JP2012074832A - 画像読取装置 - Google Patents

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Yoichiro Nishimura
陽一郎 西村
Kumiko Kuriki
くみ湖 栗城
Yukio Shiobara
由季央 塩原
Kazuhito Ishida
一仁 石田
Masahisa Kato
正久 加藤
Tomohisa Higuchi
智久 樋口
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Abstract

【課題】狭いスペースから装置全体を取り出すことなく良好な作業性で原稿をセットする。
【解決手段】複合機1のスキャナ部2は、原稿に記録された画像を読み取るCISユニット40と、原稿がセットされる原稿セット面80、及び、この原稿セット面80にセットされた原稿の前端部及び後端部をガイドする第1及び第2サイドガイド24A,24Bを備えた給紙トレイ22と、この給紙トレイ22にセットされた原稿をCISユニット40へ搬送する搬送ローラ35等と、この搬送ローラ35等により搬送され上記CISユニット40によって画像が読み取られた原稿が排出される第1及び第2庇部82A,82Bとを有する。そして、給紙トレイ22は、前方から原稿を受け入れるための受け入れ空間86を形成するスライド部83及び凹部84を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、原稿に記録された画像の読み取りを行う画像読取装置に関する。
原稿に記録された画像の読み取りを行う画像読取装置として、例えば特許文献1に記載の従来技術がある。この従来技術の複合機は、画像読取装置としてのスキャナ部を備えている。このスキャナ部の原稿押さえカバーには、Auto Documento Feeder(ADF)が備えられていると共に、給紙トレイ及び排紙トレイが設けられている。ADFの内部に形成された所定の搬送路には、搬送手段としての、吸入ローラ、吸入ニップ片、分離ローラ、分離ニップ片、搬送ローラ、及びピンチローラが配設されている。
特開2006−311175号公報
例えば、ユーザによっては、上記従来技術のように画像読取装置を搭載した装置、又は、画像読取装置自体を、原稿の搬送方向、具体的には、ADFにより給紙トレイから原稿が引き込まれる方向に沿った寸法が小さい狭いスペースに置いて使用する場合があり得る。このような場合、上記搬送方向に沿って原稿を給紙トレイへセットすることは困難であり、ユーザが当該狭いスペースから装置全体を取り出して原稿をセットする必要があるため、良好な作業性を得ることは困難であった。上記従来技術においても、上記のような狭いスペースに装置が置かれている状況において、当該狭いスペースから装置全体を取り出すことなく良好な作業性で原稿をセットすることについては、特に考慮されていなかった。
本発明の目的は、狭いスペースから装置全体を取り出すことなく良好な作業性で原稿をセットすることができる画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、原稿に記録された画像を読み取る画像読取手段と、前記原稿がセットされる原稿セット面、及び、前記原稿セット面にセットされた前記原稿の幅方向の両端部をガイドするガイド手段、を備えた給紙トレイと、前記給紙トレイにセットされた前記原稿を前記画像読取手段へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送され前記画像読取手段によって前記画像が読み取られた原稿が排出される排紙トレイと、を有する画像読取装置であって、前記給紙トレイは、前記搬送手段による搬送方向と交差する交差方向から前記原稿を受け入れるための、受け入れ空間を形成する空間形成手段を備えることを特徴とする。
本願第1発明においては、原稿が、給紙トレイのガイド手段にガイドされつつ原稿セット面にセットされると、搬送手段によって搬送される。搬送された原稿は、画像読取手段によって画像が読み取られた後、排紙トレイに排紙される。
ここで、ユーザによっては、例えば、上記搬送方向に沿った寸法が小さい狭いスペースに装置を置いて使用する場合があり得る。この場合、上記搬送方向に沿って原稿を原稿セット面へセットすることは難しい。そこで、本願第1発明では、給紙トレイに空間形成手段が設けられており、この空間形成手段は、上記搬送方向と交差する方向から原稿を受け入れるための受け入れ空間を形成する。これにより、この受け入れ空間を通じて、ユーザは、上記搬送方向と交差する方向から原稿を給紙トレイに容易にセットすることができる。したがって、上記のような狭いスペースに装置が置かれている状況であっても、当該狭いスペースから装置全体を取り出すことなく良好な作業性で原稿をセットすることができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記ガイド手段は、前記原稿セット面にセットされた前記原稿の前記幅方向一端部及び他端部にそれぞれ接触可能な第1サイドガイド及び第2サイドガイドを備え、前記空間形成手段は、前記第1サイドガイドを、前記原稿の前記一端部をガイド可能なガイド位置、及び、前記ガイド位置から前記交差方向に沿って前記一端部より離反した退避位置、の相互間でスライド変位させる第1変位機構であることを特徴とする。
本願第2発明においては、第1変位機構が、第1サイドガイドを、ガイド位置と退避位置との間でスライド変位させることができる。これにより、第1サイドガイドを、ガイド位置から上記交差方向に沿って離反するようにスライドさせて上記退避位置にすることにより、当該退避位置で上記受け入れ空間を形成することができる。したがって、ユーザは、上記交差方向から原稿を給紙トレイに容易にセットすることができる。
第3の発明は、上記第2発明において、前記第1サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向一端部に接触可能な第1壁面部を備えており、前記第2サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向他端部に接触可能な第2壁面部を備えており、前記第1変位機構は、前記第1サイドガイドの前記第1壁面部を、前記原稿セット面に沿った前記交差方向へスライド移動させる機構であることを特徴とする。
これにより、第1サイドガイドの第1壁面部及び第2サイドガイドの第2壁面部により原稿の幅方向両端部をガイドする通常の状態から、第1壁面部をスライド移動させて上記受け入れ空間を形成する状態へと、簡単に移行することができる。
第4の発明は、上記第3発明において、前記第1変位機構は、前記第1サイドガイドにおいて、前記第1壁面部に連設されるとともに前記原稿セット面に沿って延設される、略板形状のスライド部と、前記原稿セット面の下部に設けられ、前記スライド部を摺動可能に収納する凹部と、を備えることを特徴とする。
これにより、凹部に略板形状のスライド部を収納して摺動させる、という簡単な構成により、第1サイドガイドのガイド位置と退避位置との間の、円滑な変位を実現することができる。
第5の発明は、上記第1発明において、前記ガイド手段は、前記原稿セット面にセットされた前記原稿の前記幅方向一端部及び他端部にそれぞれ接触可能な第1サイドガイド及び第2サイドガイドを備え、前記空間形成手段は、前記第1サイドガイドを、前記原稿の前記一端部をガイド可能なガイド位置、及び、前記ガイド位置から前記交差方向に沿って前記一端部より離反した退避位置、の相互間で所定の軸心を中心に回動させる第2変位機構であることを特徴とする。
本願第5発明においては、第2変位機構が、第1サイドガイドを、ガイド位置と退避位置との間で回動させることができる。これにより、第1サイドガイドを、ガイド位置から上記交差方向に沿って離反するように回動させて上記退避位置にすることにより、当該退避位置で上記受け入れ空間を形成することができる。したがって、ユーザは、上記交差方向から原稿を給紙トレイに容易にセットすることができる。
第6の発明は、上記第5発明において、前記第1サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向一端部に接触可能な第1壁面部を備えており、前記第2サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向他端部に接触可能な第2壁面部を備えており、前記第2変位機構は、前記第1サイドガイドの前記第1壁面部を、前記原稿セット面から離れる方向に、前記軸心を中心に回動させる機構であることを特徴とする。
これにより、第1サイドガイドの第1壁面部及び第2サイドガイドの第2壁面部により原稿の幅方向両端部をガイドする通常の状態から、第1壁面部を回動させて上記受け入れ空間を形成する状態へと、簡単に移行することができる。
第7の発明は、上記第6発明において、前記第2変位機構は、前記第1壁面部のうち前記搬送手段による前記搬送方向に沿った両端部に設けられた2つの回転軸部と、前記原稿セット面の近傍に設けられ、前記2つの回転軸部を回転可能に支持する軸支持部と、を備えることを特徴とする。
これにより、2つの回転軸部を軸支して回動させる、という簡単な構成により、第1サイドガイドのガイド位置と退避位置との間の、円滑な回動を実現することができる。
第8の発明は、上記第7発明において、前記第2変位機構は、前記退避位置において、前記第1壁面部の前記回動の径方向先端部が下方へ下がることで前記第1壁面部の面方向が水平方向よりも傾斜した状態で、当該第1壁面部を受け止める傾斜支持部を備えることを特徴とする。
これにより、第1壁面部の面方向が原稿セット面とほぼ同じ高さか、それよりも傾斜した状態となるので、ユーザ側へ向かって受け入れ空間を広く開口させることができる。この結果、ユーザがさらに原稿をセットしやすくなる。
第9の発明は、上記第1発明において、前記ガイド手段は、前記原稿セット面にセットされた前記原稿の前記幅方向一端部及び他端部にそれぞれ接触可能な第1サイドガイド及び第2サイドガイドを備え、前記第1サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向一端部に接触可能な第1壁面部と、前記第1壁面部の頂部から前記第2サイドガイド側へ向かって前記原稿セット面と略平行に延設される第1庇部とを備えており、前記第2サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向他端部に接触可能な第2壁面部と、前記第2壁面部の頂部から前記第1サイドガイド側へ向かって前記原稿セット面と略平行に延設される第2庇部とを備えており、前記空間形成手段は、前記第2庇部の前記延設方向寸法に比べて前記第1庇部の前記延設方向寸法が短くなるように、前記第1庇部の少なくとも一部が欠損した欠損部であることを特徴とする。
本願第9発明においては、欠損部において、第1サイドガイドの第1庇部の少なくとも一部が欠損している。これにより、その欠損した部分において、ユーザ側へ開口した上記受け入れ空間を形成することができる。したがって、ユーザは、上記交差方向から原稿を給紙トレイに容易にセットすることができる。
第10の発明は、上記第9発明において、前記空間形成手段は、前記第1庇部の全部が欠損した前記欠損部であることを特徴とする。
本願第10発明においては、第1サイドガイドの第1庇部の全部が欠損していることにより、より大きな受け入れ空間を形成することができる。この結果、ユーザがさらに原稿をセットしやすくなる。
第11の発明は、上記第1乃至第10発明のいずれかにおいて、前記原稿セット面、若しくは、前記原稿セット面に対し前記搬送手段の搬送方向と反対側に連続する面、の前記反対側の端部を、下方に傾斜する傾斜面としたことを特徴とする。
原稿セット面(又は原稿セット面に対し搬送方向と反対側に連続する面)を傾斜面とすることにより、上記交差する方向から原稿をセットするとき、ユーザの手が入り込むスペースを確保することができる。この結果、原稿セット作業をさらに行いやすくすることができる。
本発明によれば、狭いスペースから装置全体を取り出すことなく良好な作業性で原稿をセットすることができる。
本発明の一実施の形態に係る画像読取装置を備えた複合機の外観概略構成を表す斜視図である。 複合機の外観概略構成を表す上面図である。 図2中のIII−III断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。 図2中のIV−IV断面による縦断面図である。 第1サイドガイドを退避位置に変位させた状態の、複合機の外観概略構成を表す斜視図である。 第1サイドガイドを退避位置に変位させた状態の、複合機の外観概略構成を表す上面図である。 図6中のVII−VII断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。 第1サイドガイドをガイド位置と退避位置との間で回動させる変形例において、複合機の外観概略構成を表す斜視図である。 複合機の外観概略構成を表す上面図である。 図9中のX−X断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。 図9中のXI−XI断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。 第1サイドガイドを退避位置に変位させた状態の、複合機の外観概略構成を表す斜視図である。 第1サイドガイドを退避位置に変位させた状態の、複合機の外観概略構成を表す上面図である。 図13中のXIV−XIV断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。 図13中のXV−XV断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。 第1サイドガイドの第1庇部を欠損させておく変形例において、複合機の外観概略構成を表す斜視図である。 複合機の外観概略構成を表す上面図である。 図17中のXVIII−XVIII断面による横断面図を90°回転させて示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各図内に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合は、明細書中内の説明における、前方、後方、左方、右方、上方、下方とは、その注記された方向を指す。
図1乃至図4に示すように、本実施形態に係る画像読取装置を備えた複合機1は、原稿に記録された画像を読み取るスキャナ機能、記録用紙に画像を記録するプリンタ機能、画像データを電送するファクシミリ機能の3つの機能を一体的に備えた多機能装置(Multi Function Device:MDF)である。この複合機1は、図1に示すように、概略的に幅の広い薄型の略直方体形状を備えており、上部に画像読取装置としてのスキャナ部2を、下部にプリンタ部3を一体的に備えている。
スキャナ部2は、複合機1の筐体として構成された原稿載置台4と、この原稿載置台4に対して蝶番(図示せず)を介し開閉自在に取り付けられた原稿押さえカバー6とを有している。
原稿載置台4には、図1及び図2に示すように、その前方側に、Liquid Crystak Display(LCD)85や各種操作ボタン(図示せず)から構成される操作パネル7が設けられている。複合機1は、この操作パネル7からの指示によって動作する。また、複合機1は、例えば有線又は無線のLocal Area Network(LAN)等を介し接続されたコンピュータにインストールされたプリンタドライバやスキャナドライバ等を介し出力される指示によっても動作する。
また、図4に示すように、原稿載置台4の、上記原稿押さえカバー6と対向する天面には、スキャナ部2をFlatbed Scanner(FBS)として使用する場合に原稿がセットされる、透明なガラス板からなるプラテンガラス20が配設されている。なお、原稿載置台4には、その上面中央に、上記プラテンガラス20を露出するための開口(図示せず)が形成されている。したがって、プラテンガラス20のうち上記開口から露出された領域が、後述の画像読取ユニット21による原稿の読み取り領域となる。スキャナ部2においては、原稿押さえカバー6が開かれることにより、プラテンガラス20が原稿載置台4の上面として露出され、原稿押さえカバー6が閉じられることにより、プラテンガラス20を含めて原稿載置台4の上面全体が覆われる。また、原稿載置台4の内部には、上記プラテンガラス20と対向するようにして、原稿に記録された画像を読み取る画像読取手段としてのContact Image Sensor(CIS)ユニット40を備えた画像読取ユニット21が配設されている。なお、この画像読取ユニット21の詳細については、後述する。
一方、図4に示すように、原稿押さえカバー6の下面には、上記プラテンガラス20上にセットされた原稿を押えるために、スポンジ及び白板等からなる押さえ部材19が配設されている。また、図1及び図2に示すように、原稿押さえカバー6は、原稿がセットされる給紙トレイ22と、この給紙トレイ22にセットされた原稿を後述の搬送ローラ35等により後述の第1及び第2庇部82A,82Bの上面へ排出するAuto Documento Feeder(ADF)5と有している。
ADF5は、上記原稿押さえカバー6と一体的に形成されたADF本体27と、このADF本体27に開閉自在に設けられたADFカバー28とを備えている。また、ADFカバー28の内側には、ガイド板30が配設されている。ADF5による原稿の搬送過程においては、給紙トレイ22にセットされた原稿が上記プラテンガラス20上を通過し、このプラテンガラス20の下方において上記画像読取ユニット21のCISユニット40が、当該原稿に記録された画像を読み取るようになっている。なお、このADF5の詳細については、後述する。
給紙トレイ22は、上記原稿押さえカバー6の上面と一体的に形成され、上記ADF5を使用する場合に原稿がセットされる、原稿セット面80と、この原稿セット面80の前側及び後側に隔てるように、対向して配設された第1サイドガイド24A及び第2サイドガイド24Bとを備えている。
原稿セット面80には、上記ADF5を使用して搬送及び画像の読み取りを行う原稿が、その左端部を当該原稿セット面80とガイド板30との間に挿入するようにしてセットされる。この原稿セット面80の右側の端部は、図1に示すように、下方に傾斜する傾斜面となっている。また、原稿セット面80の前方下部には、図3に示すように、後述の第1サイドガイド24Aのスライド部83を摺動可能に収納する凹部84が設けられている。
第1サイドガイド24Aは、図3に示すように、第1壁面部81A、第1庇部82A、及び、略板形状のスライド部83を備えている。第1壁面部81Aは、上記原稿セット面80に対して立設されており、原稿セット面80にセットされた原稿の前端部(幅方向一端部に相当)に接触可能に構成されている。第1庇部82Aは、第1壁面部81Aの頂部から後述の第2サイドガイド24Bの第2壁面部81B側へ向かって、原稿セット面80と略平行に延設されている。スライド部83は、第1壁面部81Aに連設されるとともに、原稿セット面80に沿って延設されており、原稿セット面80に設けられた上記凹部84に摺動可能に収納されている。
一方、第2サイドガイド24Bは、第2壁面部81B及び第2庇部82Bを備えている。第2壁面部81Bは、上記原稿セット面80に対して立設されており、原稿セット面80にセットされた原稿の後端部(幅方向他端部に相当)に接触可能に構成されている。第2庇部82Bは、第2壁面部81Bの頂部から上記第1サイドガイド24Aの第1壁面部81A側へ向かって、原稿セット面80と略平行に延設されている。
上記のように構成された第1及び第2サイドガイド24A,24Bは、互いに協働して、原稿セット面80にセットされた原稿の幅方向の両端部すなわち前端部及び後端部をガイドする。すなわち、これら第1及び第2サイドガイド24A,24Bは、各請求項記載のガイド手段に相当する。また、これら第1及び第2サイドガイド24A,24Bの第1及び第2庇部82A,82Bの上面には、上記ADF5の内部に配設された後述の搬送ローラ35等により搬送され上記画像読取ユニット21のCISユニット40によって画像が読み取られた原稿が排出される。すなわち、これら第1及び第2庇部82A,82Bは、各請求項記載の排紙トレイに相当する。なお、上記排出された原稿は、その前端部及び後端部が第1及び第2庇部82A,82Bの上面に担持されることによって、原稿セット面80上の原稿を分離した状態で保持されるようになっている。
ここで、本実施形態においては、上記のように凹部84に収納されたスライド部83を、後述の搬送ローラ35等による原稿の搬送方向(具体的には、後述の給紙方向である左方向)と交差する方向、この例では前後方向に摺動させることにより、当該スライド部83に連設されている第1壁面部81Aを、原稿セット面80に沿った前後方向へスライド移動させることができるようになっている。すなわち、スライド部83及び凹部84は、第1壁面部81Aを、原稿セット面80に沿った前後方向へスライド移動させる機構である。そして、当該機構を利用して、第1壁面部81Aを、原稿セット面80に沿った前後方向へスライド移動させることにより、第1サイドガイド24Aを、原稿の前端部をガイド可能なガイド位置、及び、このガイド位置から前後方向に沿って上記前端部より離反した退避位置、の相互間でスライド変位させることができる。
なお、図1乃至図3に示す複合機1のスキャナ部2が備える第1サイドガイド24Aの位置は、上記ガイド位置に対応している。すなわち、第1サイドガイド24Aが上記ガイド位置にある状態では、スライド部83の略すべての部分が、凹部84に収納されている。そして、このようにガイド位置にある第1サイドガイド24Aの第1壁面部81Aを前方へ(言い換えればスライド部83を凹部84から引き出す方向へ)スライド移動させることにより、第1サイドガイド24Aを上記退避位置(後述の図5乃至図7に示す第1サイドガイド24Aの位置)にスライド変位させることができる。
一方、図5乃至図7に示す複合機1のスキャナ部2が備える第1サイドガイド24Aの位置は、上記退避位置に対応している。すなわち、図5乃至図7に示すように、第1サイドガイド24Aが上記退避位置にある状態では、スライド部83の前側の一部分が、凹部84から引き出されている。また、このように第1サイドガイド24Aが上記退避位置にある状態では、図6に示すように、前後方向(この例では前方)から原稿セット面80へ原稿を受け入れるための受け入れ空間86が形成されている。これは、第1サイドガイド24Aをガイド位置から退避位置に変位させることにより、当該退避位置で上記受け入れ空間86が形成されるためである。すなわち、スライド部83及び凹部84は、各請求項記載の、第1変位機構に相当すると共に、受け入れ空間を形成する空間形成手段にも相当する。なお、上記のように退避位置にある第1サイドガイド24Aの第1壁面部81Aを後方へ(言い換えればスライド部83を凹部84に収納する方向へ)スライド移動させることにより、第1サイドガイド24Aを上記ガイド位置(図1乃至図3に示す第1サイドガイド24Aの位置)にスライド変位させることができる。
図1乃至図4に戻り、上記ADF5及び画像読取ユニット21の詳細構成について説明する。図4に示すように、ADF5の内部には、上記給紙トレイ22の原稿セット面80と上記第1及び第2庇部24A,24Bとを連結するようにして、搬送路26が上記ADF本体27及びADFカバー28によって横向き略U字形状に形成されている。具体的には、搬送路26は、吸入シュート部29から横向き略U字形状の湾曲部37を経て、後述の排紙シュート部38へ向かうように、横向き略U字形状に形成されている。
吸入シュート部29は、原稿セット面80が左方に延長されるようにして、ADF本体27に形成された水平面90と、上記ガイド板30とによって、上下方向に所定幅を備えた通路として形成されている。また、湾曲部37及び排紙シュート部38についても、上記ADF本体27、ADFカバー28、及びガイド板30等によって、所定幅を備えた通路として連続的に形成されている。
また、搬送路26には、上記原稿セット面80にセットされた原稿を上記画像読取ユニット21のCISユニット40へ搬送するために、吸入ローラ31と、この吸入ローラ31に圧接する吸入ニップ片32と、分離ローラ33と、この分離ローラ33に圧接する分離ニップ片34と、搬送ローラ35と、この搬送ローラ35に圧接する3つのピンチローラ36とが配設されている。すなわち、これら吸入ローラ31、吸入ニップ片32、分離ローラ33、分離ニップ片34、搬送ローラ35、及び3つのピンチローラ36(以下適宜、これらを総称して「搬送ローラ35等」と称する)が、各請求項記載の搬送手段に相当する。なお、搬送手段に相当する上記各ローラや各ニップ片の構成は一例であり、ローラの数や配置を変更したり、各ニップ片に換えてピンチローラを用いたりしてもよい。
吸入ローラ31は、上記吸入シュート部29の略中央に、そのローラ面の一部を上記水平面90の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。分離ローラ33は、上記吸入ローラ31から左方向へ隔てた位置に、そのローラ面の一部を上記水平面90の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。これら吸入ローラ31及び分離ローラ33は、搬送モータ(図示せず)からの駆動力が伝達されることによって、それぞれ回転駆動される。また、これら吸入ローラ31及び分離ローラ33は、同径となっており、同じ周速度で回転される。また、吸入ローラ31への駆動伝達においては1周クラッチが介設されており、吸入ローラ31は、1周分の空転が可能となっている。
吸入ニップ片32は、上記ガイド板30の、上記吸入ローラ31と対向する位置に、当該吸入ローラ31と接離する方向へ揺動可能に設けられている。また、この吸入ニップ片32は、図示しないバネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態のときに、吸入ローラ31のローラ面に圧接されている。分離ニップ片34は、上記ガイド板30の、上記分離ローラ33と対向する位置に、当該分離ローラ33と接離する方向へ揺動可能に設けられている。また、この分離ニップ片34は、図示しないバネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態のときに、分離ローラ33のローラ面に圧接されている。これら吸入ニップ片32及び分離ニップ片34により原稿がニップされることにより、当該原稿が上記吸入ローラ31及び分離ローラ33に圧接されて、当該吸入ローラ31及び分離ローラ33の回転力が原稿に伝達される。
搬送ローラ35は、上記湾曲部37に配設されている。この搬送ローラ35は、そのローラ面が湾曲部37の一部をなす程度の外径を備えており、上記吸入ローラ31及び分離ローラ33と同様、上記搬送モータからの駆動力が伝達されることによって、回転駆動される。
3つのピンチローラ36は、上記搬送ローラ35の周囲にそれぞれ設けられている。各ピンチローラ36は、それぞれ、その軸がバネ片に弾性付勢されて上記ADF本体27又はADFカバー28に回転自在に支持されることによって、搬送ローラ35のローラ面に圧接されている。そして、搬送ローラ35が回転した場合に、これに従動して各ピンチローラ36も回転する。これら各ピンチローラ36により、原稿が搬送ローラ35に圧接されることによって、当該搬送ローラ35の回転力が原稿に伝達される。
以上のように構成された搬送ローラ35等によって、上記原稿セット面80にセットされた原稿は、当該搬送ローラ35等の軸方向である前後方向と交差する方向に搬送される。なお、搬送ローラ35等によって原稿が搬送される、前後方向と交差する方向は、搬送手段による搬送方向に相当する。すなわち、前後方向は、搬送方向と交差する交差方向の一例に相当する。具体的には、原稿セット面80にセットされた原稿は、搬送ローラ35等による搬送方向上流側(原稿セット面80から湾曲部37に到るまで)では給紙方向(搬送方向の一例)である左方向に搬送され、搬送ローラ35等による搬送方向下流側(湾曲部37から第1及び第2庇部82A,82Bの上面に到るまで)では排紙方向(搬送方向の一例)である右方向に搬送される。また、搬送ローラ35等による搬送方向下流側には、排紙シュート部38が形成されている。排紙シュート部38は、上記ADFカバー28の内面と搬送ローラ35とで構成された上記搬送路26の湾曲部37と連続するようにして、ADFカバー28と上記ガイド板30との間に形成されている。したがって、原稿セット面80から搬送路26へ供給された原稿は、吸入シュート部29、湾曲部37、排紙シュート部38を順次経て、上記第1及び第2庇部24A,24Bの上面へ排出される。
一方、図4に示すように、原稿載置台4の内部には、前述したように、上記プラテンガラス20と対向するようにして、画像読取ユニット21が配設されている。すなわち、画像読取ユニット21は、プラテンガラス20の原稿設置面の反対側に配設されている。
画像読取ユニット21は、走査機構(図示せず)と、この走査機構により上記プラテンガラス20の下方を走査可能なキャリッジ41と、上記プラテンガラス20に密接させるように当該キャリッジ41に搭載された上記CISユニット40とから構成されている。
キャリッジ41は、CISユニット40をプラテンガラス20に密着させるように搭載して、原稿載置台4の左右方向に渡って架設されたガイドシャフト(図示せず)上を移動することにより、当該CISユニット40をプラテンガラス20に沿って走査させる。
CISユニット40は、この例では、光源42からプラテンガラス20を通じて原稿に光を照射し、当該原稿からの反射光をレンズ43により受光素子44に集光して電気信号に変換する、いわゆる密着型のイメージセンサである。なお、光源42としては、例えば、レッド、グリーン、及びブルーに色分解された3色の発光ダイオードが用いられる。受光素子44は、例えばチップ単位で上記搬送ローラ35等の軸方向である前後方向に一列に並べられており、光源42及びレンズ43も同方向に列設されている。
なお、上述したように、原稿セット面80にセットされた原稿は、搬送ローラ35等により、まず上記給紙方向である左方向へ搬送される。すなわち、原稿セット面80の右側は、搬送手段の搬送方向と反対側に相当する。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。すなわち、ユーザによっては、搬送ローラ35等による原稿の搬送方向(具体的には給紙方向)である左方向に沿った寸法が小さい狭いスペースに複合機1を置いて使用する場合があり得る。この場合、複合機1の左右が壁等によって囲まれているため、当該左方向に沿って原稿を原稿セット面80へセットすることは難しい。そこで本実施形態では、給紙トレイ22に、左方向と交差する方向(上記の例では前方)から原稿を受け入れるための受け入れ空間86を形成する手段(上記の例ではスライド部83及び凹部84)が設けられている(図6を参照)。これにより、この受け入れ空間86を通じて、ユーザは、上記左方向と交差する方向(上記の例では前方)から原稿を給紙トレイ22に容易にセットすることができる。したがって、上記のような狭いスペースに複合機1が置かれている状況であっても、当該狭いスペースから複合機1全体を取り出すことなく良好な作業性で原稿をセットすることができる。
また、本実施形態では特に、スライド部83及び凹部84は、第1サイドガイド24Aを、上記ガイド位置及び退避位置の相互間でスライド変位させる機構である。これにより、第1サイドガイド24Aを、ガイド位置から前後方向に沿って離反するようにスライドさせて上記退避位置にすることにより、当該退避位置で上記受け入れ空間86を形成することができる。この結果、ユーザは、前方から原稿を給紙トレイ22に容易にセットすることができる。
また、本実施形態では特に、スライド部83及び凹部84は、第1サイドガイド24Aの第1壁面部81Aを、原稿セット面80に沿った前後方向へスライド移動させる機構である。これにより、第1及び第2サイドガイド24A,24Bの第1及び第2壁面部81A,81Bにより原稿の前端部及び後端部をガイドする通常の状態から、第1壁面部81Aをスライド移動させて上記受け入れ空間86を形成する状態へと、簡単に移行することができる。また、凹部84にスライド部83を収納して摺動させる、という簡単な構成により、第1サイドガイド24Aのガイド位置と退避位置との間の、円滑な変位を実現することができる。
また、本実施形態では特に、原稿セット面80の右側の端部を、下方に傾斜する傾斜面としている(図1を参照)。このように原稿セット面80を傾斜面とすることにより、前方から原稿をセットするとき、ユーザの手が入り込むスペースを確保することができる。この結果、原稿セット作業をさらに行いやすくすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順次説明する。
(1)第1サイドガイドをガイド位置と退避位置との間で回動させる場合
第1サイドガイドを、ガイド位置と退避位置との間で回動させることにより、当該退避位置で受け入れ空間を形成するようにしてもよい。この場合について、図8乃至図11に基づいて説明する。なお、前述の図1乃至図3と同等の部分には同符号を付し、説明を適宜省略する。
図8乃至図11に示すように、本変形例における複合機1において、上記実施形態における複合機1と異なる部分は、原稿セット面、及び、第1サイドガイドである。その他の部分は、上記実施形態における複合機1と同様又はほぼ同様であるので、説明を省略する。
本変形例における原稿セット面80′には、前述のADF5を使用して搬送及び画像の読み取りを行う原稿が、その左端部を当該原稿セット面80′と前述のガイド板30との間に挿入するようにしてセットされる。この原稿セット面80′の前端部には、水平方向、すなわち当該原稿セット面80′の面方向よりも下方へ傾斜した傾斜支持部87(詳細は後述)が設けられている。また、原稿セット面80′の近傍には、図11に示すように、後述の第1サイドガイド24A′の第1壁面部81A′に設けられた2つの回転軸部88を所定の軸心AX(図8及び図9参照)周りに回転可能に支持する軸支持部89が設けられている。なお、上記実施形態における原稿セット面80と異なり、原稿セット面80′の右側の端部は、傾斜面となっておらず、原稿セット面80′の前方下部には、凹部は設けられていない。なお、上記実施形態における原稿セット面80と同様に、原稿セット面80′の右側の端部を、下方に傾斜する傾斜面としてもよい。
本変形例における第1サイドガイド24A′は、第1壁面部81A′及び第1庇部82A′を備えている。第1壁面部81A′は、上記原稿セット面80′に対して立設されており、原稿セット面80′にセットされた原稿の前端部に接触可能に構成されている。また、図11に示すように、この第1壁面部81A′のうち、上記搬送ローラ35等による原稿の搬送方向(具体的には給紙方向)である左方向に沿った両端下部には、それぞれ、回転軸部88が設けられている。これら2つの回転軸部88は、上記原稿セット面80の近傍に設けられた上記軸支持部89によって、上記軸心AX周りに回転可能に軸支されている。第1庇部82A′は、第1壁面部81A′の頂部から前述の第2サイドガイド24Bの第2壁面部81B側へ向かって、原稿セット面80′と略平行に延設されている。
なお、本変形例においては、第1サイドガイド24A′及び前述の第2サイドガイド24Bが、各請求項記載のガイド手段に相当する。また、第1サイドガイド24A′の第1庇部82A′、及び、前述の第2サイドガイド24Bの第2庇部82Bが、排紙トレイに相当する。
ここで、本変形例においては、上記のように軸支持部89に軸支された2つの回転軸部88を回動させることにより、当該2つの回転軸部88が設けられている第1壁面部81A′を、上記軸心AXを中心に回動させることができるようになっている。すなわち、2つの回転軸部88及び軸支持部89は、第1壁面部81A′を、軸心AXを中心に回動させる機構である。そして、当該機構を利用して、第1壁面部81A′を、軸心AXを中心に回動させることにより、第1サイドガイド24A′を、前述のガイド位置及び退避位置の相互間で軸心AXを中心に回動させることができる。
なお、図8乃至図11に示す複合機1のスキャナ部2が備える第1サイドガイド24A′の位置は、上記ガイド位置に対応している。すなわち、第1サイドガイド24A′が上記ガイド位置にある状態では、第1壁面部81A′の面方向が原稿セット面80′に対し略鉛直となるように、2つの回転軸部88が軸支持部89により軸支されている。そして、このようにガイド位置にある第1サイドガイド24A′の第1壁面部81A′を、原稿セット面80′から離れる方向に(言い換えれば前側に傾斜する方向に)回動させることにより、第1サイドガイド24A′を上記退避位置(後述の図12乃至図15に示す第1サイドガイド24A′の位置)に変位させることができる。
一方、図12乃至図15に示す複合機1のスキャナ部2が備える第1サイドガイド24A′の位置は、上記退避位置に対応している。すなわち、図12乃至図15に示すように、第1サイドガイド24A′が上記退避位置にある状態では、第1壁面部81A′の回動の径方向先端部が下方へ下がることで当該第1壁面部81A′の面方向が原稿セット面80′の面方向よりも下方へ傾斜した状態となるように、2つの回転軸部88が軸支持部89により軸支されている。このとき、図14に示すように、上記のように傾斜した状態にある第1壁面部81A′は、原稿セット面80′の前端部に設けられた上記傾斜支持部87によって受け止められている。すなわち、傾斜支持部87は、退避位置において、上記のように第1壁面部81A′の面方向が原稿セット面80′の面方向よりも傾斜した状態で、当該第1壁面部81A′を受け止めるようになっている。また、このように第1サイドガイド24A′が上記退避位置にある状態では、図13に示すように、前後方向(この例では前方)から原稿セット面80′へ原稿を受け入れるための受け入れ空間86′が形成されている。これは、第1サイドガイド24A′をガイド位置から退避位置に変位させることにより、当該退避位置で上記受け入れ空間86′が形成されるためである。すなわち、2つの回転軸部88、軸支持部89、及び傾斜支持部87は、各請求項記載の、第2変位機構に相当すると共に、受け入れ空間を形成する空間形成手段にも相当する。なお、上記のように退避位置にある第1サイドガイド24A′の第1壁面部81A′を、原稿セット面80′に近づける方向に(言い換えれば原稿セット面80′に対し略鉛直となる方向に)回動させることにより、第1サイドガイド24A′を上記ガイド位置(図8乃至図11に示す第1サイドガイド24A′の位置)に変位させることができる。
以上説明したように、本変形例においては、2つの回転軸部88、軸支持部89、及び傾斜支持部87により、第1サイドガイド24A′を、ガイド位置と退避位置との間で回動させることができる。これにより、第1サイドガイド24A′を、ガイド位置から前後方向に沿って離反するように回動させて上記退避位置にすることにより、当該退避位置で上記受け入れ空間86′を形成することができる。これにより、ユーザは、前方から原稿を給紙トレイ22に容易にセットすることができる。
また特に、2つの回転軸部88、軸支持部89、及び傾斜支持部87は、第1サイドガイド24A′の第1壁面部81A′を、原稿セット面80′から離れる方向に、上記軸心AXを中心に回動させる機構である。これにより、第1及び第2サイドガイド24A′,24Bの第1及び第2壁面部81A′,81Bにより原稿の前端部及び後端部をガイドする通常の状態から、第1壁面部81A′を回動させて上記受け入れ空間86′を形成する状態へと、簡単に移行することができる。また、2つの回転軸部88を軸支して回動させる、という簡単な構成により、第1サイドガイド24A′のガイド位置と退避位置との間の、円滑な回動を実現することができる。またさらに、傾斜支持部87を設けることにより、第1壁面部81A′の面方向が、原稿セット面80′とほぼ同じ高さか、それよりも傾斜した状態となるので、ユーザ側へ向かって受け入れ空間86′を広く開口させることができる。この結果、ユーザがさらに原稿をセットしやすくなる。
(2)第1サイドガイドの第1庇部を欠損させておく場合
第1サイドガイドの第1庇部の少なくとも一部を欠損させておくことにより、当該欠損した部分で受け入れ空間を形成するようにしてもよい。この場合について、図16乃至図18に基づいて説明する。なお、前述の図1乃至図3と同等の部分には同符号を付し、説明を適宜省略する。
図16乃至図18に示すように、本変形例における複合機1において、前述の実施形態における複合機1と異なる部分は、原稿セット面、及び、第1サイドガイドである。その他の部分は、前述の実施形態における複合機1と同様又はほぼ同様であるので、説明を省略する。
本変形例における第1サイドガイド24A″は、第1壁面部81A″及び第1庇部82A″を備えている。第1壁面部81A″は、上記原稿セット面80″に対して立設されており、原稿セット面80″にセットされた原稿の前端部に接触可能に構成されている。第1庇部82A″は、第1壁面部81A″の頂部から前述の第2サイドガイド24Bの第2壁面部81B側へ向かって、原稿セット面80′と略平行に延設されている。但し、この第1庇部82A″は、想像線で示されていることから分かるように、その全部が欠損している。すなわち、第1庇部82A″は、その全部が欠損した欠損部である。なお、第1庇部82A″は、その全部が欠損した欠損部ではなく、その前後方向寸法(延設方向寸法に相当)が、前述の第2サイドガイド24Bの第2庇部82Bの前後方向寸法に比べて短くなるように、その少なくとも一部が欠損した欠損部であってもよい。
なお、本変形例においては、第1サイドガイド24A″及び前述の第2サイドガイド24Bが、各請求項記載のガイド手段に相当する。また、第1サイドガイド24A″の第1庇部82A″、及び、前述の第2サイドガイド24Bの第2庇部82Bが、排紙トレイに相当する。
ここで、本変形例においては、図17に示すように、上記のように第1庇部82A″が欠損している、言い換えれば、第1庇部82A″が欠損部であることにより、その欠損した部分において、前後方向(この例では前方)から原稿セット面80″へ原稿を受け入れるための受け入れ空間86″が形成されている。すなわち、欠損部である第1庇部82A″が、各請求項記載の、受け入れ空間を形成する空間形成手段に相当する。
以上説明したように、本変形例においては、第1庇部82A″は、その前後方向寸法が、第2サイドガイド24Bの第2庇部82Bの前後方向寸法に比べて短くなるように、その少なくとも一部(上記の例では全部)が欠損した欠損部である。すなわち、第1庇部82A″は、その少なくとも一部が欠損している。これにより、その欠損した部分において、ユーザ側へ開口した上記受け入れ空間86″を形成することができる。したがって、ユーザは、前方から原稿を給紙トレイ22に容易にセットすることができる。また特に、第1庇部82A″の全部が欠損していることにより、より大きな受け入れ空間86″を形成することができる。この結果、ユーザがさらに原稿をセットしやすくなる。
なお、以上においては、交差方向を、前後方向としていたが、これに限られない。すなわち、交差方向は、搬送ローラ35等による原稿の搬送方向(具体的には給紙方向である左方向)と交差する方向であればよく、例えば斜め前後方向でもよい。
なお、以上においては、本発明に係る画像読取装置が、スキャナ機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能の3つの機能を一体的に備えた複合機1のスキャナ部2として実現されているが、プリンタ機能やファクシミリ機能は本発明において任意の機構であり、例えば、スキャン機能のみのスキャナ単体として本発明に係る画像読取装置を実現してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 複合機
2 スキャナ部(画像読取装置)
22 給紙トレイ
24A,24A′,24A″ 第1サイドガイド
24B 第2サイドガイド
31 吸入ローラ
32 吸入ニップ片
33 分離ローラ
34 分離ニップ片
35 搬送ローラ
36 ピンチローラ
40 CISユニット(画像読取手段)
80,80′,80″ 原稿セット面
81A,81A′,81A″ 第1壁面部
81B 第2壁面部
82A,82A′,82A″ 第1庇部
82B 第2庇部
83 スライド部
84 凹部
86,86′,86″ 受け入れ空間
87 傾斜支持部
88 回転軸部
89 軸支持部
AX 所定の軸心

Claims (11)

  1. 原稿に記録された画像を読み取る画像読取手段と、
    前記原稿がセットされる原稿セット面、及び、前記原稿セット面にセットされた前記原稿の幅方向の両端部をガイドするガイド手段、を備えた給紙トレイと、
    前記給紙トレイにセットされた前記原稿を前記画像読取手段へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送され前記画像読取手段によって前記画像が読み取られた原稿が排出される排紙トレイと、
    を有する画像読取装置であって、
    前記給紙トレイは、
    前記搬送手段による搬送方向と交差する交差方向から前記原稿を受け入れるための、受け入れ空間を形成する空間形成手段を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読み取り装置において、
    前記ガイド手段は、
    前記原稿セット面にセットされた前記原稿の前記幅方向一端部及び他端部にそれぞれ接触可能な第1サイドガイド及び第2サイドガイドを備え、
    前記空間形成手段は、
    前記第1サイドガイドを、前記原稿の前記一端部をガイド可能なガイド位置、及び、前記ガイド位置から前記交差方向に沿って前記一端部より離反した退避位置、の相互間でスライド変位させる第1変位機構である
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2記載の画像読取装置において、
    前記第1サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向一端部に接触可能な第1壁面部を備えており、
    前記第2サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向他端部に接触可能な第2壁面部を備えており、
    前記第1変位機構は、
    前記第1サイドガイドの前記第1壁面部を、前記原稿セット面に沿った前記交差方向へスライド移動させる機構である
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項3記載の画像読取装置において、
    前記第1変位機構は、
    前記第1サイドガイドにおいて、前記第1壁面部に連設されるとともに前記原稿セット面に沿って延設される、略板形状のスライド部と、
    前記原稿セット面の下部に設けられ、前記スライド部を摺動可能に収納する凹部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記ガイド手段は、
    前記原稿セット面にセットされた前記原稿の前記幅方向一端部及び他端部にそれぞれ接触可能な第1サイドガイド及び第2サイドガイドを備え、
    前記空間形成手段は、
    前記第1サイドガイドを、前記原稿の前記一端部をガイド可能なガイド位置、及び、前記ガイド位置から前記交差方向に沿って前記一端部より離反した退避位置、の相互間で所定の軸心を中心に回動させる第2変位機構である
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5記載の画像読取装置において、
    前記第1サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向一端部に接触可能な第1壁面部を備えており、
    前記第2サイドガイドは、前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向他端部に接触可能な第2壁面部を備えており、
    前記第2変位機構は、
    前記第1サイドガイドの前記第1壁面部を、前記原稿セット面から離れる方向に、前記軸心を中心に回動させる機構である
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項6記載の画像読取装置において、
    前記第2変位機構は、
    前記第1壁面部のうち前記搬送手段による前記搬送方向に沿った両端部に設けられた2つの回転軸部と、
    前記原稿セット面の近傍に設けられ、前記2つの回転軸部を回転可能に支持する軸支持部と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項7記載の画像読取装置において、
    前記第2変位機構は、
    前記退避位置において、前記第1壁面部の前記回動の径方向先端部が下方へ下がることで前記第1壁面部の面方向が水平方向よりも傾斜した状態で、当該第1壁面部を受け止める傾斜支持部を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記ガイド手段は、
    前記原稿セット面にセットされた前記原稿の前記幅方向一端部及び他端部にそれぞれ接触可能な第1サイドガイド及び第2サイドガイドを備え、
    前記第1サイドガイドは、
    前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向一端部に接触可能な第1壁面部と、
    前記第1壁面部の頂部から前記第2サイドガイド側へ向かって前記原稿セット面と略平行に延設される第1庇部と
    を備えており、
    前記第2サイドガイドは、
    前記原稿セット面に対して立設され、前記原稿の前記幅方向他端部に接触可能な第2壁面部と、
    前記第2壁面部の頂部から前記第1サイドガイド側へ向かって前記原稿セット面と略平行に延設される第2庇部と
    を備えており、
    前記空間形成手段は、
    前記第2庇部の前記延設方向寸法に比べて前記第1庇部の前記延設方向寸法が短くなるように、前記第1庇部の少なくとも一部が欠損した欠損部である
    ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項9記載の画像読取装置において、
    前記空間形成手段は、
    前記第1庇部の全部が欠損した前記欠損部である
    ことを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の画像読取装置において、
    前記原稿セット面、若しくは、前記原稿セット面に対し前記搬送手段の搬送方向と反対側に連続する面、の前記反対側の端部を、下方に傾斜する傾斜面とした
    ことを特徴とする画像読取装置。
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