JP2018144416A - 循環装置及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環路内の液体圧力の変動を抑える循環装置及び液体吐出装置を提供する。【解決手段】実施形態の循環装置は、制御部及び循環部を含む。制御部は、所定位相差の第1及び第2の駆動電圧を、第1及び第2のポンプへ印加させる。循環部は、前記第1及び第2のポンプの駆動によって循環路に液体を循環させる。制御部は、複数の異なる位相差の第1及び第2の駆動電圧のそれぞれを前記第1及び第2のポンプへ印加して前記循環路における圧力の変動の大きさを示す変動値をそれぞれ取得し、前記それぞれの変動値のうちの最小の変動値に対応する位相差を前記所定位相差に設定することが好ましい。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、循環装置及び液体吐出装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、循環路において液体を循環させる液体循環装置とを備える液体吐出装置が知られている。このような液体吐出装置は、循環路内の圧力を複数のポンプで調整することで循環路内の液体圧力を調整している。しかしながら、以上のような複数のポンプを有する液体循環装置では、各々のポンプにより発生される脈動が、循環路内の液体圧力を変動させてしまう。
特開2009−196207号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、循環路内の液体圧力の変動を抑える循環装置及び液体吐出装置を提供することである。
実施形態の循環装置は、制御部及び循環部を含む。制御部は、所定位相差の第1及び第2の駆動電圧を、第1及び第2のポンプへ印加させる。循環部は、前記第1及び第2のポンプの駆動によって循環路に液体を循環させる。
一実施形態にかかるインクジェット記録装置の構成を示す側面図。 同実施形態にかかる液体吐出装置の構成を示す説明図。 同液体吐出装置の液体吐出ヘッドの構成を示す説明図。 同液体吐出装置の圧電ポンプの構成を示す説明図。 同液体吐出装置のモジュール制御部の要部回路構成と当該モジュール制御部に接続される装置とを示すブロック図。 同液体吐出装置の制御方法を示すフローチャート。 同液体吐出装置の制御方法を示すフローチャート。 他の実施形態にかかる液体吐出装置の構成を示す説明図。 実施例の測定結果を示すグラフ。
以下、一実施形態にかかる液体吐出装置10及び液体吐出装置10を備えるインクジェット記録装置1の構成について、図1〜図5を参照して説明する。各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小又は省略して示している。図1は、インクジェット記録装置1の構成を示す側面図である。図2は、液体吐出装置10の構成を示す説明図である。図3は、液体吐出ヘッド20の構成を示す説明図である。図4は、第1循環ポンプ33,第2循環ポンプ36及び補給ポンプ53の構成を示す説明図である。図5は、液体吐出装置10のモジュール制御部38の要部回路構成とモジュール制御部38に接続される装置とを示すブロック図である。
図1に示すインクジェット記録装置1は、複数の液体吐出装置10と、液体吐出装置10を移動可能に支持するヘッド支持機構11と、記録媒体Sを移動可能に支持する媒体支持機構12と、ホスト制御装置13と、を備える。インクジェット記録装置1は、液体吐出装置の一例である。
図1に示すように、複数の液体吐出装置10が、所定の方向に並列して配置されヘッド支持機構11に支持される。液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド20及び循環装置30を一体に備える。液体吐出装置10は、液体として例えばインクIを液体吐出ヘッド20から吐出することで、対向して配置される記録媒体Sに所望の画像を形成する。
複数の液体吐出装置10は、複数の色、例えばシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインクを、それぞれ吐出するが、使用するインクIの色あるいは特性は限定されない。たとえばホワイトインクに換えて、透明光沢インク、又は赤外線又は紫外線を照射したときに発色する特殊インク等を吐出可能である。複数の液体吐出装置10は、それぞれ使用するインクが異なる場合があるが同様の構成である。
図3に示される液体吐出ヘッド20は、インクジェットヘッドであり、複数のノズル孔21aを有するノズルプレート21と、基板22と、基板22に接合されたマニフォルド23と、を備える。基板22は、ノズルプレート21に対向して接合され、ノズルプレート21との間に複数のインク圧力室25を含む所定のインク流路28を形成する所定形状に構成されている。基板22の、各インク圧力室25に面する部位には、アクチュエーター24が設けられている。基板22は、同じ列の複数のインク圧力室25の間に配置される隔壁を備える。アクチュエーター24は、ノズル孔21aに対向配置されており、アクチュエーター24とノズル孔21aとの間にインク圧力室25が形成される。
液体吐出ヘッド20は、ノズルプレート21と、基板22と、マニフォルド23とによって、内部にインク圧力室25を有する所定のインク流路28を構成する。基板22の、各インク圧力室25に面する部位には、電極24a及び電極24bを備えるアクチュエーター24が設けられている。アクチュエーター24は、駆動回路に接続される。液体吐出ヘッド20は、モジュール制御部38の制御によりアクチュエーター24が電圧に応じて変形することで、対向配置されたノズル孔21aから液体を吐出させる。液体吐出ヘッド20は、液体を吐出させる吐出部の一例である。
図2に示すように、循環装置30は、金属製などの連結部品により液体吐出ヘッド20の上部に一体に連結されている。循環装置30は、循環路31と、中間タンク32と、第1循環ポンプ33と、上流タンク34(第1タンク)と、下流タンク35(第2タンク)と、第2循環ポンプ36と、複数の開閉バルブ37a,37b,37cと、モジュール制御部38と、を備える。
また、循環装置30は、循環路31の外部に、カートリッジ51と、供給路52と、補給ポンプ53と、を備える。
カートリッジ51は、中間タンク32に供給されるインクを保有可能に構成されたタンクである。カートリッジ51内部の空気室は、大気開放されている。
供給路52は、中間タンク32とカートリッジ51とを接続する流路である。
補給ポンプ53は、供給路52に設けられ、カートリッジ51内のインクを中間タンク32へ送液する。
循環路31は、第1流路31aと、第2流路31bと、第3流路31cと、第4流路31dと、を備える。
第1流路31aは、中間タンク32と第1循環ポンプ33とを接続する。第2流路31bは、第1循環ポンプ33と液体吐出ヘッド20の供給口20aとを接続する。第3流路31cは、液体吐出ヘッド20の回収口20bと第2循環ポンプ36とを接続する。第4流路31dは、第2循環ポンプ36と中間タンク32とを接続する。したがって、循環路31は、中間タンク32から第1流路31a、第2流路31bを通って液体吐出ヘッド20の供給口20aに至り、液体吐出ヘッド20の回収口20bから第3流路31c及び第4流路31dを通って中間タンク32に至る。
第1流路31a〜第4流路31d、及び供給路52は、例えば、パイプ及びチューブを備える。当該パイプは、金属又は樹脂材料などで構成される。当該チューブは、当該パイプの外面を覆う。当該チューブは、例えばPTFEチューブである。
中間タンク32は、循環路31によって液体吐出ヘッド20に接続され、液体を貯留可能に構成されている。中間タンク32には中間タンク32内の空気室を大気開放可能に構成された開閉バルブ37cが設けられている。また中間タンク32には、中間タンク32が貯留する液体の液面32aの高さを計測する液位センサー54が設けられている。
上流タンク34は、液体吐出ヘッド20の上流側で、液体を貯留可能に構成されている。上流タンク34は、循環路31の第2流路31bに設けられている。上流タンク34内の液体の表面には、気泡の混入を防止するために例えばポリイミド又はPTFEで構成される隔膜34aが形成されている。また、隔膜34aは、弾性を有し、上流タンク34内の液体の圧力に応じて変形する。これにより、上流タンク34内の空気室は、隔膜34aが変形することによる圧力を受ける。したがって、上流タンク34内の空気室の圧力は、上流タンク34内の液体の圧力に応じて変動する。上流タンク34には第1の圧力検出部である第1圧力センサー39aが設けられている。
下流タンク35は、液体吐出ヘッド20の下流側で、液体を貯留可能に構成されている。下流タンク35は、循環路31の第3流路31cに設けられている。下流タンク35内の液体の表面には、気泡の混入を防止するために例えばポリイミド又はPTFEで構成される隔膜35aが形成されている。また、隔膜35aは、弾性を有し、下流タンク35内の液体の圧力に応じて変形する。これにより、下流タンク35内の空気室は、隔膜35aが変形することによる圧力を受ける。したがって、下流タンク35内の空気室の圧力は、下流タンク35内の液体の圧力に応じて変動する。下流タンク35には第2の圧力検出部である第2圧力センサー39bが設けられている。
第1圧力センサー39aは、上流タンク34内の空気室の圧力を測定し、測定データをモジュール制御部38へ送る。隔膜34aの働きにより、上流タンク34内の空気室の圧力は、上流タンク34内の液体の圧力に応じて変動する。したがって、循環装置30は、上流タンク34内の空気室の圧力を測定することにより、上流タンク34内の液体の圧力、すなわち、第2流路31b内の液体の圧力を間接的に計測していると言える。
第2圧力センサー39bは、下流タンク35内の空気室の圧力を検出し、検出データをモジュール制御部38へ送る。隔膜35aの働きにより、下流タンク35内の空気室の圧力は、下流タンク35内の液体の圧力に応じて変動する。したがって、循環装置30は、下流タンク35内の空気室の圧力を測定することにより、下流タンク35内の液体の圧力、すなわち、第3流路31c内の液体の圧力を間接的に計測していると言える。
第1圧力センサー39a及び第2圧力センサー39bは、例えば半導体ピエゾ抵抗圧力センサーを利用して圧力を電気信号として出力する。半導体ピエゾ抵抗圧力センサーは、外部からの圧力を受けるダイヤフラムと、このダイヤフラムの表面に形成された半導体歪ゲージとを備える。半導体ピエゾ抵抗圧力センサーは、外部からの圧力によるダイヤフラムの変形に伴い歪ゲージに生じるピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を電気信号に変換して圧力を検出する。
液位センサー54は、液面に浮かび上下動するフロート55と、上下2カ所の所定位置に設けられたホールIC56a、56bと、を備えて構成されている。液位センサー54は、ホールIC56a,56bによって、フロート55が上限位置及び下限位置に至ることを検出することで、中間タンク32内のインク量を検出し、検出したデータをモジュール制御部38へ送る。
開閉バルブ37aは上流タンク34に設けられている。開閉バルブ37bは、下流タンク35に設けられている。開閉バルブ37a及び37bは、例えば電源が入った時に開き、電源が切れたら閉じる、ノーマルクローズのソレノイド開閉バルブである。開閉バルブ37aは、モジュール制御部38の制御により開閉されることで、上流タンク34の空気室を大気に対して開閉可能に構成される。開閉バルブ37bは、モジュール制御部38の制御により開閉されることで、下流タンク35の空気室を大気に対して開閉可能に構成される。開閉バルブ37a及び37bは、通常、循環動作中は閉じられている。そして、開閉バルブ37aは、第1圧力センサー39aのキャリブレーションが行われるときなどに開かれる。開閉バルブ37bは、第2圧力センサー39bのキャリブレーションが行われるときなどに開かれる。
開閉バルブ37cは、中間タンク32に設けられている。開閉バルブ37cは、例えば電源が入った時に開き、電源が切れたら閉じる、ノーマルクローズのソレノイド開閉バルブである。開閉バルブ37cは、モジュール制御部38の制御により開閉されることで、中間タンク32の空気室を大気に対して開閉可能に構成される。
第1循環ポンプ33は、循環路31の第1流路31aと第2流路31bとの間に設けられている。第1循環ポンプ33は、液体吐出ヘッド20の供給口20a側と中間タンク32との間であって、上流タンク34の上流側に配置される。そして、第1循環ポンプ33は、第1循環ポンプ33の下流に配置された液体吐出ヘッド20に向けて液体を送る。
第2循環ポンプ36は、循環路31の第3流路31cと第4流路31dとの間に設けられている。第2循環ポンプ36は、液体吐出ヘッド20の回収口20b側と中間タンク32との間であって、下流タンク35の下流側に配置される。そして、第2循環ポンプ36は、第2循環ポンプ36の下流に配置された中間タンク32に向けて液体を送る。
第1循環ポンプ33は第1のポンプの一例であり、第2循環ポンプ36は第2のポンプの一例である。あるいは、第1循環ポンプ33は第2のポンプの一例であり、第2循環ポンプ36は第1のポンプの一例である。
補給ポンプ53は、供給路52に設けられている。補給ポンプ53は、カートリッジ51内に保有されたインクIを、中間タンク32に向けて送る。
第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、及び補給ポンプ53は、例えば図4に示されるように圧電ポンプ60で構成されている。圧電ポンプ60は、ポンプ室58と、圧電アクチュエーター59と、逆止弁61と、逆止弁62と、を備える。圧電アクチュエーター59は、ポンプ室58に設けられる。圧電アクチュエーター59は、電圧が印加されることにより振動する。圧電アクチュエーター59は、例えば約50Hzから約200Hzの周波数で振動可能に構成される。逆止弁61は、ポンプ室58の入口に配置される。逆止弁62は、ポンプ室58の出口に配置される。第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、及び補給ポンプ53は、配線により駆動回路に接続されたモジュール制御部38によって制御可能に構成されている。圧電ポンプ60は、交流電圧が印加され、圧電アクチュエーター59が動作させられると、ポンプ室58の容積が変化する。圧電ポンプ60は、印加する電圧が変化すると圧電アクチュエーター59の最大変化量が変化し、ポンプ室58の容積変化量が変化する。そして、ポンプ室58の容積が大きくなる方向へ変形すると、ポンプ室58の入口の逆止弁61が開き、インクがポンプ室58に流入する。一方ポンプ室58の容積が小さくなる方向へ変化すると、ポンプ室58の出口の逆止弁62が開きインクがポンプ室58から流出する。圧電ポンプ60は、ポンプ室58の拡張と収縮を繰り返してインクIを下流に送液する。したがって、圧電アクチュエーター59に印加する電圧が大きいと送液能力が強く、電圧が小さいと送液能力が弱くなる。例えば本実施形態においては圧電アクチュエーター59に印加する電圧を50Vから150Vの間で変化させている。
図5に示すように、モジュール制御部38は、一例として、循環装置30に一体に搭載された制御基板上に、CPU(central processing unit)71、各要素を駆動する駆動回路、記憶部72及び通信インターフェース73を備える。
モジュール制御部38は、通信インターフェース73によって、外部に設けられるホスト制御装置13と接続された状態で、ホスト制御装置13と通信することにより、動作条件等の各種情報を受信する。
ユーザーの入力操作やインクジェット記録装置1のホスト制御装置13からの指示は、通信インターフェース73によって、モジュール制御部38のCPU71に送信される。また、モジュール制御部38が取得する各種情報は、通信インターフェース73経由でPCアプリケーション又はインクジェット記録装置1のホスト制御装置13に送られる。
CPU71は、モジュール制御部38の中枢部分に相当する。また、CPU71は、循環装置30の動作に必要な処理及び制御を行うコンピューターの中枢部分に相当する。CPU71は、記憶部72などに記憶されたオペレーティングシステム又はアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに従って、液体吐出装置の各種の機能を実現するべく、各部を制御する。
CPU71には、循環装置30の各種ポンプの駆動回路、すなわち、第1循環ポンプ33の駆動回路75a、第2循環ポンプ36の駆動回路75b、及び補給ポンプ53の駆動回路75cが接続されている。また、CPU71には、複数の開閉バルブ37a〜37cそれぞれの駆動回路75d、及び液体吐出ヘッド20の駆動回路75eが接続されている。CPU71には、さらに、各種センサー、すなわち第1圧力センサー39a、第2圧力センサー39b及び液位センサー54が接続されている。
CPU71の制御のもと、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は駆動する。これによりインクIは、循環路31を循環する。
記憶部72は、各種データを記憶する。記憶部72は、例えばプログラムメモリ72a及びRAM(random-access memory)72bを備える。
プログラムメモリ72aは、上記コンピューターの主記憶部分に相当する不揮発性メモリである。プログラムメモリ72aは、オペレーティングシステム又はアプリケーションソフトウェアなどのプログラムを記憶する。また、プログラムメモリ72aは、CPU71が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などが記憶されている。プログラムメモリ72aには、例えば圧力制御に用いられる制御データとして、ノズル孔21aのインク圧力を算出する算出式、目標圧力範囲、及び各ポンプの調整最大値などの各種設定値が記憶されている。また、プログラムメモリ72aは、刻み幅dt及び繰り返し回数kを記憶する。刻み幅dt及び繰り返し回数kは、インクジェット記録装置1の設計者又は管理者などによって予め定められる。刻み幅dt及び繰り返し回数kの役割については、後述する。
プログラムメモリ72aなどに記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として、循環装置30は、制御プログラムがプログラムメモリ72aに記憶された状態で利用者などへと譲渡される。しかしながら、循環装置30は、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムがプログラムメモリ72aに記憶されない状態で利用者などに譲渡されても良い。また、循環装置30は、別の制御プログラムがプログラムメモリ72aに記憶された状態で利用者などに譲渡されても良い。そして、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムが別途に利用者などへと譲渡され、利用者又はサービスマンなどによる操作の下にプログラムメモリ72aへと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。
RAM72bは、上記コンピューターの主記憶部分に相当する揮発性のメモリである。RAM72bは、CPU71が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
以下、本実施形態にかかる液体吐出装置10における液体吐出方法及び液体吐出装置10の動作について、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。図6及び図7は、循環装置30のCPU71による制御処理のフローチャートである。CPU71は、プログラムメモリ72aなどに記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。
CPU71は、例えば工場出荷後の初回起動時などに図6に示す制御処理を開始する。あるいは、CPU71は、メンテナンス用の動作をする場合、例えば圧力センサーのキャリブレーションをする場合などにおいて、図6に示す制御処理を開始する。あるいは、CPU71は、操作者による操作などに基づいて図6に示す制御処理を開始する。なお、循環装置30は、図6に示す制御処理を開始することで、最適な位相差を決定するためのモード(以下「位相差決定モード」という。)としての動作を開始する。位相差とは、第1循環ポンプ33の駆動パルス(以下「第1駆動パルス」という。)の位相と、第2循環ポンプ36の駆動パルス(以下「第2駆動パルス」という。)の位相の差である。
CPU71は、図6に示す制御処理を開始するとき、1又は複数の変数を含む配列D、変数n、及び変数iを、一例としてRAM72bに割り当てる。
図6のAct1においてCPU71は、変数を初期化する。すなわち、CPU71は、変数i及び変数nの値を0にする。CPU71は、Act1の処理の後、Act2へと進む。
Act2においてCPU71は、第1循環ポンプ33の駆動パルスをスタートさせる。なお、すでに第1駆動パルスがスタート済みである場合には、CPU71は、第1駆動パルスをリスタートさせる。CPU71は、Act2の処理の後、Act3へと進む。
Act3においてCPU71は、nミリ秒待つ。CPU71は、Act3の処理の後、Act4へと進む。
Act4においてCPU71は、第2循環ポンプ36の駆動パルスをスタートさせる。なお、すでに第2駆動パルスがスタート済みである場合には、CPU71は、第2駆動パルスをリスタートさせる。以上の処理により、第1駆動パルスがスタートしてからnミリ秒後に第2駆動パルスがスタートすることになる。CPU71は、Act4の処理の後、Act5へと進む。
Act5においてCPU71は、圧力サンプリングを行う。圧力サンプリングは、例えば、一定時間ごとに液体吐出ヘッド20のノズルのインク圧力を計測するものである。CPU71は、圧力の計測に、例えば第1圧力センサー39a及び第2圧力センサー39bを用いる。あるいは、液体吐出ヘッド20に、ノズルのインク圧力を測定するセンサーが設けられていても良い。この場合、CPU71は、ノズルのインク圧力の計測に、液体吐出ヘッド20に設けられた当該センサーを用いても良い。CPU71は、Act5の処理の後、Act6へと進む。
Act6においてCPU71は、Act5で行った圧力サンプリングの結果に基づいて、循環路内のインク圧力の変動の大きさを示す変動値を導出する。そして、CPU71は、導出した変動値を変数D[i]に代入する。なお、変数D[i]は、配列Dの(i+1)番目の変数を示す。また、CPU71は、変動値の導出を、例えば以下の(1)〜(3)のいずれかのように行う。
(1)CPU71は、計測した圧力から最も高い圧力と最も低い圧力を選び出し、当該最も高い圧力から最も低い圧力を引いた差を変動値とする。すなわち、CPU71は、変動値として範囲(レンジ)を用いる。なお、CPU71は、変動値として四分位範囲などを用いてもよい。
(2)CPU71は、計測した圧力の平均値を求める。そして、CPU71は、計測したそれぞれの圧力について、当該平均値との差の二乗を求める。さらに、CPU71は、当該二乗した値の平均値を求め、この平均値、あるいはこの平均値の平方根を変動値とする。すなわち、CPU71は、変動値として分散又は標準偏差を用いる。
(3)CPU71は、計測した圧力の平均値を求める。そして、CPU71は、計測したそれぞれの圧力について、当該平均値との差の絶対値を求める。さらに、CPU71は、当該絶対値の平均値を求め、この平均値を変動値とする。すなわち、CPU71は、変動値として平均偏差を用いる。
以上は変動値の導出の例であり、その他の方法を用いることもできる。
CPU71は、Act6の処理の後、Act7へと進む。
Act7においてCPU71は、変数iの値を1増加させる。CPU71は、Act7の処理の後、Act8へと進む。
Act8においてCPU71は、変数nの値を刻み幅dtだけ増加させる。CPU71は、Act8の処理の後、Act9へと進む。
Act9においてCPU71は、変数iの値が繰り返し回数k未満であるか否かを確認する。CPU71は、変数iの値が繰り返し回数k未満であるならば、Act9においてYesと判定してAct2へと進む。かくして、CPU71は、変数iの値が繰り返し回数k以上になるまで、すなわちk回、Act2〜Act9を繰り返す。
CPU71は変数iの値が繰り返し回数k以上であるならば、Act9においてNoと判定してAct10へと進む。
Act10においてCPU71は、D[0]〜D[k−1]の中で最も小さい値D[i_min]を選び出す。CPU71は、Act10の処理の後、Act11へと進む。
Act11においてCPU71は、i=i_minのときの変数nの値、すなわち位相差n_minを導出する。そして、CPU71は、位相差n_minを記憶部72などに記憶させる。なお、位相差n_minは、例えばn_min=dt×i_minのように計算される。あるいは、CPU71は、変数nに代えて変数の配列nを用いて、変数n[i]を記憶しておいても良い。この場合、n_min=n[i_min]である。CPU71は、Act11の処理の後、図6に示す制御処理を終了する。すなわち、CPU71は、位相差決定モードでの動作を終了させる。位相差n_minは、所定位相差の一例である。以上より、図6に示す処理を行うことで、CPU71を中枢とするコンピューターは、最小の変動値に対応する位相差を所定位相差に設定する制御部として動作する。
CPU71は、循環開始の指示を待ち受けている。例えば、CPU71は、ホスト制御装置13からの指令により循環開始の指示を検知すると、図7に示す制御処理を開始する。なお、印字動作として、ホスト制御装置13は、記録媒体Sの搬送方向に対して直交する方向に液体吐出装置10を往復移動させながら、インク吐出動作を行うことにより記録媒体Sに画像を形成する。具体的には、CPU71は、ローラー11aを駆動させることにより、ヘッド支持機構11を記録媒体Sの方向に搬送し、矢印A方向に往復移動させる。また、CPU71は、画像データに応じた画像信号を液体吐出ヘッド20の駆動回路75eに送り、液体吐出ヘッド20のアクチュエーター24を選択的に駆動して、ノズル孔21aから記録媒体Sにインク滴IDを吐出する。
CPU71は、図7に示す制御処理を開始するとき、位相差決定モードにて記憶部72に記憶された位相差n_minを読み出す。
図7のAct21においてCPU71は、第1駆動パルスをスタートさせる。これにより、第1循環ポンプ33の駆動が開始される。CPU71は、Act21の処理の後、Act22へと進む。
Act22においてCPU71は、n_minミリ秒待つ。CPU71は、Act22の処理の後、Act23へと進む。
Act23においてCPU71は、第2駆動パルスをスタートさせる。これにより、第1循環ポンプ33の駆動が開始されてからn_minミリ秒後に第2循環ポンプ36の駆動が開始される。Act21〜Act23の処理によって、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の駆動が開始され、インクIの循環が始まる。インクIは、中間タンク32から、上流タンク34、液体吐出ヘッド20に至り、下流タンク35を経て再び中間タンク32に流入するように循環する。この循環動作によりインクIに含まれる不純物は循環路31に設けられたフィルタによって除去される。第1駆動パルス及び第2駆動パルスは、第1及び第2の駆動電圧の一例である。以上より、Act21〜Act23の処理を行うことで、CPU71を中枢とするコンピューターは、所定位相差の第1及び第2の駆動電圧を、第1及び第2のポンプへ印加させる制御部として動作する。また、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の駆動が開始されることで、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、循環路に液体を循環させる循環部として動作する。CPU71は、Act23の処理の後、Act24へと進む。
Act24において、CPU71は、中間タンク32の開閉バルブ37を開けることで、中間タンク32の空気室を大気開放する。中間タンク32の空気室は大気開放され、大気圧と等しくなるため、液体吐出ヘッド20のインク消費による循環路内の圧力低下が防止される。ここで、開閉バルブ37を長時間開くことで開閉バルブ37の温度上昇が懸念される場合は、定期的に短時間開閉バルブ37を開くのみでも良い。循環路が過度に圧力低下しなければ、開閉バルブ37を閉じていてもノズルのインク圧力を一定に保つことが可能である。なお、ソレノイド式の開閉バルブ37はノーマルクローズである。このため、開閉バルブ37は、停電などにより急に装置への給電が停止しても、瞬時に閉じることで中間タンク32を大気圧から遮断し、循環路31を密閉することができる。したがって、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aからインクIが垂れることを抑制できる。
Act25において、CPU71は、第1圧力センサー39aから送信される上流側の圧力データを検出する。また、CPU71は、第2圧力センサー39bから送信される下流側の圧力データを検出する。さらに、CPU71は、液位センサー54から送信されるデータに基づいて、中間タンク32の液位を検出する。
Act26において、CPU71は、液位調整を開始する。具体的には、CPU71は、液位センサー54の検知結果に基づき、補給ポンプ53を駆動することで、カートリッジ51からのインク補給を行い、液面位置を適正範囲に調整する。例えばプリント時にノズル孔21aからインク滴IDを吐出し、中間タンク32のインク量が瞬間的に減少し、液面が下がると、インク補給を行う。再びインク量が増加し、液位センサー54の出力が反転したら、CPU71は補給ポンプ53を停止させる。
Act27において、CPU71は、圧力データからノズルのインク圧力を検出する。具体的には、CPU71は、第1圧力センサー39aから送信される上流側の圧力データ、及び第2圧力センサー39bから送信される下流側の圧力データに基づいて、所定の演算式を用いて、ノズル孔21aのインク圧力を算出する。
例えば、上流タンク34の空気室の圧力値PHと下流タンク35の空気室の圧力値PLの平均値に、上流タンク34及び下流タンク35内の液面高さとノズル面高さの水頭差によって発生する圧力ρghを足すことでノズルのインク圧力Pnを得ることができる。ここで、ρ:インクの密度、g:重力加速度、h:上流タンク34及び下流タンク35内の液面とノズル面の高さ方向の距離、とする。上流タンク34及び下流タンク35内の液面高さは隔膜34a及び隔膜35aに一致し、隔膜34aと隔膜35aは同じ高さに設定されている。
また、CPU71は、圧力調整処理として、圧力データから算出されるノズルのインク圧力Pnに基づき、駆動電圧を算出する。そして、CPU71はノズルのインク圧力Pnを適正値になるように、算出した駆動電圧で第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36を駆動することで、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aからインクIが漏れず、且つノズル孔から気泡を吸引しない程度の負圧を維持し、メニスカスMeを維持する。ここでは一例として目標値の上限をP1H、下限をP1Lとする。
Act28において、CPU71は、ノズルのインク圧力Pnが適正範囲内であるか、すなわちP1L≦Pn≦P1Hであるか、を判定する。適正範囲外である場合に(Act28のNo)、CPU71はAct29として、ノズルのインク圧力Pnが目標値上限P1H以上か否かを判定する。
なお、液体吐出ヘッド20のノズルのインク圧力は、第1循環ポンプ33の駆動が相対的に強い場合には加圧され、第2循環ポンプ36の駆動が相対的に強い場合に減圧される。
CPU71は、さらに、駆動電圧が各循環ポンプ33,36の調整範囲内であるか否かについて判定し(Act30,Act33)、駆動電圧が循環ポンプ33,36の調整最大値Vmaxを超える場合には他の循環ポンプ36,33を用いて加圧及び減圧する。
具体的には、ノズルのインク圧力Pnが適正範囲外であり(Act28のNo)、かつノズルのインク圧力Pnが目標値上限P1H以上でない場合(Act29のNo)、すなわちノズルのインク圧力Pnが目標下限P1Lを下回る場合には、CPU71は、Act30として加圧側の第1循環ポンプ33の駆動電圧V+が調整最大値Vmax以上である、すなわち第1循環ポンプ33の調整可能範囲を超えるか否か、判断する。CPU71は、加圧側の第1循環ポンプ33の駆動電圧V+が調整最大値Vmax以上である場合(Act30のYes)、Act31として、第2循環ポンプの駆動電圧を下げることで、加圧する。一方CPU71は、加圧側の第1循環ポンプの駆動電圧V+が調整最大値Vmax未満であり、調整可能範囲内であれば(Act30のNo)、Act32として、第1循環ポンプ33の駆動電圧を上げることで、加圧する。
Act29において、ノズルのインク圧力Pnが目標値上限P1H以上の場合(Act29のyes)には、CPU71は、Act33として減圧側の第2循環ポンプ36の駆動電圧V−が調整最大値Vmax以上であるか、すなわち第2循環ポンプ36の調整範囲を超えるか否かを判断する。CPU71は、減圧側の第2循環ポンプ36の駆動電圧V−が調整最大値Vmax以上である場合(Act33のYes)、Act34として、第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げることで、減圧する。一方CPU71は、減圧側の第2循環ポンプ36の駆動電圧V−が調整最大値Vmax未満であり、調整可能範囲内にあれば(Act33のNo)、Act35として、第2循環ポンプ36の駆動電圧を上げることで、減圧する。
Act36においてCPUは、ホスト制御装置13からの指令による循環終了の指示を検出したか否かを確認する。CPU71は、ホスト制御装置13からの指令による循環終了の指示を検出しなければ、Act36においてNoと判定してAct25へと戻る。かくして、CPU71は、Act36において循環終了の指示を検出するまで、Act25〜Act35のフィードバック制御処理を繰り返す。そして、CPU71は、ホスト制御装置13からの指令により循環終了の指示を検出すると、(Act36のYes)、中間タンク32の開閉バルブ37を閉じ、中間タンク32を密閉する(Act37)。さらにCPU71は、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の駆動を停止し、循環処理を終了する(Act38)。
実施形態のインクジェット記録装置1によれば、循環装置30は、第1駆動パルスをスタートさせてからn_minミリ秒後に第2駆動パルスをスタートさせる。したがって、第1駆動パルスの位相と第2駆動パルスの位相は、n_minミリ秒ずれる。第1駆動パルスの位相と第2駆動パルスの位相とがずれていることで、それぞれの駆動パルスにより駆動する第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36により発生する脈動が互いに打ち消しあうと考えられる。したがって、液体吐出ヘッド20内のインク圧力の変動が小さくなる。
また、実施形態のインクジェット記録装置1によれば、循環装置30は、位相差決定モードにより位相差n_minを決定する。すなわち、循環装置30は、位相差決定モードでは、第1駆動パルスの位相と第2駆動パルスの位相とのずれnを様々に変化させる。そして、それぞれのずれnごとに液体吐出ヘッド20内の圧力の変動の大きさを示す変動値を導出する。さらに、導出した変動値のうち最も値が小さいものについてのずれnを、位相差n_minとして決定する。
単純に位相をずらして打ち消し合わせるのであれば、第1駆動パルスの位相と第2駆動パルスの位相とを逆位相で駆動させると良いようにも思われる。第1駆動パルスの位相と第2駆動パルスの位相とを逆位相で駆動させるとは、位相差n_minを1/2周期とすることである。しかしながら、最適な位相差は、1/2周期ではない場合が多いと考えられる。なぜならば、第1循環ポンプ33と液体吐出ヘッド20との間の管路長と、第2循環ポンプ36と液体吐出ヘッド20との間の管路長とが等しくない場合が多いからである。管路長が等しくないことは、最適な位相差が変化する1つの要因として考えられる。その他、管路抵抗などの循環路31の状態、インクIの比重又は粘度などのインクIの状態、及び様々な要因によっても最適な位相差は変化すると考えられる。したがって、最適な位相差は1/2周期ではなく、また、様々な要因によって変化し得ると考えられる。以上より、循環装置30は、位相差決定モードを用いることで、理論計算などによって位相差n_minを決定するよりも、インク圧力の変動を抑えるのにより適した位相差n_minを決定することができる。
また、実施形態のインクジェット記録装置1によれば、循環装置30は、循環ポンプ33,36として圧電ポンプ60を用いるため、構成が単純であるとともに、材料選定が容易である。すなわち、圧電ポンプ60はモーターやソレノイド等の大きな駆動源が不要であり、一般的なダイヤフラムポンプ、ピストンポンプ、チューブポンプよりも小型にすることができる。また、例えば、チューブポンプを用いればチューブとインクが接触する可能性が有るため、チューブ又はインクの劣化が生じないような材料選定をする必要がある。一方、圧電ポンプ60としたことで、材料選定が容易である。例えば本実施形態においては圧電ポンプ60の接液部品を耐薬品性に優れるSUS316L、PPS,PPA、ポリイミドで構成することが可能である。
また、実施形態のインクジェット記録装置1によれば、液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド20の上流側と下流側の双方にて圧力を検出し、加圧する第1循環ポンプ33と第2循環ポンプ36により圧力をフィードバック制御することにより、ノズルのインク圧力を適性に維持することが可能となる。このため、例えば経時的にポンプ性能が変化した場合であっても適正な圧力制御を実現することができる。
また、上記実施形態においては、電圧を上げると加圧でき、電圧を下げると減圧ができる上流側の第1循環ポンプ33と、電圧を上げることで減圧、電圧を下げることで加圧できる下流側の第2循環ポンプ36を用いたことで、駆動電圧が調整可能範囲を超える場合に、他のポンプを用いることができるため、高精度の制御が実現できる。また、循環装置30に、第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、補給ポンプ53、第1圧力センサー39a、第2圧力センサー39b、液位センサー54、制御基板、及びその他のインク供給、循環、圧力調整の制御に必要な機能が集約している。このため、大型の据え置き型の循環装置に比べ、インクジェット記録装置1の本体と液体吐出装置10との間の電気的接続が簡略化できる。また、循環路31及び供給路52などの流路が循環装置30に集約されていることで、流路の構成を簡略化できる。この結果、インクジェット記録装置1の小型化、軽量化及び低コスト化が可能である。
また、液体吐出装置10において制御基板上にフィードバック制御に必要な部品が一体に搭載されていることから、通信インターフェース73にはそれほど高速な応答を要求されない動作指示や状態連絡等の情報データしか流れないため、通信インターフェース73のデータ転送速度の要求を緩和できるという効果も得られる。
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
液体吐出装置は、中間タンク32を設けないものであっても良い。以下、中間タンク32を設けない場合の液体吐出装置10Aについて、図8を参照して説明する。図8は液体吐出装置10Aの構成を示す説明図である。なお、液体吐出装置10Aは、中間タンク32を設けないことを除いては上記実施形態にかかる液体吐出装置10と同様であるため共通する説明を省略する。
図8に示すように、液体吐出装置10Aは、上流タンク34と下流タンク35との間の循環路31に、大気開放可能なカートリッジ51を配置する。カートリッジ51は、中間タンクとしての役割も果たす。なお、カートリッジ51は常時大気開放してもよい。液体吐出装置10Aにおいても上記第実施形態の液体吐出装置10と同様の効果が得られる。また、カートリッジ51を中間タンクとしても用いることで、構成を省略することができる。
上記の実施形態では、上流タンク34内の空気圧を測定することで第2流路31bの圧力を間接的に計測した。しかしながら、液体吐出装置は、第2流路31bの圧力を計測することができるその他の構成でも良い。例えば、上流タンク34は無くても良い。上流タンク34及び第1圧力センサー39aに代えて、例えば液体の圧力を測定することができる圧力センサーを第2流路31b上に設ける。当該圧力センサーは、第2流路31bの圧力を測定する。同様に、液体吐出装置は、下流タンク35は無くても良い。液体吐出装置は、第2流路31bと同様に、下流タンク35及び第2圧力センサー39bに代えて、例えば液体の圧力を測定することができる圧力センサーを用いることで、第3流路31cの圧力を計測する。
第1循環ポンプ33は、複数のポンプから成るポンプ群であっても良い。このようにすることで、第1循環ポンプ33が1つのポンプである場合よりも、液体を送る能力が高くなる。また、第2循環ポンプ36は、複数のポンプから成るポンプ群であっても良い。このようにすることで、第2循環ポンプ36が1つのポンプである場合よりも、液体を送る能力が高くなる。第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36のうちの少なくともいずれかがポンプ群である場合、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36のうちの3つのポンプは、第1〜第3のポンプの一例である。ただし、第1〜第3のポンプは、第1循環ポンプ33のうちの少なくとも1つのポンプと、第2循環ポンプ36のうちの少なくとも1つのポンプとを含むものとする。
位相差を数値計算によって求める場合、ポンプの数が増えるほどその計算は複雑になると考えられる。対して、位相差決定モードを用いて位相差を決定する場合には、ポンプの数が増えても位相差を決定するための手間はほとんど変わらないと考えられる。
第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36以外に、循環路31上にさらに循環ポンプ(以下「第3の循環ポンプ」という。)が設けられていても良い。この場合、第1駆動パルスと第2駆動パルスとに位相差(以下「第1の位相差」という。)を持たせるだけでなく、第3の循環ポンプの駆動パルス(以下「第3駆動パルス」という。)と第1の駆動パルスとに位相差(以下「第2の位相差」という。)を持たせても良い。この場合、例えば、循環装置は、位相差決定モードでは、例えば第1の位相差と第2の位相差との2つの位相差の組み合わせを様々に変化させて変動値Dを導出することで、圧力変動が小さくなる位相差の組み合わせを決定することができる。また、さらに多数の循環ポンプが循環路31上に設けられていても良い。この場合も、循環装置は、同様に位相差の組み合わせを決定することができる。
以上説明した実施形態の循環装置の構成は限定されない。例えば液体吐出装置10,10Aは、インク以外の液体を吐出することもできる。なお、液体吐出装置が吐出する液体は、懸濁液などの分散液であっても良い。インク以外を吐出する液体吐出装置としては、例えばプリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出する装置等であっても良い。また他に、インク以外を吐出する液体吐出装置としては、例えば、人工的に組織又は臓器などを形成するための細胞などを含む液体を吐出する装置等であっても良い。
液体吐出ヘッド20は、上記の他、例えば静電気で振動板を変形してインク滴IDを吐出する構造、あるいはヒータ等の熱エネルギーを利用してノズルからインク滴IDを吐出する構造等でもよい。
また、上記実施形態において示す液体吐出装置は、インクジェット記録装置1に用いられる例であるが、これに限られるものではない。液体吐出装置は、例えば3Dプリンタ、産業用の製造機械、医療用途にも用いることが可能であり、小型軽量化及び低コスト化が可能である。
第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、及び補給ポンプ53として、圧電ポンプ60に代えて例えばチューブポンプ、ダイヤフラムポンプ、或いはピストンポンプ等を利用しても良い。
上記の実施形態では、第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36及び補給ポンプ53は、交流電圧により動作する。しかしながら、第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36及び補給ポンプ53は、直流電圧によって動作するものであっても良い。
なお、直流電圧も、交流を整流した脈流などであれば電圧は周期的に時間変化し、0でない周波数を持つ。したがって、第1駆動パルス及び第2駆動パルスが直流電圧であっても、第1駆動パルスと第2駆動パルスとは位相差を持つ。また、第1駆動パルス及び第2駆動パルスが、周期的に時間変化しないような直流(周波数0Hz)であっても、2つの駆動パルスのスタートタイミングが異なれば第1駆動パルスと第2駆動パルスとはスタートタイミングの差の分だけ位相差を持つとみなすことができる。
上記の実施形態では、圧電ポンプ60は、印加される電圧の周波数と等しい周波数で液体を送出する。しかしながら、ポンプは、種類によっては印加される電圧の周波数と異なる周波数で液体を送出する。循環装置は、印加される電圧の周波数と異なる周波数で液体を送出するポンプを第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36及び補給ポンプ53として用いても良い。この場合にも実施形態の循環装置は、インク圧力の変動を抑えることができる。また、ポンプは、種類によっては連続流を発生させる。循環装置は、連続流を発生させるポンプを第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36及び補給ポンプ53として用いても良い。連続流を発生させるポンプであっても、印加電圧の大きさの変動などに起因してインクの圧力に変動が起こると考えられる。したがって、実施形態の循環装置は、連続流を発生させるポンプを用いた場合もインク圧力の変動を抑えることができると考えられる。
上記の実施形態では、インクジェット記録装置1は、第1駆動パルスをスタートさせた後に第2駆動パルスをスタートさせた。しかしながら、インクジェット記録装置1は、第2駆動パルスをスタートさせた後に第1駆動パルスをスタートさせても良い。すなわち、図6のAct2とAct4とを入れ替え、図7のAct21とAct23とを入れ替えることに相当する。
上記の実施形態では、インクジェット記録装置1は、複数の液体吐出装置10を備えるとした。しかしながら、インクジェット記録装置は、液体吐出装置10を複数ではなく1つだけ備えるものであっても良い。
循環装置は、位相差決定モードを持たないものであっても良い。この場合、位相差n_minは、予め定められた時間、例えば駆動パルスの周期の1/2などとする。あるいは、位相差n_minは、管路長などに基づいて計算した理論値とする。なお、循環装置は、位相差決定モードを持つ場合であっても、n_minを予め定められた時間、例えば駆動パルスの周期の1/2など、あるいは理論値などを用いても良い。以上のようにして定められたn_minであっても、位相差0とする場合よりも液体ヘッド内の液体圧力の変動を抑えることができる。
上記の実施形態では、CPU71は、変数iの値が繰り返し回数k以上になるまで、すなわちk回、Act2〜Act9を繰り返した。しかしながら、CPU71は、その他の方法によってAct2〜Act9の繰り返しを終了するか否かの判定を行っても良い。例えば、CPU71は、変数nが1周期を超えた場合に繰り返しを終了する。あるいは、CPU71は、変数nがその他の予め定められた値を超えた場合に繰り返しを終了する。あるいは、CPU71は、変動値が減少から増加に転じた場合に繰り返しを終了する。すなわち、CPU71は、D[i−1]<D[i−2]且つD[i]>D[i−1]となった場合に繰り返しを終了する。以上のようにして繰り返しを終了するか否かの判定を行うことで、少ない繰り返し回数で好適なn_minを発見することができる場合があると考えられる。
nの初期値は0ではなくても良い。例えば、nの初期値は、前回決定した位相差n_minに近い値又は、n_minの理論値に近い値とする。このようにすれば、少ない繰り返し回数で好適なn_minを発見することができると考えられる。
変動値の最小値を求めるために、最適化問題を解くための種々のアルゴリズムを用いることもできる。最適化問題を解くためのアルゴリズムを用いることで、dtを一定として単純にAct2〜Act9を繰り返すよりも、少ない時間で位相差n_minを発見することができると考えられる。さらに、上記の実施形態ではn_minの値はdtの整数倍に限られるが、多くのアルゴリズムでは、n_minの値はdtの整数倍に限らない。したがって、種々のアルゴリズムを用いることで、より最適値に近い位相差n_minを導出することができると考えられる。
循環装置は、循環開始の指示を受けた後に位相差n_minを決定しても良い。すなわち、CPU71は、図7のAct21の処理の前に図6のAct1〜Act11の処理を行っても良い。
実施形態の循環装置は、インクジェット記録装置以外の装置に適用することもできる。
実施形態の循環装置は、液体に代えて気体などのその他の流体を循環させる場合にも適用することができる。
実施形態の循環装置の一形態について実施例により説明する。実施例は、実施形態の範囲を限定するものではない。
実施例の循環装置は、200Hzの周波数の交流駆動パルスを圧電ポンプに印加する構成とした。したがって、圧電ポンプの圧電アクチュエーターは、200Hzの周波数で振動する。なお、周波数が200Hzであるので、周期は5msである。この循環装置について、位相差(位相ずれ量)を0ms、2ms、3ms、4ms、5msとしたときの液体吐出ヘッド内のノズル面圧力の変動をそれぞれ測定した。この結果を図9のグラフに示す。
図9から、測定を行った中では位相ずれ量3msの場合にノズル面圧力の変動が最も小さいことが分かる。また、図9から、位相ずれ量2msの場合と位相ずれ量4msの場合とでは、位相ずれ量4msの場合の方がノズル面圧力の変動が小さいことが分かる。したがって、ノズル面圧力の変動が最小となる最適な位相ずれ量は、3ms〜4msの範囲内にあると考えられる。このことより、2つの圧電ポンプの位相を逆にした場合、すなわち位相ずれ量を周期の1/2(=2.5ms)とした場合に変動が最小にならない場合があることもわかる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インクジェット記録装置、10,10A…液体吐出装置、20…液体吐出ヘッド、30…循環装置、31…循環路、31a…第1流路、31b…第2流路、31c…第3流路、31d…第4流路、32…中間タンク(調整タンク)、33…第1循環ポンプ、34…上流タンク(第1タンク)、35…下流タンク(第2タンク)、36…第2循環ポンプ、38…モジュール制御部、39a,39b…圧力センサー、60…圧電ポンプ、71…CPU、72…記憶部、72a…プログラムメモリ、72b…RAM

Claims (5)

  1. 所定位相差の第1及び第2の駆動電圧を、第1及び第2のポンプへ印加させる制御部と、
    前記第1及び第2のポンプの駆動によって循環路に液体を循環させる循環部と、を具備する循環装置。
  2. 前記制御部は、複数の異なる位相差の第1及び第2の駆動電圧のそれぞれを前記第1及び第2のポンプへ印加して前記循環路における圧力の変動の大きさを示す変動値をそれぞれ取得し、前記それぞれの変動値のうちの最小の変動値に対応する位相差を前記所定位相差に設定する、請求項1に記載の循環装置。
  3. 前記ポンプは、圧電ポンプである、請求項1又は請求項2に記載の循環装置。
  4. 前記制御部は、所定位相差の第1及び第2の駆動電圧を、第1〜第3のポンプへ印加させ、
    前記循環部は、前記第1〜第3のポンプの駆動によって循環路に液体を循環させる、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の循環装置。
  5. 所定位相差の第1及び第2の駆動電圧を、第1及び第2のポンプへ印加させる制御部と、
    前記第1及び第2のポンプの駆動によって循環路に液体を循環させる循環部と、
    前記液体を前記循環路から吐出させる吐出部と、を具備する液体吐出装置。
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