JP2005185262A - 鶏用飼料 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に鶏の摂餌ストレスを低減し飼料効率、ストレス障害を改善する。
【解決手段】鶏飼料の物理的性状、特に粒度分布、重量密度及び色を調整した飼料を使用することにより、鶏にストレスを負荷しないで発育促進、飼料効率の改善及び飼料摂取競争による皮膚傷害を減少させ生産効率をあげる。

Description

本発明は、現在の鶏にストレスを負荷しないで飼料の摂取速度を向上させ発育の促進、生産効率の向上、皮膚傷害等の商品化率を改善する飼料に関する。
本発明の技術分野は、鶏飼料に関し、詳細には鶏卵や鶏肉に供される養鶏飼料に関するものである。更に詳細には、鶏に飼料摂取時のストレスを低減させ飼料要求率を改善するための飼料形状、重量密度、色に関するものである。
現在の畜産農家では経済性を追求するあまり、密飼い、制限給餌及び飼料の低栄養化等により鶏が適正量の栄養分を摂取することが難しく、発育の遅延及び飼料摂食競争による皮膚傷害等で生産効率の向上が難しくなっている。これを回避するための手段としては飼料添加物等による発育促進及び皮膚傷害等の改善など種々試みられているが、飼料添加物等の価格を大幅に上回る明確な効果は必ずしも報告されていない。飼料の形状については現在加工コストが安価な粉粒状のマッシュ製品が主流となっており、棒状のペレット製品、凸凹状のエクスパンダー製品は栄養価の均一性には良いが、加工コストが高価となること及び商品となる筋胃の成長が遅延することで普及はしていない。
また、従来の市販飼料のとうもろこし部分は3mm以上20〜40%、2mm〜3mm30〜50%、1mm〜2mm10〜20%、1mm以下10〜20%であり従来の市販飼料のマイロ部分は3mm以上0〜20%、1mm〜3mm60〜80%、1mm以下10〜30%である。とうもろこし及びマイロ以外の原料粒度分布は3mm以上が0〜10%、2mm〜3mmが0〜10%、1mm〜2mmが30〜50%、1mm以下が40〜60%である。
これらの粒度分布は過去の養鶏実績から飼料効率上最適の粒度分布が規定されていたが、鶏品種のたび重なる改良で鶏の体型やくちばしの形状、嗜好等が微妙に変化し過去の養鶏実績から求められた飼料の最適粒度分布が現在の品種にとり最適の粒度分布から外れてきたため、従来の粒度分布の飼料の餌では最適な飼料効率を実現できなくなっていたという問題があった。
これらの従来の粒度分布の飼料は、鶏の飼料効率が悪いだけでなく、鶏にとって小さすぎて食べにくいなどの問題がありミワトリにストレスを与えていた。
配合飼料については従来から、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦、玄米等原料を粉砕、分級して粒径を整える手法はあるが、それ以外の原料は原料製造時に粉砕されている物が多く、通常粉末状である。また粉末状の原料を成形する手段としてはペレット、エクスパンダー等が広く採用されている。しかしこれらの目的は栄養価の均一性、粉の食い残し防止のために行われており、必ずしも鶏の飼料効率の向上や鶏のストレスを考慮した形状にはなっていなかったという問題があった。
また、市販飼料のとうもろこし、マイロ以外の原料は粉末状であることと、鉱物原料の割合が多いことから重量密度は1立方センチメートル当たり0.7グラム〜0.9グラムと重い。それと比較し、とうもろこしの重量密度は1立方センチメートル当たり約0.5グラム、マイロの重量密度1立方センチメートル当たり約0.6グラムであり、比重差による分離で栄養価のばらつきが発生していた。したがって平均的に栄養が摂取できないことは飼料効率の悪化、個体別の体重差、疾病、ストレス等の原因となり問題があった。
色についても、市販飼料のとうもろこし及びマイロ以外の原料はLスターaスターbスター表色系による値がL(明るさ0から100)60以上、a(プラス赤方向、マイナス緑方向)プラス4以上、b(プラス黄方向、マイナス青方向)プラス15以上であるのに対し、とうもろこしの値L79、aプラス2.8、bプラス25.1及びマイロの値L66.3、aプラス5.1、bプラス12.4と色差が小さく視覚刺激も少ないことで食欲も減退していた。
上記の状況に鑑み、本発明者は鶏にストレスをかけないようにして、その発育を促進し飼料摂取競争による皮膚傷害も減少させうる方法について研究を続け、飼料の物理的性状を調整することに着目し試験を繰り返した結果、本発明を完成した。
本発明の課題は、鶏にストレスを負荷させないようにしてその発育促進、飼料摂取競争による皮膚傷害を減少させる鶏用飼料を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載する発明は、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦、玄米等の穀粒を鶏の飼料摂取に最適な飼料の粒形に成形すること及びその他粉状原料である大豆油粕、菜種油粕、魚粉、コーングルテンミール、コーングルテンフィード、魚粉、チキンミール、フェザーミール、動物性油脂、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、食塩、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等を従来の成形方法であるペレット、エクスパンダー等により固結後に鶏の飼料摂取に最適な飼料の粒形に成形する方法である。
また、本発明のうち請求項10に記載する発明は請求項5及び請求項6に記載の成形された穀粒と、請求項2、請求項3及び請求項4に記載のその他原料を造粒成形した穀粒以外の原料を鶏の摂取に最適な比率に混ぜ合わせることである。
また、本発明のうち請求項10に記載する発明は請求項1に記載の飼料を鶏に使用することにより、発育促進及び摂取競争による皮膚傷害を減少させうる鶏用飼料である。
鶏の種類としては特に限定されないが、肉用鶏に特に効果的である。肉用鶏の種類については、チャンキー、コッブ、ホワイトコーニッシュレッドコーニッシュ、ホワイトブリマスコック、比内鶏、名古屋コーチン、薩摩鶏、熊本コーチン、シャモ、肉卵兼用種ドーキング、サセックス、オーピントン、ロードアイランドレッド、ニューハンプシャー、ワイアンドット、オーストラロープ、バフコーチン、ブレノアール、卵用種レグホン、アンコナ、ミノルカ、アンダルシアン、ローラ、マリア、ソニア、ボリスブラウン、ジュリア、エルベ、コーラル、ブラウンニック、イサホワイト、イサホワイト99、イサブラウン、ゴールデンコメット、ハイセックス、ボバンスL、ボバンスホワイト、ボバンスニーナ、エクセルL、デカルブエクセル、デカルブシグマ、デカルブラムダ、デカルブホワイト、デカルブゴールド、デカルブTX、さくら、もみじ、ウコッケイ、ホワイトロック、ハイラインにも応用できる。ただしどのようなニワトリにも応用できることからこの限りではない。
以上のように、本発明によれば鶏飼料の物理的性状、特に粒度分布、重量密度及び色を調整した飼料を使用することにより、鶏にストレスを負荷しないで発育促進及び飼料摂取競争による皮膚傷害を減少させ生産効率をあげるという効果がある。
本発明の鶏用飼料は、飼料又は原料に一定の加工及び成形をして粒度分布、重量密度及び色を本発明の飼料に変更し鶏のストレス軽減及び摂食速度を改善する他は、通常の鶏飼料を用いることもできる。すなわち、本発明に係わる原料としては通常原料であるとうもろこし、マイロ、小麦、大麦、ライ麦、エンバク、小麦粉、玄米、精白米、アワ、ヒエ、大豆、キャサバ、大豆油かす、菜種油かす、ごま粕、アマニ粕、ヤシ粕、サフラワー粕、米ぬか、ふすま、ホミニーフィード、コーンジャームミール、デンプン粕、ポテトプロテイン、糖蜜、醤油粕、ミカンジュース粕、コーングルテンミール、コーングルテンフィード、魚粉、フィッシュソリュブル吸着飼料、脱脂粉乳、乾燥ホエー、カニ殻ミール、オキアミミール、カゼイン、ゼラチン、飼料用酵母、チキンミール、血粉、フェザーミール、植物性油脂、動物性油脂、コーンスターチ、バレイショデンプン、デキストリン、砂糖、ブドウ糖、果糖、アルファルファミール、スクリーニングペレット、大豆皮、コーンコブミール、クロレラ、食品副産物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、食塩、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等を単独又は組み合わせたものを用いることもできる。
本発明において原料のとうもろこしは特殊ロール粉砕機で縦割にし、さらに篩により分級して鶏が摂取しやすい3mm以上30〜50%,2mm〜3mm40〜60%、1mm〜2mm0〜20%、1mm以下0〜5%を得ることになる。ただし粉砕方法はこの限りではなくハンマー粉砕機、ボール粉砕機等により条件を整えることにより可能である。市販飼料のとうもろこし部分は3mm以上20〜40%、2mm〜3mm30〜50%、1mm〜2mm10〜20%、1mm以下10〜20%である。
マイロも粉砕機により縦割にし、さらに篩により分級して鶏が摂取しやすい1mm〜3mm90〜100%、1mm以下0〜10%を得ることになる。ただし粉砕方法はこの限りではなくハンマー粉砕機、ボール粉砕機等により条件を整えることにより可能である。市販飼料のマイロ部分は3mm以上0〜20%、1mm〜3mm60〜80%、1mm以下10〜30%である。
その他粉原料はまとめてペレット、エクスパンダー、エクストルーダー等の加工により固形化し特殊2段ロール粉砕機により粉砕し、さらに篩により分級して鶏が摂取しやすい3mm以上が20〜40%、2mm〜3mmが30〜50%、1mm〜2mmが20〜40%、1mm以下が0〜10%を得ることになる。ただし粉砕方法はこの限りではなくハンマーミール、ボールミール等により条件を整えることにより可能である。市販飼料のその他粉原料は3mm以上0〜10%,2mm〜3mm0〜10%、1mm〜2mm30〜50%、1mm以下40〜60%である。とくにその他の粉状原料はエクスパンダー加工後にペレット等の加工を加え重量密度を1立方センチメートル当たり0.6グラム〜0.7グラム未満と調整することが好ましい。
また色はとうもろこし及びマイロの穀類とは逆の暗色とすることで視覚刺激により食欲増進となる。Lスターaスターbスター表色系による値がL(明るさ0から100)60未満、a(プラス赤方向、マイナス緑方向)プラス4未満、b(プラス黄方向、マイナス青方向)プラス15未満に液体原料等で調整することが好ましい。市販飼料のその他原料はL60以上、aプラス4以上、bプラス15以上であり、とうもろこしの値L79、aプラス2.8、bプラス25.1及びマイロの値L66.3、aプラス5.1、bプラス12.4である。
最終製品は前記の半製品粒3種類を鶏の日令にあった栄養価になるように組み合わせ混合することで製品化することができ、混合率は10%〜80%までが好ましい。
また、本発明のうち請求項8に記載する発明は明治機械(株)製RMTD250×100の特殊目立て加工のロール粉砕機を使用し、鶏が摂取しやすい形状に粉砕することである。この粉砕機は直径250mm、長さ1000mmのロールがシングル:シングルの組み合わせにより2段の構造となっている。ロール表面の目立て加工は目数200目/周、歯角度30度/60度、ランド0.20プラスマイナス0.05mm、スパイラル10%右下、歯底R0.4mmである。ロールクリアランスは上3mm〜4mm、下2mm〜3mmとし回転速度は400〜500rpmで最適粒度になるように設定されている。ただし粉砕方法はこの限りではなくハンマー粉砕機、ボール粉砕機等により条件を整えることにより可能である。
また、本発明のうち請求項9に記載する発明は明治機械(株)製ME300L型の特殊目立て加工のロール粉砕機を使用し、鶏が摂取しやすい形状に粉砕することである。この粉砕機は直径300mm長さ1250mmのロールがシングル:シングルの組み合わせにより並列2組の構造となっている。ロール表面の目立て加工は目数187目/周、歯角度35度/65度、ランド0.25mmプラスマイナス0.05mm、スパイラル8%右下である。ロールクリアランスは0.5mm〜2mmとし回転速度は380〜530rpmで最適粒度になるように設定されている。ただし粉砕方法はこの限りではなくハンマー粉砕機、ボール粉砕機等により条件を整えることにより可能である。
以上の製造方法により当該飼料は製造されるが、目標の粒度分布に到達するために粉粒原料全てをエクスパンダー、ペレッター、エクストルーダー等の造粒装置により加工した後、ロール粉砕機、ハンマー粉砕機、ボールミル等の条件を整えた粉砕方法により粉砕し、最後に篩いにより目標粒度に合わせることでも同様の機能を持つ飼料となる。
(本発明の造粒飼料の製造方法、粉砕の実施例)
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のブロイラー肥育後期用飼料の製造例として、表6に示すとおり全体の配合割合を肥育日令に見合う成分値になるように配合率設計を行った。使用原料の中の粉状原料を選択し、その原料が100%となるように表6に示すとおり再計算を行い半製品として配合した。配合された半製品をエクスパンダーにより加熱加工し直後にはペレットマシンによりペレット加工も実施した。乾燥機により乾燥後、特殊目立て加工のロール粉砕機(明治機械(株)製RMTD250×100)により粉砕を行い、大型篩いにより1.0mm以下及び4mm以上を取り除いた。選択原料の造粒された粒度分布は表7に示すとおりである。
Figure 2005185262
Figure 2005185262
本発明のとうもろこし粉砕法の実施例
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のブロイラー肥育後期用飼料の製造例として、前記表6に示すとおり全体配合割合の粉状原料以外の原料とうもろこしは、特殊目立て加工のロール粉砕機(明治機械(株)製ME300L型)により粉砕を行い、大型篩いにより1.0mm以下及び4mm以上を取り除いた。
篩い分けされたとうもろこしの粒度分布は表8に示すとおりである。
Figure 2005185262
本発明のマイロ粉砕法の実施例
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のブロイラー肥育後期用飼料の製造例として、前記表6に示したとおり全体配合割合の粉状原料以外の原料マイロは、特殊目立て加工のロール粉砕機(明治機械(株)製ME300L型)により粉砕を行い、大型篩いにより1.0mm以下及び3mm以上を取り除いた。
篩い分けされたマイロの粒度分布は表9に示すとおりである。
Figure 2005185262
本発明のブロイラー肥育後期用飼料の実施例
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のブロイラー肥育後期用飼料の製造例として、本発明のとうもろこし粉砕法から得られるとうもろこし及び本発明のマイロ粉砕法から得られるマイロと本発明の粉原料を造粒粉砕した鶏飼料を使用した。混合比はブロイラー肥育後期(約21日令〜60日令)の栄養価要求量に見合うように表10に示す割合とした。
篩い分けされたとうもろこしの粒度分布は表11に示すとおりである。
Figure 2005185262
Figure 2005185262
従来の対照飼料の実例
以下の実験で使用する従来の粉粒鶏飼料は日和産業株式会社製造、製品名「日和仕上げ」である。その配合割合、製造方法、粒度分布の詳細を記述する
従来の粉粒鶏飼料は前記表6に示したブロイラー肥育後期飼料配合割合と同率である。使用原料の内とうもろこし及びマイロは粉砕機及び篩いにより粉砕選別し使用するが、それ以外の粉粒原料はそのまま使用する。表12に従来の粉粒鶏飼料「日和仕上げ」の粒度分布を示す。
Figure 2005185262
発明者は形状による分離状態を、当該飼料と従来の粉粒飼料を用い、図1の落下試験により確認した。従来の粉粒飼料は落下飼料中心部Aと中間部Bは双方のたんぱく質割合に変化は見られないが、周辺部Cでは従来の粉粒飼料の場合2%程度(比率で10%以上)の減少が見られた。それと比較し当該飼料に変化はなく栄養価の分離がないことを下記表13に示すとおり確認した。
このことから鶏は栄養を過不足なく均一に摂取可能となり発育の促進及び及び個体差の改善が期待できる。
Figure 2005185262
また、発明者は当該飼料が鶏の摂取状態にどのような影響を及ぼすのか、鶏に従来の粉粒飼料と当該飼料を給与する実験を行った。1区10羽の45日令からの鶏を試験区と対照区に分け、1日おきに飼料を交互に入れ変え、鶏による格差が発生しないように行った。
摂取飼料の重量を1時間おきに測定し4日間繰り返した。その結果下記表13及び図2に示すとおり、従来の粉粒飼料では1羽1時間あたり19g摂取速度に対し、当該飼料は1羽1時間あたり23g摂取速度であった。このことは鶏に対し当該飼料の形状が摂取しやすい形状であったことに由来し、1日の摂取量が一定であれば短時間で摂取可能であることになる。
Figure 2005185262
ようするに運動時間が短くなりストレスが減少することは、無駄なエネルギーを使わず発育促進につながることと、給餌器周辺での鶏同士の飼料摂取競争も少なくなることで皮膚傷害等による商品化率の向上にも関係する。
生後28日令の鶏(チャンキー種)を試験区オス100羽、メス100羽、対照区オス100羽、メス100羽を試験動物としてオス51日令、メス55日令まで肥育を行った。試験飼料には当該飼料を用い、対照区には従来の粉粒飼料を使用した。配合原料はとうもろこし、マイロ、大豆油かす、菜種油かす、動物性油脂、炭酸カルシウム、食塩、リン酸カルシウム、ベタイン、各種ビタミン、各種ミネラル、各種アミノ酸、エトキシキン、フィターゼを使用した同一配合率である。
試験の結果、下記表14に示すとおり対照区のオス飼料要求率1.98、皮膚傷害1.44%、メス飼料要求率2.04、皮膚傷害1.38%に対し、試験区オス飼料要求率1.89、皮膚傷害0.63%、メス飼料要求率2.02、皮膚傷害0.47%であった。飼料要求率及び皮膚傷害とも試験区が勝っていた。
Figure 2005185262
生後28日令の鶏(チャンキー種)を試験区オス200羽、メス200羽、対照区オス200羽、メス200羽を試験動物としてオス51日令、メス56日令まで肥育を行った。試験飼料には当該飼料を用い、対照区には従来の粒粉飼料を使用した。配合原料はとうもろこし、マイロ、大豆油かす、菜種油かす、チキンミール、フェザーミール、動物性油脂、炭酸カルシウム、食塩、リン酸カルシウム、ベタイン、各種ビタミン、各種ミネラル、各種アミノ酸、エトキシキン、フィターゼを使用した同一配合率である。
試験の結果、下記表15に示すとおり対照区のオス生産指数241、皮膚傷害8.84%、メス生産指数219、皮膚傷害3.21%に対し試験区オス生産指数250、皮膚傷害1.5%、メス生産指数236、皮膚傷害0.61%であった。生産指数及び皮膚傷害とも試験区が勝っていた。とくに皮膚傷害による廃棄率の改善はオスメスとも約80%減少し大幅に改善した。
Figure 2005185262
生後28日令の鶏オス(チャンキー種)を試験区8000羽、対照区8000羽を試験動物として51日令まで肥育を行った。試験飼料には当該飼料を用い、対照区には従来の粉粒飼料を使用した。配合原料はとうもろこし、マイロ、大豆油かす、菜種油かす、チキンミール、フェザーミール、動物性油脂、炭酸カルシウム、食塩、リン酸カルシウム、ベタイン、各種ビタミン、各種ミネラル、各種アミノ酸、エトキシキン、フィターゼを使用した同一配合率である。
試験の結果、下記表16に示すとおり対照区生産指数285、皮膚傷害6.74%に対し試験区生産指数297、皮膚傷害2.76%で生産指数及び皮膚傷害とも試験区が勝っていた。
Figure 2005185262
生後165日令のイサホワイトを試験区10羽、対照区10羽を試験動物として試験飼料に当該採卵用飼料を用い、対照区には従来採卵用の粉粒飼料を使用した。配合原料はとうもろこし、マイロ、大豆粕、ナタネ粕、動物性油脂、炭酸カルシウム、りん酸カルシウム、食塩、ビタミン、ミネラル、パプリカ抽出物、フィターゼを使用した。配合率は同一とした。
給与開始から4週後に卵を検査した結果、下記表17に示すとおり卵重については対照区の55.8g、標準偏差3.03に対し試験区は55.9g、標準偏差2.12であった。卵殻強度については対照区の3.21kg、標準偏差0.32に対し試験区は3.32、標準偏差0.21であった。卵黄カラーについては対照区11、標準偏差0.83に対し試験区は11、標準偏差0.40であった。
Figure 2005185262
試験区の成績は対照区と比較し、卵重、卵殻強度、卵黄カラーにおいて改善することが分かった。標準偏差についても試験区は小さく成績のばらつきも改善した。
生後258日令のジュリアを試験区10羽、対照区10羽を試験動物として試験飼料に当該採卵用飼料を用い、対照区には従来採卵用の粉粒飼料を使用した。配合原料はとうもろこし、マイロ、大豆粕、ナタネ粕、動物性油脂、炭酸カルシウム、りん酸カルシウム、食塩、ビタミン、ミネラル、パプリカ抽出物、フィターゼを使用した。配合率及び栄養成分は同一とした。
給与開始から4週後に卵を検査した結果、下記表18に示すとおり卵重については対照区の67.8g、標準偏差3.08に対し試験区は69.4g、標準偏差2.18であった。卵殻強度については対照区の3.22kg、標準偏差0.29に対し試験区は3.33、標準偏差0.22であった。卵黄カラーについては対照区11、標準偏差0.70に対し試験区は11、標準偏差0.44であった。
Figure 2005185262
試験区の成績は対照区と比較し、卵重、卵殻強度、卵黄カラーにおいて改善することが分かった。標準偏差についても試験区は小さく成績のばらつきも改善した。
当該発明飼料と従来の粉粒飼料を自然落下させ栄養価の分離について確認した試験方法の概略図である 当該発明飼料と従来粉粒飼料を鶏に摂取させ摂取速度を確認するために飼料摂取量を積算したグラフで傾きにより摂取速度がもとめられる。

Claims (11)

  1. 飼料の平均粒径が2.0mm〜3.0mmであり、飼料の60%以上の粒度分布が粒径2mm以上の大きさである鶏用飼料。
  2. 飼料の粒度分布の3mm以上が20〜40%、2mm〜3mmが30〜50%、1mm〜2mmが20〜40%、1mm以下が0〜10%の大きさである鶏用飼料。
  3. 造粒装置により造粒した飼料を粉砕機により粉砕し、さらに篩により分級して製造する請求項2の鶏用飼料。
  4. 重量密度が1立方センチメートル当たり0.6グラム〜0.7グラム未満であり、色はLスターaスターbスター表色系による値がL60未満、aプラス4未満、bプラス15未満である請求項2の鶏用飼料。
  5. とうもろこしを粉砕機により縦割にし、さらに篩により分級してその粒度分布が30〜50%、2mm〜3mm40〜60%、1mm〜2mm0〜20%、1mm以下0〜5%整形されたとうもろこしである鶏用飼料。
  6. マイロを粉砕機により縦割にし、さらに篩により分級して1mm〜3mm90〜100%、1mm以下0〜10%に成形されたマイロである鶏用飼料。
  7. 飼料がペレッター、エクストルーダーで造粒された長さ3〜30mm、太さ3〜10mmの飼料である鶏用飼料
  8. 粉砕機が特殊目立て加工のロール粉砕機であり、粉砕機の回転運転条件を400〜550rpmで粉砕した請求項4の鶏用飼料。
  9. 粉砕機が特殊目立て加工のロール粉砕機であり、粉砕機の回転運転条件を380〜530rpmで粉砕した請求項5及び請求項6の鶏用飼料。
  10. 請求項2及び請求項3の飼料10%〜80%重量に対して、請求項4及び、又は、請求項5の飼料を90%から20%重量加えることを特徴とする配合比で混合した鶏用飼料。
  11. 請求項9の飼料で鶏を飼育することにより鶏の飼料要求率、皮膚障害、肉質から選択される一種以上を改善する方法
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