JP2018145317A - 両面テープ用基材 - Google Patents

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賢一 田邉
Kenichi Tanabe
賢一 田邉
浩二 横川
Koji Yokokawa
浩二 横川
隆重 吉村
Takashige Yoshimura
隆重 吉村
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Abstract

【課題】両面テープ製造時の破断が防止され、貼付ける部材との追随性に優れ、粘着剤の密着性の良好な両面テープ用基材の提供。
【解決手段】両面テープ用基材の密度0.6〜0.8g/cm3、厚さが5〜15μm、且つ破断エネルギーが0.2kgf/cm以上とすることで、優れた破断防止性、追随性、密着性を発現させることができ、亦、透気抵抗度を3秒以下とすることにより、密着性をさらに向上させることができる、両面テープ用基材。前記基材を構成する繊維の80質量%以上がポリエステル系繊維であり、主体がポリエチレンフタレート繊維を含有している両面テープ用基材。
【選択図】なし

Description

本発明は、両面テープ用基材に関する。
スマートフォンやタブレットなどの情報端末の各種部品を固定するために、両面テープが使用されている。スマートフォンやタブレットなどのトレンドは、軽量化・小型化であり、このトレンドに対応するために、両面テープ基材は薄くて耐熱性の高いポリエステル主体のものが要望されている。なお、現在、市販されている両面テープ基材の厚さは25μm程度である。
特開2015-160895 特開2002-327154
しかしながら、単に従来の両面テープ用基材の厚さを15μm以下した場合、両面テープを製造時(粘着剤加工など)に両面テープ基材が破断する問題、両面テープを貼付ける面と部品の凹凸に十分に追随できない問題、両面テープ用基材と粘着剤の密着性不良の問題などが発生する。
このため、本発明は、両面テープ製造時の破断が防止され、貼付ける部材との追随性に優れ、粘着剤の密着性の良好な両面テープ用基材を提供することを目的とする。
本発明は以下の(1)〜(5)を提供する。
(1)密度0.6〜0.8g/cm3、厚さが5〜15μm、且つ破断エネルギーが0.2kgf/cm以上である、両面テープ用基材。
(2)前記基材の透気抵抗度が3秒以下である、(1)に記載の両面テープ用基材。
(3)前記基材を構成する繊維の80質量%以上がポリエステル系繊維である、(1)〜(2)のいずれか一項に記載の両面テープ用基材。
(4)前記ポリエステル系繊維が、主体ポリエチレンテレフタレート繊維であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか一項に記載の両面テープ用基材。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の両面テープ用基材を用いた両面テープ。
本発明によれば、両面テープ製造時の破断が防止され、貼付ける部材との追随性に優れ、粘着剤の密着性の良好な両面テープ用基材を提供することができる。
本発明の両面テープ用基材(以下、「基材」と略すことがある)は、密度0.6〜0.8g/cm3、厚さが5〜15μm、且つ破断エネルギーが0.2kgf/cm以上であることを特徴としている。なお、坪量はJIS P8124-2011、厚さはJIS P8118-2014に準拠した値であり、密度は前記坪量及び厚さから算出した値である。また、破断エネルギーはJIS P-8113-2006(定速伸張法)に準拠して測定した応力−歪曲線において破断点までの応力と歪の積分値である。
(破断エネルギー)
本発明において、MD方向の破断エネルギーが0.2kgf/cm未満であると両面テープ製造時(粘着剤加工など)に両面テープ基材破断の問題が発生する場合がある。この破断エネルギーの上限は特に限定されるものではないが、一般的には坪量10g/m2厚さ15μmで1.5kgf/cm程度である。
(透気抵抗度)
本発明において、基材の透気抵抗度が3秒以下であることが好ましい。3秒以下にすることで粘着剤の密着性を向上させることができる。透気抵抗度の下限は特に限定されるものではないが、0.1秒以上であることが好ましい。0.1秒以下であると粘着剤が過度に浸透するため両面テープのコストアップになる可能性がある。なお、透気抵抗度は、16枚重ねた両面テープ基材を、JIS P8117-2009(ガーレー法)に準拠して測定した値である。
(引張り強さ)
本発明において、基材の引張り強さが2.5N/15mm以上であることが好ましい。透気抵抗度が3秒以下であることが好ましい。3秒以下にすることで粘着剤の密着性を向上させることができる。引張り強さの上限は特に限定されるものではない。なお、引張り強さは、JIS P-8113-2006 (定速伸張法)に準拠して測定した値である。
(構成材料)
本発明において、前記基材を構成する繊維の80質量%以上がポリエステル系繊維であることが好まし。ポリエステル繊維が80質量%未満であると引張り強さが低下するなどの問題が発生する恐れがある。
ポリエステル系繊維は、主に、基材の構成部分となる主体繊維と、基材の製造工程で溶けて接着剤として機能するバインダー繊維からなる。
主体繊維としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、これらを単独または組み合わせて使用することができる。
また、主体繊維の繊度は、0.01〜3.0dtexであるのが好ましく、0.05〜1.5dtexであることがより好ましい。主体繊維の繊維長は、2〜10mmであることが好ましい。
バインダー繊維としては、未延伸PET繊維で軟化点100℃以上、好ましくは軟化点110℃
以上のものを使用することができる。また、バインダー繊維の配合量は、ポリエチレン系主体繊維の20〜80重量%、好ましくは30〜70%質量%である。バインダー繊維をこの範囲に配合することで、必要とする密度や引張り強さを得ることができる。また、バインダー繊維の繊度は、0.01〜3.0dtexであるのが好ましく、繊維長は、2〜10mmであることが好ましい。
(実施例1)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)70部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)30部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量5.5g/m2の原紙を抄造した。
この原紙から、金属ロールと金属ロールからなるカレンダーをロール温度200℃、線圧100N/mm、通紙速度50m/minの条件で処理して実施例1のシートを得た。
このシートは、坪量5.5g/m2、厚さ8μmでカレンダーの熱によりPET繊維が溶融して引張り強さ2.5N/15mm以上でかつ破断エネルギーの大きなシートであり、得られたシートの特性を表1に示す。
(実施例2)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)50部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)50部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量7.6g/m2の原紙を抄造した。
この原紙を金属ロールと金属ロールからなるカレンダーで、ロール温度200℃、線圧100N/mm、通紙速度50m/minの条件にて処理して実施例2のシートを得た。
得られたシートの特性を表1に示す。
(実施例3)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)50部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)50部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量9.0g/m2の原紙を抄造した。この原紙を金属ロールと金属ロールからなるカレンダーで、ロール温度200℃、線圧150N/mm、通紙速度50m/minの条件にて処理して実施例3のシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。
(実施例4)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04PN 0.06dtex×3mm)60部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)40部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量4.3g/m2の原紙を抄造した。この原紙を金属ロールと金属ロールからなるカレンダーで、ロール温度200℃、線圧150N/mm、通紙速度50m/minの条件にて処理して実施例4のシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。
(実施例5)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04PN 0.06dtex×3mm)70部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)30部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量4.8g/m2の原紙を抄造した。この原紙を金属ロールと金属ロールからなるカレンダーで、ロール温度200℃、線圧150N/mm、通紙速度50m/minの条件にて処理して実施例4のシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。
(比較例1)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)50部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)50部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量5.8g/m2の原紙を抄造した。この原紙を金属ロールと金属ロールからなるカレンダーで、ロール温度200℃、線圧20N/mm、通紙速度90m/minの条件にて処理して比較例1のシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。このシートは厚さ16μmであった。
(比較例2)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)70部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)30部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量5.6g/m2の原紙を抄造した。得られたシートの特性を表1に示す。このシートは厚さ18μmであり、MD引張り強さは低く、破断エネルギーも低いことから粘着テープの高速剥離時にテープ破れが生じやすいシート特性であった。
(比較例3)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)50部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)50部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量7.5g/m2の原紙を抄造した。得られたシートの特性を表1に示す。このシートは厚さ21μmであり、MD引張り強さは2.5N/15mm以上であるが、破断エネルギーは低く粘着テープの高速剥離時にテープ破れが生じやすいシート特性であった。
(比較例4)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04N 0.1dtex×3mm)50部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)50部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量9.5g/m2の原紙を抄造した。得られたシートの特性を表1に示す。このシートは厚さ19μmであり、MD引張り強さは2.5N/15mm以上であるが、破断エネルギーは低く粘着テープの高速剥離時にテープ破れが生じやすいシート特性であった。
(比較例5)
主体PET繊維(テイジン製テピルスTA04PN 0.1dtex×3mm)50部とPETバインダー繊維(テイジン製テピルスTK08PN 0.2dtex×3mm)50部を配合して分散し、短網ヤンキー抄紙機で抄造して坪量7.5g/m2の原紙を抄造した。この原紙を金属ロールと金属ロールからなるカレンダーで、ロール温度200℃、線圧100N/mm、通紙速度30m/minの条件にて処理して比較例5のシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。このシートは厚さ8μmであるが、カレンダーでの溶融が進み、シート表面近くの細孔が埋まったことで透気抵抗度(ガーレー)が高くなり、粘着剤塗布後の粘着剤密着性に劣るシート特性であった。
Figure 2018145317

Claims (5)

  1. 密度0.6〜0.8g/cm3、厚さが5〜15μm、且つ破断エネルギーが0.2kgf/cm以上である、両面テープ用基材。
  2. 前記基材の透気抵抗度が3秒以下である、請求項1に記載の両面テープ用基材。
  3. 前記基材を構成する繊維の80質量%以上がポリエステル系繊維である、請求項1〜2のいずれか一項に記載の両面テープ用基材。
  4. 前記ポリエステル系繊維が、主体ポリエチレンテレフタレート繊維を含有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の両面テープ用基材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の両面テープ用基材を用いた両面テープ。
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