JP2018143075A - 電力変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、信頼性の低下を抑制できる電力変換システムを提供する。【解決手段】システムは、第1,第2DCDCコンバータ40,50を備えている。第1DCDCコンバータ40は、第1変圧部40A、第1自比較器40Bと、第1他比較器40Cと、第1制御部40Dとを備えている。第1自比較器40Bには、第1出力電圧値Vout1及び第1過電圧閾値Vref1が入力され、第1他比較器40Cには、第2出力電圧値Vout2及び第2過電圧閾値Vref2が入力される。第2DCDCコンバータ50は、第2変圧部50A、第2自比較器50Bと、第2他比較器50Cと、第2制御部50Dとを備えている。第2自比較器50Bには、第2出力電圧値Vout2及び第2過電圧閾値Vref2が入力され、第2他比較器50Cには、第1出力電圧値Vout1及び第1過電圧閾値Vref1が入力される。【選択図】 図2

Description

本発明は、電力変換システムに関する。
従来、特許文献1に見られるように、出力側が共通の出力部に接続された複数のDCDCコンバータを備える電力変換システムが知られている。このシステムは、共通の出力部の電圧値を検出する過電圧検出回路と、過電圧保護部とを備えている。過電圧検出回路は、検出した電圧値が基準電圧値を超えた場合、過電圧検出信号を過電圧保護部に対して出力する。過電圧保護部は、過電圧検出信号が入力された場合、複数のDCDCコンバータの動作を停止させる。これにより、複数のDCDCコンバータの出力側が過電圧異常となることを抑制する。
特開2010−114996号公報
上記過電圧検出回路に異常が生じた場合、出力側の過電圧異常を監視することができなくなる。この場合、システムの信頼性が低下することとなる。なお、出力側の過電圧異常に限らず、他の異常を検出するための構成を備えるシステムにおいて、その構成に異常が生じる場合であっても、システムの信頼性が低下することとなる。
本発明は、信頼性の低下を抑制できる電力変換システムを提供することを主たる目的とする。
本発明は、複数の電力変換装置を備え、複数の前記電力変換装置のそれぞれが入力電圧を変圧して出力する変圧部を有する電力変換システムにおいて、複数の前記変圧部それぞれに対応して設けられ、自身に対応する前記変圧部に異常が生じていることを判定する自判定部と、複数の前記変圧部それぞれに対応して設けられ、複数の前記変圧部のうち自身に対応する変圧部以外の変圧部に異常が生じていることを判定する他判定部と、を備える。
本発明は、複数の変圧部それぞれに対応して設けられた自判定部を備えている。自判定部は、自身に対応する変圧部に異常が生じていることを判定できる。また本発明は、複数の変圧部それぞれに対応して設けられた他判定部を備えている。他判定部は、複数の変圧部のうち自身に対応する変圧部以外の変圧部に異常が生じていることを判定できる。
本発明によれば、複数の変圧部のうち、ある変圧部の自判定部に異常が生じた場合であっても、他の変圧部に対応する他判定部により、異常が生じた自判定部に対応する変圧部に異常が生じていることを判定できる。このため、電力変換システムの信頼性の低下を抑制できる。
第1実施形態に係る車載システムの全体構成図。 各DCDCコンバータの構成を示す図。 第1制御部が行う過電圧保護処理の手順を示すフローチャート。 第2制御部が行う過電圧保護処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る各DCDCコンバータの構成を示す図。 第3実施形態に係る第1制御部が行う過電圧保護処理の手順を示すフローチャート。 第2制御部が行う過電圧保護処理の手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る電力変換システムを具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態において、電力変換システムは、走行動力源となる回転電機を備える車両に適用される。
図1に示すように、車載システムは、高圧蓄電池10、インバータ20及び回転電機としてのモータジェネレータ30を備えている。
高圧蓄電池10は、例えば端子間電圧が数百Vとなるものであり、高圧蓄電装置に相当する。高圧蓄電池10は、例えばリチウムイオン蓄電池である。
高圧蓄電池10の正極端子には、電気経路である第1メイン高圧経路HM1を介してインバータ20の高電位側端子に接続されている。高圧蓄電池10の負極端子には、電気経路である第2メイン高圧経路HM2を介してインバータ20の低電位側端子に接続されている。
第1メイン高圧経路HM1には、第1リレーSMR1が設けられ、第2メイン高圧経路HM2には、第2リレーSMR2が設けられている。各リレーSMR1,SMR2が開状態に制御されると、高圧蓄電池10とインバータ20との間は電気的に遮断される。一方、各リレーSMR1,SMR2が閉状態に制御されると、高圧蓄電池10とインバータ20との間は電気的に接続される。
インバータ20は、高圧蓄電池10から出力される直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ30に供給する。これにより、モータジェネレータ30がトルクを発生し、車両を走行させることができる。なお、インバータ20の入力側に昇圧コンバータが設けられていてもよい。
第1メイン高圧経路HM1のうち第1リレーSMR1よりも高圧蓄電池10側には、電気経路である第1サブ高圧経路HS1が接続されている。第2メイン高圧経路HM2のうち第2リレーSMR2よりも高圧蓄電池10側には、電気経路である第2サブ高圧経路HS2が接続されている。第1メイン高圧経路HM1のうち第1リレーSMR1よりもインバータ20側には、電気経路である第3サブ高圧経路HS3が接続されている。第2メイン高圧経路HM2のうち第2リレーSMR2よりもインバータ20側には、電気経路である第4サブ高圧経路HS4が接続されている。なお、各リレーSMR1,SMR2は、例えば、車両制御を統括する図示しない上位の制御装置により開閉制御される。
車載システムは、第1電力変換装置としての第1DCDCコンバータ40と、第2電力変換装置としての第2DCDCコンバータ50とを備えている。第1DCDCコンバータ40の第1A端子T1Aには、第1サブ高圧経路HS1が接続され、第1DCDCコンバータ40の第1B端子T1Bには、第2サブ高圧経路HS2が接続されている。第2DCDCコンバータ50の第2A端子T2Aには、第3サブ高圧経路HS3が接続され、第2DCDCコンバータ50の第2B端子T2Bには、第4サブ高圧経路HS4が接続されている。
第1DCDCコンバータ40の第1C端子T1Cと、第2DCDCコンバータ50の第2C端子T2Cとには、所定の電気経路に相当する低圧経路LLが接続されている。低圧経路LLには、低圧蓄電池60と、電気負荷61とが接続されている。低圧蓄電池60は、高圧蓄電池10よりも出力電圧の低い低圧蓄電装置であり、例えば鉛蓄電池である。なお本実施形態において、高圧蓄電池10、低圧蓄電池60、各高圧経路HM1,HM2及び低圧経路LLが制御システムを構成する。
車載システムは、第1入力電圧センサ70A、第1出力電圧センサ71A、第2入力電圧センサ70B及び第2出力電圧センサ71Bを備えている。第1入力電圧センサ70Aは、第1A端子T1A及び第1B端子T1Bの間の電位差を第1入力電圧値Vin1として検出する。第1出力電圧センサ71Aは、第1C端子T1C及びグランドの間の電位差を第1出力電圧値Vout1として検出する。第2入力電圧センサ70Bは、第2A端子T2A及び第2B端子T2Bの間の電位差を第2入力電圧値Vin2として検出する。第2出力電圧センサ71Bは、第2C端子T2C及びグランドの間の電位差を第2出力電圧値Vout2として検出する。
なお、第1入力電圧センサ70A及び第1出力電圧センサ71Aは、第1DCDCコンバータ40に内蔵されていてもよいし、第1DCDCコンバータ40の外部に設けられていてもよい。また、第2入力電圧センサ70B及び第2出力電圧センサ71Bは、第2DCDCコンバータ50に内蔵されていてもよいし、第2DCDCコンバータ50の外部に設けられていてもよい。
続いて図2を用いて、第1DCDCコンバータ40及び第2DCDCコンバータ50について説明する。
まず、第1DCDCコンバータ40について説明する。
第1DCDCコンバータ40は、第1変圧部40A、第1自比較器40B、第1他比較器40C及び第1制御部40Dを備えている。本実施形態において、第1変圧部40A、第1自比較器40B、第1他比較器40C及び第1制御部40Dは、一体化されている。例えば、第1変圧部40A、第1自比較器40B、第1他比較器40C及び第1制御部40Dは、共通の筐体に収容又は複数の独立した筐体に収容されて一体化されていればよい。
第1変圧部40Aは、半導体スイッチを有し、半導体スイッチのオンオフにより、第1A端子T1A及び第1B端子T1Bから入力される電圧を降圧して第1C端子T1Cから出力する降圧機能を有している。第1制御部40Dには、第1出力電圧センサ71Aにより検出された第1出力電圧値Vout1が入力される。第1制御部40Dは、入力された第1出力電圧値Vout1を第1目標電圧値Vtgt1に制御すべく、第1変圧部40Aを構成する半導体スイッチをオンオフする。
第1自比較器40Bの非反転入力端子には、第1出力電圧値Vout1が入力される。第1自比較器40Bの反転入力端子には、第1過電圧閾値Vref1が入力される。第1過電圧閾値Vref1は、第1C端子T1Cの電圧値が過電圧になっていることを判定できる値に設定されており、第1目標電圧値Vtgt1よりも大きい値に設定されている。第1自比較器40Bは、第1出力電圧値Vout1が第1過電圧閾値Vref1よりも小さい場合、第1自判定信号S1Aとして論理Lの信号を出力する。一方、第1自比較器40Bは、第1出力電圧値Vout1が第1過電圧閾値Vref1よりも大きい場合、第1自判定信号S1Aとして論理Hの信号を出力する。第1自判定信号S1Aは、第1制御部40Dに入力される。
第1他比較器40Cの非反転入力端子には、第2出力電圧センサ71Bにより検出された第2出力電圧値Vout2が入力される。第1他比較器40Cの反転入力端子には、第2過電圧閾値Vref2が入力される。第2過電圧閾値Vref2は、第2C端子T2Cの電圧値が過電圧になっていることを判定できる値に設定されており、第2目標電圧値Vtgt2よりも大きい値に設定されている。なお、第1,第2過電圧閾値Vref1,Vref2は、互いに同じ値に設定されていてもよいし、異なる値に設定されていてもよい。
第1他比較器40Cは、第2出力電圧値Vout2が第2過電圧閾値Vref2よりも小さい場合、第1他判定信号S1Bとして論理Lの信号を出力する。一方、第1他比較器40Cは、第2出力電圧値Vout2が第2過電圧閾値Vref2よりも大きい場合、第1他判定信号S1Bとして論理Hの信号を出力する。第1他判定信号S1Bは、第1制御部40Dに入力される。
続いて、第2DCDCコンバータ50について説明する。
第2DCDCコンバータ50は、第2変圧部50A、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dを備えている。本実施形態において、第2変圧部50A、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dは、一体化されている。例えば、第2変圧部50A、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dは、共通の筐体に収容又は複数の独立した筐体に収容されて一体化されていればよい。
第2変圧部50Aは、半導体スイッチを有し、半導体スイッチのオンオフにより、第2A端子T2A及び第2B端子T2Bから入力される電圧を降圧して第2C端子T2Cから出力する降圧機能を有している。第2制御部50Dには、第2出力電圧値Vout2が入力される。第2制御部50Dは、入力された第2出力電圧値Vout2を第2目標電圧値Vtgt2に制御すべく、第2変圧部50Aを構成する半導体スイッチをオンオフする。
第2自比較器50Bの非反転入力端子には、第2出力電圧値Vout2が入力される。第2自比較器50Bの反転入力端子には、第2過電圧閾値Vref2が入力される。第2自比較器50Bは、第2出力電圧値Vout2が第2過電圧閾値Vref2よりも小さい場合、第2自判定信号S2Aとして論理Lの信号を出力する。一方、第2自比較器50Bは、第2出力電圧値Vout2が第2過電圧閾値Vref2よりも大きい場合、第2自判定信号S2Aとして論理Hの信号を出力する。第2自判定信号S2Aは、第2制御部50Dに入力される。
第2他比較器50Cの非反転入力端子には、第1出力電圧値Vout1が入力される。第2他比較器50Cの反転入力端子には、第1過電圧閾値Vref1が入力される。第2他比較器50Cは、第1出力電圧値Vout1が第1過電圧閾値Vref1よりも小さい場合、第2他判定信号S2Bとして論理Lの信号を出力する。一方、第2他比較器50Cは、第1出力電圧値Vout1が第1過電圧閾値Vref1よりも大きい場合、第2他判定信号S2Bとして論理Hの信号を出力する。第2他判定信号S2Bは、第2制御部50Dに入力される。
続いて、本実施形態の過電圧保護処理について説明する。
まず図3に、第1制御部40Dにより実行される過電圧保護処理のフローチャートを示す。この処理は、例えば所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS10では、第1自判定信号S1Aの論理がHであるとの条件、及び第1変圧部40Aの動作停止指令が入力されたとの条件の論理和が真であるか否かを判定する。ここで、第1変圧部40Aの動作停止指令は、第2他判定信号S2Bの論理がHになった場合に第2制御部50Dから第1制御部40Dへと出力される。なお本実施形態において、第1自比較器40B及びステップS10の処理が第1自判定部に相当する。
ステップS10において、第1自判定信号S1Aの論理がHであると判定した場合、又は第1変圧部40Aの動作停止指令が入力されたと判定した場合には、ステップS11に進み、第1変圧部40Aを構成する半導体スイッチのスイッチングを停止させることにより、第1変圧部40Aの動作を停止させる。なお本実施形態において、ステップS11の処理が第1停止部に相当する。
ステップS11の処理が完了した場合、又はステップS10において否定判定した場合には、ステップS12に進む。ステップS12では、第1他判定信号S1Bの論理がHであるか否かを判定する。この処理は、第2変圧部50Aの出力側の過電圧異常が生じているか否かを判定するための処理である。なお本実施形態において、第1他比較器40C及びステップS12の処理が第1他判定部に相当する。
ステップS12において肯定判定した場合には、ステップS13に進み、第2変圧部50Aの動作停止指令を第2制御部50Dに対して出力する。
続いて図4に、第2制御部50Dにより実行される過電圧保護処理のフローチャートを示す。この処理は、例えば所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS20では、第2自判定信号S2Aの論理がHであるとの条件、及び第2変圧部50Aの動作停止指令が入力されたとの条件の論理和が真であるか否かを判定する。ここで、第2変圧部50Aの動作停止指令は、図3のステップS13の処理で出力される指令である。なお本実施形態において、第2自比較器50B及びステップS20の処理が第2自判定部に相当する。
ステップS20において、第2自判定信号S2Aの論理がHであると判定した場合、又は第2変圧部50Aの動作停止指令が入力されたと判定した場合には、ステップS21に進み、第2変圧部50Aを構成する半導体スイッチのスイッチングを停止させることにより、第2変圧部50Aの動作を停止させる。なお本実施形態において、ステップS21の処理が第2停止部に相当する。
ステップS21の処理が完了した場合、又はステップS20において否定判定した場合には、ステップS22に進む。ステップS22では、第2他判定信号S2Bの論理がHであるか否かを判定する。この処理は、第1変圧部40Aの出力側の過電圧異常が生じているか否かを判定するための処理である。なお本実施形態において、第2他比較器50C及びステップS22の処理が第2他判定部に相当する。
ステップS22において肯定判定した場合には、ステップS23に進み、第1変圧部40Aの動作停止指令を第1制御部40Dに対して出力する。
以上詳述した本実施形態によれば、第1制御部40Dは、第1出力電圧値Vout1に基づいて、第1変圧部40Aの出力側が過電圧異常であることを判定できる。また第1制御部40Dは、第2出力電圧値Vout2に基づいて、第2変圧部50Aの出力側が過電圧異常であることを判定できる。このため、例えば第1制御部40Dに異常が生じた場合であっても、第2制御部50Dにより、異常が生じた第1制御部40Dに対応する第1変圧部40Aの出力側の過電圧異常の有無を判定できる。これにより、車載システムの信頼性の低下を抑制できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図5に示すように、各DCDCコンバータ40,50の構成を変更する。なお図5において、先の図2に示した構成と同一の構成又は対応する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図5に示すように、第1DCDCコンバータ40は、第1変圧部40A、第1自比較器40B、第1他比較器40C、第1制御部40D、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dを備えている。本実施形態において、第1変圧部40A、第1自比較器40B、第1他比較器40C、第1制御部40D、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dは、一体化されている。例えば、第1変圧部40A、第1自比較器40B、第1他比較器40C、第1制御部40D、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dは、共通の筐体に収容又は複数の独立した筐体に収容されて一体化されていればよい。
第2DCDCコンバータ50は、第2変圧部50Aを備えている。本実施形態において、第2DCDCコンバータ50は、第2自比較器50B、第2他比較器50C及び第2制御部50Dを備えていない。
本実施形態において、第1DCDCコンバータ40はマスタとして機能し、第2DCDCコンバータ50はスレーブとして機能する。第1DCDCコンバータ40が備える第2制御部50Dが、第2変圧部50Aの出力電圧値を制御する。
以上説明した本実施形態では、電圧制御機能及び過電圧判定機能をマスタとなる第1DCDCコンバータ40に集約した。このため、スレーブとなる第2DCDCコンバータ50の部品数を削減でき、ひいては第2DCDCコンバータ50のコストを削減できる。なお、この削減効果は、スレーブとなるDCDCコンバータの数が多いほど大きくなる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、過電圧保護方法を変更する。なお本実施形態では、第1制御部40Dには、第2制御部50Dを介して第2出力電圧値Vout2が入力され、第2制御部50Dには、第1制御部40Dを介して第1出力電圧値Vout1が入力される。
図6に、第1制御部40Dにより実行される過電圧保護処理のフローチャートを示す。この処理は、例えば所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお図6において、先の図3に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一のステップ番号を付している。
ステップS10において肯定判定した場合には、ステップS14に進む。ステップS14では、第2出力電圧値Vout2と第1目標電圧値Vtgt1との差の絶対値が、第1閾値ΔV1よりも小さいか否かを判定する。この処理は、第1変圧部40Aの動作を継続させるか否かを判定するための処理である。
つまり、第1出力電圧値Vout1にノイズが混入し得る。この場合、第1変圧部40Aの出力側の過電圧異常が生じていないにもかかわらず、第1自判定信号S1Aの論理がHになったり、第2他判定信号S2Bの論理がHになったりし、第1変圧部40Aの動作が停止されてしまう。ここで、第1出力電圧値Vout1にノイズが混入する場合であっても、第2出力電圧値Vout2にノイズが必ずしも混入するとは限らない。また、第1変圧部40Aの出力側と第2変圧部50Aの出力側とが低圧経路LLで短絡されているため、第1変圧部40Aの実際の出力電圧値と第2変圧部50Aの実際の出力電圧値とは大きく乖離していない。このため、第1出力電圧値Vout1に代えて、第2出力電圧値Vout2を用いることにより、第1変圧部40Aの実際の出力電圧値が第1目標電圧値Vtgt1から大きく乖離して第1変圧部40Aの出力側の過電圧異常が実際に生じているか否かの判定精度を高めることができる。その結果、第1変圧部40Aの出力側の過電圧異常が生じていないにもかかわらず、過電圧異常が生じている旨誤判定されることを抑制する。
ステップS14において否定判定した場合には、ステップS11に進み、第1変圧部40Aの動作を停止させる。一方、ステップS14において肯定判定した場合には、ステップS15に進み、第1変圧部40Aの動作を継続させる。なお、ステップS11,S15の処理の完了後、ステップS12に進む。
続いて図7に、第2制御部50Dにより実行される過電圧保護処理のフローチャートを示す。この処理は、例えば所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお図7において、先の図4に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一のステップ番号を付している。
ステップS20において肯定判定した場合には、ステップS24に進む。ステップS24では、第1出力電圧値Vout1と第2目標電圧値Vtgt2との差の絶対値が、第2閾値ΔV2よりも小さいか否かを判定する。この処理は、第2変圧部50Aの動作を継続させるか否かを判定するための処理である。なお、第2閾値ΔV2は、第1閾値ΔV1と同じ値に設定されていてもよいし、異なる値に設定されていてもよい。
ステップS24において否定判定した場合には、ステップS21に進み、第2変圧部50Aの動作を停止させる。一方、ステップS24において肯定判定した場合には、ステップS25に進み、第2変圧部50Aの動作を継続させる。なお、ステップS21,S25の処理の完了後、ステップS22に進む。
以上説明した本実施形態によれば、過電圧異常の判定精度を高めることができる。これにより、過電圧異常が生じていないにもかかわらず、変圧部の動作が停止されることを抑制できる。
なお本実施形態において、各DCDCコンバータ40,50の構成を、上記第2実施形態で説明した構成にしてもよい。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・図6のステップS14において、第1目標電圧値Vtgt1に代えて、第2目標電圧値Vtgt2と第2出力電圧値Vout2との差の絶対値が第1閾値ΔV1よりも小さいか否かを判定してもよい。
また図7のステップS24において、第2目標電圧値Vtgt2に代えて、第1目標電圧値Vtgt1と第1出力電圧値Vout1との差の絶対値が第2閾値ΔV2よりも小さいか否かを判定してもよい。
・第1,第2DCDCコンバータ40,50を備える車載システムとしては、図1に示した構成に限らない。例えば、第1DCDCコンバータ40の出力側と第2DCDCコンバータ50の出力側とが共通の低圧経路LLに接続されていない構成であってもよい。
・車載システムとしては、第1,第2DCDCコンバータ40,50の入力側が共通の電気経路である各高圧経路HM1,HM2に接続されていない構成であってもよい。この構成としては、例えば、第1DCDCコンバータ40の第1変圧部40Aの入力側に第1蓄電池が接続され、第2DCDCコンバータ50の第2変圧部50Aの入力側に第2蓄電池が接続される構成が挙げられる。この場合、第1蓄電池及び第2蓄電池は、それぞれの出力電圧が互いに同じものに限らず、出力電圧が異なるものであってもよい。また、第1蓄電池及び第2蓄電池の少なくとも一方の出力電圧が、低圧蓄電池60の出力電圧よりも低くされていてもよい。この場合、低圧蓄電池60よりも出力電圧が低い蓄電池に接続される変圧部は、入力電圧を昇圧して低圧蓄電池60に対して出力する機能を有することとなる。
・DCDCコンバータを3つ以上備える電力変換システムであってもよい。例えば、3つのDCDCコンバータを備える電力変換システムの場合、以下に説明する構成を採用できる。第1〜第3DCDCコンバータそれぞれが、変圧部、自判定部及び他判定部を備えている。例えば、第1DCDCコンバータが備える他判定部は、第2,第3DCDCコンバータが備える変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定できる。
・上記各実施形態では、第1,第2変圧部40A,50Aの異常として、第1,第2変圧部40A,50Aの出力側の過電圧異常が生じていることを判定したがこれに限らない。例えば、第1,第2変圧部40A,50Aの入力側の過電圧異常、第1,第2変圧部40A,50Aの過熱異常、又は第1,第2変圧部40A,50Aの出力側の断線異常が生じていることを判定してもよい。なお、入力側の過電圧異常が生じていることの判定には、例えば第1,第2入力電圧値Vin1,Vin2が用いられればよい。
・高圧蓄電装置及び低圧蓄電装置としては、蓄電池に限らず、例えばキャパシタであってもよい。
・電力変換システムとしては、車載されるものに限らない。
40…第1DCDCコンバータ、40A…第1変圧部、40D…第1制御部、50…第2DCDCコンバータ、50A…第2変圧部、50D…第2制御部。

Claims (5)

  1. 複数の電力変換装置(40,50)を備え、複数の前記電力変換装置のそれぞれが入力電圧を変圧して出力する変圧部(40A,50A)を有する電力変換システムにおいて、
    複数の前記変圧部それぞれに対応して設けられ、自身に対応する前記変圧部に異常が生じていることを判定する自判定部と、
    複数の前記変圧部それぞれに対応して設けられ、複数の前記変圧部のうち自身に対応する変圧部以外の変圧部に異常が生じていることを判定する他判定部と、を備える電力変換システム。
  2. 複数の前記電力変換装置のそれぞれが、前記自判定部及び前記他判定部を有する請求項1に記載の電力変換システム。
  3. 複数の前記電力変換装置のうち1つの電力変換装置のみが、前記自判定部及び前記他判定部を有する請求項1に記載の電力変換システム。
  4. 前記自判定部は、自身に対応する前記変圧部の出力電圧値に基づいて、自身に対応する前記変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定し、
    前記他判定部は、複数の前記変圧部のうち自身に対応する変圧部以外の変圧部の出力電圧値に基づいて、複数の前記変圧部のうち自身に対応する変圧部以外の変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  5. 所定の電気経路(LL)を備える制御システムに適用される電力変換システムにおいて、
    複数の前記電力変換装置は、第1電力変換装置(40)及び第2電力変換装置(50)を含み、
    前記第1電力変換装置が有する前記変圧部は、入力電圧を変圧して前記所定の電気経路に出力する第1変圧部(40A)であり、
    前記第2電力変換装置が有する前記変圧部は、入力電圧を変圧して前記所定の電気経路に出力する第2変圧部(50A)であり、
    前記第1変圧部に対応する前記自判定部は、前記第1変圧部の出力電圧値(Vout1)に基づいて、前記第1変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定する第1自判定部であり、
    前記第1変圧部に対応する前記他判定部は、前記第2変圧部の出力電圧値(Vout2)に基づいて、前記第2変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定する第1他判定部であり、
    前記第2変圧部に対応する前記自判定部は、前記第2変圧部の出力電圧値に基づいて、前記第2変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定する第2自判定部であり、
    前記第2変圧部に対応する前記他判定部は、前記第1変圧部の出力電圧値に基づいて、前記第1変圧部の出力側の過電圧異常が生じていることを判定する第2他判定部であり、
    前記第1変圧部の出力電圧値を第1目標電圧値(Vtgt1)に制御する第1制御部と、
    前記第2変圧部の出力電圧値を第2目標電圧値(Vtgt2)に制御する第2制御部と、
    前記第1自判定部により前記第1変圧部の出力側の過電圧異常が生じていると判定されたこと、又は前記第2他判定部により前記第1変圧部の出力側の過電圧異常が生じていると判定されたことを条件として、前記第1変圧部の動作を停止させる第1停止部と、
    前記第2自判定部により前記第2変圧部の出力側の過電圧異常が生じていると判定されたこと、又は前記第1他判定部により前記第2変圧部の出力側の過電圧異常が生じていると判定されたことを条件として、前記第2変圧部の動作を停止させる第2停止部と、を備え、
    前記第1停止部は、前記第1自判定部又は前記第2他判定部により過電圧異常が生じていると判定された場合であっても、前記第1目標電圧値又は前記第2目標電圧値と、前記第2変圧部の出力電圧値との差の絶対値が第1閾値(ΔV1)よりも小さいと判定した場合には、前記第1変圧部の動作を継続させ、
    前記第2停止部は、前記第2自判定部又は前記第1他判定部により過電圧異常が生じていると判定された場合であっても、前記第2目標電圧値又は前記第1目標電圧値と、前記第1変圧部の出力電圧値と差の絶対値が第2閾値(ΔV2)よりも小さいと判定した場合には、前記第2変圧部の動作を継続させる請求項4に記載の電力変換システム。
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