JP2018142517A - 燃料電池装置 - Google Patents

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淳一 中村
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和明 小林
晋平 白石
Shinpei Shiraishi
晋平 白石
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Abstract

【課題】 ランニングコストの低減が可能な燃料電池装置を提供する。【解決手段】 燃料電池装置1は、燃料電池セル11aと原燃料を水蒸気改質する改質器12とを有する燃料電池モジュール10と、燃料電池モジュール10から排出される排ガスと熱媒水との間で熱交換して凝縮水を生成する熱交換器20と、熱交換器20で生成された凝縮水を貯水する凝縮水回収器30と、熱交換器20に供給する熱媒水を貯留する蓄熱タンク40と、熱交換器20と蓄熱タンク40との間で熱媒水が循環する循環流路50と、凝縮水回収器30と蓄熱タンク40とを接続する給水路70と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギとして、燃料ガス(水素含有ガス)と空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを備えるセルスタック装置を収納装置内に収納してなる燃料電池モジュールと、この燃料電池モジュールを動作させるための各種補機とを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている。
このような燃料電池装置においては、発電に用いられなかった余剰の燃料ガスを燃焼させ、燃焼後の高温の排ガスを熱交換器で蓄熱タンクから送給される熱媒水と熱交換させ、冷却するとともに、この熱交換時に、排ガスに含まれる水蒸気が凝縮して生成される凝縮水を、回収・浄化処理して水タンク等に貯留し、貯留された処理水(純水)を、天然ガス等の原燃料を水蒸気改質する改質器に改質水として供給する、いわゆる水自立運転が行われている(特許文献1参照)。
特開2014−216188号公報
従来の燃料電池装置は、凝縮水又は熱媒水の何れかが不足した場合には、凝縮水又は熱媒水の他方が十分に存在するときであっても、外部から水を補充するほかなく、凝縮水又は熱媒水の余剰な水を有効に利用することができなかった。すなわち、燃料電池装置のランニングコストが高くなるおそれがあった。
本開示の燃料電池装置は、燃料電池セルと原燃料を水蒸気改質する改質器とを有する燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールから排出される排ガスと熱媒水との間で熱交換して凝縮水を生成する熱交換器と、前記熱交換器で生成された前記凝縮水を貯水する凝縮水回収器と、前記熱交換器に供給する前記熱媒水を貯留する蓄熱タンクと、前記熱交換器と前記蓄熱タンクとの間で前記熱媒水が循環する循環流路と、前記凝縮水回収器と前記蓄熱タンクとを接続する給水路と、を備えることを特徴とする。
本開示の燃料電池装置によれば、凝縮水又は熱媒水の一方が不足した場合であっても、凝縮水又は熱媒水の他方が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、他方の水を一方に供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。
本実施形態の燃料電池装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態の燃料電池装置の他の一例を示すブロック図である。 本実施形態の燃料電池装置のさらに他の一例を示すブロック図である。 本実施形態の燃料電池装置の制御方法を説明するフローチャートである。 本実施形態の燃料電池装置の制御方法を説明するフローチャートである。 本実施形態の燃料電池装置の制御方法を説明するフローチャートである。 本実施形態の燃料電池装置の他の制御方法を説明するフローチャートである。 本実施形態の燃料電池装置の他の制御方法を説明するフローチャートである。
以下、図面を用いて本実施形態の燃料電池装置の一例について説明する。なお、同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
図1は、本実施形態の燃料電池装置1の一例を示すブロック図である。本実施形態の燃料電池装置1は、燃料電池モジュール10と、熱交換器20と、凝縮水回収器30と、蓄熱タンク40と、循環流路50(第一流路50a及び第二流路50b)と、給水路70と、を備える。
燃料電池モジュール10は、燃料電池セル11aを有するセルスタック装置11と、水蒸気を用いて原燃料の水蒸気改質を行う改質器12とを含み、セルスタック装置11および改質器12は、収納容器に収容されている。
改質器12には、天然ガスまたはLP(液化プロパン)ガス等の原燃料を改質器12に供給する原燃料供給流路12aと、改質水を改質器12に供給する改質水供給流路12bとが接続されている。原燃料と改質水とは、改質器12で水蒸気改質されて、水素を含む改質ガスが生成される。改質器12で生成された改質ガスは、改質ガス供給流路12cを通ってセルスタック装置11に供給される。
燃料電池モジュール10には、セルスタック装置11に空気(酸素含有ガス)を導入するための酸素含有ガス供給流路14が設けられている。セルスタック装置11は、改質ガスと空気とを反応させることによって発電を行う。発電に使用されなかった改質ガス、および空気は、燃料電池セル11aの上部で燃焼され、高温の排ガスを生じる。燃料電池モジュール10内で生じた排ガスは、セルスタック装置11から排出された後、排ガス流路15を通って熱交換器20に供給される。
循環流路50は、蓄熱タンク40から熱交換器20に向かって熱媒水が流過する流路である第一流路50aと、熱交換器20から蓄熱タンク40に向かって熱媒水が流過する流路である第二流路50bと、を有している。
熱交換器20では、燃料電池モジュール10より排出された高温の排ガスと、蓄熱タンク40から第一流路50aを通って熱交換器20内に供給された低温の熱媒水とで熱交換を行なうことで、熱媒水は加熱され、排ガスは冷却される。排ガスに含まれる水蒸気が冷却によって凝縮し、凝縮水が生成されて、気体成分と分離される。加熱された熱媒水は、第二流路50bを通って蓄熱タンク40に移動する。排ガスを冷却することによって生成された凝縮水は、凝縮水回収器30へ送られる。凝縮水が分離された後の排ガスは、排気流路21を通って外部に排出される。
熱交換器20で加熱された熱媒水は、蓄熱タンク40に蓄えられる。言い換えれば、蓄熱タンク40は、熱交換器20に供給する熱媒水を貯留する。蓄熱タンク40内には、流入管41aを介して、上水道から常温の熱媒水(水道水)を流入させることができる。また、循環流路50を流れ温度が上昇した熱媒水は、蓄熱タンク40に蓄えられ、流出管41bを介して外部へ流出し、給湯用の湯水として供給される。
第一流路50aは、例えば管状部材で構成されており、一方端部が熱交換器20に接続され、他方端部が蓄熱タンク40に接続されている。蓄熱タンク40に蓄えられる熱媒水は、第一流路50aを通って熱交換器20に移動する。
第二流路50bは、例えば管状部材で構成されており、一方端部が熱交換器20に接続され、他方端部が蓄熱タンク40に接続されている。熱交換器20で高温の排ガスと熱交換されて加熱された熱媒水は、第二流路50bを通って、蓄熱タンク40に移動する。第二流路50bの一方端部は、蓄熱タンク40の上部または上部周辺に接続されていてもよい。これにより、蓄熱タンク40の上部または上部周辺を高温に維持できる。
蓄熱タンク40内では、蓄えられている熱媒水の下部から上部に向かって温度が高くなる温度分布が存在する。第一流路50aを介して熱交換器20に供給される熱媒水は、低温であるほど熱交換効率が高く、水自立のための凝縮水が生じ易いので、相対的に低温の熱媒水を取り出し易いように、本実施形態においては、第一流路50aは、蓄熱タンク40の下部に接続されている。なお、熱交換器20に供給される熱媒水の温度を低下させるために放熱器を設けてもよい。
凝縮水回収器30は、熱交換器20において生成された凝縮水を蓄えるタンクである。凝縮水回収器30には、改質水供給流路12bの一方端部が接続されており、凝縮水回収器30内の凝縮水は、改質水供給流路12bを通って、改質器12に改質水として供給される。改質水供給流路12bの途中には水ポンプ13が配設されており、水ポンプ13を作動させることによって、凝縮水を、改質水供給流路12bを介して改質器12に供給する。
給水路70は、例えば管状部材で構成されており、一方端部が凝縮水回収器30に接続され、他方端部が蓄熱タンク40に繋がっている。これにより、凝縮水回収器30に貯留された凝縮水を、給水路70を介して蓄熱タンク40に供給する、又は蓄熱タンク40に貯留された熱媒水を給水路70を介して凝縮水回収器30に供給することが可能になる。以下の説明においては、給水路70のうち凝縮水回収器30からの凝縮水を流す水路を第一給水路70Aとし、蓄熱タンク40からの熱媒水を流す水路を第二給水路70Bとする。また、第一給水路70A及び第二給水路70Bの一部が共通する流路を共通流路70Cとする。図1における実施形態においては、共通流路70Cを有している。
本実施形態においては、第一給水路70Aの一部と第二給水路70Bの一部とが共通流路70Cとされている。この場合、共通流路70Cは、第一給水路70Aの一部であり、かつ第二給水路70Bの一部でもあるとする。すなわち、以下では共通流路70Cを、第一給水路70Aとする場合、又は第二給水路70Bとする場合がある。
また、本実施形態においては、凝縮水を外部に排水する排水路80を備えている。排水路80は、例えば管状部材で構成されており、一方端部が第一給水路70Aに接続され、他方端部が外部に開放されている。具体的には、本実施形態の燃料電池装置1では、第一給水路70Aには分岐部72が設けられており、排水路80はこの分岐部72より分岐している。燃料電池モジュール10では、改質ガスが反応または燃焼すること、酸素含有ガスとして取り込んだ外気に含まれる水蒸気などにより、熱交換器20で生じる凝縮水の水量が、改質器12に供給した改質水の水量よりも大きくなることがある。凝縮水回収器30に余剰の凝縮水が貯留されている場合には、排水路80を介して、外部に排出してもよい。
本実施形態においては、凝縮水又は熱媒水の一方が不足した場合であっても、凝縮水又は熱媒水の他方が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、給水路70を介して他方から一方に水を供給することができる。このため、ランニングコストを低減できる。
本実施形態においては、給水路70(第一給水路70Aの共通流路70C)を蓄熱タンク40の下部に接続することにより、比較的温度の低い凝縮水を蓄熱タンク40の下部に供給することができる。すなわち、温度を低下させた熱媒水を熱交換器20に供給して、熱交換器20で熱交換させることができるため、冷却機能が高い大型の放熱器を廃止する、もしくは冷却機能が低い小型の放熱器を用いることができる。本実施形態において、給水路70は、蓄熱タンク40の下部に接続されているが、給水路70は蓄熱タンク40の何れかに接続されていればよく、例えば、蓄熱タンク40の上部に接続されていてもよい。なお、図1,2においては、放熱器を廃止した例を示している。放熱器を小型化した場合、放熱器は、例えば第一流路50a中に設ければよい。また、共通流路70Cは第二給水路70Bでもあるため、共通流路70Cを蓄熱タンク40の下部に接続することにより、比較的低温の水を凝縮水回収器30へと流すことができるため、蓄熱タンク40内の水温が低下することを抑制できる。
本実施形態においては、給水ポンプ121は、共通流路70Cに配置されている。これにより凝縮水回収器30に貯留された凝縮水を蓄熱タンク40に供給すること、又は蓄熱タンク40に貯留された熱媒水を凝縮水回収器30に供給することが可能になる。なお、本実施形態においては、蓄熱タンク40を凝縮水回収器30よりも高い位置に配置することで、蓄熱タンク40に貯留された熱媒水が自重により凝縮水回収器30へ流れる。よって、給水ポンプ121は、凝縮水回収器30に貯留された凝縮水を蓄熱タンク40に流す役割を果たす。なお、給水ポンプ121の流れ方向はいずれの方向でもよく、またいずれかの流れ方向に適宜切り替えることができるものでもよい。また、異なる方向に流体を流すポンプを複数設けてもよい。
本実施形態の燃料電池装置1において、第一給水路70Aは凝縮水回収器30のうちの二カ所と接続されている。其々の接続部に設けられた流路は合流部74にて接続され1つの第一給水路70Aとなる。一方の接続部から合流部74までの流路を低位流路70A1とし、低位流路70A1と凝縮水回収器30との接続部より高い位置の接続部から合流部74までの流路を高位流路70A2とする。低位流路70A1及び高位流路70A2は、例えば管状部材で構成されている。高位流路70A2を設けることにより、所定の水量となった場合(高位流路70A2の接続部の位置に液面が到達した場合)には凝縮水回収器30内の凝縮水を凝縮水回収器30外に排出することができる。
本実施形態の燃料電池装置1は、第一給水路70Aおよび排水路80を開閉する第一開閉装置90を備えている。
本実施形態では、第一開閉装置90は、分岐部72に配設された三方弁91を含んで構成される。三方弁91は、三方弁91の状態を制御することにより、分岐部72よりも上流側の第一給水路70Aと分岐部72よりも下流側の第一給水路70Aとを連通させ、かつ第一給水路70Aと排水路80とを遮断する第一の状態と、分岐部72よりも上流側の第一給水路70Aと分岐部72よりも下流側の第一給水路70Aとを遮断し、かつ第一給水路70Aと排水路80とを連通させる第二の状態とを切り換えることができる。
本実施形態の燃料電池装置1は、凝縮水回収流路100と、第三弁73とをさらに備えている。
凝縮水回収流路100は、例えば管状部材で構成され、一方端部が熱交換器20に接続され、他方端部が凝縮水回収器30に接続されている。熱交換器20で生成された凝縮水は、自重によって熱交換器20内の下部側に移動する。本実施形態では、凝縮水回収流路100は、一方端部が熱交換器20の下部または下部周辺に接続され、他方端部が凝縮水回収器30の上部または上部周辺に接続されているとともに、一方端部は他方端部よりも上方に位置するように構成されている。これにより、熱交換器20で生じた凝縮水は、自重によって、凝縮水回収流路100を通って凝縮水回収器30に流れ込む。
本実施形態では、凝縮水回収流路100の途中にイオン交換部101が設けられている。イオン交換部101にはイオン交換樹脂が配設されており、イオン交換樹脂を通過させることによって、凝縮水から不要な物質を取り除き凝縮水を純水化する。
第三弁73は、第一開閉装置90と凝縮水回収器30との間の第一給水路70Aに設けられている。第三弁73は、凝縮水回収器30から蓄熱タンク40への流れ方向の流体の流れを許容し、蓄熱タンク40から凝縮水回収器30への流れ方向の流体の流れを禁止する。第三弁73は、例えば逆止弁で構成されていてもよい。
第二給水路70Bは、イオン交換部101より凝縮水の流れ方向における上流側の凝縮水回収流路100又はイオン交換部101と、第三弁73と第一開閉装置90との間の第一給水路70Aと、に接続されている。第二給水路70B中の熱媒水は凝縮水回収流路100に向かって流過する。
なお、三方弁91は、第二給水路70Bと凝縮水回収流路100との接続部より上方に位置しており、熱交換器20で生成された凝縮水は自重によって三方弁91に流れ込むことはない。また、第二給水路70Bは斜め上から凝縮水回収流路100に接続されていてもよい。
なお、改質水供給流路12bにイオン交換部101が設けられている場合、においては第二給水路70Bを第一給水路70Aから分岐させる必要はない。そのため、第一給水路70Aが第二給水路70Bの役割を兼ねるものであってよく、第一給水路70Aを通じて蓄熱タンク40から凝縮水回収器30へと熱媒水を流過させることができる
第一給水路70Aに第三弁73を配設することにより、例えば蓄熱タンク40からの熱媒水が、イオン交換部101が設けられた凝縮水回収流路100を通らず、第一給水路70Aを通って凝縮水回収器30に移動することを抑制できる。これにより、不要な物質を含むことがある熱媒水が、改質水として改質器12に供給されることを抑制できる。なお、本実施形態において、第三弁73は合流部74より蓄熱タンク40側かつ、第二給水路70Bより凝縮水回収器30側に設けられている。
上記構成の第二給水路70Bによれば、凝縮水回収器30内の凝縮水が不足した場合に、蓄熱タンク40に貯留された熱媒水を凝縮水回収器30に供給し、改質水として使用することが可能になる。
本実施形態の燃料電池装置1は、第一給水路70Aのうちの低位流路70A1に、第四弁75をさらに備えている。第四弁75を開閉することにより凝縮水回収器30から第一給水路70Aへ流過する凝縮水の量を制御することができる。
本実施形態の燃料電池装置1は、循環ポンプ120と、第一温度検知装置130と、第二温度検知装置140と、水量第一検知装置150と、水量第二検知装置160と、制御装置170とをさらに備えている。
循環ポンプ120は、第一流路50aに配設されている。循環ポンプ120により、第一流路50a中の流体を熱交換器20に向けて流過させることができる。すなわち、循環ポンプ120は、蓄熱タンク40と第一流路50aと熱交換器20と第二流路50bとによって構成される循環流路で熱媒水を循環させるポンプとして機能する。
第一温度検知装置130は、凝縮水回収器30に貯留された凝縮水の温度を検知する。第一温度検知装置130は、例えば、凝縮水回収器30の内部に配設されたサーミスタであってもよい。第一温度検知装置130は、凝縮水回収器30内の第一給水路70Aが接続されている部分の周辺に配設されていてもよい。
第二温度検知装置140は、蓄熱タンク40に貯留され、熱交換器20に導入される熱媒水の温度を検知する。第二温度検知装置140は、例えば、蓄熱タンク40内に配設されたサーミスタであってもよい。第二温度検知装置140は、蓄熱タンク40内の第一流路50aが接続されている部分の周辺に配設されていてもよく、第一流路50aに配設されていてもよい。
水量第一検知装置150は、凝縮水回収器30に配設され、凝縮水回収器30に貯水された凝縮水の量を検知する。本実施形態では、水量第一検知装置150は、少なくとも凝縮水回収器30に貯水された凝縮水の上限量、下限量、第一水量、および第二水量を検知するように構成される。
凝縮水の上限量は、凝縮水回収器30の満水状態に対応する水量である。
凝縮水の下限量は、燃料電池モジュール10の運転に最低限必要な水量、すなわち燃料電池モジュール10のシャットダウン閾値に対応する水量である。凝縮水の水量が下限量よりも少なくなると、燃料電池モジュール10の水自立運転が安定して行えなくなるため、燃料電池モジュール10のシャットダウンが必要になることがある。
凝縮水の第一水量は、上限量と下限量との間の予め設定された水量であり、燃料電池モジュール10の運転に十分に必要な水量に対応する。低位流路70A1は、凝縮水回収器30における第一水量の位置と同位置又は下方に接続されている。
凝縮水の第二水量は、第一水量と上限量との間の予め設定された水量であり、凝縮水が凝縮水回収器30に接続された高位流路70A2に流れ込むオーバーフロウ閾値である。すなわち、高位流路70A2は、凝縮水回収器30における第二水量の位置と同位置に接続されている。この構成により、凝縮水の水量が第二水量となった場合、凝縮水が高位流路70A2に流れ込み、凝縮水回収器30の外部に放出させることができる。
水量第一検知装置150は、例えば、凝縮水回収器30の内部に配設されたフロートスイッチを有し、当該フロートスイッチによって検出された水位に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量を検知してもよい。水量第一検知装置150は、凝縮水の上限量、下限量、第一水量、および第二水量を検知可能に構成されていればよく、単一の検知器で構成されていてもよく、複数の検知器で構成されていてもよい。また、水量第一検知装置150は、凝縮水の上限量、下限量、第一水量、および第二水量だけでなく、例えば第一水量と第二水量との間の水量を検知可能に構成されていてもよい。
水量第二検知装置160は、蓄熱タンク40に配設され、蓄熱タンク40に貯水された熱媒水の量を検知する。水量第二検知装置160は、少なくとも蓄熱タンク40に貯水された熱媒水の上限量、下限量、および第三水量を検知するように構成される。
熱媒水の上限量は、蓄熱タンク40の満水状態に対応する水量である。熱媒水の水量が上限量に達している場合、熱媒水は、凝縮水回収器30に供給されてもよく、排水路80から排出されてもよい。
熱媒水の下限量は、燃料電池モジュール10の水自立運転に最低限必要な水量、すなわち燃料電池モジュール10のシャットダウン閾値に対応する水量である。熱媒水の水量が下限量よりも少なくなると、蓄熱タンク40での蓄熱量が上限に達し、排ガスの温度を十分に下げることができなくなるため、凝縮水を得ることが困難になり、燃料電池モジュール10のシャットダウンが必要になることがある。
第三水量は、上限量と下限量との間の予め設定された水量であり、燃料電池モジュール10の運転に十分に必要な水量に対応する。
水量第二検知装置160は、例えば、蓄熱タンク40内に配設されたフロートスイッチを有し、当該フロートスイッチで検出された水位に基づいて、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量を検知してもよい。また、水量第二検知装置160は、熱媒水の上限量、下限量、および第三水量を検知可能に構成されていればよく、単一のセンサで構成されていてもよく、複数のセンサで構成されていてもよい。
制御装置170は、第一温度検知装置130、第二温度検知装置140、水量第一検知装置150、および水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、第四弁75、第一開閉装置90、循環ポンプ120及び給水ポンプ121の動作を制御する。なお、制御装置170はマイクロコンピュータを有しており、入出力インターフェイス、CPU(中央演算処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびROM(リードオンリーメモリ)を備えている。なお、CPUは、燃料電池装置の運転動作を実施するものであり、RAMは動作プログラムの実行に必要な変数などを一時的に記憶するものであり、ROMは動作プログラムなどを記憶するものである。
本実施形態の燃料電池装置1では、凝縮水又は熱媒水の一方が不足した場合であっても、凝縮水又は熱媒水の他方が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、他方から一方に水を供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。
図2は、本実施形態の燃料電池装置の他の一例を示すブロック図である。本実施形態の燃料電池装置1Aは、燃料電池装置1と比較して、第一開閉装置90が、第一給水路70A(共通流路70C)に配設された第一弁92、および排水路80に配設された第二弁93である点で異なる構成であり、他の構成は同様の構成であるので、同じ構成には同じ参照符号を付して説明を省略する。
第一弁92は、凝縮水回収器30から蓄熱タンク40への流れ方向において、分岐部72よりも下流側の第一給水路70Aに配設されている。第一弁92は、第一弁92より上流側の第一給水路70Aと第一弁92より下流側の第一給水路70Aとを連通させる、または遮断する。第二弁93は、凝縮水回収器30から外部への流れ方向において、排水路80に配設されている。第二弁93は、第一給水路70Aと排水路80とを連通させる、または遮断する。
燃料電池装置1Aでは、第一弁92の状態を制御することによって、凝縮水回収器30から蓄熱タンク40に向かう流れ方向において、第一弁92よりも上流側の第一給水路70Aと、第一弁92よりも下流側の第一給水路70Aとを連通させる、または遮断することができる。また、第二弁93の状態を制御することによって、凝縮水回収器30から排水路80を介して外部に向かう流れ方向において、第一給水路70Aと、排水路80とを連通させる、または遮断することができる。したがって、燃料電池装置1Aによれば、燃料電池装置1の場合と同様に、凝縮水又は熱媒水の一方が不足した場合であっても、凝縮水又は熱媒水の他方が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、他方から一方に水を供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。
本実施形態では、制御装置170は、第一開閉装置90として第一弁92および第二弁93の開閉動作を制御する。
図3は、本実施形態の燃料電池装置のさらに他の一例を示すブロック図である。本実施形態における給水路70は、凝縮水回収器30からの凝縮水を流す第一給水路70A及び蓄熱タンク40からの熱媒水を流す第二給水路70Bを備えている。第一給水路70A及び第二給水路70Bは其々独立した流路である。すなわち、本実施形態の燃料電池装置1Bは、燃料電池装置1と比較して、第二給水路70Bが、第一給水路70Aとの共通流路70Cを介さず、蓄熱タンク40に直接接続されている点および第二給水路70Bを開閉する第二開閉装置である第五弁112を有する点で異なる構成であり、他の構成は同様の構成であるので、同じ構成には同じ参照符号を付して説明を省略する。
上記の燃料電池装置1と同様に、燃料電池装置1Bによれば、凝縮水又は熱媒水の一方が不足した場合であっても、凝縮水又は熱媒水の他方が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、他方から一方に水を供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。
本実施形態では、蓄熱タンク40を凝縮水回収器30よりも高い位置に配置しており、蓄熱タンク40に貯留された熱媒水が自重により凝縮水回収器30へと流下するようになっている。そのため、凝縮水回収器30内に十分な水量の凝縮水がある場合は、第五弁112を閉じた状態としておき、凝縮水回収器30内の水量が低下した場合は、第五弁112を開いた状態として、蓄熱タンク40から凝縮水回収器30に熱媒水を供給することができる。本実施形態では、制御装置170が、第五弁112の開閉動作を制御する。
なお、本実施形態とは反対に、凝縮水回収器30の凝縮水が自重によって蓄熱タンク40へと流下するような位置に凝縮水回収器30と蓄熱タンク40をそれぞれ配置した場合には、第二給水路70Bに給水ポンプ121を設けてもよい。
他の実施形態として、図3の実施形態における第一開閉装置90を、第一給水路70Aに配設される第一弁92及び排水路80に配設される第二弁93としてもよい。
凝縮水回収器30内に十分な水量の凝縮水がある場合は、第五弁112を閉じた状態としておき、凝縮水回収器30内の水量が低下した場合は、第五弁112を開いた状態として、蓄熱タンク40から凝縮水回収器30に熱媒水を供給することができる。本実施形態では、制御装置170が、第五弁112の開閉動作を制御する。
他の実施形態として燃料電池装置における給水路70は、第一給水路70Aのみであってもよく、第二給水路70Bのみであってもよい。また、第一給水路70Aと第二給水路70Bを区別することなく一つの給水路であってもよい。
次に、本実施形態の燃料電池装置の制御方法について説明する。図4〜図6は、本実施形態の燃料電池装置1,1Aの制御方法を説明するフローチャートである。
図4のフローチャートは、凝縮水回収器30から凝縮水がオーバーフロウした場合に、凝縮水を蓄熱タンク40に供給する処理を示す。本処理は、例えば、燃料電池装置1,1Aの運転開始時に実行を開始してもよく、一定時間毎に実行を開始してもよく、ユーザ操作により実行を開始してもよい。
まず、制御装置170は、循環ポンプ120を作動させ、共通流路70Cを閉じ、排水路80を開けるように第一開閉装置90を制御し、かつ第四弁75を閉じる(ステップS1)。循環ポンプ120の作用により、熱媒水が、循環流路50を介して、熱交換器20と蓄熱タンク40との間で循環する。
ステップS1における第一開閉装置90の制御は、燃料電池装置1では、凝縮水回収器30から蓄熱タンク40への流れ方向において、分岐部72よりも上流側の第一給水路70Aと分岐部72よりも下流側の第一給水路70Aとを遮断し、第一給水路70Aと排水路80とを連通させるように三方弁91を制御する。燃料電池装置1Aでは、第一弁92を閉状態とし、第二弁93を開状態とすればよい。なお、各弁がすでに上記の状態となっている場合には、同じ状態を継続すればよい。
次に、制御装置170は、水量第一検知装置150の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第二水量以上か否かを判定する(ステップS2)。制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第二水量以上であると判定した場合(ステップS2のYES)、ステップS3の処理に進む。
制御装置170は、水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が上限量より少ないか否かを判定する(ステップS3)。制御装置170は、熱媒水の水量が上限量に等しいと判定した場合(ステップS3のNO)、処理を終了する。制御装置170は、熱媒水の水量が上限量より少ないと判定した場合(ステップS3のYES)、ステップS4の処理に進む。
ステップS4では、制御装置170は、第一給水路70Aを開き、排水路80を閉じるように第一開閉装置90を制御し、かつ第四弁75を開け、給水ポンプ121を作動させる。これにより、凝縮水が凝縮水回収器30から第一給水路70Aを介して蓄熱タンク40に供給される。
ステップS4における第一開閉装置90の制御は、第一開閉装置90が分岐部72に配設された三方弁91で構成されている場合には、凝縮水回収器30から蓄熱タンク40への流れ方向において、分岐部72よりも上流側の第一給水路70Aと分岐部72よりも下流側の第一給水路70Aとを連通させ、第一給水路70Aと排水路80とを遮断するように三方弁91を制御すればよい。第一開閉装置90が第一弁92と第二弁93とで構成されている場合には、第一弁92を開状態とし、第二弁93を閉状態とすればよい。
ステップS5では、制御装置170は、水量第一検知装置150および水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量および蓄熱タンク40内の熱媒水の水量を監視する。制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第一水量になった、または蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が上限量になったと判定したとき、ステップS6の処理に進む。
ステップS6では、制御装置170は、第一給水路70Aを閉じるように第一開閉装置90を制御し、かつ第四弁75を閉じ、給水ポンプ121を停止することにより処理を終了する。また、排水路80を開けるよう制御してもよい。
なお、凝縮水の水量が第二水量以上であるが、ステップS3でNOと判定し、処理を終了した場合は、凝縮水回収器30からオーバーフロウした凝縮水は第一給水路70Aである高位流路70A2へ流入し、外部に放出される。なお、第四弁75を閉じていることにより、低位流路70A1から凝縮水が凝縮水回収器30の外部へと放出することはなく、凝縮水回収器30の水量が第二水量以上で維持されることとなる。
燃料電池装置1,1Aによれば、本フローチャートに示した処理によって、凝縮水回収器30内の凝縮水が余剰している場合に、蓄熱タンク40内の熱媒水が減少していれば、凝縮水を、蓄熱タンク40に補給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。
図5は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第一水量より多く、第二水量より少ない場合に、凝縮水を蓄熱タンク40に供給する処理を説明するフローチャートである。図4に示したフローチャートのステップS2において、制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第二水量より少ないと判定した場合(ステップS2のNO)、図5に示すフローチャートのステップS7の処理に進む。
ステップS7では、制御装置170は、水量第一検知装置150の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水が第一水量より多いか否かを判定する。制御装置170は、凝縮水の水量が第一水量より多いと判定した場合(ステップS7のYES)、ステップS8の処理に進む。
制御装置170は、水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が上限量より少ないか否かを判定する(ステップS8)。制御装置170は、熱媒水の水量が上限量より少ないと判定した場合(ステップS8のYES)、ステップS9の処理に進み、熱媒水の水量が上限量に等しいと判定した場合(ステップS8のNO)、処理を終了する。
ステップS9では、制御装置170は、第一開閉装置90を制御し、第一給水路70Aを開け、排水路80を閉じ、かつ第四弁75を開け、給水ポンプ121を作動させる。これにより、凝縮水回収器30に貯留される凝縮水は、第一給水路70Aを介して蓄熱タンク40に供給される。
制御装置170は、水量第一検知装置150および水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量および蓄熱タンク40内の熱媒水の水量を監視する(ステップS10)。制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第一水量になった、または蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が上限量になったと判定するとき(ステップS10のYES)、ステップS11の処理に進む。
ステップS11では、制御装置170は、第一開閉装置90を制御し、第一給水路70Aを閉じ、かつ第四弁75を閉じ、給水ポンプ121を停止することにより処理を終了する。また、排水路80を開けるよう制御してもよい。
なお、図4および図5では、給水ポンプ121が共通流路70Cに配置されている場合の制御方法について示しているが、給水ポンプ121が第二給水路70Bに配置されている場合には、ステップS4およびステップS6で給水ポンプ121の動作は行われない。
燃料電池装置1,1Aによれば、本フローチャートに示した処理によって、凝縮水回収器30に貯留されている凝縮水の水量が、燃料電池モジュール10の運転に十分に必要な水量を超えている場合に、蓄熱タンク40内の熱媒水が減少していれば、凝縮水を、蓄熱タンク40に供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。
図6は、蓄熱タンク40に貯留された熱媒水を凝縮水回収器30に供給する処理を説明するフローチャートである。図5に示したフローチャートのステップS7において、制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第一水量より少ないと判定する場合(ステップS7のNO)、図6に示すフローチャートのステップS12の処理に進む。
まず、制御装置170は、水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が第三水量より多いか否かを判定する(ステップS12)。制御装置170は、熱媒水の水量が第三水量より多いと判定した場合(ステップS12のYES)、ステップS13の処理に進み、熱媒水の水量が第三水量以下と判定した場合(ステップS12のNO)、処理を終了する。
次に、制御装置170は、第一開閉装置90を制御し、第一給水路70Aを開き、かつ排水路80を閉じる(ステップS13)。これにより、熱媒水を熱交換器20と蓄熱タンク40との間で循環させつつ、第二給水路70Bを介して熱媒水を凝縮水回収器30に送ることができる。凝縮水回収器30に送られる熱媒水は、凝縮水回収流路100に設けられたイオン交換部101を通過するため、熱媒水から不要な物質を取り除いた純水を凝縮水回収器30に送ることができる。
ステップS14では、制御装置170は、水量第一検知装置150および水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量および蓄熱タンク40内の熱媒水の水量を監視する。制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第一水量になった、または蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が第三水量になったと判定するとき、ステップS15の処理に進む。
ステップS15では、制御装置170は、第一開閉装置90を制御し、第一給水路70Aを閉じて処理を終了する。また、排水路80を開けるよう制御してもよい。なお、給水ポンプ121が第二給水路70Bに設けられている場合には、ステップS13で給水ポンプ121を作動させ、ステップS15で給水ポンプ121を停止する動作が加わる。
図6に示したフローチャートの処理によれば、熱媒水が不足した場合であっても、凝縮水が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、凝縮水を蓄熱タンク40に供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。また、図6に示したフローチャートに従う処理によれば、高いエネルギを有している熱媒水を外部に排出しないので、燃料電池装置1,1Aのエネルギ効率の低下を抑制できる。
なお、高位流路70A2を設けなくてもよく、凝縮水回収器30の凝縮水の水位が第二水量を超えた場合に低位流路70A1における第四弁75を開けて凝縮水を凝縮水回収器30の外部に放出してもよい。高位流路70A2を設けない場合においては、第四弁75を設けず、上述した三方弁91又は第一弁92及び第二弁93により第一給水路70A及び排水路80を閉じることにより凝縮水回収器30に凝縮水を貯水してもよい。
次に、他の実施形態の燃料電池装置の制御方法について説明する。図7は、実施形態の燃料電池装置1Bの制御方法を説明するフローチャートである。なお、本実施形態の制御方法のうち、燃料電池装置1,1Aの図4および図5に記載のフローチャートで示された制御方法については、共通するので、説明を省略する。
図7は、蓄熱タンク40に貯留された熱媒水を凝縮水回収器30に供給する処理を説明するフローチャートである。なお、フロー開始時において、第五弁112は閉じた状態である。制御装置170は、水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が第三水量より多いか否かを判定する(ステップS16)。制御装置170は、熱媒水の水量が第三水量より多いと判定した場合(ステップS16のYES)、ステップS17の処理に進み、熱媒水の水量が第三水量以下と判定した場合(ステップS16のNO)、処理を終了する。
次に、制御装置170は、第五弁112を制御し、第五弁112を開く(ステップS17)。これにより、熱媒水を熱交換器20と蓄熱タンク40との間で循環させつつ、第二給水路70Bを介して熱媒水を凝縮水回収器30に送ることができる。凝縮水回収器30に送られる熱媒水は、凝縮水回収流路100に設けられたイオン交換部101を通過するため、熱媒水から不要な物質を取り除いた純水を凝縮水回収器30に送ることができる。
ステップS18では、制御装置170は、水量第一検知装置150および水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量および蓄熱タンク40内の熱媒水の水量を監視する。制御装置170は、凝縮水回収器30内の凝縮水の水量が第一水量になった、または蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が第三水量になったと判定するとき、ステップS19の処理に進む。
ステップS19では、制御装置170は、第五弁112を制御し、第五弁112を閉じて、処理を終了する。これにより、熱媒水の全量が、熱交換器20と蓄熱タンク40との間で循環する。
図7に示したフローチャートの処理によれば、熱媒水が不足した場合であっても、凝縮水が十分に存在する場合には、外部から水を補充せずに、凝縮水を蓄熱タンク40に供給することができる。このため、燃料電池装置のランニングコストを低減することができる。また、図7に示したフローチャートに従う処理によれば、高いエネルギを有している熱媒水を外部に排出しないので、燃料電池装置1Bのエネルギ効率の低下を抑制できる。
なお、共通流路70Cではない独立した第二給水路70Bを有する燃料電池装置1Bでは、図4で示したフローチャートを処理する前に図8に示すフローチャートの処理を行ってもよい。
まず、制御装置170は、第五弁112を閉じる(ステップS21)。次に、制御装置170は、水量第二検知装置160の検知結果に基づいて、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が第三量より多いか否かを判定する(ステップS22)。制御装置170は、蓄熱タンク40内の熱媒水の水量が第三量より多いと判定した場合(ステップS22のYES)、ステップS23の処理に進む。次に、制御装置170は、水量第一検知装置150の検知結果に基づいて、凝縮水回収器30の凝縮水の水量が第一水量より少ないか否かを判定する(ステップS23)。制御装置170は、凝縮水の水量が第一水量より少ないと判定した場合(ステップS23のYES)ステップS24の処理に進む。その後のステップS24〜26は、図7におけるステップS17〜19と同様である。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、改良等が可能である。
1,1A,1B 燃料電池装置
10 燃料電池モジュール
11a 燃料電池セル
20 熱交換器
30 凝縮水回収器
40 蓄熱タンク
50 循環流路
70 給水路

Claims (23)

  1. 燃料電池セルと原燃料を水蒸気改質する改質器とを有する燃料電池モジュールと、
    該燃料電池モジュールから排出される排ガスと熱媒水との間で熱交換して凝縮水を生成する熱交換器と、
    前記熱交換器で生成された前記凝縮水を貯水する凝縮水回収器と、
    前記熱交換器に供給する前記熱媒水を貯留する蓄熱タンクと、
    前記熱交換器と前記蓄熱タンクとの間で前記熱媒水が循環する循環流路と、
    前記凝縮水回収器と前記蓄熱タンクとを接続する給水路と、を備えることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記給水路は、前記蓄熱タンクの下部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記給水路は、前記凝縮水回収器からの前記凝縮水を流す第一給水路を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記給水路は、前記蓄熱タンクからの前記熱媒水を流す第二給水路を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
  5. 前記給水路は、前記凝縮水回収器からの前記凝縮水を流す第一給水路及び前記蓄熱タンクからの前記熱媒水を流す第二給水路を備え、前記第一給水路及び前記第二給水路は其々独立した流路であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
  6. 前記給水路は、前記凝縮水回収器からの前記凝縮水を流す第一給水路及び前記蓄熱タンクから前記熱媒水を流す第二給水路を備え、前記第一給水路及び前記第二給水路は一部が共通する共通流路を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
  7. 前記凝縮水を外部に排水する排水路を備えており、該排水路は、前記第一給水路の分岐部より分岐している請求項3、5又は6に記載の燃料電池装置。
  8. 前記第一給水路および前記排水路を開閉する第一開閉装置を備えることを特徴とする請求項7記載の燃料電池装置。
  9. 前記第一開閉装置は、前記分岐部に設けられた三方弁を含むことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池装置。
  10. 前記第一開閉装置は、前記分岐部より下流側の前記第一給水路に配設された第一弁と、
    前記分岐部より下流側の前記排水路に配設された第二弁と、を含むことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池装置。
  11. 前記第二給水路は、該第二給水路を開閉する第二開閉装置を有することを特徴とする請求項4若しくは請求項5、又は請求項5を引用する請求項7〜10のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
  12. 前記第一給水路は、前記第一開閉装置と前記凝縮水回収器との間に、前記凝縮水回収器から前記蓄熱タンクへの流れ方向のみの流体の流れを許容する第三弁を有し、
    前記第二給水路は、前記第三弁と前記第一開閉装置との間の前記第一給水路で分岐し、前記熱媒水が前記凝縮水回収器に向かって流過することを特徴とする請求項6を引用する請求項8〜10のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
  13. 前記第一開閉装置より上流側の前記第一給水路に配設され、該第一給水路を開閉する第四弁を備えることを特徴とする請求項8〜10、又は請求項8を引用する請求項11若しくは請求項12のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
  14. 前記凝縮水回収器に配設され、該凝縮水回収器に貯水された前記凝縮水の量を検知する水量第一検知装置と、
    前記蓄熱タンクに配設され、該蓄熱タンクに貯水された前記熱媒水の量を検知する水量第二検知装置と、
    前記第一開閉装置の動作を制御する制御装置と、をさらに備え、
    前記水量第一検知装置は、前記凝縮水における、下限量と、上限量と、前記下限量と前記上限量との間の予め設定された第一水量と、該第一水量と前記上限量との間の予め設定された第二水量と、を検知し、
    前記水量第二検知装置は、前記熱媒水における、下限量と、上限量と、前記下限量と前記上限量との間の予め設定された第三水量と、を検知し、
    該制御装置は、前記第四弁を閉じ、前記第一開閉装置を制御して前記第一給水路を閉じ、かつ前記排水路を開けた後、
    前記水量第一検知手段で検知された前記凝縮水の水量が前記第二水量より多い場合であって、前記水量第二検知手段で検知された前記熱媒水の水量が前記上限量より少ない場合に、
    前記第四弁を開け、前記第一給水路を開きかつ前記排水路を閉じるよう前記第一開閉装置を制御することを特徴とする請求項13に記載の燃料電池装置。
  15. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量となった場合、
    又は前記水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記上限量となった場合に、
    前記第四弁を閉じ、前記第一給水路を閉じるよう前記第一開閉装置を制御することを特徴とする請求項14に記載の燃料電池装置。
  16. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第二水量より少なく、かつ前記第一水量より多い場合であって、前記水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記上限量より少ない場合に、前記第四弁を開け、前記第一給水路を開きかつ前記排水路を閉じるよう前記第一開閉装置を制御することを特徴とする請求項14又は15に記載の燃料電池装置。
  17. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量となった場合、又は前記水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記上限量となった場合に、
    前記第四弁を閉じ、前記第一給水路を閉じるよう前記第一開閉装置を制御することを特徴とする請求項16に記載の燃料電池装置。
  18. 前記制御装置は、前記第二開閉装置の動作をさらに制御し、
    前記制御装置は、
    前記水量第一検知手段で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量より少なく、かつ水量第二検知手段で検知された前記熱媒水の水量が前記第三水量より多い場合に、
    前記第二給水路を開くよう前記第二開閉装置を制御することを特徴とする請求項5もしくは11を引用する、請求項16又は17に記載の燃料電池装置。
  19. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量となった場合、又は水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記第三水量となった場合に、
    前記第二給水路を閉じるよう前記第二開閉装置を制御することを特徴とする請求項18に記載の燃料電池装置。
  20. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量より少なく、かつ水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記第三水量より多い場合に、
    前記第一給水路を開きかつ前記排水路を閉じるよう前記第一開閉装置を制御することを特徴とする請求項12を引用する請求項16又は17に記載の燃料電池装置。
  21. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量となった場合、又は水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記第三水量となった場合に、
    前記第一給水路を閉じるよう前記第一開閉装置を制御することを特徴とする請求項20に記載の燃料電池装置。
  22. 前記凝縮水回収器に配設され、該凝縮水回収器に貯水された前記凝縮水の量を検知する水量第一検知装置と、
    前記蓄熱タンクに配設され、該蓄熱タンクに貯水された前記熱媒水の量を検知する水量第二検知装置と、
    前記第二開閉装置の動作を制御する制御装置と、をさらに備え、
    前記水量第一検知装置は、前記凝縮水における、下限量と、上限量と、前記下限量と前記上限量との間の予め設定された第一水量と、を検知し、
    前記水量第二検知装置は、前記熱媒水における、下限量と、上限量と、前記下限量と前記上限量との間の予め設定された第三水量と、を検知し、
    前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量より少なく、かつ水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記第三水量より多い場合に、
    前記第二給水路を開くよう前記第二開閉装置を制御することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池装置。
  23. 前記制御装置は、
    前記水量第一検知装置で検知された前記凝縮水の水量が前記第一水量となった場合、又は水量第二検知装置で検知された前記熱媒水の水量が前記第三水量となった場合に、
    前記第二給水路を閉じるよう前記第二開閉装置を制御することを特徴とする請求項22に記載の燃料電池装置。
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