JP2018143235A - 家禽用飼料及びそれを用いた家禽の飼育方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】飼料に配合されたゴマの有効成分を効率良く家禽体へ移行できる、家禽用飼料を提供する。【解決手段】植物由来のグリットと、ゴマとが配合されていることを特徴とする。グリットは、穀物殻、コーンコブミール、ウッドチップ、やし殻からなる群から選択される1種又は2種以上であることが好ましい。穀物殻は、蕎麦殻、籾殻、麦殻からなる群から選択される1種又は2種以上であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴマの有効成分を家禽体へ効率よく移行させることができる家禽用飼料と、これを用いた家禽の飼育方法に関する。
ゴマは古来より健康を増進する食品として知られており、特に、ゴマに含まれるセサミン等のゴマリグナンが生体内トコフェロールの増強作用、アルコール解毒作用、高血圧モデルにおける血圧上昇抑制作用、及びビタミンEと相乗的に働いて血清コレステロール濃度低下作用や生体の老化防止など、人の健康に有用であることが判明している。
通常、ゴマを食用に供する場合、そのまま加工して用いるか、採油してゴマ油として用いられる。しかし、近年になって、ゴマを飼料として家禽に給与することによって、ゴマ中の有効成分(セサミン、セサモール、セサミノール、セサモリノール、セサモリン、ピノレジノール配合体などの総称であるゴマリグナン、ビタミンE、リノール酸等)が家禽体(家禽の肉及び卵)中へ移行することが知見されており、食用の家禽体をゴマの有効成分によって特性づけることも行われている(特許文献1)。
特開平10−150924号公報
しかし、ゴマは粒が小さくて殻が固いため、ゴマを家禽用飼料に配合しても、全てが消化されることなく一部がそのまま未消化の状態で排泄されてしまうことが多い。特に、肉用鶏(ブロイラー)は飼料摂取量が多く、加齢するとゴマの粒子に対して相対的に消化管が大きくなるため、ゴマが粒のまま未消化で排泄される割合が多くなる。さらに、肉用鶏に給与される飼料は、採卵鶏(レイヤー)用飼料のように石灰石(炭酸カルシウム)を多く含まないため、筋胃の中でゴマが磨砕される機会が少ない。そのため、ゴマをそのまま飼料に配合しても、その有効成分が家禽体、特に肉用鶏の体に移行する割合は低く、効率的に家禽体をゴマの有効成分によって特性づけることは困難である。
家禽体への移行効率を向上する手段として、ゴマを事前に破砕してから飼料に配合して家禽に給与する方法も考えられる。しかし、ゴマは油脂含有量が多いため、破砕すると多量の油脂が染み出て破砕装置に付着してしまう。そのため、破砕処理に用いたゴマの一部が回収できず、利用可能なゴマの量が減少するとともに、破砕装置や保管場所等を汚してしまうという問題がある。また、ゴマの有効成分は酸化により劣化しやすいため、破砕後の劣化を防止する措置も必要となる。ゴマは家禽用飼料としては高価であるうえに、このような事情がさらにコストを押し上げてしまう。
また、ペースト状にまで粉砕したゴマを飼料へ添加して給与するという方法もあるが、ペースト状のゴマは高温で加熱しても非常に粘度が高いため、その取扱いが困難である。特に、ペースト状のゴマは飼料中に均一に分散させることがきわめて難しく、不均一に分布してダマを生じやすい。
一方、飼料を事前処理することなく、家禽体内での飼料の消化・吸収効率を向上する手段としては、グリットと呼ばれる花崗岩等の小さくて硬い粒子を飼料に添加することも挙げられる。従来、自然界では鶏は石ころや砂礫を好んで摂取することが知られており、養鶏業においても、以前は家禽が筋胃の中で飼料の磨砕・消化を効率よく行えるようにするため、花崗岩等の小さくて硬い粒子を飼料に添加していた。しかし、花崗岩等のグリットは、食鳥処理場にて筋胃を切開する工程で用いられるカッターの刃を破損しやすいという問題も存在する。
また、花崗岩等のグリットの代わりに大粒の石灰石(炭酸カルシウム)を配合することも考えられるが、採卵鶏(レイヤー)のように多数の卵を産む家禽を例外として、特に成長中の家禽に多量のカルシウムを給与する事は栄養バランスを大きく崩してしまうため好ましくない。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、植物由来のグリットを用いることによって、従来の花崗岩等のグリットを用いた場合における問題点を解消するとともに、家禽体内におけるゴマの消化・吸収を促進するというグリット本来の効果を発揮することで、ゴマを事前に破砕するような手間も無く効率的にゴマの有効成分を家禽体に移行できる家禽用飼料と、これを用いた家禽の飼育方法を提供することを目的とする。
本発明の家禽用飼料は、植物由来のグリットと、ゴマとが配合されていることを特徴とする。
グリットは、穀物殻、コーンコブミール、ウッドチップ、やし殻からなる群から選択される1種又は2種以上であることが好ましい。
穀物殻は、蕎麦殻、籾殻、麦殻からなる群から選択される1種又は2種以上であることが好ましい。
本発明の家禽の飼育方法は、上記した家禽用飼料を家禽に給与することを特徴とする。
本発明の家禽用飼料によれば、グリットが配合されていることで、ゴマの消化効率が向上する。したがって、当該グリット配合家禽用飼料を家禽に給与する家禽の飼育方法によれば、ゴマを事前に破砕することなく、ゴマの有効成分を家禽体に効率的に移行させることができる。そのため、従来のゴマのみを配合する場合と比較して、同量のゴマを配合しても、ゴマの有効成分が高い鶏肉を作出できる、又は従来よりもゴマの配合量を少量にしても従来と同等の有効成分を家禽体に移行できる。当該グリットは植物由来のものであり、繊維質以外の有効成分をほとんど含んでいないため、食鳥処理場にて筋胃を切開する工程でカッターの刃が破損する問題も解消される。また、石灰石を用いた場合の様に多量のカルシウムが栄養バランスを崩す心配もない。
また、ゴマを予め破砕する必要がないため、破砕にかかる費用や破砕によるゴマの利用可能量の低下等に起因するコストの増加も生じない。さらに、ゴマはいったん破砕すると、その有効成分が酸化により劣化しやすいという問題もあるが、本発明では、ゴマを粒の状態で配合しているため、そのような問題も回避できる。さらに、本発明で用いる植物由来のグリットは、一般的には有効利用手段が乏しく廃棄されることが多いものであり、廃棄物の有効利用とゴマよりも遥かに安価という点において、経済的にも優れた方法といえる。
本発明の家禽用飼料は、ゴマと共に植物由来のグリットが配合されている。ここでのゴマは、事前に破砕することなく殻に覆われた粒の状態で飼料へ配合される。
家禽としては、代表的には鶏が挙げられるが、ウズラ、七面鳥、アヒル、ガチョウなど、食用として飼育される鳥類全てが含まれる。鶏とはニワトリ全般を指し、肉用鶏(ブロイラー)、採卵鶏(レイヤー)、肉用種鶏、卵用種鶏などがある。また、その飼育態様としては、ケージで飼育する方法(ケージ飼い)であってもよいし、コンクリート等の床に直接あるいはその上におがくずなどを敷き詰めて放し飼いにする方法(平飼い)であってもよい。
植物由来のグリットは、植物の樹皮、幹、枝、根、茎、殻等を原料とし、石や砂利よりは軟質であるが、家禽の筋胃においてゴマを磨砕する効果(グリット効果)を発揮する粒状物質であればよい。例えば、穀物殻、コーンコブミール、ウッドチップ、又はやし殻が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合使用してもよい。
穀物殻は、米、蕎麦、燕麦、大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、ハト麦、キビ、アワ、ヒエ、大豆、落花生等から得られる殻を使用できる。中でも、グリット効果が高く、入手しやすい籾殻、蕎麦殻、麦殻が好ましい。
コーンコブミールは、コーンから子実を取り除いた残渣である穂軸(コーンコブ)を破砕したものである。コーンとしては、代表的にはスイートコーンが挙げられるが、他にもポップコーン、デントコ−ン、フリントコーン等が挙げられ、これらのコーンは1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を混合使用してもよい。
ウッドチップは、木材を破砕したものである。木材としては、桜、ヒバ、杉、ヒノキ等が挙げられ、これらの木材は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を混合使用してもよい。
やし殻はアブラヤシ(パーム)、ココヤシなどからオイルを製造するときに発生する農作物残渣である。
グリットの粒径は、家禽が摂取可能な大きさであればよい。目安としては、16〜5メッシュ(目開き約1〜4mm)程度とする。粒径が5メッシュ(目開き約4mm)パス程度であれば、若日齢の家禽でもグリットを摂取可能である。
ゴマとしては種皮の色によって分類される白ゴマ、黒ゴマ、黄ゴマ等が挙げられ、これらのゴマは1種のみを単独で使用しても良いし、2種以上を混合使用しても良い。ゴマは生のゴマでも、加熱されたいりゴマでも構わない。事前に破砕や粉砕することなく、殻に覆われた粒の状態で家禽用飼料に配合される。
ゴマ及びグリットを配合する飼料自体は、従来から家禽用として使用されている公知の飼料を特に制限なく使用できる。本発明においては、ゴマ及びグリットは各種栄養素を補うことを主目的として配合するものではないが、家禽に必要な各種栄養バランス(総エネルギー価や総タンパク質含有量等)は、栄養価の高いゴマ及び栄養価の低いグリットを配合することによる影響を考慮して飼料全体で調整しておく。
飼料の形態は、一般的に用いられているマッシュ飼料、クランブル飼料、ペレット飼料等のいずれの形状でも構わない。マッシュ飼料とは、穀類を粗く粉砕したものと粉状の原料を混ぜ合わせたものである。ペレット飼料とは、飼料に水蒸気等により水分を加えて加熱調湿した後、成型機で円柱状に加圧成形した固形飼料である。クランブル飼料とは、ペレットに成形した飼料を小さな鶏でも食べやすいように粗砕きした飼料である。いずれの形状においても、グリットを配合することによってゴマの有効成分の家禽体への移行効率を向上することができる。
本発明の家禽用飼料を家禽に給餌する場合、雛の状態から出荷まで一貫して同じ量のゴマ及びグリットを飼料に配合してもよいが、家禽の成長段階に応じて、ゴマ及びグリットの配合量を順次段階的に増量させながら給餌してもよい。筋胃の発達していない幼雛の状態では、摂取したグリットを十分利用できるほどグリットを磨砕する能力も成熟していないため、雛がグリットを避けて飼料を選り食いし、グリットが給餌器に多く残存してしまう傾向があるからである。そのため、幼雛の間は通常の飼料を与え、ある程度筋胃が発達してから(およそ20日齢以降に)本発明の家禽用飼料を給与することが好ましい。また、幼雛にはクランブル飼料を給与し、筋胃が発達した後はマッシュ飼料に切り替えることが一般的に行われている。そのため、幼雛の間は通常のクランブル飼料を給与し、ある程度筋胃が発達した時点で、ゴマ及び植物由来のグリットを含むマッシュ飼料へと切り替えることがより好ましい。本発明の家禽用飼料を家禽に給餌する家禽の飼育方法によれば、ゴマの有効成分が効率よく移行した家禽体を得ることができる。
(試験1)
グリットを配合した飼料を家禽に給与した場合における、ゴマの有効成分の移行効果について調査を行った。
21日齢のチャンキー種雄ブロイラーに、下記表1に示す飼料(表1中の数値は重量%である)を各試験区(各15羽)ごとに給与して45日齢まで飼育した。そして、45日齢にブロイラーを屠殺して鶏肉を得て、そのもも肉の皮及び皮下脂肪の混合物(以下、鶏体サンプルという)中のセサミン含有量と、リノール酸組成とを測定した。その測定結果を表2及び表3に示す。なお、リノール酸組成とは、鶏体サンプルに含まれる脂質を分解して脂肪酸にした際の、脂肪酸全体に対するリノール酸の割合である。
試験に用いた「ゴマ」は白煎りゴマ(セサミン含有量5,118μg/g、脂質中のリノール酸組成46.85%)であり、「ねりゴマ」は同じ白煎りゴマをペースト状になるまで粉砕したもの(セサミン含有量5,843μg/g、脂質中のリノール酸組成46.58%)である。また、セサミン移行率は、下記式(1)により算出した。
セサミン移行率(%)=(鶏体サンプル1g中のセサミン含有量÷飼料1g中のセサミン含有量)×100 ・・・(1)
なお、式(1)中の「飼料1g中のセサミン含有量」は、次の式(2)により算出した。但し、ゴマ(及びねりゴマ)以外の飼料原料にはセサミンが含まれていないものとする。
飼料1g中のセサミン含有量=ゴマ(及びねりゴマ)1g中のセサミン含有量×ゴマ(及びねりゴマ)の配合割合(%) ・・・(2)
Figure 2018143235
Figure 2018143235
表2の結果から、ゴマを給与していない試験区1では、鶏体サンプルはセサミンを含有しないことが確認された。ゴマを単体で配合した試験区2では、セサミンが鶏体サンプルに移行していることが確認され、ねりゴマを用いた試験区3では、その含有量がさらに向上されていた。一方、ゴマと共にグリットとしてコーンコブミール、燕麦殻、又はウッドチップを配合した試験区4〜6は、ゴマを単体で配合した試験区2と比較して、明らかに鶏体サンプルのセサミン含有量が多く、コーンコブミールを用いた試験区4のセサミン含有量はねりゴマを配合した試験区3より多かった。また、飼料に用いたゴマ及びねりゴマのセサミン含有量に基づき、各試験区のセサミン移行率を算出すると、グリットを用いた試験区4〜6ではゴマ単体を配合した試験区2よりも移行率が高く、コーンコブミールを用いた試験区4及び燕麦殻を用いた試験区5は、ねりゴマを用いた試験区3の移行率を超えるものであった。
Figure 2018143235
表3の結果から、ゴマを単体で配合した試験区2では、ゴマを配合していない試験区1よりも鶏体サンプルのリノール酸組成が高く、ねりゴマを配合した試験区3ではさらに高いことが確認された。また、ゴマと共にグリットを配合した試験区4〜6では、ゴマを単体で配合した試験区2よりもリノール酸組成が高く、コーンコブミールを配合した試験区4では、ねりゴマを配合した試験区3よりも高くなっていた。これは、鶏体サンプルのリノール酸組成が、ゴマ由来のリノール酸によって増加した結果であると考えられる。
次に、ゴマ及びグリットを配合した飼料を家禽に給与した場合における、グリットの配合割合がゴマの有効成分の移行に及ぼす影響について確認した。
(試験2)
21日齢のチャンキー種雄ブロイラーに、下記表4に示す飼料(表4中の数値は重量%である)を各試験区(各10羽)ごとに給与して42日齢まで飼育した。21日齢及び35日齢にて体重を測定し、試験飼料を給与した期間の増体量を算出した。そして、42日齢にブロイラーを屠殺して筋胃及び鶏肉を得た。得られた鶏肉のうち、もも肉の皮及び皮下脂肪の混合物(鶏体サンプル)中のセサミン含有量とリノール酸組成を、試験1と同様に測定した。その測定結果をそれぞれ表5,表6に示す。また、体重測定と筋胃の歩留り測定結果を表7に示す。
試験に用いた「ゴマ」は白煎りゴマ(セサミン含有量3,960μg/g、脂質中のリノール酸組成45.26%)である。筋胃の歩留まりとは、体重に対する筋胃重量の割合である。なお、試験結果を直接対比できるように、試験2においても試験1の試験区2と試験区4を改めて設けた。
Figure 2018143235
Figure 2018143235
Figure 2018143235
Figure 2018143235
(試験3)
続いて、ゴマ及びグリットを配合した飼料を家禽に給与した場合における、ゴマの配合割合がゴマの有効成分の移行に及ぼす影響について、表8に示す飼料を使用した以外は、試験2と同様に確認した。試験3での鶏体サンプル中のセサミン含有量、リノール酸組成、及び体重測定と筋胃の歩留り測定結果を、それぞれ表9〜表11に示す。なお、試験結果を直接対比できるように、試験3においても試験1の試験区1と4を改めて設けた。
Figure 2018143235
Figure 2018143235
Figure 2018143235
Figure 2018143235
表5〜表7、表9〜表11の結果から、ゴマと共にグリットを配合していれば、グリットやゴマが少量でも、ゴマ有効成分の家禽体への移行成績のみならず、家禽体及び筋胃の発育成績も、ゴマのみを配合した場合よりもそれぞれ高いことが確認された。これにより、グリットを0.1重量%以上、好ましくは0.3重量%以上と共に、ゴマを1重量%以上、好ましくは3重量%以上配合していれば、本発明の効果を有効に得られることが確認された。
一方で、ゴマやグリッドの配合量がある程度多くなると、ゴマ有効成分の移行成績や家禽体等の発育成績は逆に低下する傾向も確認された。これは、グリットの配合量が多すぎると、グリットは栄養価が低いため飼料中の栄養成分が希釈されているためと考えられる。また、グリットに対してゴマが多すぎると、グリットによるゴマの粉砕が追いつかず、一部がそのまま排泄されるからと考えられる。但し、家禽体や筋胃の発育成績は、本発明の直接の目的ではない。したがって、グリッドの配合量は5重量%以下、好ましくは3重量%以下とし、これに対しゴマの配合量は10重量%以下、好ましくは8重量%以下とすることが好ましいことが確認された。


Claims (4)

  1. 植物由来のグリットと、ゴマとが配合されている、家禽用飼料。
  2. 前記グリットが、穀物殻、コーンコブミール、ウッドチップ、やし殻からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1に記載の家禽用飼料。
  3. 前記穀物殻が、蕎麦殻、籾殻、麦殻からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項2に記載の家禽用飼料。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の家禽用飼料を家禽に給与する、家禽の飼育方法。
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