JP2018143018A - 電動車両およびレセプタクル - Google Patents

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Abstract

【課題】電動車両からのバッテリの取り外しを容易にする。【解決手段】電動車両1には、着脱可能なバッテリ40が搭載される。電動車両1は、バッテリ40のプラグ41が接続されるレセプタクル60を備える。レセプタクル60は、バッテリ40の窪み46の第1の突起47と噛み合うことでプラグ41とレセプタクル60との間の相対的な移動を規制する第2の突起72を有するフック71を備える。レセプタクル60は、使用者が車体に装着されたバッテリ40を車体から取り外す方向に移動させたとき、バッテリ40と共に車体に対して相対的に移動するベース65と、車体に対するベース65の相対的な移動に応じて回転する回転部材91とをさらに備える。使用者がバッテリ40を車体から取り外す方向に移動させたとき、フック71は、回転部材91の回転に応じて第2の突起72が第1の突起47から離れる方向および窪み46から離れる方向へ移動する。【選択図】図20

Description

本発明は、着脱可能なバッテリを用いる電動車両およびそのバッテリが接続されるレセプタクルに関する。
電動モータを駆動源とする電動車両の1つとして電動二輪車がある。電動モータは、電動二輪車に搭載されたバッテリから供給される電力に応じて回転する。バッテリは充電可能である。バッテリを充電することで電動二輪車は繰り返し走行することができる。
電動二輪車の形態として、車体に対してバッテリを着脱可能とし、車体から取り外したバッテリを外部の充電器に接続して充電を行う形態がある。電動二輪車を走行させるときは、バッテリを車体に装着することでバッテリから電動モータへ電力が供給される。
特開2015−89756号公報
着脱可能なバッテリを車体に装着した状態では、バッテリのプラグは車体のレセプタクルに接続される。電動二輪車は、走行中の振動等に起因してバッテリのプラグと車体のレセプタクルとの接続が外れてしまわないようにする機構を備えていることが望ましい。
特許文献1が開示する電動二輪車では、車体のレセプタクルにフックが設けられている。車体にバッテリを装着した状態では、そのフックをバッテリの窪みの中に位置させることで、車体のレセプタクルに対するバッテリのプラグの移動を規制している。これにより、バッテリのプラグと車体のレセプタクルとが走行中に容易に外れないようにすることができる。
フックによるバッテリの移動の規制およびその規制の解除は、使用者が操作部材を手で操作して行う。車体にバッテリを装着したとき、使用者は操作部材を手で操作して、バッテリの窪みから離れているフックをその窪み内に移動させる。車体からバッテリを取り外すときは、使用者は操作部材を手で操作して、バッテリの窪みの中に位置しているフックをその窪みから離れさせる。使用者は、バッテリを取り外す時には、常に操作部材を操作する必要があり、煩わしいと感じる場合がある。
本発明は、バッテリの取り外しが容易な電動車両、およびバッテリが接続されるレセプタクルを提供する。
本発明の実施形態に係る電動車両は、前記電動車両の車体に対して着脱可能であり、第1の突起を有する窪みがあるバッテリと、前記バッテリに設けられたプラグと、前記バッテリから供給される電力により駆動力を生じる電動モータと、前記車体に設けられ、前記車体に前記バッテリを装着した状態において、前記バッテリのプラグと電気的に接続されるレセプタクルとを備え、前記レセプタクルは、使用者が前記車体に装着された前記バッテリを前記車体から取り外す方向に移動させたとき、前記バッテリと共に前記車体に対して相対的に移動するベースと、前記車体に対する前記ベースの相対的な移動に応じて回転する回転部材と、前記バッテリの窪みの第1の突起と噛み合うことで前記プラグと前記レセプタクルとの間の相対的な移動を規制する第2の突起を有するフックであって、前記回転部材の回転に応じて前記第2の突起が前記第1の突起から離れる方向および前記窪みから離れる方向へ移動するフックとを備える。
車両走行時の振動等によりバッテリのプラグと車体のレセプタクルとの間の相対的な移動が発生した場合は、フックの突起がバッテリの窪みの突起と噛み合うことで、その移動を規制する。
使用者が車体から取り外す方向にバッテリを移動させたとき、レセプタクルのベースは、バッテリのプラグと共に車体に対して相対的に移動する。このレセプタクルのベースの移動に応じて回転部材は回転する。回転部材が回転すると、フックの突起はバッテリの窪みの突起から離れる方向およびバッテリの窪みから離れる方向に移動する。つまり、フックは、フックの突起がバッテリの窪みの突起と接触しないように移動するとともに、バッテリの窪みから離れるように移動する。このようなフックの移動により、フックは、プラグとレセプタクルとの間の相対的な移動を規制する状態から規制を解除した状態へ自動的に変化する。使用者は、車体からバッテリを取り外すときに、規制を解除するための操作部材を手で操作する必要が無く、バッテリの取り外しを容易に行うことができる。
ある実施形態によれば、前記フックの前記第2の突起が前記第1の突起および前記窪みから離れた後、前記使用者が前記バッテリを前記取り外す方向へさらに移動させることにより、前記バッテリのプラグは前記レセプタクルから離れてもよい。
フックの突起が窪みから離れることで、プラグとレセプタクルとの間の移動の規制が解除される。規制が解除された後、バッテリをさらに移動させることにより、バッテリをレセプタクルから容易に取り外すことができる。
ある実施形態によれば、前記レセプタクルは、前記回転部材を通る軸をさらに備え、前記回転部材は、前記軸を介して前記レセプタクルに支持されており、前記回転部材は前記軸を中心にして回転してもよい。
車体に対するレセプタクルの移動に応じて、回転部材は軸を中心にして回転する。回転部材の回転に応じて、フックの突起が窪みの突起および窪みから離れる方向へ移動することにより、プラグとレセプタクルとの間の移動の規制を自動的に解除することができる。
ある実施形態によれば、前記回転部材はアームを備え、前記車体は、前記車体に対する前記レセプタクルの相対的な移動に応じて前記アームと接触するストッパを備え、前記レセプタクルが前記車体に対して相対的に移動しているとき、前記アームが前記ストッパに押されることにより前記回転部材は回転してもよい。
車体に対するレセプタクルの移動に応じて、ストッパはアームを押して回転部材を回転させる。回転部材の回転に応じて、フックの突起が窪みの突起および窪みから離れる方向へ移動することにより、プラグとレセプタクルとの間の移動の規制を自動的に解除することができる。
ある実施形態によれば、前記レセプタクルは、前記フックを通る軸をさらに備え、前記フックは、前記フックを通る軸の移動に伴って移動し、前記回転部材には、前記フックを通る軸が通り、前記フックを通る軸の移動をガイドするスリットがあり、前記回転部材の回転に応じて、前記フックを通る軸が前記回転部材のスリットに沿って移動することで、前記フックの前記第2の突起は前記第1の突起から離れる方向へ移動してもよい。
フックを通る軸が回転部材のスリットに沿って移動することで、フックの突起は窪みの突起から離れる方向へ移動する。これにより、窪みの突起と接触しない位置にフックの突起を移動させることができる。
ある実施形態によれば、前記レセプタクルは、前記フックを通る軸が通り、前記フックを通る軸の移動をガイドするスリットがあるリンク部材をさらに備え、前記フックを通る軸は、前記フックを通る軸が延びる方向において前記回転部材のスリットと前記リンク部材のスリットとが重なる位置にあり、前記フックを通る軸は、前記回転部材のスリットと前記リンク部材のスリットの両方を通っており、前記回転部材の回転に応じて、前記フックを通る軸が前記回転部材のスリットと前記リンク部材のスリットの両方に沿って移動することで、前記フックの前記第2の突起は前記第1の突起から離れる方向へ移動してもよい。
フックを通る軸が回転部材のスリットとリンク部材のスリットの両方に沿って移動することで、フックの突起は窪みの突起から離れる方向へ移動する。これにより、窪みの突起と接触しない位置にフックの突起を移動させることができる。
ある実施形態によれば、前記フックの前記第2の突起が前記第1の突起から離れる方向へ移動した後、前記フックは回転する前記回転部材と共に回転し、前記第2の突起は前記窪みから離れる方向へ移動してもよい。
窪みの突起と接触しない位置までフックの突起を移動させた後は、回転部材と共にフックを回転させても、フックの突起は窪みの突起に引っ掛からない。回転部材と共にフックが回転して、フックの突起が窪みから離れる方向へ移動することで、プラグとレセプタクルとの間の相対的な移動の規制を解除することができる。
ある実施形態によれば、前記回転部材のスリットは、L字型のスリットであり、前記車体に前記バッテリを装着した状態では、前記フックを通る軸が前記L字型のスリットの一端に位置することで、前記回転部材と前記フックとの間の相対的な移動が規制され、前記回転部材の回転に応じて、前記フックを通る軸が前記L字型のスリットの一端から他端の方へ移動することで、前記フックの前記第2の突起は前記第1の突起から離れる方向へ移動してもよい。
車体にバッテリを装着した状態では、回転部材とフックとの間の相対的な移動を規制することで、フックの突起が窪みの突起から離れる方向へ移動することを規制する。これにより、プラグとレセプタクルとの間の相対的な移動を規制することができる。
車体から取り外す方向にバッテリを移動させたときは、フックを通る軸を回転部材のスリットに沿って移動させることで、窪みの突起から離れる方向へフックの突起を移動させることができる。
ある実施形態によれば、前記プラグと前記レセプタクルとの接続を外すために必要な力は、前記レセプタクルを前記車体に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きくてもよい。
プラグとレセプタクルとの接続を外すために必要な力が大きいことにより、バッテリを車体から取り外す方向に移動させたとき、プラグとレセプタクルとの接続を維持したまま、レセプタクルを車体に対して相対的に移動させることができる。これにより、プラグとレセプタクルとの接続を維持した状態でフックによる規制を解除することができる。
ある実施形態によれば、前記プラグと前記レセプタクルとを接続した状態では、前記レセプタクルの端子および前記プラグの端子のうちの一方に他方が挿入されており、前記レセプタクルの端子と前記プラグの端子との間の最大静止摩擦力は、前記レセプタクルを前記車体に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きくてもよい。
レセプタクルの端子とプラグの端子との間の最大静止摩擦力が大きいことにより、バッテリを車体から取り外す方向に移動させたとき、プラグとレセプタクルとの接続を維持したまま、レセプタクルを車体に対して相対的に移動させることができる。これにより、プラグとレセプタクルとの接続を維持した状態でフックによる規制を解除することができる。
ある実施形態によれば、前記プラグおよび前記レセプタクルの少なくとも一方は磁石を備え、前記プラグと前記レセプタクルとの接続状態において、前記磁石により発生する前記プラグと前記レセプタクルとの間の吸着力は、前記レセプタクルを前記車体に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きくてもよい。
磁石により発生するプラグとレセプタクルとの間の吸着力が大きいことにより、バッテリを車体から取り外す方向に移動させたとき、プラグとレセプタクルとの接続を維持したまま、レセプタクルを車体に対して相対的に移動させることができる。これにより、プラグとレセプタクルとの接続を維持した状態でフックによる規制を解除することができる。
ある実施形態によれば、前記車体に対する前記レセプタクルの相対的な移動に伴って前記フックの前記第2の突起が前記窪みから離れた後、前記レセプタクルのさらなる移動を規制するストッパをさらに備えてもよい。
フックの突起がバッテリの窪みから離れた後は、レセプタクルのさらなる移動を規制する。レセプタクルの移動が止まることにより、プラグとレセプタクルとの間の相対的な移動の規制を解除する動作から、プラグとレセプタクルとが離れる動作に移行することができる。
ある実施形態によれば、前記車体は、前記バッテリを収納するバッテリ収納ケースと、前記バッテリ収納ケースを覆う蓋とを備え、前記蓋は、前記蓋を閉じた状態において、前記バッテリを前記バッテリ収納ケースの底部の方向に付勢する弾性部材を備えてもよい。
弾性部材を用いてバッテリを支持することにより、車両走行時の振動等によりバッテリに作用する衝撃を緩和することができる。
本発明の実施形態に係る電動車両用のレセプタクルには、前記電動車両の車体に対して着脱可能なバッテリが前記車体に装着された状態において、前記バッテリのプラグが電気的に接続され、前記バッテリには第1の突起を有する窪みがあり、前記レセプタクルは、使用者が前記車体に装着された前記バッテリを前記車体から取り外す方向に移動させたとき、前記バッテリと共に前記車体に対して相対的に移動するベースと、前記車体に対する前記ベースの相対的な移動に応じて回転する回転部材と、前記バッテリの窪みの第1の突起と噛み合うことで前記プラグと前記レセプタクルとの間の相対的な移動を規制する第2の突起を有し、前記回転部材の回転に応じて前記第2の突起が前記第1の突起から離れる方向および前記窪みから離れる方向へ移動するフックとを備える。
車両走行時の振動等によりバッテリのプラグと車体のレセプタクルとの間の相対的な移動が発生した場合は、フックの突起がバッテリの窪みの突起と噛み合うことで、その移動を規制する。
使用者が車体から取り外す方向にバッテリを移動させたとき、レセプタクルのベースは、バッテリのプラグと共に車体に対して相対的に移動する。このレセプタクルのベースの移動に応じて回転部材は回転する。回転部材が回転すると、フックの突起はバッテリの窪みの突起から離れる方向およびバッテリの窪みから離れる方向に移動する。つまり、フックは、フックの突起がバッテリの窪みの突起と接触しないように移動するとともに、バッテリの窪みから離れるように移動する。このようなフックの移動により、フックは、プラグとレセプタクルとの間の相対的な移動を規制する状態から規制を解除した状態へ自動的に変化する。使用者は、車体からバッテリを取り外すときに、規制を解除するための操作部材を手で操作する必要が無く、バッテリの取り外しを容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る電動車両によれば、車両走行時の振動等によりバッテリのプラグと車体のレセプタクルとの間の相対的な移動が発生した場合は、フックの突起がバッテリの窪みの突起と噛み合うことで、その移動を規制する。
使用者が車体から取り外す方向にバッテリを移動させたとき、フックの突起はバッテリの窪みの突起から離れる方向およびバッテリの窪みから離れる方向に移動する。つまり、フックは、フックの突起がバッテリの窪みの突起と接触しないように移動するとともに、バッテリの窪みから離れるように移動する。このようなフックの移動により、フックは、プラグとレセプタクルとの間の相対的な移動を規制する状態から規制を解除した状態へ自動的に変化する。使用者は、車体からバッテリを取り外すときに、規制を解除するための操作部材を手で操作する必要が無く、バッテリの取り外しを容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る電動二輪車の側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースの側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースの側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリの側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリの底面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリのプラグとレセプタクルとが接続された状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリの斜視図である。 本発明の実施形態に係るレセプタクルにバッテリのプラグが接続された状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るレセプタクルの斜視図である。 本発明の実施形態に係るレセプタクルの斜視図である。 本発明の実施形態に係るリンク機構の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るリンク機構が備えるフック、リンクプレート、回転部材を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るリンク機構の各構成要素を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るレセプタクルのベースを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るレセプタクルを支持する支持部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る支持部材を介して底板に支持されるレセプタクルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る底板の斜視図である。 本発明の実施形態に係る支持部材を介して底板に支持されるレセプタクルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る接触子を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリのプラグとレセプタクルとが接続された状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るフックがプラグとレセプタクルとの間の相対的な移動を規制している状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときのリンク機構の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときのリンク機構の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときのリンク機構の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときのリンク機構の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースからバッテリを取り外すときのリンク機構の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースにバッテリを装着するときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースにバッテリを装着するときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースにバッテリを装着するときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースにバッテリを装着するときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ収納ケースにバッテリを装着するときの各構成要素の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るバッテリの底面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るレセプタクルの斜視図である。 本発明の実施形態の変形例に係るバッテリのプラグとレセプタクルとが接続された状態を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。同様の構成要素には同様の参照符号を付し、重複する場合にはその説明を省略する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
以下の説明において、前、後、上、下、左、右は、それぞれ電動車両のシートに着座した乗員から見たときの前、後、上、下、左、右を意味するものとする。また、電動車両の各部材の前、後、上、下、左、右とは、それら部材が電動車両に取り付けられた状態における前、後、上、下、左、右を意味するものとする。
図1は、本発明の実施形態に係る電動車両の一例である鞍乗型電動車両を示す側面図である。図1に示す例では、鞍乗型電動車両はオフロード型の電動二輪車1である。なお、本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、ここで例示するオフロード型の電動二輪車に限定されない。本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、いわゆるオンロード型、スクーター型、モペット型等の他の型式の電動二輪車であってもよい。また、本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、乗員が跨って乗車する任意の車両を意味し、二輪車に限定されない。本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、車体を傾けることによって進行方向を変える型式の三輪車(LMW)等であってもよく、ATV(All Terrain Vehicle)等の他の鞍乗型電動車両であってもよい。
図1に示すように、電動二輪車1は、前輪2、後輪3、車体フレーム10、駆動ユニット20を備える。
本実施形態の車体フレーム10は金属製のモノコックフレームである。モノコック構造は、骨組みの代わりに車両のボディ(外皮)に強度および剛性を持たせた構造であり、応力外皮構造とも称される。車体フレーム10の材料は、例えばアルミニウム、鉄、マグネシウム、およびそれらの合金などであるが、それらに限定されない。また、車体フレーム10の材料として、炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic)等のカーボン複合材料が用いられてもよい。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ13を含むフレーム前部12と、フレーム前部12の後方に位置するバッテリ収納ケース11およびモータケース14と、バッテリ収納ケース11から後方に延びるシートフレーム17およびステー18とを備える。モータケース14はバッテリ収納ケース11の下方に位置する。バッテリ収納ケース11は、バッテリ40(図2)を収納する。バッテリ収納ケース11およびシートフレーム17の上方に、乗員が跨がって座ることのできるシート16が配置されている。フレーム前部12とバッテリ収納ケース11とは一体に成型されていてもよい。また、バッテリ収納ケース11とモータケース14とは一体に成型されていてもよい。
前輪2は、フロントフォーク4の下端で回転可能に支持されている。フロントフォーク4は、ヘッドパイプ13に挿通されたステアリングシャフト5を中心にして左右に回転可能となっている。ステアリングシャフト5の上部にはステアリングハンドル6が取り付けられている。ステアリングハンドル6の両端部にはグリップ7が設けられている。右側のグリップはアクセルグリップとして機能する。
駆動輪である後輪3はリアアーム8によって支持されている。リアアーム8はその前端に設けられているピボット軸19によって支持されている。モータケース14の後部にはピボット支持部材15が取り付けられている。ピボット支持部材15はピボット軸19を支持している。後輪3とリアアーム8はピボット軸19を中心にして上下動可能となっている。バッテリ収納ケース11の後方にはリアサスペンション9が配置されている。リアサスペンション9の上端は、例えばシートフレーム17またはバッテリ収納ケース11の後部に取り付けられる。リアサスペンション9の下端は、例えばリンク機構を介してリアアーム8に連結される。
駆動ユニット20は、コントローラ21、電動モータ22、減速機構23、スプロケット24を備える。電動モータ22は後輪3を駆動するための動力を発生させる。コントローラ21は、例えばMCU(Motor Control Unit)であり、電動モータ22の動作を制御する。減速機構23は、電動モータ22の回転を減速してスプロケット24に伝達する。スプロケット24の回転は、ベルトまたはチェーンである動力伝達部材25を介して後輪3に伝えられる。なお、電動二輪車1はシャフトドライブ式を採用する車両であってもよく、その場合は動力伝達部材25としてシャフトが用いられる。
図2および図3は、バッテリ収納ケース11を側面から見た図である。分かりやすく説明するために、図2および図3ではバッテリ収納ケース11の内部を透かして示している。
バッテリ収納ケース11は、バッテリ40を収納する。バッテリ収納ケース11は、上面が開口した箱形状を有する。バッテリ収納ケース11の上部には、バッテリ収納ケース11上面の開口を覆う蓋31が設けられている。蓋31の後部とバッテリ収納ケース11の後部とは、ヒンジ34を介して接続されている。蓋31は、ヒンジ34を中心にして回転することで、開閉することができる。図2は、バッテリ40が収納されて蓋31を閉じた状態のバッテリ収納ケース11を示している。図3は、蓋31を開けた状態のバッテリ収納ケース11を示している。バッテリ40はバッテリ収納ケース11に対して着脱可能なバッテリである。バッテリ収納ケース11へのバッテリ40の装着およびバッテリ収納ケース11からのバッテリ40の取り外しは、蓋31を開けて行う。
バッテリ40は、例えばリチウムイオン電池である。本実施形態では電動二輪車1が搭載するバッテリの個数は1個であるが、搭載されるバッテリ40の個数は1個に限定されず、複数(つまり2つ以上)のバッテリ40がバッテリ収納ケース11に収納されてもよい。電動モータ22は、バッテリ40から供給される電力により駆動力を生じ、後輪3を駆動する。
バッテリ収納ケース11の下部には、底板50が設けられている。底板50にはレセプタクル60が設けられている。バッテリ40はプラグ41を備える。バッテリ40をバッテリ収納ケース11に装着した状態では、バッテリ40のプラグ41とレセプタクル60とは接続される。
レセプタクル60は、電動モータ22の駆動に用いられる電流が流れる電極端子62と、バッテリ40とコントローラ21(図1)との間のデータの送受信に用いられる信号端子64とを備える。この例では、電極端子62および信号端子64はオス端子となっている。
図4は、バッテリ40の側面図である。図5は、バッテリ40の底面図である。図6は、バッテリ40のプラグ41とレセプタクル60とが接続された状態を示す側面図である。図4および図6では、バッテリ40のプラグ41の内部を透かして示している。バッテリ40のプラグ41は、電動モータ22の駆動に用いられる電流が流れる電極端子42と、バッテリ40とコントローラ21(図1)との間のデータの送受信に用いられる信号端子44とを備える。この例では、電極端子42および信号端子44はメス端子となっている。電極端子42は略円筒形状の接触子42cを有する。電極端子42に電極端子62が挿入されたとき、電極端子42の接触子42cと電極端子62とが電気的に接触する。
バッテリ収納ケース11に対し、バッテリ40はスライド式に挿入および取り外しが可能になっている。バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すとき、使用者は、電動二輪車1(図1)からシート16を取り外し、蓋31(図3)を開く。そして、バッテリ40の把持部45を手で握り、バッテリ40を上方へスライドさせることで、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すことができる。バッテリ収納ケース11にバッテリ40を装着するときは、バッテリ40をバッテリ収納ケース11内に挿入して下方へスライドさせることで装着される。このスライドさせて装着したときに、バッテリ40のプラグ41とバッテリ収納ケース11のレセプタクル60とが電気的に接続される。バッテリ収納ケース11に装着されたバッテリ40の前後左右方向への移動は、底板50に設けられたガイド51(図2)によって規制される。
レセプタクル60の電極端子62には電線63が接続され、信号端子64には信号線66が接続されている。電線63および信号線66はコントローラ21に接続されている。
電極端子42および62は、バッテリ40の着脱時のスライド方向に沿って延びている。この例では、バッテリ40の着脱時のスライド方向は上下方向である。バッテリ40をバッテリ収納ケース11内に挿入して下方へスライドさせたとき、電極端子62が電極端子42に挿入されることにより互いに電気的に接続される。バッテリ40の電極端子42から出力された電流は、電極端子62および電線63を介してコントローラ21へ入力され、電動モータ22の駆動に用いられる。
また、プラグ41とレセプタクル60の接続時は、信号端子44と信号端子64が電気的に接続される。信号端子44、信号端子64および信号線66を介して、バッテリ40とコントローラ21との間でデータの送受信が行われる。
この例では、電極端子62および信号端子64はオス端子となっており、電極端子42および信号端子44はメス端子となっているが、オス端子とメス端子との関係は逆でもよい。電極端子62および信号端子64がメス端子となっており、電極端子42および信号端子44がオス端子となっていてもよい。
図2および図3を参照して、蓋31には弾性部材であるばね33が取り付けられている。ばね33は例えば圧縮ばねである。蓋31を閉じた状態における上下方向において、ばね33の上部は蓋31の下面に取り付けられている。ばね33の下部にはフランジ32が取り付けられている。
蓋31を閉じた状態において、フランジ32はバッテリ40の上面と接触する。ばね33はフランジ32を介してバッテリ40を底板50に向かう方向に押し、底板50とばね33とでバッテリ40を支持する。ばね33を用いてバッテリ40を支持することにより、車両走行時の振動等によりバッテリ40に作用する衝撃を緩和することができる。
図7は、バッテリ40の斜視図である。図8は、バッテリ収納ケース11内のレセプタクル60にバッテリ40のプラグ41が接続された状態を示す斜視図である。図2、図3、図7、図8を参照して、本実施形態のレセプタクル60には、フック71を備えたリンク機構70が設けられている。バッテリ40の前部には窪み46がある。窪み46は突起47を有している。
図8に示すように、バッテリ収納ケース11にバッテリ40を装着し、レセプタクル60とバッテリ40のプラグ41とが接続された状態では、フック71は、バッテリ40の窪み46の中に位置している。これにより、レセプタクル60に対するバッテリ40のプラグ41の移動を規制し、プラグ41とレセプタクル60とが走行中に容易に外れないようにすることができる。プラグ41とレセプタクル60との間の移動を規制する動作の詳細は後述する。
図9は、左斜め前方から見たレセプタクル60を示す斜視図である。レセプタクル60の筐体であるベース65には、電極端子62、信号端子64、リンク機構70が設けられている。図10は、右斜め後方から見たレセプタクル60を示す斜視図である。図9および図10は、互いに異なる方向から見たレセプタクル60を示している。図11は、リンク機構70の分解斜視図である。リンク機構70は、フック71、一対のリンクプレート81、回転部材91を備える。図12は、フック71、リンクプレート81、回転部材91のそれぞれを示す側面図である。図13は、リンク機構70の各構成要素を示す側面図である。構成要素同士の位置関係を分かりやすく説明するために、図13ではリンク機構70の各構成要素を透かして示している。図9から図13は、バッテリ収納ケース11にバッテリ40が正常に収納されて、レセプタクル60にバッテリ40のプラグ41が接続されている状態における、各構成要素の向きおよび構成要素同士の位置関係を示している。
図11および図12を参照して、フック71は、フック71の後部から下方向に延びる突起72を有する。この例では突起72は1本のリブ状の突起である。突起72は、フック71がバッテリ40の窪み46(図8)の中に位置している状態で、フック71の後部から下方向に延びる。フック71の下部には軸穴73がある。フック71の軸穴73の上方にはスリット74がある。スリット74は、スリット74の下部74bから後方斜め上方向に延びてスリット74の上部74aに達する長穴形状を有する。
リンクプレート81の下部には軸穴82がある。リンクプレート81の上部には軸穴84がある。リンクプレート81の軸穴82と軸穴84との間には、スリット83がある。スリット83は、スリット83の下部83bから前方斜め上方向に延びてスリット83の上部83aに達する長穴形状を有する。
図11を参照して、回転部材91は、前壁91F、左壁91L、右壁91R、アーム96を有する。左壁91Lは前壁91Fの左端から後方に延びている。右壁91Rは前壁91Fの右端から後方に延びている。アーム96は、前壁91Fから前方斜め下方向に延びたのち、前方へ延びている。
回転部材91の左壁91Lおよび右壁91Rのそれぞれの下部には軸穴92がある。左壁91Lおよび右壁91Rのそれぞれの上部にはスリット93がある。図12を参照して、スリット93は、L字形状を有する。L字形状の真ん中のコーナー部93bから前方斜め上方向に延びた位置にL字形状の一端である第1上部93aがある。L字形状の真ん中のコーナー部93bから後方斜め上方向に延びた位置にL字形状の他端である第2上部93cがある。
図9および図10に示すように、リンク機構70では、フック71の左右を挟むように一対のリンクプレート81が配置される。そのフック71を挟む一対のリンクプレート81の左右をさらに挟むように回転部材91が配置される。
図11から図13を参照して、回転軸102は、回転部材91の右壁91Rの軸穴92、2つのリンクプレート81のそれぞれの軸穴82、回転部材91の左壁91Lの軸穴92を貫通している。
回転軸102は、レセプタクル60のベース65により支持される。図14は、レセプタクル60のベース65を示す側面図である。ベース65の左部および右部のそれぞれには軸穴67がある。回転軸102は、これらベース65の軸穴67を通ることで、ベース65に支持される。回転軸102は回転部材91およびリンクプレート81を通っていることから、リンク機構70は、回転軸102を介してベース65に支持される。回転軸102は、その軸方向が左右方向を向くように配置されている。リンク機構70は回転軸102を中心として回転する。
図11および図13を参照して、リンクピン105は、2種類の外径を有する円筒形状を有する。リンクピン105は、左右方向における中央部に位置する大径部105aを有する。リンクピン105は、大径部105aの左方および右方に位置する小径部105bを有する。大径部105aは小径部105bよりも外径が大きい。
リンクピン105の大径部105aは、フック71の軸穴73を通っている。リンクピン105の小径部105bは、リンクプレート81のスリット83を通っている。
リンクピン103は、回転部材91の右壁91Rのスリット93、円筒形状のリンクピン105の内部、回転部材91の左壁91Lのスリット93を貫通している。リンクピン105は、フック71の軸穴73およびリンクプレート81のスリット83を通っている。このため、リンクピン105を通るリンクピン103は、フック71の軸穴73およびリンクプレート81のスリット83を通っている。
回転部材91のスリット93とリンクピン103とはスライド機構を構成する。リンクピン103はL字形状のスリット93に沿って移動可能である。
リンクプレート81のスリット83、リンクピン103およびリンクピン105はスライド機構を構成する。リンクピン105およびリンクピン105を通るリンクピン103は、スリット83の長手方向に沿って移動可能である。
リンクピン103が延びる左右方向から見たとき、リンクピン103およびリンクピン105は、回転部材91のスリット93とリンクプレート81のスリット83とが重なる位置にある。
リンクピン104は、2種類の外径を有する円筒形状を有する。リンクピン104は、左右方向における中央部に位置する大径部104aを有する。リンクピン104は、大径部104aの左方および右方に位置する小径部104bを有する。大径部104aは小径部104bよりも外径が大きい。リンクピン104の大径部104aは、フック71のスリット74を通っている。リンクピン104の小径部104bは、リンクプレート81の軸穴84を通っている。
フック71のスリット74とリンクピン104とはスライド機構を構成する。リンクピン104はスリット74の長手方向に沿ってスライド可能である。
図9および図11を参照して、リンク機構70は、弾性部材であるばね106および107を備える。ばね106は例えば引張ばねである。ばね107は例えばねじりばねである。
引張ばね106の両端はフック形状を有する。引張ばね106の一端は回転軸102に引っ掛けられ、他端はリンクピン103に引っ掛けられている。引張ばね106は、その弾性力により、回転軸102とリンクピン103との間の距離が短くなる方向に回転軸102とリンクピン103を引っ張る。
ねじりばね107の一端は、レセプタクル60のベース65に設けられた凹部68(図11)内に配置される。ねじりばね107の他端は、回転部材91の前壁91Fの前面に配置される。左側面視において、ねじりばね107は、その弾性力により、回転軸102を中心とした時計回りの方向に回転部材91の前壁91Fを押している。
バッテリ収納ケース11にバッテリ40を装着したとき、リンク機構70は、ばね106および107の弾性力により、フック71の突起72が窪み46の中に収まるように動作する。バッテリ40の装着時にフック71の突起72が窪み46の中に収まる動作の詳細は後述する。
図15は、レセプタクル60を支持する支持部材55を示す斜視図である。レセプタクル60は、支持部材55を介してバッテリ収納ケース11の底板50に支持される。図16は、支持部材55を介して底板50に支持されるレセプタクル60を示す斜視図である。図17は、斜め下方向から見た底板50を示す斜視図である。図18は、斜め下方向から見たときの、支持部材55を介して底板50に支持されるレセプタクル60を示す斜視図である。
図15および図17を参照して、底板50には、レセプタクル60および支持部材55が通る穴52がある。底板50は、穴52の内周に沿った形状を有し且つ下方向に延びる壁53を有する。
図15、図16および図18を参照して、支持部材55は、レセプタクル60のベース65の側面を覆う形状を有する。図15および図16を参照して、支持部材55の上部55aは、レセプタクル60のベース65の上部65aに取り付けられる。図15、図17および図18を参照して、支持部材55の下部55bは、壁53の下部53bに取り付けられる。
レセプタクル60のベース65および支持部材55は、底板50の穴52の中に配置される。支持部材55は、上下方向に伸縮可能な蛇腹構造を有する。支持部材55が上下方向に伸縮可能であるため、レセプタクル60は底板50に対して上下方向に相対的に移動可能である。レセプタクル60が底板50に対して相対的に移動しても、伸縮する支持部材55を介して、レセプタクル60は底板50に支持され続けることができる。
次に、バッテリ40のプラグ41が有する接触子42cを説明する。図4および図6に示したように、バッテリ40のプラグ41は電極端子42を有する。電極端子42はその内部に接触子42cを有する。図19は、接触子42cを示す斜視図である。接触子42cは、導電性および弾性を有する。接触子42cは、レセプタクル60の電極端子62(図6)の挿抜方向である上下方向に長い略円筒形状を有する。
接触子42cは、その上端および下端の中間部に複数のばね42sを有する。複数のばね42sは、接触子42cの円周方向に沿って配置されている。ばね42sのそれぞれは、接触子42cの内側に湾曲する弓形状を有する。ばね42sのそれぞれが接触子42cの内側に湾曲しているため、接触子42cはその上下端部よりも中央部が細くなる形状を有する。
レセプタクル60の電極端子62が接触子42cに挿入されると、ばね42sのそれぞれは、電極端子62によって接触子42cの外側の方向に押され、弾性変形する。変形した複数のばね42sは、弾性力により電極端子62を押圧し、接触子42cと電極端子62との間に摩擦力が発生する。この摩擦力により、接触子42cと電極端子62との接続が維持される。
次に、リンク機構70のフック71が、バッテリ40のプラグ41とレセプタクル60との間の相対的な移動を規制する動作を説明する。
図20は、バッテリ40のプラグ41とレセプタクル60とが接続された状態を示す側面図である。図21は、フック71がプラグ41とレセプタクル60との間の相対的な移動を規制している状態を示す側面図である。図20および図21では、分かりやすく説明するために、バッテリ収納ケース11の底板50、レセプタクル60のベース65、バッテリ40のプラグ41の内部を透かして示している。また、分かりやすく説明するために、支持部材55、ばね106および107の図示は省略している。
バッテリ収納ケース11にバッテリ40を装着し、レセプタクル60とバッテリ40のプラグ41とが接続された状態では、フック71の突起72は、バッテリ40の窪み46の中に位置している。バッテリ40の装着時に、フック71の突起72が窪み46の中に収まる動作の詳細は後述する。この状態において、フック71の突起72は、下方向に延びている。窪み46の下部には、突起47が設けられている。突起47は、窪み46の下部における前方部から上方向に延びている。レセプタクル60とプラグ41とが接続された状態では、突起47の後方にフック71の突起72が位置している。図20および図21に示す状態では、リンクピン103は、L字形状のスリット93の第1上部93aに位置している。リンクピン103が第1上部93aに位置している状態では、後述するように、回転部材91に対するフック71の相対的な移動は規制されている。
レセプタクル60とプラグ41とが接続された状態では、レセプタクル60の電極端子62は、プラグ41の電極端子42に挿入されている。このとき、電極端子62は、電極端子42が有する接触子42cに挿入されている。図19を用いて説明したように、接触子42cはその弾性力により電極端子62を押圧する。これにより、電極端子42と電極端子62との間に摩擦力が発生し、電極端子42と電極端子62との接続が維持される。
図2に示したように、バッテリ収納ケース11の蓋31には、ばね33が取り付けられている。バッテリ収納ケース11は、ばね33を用いてバッテリ40を支持することにより、車両走行時の振動等によりバッテリ40に作用する衝撃を緩和している。
図15から図18に示したように、レセプタクル60は、上下方向に伸縮可能な支持部材55を介して底板50に支持されている。レセプタクル60は、底板50に対して相対的に移動可能である。
本実施形態では、電極端子42と電極端子62との間の最大静止摩擦力は、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい。このため、車両走行時の振動等により、バッテリ収納ケース11内でバッテリ40が移動した場合、プラグ41に接続されたレセプタクル60は、バッテリ40と共に移動する。これにより、電極端子42と電極端子62との接続は外れることなく維持される。
ここで、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力は、例えば、
・レセプタクル60の質量に対して、レセプタクル60を運動させるために必要な力
・レセプタクル60を支持する支持部材55を変形させるために必要な力
・リンク機構70を動かすために必要な力(ばね106および107を動かすために必要な力を含む)
・レセプタクル60に接続された電線63および66を変形させるために必要な力
・レセプタクル60と底板50との接触箇所がある場合は、それらの間の最大静止摩擦力
を足し合わせた力である。
レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力は、レセプタクル60に接続されたバッテリ40を動かすために必要な力は含まれない。レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力は、バッテリ40をバッテリ収納ケース11に装着していない状態において、レセプタクル60を移動させるために必要な力と言うことができる。
電極端子42と電極端子62との間の最大静止摩擦力が、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きいことにより、レセプタクル60はバッテリ40と共に移動する。走行時の振動により、バッテリ40は繰り返し上下動する。プラグ41に接続されたレセプタクル60は、バッテリ40と同期して繰り返し上下動する。しかし、走行時に受ける衝撃等により、バッテリ40の変位とレセプタクル60の変位との位相がずれることが発生し得る。この場合は、プラグ41とレセプタクル60との間に相対的な移動が発生する。本実施形態では、プラグ41とレセプタクル60とが互いに離れる方向の移動が発生した場合、フック71の突起72が窪み46の突起47と噛み合うことで、その移動を規制する。
図21は、フック71の突起72と窪み46の突起47とが噛み合った状態を示している。図20に示す正常な接続状態と比較して、図21に示す状態では、レセプタクル60に対してプラグ41は相対的に上方向に移動している。レセプタクル60に対してプラグ41が上方向に移動したとき、フック71の突起72は、窪み46の下部から上方向の力を受ける。前後方向において、突起72は、回転軸102よりも後方に位置している。このため、突起72が上方向の力を受けたとき、リンク機構70は、左側面視において回転軸102を中心として反時計回りの方向に動く。上方向に移動する窪み46の突起47に対して、フック71の突起72が前方へ移動することにより、突起72と突起47とは噛み合う。突起72と突起47とが噛み合うことにより、リンク機構70の反時計回りの方向への更なる動きは規制される。また、突起72と突起47とが噛み合うことにより、フック71は、窪み46から外れることはなく、窪み46の下部に引っ掛かった状態が維持される。これにより、プラグ41とレセプタクル60とが互いに離れる方向の移動が規制され、プラグ41とレセプタクル60とが走行中に外れないようにすることができる。
次に、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外す動作を説明する。
図22から図29は、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すときの各構成要素の動作を示す側面図である。図22から図29では、分かりやすく説明するために、バッテリ収納ケース11の底板50、レセプタクル60のベース65、バッテリ40のプラグ41の内部を透かして示している。また、分かりやすく説明するために、支持部材55、ばね106および107の図示は省略している。
図30から図34は、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すときのリンク機構70の動作を示す側面図である。構成要素同士の位置関係を分かりやすく説明するために、図30から図34ではリンク機構70の各構成要素を透かして示している。また、分かりやすく説明するために、ばね106および107の図示は省略している。図30から図34では、リンク機構70の各動作において特に着目すべき部分をボールドの実線で示している。
図22は、バッテリ収納ケース11にバッテリ40が装着され、プラグ41とレセプタクル60とが接続された状態を示している。図30は、図22に示す状態におけるリンク機構70を示している。
図22に示す状態では、リンクピン103は、L字形状のスリット93の第1上部93aに位置しており、回転部材91に対するフック71の相対的な移動は規制されている。図11、図12および図30を参照して、リンクピン103はスリット93の第1上部93aに位置し、リンクピン105の小径部105bはスリット83の下部83bに位置している。また、リンクピン104の大径部104aは、スリット74の上部74aに位置している。互いに異なる方向に延びるスリット93、83および74の端部に、リンクピン103、105および104を位置させることで、リンクピン103、105および104の前後上下方向の移動を規制している。フック71には、リンクピン103、104および105が通っている。リンクピン103、104および105の移動が規制されることにより、フック71の回転部材91に対する相対的な移動は規制される。
図2および図3に示したように、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すとき、使用者は、蓋31を開けて、バッテリ40の把持部45を手で握る。そして、使用者は、バッテリ40を上方向へ引っ張って移動させる。
上述したように、電極端子42と電極端子62との間の最大静止摩擦力は、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい。使用者がバッテリ40を上方向へ移動させると、レセプタクル60はバッテリ40と共に上方向へ移動する。
図23は、バッテリ40と共に上方向へ移動したレセプタクル60を示している。図22に示す状態と比較して、図23に示すレセプタクル60のベース65は、底板50に対して相対的に上方向に移動している。
上述したように、底板50は壁53を有する。図22および図23を参照して、壁53の下部53bには、ストッパ56が設けられている。ストッパ56は、回転部材91のアーム96と対向する位置において、壁53の下部53bから下方向に延びる突起である。
図23に示すように、底板50に対してレセプタクル60が相対的に上方向に移動すると、アーム96はストッパ56と接触する。後述するように、アーム96がストッパ56に押されることにより回転部材91は回転する。
ここで、ストッパ56とアーム96の間の長さL1(図22)を説明する。プラグ41とレセプタクル60とが正常に接続された状態において、ストッパ56とアーム96とは、長さL1だけ離れている。図2に示したように、バッテリ収納ケース11は、ばね33を用いてバッテリ40を支持している。ここで、ばね33により弾性的に支持されたバッテリ40の上下方向の可動範囲をL2とする。このとき、ストッパ56とアーム96との間の長さL1は、バッテリ40の可動範囲L2よりも長い。このため、走行時の振動により、底板50に対してバッテリ40およびレセプタクル60が移動したとしても、アーム96はストッパ56と接触することはない。
レセプタクル60は底板50に対して相対的に上下動することが可能である。支持部材55を介して底板50に支持されたレセプタクル60の上下方向の可動範囲をL3とする。このとき、そのレセプタクル60の可動範囲L3は、ストッパ56とアーム96との間の長さL1よりも長い。このため、蓋31(図2)を開けてバッテリ40を上方向へ移動させたときは、アーム96はストッパ56と接触する。下記で説明するように、レセプタクル60がさらに上方向に移動すると、アーム96がストッパ56に押されることにより回転部材91は回転する。
図24は、レセプタクル60がさらに上方向に移動した状態を示している。図31は、図24に示す状態におけるリンク機構70を示している。レセプタクル60の上方向の移動に伴い、アーム96はストッパ56を上方向に押す。作用反作用の法則により、アーム96はストッパ56により下方向に押される。アーム96は、回転軸102よりも前方に位置している。このため、アーム96が下方向の力を受けたとき、回転部材91は、左側面視において回転軸102を中心として反時計回りの方向に回転する。これにより、回転部材91のスリット93は回転する。スリット93とリンクピン103とはスライド機構を構成している。スリット93の回転により、リンクピン103は、スリット93に対して相対的に移動する。具体的には、リンクピン103は、相対的にスリット93の第1上部93aからコーナー部93bに移動する。これにより、リンクピン103および105は、スリット93および83に沿った移動が可能となり、回転部材91に対するフック71の相対的な移動の規制は解除される。
図25は、図24の状態からレセプタクル60がさらに上方向に移動した状態を示している。図32は、図25に示す状態におけるリンク機構70を示している。
アーム96がストッパ56に押されることにより回転部材91はさらに回転する。この回転に伴い、スリット93の内壁は、リンクピン103を押して上に押し上げようとする。
リンクピン103はリンクピン105を貫通している。リンクピン105の小径部105bは、リンクプレート81のスリット83内に配置されている。リンクピン105とスリット83とはスライド機構を構成している。スリット93に押されたリンクピン103は、リンクピン105を押して上に押し上げようとする。
スリット93に押されたリンクピン103は、スリット93に沿って上へ移動を始める。同時に、リンクピン103に押されたリンクピン105は、スリット83に沿って上へ移動を始める。リンクピン103は、スリット93とスリット83の両方を通っている。このため、回転部材91の回転に応じて、リンクピン103は、スリット93とスリット83の両方に沿って上へ移動する。
図11から図13を参照して、リンクピン105の大径部105aは、フック71の軸穴73内に配置されている。リンクピン103に押されるリンクピン105は、フック71の軸穴73を上へ押し上げようとする。これにより、フック71は、回転部材91に対して相対的な移動を開始する。
フック71のスリット74とリンクピン104とはスライド機構を構成している。リンクピン104の大径部104aは、フック71のスリット74内に配置されている。図32を参照して、リンクピン105がフック71を上へ押し上げることに伴い、リンクピン104は、相対的にスリット74の上部74aから下部74bの方向への移動を開始する。
スリット74は、上部74aから前方斜め下方向に延びて下部74bに達する長穴形状を有する。リンクピン104は、スリット74に対して、相対的に前方斜め下方向に移動する。この移動は相対的であるため、スリット74は、リンクピン104に対して、相対的に後方斜め上方向に移動する。
図11から図13を参照して、リンクピン104の小径部104bは、リンクプレート81の軸穴84を通っている。回転軸102は、リンクプレート81の軸穴82を通っている。軸穴84と軸穴82との間の距離は変化しないので、リンクピン104と回転軸102との間の距離は常に一定である。スリット74は、リンクピン104に対して後方斜め上方向に移動することから、フック71は後方斜め上方向に移動する。これにより、フック71の突起72は後方斜め上方向に移動する。すなわち、フック71の突起72は、窪み46の突起47から離れる方向へ移動する。
図26は、図25の状態からレセプタクル60がさらに上方向に移動した状態を示している。図33は、図26に示す状態におけるリンク機構70を示している。
アーム96がストッパ56に押されることにより回転部材91は更に回転する。この回転に伴い、スリット93はリンクピン103を更に上へ押し上げる。リンクピン103および105は、スリット83および93に沿って更に上へ移動する。また、リンクピン104に対して、フック71は後方斜め上方向に更に移動する。フック71の突起72は、窪み46の突起47からさらに離れる。これらの移動により、リンクピン103は、スリット93の第2上部93cに達する。リンクピン105は、スリット83の上部83aに達する。リンクピン104は、相対的にスリット74の下部74bに達する。それぞれのリンクピンが対応するスリットの端部に達することにより、回転部材91に対するフック71の移動は完了し、フック71は回転部材91に対してこれ以上移動しない。
図27は、図26の状態からレセプタクル60がさらに上方向に移動した状態を示している。図34は、図26に示す状態におけるリンク機構70を示している。
アーム96がストッパ56に押されることにより、回転部材91は、左側面視において回転軸102を中心として反時計回りの方向に更に回転する。回転部材91に対する移動が完了しているフック71は、回転部材91と共に、回転軸102を中心として反時計回りの方向に回転する。
フック71の突起72は、窪み46の突起47に対して上方に離れている。このため、フック71が反時計回りの方向に回転しても、突起72は、突起47と噛み合うことはなく、窪み46から離れることができる。フック71が窪み46から離れることにより、プラグ41とレセプタクル60との間の相対的な移動の規制は解除される。
次に、レセプタクル60の上方向への更なる移動を規制するストッパを説明する。図15に示すように、レセプタクル60のベース65の下部65bは、ベース65の側部に対して、前後左右方向に突出している。図27を参照して、フック71が窪み46から離れる状態になるまでレセプタクル60が上方向へ移動すると、レセプタクル60の下部65bは、底板50の壁53の下部53bに接触する。レセプタクル60の下部65bが壁53の下部53bに接触することにより、レセプタクル60の上方向への更なる移動は規制される。このように、レセプタクル60の下部65bは、レセプタクル60の上方向への更なる移動を規制するストッパとして機能する。なお、支持部材55(図15)の下部55bが壁53の下部53bを覆っている場合は、レセプタクル60の下部65bが支持部材55の下部55bに接触することにより、レセプタクル60の上方向への更なる移動は規制される。これにより、プラグ41とレセプタクル60との間の相対的な移動の規制を解除する動作から、下記で説明するプラグ41とレセプタクル60とが離れる動作に移行することができる。
図28は、図27の状態から使用者がバッテリ40をさらに上方向へ引っ張って移動させた状態を示している。フック71は窪み46から離れている。また、レセプタクル60は、上方向へはこれ以上移動しない。このため、バッテリ40の上方向への移動に伴い、プラグ41の電極端子42は、レセプタクル60の電極端子62に対して上方向に移動を始める。
使用者がバッテリ40をさらに上方向へ移動させると、図29に示すように、プラグ41はレセプタクル60から離れる。これにより、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すことができる。
上述したように、使用者がバッテリ収納ケース11から取り外す方向にバッテリ40を移動させたとき、フック71の突起72は、窪み46の突起47から離れる方向および窪み46から離れる方向に移動する。つまり、フック71は、突起72が突起47と接触しないように移動するとともに、窪み46から離れるように移動する。このようなフック71の移動により、フック71は、プラグ41とレセプタクル60との間の相対的な移動を規制する状態から規制を解除した状態へ自動的に変化する。使用者は、バッテリ収納ケース11からバッテリ40を取り外すときに、規制を解除するための操作部材を手で操作する必要が無く、バッテリ40の取り外しを容易に行うことができる。
次に、バッテリ収納ケース11にバッテリ40を装着する動作を説明する。
図35から図39は、バッテリ収納ケース11にバッテリ40を装着するときの各構成要素の動作を示す側面図である。
使用者はバッテリ収納ケース11の蓋31(図3)を開けて、図35に示すように、バッテリ収納ケース11の上部からバッテリ40を下方向へスライドさせる。
バッテリ40を下方向へスライドさせると、図36に示すように、レセプタクル60の電極端子62は、プラグ41の電極端子42に挿入されていき、接触子42cと接触する。電極端子62が接触子42cに挿入されていく過程で、電極端子62と電極端子42との間の摩擦力は、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きくなる。そうすると、図37に示すように、電極端子42に押されたレセプタクル60は下方向へ移動する。
図9および図11を参照して説明したように、リンク機構70が備える引張ばね106は、その弾性力により、回転軸102とリンクピン103との間の距離が短くなる方向に回転軸102とリンクピン103を引っ張っている。また、左側面視において、リンク機構70が備えるねじりばね107は、その弾性力により、回転軸102を中心とした時計回りの方向に回転部材91を押している。
図37に示すように、レセプタクル60が下方向へ移動すると、回転部材91のアーム96はストッパ56から離れ、ストッパ56は回転部材91の動きを干渉しなくなる。そうすると、図38に示すように、ねじりばね107の弾性力により回転部材91は時計回りに回転する。また、引張ばね106の弾性力により、リンクピン103は、スリット93の第2上部93cからコーナー部93bへ移動する。リンク機構70のこれらの動作により、フック71は後方へ移動し、バッテリ40の前部と接触する。
レセプタクル60は、レセプタクル60を支持する支持部材55(図15)がその上下方向の伸縮範囲の下限に達するまで下方向に移動する。支持部材55がその伸縮範囲の下限に達すると、レセプタクル60は、これ以上は下方向には移動しない。そのときのレセプタクル60の位置が、レセプタクル60の上下方向の可動範囲の下限になる。
バッテリ40が下方向へさらに移動すると、図39に示すように、バッテリ40の窪み46はフック71の突起72の高さまで下がる。そうすると、ねじりばね107の弾性力により回転部材91は時計回りにさらに回転し、フック71の突起72は窪み46の中に収まるとともに、リンクピン103は、スリット93のコーナー部93bから第1上部93aへ移動する。バッテリ40のプラグ41とレセプタクル60との接続が完了し、バッテリ収納ケース11にバッテリ40が装着される。
次に、本発明の実施形態の変形例として、磁石を備えるプラグ41およびレセプタクル60を説明する。
図40は、バッテリ40の底面図である。図41は、レセプタクル60の斜視図である。図42は、バッテリ40のプラグ41とレセプタクル60とが接続された状態を示す側面図である。この例では、バッテリ40のプラグ41の下部に磁石111が設けられているとともに、レセプタクル60のベース65の上部に磁石112が設けられている。磁石111および磁石112は、プラグ41とレセプタクル60とが接続された状態において互いに近接する位置に配置される。磁石111および112は、例えば永久磁石である。磁石111および磁石112は、互いに引き合う方向の磁力が発生するように配置される。例えば、磁石111の下面がN極である場合は、磁石112の上面はS極である。磁石111の下面がS極である場合は、磁石112の上面はN極である。
図42を参照して、プラグ41とレセプタクル60とが接続された状態では、プラグ41とレセプタクル60との間には、磁石111および112の磁力による吸着力が発生する。この磁石111および112により発生するプラグ41およびレセプタクル60との間の吸着力は、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい。このため、車両走行時の振動等により、バッテリ収納ケース11内でバッテリ40が移動した場合、プラグ41に接続されたレセプタクル60は、バッテリ40と共に移動する。電極端子42と電極端子62との接続は外れることなく維持される。また、バッテリ40をバッテリ収納ケース11から取り外す方向に移動させたときに、プラグ41とレセプタクル60との接続を維持したまま、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させることができる。これにより、プラグ41とレセプタクル60との接続を維持した状態でフック71による規制を解除することができる。
磁石111および112により発生するプラグ41およびレセプタクル60との間の吸着力は、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい。このため、この例では、電極端子42と電極端子62との間の最大静止摩擦力が、レセプタクル60を底板50に対して相対的に移動させるために必要な力より小さくてもよい。電極端子42と電極端子62との間の最大静止摩擦力が小さくても、磁石111および112により発生する吸着力により、上記の同様の効果を得ることができる。
上記の例では、磁石111および112のそれぞれの個数は1個であったが、プラグ41に複数の磁石111が設けられ、レセプタクル60のベース65に複数の磁石112が設けられていてもよい。
また、上記の例では、磁石111および112の両方が永久磁石であったが、一方が永久磁石であり、他方が強磁性体であってもよい。強磁性体としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケルおよびこれらの合金等を用いることができる。永久磁石と強磁性体との間に働く磁力により、上記同様の効果を得ることができる。
上述の実施形態の説明では、電動モータ22の駆動力が伝達される駆動輪は後輪3であったが、電動二輪車1の形態に応じて、前輪2に電動モータ22の駆動力が伝達されてもよい。また、前輪2および後輪3の両方に駆動力が伝達されてもよい。
上述の実施形態の説明では、本発明の電動車両として鞍乗型の電動車両を例示したが、電動車両は鞍乗型以外の電動車両であってもよい。電動車両は鉄道車両であってもよい。また、本発明は、電動モータと内燃機関を併用するハイブリッドシステムにも適用可能である。
以上、本発明の実施形態を説明した。上述の実施形態の説明は、本発明の例示であり、本発明を限定するものではない。また、上述の実施形態で説明した各構成要素を適宜組み合わせた実施形態も可能である。本発明は、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、改変、置き換え、付加および省略などが可能である。
本発明は、着脱可能なバッテリから供給される電力を用いて駆動力を生成する電動車両の分野において特に有用である。
1 電動二輪車(電動車両)
2 前輪
3 後輪
4 フロントフォーク
5 ステアリングシャフト
6 ステアリングハンドル
7 グリップ
8 リアアーム
9 リアサスペンション
10 車体フレーム
11 バッテリ収納ケース
12 フレーム前部
13 ヘッドパイプ
14 モータケース
15 ピボット支持部材
16 シート
17 シートフレーム
18 ステー
19 ピボット軸
20 駆動ユニット
21 コントローラ
22 電動モータ
23 減速機構
24 スプロケット
25 動力伝達部材
31 蓋
32 フランジ
33 ばね
34 ヒンジ
40 バッテリ
41 プラグ
42 電極端子
42c 接触子
44 信号端子
45 把持部
46 窪み
47 突起
50 底板
51 ガイド
52 穴
53 壁部
55 支持部材
56 ストッパ
60 レセプタクル
62 電極端子
63 電線
64 信号端子
65 ベース
66 信号線
67 軸穴
68 凹部
70 リンク機構
71 フック
72 突起
73 軸穴
74 スリット
81 リンクプレート
82 軸穴
83 スリット
84 軸穴
91 回転部材
92 軸穴
93 スリット
96 アーム
102 回転軸
103 リンクピン
104 リンクピン
104a リンクピンの大径部
104b リンクピンの小径部
105 リンクピン
105a リンクピンの大径部
105b リンクピンの小径部
106 ばね
107 ばね
111 磁石
112 磁石

Claims (14)

  1. 電動車両であって、
    前記電動車両の車体に対して着脱可能であり、第1の突起を有する窪みがあるバッテリと、
    前記バッテリに設けられたプラグと、
    前記バッテリから供給される電力により駆動力を生じる電動モータと、
    前記車体に設けられ、前記車体に前記バッテリを装着した状態において、前記バッテリのプラグと電気的に接続されるレセプタクルと、
    を備え、
    前記レセプタクルは、
    使用者が前記車体に装着された前記バッテリを前記車体から取り外す方向に移動させたとき、前記バッテリと共に前記車体に対して相対的に移動するベースと、
    前記車体に対する前記ベースの相対的な移動に応じて回転する回転部材と、
    前記バッテリの窪みの第1の突起と噛み合うことで前記プラグと前記レセプタクルとの間の相対的な移動を規制する第2の突起を有するフックであって、前記回転部材の回転に応じて前記第2の突起が前記第1の突起から離れる方向および前記窪みから離れる方向へ移動するフックと、
    を備える、電動車両。
  2. 前記フックの前記第2の突起が前記第1の突起および前記窪みから離れた後、前記使用者が前記バッテリを前記取り外す方向へさらに移動させることにより、前記バッテリのプラグは前記レセプタクルから離れる、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記レセプタクルは、前記回転部材を通る軸をさらに備え、
    前記回転部材は、前記軸を介して前記レセプタクルに支持されており、
    前記回転部材は前記軸を中心にして回転する、請求項1または2に記載の電動車両。
  4. 前記回転部材はアームを備え、
    前記車体は、前記車体に対する前記レセプタクルの相対的な移動に応じて前記アームと接触するストッパを備え、
    前記レセプタクルが前記車体に対して相対的に移動しているとき、前記アームが前記ストッパに押されることにより前記回転部材は回転する、請求項1から3のいずれかに記載の電動車両。
  5. 前記レセプタクルは、前記フックを通る軸をさらに備え、
    前記フックは、前記フックを通る軸の移動に伴って移動し、
    前記回転部材には、前記フックを通る軸が通り、前記フックを通る軸の移動をガイドするスリットがあり、
    前記回転部材の回転に応じて、前記フックを通る軸が前記回転部材のスリットに沿って移動することで、前記フックの前記第2の突起は前記第1の突起から離れる方向へ移動する、請求項1から4のいずれかに記載の電動車両。
  6. 前記レセプタクルは、前記フックを通る軸が通り、前記フックを通る軸の移動をガイドするスリットがあるリンク部材をさらに備え、
    前記フックを通る軸は、前記フックを通る軸が延びる方向において前記回転部材のスリットと前記リンク部材のスリットとが重なる位置にあり、
    前記フックを通る軸は、前記回転部材のスリットと前記リンク部材のスリットの両方を通っており、
    前記回転部材の回転に応じて、前記フックを通る軸が前記回転部材のスリットと前記リンク部材のスリットの両方に沿って移動することで、前記フックの前記第2の突起は前記第1の突起から離れる方向へ移動する、請求項5に記載の電動車両。
  7. 前記フックの前記第2の突起が前記第1の突起から離れる方向へ移動した後、前記フックは回転する前記回転部材と共に回転し、前記第2の突起は前記窪みから離れる方向へ移動する、請求項1から6のいずれかに記載の電動車両。
  8. 前記回転部材のスリットは、L字型のスリットであり、
    前記車体に前記バッテリを装着した状態では、前記フックを通る軸が前記L字型のスリットの一端に位置することで、前記回転部材と前記フックとの間の相対的な移動が規制され、
    前記回転部材の回転に応じて、前記フックを通る軸が前記L字型のスリットの一端から他端の方へ移動することで、前記フックの前記第2の突起は前記第1の突起から離れる方向へ移動する、請求項5から7のいずれかに記載の電動車両。
  9. 前記プラグと前記レセプタクルとの接続を外すために必要な力は、前記レセプタクルを前記車体に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい、請求項1から8のいずれかに記載の電動車両。
  10. 前記プラグと前記レセプタクルとを接続した状態では、前記レセプタクルの端子および前記プラグの端子のうちの一方に他方が挿入されており、
    前記レセプタクルの端子と前記プラグの端子との間の最大静止摩擦力は、前記レセプタクルを前記車体に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい、請求項1から9のいずれかに記載の電動車両。
  11. 前記プラグおよび前記レセプタクルの少なくとも一方は磁石を備え、
    前記プラグと前記レセプタクルとの接続状態において、前記磁石により発生する前記プラグと前記レセプタクルとの間の吸着力は、前記レセプタクルを前記車体に対して相対的に移動させるために必要な力よりも大きい、請求項1から10のいずれかに記載の電動車両。
  12. 前記車体に対する前記レセプタクルの相対的な移動に伴って前記フックの前記第2の突起が前記窪みから離れた後、前記レセプタクルのさらなる移動を規制するストッパをさらに備える、請求項1から11のいずれかに記載の電動車両。
  13. 前記車体は、
    前記バッテリを収納するバッテリ収納ケースと、
    前記バッテリ収納ケースを覆う蓋と、
    を備え、
    前記蓋は、前記蓋を閉じた状態において、前記バッテリを前記バッテリ収納ケースの底部の方向に付勢する弾性部材を備える、請求項1から12のいずれかに記載の電動車両。
  14. 電動車両用のレセプタクルであって、
    前記電動車両の車体に対して着脱可能なバッテリが前記車体に装着された状態において、前記レセプタクルには、前記バッテリのプラグが電気的に接続され、
    前記バッテリには第1の突起を有する窪みがあり、
    前記レセプタクルは、
    使用者が前記車体に装着された前記バッテリを前記車体から取り外す方向に移動させたとき、前記バッテリと共に前記車体に対して相対的に移動するベースと、
    前記車体に対する前記ベースの相対的な移動に応じて回転する回転部材と、
    前記バッテリの窪みの第1の突起と噛み合うことで前記プラグと前記レセプタクルとの間の相対的な移動を規制する第2の突起を有し、前記回転部材の回転に応じて前記第2の突起が前記第1の突起から離れる方向および前記窪みから離れる方向へ移動するフックと、
    を備える、レセプタクル。
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