JP2016071121A - シート搬送装置、及び画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置、及び画像読取装置 Download PDF

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Katsuro Miura
克朗 三浦
孝幸 秋松
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Abstract

【課題】シートの汚損を抑制可能で、装置使用時の機能性と装置不使用時のデザイン性を両立することが可能なシート搬送装置、及び画像読取装置を提供すること。【解決手段】シート搬送装置6は、搬送部20へ供給されるシートを支持可能に構成された第一支持部26と、搬送部20から排出されるシートを支持面で支持可能に構成された第二支持部29とを備える。第一支持部26が閉位置にある場合、第一支持部26は第一面261で外装面の一部を構成し、第一支持部26の第二面262と第二支持部29は装置内に収納される。第一支持部26が閉位置及び開位置のいずれか一方の位置から他方の位置へと変位する際には、第二支持部29が、第一支持部26の回動中心R1から離れる方向へ移動することで第二範囲A2内へ待避してから、第一支持部26の回動中心R1へ近づく方向へ移動することで第一範囲A1内へ復帰する。【選択図】図2

Description

本発明は、シート搬送装置、及び画像読取装置に関する。
画像読取装置が備える自動原稿送り装置(Automatic Document Feeder;以下、ADFと略称する。)において、隣接する位置に配置された二つの可動部材により、装置上面側の外装を構成した装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された装置の場合、それぞれが回動可能に構成されたカバー部(40)及び排出トレイ部(50)を有する。装置を使用しないときには、これらカバー部(40)及び排出トレイ部(50)が装置の外装を構成している。
一方、装置を使用するときには、カバー部(40)を開く方向へ回動させる。これにより、カバー部(40)は、外装面となっていた面の裏側にある面が給紙面として利用される状態になる。また、排出トレイ部(50)は、カバー部(40)側にある一端が下方へと変位する方向へ回動する。これにより、排出トレイ部(50)は、外装面となっていた面が排紙面として利用される状態になる。
特開2010−245624号公報
しかし、上述のような構造を採用すると、排出トレイ部(50)は、外装面を兼ねる排紙面が常に装置外に露出することになる。そのため、排紙面が装置外に露出していない構成に比べ、排紙面にほこりが溜まりやすくなる。また、何らかの汚れが排紙面に付着する可能性もある。したがって、そのようなほこりや汚れが付いた排出トレイ部(50)に原稿を排出すると、原稿を汚してしまうおそれがある。
また、一般に、上述のような外装面には美観に優れたデザイン性などが要求されるのに対し、排紙面には原稿をスムーズに排出できるようにするための機能性が要求される。しかし、通常は、そのようなデザイン性と機能性を両立させることは容易ではない。例えば、外装面については、デザイン上、凹凸のない平滑な面にしたい場合でも、排紙面には原稿をスムーズに排出できるようにするためにリブを設けたい場合があり、これらの要求は両立しない。
以上のような事情から、シートの汚損を抑制可能で、装置使用時の機能性と装置不使用時のデザイン性を両立することが可能なシート搬送装置、及び画像読取装置を提供することが望ましい。
以下に説明するシート搬送装置は、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送可能な搬送部と、閉位置と開位置との間で変位可能で、第一面と当該第一面の裏側にある第二面とを有し、閉位置にある場合には、第一面で装置の外装面の一部を構成し、開位置にある場合には、搬送部へ供給されるシートを第二面で支持可能に構成された第一支持部と、第一支持部が開位置にある状態において第一面との間に間隔を空けて第一面に対向する支持面を有
し、第一支持部が開位置にある場合には、搬送部から排出されるシートを支持面で支持可能に構成され、第一支持部が閉位置にある場合には、第一支持部に覆われることで装置内に収納される第二支持部とを備え、第二支持部は、第一支持部が変位する際に当該第一支持部に連動して第一範囲と第二範囲との間で変位可能に構成され、第一支持部が閉位置及び開位置にある場合には、第二支持部が第一支持部の変位を妨げ得る第一範囲内に位置し、第一支持部が閉位置及び開位置のいずれか一方の位置から中途位置を経て他方の位置へと変位する際、第一支持部が一方の位置から中途位置へ変位する期間内には、第二支持部が第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動することで第一支持部の変位を妨げない第二範囲内へ待避し、第一支持部が中途位置から他方の位置へ変位する期間内には、第二支持部が第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動することで第一範囲内へ復帰するように構成されている。
このように構成されたシート搬送装置によれば、搬送部へ供給されるシートは、第一支持部の第二面によって支持される。また、搬送部から排出されるシートは、第二支持部の支持面によって支持される。第一支持部が閉位置にある場合、第一支持部は第一面で外装面の一部を構成し、このとき、第一支持部の第二面と第二支持部は装置内に収納される。そのため、第一支持部を閉位置に変位させておけば、第一支持部の第二面と第二支持部の支持面にほこりや汚れが付くのを抑制することができる。したがって、外装を構成する面とシートを支持する面が兼用される構成とは異なり、第一支持部の第一面が外装面として利用されていた際に、仮に第一支持部の第一面に汚れが付着するようなことがあったとしても、その汚れた面でシートを支持することはない。よって、搬送前及び搬送後双方のシートについて、シートが汚損するのを抑制することができる。
また、外装を構成する面とシートを支持する面が兼用される構成とは異なり、第一支持部の第二面でシートを支持していることに起因して、第一支持部の第二面にシートとの接触に起因する擦り傷等が生じたとしても、外装面として利用される第一支持部の第一面には上述のような擦り傷が生じにくい。また、第二支持部の支持面にシートとの接触に起因する擦り傷等が生じたとしても、第二支持部の支持面が外装面となることはない。よって、擦り傷によって外装面の美観を損ねる可能性を低減することができる。また、第二支持部の支持面には、外装面としてのデザイン性は要求されず、シートを支持する機能を考慮した設計を行うことができる。
さらに、上記シート搬送装置において、第一支持部が閉位置及び開位置のいずれか一方の位置から中途位置を経て他方の位置へ変位する際、第一支持部が一方の位置から中途位置へ変位する期間内には、第二支持部が第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動する。これにより、第二支持部は、第一支持部の変位を妨げ得る第一範囲内から、第一支持部の変位を妨げない第二範囲内へと待避する。そのため、第一支持部は、第二支持部によって変位を妨げられることなく、一方の位置から中途位置まで変位することができる。そして、第一支持部が中途位置から他方の位置へ変位する期間内には、第二支持部が第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動する。これにより、第二支持部は、第一支持部の変位を妨げない第二範囲内から、第一支持部の変位を妨げ得る第一範囲内へ復帰する。そのため、第一支持部が閉位置及び開位置のどちらにある場合でも、第二支持部を第一範囲内に配置でき、第二支持部を第一範囲内において適切に機能させることができる。そして、第二支持部が第一範囲内にあると第一支持部の変位を妨げる構成であるにもかかわらず、第一支持部を閉位置と開位置との間で適切に変位させることができる。
また、以下に説明する画像読取装置は、画像の読み取り対象となるシートを所定の搬送経路に沿って搬送するシート搬送装置を備えた画像読取装置であって、シート搬送装置は、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送可能な搬送部と、閉位置と開位置との間で変位可能で、第一面と当該第一面の裏側にある第二面とを有し、閉位置にある場合には、第一面
で装置の外装面の一部を構成し、開位置にある場合には、搬送部へ供給されるシートを第二面で支持可能に構成された第一支持部と、第一支持部が開位置にある状態において第一面との間に間隔を空けて第一面に対向する支持面を有し、第一支持部が開位置にある場合には、搬送部から排出されるシートを支持面で支持可能に構成され、第一支持部が閉位置にある場合には、第一支持部に覆われることで装置内に収納される第二支持部とを備え、第二支持部は、第一支持部が変位する際に当該第一支持部に連動して第一範囲と第二範囲との間で変位可能に構成され、第一支持部が閉位置及び開位置にある場合には、第二支持部が第一支持部の変位を妨げ得る第一範囲内に位置し、第一支持部が閉位置及び開位置のいずれか一方の位置から中途位置を経て他方の位置へと変位する際、第一支持部が一方の位置から中途位置へ変位する期間内には、第二支持部が第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動することで第一支持部の変位を妨げない第二範囲内へ待避し、第一支持部が中途位置から他方の位置へ変位する期間内には、第二支持部が第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動することで第一範囲内へ復帰するように構成されている。
このように構成された画像読取装置によれば、上述のシート搬送装置相当の構成を備えているので、上述のシート搬送装置について述べた通りの作用、効果を奏する。
図1(A)はADFユニットが閉位置にある複合機の外観を示す斜視図である。図1(B)はADFユニットが開位置にある複合機の外観を示す斜視図である。 図2は中央カバーが閉位置にあり、排出トレイが第一範囲内にある状態の読取ユニットの概略構造を示す縦断面図である。 図3は中央カバーが中途位置にあり、排出トレイが第二範囲内へ待避した状態の読取ユニットの概略構造を示す縦断面図である。 図4は中央カバーが開位置にあり、排出トレイが第一範囲内にあり、右カバーが第一位置にある状態の読取ユニットの概略構造を示す縦断面図である。 図5は右カバーが第一位置にあり、排出トレイが右カバーに追従して変位した状態の読取ユニットの概略構造を示す縦断面図である。
次に、上述のシート搬送装置、及び画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
[複合機の構成]
図1(A)及び図1(B)に示す複合機1は、上述のシート搬送装置、及び画像読取装置の一例に相当する構成を備える装置である。なお、以下の説明においては、複合機1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中に上下左右前後の各方向を併記し、これらの各方向を利用して説明を行う。これらの各方向のうち、上下方向は複合機1を水平面上に設置した場合における水平面に直交する方向、前方は後述する操作パネル7側が向けられる方向、後方は前方の反対方向、左右方向は上記前方から複合機1を見た場合における左右方向である。ただし、可動部品等の向きは変更され得るので、図中に示した方向が常に維持されるとは限らない。
複合機1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、本体ユニット2と、読取ユニット3(本明細書でいう画像読取装置の一例に相当。)とを備える。本体ユニット2の内部には、複合機1の各部を制御する制御部、被記録媒体に対してインクジェット方式で画像を形成する画像形成部、及びLAN(Local Area Network)経由で各種機器と通信を行うLAN通信部などが設けられている。
読取ユニット3は、スキャナユニット5と、ADFユニット6(本明細書でいうシート搬送装置の一例に相当。)とを備える。読取ユニット3の詳細については後述する。複合
機1の前面側には、操作パネル7が設けられている。操作パネル7には、入力装置(例えば、タッチパネル、各種ボタン類、及びスイッチ類。)と、表示装置(例えば、液晶ディスプレイ装置、及び各種ランプ類。)が設けられている。
操作パネル7の下方には、取り出し口8が設けられている。取り出し口8の下方には、媒体供給カセット9が取り付けられている。本体ユニット2において被記録媒体に対して画像を形成する際には、媒体供給カセット9に収容された被記録媒体が本体ユニット2内の画像形成部へと搬送され、画像形成部において被記録媒体に画像が形成される。その後、画像が形成された被記録媒体は、画像形成部から取り出し口8へと排出される。
[読取ユニットの詳細]
読取ユニット3は、本体ユニット2の上部に取り付けられている。読取ユニット3は、本体ユニット2の上部後端付近において左右方向に延びる軸線を回動中心として回動可能に構成されている。読取ユニット3を回動させた際には、読取ユニット3が閉位置と開位置との間で変位する。本体ユニット2の上面には開口(図示略。)が形成されており、読取ユニット3が閉位置にある場合、本体ユニット2の開口は読取ユニット3によって閉鎖される。読取ユニット3が開位置にある場合、本体ユニット2の開口は開放され、この開口を介して、本体ユニット2内に収容されている画像形成部等の構成部品のメンテナンス等を実施することができる。
読取ユニット3は、フラットベッド型イメージスキャナ、及びADF型イメージスキャナのいずれとしても利用可能に構成されている。ADFユニット6は、スキャナユニット5の上部に取り付けられている。ADFユニット6は、スキャナユニット5の上部後端付近において左右方向に延びる軸線を回動中心として回動可能に構成されている。ADFユニット6を回動させた際には、ADFユニット6が閉位置と開位置との間で変位する。読取ユニット3がフラットベッド型イメージスキャナとして利用される場合には、ADFユニット6がシートを覆うカバーとして機能する。
スキャナユニット5の上面側には、図1(B)に示すように、第一プラテン11及び第二プラテン12が配設されている。第一プラテン11及び第二プラテン12は、ガラス板やアクリル板などの透明な板材によって構成される。ADFユニット6の下面側には、第一押さえ部13及び第二押さえ部14が配設されている。
読取ユニット3がフラットベッド型イメージスキャナとして利用される場合、第一プラテン11上に読み取り対象物を載せてADFユニット6を閉位置へ変位させると、第一押さえ部13が読み取り対象物に圧接することで読み取り対象物が第一プラテン11に密接する。また、ADFユニット6を閉位置へ変位させると、第二押さえ部14は第二プラテン12との間にシート一枚が通過可能な隙間を空けて対向する。読取ユニット3がADF型イメージスキャナとして利用される場合、読み取り対象物となるシートは第二プラテン12と第二押さえ部14とによって規定される搬送経路に沿って搬送され、その際、第二押さえ部14は、シートが第二プラテン12側から浮き上がるのを抑制する。
スキャナユニット5の内部には、図2−図5に示すように、ガイドレール15、キャリッジ16、イメージセンサ17などが配設されている。ガイドレール15は、第一プラテン11及び第二プラテン12の下面に対して平行に延在し、その延在方向は、図2−図5中でいう左右方向とされている。スキャナユニット5は、樹脂によって成形されたスキャナベース5Aを有し、ガイドレール15は、スキャナベース5Aに樹脂材料で一体成形されている。ただし、ガイドレール15は、スキャナベース5Aに取り付けられた金属軸又は板金部品等で構成されていてもよい。
キャリッジ16は、ガイドレール15の上側に取り付けられることにより、ガイドレール15に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。キャリッジ16は、無端状の歯付きベルト(図示略。)に連結されている。歯付きベルトは一対の歯車間に架け渡されている。一方の歯車がモータ(図示略。)によって正逆両方向へ回転駆動されると、歯付きベルトが正逆両方向へ循環駆動され、その際、キャリッジ16は歯付きベルトに追従して左右方向へ往復移動する。
イメージセンサ17は、一方向に配列された複数の読取素子を備える一次元イメージセンサである。本実施形態の場合、密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)が採用されている。イメージセンサ17は、上述の読取素子の配列方向である主走査方向が、図2−図5中でいう前後方向(図2−図5中に示した左右方向及び上下方向の双方に垂直な方向。すなわち、図2−図5における紙面に垂直な方向。以下同様。)に向けられ、かつ各読取素子が図2−図5中でいう上方に向けられた状態で、キャリッジ16に搭載されている。イメージセンサ17が搭載されたキャリッジ16が移動する左右方向が、副走査方向である。
ADFユニット6には、図2−図5に示すように、所定の搬送経路(図4中に破線で示す経路参照。)に沿ってシートを搬送する搬送部20が設けられている。搬送部20は、分離ローラ22A、分離片22B、反転ローラ24A、第一反転ピンチローラ24B、第二反転ピンチローラ24C、排出ローラ25A、及び排出ピンチローラ25Bなどを備えている。
読取ユニット3がADF型イメージスキャナとして利用される場合、読み取り対象となるシートが搬送部20において搬送される。搬送部20によって搬送されるシートは、図示しない吸入ローラによって搬送方向下流側へと送り出されて、分離ローラ22A及び分離片22Bによって1枚ずつに分離される。分離されたシートは、反転ローラ24Aの外周、及び反転ローラ24Aの外周面に対向する湾曲形状のガイド面に沿って案内され、Uターンしつつ更に搬送方向下流側へと搬送される。反転ローラ24Aよりも搬送方向下流側では、シートが第二プラテン12の上面に接触しつつ、当該接触箇所を通過して排出ローラ25Aに到達し、搬送部20から排出される。
搬送部20によって搬送されるシートの画像を読み取る場合、イメージセンサ17は、第二プラテン12の下方で静止する。そして、搬送部20によって搬送されるシートが、第二プラテン12の上面に接触しつつ、当該接触箇所を通過する際に、第二プラテン12を通してシートの画像を読み取る。
読取ユニット3がフラットベッド型イメージスキャナとして利用される場合、読み取り対象物は、第一プラテン11上に載置される。読み取り対象物の画像を読み取る際、キャリッジ16は左右方向へ往復移動する。イメージセンサ17は、キャリッジ16とともに左右方向へ往復移動し、例えば右方への往動時に第一プラテン11を通して読み取り対象物の画像を読み取る。
[中央カバー、右カバー、及び排出トレイの詳細]
ADFユニット6には、図1(A)に示すように、中央カバー26(本明細書でいう第一支持部の一例に相当。)、左カバー27、及び右カバー28(本明細書でいうカバー部の一例に相当。)が設けられている。これら中央カバー26、左カバー27、及び右カバー28は、それぞれが図2に示す位置にある状態において、複合機1(あるいは読取ユニット3又はADFユニット6)の外装面(天面)を構成している。また、ADFユニット6の内部で、中央カバー26の下方となる箇所には、排出トレイ29が配設されている。
ADFユニット6は、樹脂によって成形されたADFベース6Aを有し、中央カバー26、左カバー27、右カバー28、及び排出トレイ29は、それぞれがADFベース6Aに対して相対的に回動可能な状態で支持されている。これら回動可能な状態で支持された各部材(中央カバー26、左カバー27、右カバー28、及び排出トレイ29)には、回動軸及び軸受けのうちのいずれか一方(例えば回動軸。)が設けられる。他方(例えば軸受け。)は、ADFベース6A又はADFベース6Aに固定された部材などに設けられる。
中央カバー26は、第一面261及び第二面262を有し、回動中心軸線R1を中心に回動することにより、閉位置(図2参照。)と開位置(図4参照。)との間で変位可能に構成されている。右カバー28は、回動中心軸線R2を中心に回動することにより、第一位置(図2−図4参照。)と第二位置(図5参照。)との間で変位可能に構成されている。なお、左カバー27も、回動することによって閉位置と開位置との間で変位可能に構成されているが、図2−図5では左カバー27が閉位置にある状態を図示してある。
排出トレイ29は、支持面291を有し、回動中心軸線R3を中心に回動することにより、上限位置(図2又は図4参照。)と下限位置(図3参照。)との間で変位可能に構成されている。また、排出トレイ29の支持面291とは反対側の面とADFベース6Aとの間には、圧縮ばねによって構成される付勢部31が介装されている。排出トレイ29は、付勢部31により、中央カバー26に近づく方向(すなわち、上述の上限位置側)へ付勢されている。
中央カバー26が閉位置にある場合には、図2に示すように、右カバー28は第一位置にあり、排出トレイ29は上限位置にある。この状態において、中央カバー26は、第一面261で上述した外装面の一部を構成する。また、左カバー27、及び右カバー28も、その上面で上述した外装面の一部を構成する。この状態において、中央カバー26、左カバー27、及び右カバー28の上面は略面一に配置されて、ADFユニット6の上面は全体的にフラットな形状となる。
左カバー27が閉位置にある場合、搬送部20は左カバー27によって覆われる状態にある。なお、左カバー27を開位置(開位置の図示は省略。)へ変位させれば、搬送部20が露出する。したがって、搬送部20においてシートが詰まった場合には、左カバー27を開位置へと回動させることにより、詰まったシートを取り除くことができる。
中央カバー26が閉位置にある場合、中央カバー26の端部264(図2中における右端部。)は、右カバー28の端部284(図2中でいう左端部。)の下面側に当接している。すなわち、中央カバー26の端部264と右カバー28の端部284は、上下に重なった位置にある。そのため、中央カバー26が閉位置にある場合は、右カバー28が第二位置側へ変位するのを中央カバー26が規制する状態にあり、右カバー28は第一位置にある状態が維持される。
また、中央カバー26が閉位置にある場合、排出トレイ29は上限位置にある。このとき、排出トレイ29は中央カバー26に覆われて、ADFユニット6内に収納された状態になる。排出トレイ29は、上限位置にある状態における上端付近に当接部293を有し、中央カバー26は被当接部263を有する。中央カバー26が閉位置にある場合、上限位置にある排出トレイ29の当接部293は被当接部263に当接するように、付勢部31の付勢力、当接部293、及び被当接部263等の位置関係が設定されている。これにより、排出トレイ29は、中央カバー26が開位置側へ変位するのを規制する。
排出トレイ29は、付勢部31によって上方へ付勢されているため、付勢部31の付勢
力は、中央カバー26を図2中で反時計回りに回動させる向きに作用する。また、そのような中央カバー26の端部264が右カバー28の端部284付近に下面側から当接しているため、付勢部31の付勢力は、右カバー28を図2中で時計回りに回動させる向きに作用する。そのため、付勢部31の付勢力は、中央カバー26が閉位置から開位置側へ変位するのを抑制し、右カバー28が第一位置から第二位置側へ変位するのを抑制する。したがって、中央カバー26及び右カバー28それぞれが回動方向へがたつくのを抑制することができる。
中央カバー26を閉位置から開位置へ変位させる場合には、図3に示すように、中央カバー26が変位するのに連動して、排出トレイ29が変位する。より詳しく説明すると、中央カバー26を閉位置(図2参照。)から図2−図3における時計回りとなる方向へ回動させると、中央カバー26は、いずれかの箇所で排出トレイ29に当接し、排出トレイ29を図2−図3における時計回りとなる方向へ回動させる。
一方、排出トレイ29は、付勢部31によって付勢され、その付勢力は、排出トレイ29を図2−図3における反時計回りとなる方向へ回動させる向きに作用している。そのため、排出トレイ29が上限位置よりも下限位置側へ変位している間は、中央カバー26が排出トレイ29との接触を維持したまま変位する。なお、中央カバー26の端部264は、支持面291を挟んで前後方向両側にある箇所で排出トレイ29に当接する。そのため、中央カバー26が排出トレイ29との接触を維持したまま変位しても、中央カバー26の端部264が支持面291を擦ることはない。
中央カバー26が閉位置から開位置へ変位する際、中央カバー26が閉位置(図2参照。)から中途位置(図3参照。)へ変位する期間内には、排出トレイ29は、中央カバー26から作用する力により、付勢部31からの付勢力に抗して中央カバー26の回動中心軸線R1から離れる方向へ変位する。これにより、排出トレイ29は第二範囲A2内にある下限位置へ待避する。
また、中央カバー26が中途位置(図3参照。)から開位置(図4参照。)へ変位する期間内には、排出トレイ29は、付勢部31からの付勢力により、中央カバー26の回動中心軸線R1へ近づく方向へ移動する。これにより、排出トレイ29は第一範囲A1内にある上限位置へ復帰する。
なお、以上、中央カバー26を閉位置から開位置へ変位させる場合について説明したが、中央カバー26を開位置から閉位置へ変位させる場合も、中央カバー26の変位に連動して、排出トレイ29が上限位置から下限位置へ待避し、その後は上限位置に復帰する。
また、本実施形態では、中央カバー26が閉位置にある場合、及び中央カバー26が開位置ある場合、いずれの場合にも、排出トレイ29が同一の上限位置に復帰する。ただし、これらの各場合に、排出トレイ29が同一の上限位置に復帰するか否かは任意である。例えば、中央カバー26が閉位置にある場合には、排出トレイ29が中央カバー26に当接することにより、中央カバー26が開位置にある場合よりも、いくらか下限位置側となる箇所に排出トレイ29が配置されるようになっていてもよい。あるいは、中央カバー26が開位置にある場合に、いくらか下限位置側となる箇所に排出トレイ29が配置されるようになっていてもよい。
第一範囲A1と第二範囲A2との境界線B1は、中央カバー26が変位する際に、中央カバー26の端部(図2における中央カバー26の右端部。)が描く軌跡に相当する。そのため、排出トレイ29が第一範囲A1内に存在するままでは、中央カバー26の変位を妨げ得る。その点、排出トレイ29が第二範囲A2内に待避すれば、中央カバー26の変
位が妨げられることはない。
中央カバー26が開位置にある場合には、図4に示すように、中央カバー26は、第一面261の裏側にある第二面262で、搬送部20へ供給されるシートを支持可能となる。すなわち、中央カバー26が開位置にある場合、中央カバー26は供給トレイとして機能する(以下、中央カバー26のことを供給トレイ26とも称する。)。このとき、中央カバー26の端部264は、第一通紙部33の右端に接触し、図4中で時計回りとなる方向への回動が規制される。また、この状態で、供給トレイ26における端部263は、第一通紙部33と接続され、供給トレイ26と第一通紙部33とにより、搬送部20へ供給されるシートを支持可能となる。また、図示されていないが、供給トレイ26及び第一通紙部33のうちの少なくとも一方に、シートの幅方向の位置を規制する、前後方向にスライド可能なシートガイドが設けられる。
中央カバー26が開位置にある場合に、排出トレイ29は上限位置にある。この状態において、排出トレイ29の支持面291は、中央カバー26の第一面261との間に間隔を空けて第一面261に対向する位置にあり、搬送部20から排出されるシートを、支持面291で支持することができる。排出ローラ25A、及び排出ピンチローラ25Bよりもシートの搬送方向下流側で、排出トレイ29よりもシートの搬送方向上流側には、第二通紙部34が設けられている。第二通紙部34は、ADFベース6Aに一体成形されていて、その上面側は左端側から右端側に向かって上り勾配となる傾斜面とされ、第二通紙部34の上面右端は、支持面291の軸R3側に連続している。このような第二通紙部34と排出トレイ29とにより、搬送部20から排出されるシートを支持可能に構成されている。
搬送部20からシートが排出された際、シートのサイズによっては、シートの先端が支持面291に沿って支持面291の上端に到達した後、支持面291の上端を超える位置に達することがある。ただし、排出トレイ29が上限位置にあり、かつ、右カバー28が第一位置にある状態において、排出トレイ29の上端と右カバー28の左端との境界付近にある箇所の形状は、シートの搬送を妨げるほどの大きな段差ができない形状とされている。そのため、シートの先端が支持面291の上端を超える場合でも、シートの先端は、排出トレイ29の上端と右カバー28の左端との境界付近に引っかかることなく、支持面291から右カバー28の上方へスムーズにはみ出すことが可能である。
また、中央カバー26が開位置にある場合には、図5に示すように、右カバー28を第一位置から第二位置へと押し下げることができる。このとき、排出トレイ29は、右カバー28の変位に連動して、図5中における時計回りとなる方向へ回動し、上限位置から下限位置側へと変位する。排出トレイ29の当接部293の右側には、斜め下向きに延びて、付勢部31の上端に当接する延出部295が形成されている。右カバー28が押し下げられると、右カバー28の端部284が下降し、延出部295と当接する。この当接を維持した状態で、排出トレイ29は回動する。なお、排出トレイ29が、下限位置まで到達するか否かは、右カバー28を押し下げた量や右カバー28の回動範囲などによっても変わり得る。本実施形態の場合は、右カバー28を第二位置まで押し下げた時点で、排出トレイ29が下限位置に到達しない構造になっている。
右カバー28を第一位置から第二位置まで押し下げると、右カバー28が第一位置にある場合よりも、開位置にある中央カバー26と右カバー28との間の距離が拡大する。また、本実施形態においては、右カバー28に連動して排出トレイ29も変位するため、開位置にある中央カバー26と排出トレイ29との間の距離も拡大する。すなわち、右カバー28及び排出トレイ29は、双方とも開位置にある中央カバー26から離れる方向へ移動する。
このように右カバー28を第一位置から第二位置へと押し下げた場合、排出トレイ29は付勢部31の付勢力に抗して変位する。そのため、右カバー28を押し下げる力を弱めれば、付勢部31からの付勢力によって排出トレイ29が押し上げられ、それに伴って右カバー28は、第二位置から第一位置側へと変位する。
[効果]
以上のように構成された複合機1によれば、中央カバー26を閉位置に変位させておけば、中央カバー26の第二面262と排出トレイ29の支持面291にほこりや汚れが付くのを抑制することができる。また、排出トレイ29は装置内に収納されるので、支持面291には外装面としてのデザイン性は要求されず、シートを支持する機能を考慮した設計を行うことができる。
また、上記複合機1において、中央カバー26が閉位置にある場合、排出トレイ29が上限位置に位置することで、中央カバー26に当接して中央カバー26が開位置側へ回動するのを抑制する役割を果たす。また、中央カバー26が開位置にある場合、排出トレイ29が上限位置に位置することで、排出トレイ29と右カバー28との間にシートの搬送を妨げるような過大な段差ができるのを抑制する役割を果たす。すなわち、中央カバー26が閉位置及び開位置のいずれにある場合でも、排出トレイ29が上限位置に位置することで、排出トレイ29は所定の役割を果たすことができる。
しかも、排出トレイ29が上限位置にあると中央カバー26の変位を妨げ得るにもかかわらず、中央カバー26を開位置と閉位置との間で変位させる際には、中央カバー26が排出トレイ29を上限位置から下限位置へと待避させる。したがって、中央カバー26を変位させる際に、排出トレイ29が邪魔になることはなく、中央カバー26を開位置と閉位置との間で適切に変位させることができる。
また、本実施形態の場合、上述のような中央カバー26及び付勢部31を利用して、排出トレイ29を第一範囲A1内及び第二範囲A2内へ変位させている。したがって、例えばリンクや歯車による連動機構を採用した場合に比べて簡素な構成で、中央カバー26に連動して排出トレイ29が上述のように変位する構成を実現することができる。また、例えば、引っかけ腕(フック等)で引っかけて上げ下げする機構などに比べると、引っかけ腕の回転軌跡を考慮して引っかけ腕の位置、形状、及びサイズなどを最適化するといった面倒な設計をしなくても済む。そのため、上述のような付勢部31を利用する方がレイアウト上の制約が少なく、中央カバー26に連動して排出トレイ29が上述のように変位する構成を容易に実現することができる。
また、本実施形態の場合、中央カバー26が閉位置にある場合と中央カバー26が開位置ある場合とで、排出トレイ29が第一範囲A1内において同一の上限位置にある。そのため、例えば、排出トレイ29が上限位置よりも上方へ変位するのを規制するための構成を、中央カバー26が閉位置にある場合と中央カバー26が開位置ある場合とで共用することができる。よって、排出トレイ29が第一範囲A1内の異なる位置に変位する場合に比べ、それら異なる位置のそれぞれに対応付けて、各位置よりも上方へ排出トレイ29が変位するのを規制するための構成を個別に設けなくても済み、その分だけ装置の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態の場合、右カバー28が第一位置と第二位置との間を変位可能で、右カバー28が第二位置にある場合には、右カバー28が第一位置にある場合よりも、右カバー28が開位置にある中央カバー26から離れた位置に配置される。そのため、排出トレイ29近傍の空間が拡大されて、排出トレイ29へ手を差し延べることが容易になり、
排出トレイ29に支持されたシートを取り出しやすくすることができる。
また、本実施形態の場合、右カバー28を第一位置から第二位置に変位させると、右カバー28に連動して、排出トレイ29が、開位置にある中央カバー26から離れる方向へ移動する。そのため、排出トレイ29と中央カバー26との間にある空間が拡大されて、排出トレイ29へ手を差し延べることが容易になり、排出トレイ29に支持されたシートを取り出しやすくすることができる。
また、本実施形態の場合、右カバー28を第二位置から第一位置へ変位させると、右カバー28に連動して、排出トレイ29が、開位置にある中央カバー26に近づく方向へ移動する。そのため、排出トレイ29に支持されたシートを取り出した後には、右カバー28及び排出トレイ29を容易に変位前の位置へ戻すことができる。
また、本実施形態の場合、右カバー28を押し下げた後、右カバー28に対して外力を作用させるのを止めれば、右カバー28が第二位置から第一位置へ変位する。したがって、右カバー28を第二位置から第一位置へ変位させる際には、何らかの部材に対して外力を加える操作を行わなくても済み、簡単に右カバー28を第一位置へ変位させることができる。
また、本実施形態の場合、中央カバー26が閉位置にあり、右カバー28が第一位置にある状態において、中央カバー26は、右カバー28に当接することにより、右カバー28が第二位置側へ変位するのを規制する。よって、中央カバー26が閉位置にあるときには、右カバー28を第一位置において保持することができる。
[他の実施形態]
以上、シート搬送装置、及び画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、右カバー28を第二位置へ押し下げた後、右カバー28に対する押圧力を弱めるか押圧を止めると右カバー28が第一位置へ復帰するように構成されていたが、右カバー28を第一位置へ復帰させる操作は、他の操作でもよい。例えば、右カバー28を第二位置へ押し下げた際に、右カバー28の一部と係合する係合機構を設けてもよい。
この場合、右カバー28に対する押圧力を弱めたり押圧を止めたりしても、右カバー28は第一位置へ復帰しないが、係合機構による係合を解除する操作を行うことで、右カバー28を第一位置へ復帰させることができる。係合を解除する操作としては、係合機構が備える専用の操作部を手で操作してもよいし、係合機構の構造によっては、右カバー28に対する操作を行うことで、係合機構による係合を解除することも可能である。
例えば、右カバー28を第二位置まで押し下げると右カバー28の一部と係合機構が係合し、その状態で右カバー28をもう一度押し下げる操作を行うと、その力を受けて係合機構による係合が解除され、右カバー28が第一位置へ復帰する、という構成になっていてもよい。あるいは、右カバー28が第二位置にある状態で、右カバー28を第一位置側へ引き上げる操作を行うと、その力を受けて係合機構による係合が解除される、という構成になっていてもよい。
また、上記実施形態では、右カバー28を付勢部31の付勢力によって第一位置へ復帰させていたが、歯車機構やリンク機構によって右カバー28を第一位置へ復帰させてもよ
い。また、付勢部31を設ける場合でも、上記実施形態のような圧縮ばねに限らず、引張ばねやねじりコイルばねなどを利用してもよい。また、上記実施形態では、付勢部31は、右カバー28を第一位置へ付勢する部材、及び排出トレイ29を上限位置へ付勢する部材として兼用されていたが、右カバー28と排出トレイ29のそれぞれに専用の付勢部を設けてあってもよい。さらに、上記実施形態では、右カバー28が第一位置と第二位置との間で変位可能に構成されていたが、右カバー28相当物が第一位置相当の箇所に固定されていてもよい。
また、上記実施形態では、中央カバー26が閉位置及び開位置のいずれにある場合でも、排出トレイ29が上限位置に位置することで、排出トレイ29が所定の役割を果たす旨を説明したが、排出トレイ29がどのような役割を果たすのかは任意である。例えば、上記実施形態では、中央カバー26が閉位置にある場合、排出トレイ29が上限位置に位置することで、中央カバー26が開位置側へ回動するのを抑制していたが、他の役割を果たすように構成されていてもよい。また、中央カバー26が開位置にある場合、排出トレイ29が上限位置に位置することで、排出トレイ29と右カバー28との間に過大な段差ができるのを抑制していたが、これも他の役割を果たすように構成されていてもよい。
一例を挙げれば、排出トレイ29が上限位置にあるか否かに応じてオンとオフとが切り替わるセンサを設ければ、排出トレイ29は、上限位置にある場合に、センサのオンとオフをいずれか一方に切り替える役割を果たすことができる。これにより、中央カバー26が開位置又は閉位置にあることを単一のセンサで検出でき、例えば、中央カバー26が開位置又は閉位置にない場合には、所定の機能が作動しないように制限したり、警告灯を点灯させたりするなど、様々な制御を実行可能となる。
また、上記実施形態では、シート搬送装置の一例として、複合機1が備えるADFユニット6を例示したが、複合機として構成されているか否かは任意であり、単機能の画像読取装置、コピー機、ファクシミリ装置などにおいて、上述のような構成を採用してもよい。
[補足]
以上説明した例示的な実施形態から、本明細書で説明したシート搬送装置、及び画像読取装置は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよいことが把握できる。
まず、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、第二支持部を第一支持部に近づける方向へ付勢する付勢部を備え、第二支持部は、一方の位置から第二範囲内へ変位する際には、第一支持部から直接又は間接的に第二支持部へ伝達される力により、付勢部からの付勢力に抗して第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動し、第二範囲内から他方の位置へ変位する際には、付勢部からの付勢力により、第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、上述のような第一支持部及び付勢部を利用して、第二支持部を第一範囲内及び第二範囲内へ変位させることができる。したがって、例えばリンクや歯車による連動機構を採用した場合に比べて簡素な構成で、第一支持部に連動して第二支持部が上述のように変位する構成を実現することができる。また、例えば、引っかけ腕(フック等)で引っかけて上げ下げする機構などに比べると、引っかけ腕の回転軌跡を考慮して引っかけ腕の位置、形状、及びサイズなどを最適化するといった面倒な設計をしなくても済む。そのため、上述のような付勢部を利用する方がレイアウト上の制約が少なく、第一支持部に連動して第二支持部が上述のように変位する構成を容易に実現することができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、第二支持部は、第一支持部が閉位置にある場合と第一支持部が開位置ある場合とで、第一範囲内の同一位置にあってもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、第一支持部が閉位置にある場合と第一支持部が開位置ある場合とで、第二支持部が第一範囲内の同一位置にある。そのため、第一支持部が閉位置にある場合と第一支持部が開位置ある場合とで、第二支持部が第一範囲内の異なる位置に変位する場合に比べ、装置の構成を簡素化することができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、第二支持部は当接部を有し、第一支持部は被当接部を有し、第一支持部が閉位置にある場合に、当接部が被当接部に当接するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、第一支持部が閉位置にある場合に、第二支持部が第一支持部に当接する。したがって、第二支持部を第一支持部が閉位置から変位するのを抑制する部材として機能させることができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、第一位置及び第二位置へ変位可能に構成されたカバー部を備え、カバー部は、第一位置にある場合には、閉位置にある第一支持部と隣り合う位置において、外装面の一部を構成し、第二位置にある場合には、第一位置にある場合よりも、開位置にある第一支持部から離れた位置に配置されるように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、カバー部が第一位置にある場合には、閉位置にある第一支持部と隣り合う位置において、カバー部によって外装面の一部を構成することができる。また、カバー部が第二位置にある場合には、カバー部が第一位置にある場合よりも、カバー部が開位置にある第一支持部から離れた位置に配置されるので、第二支持部近傍の空間が拡大されて、第二支持部に支持されたシートを取り出しやすくすることができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、第一支持部が開位置にあり、カバー部が第一位置にある状態において、カバー部を第一位置から第二位置へ変位させると、当該カバー部に連動して、第二支持部が開位置にある第一支持部から離れる方向へ移動するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、カバー部を第一位置から第二位置に変位させると、カバー部に連動して、第二支持部が、開位置にある第一支持部から離れる方向へ移動する。そのため、第二支持部と第一支持部との間にある空間が拡大されて、第二支持部に支持されたシートを取り出しやすくすることができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、カバー部を第二位置から第一位置へ変位させると、当該カバー部に連動して、第二支持部が開位置にある第一支持部に近づく方向へ移動するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、カバー部を第二位置から第一位置へ変位させると、カバー部に連動して、第二支持部が、開位置にある第一支持部に近づく方向へ移動する。そのため、第二支持部に支持されたシートを取り出した後には、カバー部及び第二支持部を容易に変位前の位置へ戻すことができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、カバー部に対して外力を作
用させると、カバー部が第一位置から第二位置へ変位し、外力がカバー部に作用しなくなると、カバー部が第二位置から第一位置へ変位するように構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、カバー部に対して外力を作用させるのを止めれば、カバー部が第二位置から第一位置へ変位する。したがって、カバー部を第二位置から第一位置へ変位させる際には、何らかの部材に対して外力を加える操作を行わなくても済み、簡単にカバー部を第一位置へ変位させることができる。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、カバー部は、当該カバー部が構成する外装面の一部に対し、当該外装面に垂直な方向へ作用する成分を含む外力が作用した場合に、閉位置にある第一支持部と隣り合う位置にカバー部の一端が配置される第一位置から、閉位置にある第一支持部と隣り合う位置から離間した位置にカバー部の一端が配置される第二位置へ変位するように構成されていてもよい。
また、上述のシート搬送装置、又は画像読取装置において、第一支持部が閉位置にあり、カバー部が第一位置にある状態において、第一支持部は、カバー部に当接することにより、カバー部が第二位置側へ変位するのを規制可能に構成されていてもよい。
このように構成されたシート搬送装置によれば、閉位置にある第一支持部によって、第一位置にあるカバー部が第二位置側へ変位するのを規制できる。よって、第一支持部が閉位置にあるときには、カバー部を第一位置において保持することができる。
1…複合機、2…本体ユニット、3…読取ユニット、5…スキャナユニット、5A…スキャナベース、6…ADFユニット、6A…ADFベース、7…操作パネル、8…取り出し口、9…媒体供給カセット、11…第一プラテン、12…第二プラテン、13…第一押さえ部、14…第二押さえ部、15…ガイドレール、16…キャリッジ、17…イメージセンサ、20…搬送部、22A…分離ローラ、22B…分離片、24A…反転ローラ、24B…第一反転ピンチローラ、24C…第二反転ピンチローラ、25A…排出ローラ、25B…排出ピンチローラ、26…中央カバー(供給トレイ)、261…第一面、262…第二面、263…被当接部、264…中央カバーの端部、27…左カバー、28…右カバー、284…右カバーの端部、29…排出トレイ、291…支持面、293…当接部、295…延出部、31…付勢部、33…第一通紙部、34…第二通紙部、A1…第一範囲、A2…第二範囲。

Claims (11)

  1. 所定の搬送経路に沿ってシートを搬送可能な搬送部と、
    閉位置と開位置との間で変位可能で、第一面と当該第一面の裏側にある第二面とを有し、前記閉位置にある場合には、前記第一面で装置の外装面の一部を構成し、前記開位置にある場合には、前記搬送部へ供給されるシートを前記第二面で支持可能に構成された第一支持部と、
    前記第一支持部が前記開位置にある状態において前記第一面との間に間隔を空けて前記第一面に対向する支持面を有し、前記第一支持部が前記開位置にある場合には、前記搬送部から排出されるシートを前記支持面で支持可能に構成され、前記第一支持部が前記閉位置にある場合には、前記第一支持部に覆われることで装置内に収納される第二支持部と
    を備え、
    前記第二支持部は、前記第一支持部が変位する際に当該第一支持部に連動して第一範囲と第二範囲との間で変位可能に構成され、
    前記第一支持部が前記閉位置及び前記開位置にある場合には、前記第二支持部が前記第一支持部の変位を妨げ得る第一範囲内に位置し、
    前記第一支持部が前記閉位置及び前記開位置のいずれか一方の位置から中途位置を経て他方の位置へと変位する際、前記第一支持部が前記一方の位置から前記中途位置へ変位する期間内には、前記第二支持部が前記第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動することで前記第一支持部の変位を妨げない第二範囲内へ待避し、前記第一支持部が前記中途位置から前記他方の位置へ変位する期間内には、前記第二支持部が前記第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動することで前記第一範囲内へ復帰するように構成されている
    シート搬送装置。
  2. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記第二支持部を前記第一支持部に近づける方向へ付勢する付勢部
    を備え、
    前記第二支持部は、前記一方の位置から前記第二範囲内へ変位する際には、前記第一支持部から直接又は間接的に前記第二支持部へ伝達される力により、前記付勢部からの付勢力に抗して前記第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動し、前記第二範囲内から前記他方の位置へ変位する際には、前記付勢部からの付勢力により、前記第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動するように構成されている
    シート搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート搬送装置において、
    前記第二支持部は、前記第一支持部が閉位置にある場合と前記第一支持部が開位置ある場合とで、前記第一範囲内の同一位置にある
    シート搬送装置。
  4. 請求項1−請求項3のいずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記第二支持部は当接部を有し、前記第一支持部は被当接部を有し、前記第一支持部が閉位置にある場合に、前記当接部が前記被当接部に当接するように構成されている
    シート搬送装置。
  5. 請求項1−請求項4のいずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    第一位置及び第二位置へ変位可能に構成されたカバー部
    を備え、
    前記カバー部は、前記第一位置にある場合には、前記閉位置にある前記第一支持部と隣り合う位置において、前記外装面の一部を構成し、前記第二位置にある場合には、前記第一位置にある場合よりも、前記開位置にある前記第一支持部から離れた位置に配置される
    ように構成されている
    シート搬送装置。
  6. 請求項5に記載のシート搬送装置において、
    前記第一支持部が前記開位置にあり、前記カバー部が前記第一位置にある状態において、前記カバー部を前記第一位置から前記第二位置へ変位させると、当該カバー部に連動して、前記第二支持部が前記開位置にある前記第一支持部から離れる方向へ移動するように構成されている
    シート搬送装置。
  7. 請求項6に記載のシート搬送装置において、
    前記カバー部を前記第二位置から前記第一位置へ変位させると、当該カバー部に連動して、前記第二支持部が前記開位置にある前記第一支持部に近づく方向へ移動するように構成されている
    シート搬送装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のシート搬送装置において、
    前記カバー部に対して外力を作用させると、前記カバー部が前記第一位置から前記第二位置へ変位し、前記外力が前記カバー部に作用しなくなると、前記カバー部が前記第二位置から前記第一位置へ変位するように構成されている
    シート搬送装置。
  9. 請求項8に記載のシート搬送装置において、
    前記カバー部は、当該カバー部が構成する前記外装面の一部に対し、当該外装面に垂直な方向へ作用する成分を含む前記外力が作用した場合に、前記閉位置にある前記第一支持部と隣り合う位置に前記カバー部の一端が配置される前記第一位置から、前記閉位置にある前記第一支持部と隣り合う位置から離間した位置に前記カバー部の一端が配置される前記第二位置へ変位するように構成されている
    シート搬送装置。
  10. 請求項5−請求項9のいずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記第一支持部が前記閉位置にあり、前記カバー部が前記第一位置にある状態において、前記第一支持部は、前記カバー部に当接することにより、前記カバー部が前記第二位置側へ変位するのを規制可能に構成されている
    シート搬送装置。
  11. 画像の読み取り対象となるシートを所定の搬送経路に沿って搬送するシート搬送装置を備えた画像読取装置であって、
    前記シート搬送装置は、
    所定の搬送経路に沿ってシートを搬送可能な搬送部と、
    閉位置と開位置との間で変位可能で、第一面と当該第一面の裏側にある第二面とを有し、前記閉位置にある場合には、前記第一面で装置の外装面の一部を構成し、前記開位置にある場合には、前記搬送部へ供給されるシートを前記第二面で支持可能に構成された第一支持部と、
    前記第一支持部が前記開位置にある状態において前記第一面との間に間隔を空けて前記第一面に対向する支持面を有し、前記第一支持部が前記開位置にある場合には、前記搬送部から排出されるシートを前記支持面で支持可能に構成され、前記第一支持部が前記閉位置にある場合には、前記第一支持部に覆われることで装置内に収納される第二支持部と
    を備え、
    前記第二支持部は、前記第一支持部が変位する際に当該第一支持部に連動して第一範囲
    と第二範囲との間で変位可能に構成され、
    前記第一支持部が前記閉位置及び前記開位置にある場合には、前記第二支持部が前記第一支持部の変位を妨げ得る第一範囲内に位置し、
    前記第一支持部が前記閉位置及び前記開位置のいずれか一方の位置から中途位置を経て他方の位置へと変位する際、前記第一支持部が前記一方の位置から前記中途位置へ変位する期間内には、前記第二支持部が前記第一支持部の回動中心から離れる方向へ移動することで前記第一支持部の変位を妨げない第二範囲内へ待避し、前記第一支持部が前記中途位置から前記他方の位置へ変位する期間内には、前記第二支持部が前記第一支持部の回動中心へ近づく方向へ移動することで前記第一範囲内へ復帰するように構成されている
    画像読取装置。
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