JP2018144181A - 緊急脱出用具およびその取付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車事故や自動車火災による車室からの緊急脱出に好適で、脱出用工具の一端または両端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部やシートベルトを切断するカッターを備え、緊急時に車外へ迅速かつ安全に脱出できるとともに、自動車に簡便かつ安全に搭載し得、しかも脱出用工具の筒状軸部の強度を向上し安定かつ強固に握持して、確実かつ円滑にシートベルトを切断しウィンドガラスを破砕し得る、緊急脱出用具およびその取付け装置を提供すること。【解決手段】端部にシートベルト挿入溝3とシートベルトカッター4、またはウィンドガラスを破砕可能な尖端部を有するハンマー部を備えた緊急脱出用具であること。筒状の軸部周面に環状溝26を形成する。前記軸部周面に複数の凸状部27,28を軸方向に設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車事故や自動車火災による車室からの緊急脱出に好適で、脱出用工具の一端または両端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部やシートベルトを切断するカッターを備え、緊急時に車外へ迅速かつ安全に脱出できるとともに、自動車に簡便かつ安全に搭載でき、しかも脱出用工具の筒状軸部の強度を向上し安定かつ強固に握持して、確実かつ円滑にシートベルトを切断しウィンドガラスを破砕し得る、緊急脱出用具およびその取付け装置に関する。
自動車事故や自動車火災によって、ドアを開けられず運転手や同乗者が車室に閉じ込められた際、速やかに車外へ脱出する必要があり、そのためにはシートベルトを切断し身体の拘束を解除して、ウィンドガラスを破砕することが不可欠になる。
このため、近時では前記のような緊急時に備えて、車室にシートベルト切断具やウィンドガラス破砕具を車室に用意して置くことが望まれている。
このようなシートベルト切断具として、合成樹脂製の一対の板を離間してカッター本体を構成し、その一端をフック状に形成し、カッター本体の内側にカッターを突設し、その対向位置にたわみ部を変位可能に設け、このカッター本体とたわみ部の間のガイド間隔にシートベルトを挿入し、その端縁をカッターの刃先に当接し、カッター本体の柄を引き寄せてシートベルトを引き切るようにしたシートベルトカッターがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このシートベルトカッターは、小形かつ構成が簡単で安価に製作できるが強度が弱く、シートベルトを円滑かつ容易に切断できない問題があった。
また、ウィンドガラスの破砕具として、発炎筒の先端部に管状の工具本体を嵌合し、該工具本体の先端に尖端形状のハンマー部を螺着し、これを常時は車室の定位置に設置し、使用時は発炎筒を保持し、ハンマー部の尖端部をウィンドガラスに打ち突けてウィンドガラスを破砕後、発炎筒を点火する緊急脱出工具がある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この緊急脱出工具は、工具本体を発炎筒の先端部に嵌合しているため、ハンマー部をウィンドガラスに打ち突ける際、衝撃によって工具本体が変位し、破砕力が低下してウィンドガラスを確実かつ速やかに破砕できなくなる問題があった。
しかも、これらのものは工具本体にシートベルトカッターまたはハンマー部の一方を設けているため、シートベルトを切断し、またはウィンドガラスを破砕し得ても、その後にウィンドガラスを破砕したり、シートベルトを切断することできず、確実に車室内での閉じ込め状態を解消できないため、車外に速やかに脱出することができないという問題がある。
このため、近時では工具本体にシートベルトカッターとハンマー部の双方を設け、車外へ速やかに脱出し得るようにしたものが種々提案されている。
例えば、上面部材と下面部材とからなる把柄体の上面部材側に尖端形状の槌部材を固着し、上面部材の先端側半部に凹溝を形成し、下面部材の先端側半部に波状の刃先を形成した刀身を突設し、該刀身を凹溝内に嵌合可能に構成し、前記槌部材によってウィンドガラスを破砕可能にするとともに、把柄体の開口先端部をシートベルトに挿入し、シートベルトを把柄体の内部に挟んで押し込み、刃先で切断するようにしたシートベルト切断具がある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、このシートベルト切断具は、ウエイトを埋設しているものの比較的軽量で、槌
部材によってウィンドガラスを確実に破砕することが難しく、しかもシートベルトの切断時に把柄体の開口先端部をシートベルトに挿入し難く、緊急時に速やかに切断できない等の問題があった。
また、他の緊急脱出用具として、先端にハンマー部を突設した本体の他端に中空部を設け、この中空部にハサミを出し入れ可能に収容し、これを保持ケースの両端部に突設した一対の挟持部に保持して取付け、この挟持部にシートベルトを挿通して掛け止めるようにしたものがある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、この緊急脱出用具は、その使用に際して緊急脱出用具をシートベルトから取外し、本体の他端からハサミを取り出してシートベルトを切断後、ハンマー部をウィンドガラスに打ち付けて破砕してから車外へ脱出するため、手間が掛かり迅速に脱出できないという問題がある。
更に 、他の緊急脱出用具として、工具のグリップの先端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部を突設し、その近接位置にシートベルトを挿入可能な切欠溝と、該ベルトを切断可能なカッターを取付け、これをドアポケットまたはホルダーに立て掛けて収容し、或いはコンソ−ルボックス内に横置きに収容するようにしたものがある(例えば、特許文献5参照)。
しかし、この緊急脱出用具は、カッターによってシートベルトを確実に切断することが難しく、また比較的軽量のため、ハンマー部によってウィンドガラスを確実に破砕することができず、しかも車室に不安定に収容されているため、自動車の走行中に緊急脱出用具がドアポケットまたはホルダー若しくはコンソ−ルボックス内で動揺し振動して異音が発生する等の問題があった。
このような問題を解決するものとして、出願人は、炭酸ガスを充填した消火ガスボンベの外端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部を突設し、消火ガスボンベを装着するボンベホルダーを囲繞する外筒の側部にシートベルト挿入溝とカッターを設け、自動車火災の消火に対応するとともに、シートベルトの切断とウィンドガラスの破砕に対応させるようにした消火ガス噴射器具を開発し、これを車室のドアポケットに収容するようにしたものを提案している(例えば、特許文献6参照)。
更に、出願人は、炭酸ガスを充填した消火ガスボンベの外端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部を突設し、消火ガスボンベを装着するボンベホルダーを囲繞する照明筒に複数の灯具を点灯可能に配置し、この照明筒の外側に外筒を配置し、該外筒の側部にシートベルト挿入溝とカッターを設け、自動車火災の消火時の破封と消火後の避難に対応させて、灯具を点灯するとともに、シートベルトの切断とウィンドガラスの破砕に対応させるようにした消火ガス噴射器具を開発し、これを車室のドアポケットに収容するようにしたものがある(例えば、特許文献7参照)。
しかし、これらの消火ガス噴射器具は、シートベルトの切断とウィンドガラスの破砕の他に、自動車火災の消火に対応させているため、構成が複雑で高価になるとともに、車室に不安定に収容され自動車の走行中に動揺して振動する等の問題があった。
特許第2820872号公報 特開2007−181902号公報 特許第2613182号公報 特公平7−53350号公報 特許第5773778号公報 特許第5148623号公報 特許第5757939号公報
本発明はこのような問題を解決し、自動車事故や自動車火災による車室からの緊急脱出に好適で、脱出用工具の一端または両端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部やシートベルトを切断するカッターを備え、緊急時に車外へ迅速かつ安全に脱出できるとともに、自動車に簡便かつ安全に搭載でき、しかも脱出用工具の筒状軸部の強度を向上し安定かつ強固に握持して、確実かつ円滑にシートベルトを切断しウィンドガラスを破砕し得る、緊急脱出用具およびその取付け装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、端部にシートベルト挿入溝とシートベルトカッター、またはウィンドガラスを破砕可能な尖端部を有するハンマー部を備えた緊急脱出用具において、筒状の軸部周面に環状溝を形成するとともに、前記軸部周面に複数の凸状部を軸方向に設け、自動車事故や自動車火災等における緊急脱出時にシートベルトを切断し、またはウィンドガラスを破砕する際、環状溝を手掛かりにして筒状の軸部周面を安定かつ強固に握持し、確実かつ安定してシートベルトを切断し、またはウィンドガラスを破砕し得るとともに、複数の凸状部によって軸部周面を異形断面に形成し、安定かつ強固な握持を実現し、軸部周面の補強と強度の強化を図るようにしている。
請求項2の発明は、凸状部をシートベルト挿入溝に沿って配置し、前記凸状部にシートベルトを載せて円滑にシートベルト挿入溝に導入し、シートベルトを円滑かつ速やかに切断し得るようにしている。
請求項3の発明は、筒状の軸端部に係合孔を形成し、該係合孔の内面にゴム製の保護カバーを係合可能に配置し、該保護カバーの内面にハンマー部を係合可能に配置し、常時はハンマー部の尖端部を隠蔽し、保護カバーによってハンマー部の尖端との接触を回避し、手指の怪我を防止するとともに、ウィンドガラスの破砕時は保護カバーをガラスに接触して変形し、尖端部を表出させて破砕し得るようにしている。
請求項4の発明は、係合孔を六角孔状に形成し、該係合孔に六角筒状の保護カバーを係合可能に配置し、該保護カバーの内側に六角孔状の係合孔を形成し、該係合孔にハンマー部と同体の六角柱状部を係合可能に配置し、筒状の軸部と保護カバーとハンマー部とを密接して強固に構成し得るようにしている。
請求項5の発明は、ハンマー部の内部にネジ孔を形成し、該ネジ孔に支持ロッドの一端を螺着し、該支持ロッドの他端部を筒状の軸部内に配置したナットに螺着し、ハンマー部によるウィンドガラスの破砕時における衝撃を吸収するようにしている。
請求項6の発明は、保護カバーの内側にハンマーホルダーを係合可能に配置し、該ホルダー−に支持ロッドの一端を螺着して連結し、前記ハンマーホルダーの係合孔にハンマー部を収容し、該ハンマー部を止め輪を介して係合孔に連結し、ハンマー部によるウィンドガラスの破砕時における衝撃を保護カバーに吸収させるとともに、ハンマー部をハンマーホルダーに連結し、ハンマー部の小形軽量化を図るようにしている。
請求項7の発明は、支持ロッドの一端をハンマー部に係合可能に配置し、支持ロッドの他端を筒状の軸端部の係合孔の外部に係合可能に配置し、支持ロッドの短縮化を図って、支持ロッドの筒状軸部内における占有スペースを抑制し、筒状の軸部内に例えば発炎筒のような筒状の収容物を収納し得るようにしている。
請求項8の発明は、筒状の軸端部の内部に筒状部材を収容し、該筒状部材の一端を支持ロッドの他端と離間して配置し、ハンマー部によるウィンドガラスの破砕時における筒状部材の誤動作や損傷を防止し得るようにしている。
請求項9の発明は、ハンマー部を配置した筒状の軸部内に複数の灯具を配置し、該灯具の外側に照明レンズを囲繞して配置し、該照明レンズの外側に透明または半透明のハウジングを配置し、灯具の照明を照明レンズ内で乱反射させ、照明の輝度を向上して遠方からの視認性を向上し、車両に対する注意を喚起し、車外脱出後の避難の安全性を図るようにしている。
請求項10の発明は、照明レンズを透明な中空筒状に形成し、該照明レンズの内外面に多数の凹溝を互いに交差して配置し、灯具の照明を照明レンズ内で乱反射し、レンズ外部に透過した放射光を細断して多数の放射束を形成し、周囲からの視認性を向上するようにしている。
請求項11の発明は、照明レンズの開口側を閉塞するキャップを透明または半透明部材で形成し、灯具の照明をキャップを透過して外部へ放射し、照明光を広範囲に放射して注意を喚起するようにしている。
請求項12の発明は、端部にシートベルト挿入溝とシートベルトカッター、またはウィンドガラスを破砕可能な尖端部を有するハンマー部を備えた緊急脱出用具を保持可能な緊急脱出用具の取付け装置において、緊急脱出用具の筒状の軸部周面に環状溝を形成するとともに、該軸部周面に複数の凸状部を軸方向に設け、該軸部周面を挟持可能な握持筒を支持板の一側に配置し、該支持板の一側に略L字形の一対の掛止片を突設し、該掛止片を支持壁の外面に掛け止め可能に設ける一方、前記支持板の一側に斜状に突設した係合片を複列に配置し、該係合片を支持壁の内面に係合可能に配置し、緊急脱出用具を簡便かつ安定して保持し、自動車内での安全な搭載を実現するようにしている。
請求項13の発明は、握持筒に緊急脱出用具の筒状の軸部を立設して保持可能にし、緊急脱出用具を車室に簡便かつ安定して設置するようにしている。
請求項1の発明は、筒状の軸部周面に環状溝を形成するとともに、前記軸部周面に複数の凸状部を軸方向に設け、自動車事故や自動車火災等における緊急脱出時にシートベルトを切断し、またはウィンドガラスを破砕する際、環状溝を手掛かりにして筒状の軸部周面を安定かつ強固に握持し、確実かつ安定してシートベルトを切断し、またはウィンドガラスを破砕し得るとともに、複数の凸状部によって軸部周面を異形断面に形成し、安定かつ強固な握持を実現し、軸部周面の補強と強度の強化を図ることができる。
請求項2の発明は、凸状部をシートベルト挿入溝に沿って配置したから、前記凸状部にシートベルトを載せて円滑にシートベルト挿入溝に導入し、シートベルトを円滑かつ速やかに切断することができる。
請求項3の発明は、筒状の軸端部に係合孔を形成し、該係合孔の内面にゴム製の保護カバーを係合可能に配置したから、保護カバーの内面にハンマー部を係合可能に配置し、常時はハンマー部の尖端部を隠蔽し、保護カバーによってハンマー部の尖端との接触を回避し、手指の怪我を防止するとともに、ウィンドガラスの破砕時は保護カバーをガラスに接触して変形し、尖端部を表出させて破砕することができる。
請求項4の発明は、係合孔を六角孔状に形成し、該係合孔に六角筒状の保護カバーを係合可能に配置し、該保護カバーの内側に六角孔状の係合孔を形成し、該係合孔にハンマー部と同体の六角柱状部を係合可能に配置したから、筒状の軸部と保護カバーとハンマー部とを密接して強固に構成することができる。
請求項5の発明は、ハンマー部の内部にネジ孔を形成し、該ネジ孔に支持ロッドの一端を螺着し、該支持ロッドの他端部を筒状の軸部内に配置したナットに螺着したから、ハンマー部によるウィンドガラスの破砕時における衝撃を吸収することができる。
請求項6の発明は、保護カバーの内側にハンマーホルダーを係合可能に配置し、該ホルダーに支持ロッドの一端を螺着して連結し、前記ハンマーホルダーの係合孔にハンマー部を収容し、該ハンマー部を止め輪を介して係合孔に連結したから、ハンマー部によるウィンドガラスの破砕時における衝撃を保護カバーに吸収させるとともに、ハンマー部をハンマーホルダーに連結して、ハンマー部の小形軽量化を図ることができる。
請求項7の発明は、支持ロッドの一端をハンマー部に係合可能に配置し、支持ロッドの他端を筒状の軸端部の係合孔の外部に係合可能に配置したから、支持ロッドの短縮化を図って支持ロッドの筒状の軸部内における占有スペースを抑制し、筒状の軸部内に例えば発炎筒のような筒状の収容物を収納することができる。
請求項8の発明は、筒状の軸端部の内部に筒状部材を収容し、該筒状部材の一端を支持ロッドの他端と離間して配置したから、ハンマー部によるウィンドガラスの破砕時における筒状部材の誤動作や損傷を防止することができる。
請求項9の発明は、ハンマー部を配置した筒状の軸部内に複数の灯具を配置し、該灯具の外側に照明レンズを囲繞して配置し、該照明レンズの外側に透明または半透明のハウジングを配置したから、灯具の照明を照明レンズ内で乱反射させ、照明の輝度を向上して遠方からの視認性を向上し、車両に対する注意を喚起し、車外脱出後の避難の安全性を図ることができる。
請求項10の発明は、照明レンズを透明な中空筒状に形成し、該照明レンズの内外面に多数の凹溝を互いに交差して配置したから、灯具の照明を照明レンズ内で乱反射し、レンズ外部に透過した放射光を細断して多数の放射束を形成し、周囲からの視認性を向上することができる。
請求項11の発明は、照明レンズの開口側を閉塞するキャップを透明または半透明部材で形成したから、灯具の照明をキャップを透過して外部へ放射し、照明光を広範囲に放射して注意を喚起することができる。
請求項12の発明は、緊急脱出用具の筒状の軸部周面に環状溝を形成するとともに、該軸部周面に複数の凸状部を軸方向に設け、該軸部周面を挟持可能な握持筒を支持板の一側に配置し、該支持板の一側に略L字形の一対の掛止片を突設し、該掛止片を支持壁の外面に掛け止め可能に設ける一方、前記支持板の一側に斜状に突設した係合片を複列に配置し、該係合片を支持壁の内面に係合可能に配置したから、緊急脱出用具を簡便かつ安定して保持し、自動車内での安全な搭載を実現することができる。
請求項13の発明は、握持筒に緊急脱出用具の筒状の軸部を立設して保持可能にしたから、緊急脱出用具を車室に簡便かつ安定して設置することができる。
本発明を適用した緊急脱出用具を示す正面図である。 図1の右側面図である。 図1の平面図である。 図1の底面図である。 本発明を適用した緊急脱出用具を反転して示す斜視図である。 本発明を適用した緊急脱出用具の要部を分解して示す斜視図である。
図3のA−A線に沿う断面図である。 本発明を適用した緊急脱出用具によるシートベルトの切断状況を示す正面図で、ある。 本発明を適用した緊急脱出用具のハンマー部によるウィンドガラスの破砕状況を示す拡大図で、一部を断面図示している。 本発明を適用した緊急脱出用具の取付け装置による緊急脱出用具の取付け状況を示す斜視図である。 前記緊急脱出用具の取付け装置の使用状態を示す断面図で、自動車のドアポケットに緊急脱出用具を取付けている。 本発明を適用した緊急脱出用具の取付け装置を拡大して示す斜視図である
本発明の第2の実施形態に適用した緊急脱出用具を示す正面図である。 図13の右側面図である、 第2の実施形態に適用した緊急脱出用具を示す斜視図である。 図13の平面図である、 図13の底面図である、
図14のB−B線に沿う断面図で、若干拡大図示している。 図14のC−C線に沿う断面図で、若干拡大図示している。 第2の実施形態の要部を分解して示す斜視図で、各種灯具の取付け状況と照明レンズと、その外側ハウジングとキャップを示している、 第2の実施形態の要部を分解して示す斜視図で、各ハウジングと支持ロッド、保護カバー、ハンマーホルダー、止め輪、ハンマー部の組み付け状況を示している。
第2の実施形態に適用した緊急脱出用具を反転して示す斜視図で、灯具周辺の外側ハウジングとキャップを示している。 第2の実施形態を適用した緊急脱出用具によるシートベルトの切断状況を示す正面図である。 第2の実施形態を適用した緊急脱出用具のハンマー部によるウィンドガラスの破砕状況を示す拡大図で、一部を断面図示している。 第2の実施形態を適用した緊急脱出用具の照明状況を示す斜視図である。
本発明の第3の実施形態に適用した緊急脱出用具を示す正面図である。 図26の右側面図である。 図27の平面図である。 図27の底面図である。 第3の実施形態に適用した緊急脱出用具を反転して示す斜視図である。 図29のD−D線に沿う断面図である。
第3の実施形態の要部を分解して示す斜視図で、キャプとケース本体、その内部に収納する発炎筒を示している。 第3の実施形態を適用した緊急脱出用具によるシートベルトの切断状況を示す正面図である。 第3の実施形態を適用した緊急脱出用具のハンマー部によるウィンドガラスの破砕状況を示す拡大図で、一部を断面図示している。
以下、本発明を自動車に搭載する緊急脱出用具に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図13において1は筒状の救命具本体で、軸方向に二つ割りした合成樹脂製の分割コア1a,1bを接合して構成され、該分割コア1a,1bは周面を内外二重に構成して強度を強化している。
前記救命具本体1の一端にシートベルト2を挿入可能なシートベルト挿入溝3が斜状に開口して形成され、その奥部にカッター4が斜状に取付けられている。図中、5a,5bは救命具本体1の一端の側方に突設したサイドノーズ部で、それらの接合部に前記カッター4が取付けられている。
前記分割コア1a,1bの内部は、水平な複数のスペーサ6〜9に連結されて補強され、その離間したスペーサ8,9間に半円筒状の筒状ガイド10,10が対向して配置され、該スペーサ10,10の内側に複数の補強片11が連結されている。
前記筒状ガイド10の内側に支持ロッド12が配置され、該ロッド12は両端部にネジ部13,14が設けられ、これらの螺軸端部をスペーサ片8,9の外側に突出して配置している。
前記スペーサ8の外側に中空六角筒状のナット受15が突設され、該ナット受15に収容したナット16に前記ネジ部13がねじ込まれて固定されている。図中、17は前記ナット受15を分割コア1a,1bの内面に連結する架橋片である。
一方、スペーサ9の外側に六角筒状のハンマー押え18が突設され、該ハンマー押え18の内側の六角孔状の係合孔18aに、ゴム製の六角筒状の保護カバー19が収容されている。前記保護カバー19の内側の六角孔状の係合孔19aに六角ナット状のハンマー部20が収容され、その内部のネジ孔に前記ネジ部14がねじ込まれている。
前記ハンマー部20は金属製の六角ナット状に形成され、その一端に円錐状の尖端部20aが形成され、該尖端部20aを介して自動車のウィンドガラス21を破砕可能にしている。
前記尖端部20aは、保護キャップ19と同高または保護カバー19の端面以下に配置され、尖端部20aへの接触による手指の怪我を防止可能にしている。
図中、22は分割コア1a,1bの内面に突設された補強リブ、23は筒状ガイド10の間に収容されたコイルバネ状のバランスウェイトで所定の重量を備え、その両端をスペーサ8,9の内面に係合可能に収容され、救命具本体1にバランスウェイト23の重量(実施形態では54g)を付与して、ハンマー部20の使用時における破砕力を強化させている。
図中、24は救命具本体1の周面を保持する手指、25は救命具本体1の胴部中間に形成した環状溝で、当該部を保持する手指24の滑り止めと補強用に機能し、該環状溝25にOリング26を装着し、滑り止めの強化と当該部の装飾を図るようにしている。
27〜29は救命具本体1の周面に縦方向に突出成形した凸状部で、分割コア1a,1bの接合部に沿って形成され、救命具本体1の横断面を異形に形成し、当該部の補強と握持の容易化と手指24の滑り止めに機能している。
前記救命具本体1はアタッチメント30を介して、自動車の例えばドアポケット31の内側に立位姿勢で収容されている。前記アタッチメント30は合成樹脂によって一体成形され、これは横長矩形の支持板31と、該支持板31の外周面の両側に斜め上向きに突設された複数の板状の係合片32と、該支持板31の外周面の両側に略L字形状に突設された掛止片33と、支持板31の内周面に連結された略C字形断面の握持筒34とを備えている。
前記アタッチメント30の使用時は、握持筒34に救命具本体1の筒状周面を握持して保持し、一対の掛止片33をドアポケット31の仕切壁35の上端部に掛け止め、その内面に係合片32を係合し、該係合片32の弾性によって救命具本体1を保持したアタッチメント30の立位姿勢を維持可能にしている。
前記アタッチメント30に保持した救命具本体1を使用する場合は、係合片32の弾性に抗して掛止片33をドアポケット31の仕切壁35から引き抜き、握持筒34から救命具本体1を引き離すことによって、救命具本体1を使用可能にしている。
このように構成した救命具本体1は、全体を筒状に形成し、その一端部にシートベルト挿入溝3とそのカッター4を設け、他端部にハンマー部20を設け、その筒状部から従来の消火ガスボンベを無くしているから、軽量で体裁が良く、また筒状周面を保持する際は消火ガスボンベのような冷涼感がなく快適に使用し得る。
また、前記ハンマー部20の周囲は保護カバー19で囲繞されているから、ハンマー部20の尖端20aに接触して怪我をする惧れがない。
しかも、救命具本体1の筒部周面の中間に環状溝26を形成し、これにOリング25を装着しているから、当該部の補強を図れるとともに、救命具本体1の使用時に筒状周面を保持してシートベルト2を切断し、またハンマー部20を使用してウィンドガラス21を破砕する際、手指24の滑りを防止し安全かつ確実に使用し得る。
また、救命具本体1の軸方向に、分割コア1a,1bの接合部に沿って凸状部27〜29を形成しているから、救命具本体1の周面の補強を図れるとともに、安定かつ強固に保持して手指24の滑りを防止し、安定かつ確実な使用を図れるようになる。この状況は図8のようである。
したがって、救命具本体1はシートベルト挿入溝3の開口部の延長線上に凸状部27〜29が形成されているから、凸状部27〜29にシートベルト2を載せて円滑かつ容易にシートベルト挿入溝3に導入し、切断し得る。
一方、ハンマー部20によってウィンドガラス21を破砕する場合、保護カバー19の先端部がウィンドガラス21に接触して変形し、ハンマー部20の尖端部20aが表出してウィンドガラス21に接触し破砕するから、安全に破砕されるとともに、破砕片の飛散を防止し得る。この状況は図9のようである。
その際、前記ハンマー部20の破砕時における衝撃は、支持ロッド12を介して他端のナット16と係合するナット受15に支持されて吸収される。
また、ハンマー部20は基部が六角ナット状に形成され、これが六角筒状のゴム製の保護カバー19を介して六角筒状のハンマー押え18に緊密に嵌合しているから、ハンマー部20やハンマー押え18の衝撃や衝撃音を吸収し、これらの緩みやガタを防止して長期に亘る使用を図れる。
一方、前記アタッチメント30は、支持板31の外周面の両側に略L字形状の掛止片33を突設し、これを仕切壁35の上端部に容易に掛け止められて、簡便に取付けられる。
その際、支持板31に複数の板状の係合片32を斜状に突設し、これを仕切壁35の内面に係合可能にしているから、係合片32の弾性によってアタッチメント30の位置ずれや脱落を防止し、救命具本体1を定位置で保持し得る。
更に、握持筒34を略C字形断面の筒状に形成しているから、その弾性によって救命具本体1の筒状周面を着脱可能に保持し簡便に保持し得る。
図13乃至図25は本発明の第2の実施形態を示し、前述の構成と同一の構成部分には同一の符号を用いている。
この実施形態は救命具本体1の一端に、シートベルト挿入溝3とシートベルトカッター14を設け、この他端にハンマー部20とその尖端部20aを設ける基本的な構成を備え、これに自動車を脱出後の避難用と、走行する他の自動車への注意を喚起する警告灯を設けている。
この実施形態は救命具本体1を縦方向に二つ割りに形成する代わりに、縦方向に4分割に構成し、その略楕円管状のハウジング36a〜36dの縦方向に、凸部状として平坦面37a〜37dを突設し、これらをシートベルト挿入溝3と同軸方向に配置している。
このうち、救命具本体1の一端のハウジング36aの端面に凹穴38が形成され、該凹穴38の中央にネジ孔39が形成されている。
前記凹穴38に皿状のワッシャ−40を介してマグネット板41が収容され、該マグネット板41の通孔42にビス43を挿入し、これを前記ネジ孔39にねじ込んで固定している。
そして、自動車を脱出し後述する灯具を点灯後、マグネット板41を車体表面に吸着して救命具本体1を略水平に設置し、救命具本体1を保持する煩雑を解消し得るようにしている。
前記ハウジング36aの端部と、隣接するハウジング36bの端部に狭小な環状溝44,45が形成され、該ハウジング36bと隣接するハウジング36cとの間に幅広な環状溝46が形成されている。
また、ハウジング36cと隣接するハウジング36dとの間に環状溝47が形成され、この環状溝44〜47と前記平坦面37a〜37dとが、救命具本体1を保持する際の滑り止めと強固な握持を形成可能にしている。
前記ハウジング36aの他端部にマウントホルダー48が突設され、該ホルダー48の内側に大径のネジ孔49が形成され、該ネジ孔49にセットアップビス50がねじ込まれている。
前記セットアップビス50の中央にネジ孔51が形成され、該ネジ孔51に支持ロッド12のネジ部13がねじ込まれている。
図中、86はハウジング36bの内側に突設した補強板、52はハウジング36cの内側に配置した制御ユニットで、その先端部に灯具としてLEDからなるトップランプ53が取付けられている。
前記ハウジング36bとハウジング36cとの間に、基板ベース54が配置され、該ベース54に柱状の基板ホルダー55が立設され、該ホルダー55の側面に3個の縦長の基板56が略三角柱状に組み込まれ、これらの基板56に灯具である矩形板状の3個のLEDランプ57が取付けられている。図中、60は基板ベース54に突設した支持ホルダーである。
図中、58は基板ホルダー55の一端に突設された略U字形状のランプホルダーで、前記制御ユニット52の先端部に位置して、トップランプ53を保持している。基板ホルダー55の中央に通孔59が形成され、該通孔59に支持ロッド12が挿入されている。
前記トップランプ53とLEDランプ57は救命具本体1に内蔵したDC電源(図示略)に給電され、この電源回路に操作スイッチ61が接続されている。
前記操作スイッチ61はハウジング36bの端部に形成した開口部62に取付けられ、その押圧操作によって点灯、点滅、消灯を順次段階的に操作可能にしている。
前記基板ベース54上に照明レンズ63が立設され、該レンズ63はトップランプ53とLEDランプ57の外側を囲繞して配置され、その形状はハウジング36cより若干小形に形成されている。
前記照明レンズ63は透明な合成樹脂によって中空筒状に成形され、その内面に多数の凹溝64が軸方向に形成され、その外面に多数の凹溝65が水平方向に形成されている。
前記凹溝64によって、トップランプ53とLEDランプ57の照明を精密に乱反射して外部へ放射し、この放射光を凹溝65によって上下に精密に分断し、矩形に分断した多数の放射束を外部へ照射可能にしている。
前記ハウジング36cは照明レンズ63と同質の透明な合成樹脂によって中空筒状に成形され、照明レンズ63からの照射光を透過して外部へ放射可能にされている。
前記ハウジング36cの先端部にハウジング36dが取付けられ、該ハウジング36dは照明レンズ63と同質の透明な合成樹脂によってキャップ状に成形され、照明レンズ63からの照射光を透過して外部へ放射可能にされている。
この場合、実施形態ではハウジング36dを半透明に構成し、ハウジング36cとハウジング36dからの放射光を相違させ、それらの輝度ないし光量を相違させて、遠方からの放射光を目立たせている。図中、66はハウジング36dの端部に形成した六角形孔状の係合孔である。
前記係合孔66に保護カバー19が係合して収容され、その係合孔19aに六角ナット状のハンマーホルダー67が係合して収容され、その係合孔68に軸状のハンマー部20が固定されている。
前記係合孔68の内面に環状溝69が形成され、またハンマー部20の周面に環状溝70が形成され、この環状溝69,70にC字形状の止め輪71が係合して取付けされ、ハンマー部20を固定している。
なお、この実施形態の救命具本体1を自動車に搭載する場合は、前述のアタッチメント30も用いてドアポケット31に設置する。
このように構成した救命具本体1は、全体を筒状に形成し、その一端部にシートベルト挿入溝3とそのカッター4を設け、他端部にハンマー部20を設け、その筒状部から従来の消火ガスボンベを無くしているから、軽量で体裁が良く、また保持する際は消火ガスボンベのような冷涼感がなく快適に保持し得る。
また、前記ハンマー部20の周囲は保護カバー19で囲繞されているから、ハンマー部20の尖端部20aによって怪我をする惧れがない。
しかも、救命具本体1の周面に縦方向に平坦面37a〜37dを形成しているから、当該部の補強を図れるとともに、救命具本体1を握持する際の手掛かりになり、使用時に平坦面37a〜37dを保持してシートベルト2を切断し、またハンマー部20を使用してウィンドガラス21を破砕する際、手指24の滑りを防止し安全かつ確実に使用し得る。
更に、救命具本体1はシートベルト挿入溝3の開口部の延長線上に平坦面37a〜37dを形成しているから、平坦面37a〜37dにシートベルト2を載せて、円滑かつ容易にシートベルト挿入溝3に導入して切断し得る。この状況は図23のようである。
一方、ハンマー部20によってウィンドガラス21を破砕する場合、保護カバー19の先端部がウィンドガラス21に接触して変形し、ハンマー部20の尖端部20aが表出してウィンドガラス21に接触し破砕するから、破砕が安全に行なわれ、破砕片の飛散を防止し得る。この状況は図24のようである。
その際、前記ハンマー部20の破砕時における衝撃は、支持ロッド12を介して他端の
セットアップビス50から、マウントホルダー48に支持されて吸収される。
この場合、ハンマー部20は基部が六角ナット状に形成され、これが六角筒状のゴム製の保護カバー19を介して係合孔66に緊密に嵌合しているから、ハンマー部20やハンマー押え18の衝撃や衝撃音を吸収し、これらの緩みやガタを防止して長期に亘る使用を図れる。
一方、トップランプ53とLEDランプ57は、操作スイッチ61によって簡単に点灯、点滅、消灯できるから速やかに使用でき、その照射光は照明レンズ63に乱反射されて、透明なハウジング36cとハウジング36dから放射され、その輝度を増量する。
したがって、シートベルト2を切断し、ウィンドガラス21を破砕して車外へ脱出後、周囲の車両に対し注意を喚起させ、かつその照明によって安全に避難し得る。
なお、自動車を脱出し、灯具53,57を点灯後、マグネット板41を車体表面に吸着して設置すれば、救命具本体1を保持する煩雑を解消し得る。
図26乃至図34は本発明の第3の実施形態を示し、前述の構成と同一の構成部分は同一の符号を用いている。この実施形態は救命具本体1の一端に、シートベルト挿入溝3とシートベルトカッター14を設け、この他端にハンマー部20とその尖端部20aを設ける基本的な構成を備え、これに救命具本体1の内部に、自動車を脱出後、他の自動車への注意を喚起するために、前記灯具の代わりに発炎筒72を内部に収容している。
この実施形態は、救命具本体1の内部に市販の発炎筒72を収容する合成樹脂製のケース本体73と、ケース本体73の開口側に水密に装着する合成樹脂製のキャップ74とから構成されている。
このうち、ケース本体73は有底中空の筒体に形成され、その筒状部を軸方向に二つ割りした合成樹脂製の分割コア73a,73bを接合して構成し、該分割コア73a,73bは周面を内外二重に構成して強度を強化している。
前記救命具本体1の一側部周面に環状溝75が形成され、この他側部周面に環状溝26,76が形成され、環状溝26にOリング25が装着されている。
そして、前記環状溝26,75,76およびOリング25によって、救命具本体1の周面を保持する際の滑り止めを図り、シートベルト2の切断やウィンドガラス21の破砕を確実に行なうようにしている。
前記ケース本体73の閉塞側に複数の仕切板77を離間して水平に配置し、この閉塞側の補強を図るとともに、ケース本体73内に発炎筒72の収容スペースを形成可能にしている。
図中、78はケース本体73の周面の中間部に形成したヒケ避けで、複数の放熱板を軸方向に離間して突設している。79はケース本体73の開口側の内面に形成したネジ部で、該ネジ部79にキャップ74のネジ部80をねじ込み、かつそれらの接続部にOリング(図示略)を介挿して、水密に装着している。
前記キャップ74は、その筒状部を軸方向に二つ割りした合成樹脂製の分割コア74a,74bを接合して構成し、その端部に六角孔状の係合孔81を形成し、この係合孔81に保護カバー19が係合して収容されている。
前記係合孔19aに六角ナット状のハンマーホルダー67が係合して収容され、その係合孔68に軸状のハンマー部20が固定されている。
前記係合孔68の内面に環状溝69が形成され、またハンマー部20周面に環状溝70が形成され、この環状溝69,70にC字形状の止め輪71が係合して取付けられて、ハンマー部20を固定している。前記ハンマー部20の構成および取付けは前記第2実施形態と同様である。
この実施形態では長尺な支持ロッド12の代わりに、ビスで構成した短小な支持ロッド82を使用し、この支持ロッド82を係合孔68の底部から挿入し、その螺軸をハンマーホルダー67にねじ込んで、該ホルダー67を保持している。その際、支持ロッド82の端部、すなわちビス頭部を発煙搭72の端部に係合して支持している。
そして、ハンマーホルダー67の係合孔68にハンマー部20を収容し、それらの環状溝69,70に止め輪71を嵌合して、ハンマー部20を固定している。
このように短小な支持ロッド82を使用することによって、ケース本体73内に発炎筒72の収容スペースを確保している。
図中、83はキャップ74の周面に形成したヒケ避けで、複数の放熱板を軸方向に離間して突設している。84は発炎筒72の端面に設けた発火部で、表面にすり薬が塗布されている。前記発火部72と支持ロッド12の端部とは、eだけ離間して配置され、ハンマー部20の使用に伴ない両者が接触し、発火部72が誤作動する事態を未然に防止可能にしている。
図中、85は発炎筒72の端部周面にゴム等の弾性材で形成した螺旋条部で、その摩擦を介してキャップ74の着脱を安全に実行可能にしている。
なお、この実施形態の救命具本体1を自動車に搭載する場合は、前述のアタッチメント30も用いてドアポケット31に設置する。
このように構成した救命具本体1は、全体を筒状に形成し、その一端部にシートベルト挿入溝3とそのカッター4を設け、他端部にハンマー部20を設け、その筒状部から従来の消火ガスボンベを無くしているから、軽量で体裁が良く、また保持する際は消火ガスボンベのような冷涼感がなく快適に使用し得る。
また、前記ハンマー部20の周囲は保護カバー19で囲繞されているから、ハンマー部20の尖端20aに手指24が接触して怪我をする心配がない。
しかも、救命具本体1の胴部の中間に環状溝26,75,76を形成し、環状溝26にはOリング25を装着しているから、当該部の補強を図れるとともに、救命具本体1の使用時に筒部周面を保持してシートベルト2を切断し、またハンマー部20を使用してウィンドガラス21を破砕する際、手指24の滑りを防止して安全かつ確実に使用し得る。
また、ハンマー部20は短小な支持ロッド82に支持されているから、長尺の支持ロッドを使用する場合に比べ、ケース本体73内に広い収容スペースを確保でき、該スペースを発炎筒72の収容スペースに利用し得る。
救命具本体1は、分割コア73a,73bと、キャップ74の分割コア74a,74bに、接合部に沿って凸状部28,29を形成しているから、救命具本体1の周面の補強を図れるとともに、安定かつ強固に保持して手指24の滑りを防止し、安全かつ確実な使用を図れる。
そして、救命具本体1はシートベルト挿入溝3の開口部の延長線上に凸状部28,29を形成しているから、凸状部28,29にシートベルト2を載せて円滑かつ容易にシートベルト挿入溝3へ導入し、切断し得る。この状況は図32のようである。
一方、ハンマー部20によってウィンドガラス21を破砕する場合は、保護カバー19の先端部がウィンドガラス21に接触して変形し、ハンマー部20の尖端部20aが表出してウィンドガラス21に接触し破砕するから、安全に破砕されるとともに、破砕片の飛散を防止し得る。この状況は図34のようである。
その際、前記ハンマー部20の破砕時における衝撃は、支持ロッド12の他端部が発炎筒72の端部と間隙eだけ離間して配置されているから、両者が接触して発炎筒72が誤動作する心配はない。
また、ハンマー部20は、Cリング71を介して六角筒状のハンマーホルダー67に強固に保持され、該ホルダー67が六角筒状のゴム製の保護カバー19に緊密に嵌合しているから、ハンマー部20やハンマーホルダー67の衝撃や衝撃音が吸収され、これらの緩みやガタを防止して長期に亘る使用を図れる。
そして、シートベルト2を切断し、ハンマー部20でウィンドガラス21を破砕後、アタッチメント30から救命具本体1を取外して保持し、車外へ脱出する。
この後、キャップ74を保持してケース本体73から取り外し、本体73内から発炎筒72を引き回して取り出す。次に、発炎筒72を保持し、発火部84をすり薬を塗布した別設の発火部(図示略)に擦り付けて発炎し、周辺の車両に注意を喚起させて避難の安全を確保する。
このように本発明の緊急脱出用具およびその取付け装置は、脱出用工具の一端または両端部にウィンドガラスを破砕するハンマー部やシートベルトを切断するカッターを備え、緊急時に車外へ迅速かつ安全に脱出できるとともに、自動車に簡便かつ安全に搭載でき、しかも脱出用工具の筒状軸部の強度を向上し安定かつ強固に握持して、確実かつ円滑にシートベルトを切断しウィンドガラスを破砕し得るから、自動車事故や自動車火災による車室からの緊急脱出に好適である。
1 緊急脱出用具
3 シートベルト挿入溝
4 シートベルトカッター
12 支持ロッド
16 ナット
18a 係合孔
19 保護カバー
20 ハンマー部
20a 尖端部
21 ウィンドガラス
26 環状溝
28 凸状部
31 支持板
32 係合片
33 掛止片
34 握持筒
35 支持壁
36 キャップ(ハウジング)
53 灯具(トップランプ)
57 灯具(LEDランプ)
63 照明レンズ
64,65 凹溝
66 係合孔
67 ハンマーホルダー
68 係合孔
71 止め輪
81 係合孔
82 支持ロッド

Claims (13)

  1. 端部にシートベルト挿入溝とシートベルトカッター、またはウィンドガラスを破砕可能な尖端部を有するハンマー部を備えた緊急脱出用具において、筒状の軸部周面に環状溝を形成するとともに、前記軸部周面に複数の凸状部を軸方向に設けたことを特徴とする緊急脱出用具。
  2. 前記凸状部をシートベルト挿入溝に沿って配置した請求項1記載の緊急脱出用具。
  3. 筒状の軸端部に係合孔を形成し、該係合孔の内面にゴム製の保護カバーを係合可能に配置し、該保護カバーの内面にハンマー部を係合可能に配置した請求項1記載の緊急脱出用具。
  4. 前記係合孔を六角孔状に形成し、該係合孔に六角筒状の保護カバーを係合可能に配置し、該保護カバーの内側に六角孔状の係合孔を形成し、該係合孔にハンマー部と同体の六角柱状部を係合可能に配置した請求項3記載の緊急脱出用具。
  5. 前記ハンマー部の内部にネジ孔を形成し、該ネジ孔に支持ロッドの一端を螺着し、該支持ロッドの他端部を筒状の軸部内に配置したナットに螺着した請求項3記載の緊急脱出用具。
  6. 前記保護カバーの内側にハンマーホルダーを係合可能に配置し、該ホルダーに支持ロッドの一端を螺着して連結し、前記ハンマーホルダーの係合孔にハンマー部を収容し、該ハンマー部を止め輪を介して係合孔に連結した請求項4記載の緊急脱出用具。
  7. 前記支持ロッドの一端をハンマー部に係合可能に配置し、支持ロッドの他端を筒状の軸端部の係合孔の外部に係合可能に配置した請求項6記載の緊急脱出用具。
  8. 筒状の軸端部の内部に筒状部材を収容し、該筒状部材の一端を支持ロッドの他端と離間して配置した請求項7記載の緊急脱出用具。
  9. ハンマー部を配置した筒状の軸部内に複数の灯具を配置し、該灯具の外側に照明レンズを囲繞して配置し、該照明レンズの外側に透明または半透明のハウジングを配置した請求項7記載の緊急脱出用具。
  10. 前記照明レンズを透明な中空筒状に形成し、該照明レンズの内外面に多数の凹溝を互いに交差して配置した請求項9記載の緊急脱出用具。
  11. 前記照明レンズの開口側を閉塞するキャップを透明または半透明部材で形成した請求項10記載の緊急脱出用具。
  12. 端部にシートベルト挿入溝とシートベルトカッター、またはウィンドガラスを破砕可能な尖端部を有するハンマー部を備えた緊急脱出用具を保持可能な緊急脱出用具の取付け装置において、緊急脱出用具の筒状の軸部周面に環状溝を形成するとともに、該軸部周面に複数の凸状部を軸方向に設け、該軸部周面を挟持可能な握持筒を支持板の一側に配置し、該支持板の一側に略L字形の一対の掛止片を突設し、該掛止片を支持壁の外面に掛け止め可能に設ける一方、前記支持板の一側に斜状に突設した係合片を複列に配置し、該係合片を支持壁の内面に係合可能に配置したことを特徴とする緊急脱出用具の取付け装置。
  13. 前記握持筒に緊急脱出用具の筒状の軸部を立設して保持可能にした請求項12記載の緊急脱出用具の取付け装置。
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