電線保持構造体530に設けられた複数個の電線クリップの内、位置Zに設けられた電線クリップに隣接するようハンド511を移動させて、ハンド511によって把持された電線Wの他端部を、位置Zに設けられた電線クリップの挟持子の間に押し込む。
続いて、図15(A)に示されるように、電線送出機構140が電線Wを送り出す。
続いて、図15(B)に示されるようにマニピュレータ510は、ハンド511に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。同時に電線把持機構150の第2チャック152に閉動作をさせて、電線Wを把持する。
続いて、図15(C)に示されるように、マニピュレータ510は、第2チャック152の電線保持構造体530側に隣接するようハンド511を移動させて、第2チャック152によって把持された電線をハンド511によって把持する。
このようにして、電線Wにおける屈曲箇所を5カ所備えて全体として波形状に電線Wを維持する電線保持構造体530が出来上がる。さらに屈曲箇所を設ける場合は、図14(A)から図15(C)にかけての一連の動作を繰り返すことによって屈曲箇所を増やすことができる。一方、所望の屈曲箇所の個数に達した場合は、[電線処理装置の動作の実施例1]において説明した図12(A)から図13(C)にかけての一連の動作を行い、一本の電線Wを電線保持構造体530に保持させる加工を終える。以上のように、本発明に係る実施形態の電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体によれば、3カ所、5ヶ所、7か所・・・と屈曲箇所を奇数個設けた状態で、一本の電線Wを電線保持構造体530に保持させることができる。このため、どんなに長い電線であっても、電線保持構造体530に保持させることができる。
[電線処理装置の動作の実施例3]
さて、[電線処理装置の動作の実施例1]及び[電線処理装置の動作の実施例2]では、電線把持機構150が、第1チャック151と、第2チャック152と、を備える形態について説明した。[電線処理装置の動作の実施例3]では、第1チャック151のみで一本の電線Wを電線保持構造体530に保持させる形態について説明する。図16(A)から図16(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。
[電線処理装置の動作の実施例3]において、図8(A)から図9(A)の動作は[電線処理装置の動作の実施例1]において説明したとおりであるため、ここので改めての説明を省略する。
[電線処理装置の動作の実施例3]では、図9(A)の動作の後、図16(A)に示されるように、電線把持機構150の第1チャック151に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。
続いて、図16(B)に示されるように、回転機構160が回転軸Pを軸にして反時計回りに180度第1チャック151を回動させる。
続いて、図16(C)に示されるように、電線把持機構150の第1チャック151に閉動作をさせて電線Wを把持させる。
その後の動作は、[電線処理装置の動作の実施例1]において図9(C)から図13(A)にかけて説明した第2チャック152の開閉動作が全て、第1チャック151の開閉動作に置き換わったものとなる。
以上のように、本発明に係る実施形態の電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体によれば、電線把持機構150が第1チャック151のみであっても、一本の電線Wを電線保持構造体530に保持させることができる。本発明を実施する場合、電線切断装置10として既存設備を用い、電線取出装置50を新規設備を用いることが想定される。電線把持機構150が第1チャック151のみである、機能が絞られた電線切断装置10(既存設備)であっても、電線取出装置50を組み合わせることが可能となるため、本発明はより多くの既存設備に適用することができる。
[電線処理装置の動作の実施例4]
さて、[電線処理装置の動作の実施例3]では、電線把持機構150が、第1チャック151のみである形態について説明した。[電線処理装置の動作の実施例4]では、第2チャック152のみで一本の電線Wを電線保持構造体530に保持させる形態について説明する。図17(A)から図18(C)は、本発明に係る実施形態の電線処理装置の動作の一例を説明する、当該電線処理装置が模式的に描かれた平面図である。
[電線処理装置の動作の実施例4]では、電線取出装置50に、マニピュレータ510とは別のもう一つのマニピュレータ540が支持台520に固定された構成となっている。マニピュレータ540の構成は、マニピュレータ510と同様であるため、ここでの改めての詳細な説明は省略するが、マニピュレータ540は、先端には挟み型のハンド541(把持機構と称されることがある。)が設けられ、他方、基台が支持台520に取り付けられている。[電線処理装置の動作の実施例4]は、[電線処理装置の動作の実施例1]から[電線処理装置の動作の実施例3]にて説明した第1チャック151の役割をマニピュレータ540のハンド541が担い、このため、第1チャック151及び回転機構160が不要となる形態である。
まず、電線送出機構140が、図17(A)に示されるように電線Wの先端部が電線把持機構150の第2チャック152を通過する程度まで電線Wを送り出す。
続いて、図17(B)に示されるように、マニピュレータ540は、第2チャック152の電線保持構造体530側に隣接するようハンド541を移動させて、ハンド541によって電線Wを把持する。
続いて、図17(C)に示されるように、マニピュレータ540は、ハンド541を回動させて電線Wの先端部の向きを反転させるとともに、ハンド541が電線Wの送り出しを妨げないようハンド541を第2チャック152から遠ざけた位置に移動させる。また、このハンド541の回動に追従させて、電線送出機構140が、所定長の半分程度の長さ分、電線Wを送り出す。
続いて、図18(A)に示されるように、マニピュレータ510は、ハンド541の電線保持構造体530側に隣接するようハンド511を移動させて、ハンド541によって把持された電線Wをハンド511によって把持する。
続いて、図18(B)に示されるように、マニピュレータ540は、ハンド541に開動作をさせて、把持していた電線Wを開放する。同時に、電線把持機構150の第2チャック152に閉動作をさせて電線Wを把持する。
続いて、図18(C)に示されるように、マニピュレータ510は、電線保持構造体530に設けられた複数個の電線クリップの内、位置Xに設けられた電線クリップに隣接するようハンド511を移動させて、ハンド511によって把持された電線Wの先端部を、位置Xに設けられた電線クリップの挟持子の間に押し込む。
その後の動作は、[電線処理装置の動作の実施例1]において図9(C)から図13(A)にかけて説明した動作と同様である。
以上のように、本発明に係る実施形態の電線処理装置及び電線処理方法、並びに電線処理装置及び電線処理方法に用いられる電線保持構造体によれば、電線把持機構150が第2チャック152のみであっても、一本の電線Wを電線保持構造体530に保持させることができる。本発明を実施する場合、電線切断装置10として既存設備を用い、電線取出装置50を新規設備を用いることが想定される。電線把持機構150が第2チャック152のみである、機能が絞られた電線切断装置10(既存設備)であっても、電線取出装置50を組み合わせることが可能となるため、本発明はより多くの既存設備に適用することができる。
また、[電線処理装置の動作の実施例4]では、電線取出装置50はマニピュレータを2台備える構成であるため、[電線処理装置の動作の実施例1]から[電線処理装置の動作の実施例3]において一台のマニピュレータ510が行っていた動作を、二台のマニピュレータ510、540によって分業することによって、一本の電線Wを電線保持構造体530に取り付ける作業速度を向上させることができる。具体的な分業の手法としては、[電線処理装置の動作の実施例1]から[電線処理装置の動作の実施例3]においてマニピュレータ510が行っていた電線の把持から電線の解放にかけての一連の動作(図9(A)から図10(A)にかけての開閉動作、図10(B)から図11(C)にかけての開閉動作、及び図12(B)から図13(B)にかけての開閉動作)を、二台のマニピュレータ510、540が交互に行うことが挙げられる。
ここで、上述した本発明に係る電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[9]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電線(W)の一部を把持可能な把持機構(第1チャック151、第2チャック152、ハンド511、ハンド541)と、
前記把持機構を駆動する駆動機構(回転機構160、モータ512、モータ542)と、
前記電線の一部を保持可能な電線保持構造体(530)と、
を備え、
前記駆動機構が、
前記電線の先端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部を前記電線保持構造体に保持させ、
前記電線の先端部と、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部と、の間に位置する前記電線の中間部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の中間部を前記電線保持構造体に保持させ、
前記電線の他端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする電線処理装置(1)。
[2] 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置(10)と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置(50)と、を備え、
前記電線切断装置が、前記把持機構としての第1の把持機構(第1チャック151、第2チャック152)を備え、
前記電線取出装置が、前記把持機構としての第2の把持機構(ハンド511)と、前記第2の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第2の駆動機構(モータ512)と、を備え、
前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部、中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記第2の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部、中間部、及び他端部の該当部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記第2の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第2の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記[1]の構成の電線処理装置。
[3] 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置(10)と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置(50)と、を備え、
前記電線切断装置が、前記把持機構としての第1の把持機構(第1チャック151)及び第2の把持機構(第2チャック152)と、前記第1の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第1の駆動機構(回転機構160)とを備え、
前記電線取出装置が、前記把持機構としての第3の把持機構(ハンド511)と、前記第3の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第3の駆動機構(モータ512)と、を備え、
前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の駆動機構が、前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記第3の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記[1]の構成の電線処理装置。
[4] 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置(10)と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置(50)と、を備え、
前記電線切断装置が、前記把持機構としての第2の把持機構(第2チャック152)を備え、
前記電線取出装置が、前記把持機構としての第1の把持機構(ハンド541)及び第3の把持機構(ハンド511)と、前記第1の把持機構及び前記第3の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第1の駆動機構(モータ542)及び第3の駆動機構(モータ512)と、を備え、
前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の駆動機構が、前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記第3の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記[1]の構成の電線処理装置。
[5] 電線(W)の先端部を把持した把持機構(第1チャック151、第2チャック152、ハンド511、ハンド541)を、前記電線の一部を保持可能な電線保持構造体(530)に向かって移動させて、前記電線の先端部を電線保持構造体に保持させ、
前記電線の先端部と、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部と、の間に位置する前記電線の中間部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の中間部を前記電線保持構造体に保持させ、
前記電線の他端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする電線処理方法。
[6] 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置(10)に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構(第1チャック151、第2チャック152)が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部、中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置(50)に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構(ハンド511)が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部、中間部、及び他端部の該当部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第2の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記[5]の構成の電線処理方法。
[7] 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置(10)に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構(第1チャック151)が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構(第2チャック152)が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置(50)に備わる、前記把持機構としての第3の把持機構(ハンド511)が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記[5]の構成の電線処理方法。
[8] 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置(10)から送り出される電線を受け取る電線取出装置(50)に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構(ハンド541)が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
前記電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構(第2チャック152)が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
前記電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第3の把持機構(ハンド511)が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
ことを特徴とする上記[5]の構成の電線処理方法。
[9] 電線(W)の先端部、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部、及び前記先端部と前記他端部との間に位置する前記電線の中間部と、を保持し、
前記電線における前記先端部と前記中間部との間、前記中間部、及び前記電線における前記中間部と前記他端部との間それぞれに屈曲箇所が形成された状態で前記電線がW字状に維持された、
ことを特徴とする電線保持構造体(530)。
1 電線処理装置
10 電線切断装置
110 第1電線ガイド
111 円盤部材
120 第2電線ガイド
121 ガイド本体
122 ガイド孔
130 第3電線ガイド
131 ガイド本体
132 ガイド孔
140 電線送出機構
141 上側ベルトドライブ
142 ベルト
143 プーリー
144 下側ベルトドライブ
145 ベルト
146 プーリー
150 電線把持機構
151 第1チャック
152 第2チャック
160 回転機構
170 電線切断機構
180 支持台
50 電線取出装置
510 マニピュレータ
511 ハンド
512 モータ
520 支持台
530 電線保持構造体

Claims (9)

  1. 電線の一部を把持可能な把持機構と、
    前記把持機構を駆動する駆動機構と、
    前記電線の一部を保持可能な電線保持構造体と、
    を備え、
    前記駆動機構が、
    前記電線の先端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部を前記電線保持構造体に保持させ、
    前記電線の先端部と、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部と、の間に位置する前記電線の中間部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の中間部を前記電線保持構造体に保持させ、
    前記電線の他端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする電線処理装置。
  2. 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置と、を備え、
    前記電線切断装置が、前記把持機構としての第1の把持機構を備え、
    前記電線取出装置が、前記把持機構としての第2の把持機構と、前記第2の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第2の駆動機構と、を備え、
    前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部、中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
    前記第2の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部、中間部、及び他端部の該当部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
    前記第2の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第2の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線処理装置。
  3. 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置と、を備え、
    前記電線切断装置が、前記把持機構としての第1の把持機構及び第2の把持機構と、前記第1の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第1の駆動機構とを備え、
    前記電線取出装置が、前記把持機構としての第3の把持機構と、前記第3の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第3の駆動機構と、を備え、
    前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
    前記第1の駆動機構が、前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
    前記第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
    前記第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
    前記第3の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線処理装置。
  4. 当該電線処理装置が、電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置と、前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置と、を備え、
    前記電線切断装置が、前記把持機構としての第2の把持機構を備え、
    前記電線取出装置が、前記把持機構としての第1の把持機構及び第3の把持機構と、前記第1の把持機構及び前記第3の把持機構を駆動する、前記駆動機構としての第1の駆動機構及び第3の駆動機構と、を備え、
    前記第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
    前記第1の駆動機構が、前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
    前記第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
    前記第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
    前記第3の駆動機構が、前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線処理装置。
  5. 電線の先端部を把持した把持機構を、前記電線の一部を保持可能な電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部を電線保持構造体に保持させ、
    前記電線の先端部と、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部と、の間に位置する前記電線の中間部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の中間部を前記電線保持構造体に保持させ、
    前記電線の他端部を把持した前記把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする電線処理方法。
  6. 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部、中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
    前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部、中間部、及び他端部の該当部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
    前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第2の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電線処理方法。
  7. 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
    前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
    前記電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
    前記電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
    前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電線処理方法。
  8. 前記電線を所定長に切断して送り出す電線切断装置から送り出される電線を受け取る電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第1の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の先端部を把持し、
    前記第1の把持機構により把持されている前記電線の先端部の向きが送り出し方向順方向から逆方向に反転するよう前記第1の把持機構を駆動し、
    前記電線切断装置に備わる、前記把持機構としての第2の把持機構が、前記電線切断装置によって送り出される前記電線の中間部、及び他端部を該当部が送り出される度に把持し、
    前記電線取出装置に備わる、前記把持機構としての第3の把持機構が、前記第1の把持機構が前記電線の先端部を、前記第2の把持機構が中間部、及び他端部を把持する度に、該当部を把持して前記電線を受け取り、
    前記電線の先端部、中間部または他端部を把持した前記第3の把持機構を、前記電線保持構造体に向かって移動させて、前記電線の先端部、中間部または他端部を前記電線保持構造体に保持させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電線処理方法。
  9. 電線の先端部、該先端部から所定長さ離れて位置する前記電線の他端部、及び前記先端部と前記他端部との間に位置する前記電線の中間部と、を保持し、
    前記電線における前記先端部と前記中間部との間、前記中間部、及び前記電線における前記中間部と前記他端部との間それぞれに屈曲箇所が形成された状態で前記電線がW字状に維持された、
    ことを特徴とする電線保持構造体。
JP2017043674A 2017-03-08 2017-03-08 電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体 Active JP6889576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017043674A JP6889576B2 (ja) 2017-03-08 2017-03-08 電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017043674A JP6889576B2 (ja) 2017-03-08 2017-03-08 電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018147809A true JP2018147809A (ja) 2018-09-20
JP6889576B2 JP6889576B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=63592377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017043674A Active JP6889576B2 (ja) 2017-03-08 2017-03-08 電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6889576B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6889576B2 (ja) 2021-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10766733B2 (en) Electric wire processing apparatus, electric wire processing method, and electric wire holding structure
CN109905002B (zh) 线圈成形装置和旋转电机的线圈
KR20180098295A (ko) 파권 장치
JP5853776B2 (ja) 電線処理装置
JP6324541B2 (ja) コイル成形装置及びコイル成形方法
CN108173107A (zh) 电线扭转装置、具备电线扭转装置的电线处理装置及电线处理方法
WO2016181766A1 (ja) 電線加工装置
JP6889576B2 (ja) 電線処理装置、電線処理方法、及び電線保持構造体
JP5143406B2 (ja) 電線製造装置
JP2009045699A (ja) チューブ挿入装置および挿入方法
JPH08336219A (ja) シールド線の端末処理方法
JPWO2013105262A1 (ja) 電線端末処理装置の電線反転機構
JP6747861B2 (ja) ワイヤハーネスの製造ライン
JP2018073735A (ja) ワイヤハーネスの製造装置
TW201702171A (zh) 電線授受裝置
JP2002272068A (ja) レーベル転位導体製造装置及び製造方法
JP3568797B2 (ja) 電線把持クランプ
JP7426897B2 (ja) 自動配線装置
JP7041942B2 (ja) 鉄筋曲げ加工装置
JP5768749B2 (ja) 電線処理装置
JP3351862B2 (ja) 自動配線方法及び自動配線装置
JP3249639B2 (ja) 自動配線方法及び自動配線装置
JP6683501B2 (ja) 電線作業治具及び作業ライン
JP2022188539A (ja) チューブ組付装置
JP2022167519A (ja) ワイヤハーネスの製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6889576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350