JP2018142879A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来とは異なる仕組みで、プラテンガラス上に存在するゴミ等の異物を除去可能な画像読取装置を提供すること。
【解決手段】画像読取装置は、搬送部と、搬送部を駆動する第一駆動部と、搬送部によって搬送されるシートに接触可能な接触面を有するプラテンと、接触面を覆う第一位置と接触面を露出させる第二位置との間を移動可能に構成されたカバー部と、搬送部又は第一駆動部が有する可動部品からカバー部へ動力を伝達することにより、カバー部を第一位置と第二位置との間で移動させる第二駆動部とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】画像読取装置は、搬送部と、搬送部を駆動する第一駆動部と、搬送部によって搬送されるシートに接触可能な接触面を有するプラテンと、接触面を覆う第一位置と接触面を露出させる第二位置との間を移動可能に構成されたカバー部と、搬送部又は第一駆動部が有する可動部品からカバー部へ動力を伝達することにより、カバー部を第一位置と第二位置との間で移動させる第二駆動部とを備える。
【選択図】図4
Description
本開示は、画像読取装置に関する。
読取センサによる読取位置上のゴミ等をなくして、読取画像の品質を向上させる画像読取装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の画像読取装置では、筒状の透明フィルムがプラテンガラス及び読取センサの周囲を一巡する方向へ移動可能に構成されている。また、透明フィルムが移動する際には、透明フィルムの表面に接触する清掃部材で、透明フィルムの表面を清掃するように構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載のような技術では、プラテンガラス及び読取センサの周囲に筒状の透明フィルムを配置すること、そのような透明フィルムを読取センサの周囲で移動させるためのローラを読取センサの近傍に配置すること、ローラを駆動するための動力伝達機構を読取センサの近傍に配置することなどが必須となる。そのため、それらの構成を配置するために必要となる十分なスペースが読取センサの近傍に存在しない場合には、特許文献1に記載の技術を採用することは難しい。
また、ADF方式(ADFはAutomatic Document Feeder(自動原稿送り装置)の略称。)、及びFB方式(FBはFlatbed(フラットベッド)の略称。)の双方で原稿を読み取り可能に構成される画像読取装置の場合、読取センサはキャリッジに搭載されて、読取素子の配列方向(以下、主走査方向とも称する。)に対して直交する方向(以下、副走査方向とも称する。)へ移動可能に構成される。この場合は、プラテンガラスの周囲に筒状の透明フィルムを配置すること自体が困難である。
本開示の一局面においては、従来とは異なる仕組みで、プラテンガラス上に存在するゴミ等の異物を除去可能な画像読取装置を提供することが望ましい。
本開示の一態様は、画像読取装置であって、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、動力源が作動した際に動力源から搬送部へ動力を伝達することによって搬送部を作動させる第一駆動部と、搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取る読取部と、搬送部によって搬送されるシートに接触可能な接触面を有し、接触面が搬送経路を下から規定しており、接触面の反対側にある面と読取部とが対向する位置に配設されるプラテンと、接触面を覆う第一位置と接触面を露出させる第二位置との間を移動可能に構成されたカバー部と、第一駆動部又は搬送部のいずれかが有する可動部品からカバー部へ動力を伝達する動力伝達部を有し、動力伝達部によってカバー部へ動力を伝達することにより、カバー部を第一位置と第二位置との間で移動させる第二駆動部とを備える。
このように構成された画像読取装置によれば、上述のようなカバー部が第一位置にある場合には、プラテンの接触面がカバー部によって覆われる。したがって、塵や埃等の異物がプラテンの接触面に載るのを防ぐことができ、そのような異物が読取部によって読み取られることに起因して、読取部よって読み取られた画像の品質が低下するのを抑制することができる。また、第二駆動部は、第一駆動部又は搬送部のいずれかが有する可動部品からカバー部へ動力を伝達する動力伝達部を有する。そのため、読取部の周囲には、カバー部を作動させるために必要な構成を配置しなくてもよい。したがって、このような構成であれば、ADF方式専用の読取部を有する画像読取装置はもちろんのこと、ADF方式及びFB方式で兼用される読取部を有する画像読取装置であっても所期の効果を得ることができる。
次に、上述の画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
(1)第一実施形態
[複合機の構成]
図1に示す複合機1は、上述の画像読取装置の一例に相当する構成を備える装置である。なお、以下の説明においては、複合機1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中に上下左右前後の各方向を併記し、これらの各方向を利用して説明を行う。これらの各方向のうち、上下方向は複合機1を水平面上に設置した場合における水平面に直交する方向、前方は後述する操作パネル5が設けられた方向、後方は前方の反対方向、左右方向は上記前方から複合機1を見た場合における左右方向である。
(1)第一実施形態
[複合機の構成]
図1に示す複合機1は、上述の画像読取装置の一例に相当する構成を備える装置である。なお、以下の説明においては、複合機1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中に上下左右前後の各方向を併記し、これらの各方向を利用して説明を行う。これらの各方向のうち、上下方向は複合機1を水平面上に設置した場合における水平面に直交する方向、前方は後述する操作パネル5が設けられた方向、後方は前方の反対方向、左右方向は上記前方から複合機1を見た場合における左右方向である。
複合機1は、図1に示すように、本体ユニット2と、読取ユニット3(本開示でいう画像読取装置の一例に相当。)とを備える。読取ユニット3は、フラットベッド部3A(以下、FB部3Aと称する。)と、自動原稿搬送部3B(以下、ADF部3Bと称する。)とを備える。複合機1の前面には、利用者によって操作される操作パネル5が設けられている。操作パネル5は、利用者が複合機1に対して各種指令を与える際に操作する入力装置(例えば、タッチパネル、各種ボタン類、及びスイッチ類。)と、複合機1の動作状態などを利用者に通知するための出力装置(例えば、液晶ディスプレイ装置、及び各種ランプ類。)を有する。
操作パネル5の下方には、画像形成部において画像が形成された被記録媒体が排出される媒体排出部6が設けられている。媒体排出部6の下方には、開閉可能に構成された前面カバー7が設けられている。前面カバー7を開いた場合には、本体ユニット2の内部に設けられた画像形成部にアクセス可能となり、画像形成部に対するメンテナンスなどを実施することができる。前面カバー7の下方には、画像形成部へ供給される被記録媒体が収容される媒体供給カセット8が取り付けられている。
読取ユニット3には、図2に示すように、第一イメージセンサ11A(本開示でいう読取部の一例に相当。)及び第二イメージセンサ11Bが設けられている。これらのうち、第一イメージセンサ11AはFB部3Aに配設され、第二イメージセンサ11BはADF部3Bに配設されている。
第一イメージセンサ11A及び第二イメージセンサ11Bは、一方向に配列された複数の読取素子を備える一次元イメージセンサである。本実施形態の場合、第一イメージセンサ11A及び第二イメージセンサ11Bは、双方とも密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)である。第一イメージセンサ11A及び第二イメージセンサ11Bは、主走査方向が、図2中でいう前後方向に向けられている。
また、読取ユニット3には、FBプラテン12、第一ADFプラテン13A、及び第二ADFプラテン13Bが設けられている。これらのうち、FBプラテン12及び第一ADFプラテン13AはFB部3Aに配設され、第二ADFプラテン13BはADF部3Bに配設されている。これらFBプラテン12、第一ADFプラテン13A、及び第二ADFプラテン13Bは、ガラス板やアクリル板などの透明な板材によって構成されている。
FB部3Aには、ガイドレール14、キャリッジ15、及び歯付きベルト16などが設けられている。ガイドレール14は、FBプラテン12及び第一ADFプラテン13Aの下面に対して平行に延在し、その延在方向は、図2中でいう左右方向とされている。
キャリッジ15は、ガイドレール14の上に取り付けられることにより、ガイドレール14に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。キャリッジ15は、無端状の歯付きベルト16に連結されている。歯付きベルト16は、モータ(図示略。)によって正逆両方向へ循環駆動され、その際、キャリッジ15は歯付きベルト16に追従して左右方向へ往復移動する。第一イメージセンサ11Aは、上述の読取素子がFBプラテン12及び第一ADFプラテン13Aに対向する方向(図2中でいう上方。)へ向けられた状態でキャリッジ15に搭載されている。FBプラテン12の上面に載置された読み取り対象物(例えば、シートやブック原稿など)の画像を読み取る場合、第一イメージセンサ11Aは、副走査方向へキャリッジ15とともに移動しながら画像を読み取る。
読取ユニット3において、ADF部3Bは、図2に示すように、搬送経路(図2中に破線で示す経路。)に沿ってシートを搬送する搬送部20を備える。搬送部20の搬送方向上流側には、搬送部20へ供給されるシートを支持する供給部21が設けられている。搬送部20の搬送方向下流側には、搬送部20から排出されたシートを支持する排出部22が設けられている。
搬送部20は、吸入ローラ25、分離ローラ26A、分離片26B、第一搬送ローラ27A、第一ピンチローラ27B、第二搬送ローラ28A、第二ピンチローラ28B、排出ローラ29A、及び排出ピンチローラ29Bなどを備える。第一ピンチローラ27Bは、図示しないばねにより、第一搬送ローラ27Aに向かって付勢されている。第二ピンチローラ28Bは、図示しないばねにより、第二搬送ローラ28Aに向かって付勢されている。排出ピンチローラ29Bは、図示しないばねにより、排出ローラ29Aに向かって付勢されている。
供給部21に載置されるシートは、吸入ローラ25によって供給部21から搬送方向下流側へと送り出され、分離ローラ26A、及び分離片26Bによって1枚ずつに分離される。そして、更に第一搬送ローラ27Aや第二搬送ローラ28Aによって搬送方向下流側へと搬送されて、排出ローラ29Aによって排出部22上へと排出される。
搬送部20によって搬送されるシートの画像を読み取る場合、第一イメージセンサ11Aは、第一ADFプラテン13Aの下方で静止し、第一ADFプラテン13Aの上面に接触しつつ通過するシートの画像を読み取る。より詳しくは、FB部3Aの上部には、図5に示すように、FB部3Aの上面を構成するFBトップカバー41が設けられている。第一ADFプラテン13Aの上面のうち、一部の範囲はFBトップカバー41によって覆われる位置にあり、残りの一部の範囲(以下、当該範囲のことを接触面43とも称する。)はFB部3Aの外部に露出する位置にある。搬送部20によって搬送されるシートは、接触面43に接触しつつ搬送経路下流側へと搬送される。第一イメージセンサ11Aは、接触面43の下方で静止し、接触面43に接触しつつ通過するシートの画像を読み取る。第二イメージセンサ11Bは、第二ADFプラテン13Bの右斜め上に配設されており、第二ADFプラテン13Bの下面に接触しつつ通過するシートの画像を読み取る。
本体ユニット2には、図3に示すように、上述した操作パネル5の他に、制御部30、画像形成部31、LAN通信部32等が配設されている。制御部30は、周知のCPU、ROM、及びRAM等を備え、CPUがROMやRAMに記憶された制御プログラムに従って所定の処理を実行することで、複合機1の各部を制御するための処理が実行される。画像形成部31は、所定の搬送経路に沿って搬送される被記録媒体に対し、インクジェット方式で画像を形成可能に構成されている。なお、画像形成部31は、電子写真方式で被記録媒体に画像を形成可能に構成されていてもよい。LAN通信部32は、無線LANに対応した通信インターフェース装置、及び有線LANに対応した通信インターフェース装置によって構成されている。
FB部3Aには、上述した第一イメージセンサ11Aの他に、キャリッジ15を作動させるための動力源である第一モータ35が配設されている。ADF部3Bには、上述した第二イメージセンサ11Bの他に、搬送部20を作動させるための動力源である第二モータ36(本開示でいうモータの一例に相当。)が配設されている。
[カバー部の詳細]
FB部3Aは、図4及び図5に示すように、カバー部50、第一動力伝達ローラ51、及び第二動力伝達ローラ52を備える。カバー部50は、上述の接触面43を覆う第一位置(図4参照。)と、接触面43を露出させる第二位置(図5参照。)との間を移動可能に構成されている。本実施形態の場合、カバー部50は、平板状のプラスチックフィルムによって構成されている。
FB部3Aは、図4及び図5に示すように、カバー部50、第一動力伝達ローラ51、及び第二動力伝達ローラ52を備える。カバー部50は、上述の接触面43を覆う第一位置(図4参照。)と、接触面43を露出させる第二位置(図5参照。)との間を移動可能に構成されている。本実施形態の場合、カバー部50は、平板状のプラスチックフィルムによって構成されている。
第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52は、カバー部50を作動させるために設けられている。より詳しくは、FBトップカバー41には、FBトップカバー41とともに一体成形されたホルダ部54が設けられている。ホルダ部54は、第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52を回転可能に保持している。第一動力伝達ローラ51は、第二ピンチローラ28Bに接する位置に設けられている。第二動力伝達ローラ52は、第一動力伝達ローラ51及びカバー部50に接する位置に設けられている。ADF部3Bにおいてシートを搬送する際には、制御部30が第二モータ36を順方向に回転させ、これにより、搬送部20が有するローラ類が順方向に回転駆動される。
搬送部20が有する第二搬送ローラ28Aには、第二搬送ローラ28Aを支持する支軸56(本開示でいう第一駆動部の一例に相当。)を介して第二モータ36からの動力が伝達され、第二搬送ローラ28Aは図4及び図5中における反時計回り方向へ回転駆動される。このとき、第二ピンチローラ28Bは、第二搬送ローラ28A又は搬送方向上流側から搬送されてくるシートのいずれかに接触することにより、第二搬送ローラ28A又はシートに追従して図4及び図5中における時計回り方向へ回転する。
第一動力伝達ローラ51は、第二ピンチローラ28Bに追従して図4及び図5中における反時計回り方向へ回転する。また、第二動力伝達ローラ52は、第二ピンチローラ28Bに追従して図4及び図5中における時計回り方向へ回転する。その結果、第二動力伝達ローラ52からカバー部50に対しては、カバー部50を図4及び図5中でいう左方へと移動させる力が作用し、カバー部50は図4に示す第一位置から図5に示す第二位置へと移動する。
一方、ADF部3Bにおけるシートの搬送を終了する際には、制御部30が第二モータ36を所定量だけ逆方向に回転させ、これにより、搬送部20が有するローラ類が逆方向に回転駆動される。このとき、第二ピンチローラ28Bは、第二搬送ローラ28Aに追従して図4及び図5中における反時計回り方向へ回転する。第一動力伝達ローラ51は、第二ピンチローラ28Bに追従して図4及び図5中における時計回り方向へ回転する。また、第二動力伝達ローラ52は、第二ピンチローラ28Bに追従して図4及び図5中における反時計回り方向へ回転する。
その結果、第二動力伝達ローラ52からカバー部50に対しては、カバー部50を図4及び図5中でいう右方へと移動させる力が作用し、カバー部50は図5に示す第二位置から図4に示す第一位置へと移動する。なお。第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52が、本開示でいう動力伝達部、及び当該動力伝達部を有する第二駆動部の一例に相当する。また、本実施形態においては、第一動力伝達ローラ51が本開示でいう第一ローラに相当し、第二動力伝達ローラ52が本開示でいう第二ローラに相当する。第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bは、本開示でいう一対のローラ対の一例に相当し、第二ピンチローラ28Bが本開示でいう一対のローラ対が有する一方のローラに相当する。
カバー部50は、ADF部3Bにおけるシート搬送が行われていない場合には第一位置にある。そのため、例えばADF部3BがFB部3Aに対して開閉される際には、接触面43はカバー部50によって覆われた状態にある。したがって、ADF部3BがFB部3Aに対して開閉される際に、接触面43にゴミ等の異物が載るのを防ぐことができ、接触面43が汚損するのを抑制することができる。
また、ADF部3Bにおけるシート搬送が行われる際には、カバー部50が第一位置と第二位置との間で移動する。このとき、カバー部50は、接触面43に接触しつつ移動する。そのため、カバー部50が第二位置へ移動している状態にあるときに、接触面43にゴミ等の異物が載ったとしても、そのような異物は、カバー部50が第一位置から第二位置へと移動する際に、カバー部50によって第一ADFプラテン13A上から押し出される。
本実施形態の場合、第一ADFプラテン13Aに隣接する位置(図4及び図5中で第一ADFプラテン13Aの右方。)には、貯留部57が設けられている。カバー部50が第二位置から第一位置へと移動する際には、カバー部50によって接触面43から押し出される異物が貯留部57へ落下する。したがって、このような貯留部57へ異物を落下させれば、接触面43から押し出された異物が接触面43へと戻るのを抑制することができる。また、図4に示すように、カバー部50が第一位置へと移動した際には、カバー部50の一部が貯留部57の上方へと達することにより、カバー部50の一部が貯留部57を覆う蓋として機能する。したがって、カバー部50が第一位置にある状態においては、異物が貯留部57の外へ出るのを抑制することができる。
また、本実施形態の場合、図6に示すように、第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bは、軸方向に間隔を空けて3対設けられ、第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52は、軸方向に間隔を空けて2対設けられている。より詳しくは、3対ある第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bのうち、中央にある1対の第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bに対応する位置には第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52が設けられず、その両側にある2対の第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bに対応する位置に、2対の第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52が設けられている。
したがって、3対の第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bと同数の第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52を設ける場合に比べ、カバー部50への動力伝達機構をコンパクトに構成することができる。また、2対の第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52と同数の第二搬送ローラ28A及び第二ピンチローラ28Bを設ける場合に比べ、搬送部20におけるシートの搬送能力が低下するのを抑制することができる。
カバー部50が第一位置へ移動した際にカバー部50の右端が当接する位置には、ストッパ部59が設けられている。ストッパ部59は、カバー部50が第二位置から第一位置へと移動した際に、カバー部50に当接することによってカバー部50を第一位置で確実に停止させる。搬送部20におけるシートの搬送方向に直交するシートの幅方向について、カバー部50の幅方向の寸法W1は、搬送部20において搬送可能なシートの最大幅W0よりも大とされている。そして、ストッパ部59は、最大幅W0のシートが搬送される領域から外れた位置において、カバー部50に前端と後端との2箇所において当接する。したがって、最大幅W0以下の幅を持つシートが搬送される際、シートとストッパ部59とが接触するのを回避することができる。
ホルダ部54には、第一ADFプラテン13Aと平行に第二方向へと延びるスリット61が設けられている。カバー部50は、スリット61に挿通された状態になっている。スリット61における前後方向の両端を画定する部分は、カバー部50が前後方向へ移動するのを規制する規制部63として機能する。この規制部63により、カバー部50が前後方向へずれるのを規制することができる。
なお、本実施形態において、カバー部50は、消耗品として交換され得る部品である。カバー部50が汚れたり傷ついたりした場合は、カバー部50を取り外して、新たなカバー部50と交換することができる。カバー部50を交換する際には、カバー部50をスリット61から引き抜いて、新たなカバー部50をスリット61へ挿し込めばよい。その際、カバー部50を厳密に位置決めしなくても、シート搬送が実行されれば、カバー部50は第二位置へと引き込まれ、その後、シート搬送が終了する際に、カバー部50は第一位置へと移動する。
以上説明した通り、上記複合機1によれば、塵や埃等の異物がプラテンの接触面に載るのを防ぐことができ、そのような異物が第一イメージセンサ11Aによって読み取られることに起因して、第一イメージセンサ11Aよって読み取られた画像の品質が低下するのを抑制することができる。また、カバー部50は、搬送部20が有する可動部品(具体的には、第二ピンチローラ28B。)から伝達される動力で作動する。そのため、第一イメージセンサ11Aの周囲には、カバー部50を作動させるために必要な構成を配置しなくてもよい。したがって、このような構成であれば、ADF方式専用の画像読取装置はもちろんのこと、ADF方式及びFB方式でイメージセンサが兼用される画像読取装置であっても、本開示の構成を容易に実装することができる。
(2)第二実施形態
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態以降の実施形態は、第一実施形態で例示した構成の一部を変更しただけなので、第一実施形態との相違点を中心に詳述し、第一実施形態と同様な部分に関しては、その詳細な説明を省略する。第二実施形態は、第一実施形態で採用していた第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52とは異なる仕組みでカバー部50へ動力を伝達するように構成した例である。
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態以降の実施形態は、第一実施形態で例示した構成の一部を変更しただけなので、第一実施形態との相違点を中心に詳述し、第一実施形態と同様な部分に関しては、その詳細な説明を省略する。第二実施形態は、第一実施形態で採用していた第一動力伝達ローラ51及び第二動力伝達ローラ52とは異なる仕組みでカバー部50へ動力を伝達するように構成した例である。
第二実施形態においては、図7A及び図7Bに示すように、第二ピンチローラ28Bとカバー部50との間には、太陽ローラ65及び遊星ローラ67が設けられている。太陽ローラ65は、第二ピンチローラ28Bと接する位置にあり、その回転中心は同一位置から移動しない。一方、遊星ローラ67は、太陽ローラ65と接する位置にあり、その回転中心が太陽ローラ65の周囲を公転する。そのため、遊星ローラ67は、太陽ローラ65の周囲を公転するのに伴って、カバー部50に接する位置(図7A参照。)とカバー部50から離れる位置(図7B参照。)との間で移動する。
また、第二実施形態においては、カバー部50を第二位置から第一位置へと移動する方向へ付勢する付勢部69が設けられている。図7A及び図7Bでは、付勢部69の概念を表現する都合上、コイルスプリング状の付勢部69が描かれているが、カバー部50を付勢できる部材であれば、付勢部69はコイルスプリングに限定されず、他の形態のばねやばね以外部材で構成されていてもよい。また、図7A及び図7Bでは、圧縮ばねに生じる弾発力でカバー部50を付勢する状態が描かれているが、引張ばねに代えてもよい。なお、付勢部69は、第二モータ36からの動力を伝達する部品ではないので、本開示でいう動力伝達部には該当しないが、カバー部50を移動させる部品なので、本開示でいう第二駆動部を構成する部品には該当する。
ADF部3Bにおいてシートを搬送する際、制御部30は第二モータ36を順方向に回転させ、これにより、搬送部20が有するローラ類が順方向に回転駆動される。このとき、第二搬送ローラ28Aは、図7A及び図7B中における反時計回り方向へ回転駆動され、第二ピンチローラ28Bは、第二搬送ローラ28A又はシートに追従して図7A及び図7B中における時計回り方向へ回転する。
太陽ローラ65は、第二ピンチローラ28Bに追従して図7A及び図7B中における反時計回り方向へ回転する。遊星ローラ67は、太陽ローラ65から作用する力を受けて太陽ローラ65の周囲を反時計回りに公転する。ただし、その公転に伴ってカバー部50に接する位置に達すると、それ以上は反時計回りに公転不能となるため、カバー部50に接する位置に留まり、その状態で太陽ローラ65から作用する力を受けて、図7A及び図7B中における時計回り方向へ回転する。
その結果、遊星ローラ67からカバー部50に対しては、カバー部50を図7A及び図7B中でいう左方へと移動させる力が作用し、カバー部50は、付勢部69からの付勢力に抗して図7Bに示す第一位置から図7Aに示す第二位置へと移動する。換言すれば、付勢部69の付勢力は、遊星ローラ67からカバー部50に対して作用する力の大きさを考慮して、カバー部50が付勢部69からの付勢力に抗して第一位置から第二位置へと移動できるように調節されている。
一方、ADF部3Bにおけるシートの搬送を終了する際には、制御部30が第二モータ36を所定量だけ逆方向に回転させ、これにより、搬送部20が有するローラ類が逆方向に回転駆動される。このとき、第二ピンチローラ28Bは、第二搬送ローラ28Aに追従して図7A及び図7B中における反時計回り方向へ回転する。太陽ローラ65は、第二ピンチローラ28Bに追従して図7A及び図7B中における時計回り方向へ回転する。遊星ローラ67は、太陽ローラ65から作用する力を受けて太陽ローラ65の周囲を時計回りに公転する。
その結果、遊星ローラ67はカバー部50から離れる方向へと退避する。遊星ローラ67が退避する際には、遊星ローラ67からカバー部50へ力が作用しなくなるので、付勢部69から作用する付勢力を受けたカバー部50は、第二位置から第一位置へと移動する。
したがって、以上のような構成を備える場合であっても、カバー部50を第一実施形態と同様に作動させることができるので、第一実施形態で説明した通りの作用、効果を得ることができる。
(3)第三実施形態
次に、第三実施形態について説明する。第二実施形態は、第二実施形態と類似の仕組みを、ローラに変えて歯車で構成した例である。第二実施形態においては、図8A及び図8Bに示すように、第一歯車71、第二歯車72、太陽歯車75、及び遊星歯車77が設けられている。また、カバー部50には、ラック部79が設けられている。
次に、第三実施形態について説明する。第二実施形態は、第二実施形態と類似の仕組みを、ローラに変えて歯車で構成した例である。第二実施形態においては、図8A及び図8Bに示すように、第一歯車71、第二歯車72、太陽歯車75、及び遊星歯車77が設けられている。また、カバー部50には、ラック部79が設けられている。
第一歯車71は、第二搬送ローラ28Aを支持する支軸56に取り付けられ、第二搬送ローラ28Aが駆動される際に第二搬送ローラ28Aと同方向へ回転駆動される。すなわち、第一歯車71は、搬送に関与するローラ類(すなわち、本開示でいう搬送部20が有する可動部品。)からは動力を受け取らないが、そのようなローラ類に動力を伝達する支軸56(すなわち、本開示でいう第一駆動部が有する可動部品。)から動力を受け取る。第二歯車72は、第一歯車71と噛み合うことにより、第一歯車71が回転駆動される際に第一歯車71とは逆方向へ回転駆動される。太陽歯車75は、第二歯車72と噛み合うことにより、第二歯車72が回転駆動される際に第二歯車72とは逆方向(すなわち、第一歯車71と同方向。)へ回転駆動される。
遊星歯車77は、太陽歯車75と噛み合っており、遊星歯車77の回転中心が太陽歯車75の周囲を公転する。そのため、遊星歯車77は、太陽歯車75の周囲を公転するのに伴って、ラック部79に接する位置(図8A参照。)とラック部79から離れる位置(図8B参照。)との間で移動する。また、第三実施形態においては、第二実施形態と同様に構成される付勢部69が設けられている。
ADF部3Bにおいてシートを搬送する際、制御部30は第二モータ36を順方向に回転させ、これにより、搬送部20が有するローラ類が順方向に回転駆動される。このとき、第一歯車71は、図8A及び図8B中における反時計回り方向へ回転駆動され、第二歯車72は、第一歯車71と混み合って図8A及び図8B中における時計回り方向へ回転する。
太陽歯車75は、第二歯車72と噛み合って図8A及び図8B中における反時計回り方向へ回転する。遊星歯車77は、太陽歯車75から作用する力を受けて太陽歯車75の周囲を反時計回りに公転する。ただし、その公転に伴ってラック部79に接する位置に達すると、それ以上は反時計回りに公転不能となるため、ラック部79に接する位置に留まり、その状態で太陽歯車75から作用する力を受けて、図8A及び図8B中における時計回り方向へ回転する。
その結果、遊星歯車77からラック部79に対しては、ラック部79を図8A及び図8B中でいう左方へと移動させる力が作用する。カバー部50は、ラック部79と一体に移動するように構成されており、付勢部69からの付勢力に抗して図8Bに示す第一位置から図8Aに示す第二位置へと移動する。
一方、ADF部3Bにおけるシートの搬送を終了する際には、制御部30が第二モータ36を所定量だけ逆方向に回転させ、これにより、搬送部20が有するローラ類が逆方向に回転駆動される。このとき、第二歯車72は、第一歯車71に追従して図8A及び図8B中における反時計回り方向へ回転する。太陽歯車75は、第二歯車72に追従して図8A及び図8B中における時計回り方向へ回転する。遊星歯車77は、太陽歯車75から作用する力を受けて太陽歯車75の周囲を時計回りに公転する。
その結果、遊星歯車77はラック部79から離れる方向へと退避する。遊星歯車77が退避する際には、遊星歯車77からラック部79へ力が作用しなくなるので、付勢部69から作用する付勢力を受けたカバー部50は、第二位置から第一位置へと移動する。
したがって、以上のような構成を備える場合であっても、カバー部50を第一実施形態と同様に作動させることができるので、第一実施形態で説明した通りの作用、効果を得ることができる。
(4)第四実施形態
第四実施形態は、第一実施形態とはカバー部50の形状が異なる例である。具体的には、第四実施形態においては、図9Aに示すように、カバー部50の右端が下方に折り曲げられて、掻き取り部81が形成されている。カバー部50において、掻き取り部81よりも左方にある部分は、僅かに弾性変形して下向きに凸な形状に撓んだ状態になっており、これにより、掻き取り部81は第一ADFプラテン13Aに向かって押し付けられる状態にある。
第四実施形態は、第一実施形態とはカバー部50の形状が異なる例である。具体的には、第四実施形態においては、図9Aに示すように、カバー部50の右端が下方に折り曲げられて、掻き取り部81が形成されている。カバー部50において、掻き取り部81よりも左方にある部分は、僅かに弾性変形して下向きに凸な形状に撓んだ状態になっており、これにより、掻き取り部81は第一ADFプラテン13Aに向かって押し付けられる状態にある。
このような掻き取り部81が形成されていると、カバー部50が第二位置から第一位置へと移動する際に、掻き取り部81の先端が第一ADFプラテン13Aに押し付けられた状態で移動する。そのため、平板状に構成されたカバー部50に比べ、接触面43に付着した汚れを掻き取る作用が強くなり、接触面43を清掃する効果を向上させることができる。
(5)第五実施形態
第五実施形態は、第一実施形態及び第四実施形態とはカバー部50の形状が異なる例である。具体的には、第五実施形態においては、図9Bに示すように、カバー部50の右端に不織布で構成された拭き取り部83が付加されている。カバー部50において、拭き取り部83よりも左方にある部分は、僅かに弾性変形して下向きに凸な形状に撓んだ状態になっており、これにより、拭き取り部83は第一ADFプラテン13Aに向かって押し付けられる状態にある。
第五実施形態は、第一実施形態及び第四実施形態とはカバー部50の形状が異なる例である。具体的には、第五実施形態においては、図9Bに示すように、カバー部50の右端に不織布で構成された拭き取り部83が付加されている。カバー部50において、拭き取り部83よりも左方にある部分は、僅かに弾性変形して下向きに凸な形状に撓んだ状態になっており、これにより、拭き取り部83は第一ADFプラテン13Aに向かって押し付けられる状態にある。
このような拭き取り部83が設けられていると、カバー部50が第二位置から第一位置へと移動する際に、拭き取り部83が第一ADFプラテン13Aに押し付けられた状態で移動する。そのため、接触面43に付着した汚れは、拭き取り部83を構成する不織布の繊維間へと取り込まれる。よって、このようなカバー部50を利用すれば、平板状に構成されたカバー部50に比べ、接触面43に付着した汚れを拭き取る作用が強くなり、接触面43を清掃する効果を向上させることができる。
(6)他の実施形態
以上、画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
以上、画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、本開示の画像読取装置の一例として、複合機1として構成された画像読取装置を例示したが、複合機として構成されているか否かは任意である。例えば、単機能の画像読取装置であっても、本開示の構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、本開示の画像読取装置の一例として、フラットベッド方式とADF方式の双方によって画像を読み取り可能な装置を例示したが、ADF方式のみで画像を読み取り可能な装置であっても、本開示の構成を採用することができる。
なお、上記各実施形態における一つの構成要素によって実現していた機能を、複数の構成要素によって実現するように構成してもよい。また、複数の構成要素によって実現していた機能を一つの構成要素によって実現するように構成してもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
(7)補足
なお、以上説明した例示的な実施形態から明らかなように、本開示の画像読取装置は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
なお、以上説明した例示的な実施形態から明らかなように、本開示の画像読取装置は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、本開示の画像読取装置において、搬送部は、プラテンよりも搬送方向上流側に設けられて、プラテンに向かってシートを搬送する少なくとも一対のローラ対を含み、動力伝達部は、ローラ対が有する一方のローラに接触しており、一方のローラが回転した際に一方のローラに追従して回転する少なくとも一つの第一ローラと、第一ローラ及びカバー部に接触しており、第一ローラが回転した際に第一ローラに追従して回転することにより、カバー部を移動させる少なくとも一つの第二ローラとを備えてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、上述のような第一ローラ及び第二ローラによって動力伝達部が構成されている。したがって、動力伝達部が第一ローラ及び第二ローラとは異なる部品で構成された複雑な機構を有する場合に比べ、動力伝達部を簡素な構成にすることができ、装置の小型化を図ることができる。
また、本開示の画像読取装置において、少なくとも一対のローラ対は、軸方向に間隔を空けて設けられたK対(ただし、Kは2以上の整数。)のローラ対とされ、少なくとも一つの第一ローラは、それぞれがK対のローラ対の中から選ばれるいずれか一つのローラ対に対応付けて設けられたL個(ただし、LはL<Kを満たす整数。)の第一ローラとされ、少なくとも一つの第二ローラは、それぞれがL個の第一ローラの中から選ばれるいずれか一つの第一ローラに対応付けて設けられたL個の第二ローラとされていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、搬送部には、K対のローラ対が設けられる一方、一方、動力伝達部には、L個の第一ローラとL個の第二ローラが設けられている。したがって、搬送部が備えるローラ対の数に合わせて動力伝達部にローラ対と同数の第一ローラ及び第二ローラを設ける場合に比べ、動力伝達部をコンパクトに構成することができる。また、動力伝達部が備える第一ローラ及び第二ローラの数に合わせて搬送部に第一ローラ及び第二ローラと同数のローラ対を設ける場合に比べ、搬送部におけるシートの搬送能力が低下するのを抑制することができる。
また、本開示の画像読取装置において、動力源であるモータと、モータを制御する制御部とを備え、制御部は、搬送部においてシートを搬送する際には、モータを順方向に回転させることにより、カバー部を第一位置から第二位置へと移動させ、搬送部におけるシートの搬送が終了した際には、モータを逆方向に回転させることにより、カバー部を第二位置から第一位置へと移動させるように構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部は、搬送部が作動を開始すると第一位置から第二位置へと移動し、搬送部の作動が完了すると第二位置から第一位置へと移動する。したがって、カバー部を搬送部に連動させて所期の位置へ移動させることができる。
また、本開示の画像読取装置において、制御部は、搬送部におけるシートの搬送が終了した際には、モータを予め定められた回転量だけ逆方向に回転させることにより、カバー部を第二位置から第一位置へと移動させるように構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部を第二位置から第一位置へと移動させる際に、カバー部に余計な負荷をかけることなく、適正な位置へ移動させることができる。
また、本開示の画像読取装置において、カバー部を第二位置から第一位置へと移動させる際に、カバー部に当接することによってカバー部を第一位置で停止させるストッパ部を備え、搬送部におけるシートの搬送方向に直交するシートの幅方向について、カバー部の幅方向の寸法は、搬送部において搬送可能なシートの最大幅よりも大とされていて、ストッパ部は、最大幅のシートが搬送される領域から外れた位置において、カバー部に当接するように構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部を第二位置から第一位置へと移動させる際に、ストッパ部を利用してカバー部を停止させることができる。また、ストッパ部は、最大幅のシートが搬送される領域から外れた位置においてカバー部に当接するので、最大幅以下の幅を持つシートが搬送される際に、シートとストッパ部とが接触するのを回避することができ、シートをスムーズに搬送することができる。
また、本開示の画像読取装置において、カバー部を第二位置から第一位置へと移動する方向へ付勢する付勢部と、動力源であるモータと、モータを制御する制御部とを備え、制御部は、搬送部においてシートを搬送する際には、モータを順方向に回転させることにより、カバー部を付勢部の付勢力に抗して第一位置から第二位置へと移動させ、搬送部におけるシートの搬送が終了した際には、付勢部の付勢力により、カバー部を第二位置から第一位置へと移動させるように構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部は、搬送部が作動を開始すると第一位置から第二位置へと移動し、搬送部の作動が完了すると第二位置から第一位置へと移動する。したがって、カバー部を搬送部に連動させて所期の位置へ移動させることができる。
また、本開示の画像読取装置において、カバー部が第一位置と第二位置との間で移動する際の移動方向を第一方向、第一方向に直交する方向を第二方向として、カバー部における第二方向の両端付近には、カバー部が第二方向へ移動するのを規制する規制部が設けられていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、規制部によってカバー部が第二方向へずれるのを規制することができる。
また、本開示の画像読取装置において、プラテンと平行に第二方向へと延びるスリットが設けられ、カバー部は、スリットに挿通された状態になっていて、スリットにおける第二方向の両端を画定する部分により、規制部が構成されていてもよい。
また、本開示の画像読取装置において、プラテンと平行に第二方向へと延びるスリットが設けられ、カバー部は、スリットに挿通された状態になっていて、スリットにおける第二方向の両端を画定する部分により、規制部が構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、スリットによってカバー部が第一方向以外の方向へ移動するのを規制することができる。
また、本開示の画像読取装置において、カバー部は、第二位置から第一位置へ移動する際に、接触面に接触しつつ移動することにより、接触面に付いている異物を除去するように構成されていてもよい。
また、本開示の画像読取装置において、カバー部は、第二位置から第一位置へ移動する際に、接触面に接触しつつ移動することにより、接触面に付いている異物を除去するように構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、接触面に異物が付いている場合に、そのような異物をカバー部で除去することができる。
また、本開示の画像読取装置において、プラテンに隣接する位置には、カバー部が第二位置から第一位置へと移動する際に、カバー部によってプラテンの接触面から押し出される異物が落下する貯留部が設けられていてもよい。
また、本開示の画像読取装置において、プラテンに隣接する位置には、カバー部が第二位置から第一位置へと移動する際に、カバー部によってプラテンの接触面から押し出される異物が落下する貯留部が設けられていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、第二位置から第一位置へと移動するカバー部により、プラテンの接触面から異物が押し出されると、その異物が貯留部へと落下する。したがって、プラテンの接触面から異物が押し出されても、その異物が下方へと落下しないような装置とは異なり、接触面から押し出された異物が接触面へと戻るのを抑制し、戻ってきた異物によって接触面が汚損するのを抑制することができる。
また、本開示の画像読取装置において、カバー部は、第一位置へと移動した際に、カバー部の一部が貯留部を覆う蓋として機能してもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部の一部が貯留部を覆う蓋として機能するので、カバー部が第一位置にある状態において、異物が貯留部の外へ出るのを抑制することができる。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部の一部が貯留部を覆う蓋として機能するので、カバー部が第一位置にある状態において、異物が貯留部の外へ出るのを抑制することができる。
1…複合機、2…本体ユニット、3…読取ユニット、3A…フラットベッド部(FB部)、3B…自動原稿搬送部(ADF部)、5…操作パネル、6…媒体排出部、7…前面カバー、8…媒体供給カセット、11A…第一イメージセンサ、11B…第二イメージセンサ、12…FBプラテン、13A…第一ADFプラテン、13B…第二ADFプラテン、14…ガイドレール、15…キャリッジ、16…歯付きベルト、20…搬送部、21…供給部、22…排出部、25…吸入ローラ、26A…分離ローラ、26B…分離片、27A…第一搬送ローラ、27B…第一ピンチローラ、28A…第二搬送ローラ、28B…第二ピンチローラ、29A…排出ローラ、29B…排出ピンチローラ、30…制御部、31…画像形成部、32…LAN通信部、35…第一モータ、36…第二モータ、41…FBトップカバー、43…接触面、50…カバー部、51…第一動力伝達ローラ、52…第二動力伝達ローラ、54…ホルダ部、56…支軸、57…貯留部、59…ストッパ部、61…スリット、63…規制部、65…太陽ローラ、67…遊星ローラ、69…付勢部、71…第一歯車、72…第二歯車、75…太陽歯車、77…遊星歯車、79…ラック部、81…掻き取り部、83…拭き取り部。
Claims (12)
- 所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、
動力源が作動した際に前記動力源から前記搬送部へ動力を伝達することによって前記搬送部を作動させる第一駆動部と、
前記搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取る読取部と、
前記搬送部によって搬送されるシートに接触可能な接触面を有し、前記接触面が前記搬送経路を下から規定しており、前記接触面の反対側にある面と前記読取部とが対向する位置に配設されるプラテンと、
前記接触面を覆う第一位置と前記接触面を露出させる第二位置との間を移動可能に構成されたカバー部と、
前記第一駆動部又は前記搬送部のいずれかが有する可動部品から前記カバー部へ動力を伝達する動力伝達部を有し、前記動力伝達部によって前記カバー部へ動力を伝達することにより、前記カバー部を前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる第二駆動部と
を備える画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置であって、
前記搬送部は、前記プラテンよりも搬送方向上流側に設けられて、前記プラテンに向かってシートを搬送する少なくとも一対のローラ対を含み、
前記動力伝達部は、
前記ローラ対が有する一方のローラに接触しており、前記一方のローラが回転した際に前記一方のローラに追従して回転する少なくとも一つの第一ローラと、
前記第一ローラ及び前記カバー部に接触しており、前記第一ローラが回転した際に前記第一ローラに追従して回転することにより、前記カバー部を移動させる少なくとも一つの第二ローラと
を備える画像読取装置。 - 請求項2に記載の画像読取装置であって、
前記少なくとも一対のローラ対は、軸方向に間隔を空けて設けられたK対(ただし、Kは2以上の整数。)のローラ対とされ、
前記少なくとも一つの第一ローラは、それぞれが前記K対のローラ対の中から選ばれるいずれか一つのローラ対に対応付けて設けられたL個(ただし、LはL<Kを満たす整数。)の第一ローラとされ、
前記少なくとも一つの第二ローラは、それぞれが前記L個の第一ローラの中から選ばれるいずれか一つの第一ローラに対応付けて設けられたL個の第二ローラとされている
画像読取装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記動力源であるモータと、
前記モータを制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記搬送部においてシートを搬送する際には、前記モータを順方向に回転させることにより、前記カバー部を前記第一位置から前記第二位置へと移動させ、前記搬送部におけるシートの搬送が終了した際には、前記モータを逆方向に回転させることにより、前記カバー部を前記第二位置から前記第一位置へと移動させるように構成されている
画像読取装置。 - 請求項4に記載の画像読取装置であって、
前記制御部は、前記搬送部におけるシートの搬送が終了した際には、前記モータを予め定められた回転量だけ逆方向に回転させることにより、前記カバー部を前記第二位置から前記第一位置へと移動させるように構成されている
画像読取装置。 - 請求項4に記載の画像読取装置であって、
前記カバー部を前記第二位置から前記第一位置へと移動させる際に、前記カバー部に当接することによって前記カバー部を前記第一位置で停止させるストッパ部を備え、
前記搬送部におけるシートの搬送方向に直交するシートの幅方向について、前記カバー部の前記幅方向の寸法は、前記搬送部において搬送可能なシートの最大幅よりも大とされていて、
前記ストッパ部は、前記最大幅のシートが搬送される領域から外れた位置において、前記カバー部に当接するように構成されている
画像読取装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記カバー部を前記第二位置から前記第一位置へと移動する方向へ付勢する付勢部と、
前記動力源であるモータと、
前記モータを制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記搬送部においてシートを搬送する際には、前記モータを順方向に回転させることにより、前記カバー部を前記付勢部の付勢力に抗して前記第一位置から前記第二位置へと移動させ、前記搬送部におけるシートの搬送が終了した際には、前記付勢部の付勢力により、前記カバー部を前記第二位置から前記第一位置へと移動させるように構成されている
画像読取装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記カバー部が前記第一位置と前記第二位置との間で移動する際の移動方向を第一方向、前記第一方向に直交する方向を第二方向として、
前記カバー部における前記第二方向の両端付近には、前記カバー部が前記第二方向へ移動するのを規制する規制部が設けられている
画像読取装置。 - 請求項8に記載の画像読取装置であって、
前記プラテンと平行に前記第二方向へと延びるスリットが設けられ、
前記カバー部は、前記スリットに挿通された状態になっていて、前記スリットにおける前記第二方向の両端を画定する部分により、前記規制部が構成されている
画像読取装置。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
前記カバー部は、前記第二位置から前記第一位置へ移動する際に、前記接触面に接触しつつ移動することにより、前記接触面に付いている異物を除去するように構成されている
画像読取装置。 - 請求項10に記載の画像読取装置であって、
前記プラテンに隣接する位置には、前記カバー部が前記第二位置から前記第一位置へと移動する際に、前記カバー部によって前記プラテンの接触面から押し出される異物が落下する貯留部が設けられている
画像読取装置。 - 請求項11に記載の画像読取装置であって、
前記カバー部は、前記第一位置へと移動した際に、前記カバー部の一部が前記貯留部を覆う蓋として機能する
画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017036637A JP2018142879A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017036637A JP2018142879A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 画像読取装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2018142879A true JP2018142879A (ja) | 2018-09-13 |
Family
ID=63528332
Family Applications (1)
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JP2017036637A Pending JP2018142879A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 画像読取装置 |
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Country | Link |
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-
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