JP3203915U - マスクカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】耳に掛けずに複数のマスクを交換使用可能にするマスクカバーを提供する。【解決手段】雄側面ファスナーからなり、顔面装飾部材として構成されたアンカー部材20を予め顔面10に取付けておく。このアンカー部材20にマスクカバー30の左右両端部を止着する。マスクカバー30は通気性のある繊維素材製であり、その下側に交換マスク34を重ねる。交換マスク34はマスクカバー30により交換可能に保持される。マスクカバー30の左右端部は延出部32をなし、ここに設けられる結合部33は、雌側面ファスナーもしくはこれを省略したマスクカバー30の繊維素材自体からなる部分であり、アンカー部材20へ係合する。これにより、マスクカバー30は顔面10上に止着され、耳掛け紐による耳掛けをせずに交換マスク34を顔面上に保持する。【選択図】図1

Description

この考案は、顔面へ取付けられ、複数のマスクを交換可能に保持するマスクカバーに関する。
顔面へ予めアンカー部材を取付け、このアンカー部材を介してマスクを着脱自在に顔面へ装着するものは公知である。このようにしたマスクは、従来のように耳掛け紐を介して耳へ取付けないので、長時間使用しても耳の付け根が痛くなるようなことが無く、快適に使用できる。また、アンカー部材はマスクを止着しないとき、それ自体を顔面に露出させて装飾部材として利用することもできる(特許文献1)。
さらに、耳掛け紐のないマスクの他の例として、マスクをマスク本体と左右方向端部に分離し、左右方向端部を粘着部とし、これを粘着材で顔面へ取付けるとともに、この部分の表面と、これに重なるマスク本体の端部内側に面ファスナー等からなる接続部を設け、この接続部でマスク本体を粘着部と分離・結合にすることにより、マスク本体を顔面上へ着脱自在にしたものもある(特許文献2)。
なお、一般的な面ファスナーは、互いに係脱する雄側面ファスナーと雌側面ファスナーの組み合わせで構成され、雄側面ファスナーは係合突起を備えるものであり、雌側面ファスナーは雄側面ファスナーの係合突起が係合するループ状等の繊維部分を有するものである。また、本願では雌側面ファスナーと同様に雄側面ファスナーを係合させることを雌側面ファスナー機能ということにする。
特許第4684318号公報 特開2007−20983号公報
ところで、上記特許文献1及び2のマスクは、アンカー部材に対する係合凹部もしくは雌側面ファスナー等の係合部を設け無ければならないので、専用のものとなり、マスクの性能を変えようとすれば、全体を交換しなければならず、汎用性に乏しいものであった。そこで、異なる性能等を有する複数のマスクを交換使用可能にして汎用性を高めるようにすることが求められることになった。本願はこのような要請を実現するものである。
上記課題を解決するため請求項1に記載したマスクカバーに係る考案は、鼻(13)及び口(15)を覆うマスク(34)の上に重ねられ、周囲の一部を顔面(10)へ着脱自在に止着することにより、前記マスク(34)を顔面(10)上へ交換可能に保持することを特徴とする。
請求項2に記載した考案は上記請求項1において、前記マスクカバー(30)は、通気性を有する繊維素材からなることを特徴とする。
請求項3に記載した考案は上記請求項2において、前記マスクカバー(30)には、模様等の装飾が施されていることを特徴とする。
請求項4に記載した考案は上記請求項1〜3のいずれか1項において、前記マスクカバー(30)は、予め顔面(10)上へ取付けられたアンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする。
請求項5に記載した考案は上記請求項4において、前記アンカー部材(20)が雄側面ファスナーからなり、前記マスクカバー(30)は繊維素材からなり前記アンカー部材(20)の雄側面ファスナーと係合することを特徴とする。
請求項1の考案によれば、マスクカバーをマスクの上に重ね、その周囲の一部を顔面へ着脱自在に止着することにより、マスクを顔面上へ交換可能に保持することができる。このため、マスクカバーを共通とし、複数の性能や形状等の異なるマスクを交換使用できるようになり、汎用性が増す。また、マスクカバーを顔面へ取付けることにより、耳掛け紐を省略できるので、耳掛け紐による耳の苦痛を解消できる。
請求項2の考案によれば、マスクカバーが通気性を有する繊維素材からなるので、下に重なっているマスクの機能を損なわない。
請求項3の考案によれば、マスクカバーには、模様等の装飾が施されているので、顔面の装飾部材として使用できる。特にマスク嫌いの子供等に対して、マスクカバーに好みの模様等を付すことにより、好んでマスクカバーを装着するようにさせることで、マスクの使用を促進できる。
請求項4の考案によれば、予め顔面上へアンカー部材を取付けておくことにより、このアンカー部材へマスクカバーを着脱自在に止着できる。したがって、アンカー部材を顔面の適所へ取付けておくことにより、マスクカバーを顔面上へ容易に止着できる。また、アンカー部材を装飾部材とすれば、マスクを使用しないときも、アンカー部材で顔面を装飾できる。
請求項5の考案によれば、アンカー部材が雄側面ファスナーからなり、マスクカバーをアンカー部材の雄側面ファスナーと係合する繊維素材から構成することにより、雌側面ファスナーを設けずにマスクカバーをアンカー部材へ直接止着させることができ、マスクカバーの構成を簡単にすることができる。
装着前状態を示す斜視図 装着時状態を示す斜視図 アンカー部材の正面図及び断面図 別形式のアンカー部材を示す模式図
以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。図1はマスクカバーを装着する途中の状態、図2は装着後の状態をそれぞれ示す。
顔面10の耳11近傍における左右両頬12に予めアンカー部材20が着脱自在に取付けられている。アンカー部材20は雄側面ファスナーからなり、その取付位置は、頬12のうち、鼻13と耳11の中間部で耳11寄りの位置である。14は目、15は口、16は顎(図1)、17は耳前方の髪の毛(「もみあげ」ともいう)である。
なお、アンカー部材20の取付位置は任意に設定できる。本実施例では、鼻13の先端側後方かつ耳の穴前方に位置する突起11aの前方となる頬骨上位置12aになっている。この位置は、耳たぶ11bの近傍でもあって、アンカー部材20を容易に取付けできるスペースがあるとともに、マスクカバー30の支持に適した位置であり、かつアンカー部材20を露出させる場合に周囲から見えやすい位置でもある。
また、耳前方の髪の毛17と耳11との間に形成される耳前方部12bも、マスクカバー30を支持するアンカー部材20の取付位置に適している。この位置は、特に化粧をした女性などにおいても、この部分はほとんど化粧がされないため、アンカー部材20を着脱しても、化粧が乱れる心配のない部分である。
なお、耳前方部12bは、比較的前後方向(横幅方向)の狭い部分であるが、アンカー部材20を図示形状と異なる楕円等の縦長形状にしておけば、耳前方部12bへ容易に取付けることができる。
左右のアンカー部材20にはマスクカバー30の左右両端が着脱自在に止着される。マスクカバー30は不織布等の通気性を有する繊維素材であり、左右の頬12間を横断して顔面10の下半部全体を覆う左右方向へ長い部材であり、鼻13、口15、顎16を覆う。但し、顎16を覆わない形状のものでも良い。
マスクカバー30は本願考案におけるフェイスカバーの一例であり、顔面装着部材として左右方向中間部の本体部31と、その左右両側から耳11方向へ延びる延出部32を一体に備え、顔面へフィットするように立体的に形成されている。延出部32の裏側(顔面10に対面する側)でアンカー部材20に重なる位置には結合部33が設けられている。この例における結合部33は、雌側面ファスナーであり、両面接着等で延出部32の裏面へ予め取付けられている。
アンカー部材20を構成する雄側面ファスナーは、その表面に雄側結合部が設けられ、これに雌側面ファスナーからなる結合部33が係合可能になっており、その結果、結合部33はアンカー部材20へ係脱自在になっている。
なお、マスクカバー30がフェルトや不織布、又はガーゼのような織布などの布であり、アンカー部材20に結合する部分の表面が起毛等してそれ自体が雌側面ファスナーとして機能できる場合は雌側面ファスナーを省略可能である。
すなわち、結合部33は雌側面ファスナー機能部であり、マスクカバー30の一部(少なくとも雄側面ファスナーのアンカー20へ重なる部分)が起毛等して雌側面ファスナーとして機能する場合は、この部分自体を結合部33とし、別体の雌側面ファスナーを省略することができる。但し、マスクカバー30が布であっても、平織りの場合は、別体の結合部33を設けることが好ましい。
本体部31の裏側には、医療用もしくは衛生用の交換マスク34が重ねられている。交換マスク34は、例えば花粉対策として5μm以上の微粒子を捕捉できる家庭用の衛生マスクであり、市販されている既製品である。但し、耳掛け紐のないフィルター本体部のみからなり、ガーゼや不織布などの適当な素材を単純に四角状に折り畳んだものでもよい。また、マスクの性能は、より小さな微粒子を捕捉できる医療用や産業用のものでもよい。
なお、マスクカバー30は通気性を有する例えば不織布製のものであって、多少のフィルター機能を有する場合でも、そのフィルター性能は家庭用の衛生マスクレベルより低いものとなっている。
この交換マスク34は、本体部31の裏側へ重ねられることにより、鼻13、目14もしくは口15を覆った状態で、マスクカバー30により顔面10上へ固定される。但し、交換マスク34をマスクカバー30へより確実に固定させるには、必要により両面接着テープ等により仮止めすることもできる。
本体部31の表面には、上部表示35と下部表示36が設けられている。これらはマスクカバー30を上下反対にして使用することを防止するためのものであり、上部表示35は、例えば鼻13の上になる部分に、「NOSE」の文字と上向き矢印、下部表示36はあご16の上になる部分に「CHIN」の文字と下向き矢印を表示することにより形成されている。
ただし、上部表示35と下部表示36はこのような文字や記号に限らず、種々の文字、符号、記号や図形などが可能であり、例えば、△▽などでもよい。
また、結合部33の表側に結合部表示37が設けられ、この例では、結合方向を示す矢印等の適当な表示が設けられている。この表示も、種々の文字、符号、記号や図形などが可能である。
図1に示すように、本体部31の裏側へ交換マスク34を重ね、予め一方側の結合部33をアンカー部材20へ係合させ、本体部31及び交換マスク34を鼻13、目14上へ重ね、他方側の結合部33を対向する側のアンカー部材20へ重ねて係合させる。
これにより、図2に示すように、マスクカバー30は左右両端の結合部33が左右両頬12上のアンカー部材20へ係合することにより顔面10上に止着固定され、同時に交換マスク34もマスクカバー30により顔面10上に固定される。
このとき、マスクカバー30における結合部33表側には、結合部表示37が設けられているので、結合部33をアンカー部材20の上へ容易に重ねることができる。また、上部表示35と下部表示36の存在により上下の合わせも正確にできる。
この装着状態において、左右の延出部32は交換マスク34から左右へ延び、耳11近傍まで頬12の上を覆う。また、上下方向にても、本体部31の上下部が交換マスク34の上下を越えて長く延びだしている。
したがって、マスクカバー30は交換マスク34を完全に覆い、交換マスク34を露出させないため、顔面装飾としても機能している。マスクカバー30の表面に適宜な.装飾模様を形成したり、カラフルに着色したり、全体形状を装飾的にすれば、さらに顔面装飾部材としての効果を高めることができる。
また、交換マスク34を耳掛け紐で耳11へ掛けないため、長時間装着しても耳の付け根が痛くなることがない。
交換マスク34は、必要により交換自由である。交換する場合は、まず、マスクカバー30の左右の結合部33のうち少なくとも一方をアンカー部材20から外せば、マスクカバー30を顔面10から離し、交換マスク34だけをマスクカバー30及び顔面10から取り外すことができ、交換マスク34のみを交換してマスクカバー30の内側へ重ね、再びマスクカバー30の左右の結合部33を対応するアンカー部材20へ係合すれば、顔面10上に新たな交換マスク34を装着できる。
しかも、複数の交換マスク34は既製品(耳掛け紐がある場合はこれを切除するか、もしくはそのまま残した状態のもの)が利用できるとともに、これらに対して共通のマスクカバー30を使用できるので、マスクカバー30を専用品とせず、複数のマスクを交換できるようになり汎用性が増す。
また、アンカー部材20は予め顔面10へ取り付けたままとしておくことができる。アンカー部材20は顔面へ粘着剤により取付けてから一度剥がすと、粘着剤の表面に皮脂が付着することにより、再度の粘着が困難になり、繰り返し使用が難しくなるが、アンカー部材20を剥がさなければアンカー部材20は顔面10に対する当初の取付状態を維持し、アンカーとしての機能を失わない。そこで、アンカー部材20を剥がさず、マスクカバー30のみを脱着することにより、顔面10へマスクカバー30を複数回着脱できる。
しかも、マスクカバー30を装着しないときは、アンカー部材20が顔面10の上に露出して配置されることになるが、アンカー部材20の表面には後述するように、印刷により装飾が施されているので、アンカー部材20を積極的に顔面10の装飾部材として機能させることができ、アンカー部材20を単独で顔面10の上に残し、マスクカバー30と関係なく顔面装飾部材として使用できる。
図3は雄側面ファスナーとして形成されたアンカー部材20の詳細を示す。図3は(A)にアンカー部材20の正面図、(B)に(A)のB−B線断面図を示す。これらにおいて、アンカー部材20は基部21の裏面は平滑面をなし、ここに適当な粘着剤が塗布された粘着層22が形成され、顔面10へ着脱自在に取付可能である。なお、粘着層22は、両面接着テープ式のものであってもよい。基部21を含むアンカー部材20は、顔面10の曲面になじんで変形できるようにある程度の柔らかな弾性を有する弾性部材からなる。
基部21の表面側には、雄側係合部材23が形成され、その上に装飾部24が印刷により形成されている。なお、図3の(B)は、雄側係合部材23及び装飾部24を概略的にかつ誇張したサイズの表記になっている。装飾部24はアンカー部材20における装飾面でもある。
装飾部24は雄側係合部材23の上から印刷で着色形成され、例えば、宝飾類(ビジュー)を模した宝飾風装飾印刷(ビジュー印刷という)となっている。図3の(A)に示す例では、正面視6角形状をなし、表面全体がビジューの印刷による装飾部24になっている。周囲の縁取り部24cは、カット面を示すように表現されている。
また、ビジュー印刷とすることにより、アンカー部材20を顔面10へ取付けたまま、これへマスクカバー30を係合しない状態で、顔面10を装飾する宝飾風顔面アクセサリーとすることができる。したがって、アンカー部材20を単独で比較的長時間顔面10上へ取付けておくことが可能になる。
但し、装飾部24としてビジューの印刷は必須ではなく、宝飾風以外の模様や形状等からなる適宜装飾にすることができる。
さらに、マスクカバー30を単に止着するためだけの目的でアンカー部材を用いる場合、このアンカー部材は装飾的に構成されないシンプルなものであってもよい。例えば、雄側面ファスナーの原反ロール等から、正方形又は長方形等の装飾性のない形状にカットしただけのものを使用できる。また、適当形状にカットされたものを、表面に印刷や着色等の特別な装飾を施さず地色の素材のまま使用することもできる。
また、アンカー部材を面ファスナー以外のもので構成することもできる。図4はこの一例を示す模式図であり、アンカー部材20Aは、薄肉の金属や樹脂からなる基部21Aを備え、その裏面には粘着層22Aが設けられている。基部21Aの表面には係合突起23Aが突出形成されている。基部21Aの表面には着色や印刷等の装飾が施されてもされなくてもよい。
係合突起23Aは、基部21Aから一体に突出形成されるか別体のの突起物を取付けることにより予め突出形状に形成されているか、もしくは使用時に突出するように形成されている。この例では、図中(B)に示すように、基部21Aをアルミ等の柔らかな金属板から形成し、係合突起23Aの展開形状23Aaに予め切れ目23Abを入れておく。
この基部21Aを粘着層22Aで顔面へ取付けるとともに、展開形状23Aaを切り起こして先端側を折り曲げると、図中(A)に示すように、係合突起23Aが形成される。
このようにすると、係合突起23Aを使用時に突出させればよく、それまでは、基部21Aの表面が平面状をなすので、取り扱いが容易となり、大量の基部21Aを一まとめにして梱包や輸送するときに便利である。
このアンカー部材20Aにマスクカバー30を止着させるには、図中(C)に示すように、マスクカバー30の延出部32に係止穴30aを設け、この係止穴30aを係合突起23Aに係合させればよい。但し、係合突起23Aとの係合構造はこれに限定されず、例えば、図中(D)に示すように、マスクカバー30の左右方向端部に、紐状物等からなる係止リング30bを設け、この係止リング30bを係合突起23Aに係合させてもよい。また、係止穴30aや係止リング30bに代えて延出部32の裏面に係合突起23Aの係合部を設けてもよい。
なお、図中(A)及び(B)に示したアンカー部材20Aは、(C)及び(D)におけるマスクカバー30の延出部32に対して誇張して拡大したものを示している。実際のアンカー部材20Aは、マスクカバー30を止着するとき延出部32の下に隠れる程度の大きさにすることが好ましい。
なお、マスクカバーのアンカー部材に対する止着構造は上記のものに限定されず種々可能である。例えば、ホックのような係脱自在の雌雄部材の一方を、アンカー部材に取付け、他方をマスクカバー側へ取付けてもよい。
また、アンカーカバーとこれに重なるマスクカバーの一部のいずれか一方側又は両側に両面接着テープ等からなる接着(粘着)剤を設け、接着(粘着)により着脱してもよい。
このように、本願によれば、マスクカバー30を交換マスク34の上に重ね、その周囲の一部である延出部32の結合部33を顔面10へ着脱自在に止着することにより、交換マスク34を顔面10上へ交換可能に保持することができる。このため、マスクカバー30を共通とし、複数の性能や形状等の異なる交換マスク34を交換使用できるようになり、汎用性が増す。また、マスクカバー30を顔面10へ取付けることにより、耳掛け紐を省略できるので、耳掛け紐による耳の苦痛を解消できる。
しかも、マスクカバー30が不織布等の通気性を有する繊維素材からなるものであれば、下に重なっている交換マスク34の機能を損なわない。
また、マスクカバー30に模様等の装飾を施すと、顔面10の装飾部材として使用できる。特にマスク嫌いの子供等に対して、マスクカバー30に好みの模様等を付すことにより、好んでマスクカバー30の装着させることで、マスクの使用を促進できる。このような装飾は、使用対象に応じて、模様・形状を好まれるものになるよう適宜選ぶことができる。
さらに、マスクカバー30を、予め顔面上へ取付けられているアンカー部材20へ着脱自在に止着できる。したがって、アンカー部材20を予め顔面10の適所へ取付けておくことにより、マスクカバー30を顔面10上へ容易に止着できる。
また、アンカー部材20を装飾部材とすれば、交換マスク34を使用せず、したがって、マスクカバー30を止着しないときも、アンカー部材20で顔面10を装飾できる。
そのうえ、アンカー部材20を雄側面ファスナーからなるものとし、マスクカバー30をアンカー部材20の雄側面ファスナーと係合する繊維素材から構成することにより、雌側面ファスナーを設けずにマスクカバー30をアンカー部材20へ直接止着させることができ、マスクカバー30の構成を簡単にすることができる。
なお、本願考案は上記実施形態に限定されるものではなく、考案の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、マスクカバー30が簡易なフィルター機能を有する通気性素材で構成されている場合は、内側の交換マスク34を省略した状態で、結合部33をアンカー部材20へ止着すれば、交換マスク34抜きで、直接鼻13や口15を覆って比較的大きな埃等を防ぐ簡易マスクもしくは冬期の防寒マスクとして、マスクカバー30を使用することもできる。この場合も、素材や色の選択もしくは表面へ適当な模様等の装飾を施すこと等により、顔面装飾部材としても機能させることができる。
10:顔面、11:耳、12:頬、13:鼻、20:アンカー部材、30:マスクカバー、32:延出部、33:結合部、34:交換マスク

Claims (5)

  1. 鼻(13)及び口(15)を覆うマスク(34)の上に重ねられ、周囲の一部を顔面(10)へ着脱自在に止着することにより、前記マスク(34)を顔面(10)上へ交換可能に保持することを特徴とするマスクカバー。
  2. 前記マスクカバー(30)は、通気性を有する繊維素材からなることを特徴とする請求項1に記載したマスクカバー。
  3. 前記マスクカバー(30)の表面には、模様等の装飾が施されていることを特徴とする請求項2に記載したマスクカバー。
  4. 前記マスクカバー(30)は、予め顔面(10)上へ取付けられたアンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したマスクカバー。
  5. 前記アンカー部材(20)が雄側面ファスナーからなり、前記マスクカバー(30)は繊維素材からなり前記アンカー部材(20)の雄側面ファスナーと係合することを特徴とする請求項4に記載したマスクカバー。
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