JP2018145570A - マスクカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクカバーを顔面の曲面に沿って密着変形させるとともに、アンカー部材へ作用する力を少なくし、かつ通気性を良好にする。
【解決手段】顔面10へ雄側面ファスナーからなるアンカー部材20を取付け、このアンカー部材20に鼻13及び口15を覆うマスクカバー30の左右両端を係止させる。マスクカバー30の内側には交換マスク34を入れる。マスクカバー30は編み物等からなるネットで形成する。ネット40の編み目41は伸縮自在であるため、マスクカバー30は顔面10の曲面に追従性よく変形して、顔面10へ密着し、交換マスク34の左右方向端部を顔面10へ密に押しつけ、顔面10との隙間を無くす。また、ネットのため通気性に富み、呼気をマスクカバー30の全体から排出させることができ、眼鏡の曇りを防ぐ。
【選択図】図1

Description

この発明は、耳掛け紐なしでマスクを顔面へ装着できるようにしたマスクカバーに関する。
顔面のほぼ近傍に雄型面ファスナーからなるアンカー部材を貼り付けておき、これに鼻及び口を覆うマスクカバーの左右両端部を係脱自在に取付け、このマスクカバーの内側に交換マスクを支持することにより、マスクを耳掛け紐無しで顔面上へ装着したものがある(特許文献1参照)。
特許第6071158号公報
上記マスクカバーは、不織布等からなるものであり、伸縮性に富むものではなかった。したがって、装着時に顔面の曲面形状になじみにくかった。
特に、マスクカバーの左右両端を頬骨近傍に設けたアンカー部材により点状に支持するため、マスクカバーのうち、鼻や頬骨などの顔面上における凸部を通る部分の浮き上がりにより、周囲が鼻や口へ密着しにくくなり、若干の隙間が不可避的に形成されることになった。この間隙があると、埃や花粉などが内側へ侵入し易くなる。
また、仮に立体成形したものでも装着時の外観は顔面の曲線が出ない武骨なものとなった。
このため、マスクカバーを伸縮性に富むものにして、顔面の曲面に馴染むよう、追従性良く変形させて顔面へ密着できるようにすることが望まれている。
さらに、素材を強く延ばして密着を良くしようとすれば、アンカー部材に対して剥離方向へ大きな力がかかることがあるので、アンカー部材に対してあまり大きな力がかからないようにすることも望まれる。
そのうえ、マスクカバーの通気性が低いと、呼気がマスクと鼻の回りの隙間から逃げ出し、眼鏡を装着している場合にはこれを曇らせることがあった。したがって、マスクカバーの通気性を高め、呼気をマスクからマスクカバーを通して排出させるようにすることで、眼鏡の曇りを防ぐことも望まれる。
本願はこのような要請の実現を目的とする。
上記課題を解決するため本願発明に係るマスクカバーはネットで構成したことを特徴とする。ネットは、伸縮自在の伸縮性開口(41・52)と、この伸縮性開口(52)を形成する開口周囲部(42・43・53)を備え、前記開口周囲部のうち、隣接する前記伸縮性開口間における最小幅である隣接最小間隔(a)よりも、前記伸縮性開口の最小開口幅(b)が大きくなるように構成されている。このようなネットは、編み物や樹脂ネット、さらには素材生地に穿設された穿孔を有する有孔布で構成される。
本願発明によれば、マスクカバーを構成するネットは伸縮性に富み、装着時に顔面の曲面に馴染んで、追従性よく自在に変形し、顔面に密着しやすくなる。このため、マスクを顔面との隙間が少なくなるように装着でき、周囲からの埃や花粉等の侵入を抑制できる。
また、ネットは使用状況に応じて伸縮するので、常時マスクを顔面へ密着させることができる。しかも、装着時には、顔面の曲面に馴染んで変形し、顔面の曲線を見せるようになるため、外観を良好にできる。
そのうえ、網目構造のため通気性に富み、呼気をマスクからマスクカバーを通して、速に排出させるので、眼鏡を曇らせることも少なくすることができる。
さらに、ネットの伸縮性は主として網目構造に起因するので、弾性素材のみからなるものをネットと同程度延ばした場合のように強い復元弾性力がアンカー部材へ作用せず、その結果、アンカー部材の剥落を防止できる。
第1実施例に係る斜視図(装着前状態) 第1実施例に係る斜視図(装着時状態) ネットの拡大図及び作用図 アンカー部材を示す図 編み目構造の模式的拡大図 有孔布の拡大図及び作用図 第2実施例に係るマスクカバーの装着状態斜視図 第3実施例に係るマスクカバーの装着状態斜視図 第4実施例に係るマスクカバーの装着状態斜視図 第5実施例に係るマスクカバーの装着状態斜視図
図1〜4は第1実施例に係り、図1はマスクカバーを装着する途中の状態、図2は装着後の状態をそれぞれ示す。
顔面10の耳11近傍における左右両頬12に予め雄側面ファスナーからなるアンカー部材20(本願発明におけるアンカー部材の一例をなす)が着脱自在に取付けられている。アンカー部材20の取付位置は、頬12のうち、鼻13と耳11の中間部で耳11寄りの位置である。14は目、15は口、16は顎、17は耳前方の髪の毛(「もみあげ」ともいう)である。
なお、アンカー部材20の取付位置は任意に設定でき、頬骨近傍が好ましい。頬骨は頬12を構成し、耳11の近傍から目14の下方まで比較的広い範囲に広がっている。本実施例では、鼻13の先端側後方かつ耳の穴前方に位置する突起11aの前方となる頬骨上位置12aになっている。この位置は、耳たぶ11bの近傍でもあって、アンカー部材20を容易に取付けできるスペースがあるとともに、マスクカバー30の支持に適した位置であり、かつアンカー部材20を露出させる場合に周囲から見えやすい位置でもある。
また、耳前方の髪の毛17と耳11との間に形成される耳前方部12bも、マスクカバー30を支持するアンカー部材20の取付位置に適している。この位置は、特に化粧をした女性などにおいても、この部分はほとんど化粧がされないため、アンカー部材20を着脱しても、化粧が乱れる心配のない部分である。
しかも、このときアンカー部材20の位置は頬骨上で後方側となり、マスクカバー30の左右両端部が頬骨の上を通ってアンカー部材20に支持されることになるが、このような状態でもマスクカバー30がネットからなる伸縮自在のものであるため、マスクカバー30の左右両端部及びその近傍部を顔面へ密着させることができる。
なお、耳前方部12bは、比較的前後方向(横幅方向)の狭い部分であるが、アンカー部材20を図示形状と異なる楕円等の縦長形状にしておけば、耳前方部12bへ容易に取付けることができる。
左右のアンカー部材20にはマスクカバー30の左右両端が着脱自在に止着される。マスクカバー30は不織布等の通気性を有する繊維素材であり、左右の頬12間を横断して顔面10の下半部全体を覆う左右方向へ長い部材であり、鼻13、口15、顎16を覆う。
マスクカバー30は本実施例ではネットで構成され、左右方向中間部の本体部31と、その左右両側から耳11方向へ伸びる延出部32を一体に備え、顔面へフィットするように立体的に形成されている。延出部32の裏側(顔面10に対面する側)でアンカー部材20に重なる位置には結合部33が設けられている。この例における結合部33は、雌側面ファスナーであり、両面接着等で延出部32の裏面へ予め取付けられている。
アンカー部材20は、その表面に雄側面ファスナーを構成する雄側結合部が設けられ、これに雌側面ファスナーからなる結合部33が係合可能になっており、その結果、結合部33はアンカー部材20へ係脱自在になっている。
アンカー部材として雄側面ファスナーを用いることによって、雌側面ファスナーの起毛状をなす表面と異なり、アンカー部材の表面が均一化して整然とした面になるため、この面を装飾部とすることができるようになり、アンカー部材を装飾性の高い装飾部材とすることができる。
なお、マスクカバー30自体が起毛等して雌側面ファスナーとして機能できる場合は雌側面ファスナーを省略可能であり、マスクカバーの部品点数を削減して、簡単な構造のものにすることができる。
この雌側面ファスナーと同様に機能する部分を雌側面ファスナー機能部分という。但し、この雌側面ファスナー機能部分は雌側面ファスナー自体も含むものである。
本体部31の裏側には、医療用もしくは衛生用の交換マスク34が重ねられている。交換マスク34は、例えば花粉対策として5μm以上の微粒子を捕捉できる家庭用の衛生マスクであり、市販されている既製品である。但し、耳掛け紐のないフィルター本体部のみからなり、ガーゼや不織布などの適当な素材を単純に四角状に折り畳んだものでもよい。また、マスクの性能は、より小さな微粒子を捕捉できる医療用や産業用のものでもよい。
この交換マスク34は、本体部31の裏側へ重ねられることにより、鼻13、目14もしくは口15を覆った状態で、マスクカバー30により顔面10上へ固定される。
交換マスク34自体は、ガーゼ等よりなり、比較的伸縮性に乏しいものであっても、マスクカバー30が伸縮性に富み、周囲が顔面へ密着するので、このマスクカバー30により交換マスク34も周囲を顔面へ密着される。
図1に示すように、本体部31の裏側へ交換マスク34を重ね、予め一方側の結合部33をアンカー部材20へ係合させ、本体部31及び交換マスク34を鼻13、口15上へ重ね、他方側の結合部33を対向する側のアンカー部材20へ重ねて係合させる。
これにより、図2に示すように、マスクカバー30は左右両端の結合部33が左右両頬12上のアンカー部材20へ係合することにより顔面10上に止着固定され、同時に交換マスク34もマスクカバー30により顔面10上に固定される。
この装着状態において、左右の延出部32は交換マスク34から左右へ伸び、耳11近傍まで頬12の上を覆う。また、上下方向にても、本体部31の上下部が交換マスク34の上下を越えて長く伸びだしている。
したがって、マスクカバー30は交換マスク34を完全に覆い、交換マスク34を露出させないため、顔面装飾としても機能している。
また、交換マスク34を耳掛け紐で耳11へ掛けないため、長時間装着しても耳の付け根が痛くなることがない。
交換マスク34は、必要により交換自由である。交換する場合は、まず、マスクカバー30の左右の結合部33のうち少なくとも一方をアンカー部材20から外せば、マスクカバー30を顔面10から離し、交換マスク34だけをマスクカバー30及び顔面10から取り外すことができ、交換マスク34のみを交換してマスクカバー30の内側へ重ね、再びマスクカバー30の左右の結合部33を対応するアンカー部材20へ係合すれば、顔面10上に新たな交換マスク34を装着できる。
しかも、複数の交換マスク34は既製品(耳掛け紐がある場合はこれを切除したもの)が利用できるとともに、これらに対して共通のマスクカバー30を使用できるので、マスクカバー30を専用品とせず、複数のマスクを交換できるようになり汎用性が増す。
アンカーへ止着される形式の従来例のマスクは、耳掛け紐に代わって、左右にアンカー部材へ着脱するための結合部を延出させて設ける必要があるため、専用のものとなり、マスクの性能を変えようとすれば、全体を交換しなければならず、汎用性に乏しいものであった。そこで、異なる性能等を有する複数のマスクを交換使用可能にして汎用性を高めるようにすることが求められていた。
また、アンカー部材20は予め顔面10へ取り付けたままとしておくことができる。アンカー部材20は顔面へ粘着剤により取付けてから一度剥がすと、粘着剤の表面に皮脂が付着することにより、再度の粘着が困難になり、繰り返し使用が難しくなるが、アンカー部材20を剥がさなければアンカー部材20は顔面10に対する当初の取付状態を維持し、アンカーとしての機能を失わない。そこで、アンカー部材20を剥がさず、マスクカバー30のみを脱着することにより、顔面10へマスクカバー30を複数回着脱できる。
しかも、マスクカバー30を装着しないときは、アンカー部材20が顔面10の上に露出して配置されることになるが、アンカー部材20の表面には後述するように、印刷により装飾が施されているので、アンカー部材20を積極的に顔面10の装飾部材として機能させることができる。
図3はマスクカバー30の構成素材であるネットを説明する図であり、(A)にネット40の編み目41を拡大して示し、(B)に編み目41の変形状態を示す。ここで編み目41とは、ネット(網)の目、すなわち、編み糸42・43間に形成される空間を意味する。
図3の(A)に示すように、このネット40は、編み糸42・43を絡めて(結んで)編み目41を連続的に形成したものである。編み糸42・43の絡めて結合した部分を結節点44ということにする。また、この結節点44を単純な黒丸で示すことにする。この結節点44は2本の編み糸42・43を絡ませることによって形成される。
なお、この結節点44は、交差する編み糸42・43をきつく結び合わせて得られるものや、ラッセル編みなどのニット構造におけるように、編み糸42・43が緩く絡み合い、各編み糸42・43がそれぞれ伸縮自在になっているような構造を含むものとする。
またこのような結節点44を有しないものとし、交差する糸の撚り合わせによって結合する無結節網や、樹脂を押し出し成形することによってネットを形成する樹脂製ネットがある。
このマスクカバー30を樹脂製ネットで構成すると、、所定形状に裁断してから、加熱プレス等で自由な立体形状に成形できるので、加工が容易になる。また、周囲は切り離し状態でもほつれることがないので取り扱いも容易になる。しかも、糸の太さを細目に選択することにより、伸縮自在で柔らかな感触の着用感を得ることができる。
図3の(B)に示すように、ネット40を左右へ引っ張ると、隣り合う結節点44点間はずれず、編み目41が上下からつぶれるように変形し、この変形により伸縮性が生じる。この変形は伸び方向へ加えていた力を除くと、編み目41が元の形状に戻るようにして変形することにより、収縮する。
ただし、この伸縮は編み糸42、43自体の弾性により隣り合う結節点44間で伸縮するものが主体ではない。したがって、伸縮に要する力は、素材自体の弾性変形による伸縮の場合と比べて著しく小さなものとなる。
また、ネット40が編み物である場合には、編み物構造自体による伸縮性が大きくなり、マスクカバー30としてより適切な伸縮性を与えることができる。
このネット40における編み目41は、通気性に富む伸縮変形する開口である。
図5の(A)は模式化した網構造としての格子状の編み目構造41を示し、編み糸42、43の太さを同じaと仮定し、編み目41は最小開口幅をbとする正方形の開口を有するものと仮定する。
この場合、編み糸42、43は編み目41を形成する開口形成部であり、その太さaは、
隣接する編み目41間における隣接最小間隔である。
bはaより遙かに大きいので、b>>aなる関係が成立している。
仮に、b=aの場合は、開口が自由に伸縮変形しにくくなるので、b=aが、bの下限となる。
最小開口幅bが隣接最小間隔である編み糸42、43の太さaよりも大きいほど、伸縮変形が容易になる。
図5の(B)は編み目が正方形や円形等でない異形の網構造を模式化して示す。この例では、例えば、不織布等の生地45をパンチングして編み目41を穿設により開口したものであり、編み目41周囲の生地45が開口形成部をなす。
また、生地45のうち隣接する編み目41間における最小幅が隣接最小間隔aである。編み目41は例えば楕円であり、短径bが最小開口幅、長径c最大開口幅をなす。
この場合も、b>>aなる関係が成立している。
生地45の隣接最小間隔aが大きくなるほど、編み目41の伸縮変形における抵抗になるので、やはり、b=aがbの下限となる。
最小開口幅bが隣接最小間隔である編み糸42、43の太さaよりも大きいほど、伸縮変形が容易になる。
図4はアンカー部材20の詳細を示し、(A)にアンカー部材20の正面図、(B)に雄側係合部材23の拡大斜視図、(C)にBのC−C線に沿う断面図を示す。
これらにおいて、アンカー部材20は基部21の裏面に適当な生体用粘着剤が塗布された粘着層22が形成され、顔面10へ着脱自在に取付可能である。生体用粘着剤は国際機関により生体への使用が認定されているものである。なお、粘着層22は、両面接着テープ式のものであってもよい。基部21を含むアンカー部材20は、顔面10の曲面になじんで変形できるようにある程度の柔らかな弾性を有する弾性部材からなる。
基部21は、ポリプロピレン樹脂等の適宜熱可塑性樹脂からなり、その表面に多数の雄側係合部材23が密に立設されている。各雄側係合部材23は、略きのこ型をなし、基部21から一体に突出形成された軸部23aと、その突出側先端を略偏平形状にした拡大頭部23bとを有する。この例における拡大頭部23bは軸部23aの軸方向から見た平面視で小判状又は長円状になっており、長径部分が最大幅部、短径部分が小幅部になっている。各雄側係合部材23は、隣り合う拡大頭部23bの間に若干の間隙を形成するようにして配列されている。
基部21の表面側には、雄側係合部材23が形成され、その上に装飾部24が印刷により形成されている(図4の(C)参照)。なお、図4の(C)は、雄側係合部材23及び装飾印刷層24を概略的にかつ誇張したサイズで表記している。
装飾部24はインクジェット印刷等により、雄側係合部材23の上から施され、例えば、宝飾類(ビジュー)を模した宝飾風装飾印刷(ビジュー印刷という)となっている。図4の(A)に示す例では、正面視6角形状をなし、表面全体がビジューの印刷による装飾部24になっている。周囲の縁取り部24cは、カット面を示すように表現されている。
また、ビジュー印刷とすることにより、アンカー部材20を顔面10へ取付けたまま、これへマスクカバー30を係合しない状態で、顔面10を装飾する宝飾風顔面アクセサリーとすることができる。したがって、アンカー部材20を単独で比較的長時間顔面10上へ取付けておくことが可能になる。
但し、装飾部24としてビジューの印刷は必須ではなく、宝飾風以外の模様や形状等からなる適宜装飾にすることができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のマスクカバー30はネット40で構成されて伸縮性に富むので、左右両端部を左右へ引っ張ってアンカー部材20へ係止すると、マスクカバー30は顔面10の曲面に対して追従性をよく変形する。しかも、マスクカバー30を左右へ引っ張って延ばしても、ネットは全体に力が分散して全体が均等に変形する傾向があるので、顔面10への密着を良くし、交換マスクの左右端部を顔面へ密着させて隙間を無くし、周囲からの埃や花粉等の侵入を抑制することができる。
また、マスクカバー30が、顔面10の曲面に沿って変形し顔面10へ密着するので、顔面10の曲線を出すことができ、装着状態がゴツゴツしたものにならず、違和感のない好感のもてる外観となる。
そのうえ、マスクカバー30の伸縮性はほとんどがネット構造に起因するものであり、弾性素材自体の伸びによるものではないので、伸長時の復元弾性が小さく、アンカー部材20に対する剥離方向に作用する力が小さくなる。
このため、アンカー部材20の使用中における剥落を阻止でき、アンカー部材20としての安定使用が可能になる。しかも、粘着力を必要以上に強力にしなくても済むので、顔面10に対する影響を少なくできる。但し、若干の弾性素材を使用することを拒むものではなく、僅かに復元弾性を生じさせて、密着を常時維持させるようにすることもできる。
さらに、ネットで構成されるため通気性に富むので、鼻や口から出た呼気は、ほとんど抵抗なく速やかにマスクカバー30から外部へ出ることができ、マスクカバー30上部の鼻13近傍の間隙から上方へ向かって逃げ出すようなことがなくなるので、眼鏡を着用しているときでもその曇りを防ぐことができる。
次に、第2実施例を説明する。
図6は第2実施例以降に共通使用される有孔布50について説明する図であり、(A)は有孔布5の一部を拡大して示す平面図であり、素材生地51に複数の伸縮性開口52を後加工で穿孔形成したものである。素材生地51は、繊維、不織布、樹脂フィルム又はシート等が適宜可能である。素材生地51自体の伸縮性は特に問わないが、伸縮性があれば、より有利になる。
隣り合う伸縮性開口52の間にある部分は、素材生地51であって、伸縮性開口52を穿孔した後の残部として形成され、隣り合う伸縮性開口52間を接続する接続部53であり、ネット40の結節点44(図3)に相当する。また、開口構造は図5の(B)による。
伸縮性開口52は丸穴等適宜形状をなし、その形状、サイズは自由である。伸縮性開口52のサイズと数により、有孔布50の開口率を決定できる。
開口率は、伸縮性、装着時の顔面に対する形状追従性、通気性に影響があり、これらが好適なものになるように決定される。
なお、この形式の有孔布50における開口率は、素材生地部分の面積より開口部分の面積のほうが大きい条件下で任意に設定される。
このような穿孔は、予め形成された素材生地51に対して、専用の後加工であるパンチング等により容易に穿設して形成できる。
(B)に示すように、有孔布50を左右に引っ張ると、各伸縮性開口52が上下方向につぶれるように変形し、左右方向へ長くなることにより、容易に伸びる。このとき、接続部53はほとんど弾性変形による伸びを生じず、復元弾性を小さくする。換言すれば、有孔布50の伸縮程度は、接続部53における弾性変形を必要としない程度に伸縮させることを意味する。
伸縮性開口52の変形によって有孔布50を左右方向へ引っ張っている力を除くと、各伸縮性開口52は、元の形状に復元し、有孔布50が収縮する。
この有孔布50をマスクカバーに用いると、ネット40の場合と同様に、適度で良好な伸縮性、アンカー部材20に対する過大な力の作用阻止、顔面に対する良好な追随変形を可能とし、顔面への密着性維持、快適な通気性の確保等が可能になる。
図7以下は有孔布50を用いたマスクカバーの実施例である。なお、以下の実施例は全てこの有孔布を用いたものである。また、以下の各実施例はいずれもマスクカバーのみを装着した状態を示す。
さらに、左右の結合端部をアンカー部材20へ係止する構造も同様であり、マスクカバーの素材が樹脂フィルムやシートの場合は、雌側面ファスナーをあらかじめ取り付けておく。
また、織布や不織布で直接アンカー部材20へ係合できる素材の場合は、雌側面ファスナーを省略できる。
なお、図は交換マスクを省略し、マスクカバー30Aのみを顔面10へ装着した状態を示す。さらに、前実施例と共通する部分(例えば、アンカー部材20や結合部33の構造など)は同様に構成されるので説明を省略する。
図7及び図8は比較的大きな伸縮性開口52をなすように格子状にしたものであり、伸縮性開口52を目立たせるデザインにしたものである。このようなマスクカバーは、素材生地を所定形状に裁断してから、加熱プレスで立体形状に成形するとき、同時に伸縮性開口52をパンチングで穿孔して形成することができる。
これらの例の内、図7に示す第2実施例のマスクカバー30Aは標準的なものであり、伸縮性開口52は角形をなし、その周囲は縦格子53Aと横格子53Bで囲まれている。縦格子53Aと横格子53Bは、図6における接続部53に相当する。左右両端部は全体が開口のない結合端部53Cになっている。結合端部53Cは、第1実施例における結合端部33に相当し、アンカーへ取付けるための部分である。
この例では、縦格子53Aは上下方向へ連続し、この図からは明でないが13本が形成されている。横格子53Bは左右方向へ連続し、この例では6本が形成されている。
この程度であれば、比較的大きな伸縮性が得られ、開口率も適正であり、良好な通気性を備える。したがって、交換マスクを顔面10へ密着させた状態で安定して保持するとともに、呼気による眼鏡の曇りも生じなくなる。縦格子53Aと横格子53Bは素材生地51に相当する。
図8に示す第3実施例のマスクカバー30Bは、より格子を粗くして伸縮性開口52ほぼ極限の大きさにしたものであり、この例では縦格子53A及び横格子53Bがそれぞれ3本づつ形成されている。伸縮性開口52は最大となるが、交換マスクを保持可能な程度になっている。このようにすると、伸縮性は最大で、最も軽量かつ通気性が最大となる。
なお、図7及び前8のいずれにおいても、格子の数は自由であり、かつ格子自体の太さ(幅)も自由に設定できる。
図9は、第4実施例に係るマスクカバー30Cを示す。このマスクカバー30Cは、10個程度の円形をしたリング54による伸縮性開口52を連続して形成した例であり、鼻13及び口15は伸縮性開口52の中へ入るようになっており、リング54は鼻13及び口15を逃げている。このため、鼻13及び口15などの突出部に対する圧迫を避けて快適な装着感を実現するとともに、通気性を良好にしている。この例はデザインの面白さや快適性を追求したものである。リング54は素材生地51に相当する。
図10に示す第5実施例のマスクカバー30Dは、比較的開口率を低くしてデザインを優先させた例である。楕円形などの適宜形状をなす比較的小型の伸縮性開口52を全体に分散させて多数開口させてあり、所定の開口率を確保するとともに、素材生地51を極小にしてある。但し、図5(B)の関係は維持されている。
伸縮性開口52は、無数の小さな開口で全面に形成され、開口の大きさは数mm以下の穴径とする。このようなマスクカバー30Dは、パンチ等にいる有孔布や編み物などで形成できる。このようにすると、開口を目立たせなくしてなじみやすく、好ましい外観にすることができる。また、伸縮性開口52が外観上意識されにくくなり、素材生地51の表面に対する着色や模様等の付与により、デザインの自由度が高くすることができ、外観をより良好にできる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、アンカー部材は表面に特別な装飾印刷が施されないシンプルなものであってもよい。この場合、アンカー部材を構成する雄側面ファスナーは先端が鈎状に曲がったような、印刷面を形成できないものでもよい。
また、面ファスナー以外の別のアンカー部材(例えば、特許文献1記載のもの)を止着対象としてと組み合わせて使用することができる。
さらに、アンカー側に雌側面ファスナー機能部を設け、マスクカバーの結合部を雄側面ファスナーで形成してもよい。
また、マスクカバーの素材に弾性伸縮素材を用いることもできる。この場合、弾性伸縮繊維の編み糸により編み物を形成したり、有孔布の素材生地に弾性伸縮繊維を混入させるようにする。また、有孔布の素材生地自体を弾性樹脂で形成することもできる。
ただし、このような弾性伸縮素材を用いた場合でも、マスクカバーの伸縮性はネット構造で主体的に得られ、弾性伸縮素材による伸びは補助的なものとなるように設定される。
10:顔面、11:耳、12:頬、13:鼻、14:目、20:アンカー、22:粘着層、23:雄側係合部材、30・30A・30B・30C・30D・30E・30F・30G:マスクカバー、34:交換マスク、40:ネット、50:有孔布、52:伸縮性開口

Claims (5)

  1. 顔面(10)へ予め取付けられているアンカー部材(20)へ係合により着脱自在に取付けられるマスクカバー(30)において、
    前記マスクカバー(30)がネットで形成されていることを特徴とするマスクカバー。
  2. 前記ネットは、伸縮自在の伸縮性開口(41・52)と、この伸縮性開口(52)を形成する開口周囲部(42・43・53)を備え、
    前記開口周囲部のうち、隣接する前記伸縮性開口間における最小幅である隣接最小間隔(a)よりも、前記伸縮性開口の最小開口幅(b)が大きいことを特徴とする請求項1に記載したマスクカバー。
  3. 前記ネットは編み物で形成されていることを特徴とする請求項2に記載したマスクカバー。
  4. 前記ネットは樹脂成形された樹脂ネットで形成されていることを特徴とする請求項2に記載したマスクカバー。
  5. 前記ネットは、素材生地に穿設された穿孔(52)を有する有孔布(50)からなることを特徴とする請求項2に記載したマスクカバー。
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