JP5919939B2 - 貯湯暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は貯湯暖房装置に関し、特に貯湯タンクの満蓄時に、湯水循環回路を流れる高温の湯水を、貯湯タンクへ戻さずに温水暖房回路の膨張タンクへ供給可能にしたものに関する。
従来から、空気と改質燃料ガス(水素含有ガス)とを燃料電池セルスタックに供給することで電力を発生させ、この発電の際に副次的に発生する熱を湯水として回収する燃料電池コージェネレーションシステムが実用に供されている。この燃料電池コージェネレーションシステムは、発電を行なう発電ユニットと、この発電ユニットから排出される排気ガスとの間で熱交換された後の湯水を貯湯する貯湯タンクを有する貯湯暖房ユニットとを備え、貯湯暖房装置として活用されるのが一般的である。
上記の発電ユニットは、一般に、空気と改質燃料ガスとで発電を行なう燃料電池セルスタック、この燃料電池セルスタックに供給する改質燃料ガスを純水(水蒸気)と天然ガス等の燃料ガスから生成する改質器、前記燃料電池セルスタックからの排気ガスと貯湯タンクの湯水との間で熱交換する熱交換器、前記改質器に供給する純水を貯留する貯留タンク等を備えている。
また、貯湯暖房ユニットは、上記の貯湯タンクに加えて、発電ユニットと貯湯タンクとの間に湯水を循環させる湯水循環回路、貯湯タンク内に貯湯された湯水を風呂等の所望の給湯先に供給する給湯回路、暖房水を床暖房パネル等に供給する温水暖房回路、風呂のお湯の追い焚きをする風呂給湯追焚回路、温水暖房回路の暖房水や風呂給湯追焚回路のお湯を加熱する熱利用循環回路等を備えている。
ところで、上記の発電ユニットでは、燃料電池セルスタックからの排気ガス中より水を回収して再使用する、所謂水自立運転が行われている。通常は、貯湯タンク内の湯水を湯水循環回路に循環させ、発電ユニットの熱交換器にて湯水と排気ガスとの間で熱交換を行い、排気ガスに含まれる水蒸気を冷却して凝縮水を回収している。
しかし、貯湯タンクから湯水循環回路を介して熱交換器へ流れる湯水の温度は、貯湯タンクの蓄熱状況により上昇し、やがて、貯湯タンクが満蓄状態(高温の湯水で満タンの状態)となり、湯水循環回路を循環する湯水が熱交換器における露点以上の温度に達する。すると、熱交換器で発生する凝縮水の量が減少して十分な量の凝縮水を回収できなくなり、改質用の水の供給が不足する場合がある。
このような場合、特許文献1の燃料電池システムでは、湯水循環回路に設けられたラジエータを作動することによって、熱交換器へ供給される湯水の温度を低下させて凝縮水を回収する。ラジエータが設置されていない場合、湯水循環回路の戻り側配管の湯水を排水用開閉弁が設置された排水通路を介して直接外部に排水し、新たに貯湯タンクに低温の上水を供給することで、湯水循環回路を循環する湯水の温度を低下させる。
特開2010−277973号公報
しかし、特許文献1のラジエータを設置しない構造では、湯水循環回路から外部に高温の湯水を排水する為の専用の排水通路や排水用開閉弁が必要となり、コスト高となってしまう。また、熱交換器で加熱された湯水を貯湯タンクの上部に戻す前に、戻り側配管から外部に排水する構造上、湯水の排水に伴い供給される上水の給水圧により、貯湯タンクの上部からも高温の湯水が戻り側配管を介して外部に排水されてしまう虞があり、貯湯タンク内の湯水の貯留状態が安定しない。このため、上水源から低温の上水を貯湯タンクの下部に供給しても、湯水循環回路の往き側配管に円滑に流れずに、貯湯タンク内で高温側の湯水と混じり合ってしまい、温い湯水が湯水循環回路に供給されて凝縮水回収の効率が低下してしまう。
一方、ラジエータが設置されている場合、一般的にラジエータは複雑な構造で高価なものであり、製作コストの低減及び装置の小型化を図る上では不利となるので、ラジエータには性能を抑制した小型なものが望ましいが、そうすると、夏場等の外気温度が高い場合、小型のラジエータでは十分な量の凝縮水を回収できなくなる虞がある。
さらに、燃料電池コージェネレーションシステムにおいて、発電ユニット(又は貯湯暖房ユニット)内に湯水循環通路内の湯水を循環させる循環ポンプが設けられるが、湯水循環回路は閉回路に構成されるので、運転初期時のエア抜き運転を行う場合、循環ポンプまで水を呼び込み、循環ポンプを駆動することで湯水循環回路のエア抜きする必要があるので、エア抜きに時間が掛かるという問題がある。
本発明の目的は、専用の排水通路や排水用開閉弁を必要とせずに湯水循環回路を流れる湯水の温度を低下可能な貯湯暖房装置を提供すること、及び、エア抜き運転時に、循環ポンプを作動させずに湯水循環回路のエア抜きが可能な貯湯暖房装置を提供すること、等である。
請求項1の貯湯暖房装置は、貯湯タンクと、この貯湯タンクの湯水を加熱する為の外部熱源と、前記外部熱源と前記貯湯タンクとの間に湯水を循環させる湯水循環回路と、少なくとも前記貯湯タンクの蓄熱を介して加熱される暖房水を貯留可能な膨張タンクを有する温水暖房回路とを備えた貯湯暖房装置において、前記膨張タンクに下流端が接続され且つ前記膨張タンクに前記暖房水を供給する為の補給通路と、この補給通路に設けられた開閉弁と、この開閉弁の開閉状態を切り換える制御手段とを備え、前記補給通路の上流端が前記湯水循環回路の戻り側通路に分岐接続され、前記湯水循環回路を流れる湯水を前記補給通路を介して前記膨張タンクに供給可能に構成され、前記制御手段は、前記湯水循環回路の往き側通路の湯水の温度が所定の温度以上になった場合に、前記開閉弁を開放状態にすることを特徴としている。
請求項2の貯湯暖房装置は、請求項1の発明において、前記湯水循環回路の戻り側通路において、前記補給通路が分岐する分岐部より下流側に逆止弁が設けられたことを特徴としている。
請求項の貯湯暖房装置は、請求項1又は2の発明において、前記制御手段は、エア抜き運転時に、前記開閉弁を開放状態にすることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、補給通路の上流端が湯水循環回路の戻り側通路に分岐接続され、湯水循環回路を流れる湯水を補給通路を介して膨張タンクに供給可能に構成したので、湯水循環回路の戻り側配管を流れる高温の湯水を排水したい場合、又は、膨張タンクへ暖房水を補給したい場合、開閉弁を開弁状態にすることで、補給通路を介して高温の湯水を温水暖房回路の膨張タンクへ排水又は供給することができ、故に、従来からある暖房水補給用の補給通路や開閉弁を、湯水循環回路からの湯水の排水の為に共有化することで、新たに専用の排水通路や排水用開閉弁を設置する必要がなくなり、コストを低減できる。
制御手段は、湯水循環回路の往き側通路の湯水の温度が所定の温度以上になった場合に、開閉弁を開放状態にするので、貯湯タンクが満蓄状態になった場合に、湯水循環回路内の高温の湯水を、補給通路を介して膨張タンクに排水できる。このため、新たに低温の上水を貯湯タンクを介して湯水循環回路に導入可能となり、湯水循環回路に高価で大型なラジエータを設ける必要がなくなり、製作コストや運転コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、湯水循環回路の戻り側通路において、補給通路が分岐する分岐部より下流側に逆止弁を設けたので、貯湯タンク内の上部高温側の湯水は補給通路へ流れず、貯湯タンク内の湯水が動かず安定状態を維持し、故に、貯湯タンクの下部を介して低温の上水を湯水循環回路の往き側通路に確実に供給でき、湯水循環回路を流れる湯水の温度を大幅に低下できる。
請求項の発明によれば、制御手段は、エア抜き運転時に、開閉弁を開放状態にするので、上水源の給水圧で湯水循環回路のエア抜きが可能となり、エア抜き運転の時間短縮を図ることができる。
本発明の実施例1に係る貯湯暖房装置の貯湯暖房ユニットの概略構成図である。 発電ユニットの概略構成図である。 排熱排出運転時における貯湯暖房装置の貯湯暖房ユニットの概略構成図である。 湯水排出運転時における貯湯暖房装置の貯湯暖房ユニットの概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、本発明の貯湯暖房装置1の全体構成について説明する。
図1,図2に示すように、貯湯暖房装置1は、発電を行なう発電ユニット2と、熱交換後の湯水を貯湯する貯湯タンク41と湯水を循環させる為の湯水循環回路45とを有する貯湯暖房ユニット3とから構成された燃料電池コージェネレーションシステムである。
図2に示すように、発電ユニット2は、貯湯タンク41の湯水を加熱する為の貯湯暖房ユニット3の外部熱源であり、燃料電池発電モジュール4、カソード空気用送風装置5、燃料ガス昇圧用送風装置6、燃料改質空気用送風装置7、排気ガス排出通路8、熱交換器9、水処理装置11、インバータ12等から構成されている。
発電ユニット2は、上記の各種装置が外装ケース13に一体的に収納されて構成され、燃料電池発電モジュール4にて発電された直流電力は、インバータ12を介して交流電力に変換されて外部に出力される。発電ユニット2には、外装ケース13に設置された外気温度を検出可能な外気温度センサ14を含む複数の温度センサが設置されているが、詳細な説明は省略する。
カソード空気用送風装置5は、フィルタ5aを介して外部から空気を発電空気ブロワ5bに取り込み、この取り込まれた空気を、バッファタンク15aと流量センサ15bと逆止弁15cが設置された空気通路15を介して燃料電池発電モジュール4に供給する。
燃料ガス昇圧用送風装置6は、図示外のガス供給源から燃料ガスを電磁弁6aとガスガバナ6bを通して燃料昇圧ブロワ6cに取り込み、この昇圧された燃料ガスを、バッファタンク16aと流量センサ16bと脱硫器16cとが設置されたガス通路16と逆止弁18aが設置された共通通路18を介して燃料電池発電モジュール4に供給する。
燃料改質空気用送風装置7は、フィルタ7aを介して外部から燃料改質用の空気を改質空気ブロワ7bに取り込み、この取り込まれた燃料改質用の空気を、流量センサ17aと電磁弁17bと逆止弁17cとが設置された改質空気通路17と共通通路18を介して燃料電池発電モジュール4に供給する。
次に、燃料電池発電モジュール4について説明する。
図2に示すように、燃料電池発電モジュール4(以下、発電モジュール4という)は、燃料電池セルスタック21、蒸発器22、燃料改質器23、オフガス燃焼室24、熱交換器27等を備え、燃料改質器23によって改質された改質燃料ガス及び酸化剤としての空気を燃料電池セルスタック21で化学反応させることで発電を行うものである。
蒸発器22は、燃料ガスに混合する為の水蒸気を生成して燃料改質器23に供給するものである。蒸発器22には、燃料ガス昇圧用送風装置6によって取り込まれて昇圧された燃料ガス(都市ガスやLPG等)と、燃料改質空気用送風装置7によって取り込まれた燃料改質用の空気とが、共通通路18を介して供給され、水処理装置11から純水通路35を介して純水が供給される。蒸発器22は、供給された純水から水蒸気を生成する。
燃料改質器23は、その内部に白金等の改質触媒を備え、蒸発器22から混合通路25を介して供給される燃料ガスと空気と水蒸気とを混合して反応(所謂、水蒸気改質)させて、水素リッチな改質燃料ガスを生成し、この改質燃料ガスを、改質燃料ガス供給路26を介して燃料電池セルスタック21の燃料極側に供給する。
燃料電池セルスタック21は、複数の燃料電池セルを並べて構成されている。各燃料電池セルは、ジルコニア等の固体電解質と燃料極と酸素極から夫々形成されている。燃料電池セルスタック21の燃料極(アノード)側には、燃料改質器23から改質燃料ガスが供給され、燃料電池セルスタック21の酸素極(カソード)側には、カソード空気用送風装置5から空気通路15と排気ガスにより加熱される熱交換器27とを介して空気が供給され、これらを高温の環境下で電気化学反応させて直流電力を生成する。
オフガス燃焼室24は、燃料電池セルスタック21の発電に伴い生じる残余燃料ガスを燃焼処理する為のものであり、燃料電池セルスタック21の燃料極側及び酸素極側の各排出側と接続されている。このオフガス燃焼室24では、燃料極側から排出された残余燃料ガスを含む反応燃料ガスと、酸素極側から排出された酸素を含む空気とを公知の燃焼触媒を用いて燃焼させることによって高温の排気ガスを生成し、この排気ガスで燃料改質器23や熱交換器9を加熱してから、排気ガス排出通路8を介して外部に排出する。
熱交換器9は、排気ガス排出通路8の途中部に設けられ、湯水循環回路45の一部を構成する熱交換通路部9aを備えている。この熱交換器9において、発電モジュール4から排出される排気ガスを、熱交換通路部9aを流れる湯水との間で熱交換させて、排気ガス中に含まれる水蒸気は冷却され凝縮されて凝縮水となる。
次に、水処理装置11について説明する。
図2に示すように、水処理装置11は、処理タンク31と、純水タンク32と、純水ポンプ33等を備え、熱交換器9にて凝縮された凝縮水を、回収通路34を介して回収し、処理タンク31により不純物を取り除いた水を、純水通路35を介して発電モジュール4の蒸発器22に供給するものである。
処理タンク31は、熱交換器9から回収した凝縮水の不純物を取り除く為のものである。処理タンク31には、凝縮水に含まれる不純物をイオン交換により除去するイオン交換樹脂が設けられている。処理タンク31の上部に回収通路34が接続される。処理タンク31の上部には、オーバーフロー用の排水通路37aが接続されている。この排水通路37aには、中和器38が設置されている。
純水タンク32は、処理タンク31により処理された水を一時的に貯留する為のものである。純水タンク32の上部には、処理タンク31の下部と接続するタンク連結通路36が接続されている。タンク連結通路36の途中部や純水タンク32の上部には、オーバーフロー用の排水通路37b,37cが夫々接続されている。
純水タンク32には、純水タンク32内に貯留された純水の液面を3段階(上位レベルL1、中位レベルL2、下位レベルL3)に応じて検出可能な水位スイッチ39が設けられている。この水位スイッチ39で検出される純水の液面に応じて、純水回収運転モード(排熱回収運転・排熱排出運転・湯水排出運転)が切り換えられる。
純水タンク32の下端部には、純水通路35が接続され、この純水通路35の途中部に純水ポンプ33、流量センサ35a、逆止弁35bが順に設置されている。純水ポンプ33は、純水タンク32内の浄化された水を発電モジュール4の蒸発器22へ供給する為のものである。純水ポンプ33の駆動により、純水通路35を通って純水が蒸発器22に供給される。
次に、貯湯暖房ユニット3について説明する。
図1に示すように、貯湯暖房ユニット3は、給湯、床暖房パネルへの熱の供給や風呂の追い焚き等の機能を有するものであり、貯湯タンク41、補助熱源機42、第1,第2熱交換器43,44、湯水循環回路45、給水回路46、給湯回路47、温水暖房回路48、風呂給湯追焚回路49、熱利用循環回路50、これら回路45〜50を相互に接続する複数のバイパス通路51〜54,57や風呂出湯通路55、出湯通路58等を備え、これらは外装ケース59内に一体的に収納されて構成されている。
貯湯タンク41は、高温の湯水(例えば、80〜90℃)を貯留可能な上下方向に細長い断熱性の密閉タンクであり、貯留された温水の放熱を防ぐ為にタンク周囲は断熱材で覆われている。貯湯タンク41内の複数の貯留層の湯水の温度が複数のタンク湯水温度センサ61a〜61dにより検出される。
補助熱源機42は、バーナー42aや熱交換器42b等を内蔵した公知のガス給湯器で構成され、熱利用循環回路50の湯水の温度が不足する等の特別な場合に限り、湯水を再度加熱するものである。
第1熱交換器43は、温水暖房回路48を流れる暖房水を加熱するものであり、熱利用循環回路50の一部となる熱交換通路部43aと、温水暖房回路48の一部となる熱交換通路部43bとを有している。この第1熱交換器43において、熱利用循環回路50を流れる高温の湯水と温水暖房回路48を流れる暖房水との間で熱交換され、暖房水は加熱され湯水は冷却される。
第2熱交換器44は、風呂給湯追焚回路49を流れる風呂のお湯を加熱するものであり、熱利用循環回路50の一部となる熱交換通路部44aと、風呂給湯追焚回路49の一部となる内部空間44bとを有している。この第2熱交換器44において、熱利用循環回路50を流れる高温の湯水と風呂給湯追焚回路49を流れる風呂のお湯との間で熱交換され、浴槽水は加熱され湯水は冷却される。
次に、湯水循環回路45について説明する。
図1,図2に示すように、湯水循環回路45は、外部熱源である発電ユニット2の熱交換器9と貯湯タンク41との間に湯水を循環させる閉回路であり、上流往き側通路45a、下流往き側通路45b、上流戻り側通路45c、下流戻り側通路45dを有し、貯湯タンク41の下部に上流往き側通路45aの上流端が接続され、貯湯タンク41の上部に下流戻り側通路45dの下流端が接続されている。
上流往き側通路45aと下流往き側通路45bとの間から上流戻り側通路45cと下流戻り側通路45dとの間に接続する第1バイパス通路51が分岐され、この分岐部には、上流往き側通路45aと下流往き側通路45bとの接続又は下流往き側通路45bと第1バイパス通路51との接続を択一的に選択可能な貯湯切換弁62が設置されている。下流往き側通路45bには、湯水を急速に冷却可能なラジエータ63が設置されている。下流往き側通路45bの発電ユニット2側には、排熱回収循環ポンプ64(図2参照)が設置されている。
下流往き側通路45bと上流戻り側通路45cとの間に、発電ユニット2の熱交換器9の熱交換通路部9aが接続されている。湯水循環回路45の下流戻り側通路45dには、後述する補給通路95が分岐する分岐部45eより下流側に、貯湯タンク41側への流れを許容する逆止弁65が設けられている。
湯水循環回路45を循環する湯水の温度は、ラジエータ入口側の循環湯水温度センサ66a、ラジエータ出口側の循環湯水温度センサ66b、熱交換器入口側の循環湯水温度センサ66c、熱交換器出口側の循環湯水温度センサ66d、上流戻り側通路45cの循環湯水温度センサ66eにより検出される。尚、貯湯暖房ユニット3には、タンク湯水温度センサ61a〜61dや循環湯水温度センサ66a〜66e以外にも種々の温度センサが設置されているが、詳細な説明は省略する。
通常の排熱回収運転では、図1に示すように、貯湯切換弁62は上流往き側通路45aと下流往き側通路45bとを接続するように切り換えられ、貯湯タンク41から排熱回収循環ポンプ64を介して湯水が、上流往き側通路45aと下流往き側通路45bを通り、熱交換器9の熱交換通路部9aに送られ加熱され、加熱された湯水は、上流戻り側通路45cと下流戻り側通路45dを通って貯湯タンク41に戻される。
次に、給水回路46について説明する。
給水回路46は、上水源から低温の上水を貯湯タンク41に供給するものであり、上流給水通路46a、中間給水通路46b、下流給水通路46cを有し、上水源に上流給水通路46aの上流端が接続され、貯湯タンク41の下部に下流給水通路46cの下流端が接続されている。上流給水通路46aには減圧弁67が設置され、中間給水通路46bには逆止弁46dが設置されている。中間給水通路46bには、安全弁68aが設置された排水通路68が接続され、この排水通路68の下流端は、排水桝69に延びている。
給水回路46において、中間給水通路46bと下流給水通路46cとの間から熱利用循環回路50に接続する第2バイパス通路52が分岐され、この分岐部には、中間給水通路46bと下流給水通路46cとの接続又は中間給水通路46bと第2バイパス通路52との接続又は第2バイパス通路52と下流給水通路46cとの接続を選択可能な蓄熱切換弁71が設置されている。この第2バイパス通路52により、低温の上水を熱利用循環回路50に供給することができ、また逆に、熱利用循環回路50から湯水を貯湯タンク41に戻すことができる。下流給水通路46cから外部に接続する排水通路72が分岐している。
次に、給湯回路47について説明する。
給湯回路47は、貯湯タンク41内に貯湯された湯水を風呂等の所望の給湯先に供給するものであり、高温の湯水が流れる上流給湯通路47a、水と高温の湯水が混合された混合湯水が流れる下流給湯通路47bを有し、上流給湯通路47aの上流端が貯湯タンク41の上部に接続され、下流給湯通路47bの下流端に給湯栓73が接続されている。上流給湯通路47aと下流給湯通路47bとの間には混合弁74が設置され、この混合弁74に上流給水通路46aから分岐した第3バイパス通路53が接続されている。混合弁74は、出湯温度が指令温度になるように、水と高温の湯水の流量比が制御される。
第3バイパス通路53には、逆止弁53aが設置されている。第3バイパス通路53から混合弁74を介さずに下流給湯通路47bへ直接接続する第4バイパス通路54が分岐され、この第4バイパス通路54には、高温回避電磁弁78が設置されている。この第4バイパス通路54によって、下流給湯通路47bに上水源から低温の上水を直接供給することができる。
下流給湯通路47bには、流量センサ47cが設置され、流量センサ47cの下流側であって下流給湯通路47bの途中部から風呂給湯追焚回路49へ接続する風呂出湯通路55が分岐され、この分岐部には出湯水比例弁75が設置されている。風呂出湯通路55には、流量センサ55a、注湯電磁弁76、逆止弁55bが順に一体的に設置されている。
次に、温水暖房回路48について説明する。
温水暖房回路48は、床暖房パネルや浴室乾燥機等に供給される暖房水を循環させる回路であり、膨張タンク80、暖房往き側共通通路48a、暖房往き側高温通路48b、暖房往き側低温通路48c、暖房戻り側通路48dを有している。
膨張タンク80は、貯湯タンク41の蓄熱を介して加熱される暖房水を貯留可能なものであり、加熱による暖房水の体積膨張分を許容可能なものである。膨張タンク80には、暖房水の液面の下限レベルLと上限レベルHを検出可能な1対の水位センサ80a,80bが夫々設置され、水位センサ80aが暖房水の不足を検出した場合、開閉弁96を開弁状態とすることで、膨張タンク80に補給通路95を介して高温の湯水を暖房水として補充可能である。さらに、膨張タンク80には、排水通路81が接続され、この排水通路81から排水される暖房水は、ホッパー81aを介して排水桝69に排水される。
暖房往き側共通通路48aには、暖房循環ポンプ82が設置されている。暖房往き側高温通路48bには、第1熱交換器43の熱交換通路部43bが介装されている。暖房往き側高温通路48bから暖房往き側低温通路48cに接続する第5バイパス通路57が分岐され、この第5バイパス通路57には、逆止弁57aが設置されている。暖房往き側低温通路48cには流量制御弁83が設置されている。尚、暖房往き側高温通路48bは、浴室乾燥機等に高温の暖房水を供給するものであり、暖房往き側低温通路48cは、床暖房パネル等に低温の暖房水を供給するものである。
膨張タンク80から暖房循環ポンプ82を介して暖房水が、暖房往き側共通通路48aと暖房往き側高温通路48bとを通り、熱交換通路部43bに送られ加熱され、加熱された暖房水は、暖房往き側高温通路48bから浴室乾燥機等に送り出される一方、暖房往き側低温通路48cからは、暖房水が加熱されることなく床暖房パネル等に送り出される。送り出された暖房水は、暖房戻り側通路48dを通って膨張タンク80に戻される。
次に、風呂給湯追焚回路49について説明する。
風呂給湯追焚回路49は、風呂のお湯を追い焚きする回路であり、風呂往き側通路49a、風呂戻り側通路49bを有している。風呂往き側通路49aと風呂戻り側通路49bとの間には、第2熱交換器44の内部空間44bが接続され、風呂戻り側通路49bには、風呂水流スイッチ84や風呂循環ポンプ85等が設置されている。
風呂から風呂循環ポンプ85を介してお湯が、風呂戻り側通路49bを通り、内部空間44bに送られ加熱され、加熱されたお湯は、風呂往き側通路49aから風呂へ送り出される。必要に応じて、給湯回路47から分岐した風呂出湯通路55を介して、風呂戻り側通路49bに湯水を補充することができる。
次に、熱利用循環回路50について説明する。
熱利用循環回路50は、貯湯タンク41の高温の湯水を循環させて温水暖房回路48や風呂給湯追焚回路49との間で熱交換を行う閉回路であり、湯水供給通路50a、補助熱源往き側通路50b、熱交換往き側通路50c、湯水戻り側通路50dを有し、湯水供給通路50aの上流端が貯湯タンク41の上部に接続されている。
湯水供給通路50aの下流端と補助熱源往き側通路50bの上流端と湯水戻り側通路50dの下流端との合流部には三方弁86が設置され、この三方弁86は、湯水供給通路50aと補助熱源往き側通路50bとの間の接続・遮断及び補助熱源往き側通路50bと湯水戻り側通路50dとの間を接続・遮断を択一的に切換可能なものである。湯水供給通路50aには逆止弁50eが設置され、補助熱源往き側通路50bには熱利用循環ポンプ87と流量センサ88が設置されている。補助熱源往き側通路50bには、安全弁89aが設置された排水通路89が接続されている。
補助熱源往き側通路50bと熱交換往き側通路50cとの間に、補助熱源機42の熱交換器42bが接続されている。熱交換往き側通路50cの下流側部分の1対の分岐通路と湯水戻り側通路50dの上流側部分の1対の分岐通路との間に、第1,第2熱交換器43,44の熱交換通路部43a,44aが夫々接続されている。湯水戻り側通路50dの1対の分岐通路に暖房熱交出口電磁弁91と風呂熱交出口電磁弁92が夫々設置されている。湯水戻り側通路50dには流量センサ93が設置されている。
熱交換往き側通路50cから給湯回路47に接続する出湯通路58が分岐され、出湯通路58には、タンク水比例弁94が設置されている。この出湯通路58によって、貯湯タンク41内で温度が低下した湯水や、給水回路46から第2バイパス通路52を介して導入された低温の上水を補助熱源機42で加熱し、高温の湯水として給湯回路47に供給することができる。
貯湯タンク41から熱利用循環ポンプ87を介して高温の湯水が、湯水供給通路50aから補助熱源往き側通路50bを通り、補助熱源機42の熱交換器42bに送られ必要に応じて再加熱され、補助熱源機42を通った湯水は、熱交換往き側通路50cを通って第1,第2熱交換器43,44に送られ、この第1,第2熱交換器43,44で熱交換された湯水は、湯水戻り側通路50dと第2バイパス通路52と下流給水通路46cとを通って貯湯タンク41の下部に戻される。
尚、貯湯暖房ユニット3には、複数の水抜き栓が設置されているが、詳細な説明は省略する。
次に、湯水循環回路45と温水暖房回路48とを接続する本願特有の補給通路95について説明する。
図1に示すように、補給通路95は、暖房水を膨張タンク80に供給する為のものであり、上流端が湯水循環回路45の下流戻り側通路45dに分岐接続され、下流端が温水暖房回路48の膨張タンク80の上端部に接続されて構成されている。この補給通路95には、制御ユニット97により制御される開閉弁(暖房補給水電磁弁)96が設置されている。つまり、湯水循環回路45を流れる湯水を、必要に応じて膨張タンク80に供給することができる。
この補給通路95を設ける構成によれば、湯水循環回路45の下流戻り側通路45dを流れる高温の湯水を排水したい場合、又は、膨張タンク80へ暖房水を補給したい場合、開閉弁96を開弁状態にすることで、補給通路95を介して高温の湯水を温水暖房回路48の膨張タンク80へ確実に排水又は供給することができ、故に、従来からある暖房水補給用の補給通路95や開閉弁96を、湯水循環回路45からの湯水の排水の為に共有化することで、新たに専用の排水通路や排水用開閉弁を設置する必要がなくなり、コストを低減できる。
さらに、湯水循環回路45の下流戻り側通路45dにおいて、補給通路95が分岐する分岐部45eより下流側に逆止弁65を設けたので、貯湯タンク41内の上部高温側の湯水は補給通路95へ流れず、貯湯タンク41内の湯水が動かず安定状態を維持し、故に、貯湯タンク41の下部を介して低温の上水を湯水循環回路45の上流往き側通路45aに確実に供給でき、湯水循環回路95を流れる湯水の温度を大幅に低下できる。
次に、制御ユニット97について説明する。
貯湯暖房装置1は、制御ユニット97(制御手段に相当する)によって制御されている。各種の温度センサ、各種の流量センサ、水位スイッチ39や水位センサ80a,80bの信号が制御ユニット97に送信され、この制御ユニット97により、発電ユニット2と貯湯暖房ユニット3の動作、各種弁部材の切り換え、各種ポンプの作動・停止、各種開閉弁の開閉状態の切り換え等を制御し、各種運転(排熱回収運転、追い焚き運転、暖房運転、給湯運転等)を実行する。
次に、本発明の貯湯暖房装置1の作用及び効果について説明する。
この貯湯暖房装置1は、発電ユニット2の純水タンク32内の純水の貯留状態と、貯湯タンク41内の湯水の貯湯状態等に応じて、図1に示す通常の排熱回収運転と、図3に示す排熱排出運転と、図4に示す湯水排出運転の3つの純水回収運転モードを有する。
図1に示すように、通常の排熱回収運転においては、制御ユニット97は、貯湯切換弁62を貯湯タンク41側に設定し、開閉弁96を閉弁状態に制御する。排熱回収循環ポンプ64の駆動により、貯湯タンク41の下端部から上流往き側通路45aと下流往き側通路45bとを経て熱交換通路部9aに流入した湯水は、オフガス燃焼室24から排出された排気ガスと熱交換し、この湯水を暖め、加熱された湯水が上流戻り側通路45cと下流戻り側通路45dを通って貯湯タンク41に貯留され、この運転を繰り返すことで貯湯タンク41に高温の湯水が貯留される。
一方、発電ユニット2においては、熱交換器9で排気ガスに含まれる水蒸気が冷却されて凝縮水を発生し、この凝縮水は、回収通路34を介して処理タンク31に送られ、処理タンク31内で凝縮水の不純物を除去し、この浄化された水を純水タンク32に送り一時的に貯留する。その後、この純水タンク32に貯留された水は、純水ポンプ33によって発電モジュール4の蒸発器22に送られ、改質用の水として再利用される。
しかし、貯湯タンク41から上流往き側通路45aと下流往き側通路45bとを介して熱交換器9へ流れる湯水の温度は、貯湯タンク41の蓄熱状況により上昇し、やがて、貯湯タンク41が満蓄状態となり、湯水循環回路45を循環する湯水が熱交換器9における露点近傍の温度に達する。すると、排気ガスの温度低下が小さくなり、熱交換器9で発生する凝縮水の量が低減して十分な量の凝縮水を回収できなくなり、改質用の水の供給が不足する。
この場合、貯湯タンク41の複数のタンク湯水温度センサ61a〜61dが満蓄状態を検知し、又は、上流往き側通路45aの湯水の温度が循環湯水温度センサ66aにより所定の温度以上(例えば80℃度以上)であることを検知し、純水タンク32の水位スイッチ39が低下した水の液面(中位レベルL2)を検知した場合に、これら検知信号に基づいて運転モードを、以下に説明する排熱排出運転に切り換える。尚、満畜状態とは、貯湯タンク41内が、例えば80℃度の高温の湯水で満たされた状態である。
図3に示すように、排熱排出運転においては、制御ユニット97は、貯湯切換弁62をバイパス側に設定し、開閉弁96を閉弁状態にし、ラジエータ63を起動すると共に排熱回収循環ポンプ64の回転数を増大する。これにより、下流往き側通路45bと上流戻り側通路45cと第1バイパス通路51とからなる閉回路が構成され、排熱回収循環ポンプ64の駆動により、下流往き側通路45bを流れてラジエータ63で冷却され熱交換通路部9aに流入した湯水は、オフガス燃焼室24から排出された排気ガスと熱交換し、この湯水を暖め、加熱された湯水が上流戻り側通路45cを通って第1バイパス通路51を流れ、再びラジエータ63で冷却され、この運転を繰り返すことで、湯水を強制的に冷却しながら、排気ガス中の水蒸気から凝縮水を回収する。
しかし、上記のように強制的に湯水を冷却しながら純水を回収する排熱排出運転を実行し且つ一定時間経過しても、夏場等の外気温度が高く、ラジエータ63を作動させても、下流往き側通路45bを流れる湯水を効率的に冷却できず、純水タンク32の水位の回復が見込まれない場合がある。この場合は、純水回収運転モードを、排熱排出運転から以下に説明する湯水排出運転に切り換える。
図4に示すように、湯水排出運転においては、制御ユニット97は、貯湯切換弁62を貯湯タンク41側に設定し、開閉弁96を開弁状態にし、外気温度に応じてラジエータ63の停止・駆動を選択する。上記のように貯湯タンク41内(又は上流往き側通路45a内)の湯水の温度が所定の設定温度以上(80度以上)且つ純水タンク32内の水が所定の設定水位(中位レベルL2)に低下時には、開閉弁96を介して貯湯タンク41への湯水の循環を膨張タンク80への排水に切り換え、給水回路46から低温の上水を貯湯タンク41へ導入する。
次に、貯湯タンク41の下部と上流往き側通路45aと下流往き側通路部45bとを経て熱交換通路部9aに流入した低温の上水は、オフガス燃焼室24から排出された排気ガスに含まれる水蒸気と熱交換し、この上水を暖め、加熱された上水が上流戻り側通路45cと下流戻り側通路45dと補給通路95とを通って膨張タンク80に排出され、膨張タンク80が満杯の場合は、排水通路81を介して外部に排水される。
一方、発電ユニット2においては、低温の上水が導入されることで、熱交換器9の冷却能力が増すので、排熱排出運転の場合と比較して多めの凝縮水が発生し、この凝縮水を、回収通路34を介して処理タンク31に送られ、処理タンク31内で処理した後に純水タンク32に貯留する。
このように、満蓄状態となった貯湯タンク41内の湯水に代えて低温の上水を熱交換に利用する事で、水蒸気との間の熱交換を促進し、十分な量の凝縮水を回収することができ、改質用の水不足による発電運転停止を回避することができる。その後、純水タンク32の水位が設定水位以上(上位レベルL1)に回復した場合、上水源からの上水の導入を停止して、通常の排熱回収運転に切り換えても良い。
このように、貯湯タンク41が満蓄状態になった場合や湯水循環回路45の往き側通路(上流往き側通路45a)の湯水の温度が所定の温度以上になった場合に、つまり、通常の排熱回収運転によって凝縮水を十分に回収できなくなった場合、開閉弁96を開放状態にするので、貯湯タンク41内の上部高温側の湯水を排水せずに維持したまま、湯水循環回路45内の高温の湯水を、補給通路95を介して膨張タンク80に排水することができる。このため、新たに低温の上水を湯水循環回路45に導入可能となるので、湯水循環回路45に高価で大型なラジエータ63を設ける必要がなくなり、製作コストや運転コストを低減することができる。
また、貯湯タンク41が満蓄状態となっても、新たに低温の上水を貯湯タンク41の下部を介して湯水循環回路45に導入可能となるので、排気ガスから十分な量の凝縮水を回収することができる。さらに、純水回収運転モードにおいて、排熱排出運転を省略して、排熱回収運転から直接湯水排出運転に切り換える場合は、ラジエータ63を省略することもできる。
次に、実施例1の貯湯暖房装置1を部分的に変更した実施例2について説明する。尚、実施例1では、純水回収運転に関して説明したが、実施例2では、エア抜き運転に関して説明する。
本実施例では、補給通路95を使用して湯水循環回路45のエア抜きについて説明し、貯湯タンク41、給湯回路47、風呂給湯追焚回路49、熱利用循環回路50等のエア抜きについての説明は省略する。また、エア抜き運転時に上水源から供給される水の流れは、実施例1の図4に示すものと略同様の流れとなるので、図4に基づいて説明する。
先ず、制御ユニット97により、運転初期又はタンク排水後のエア抜き運転時に、開閉弁96を開放状態に設定する。この状態で、上水源から低温の上水が給水回路46に供給されると、給水圧によって貯湯タンク41の下部を経て湯水循環回路45の上流往き側通路45aと下流往き側通路45bとを通り熱交換通路部9aに流入し、上流戻り側通路45cと下流戻り側通路45dを流れる。下流戻り側通路45dの貯湯タンク41側には逆止弁65が設けられているので、貯湯タンク41の上部から下流戻り側通路45dに水は流入しないので、下流戻り側通路45dを流れる水は、他のエア抜き用の水に干渉されずに補給通路95を通って膨張タンク80に流れるので、湯水循環回路45のエア抜きを迅速に行うことができる。
さらに、膨張タンク80に流入した水は、暖房循環ポンプ82の駆動によって膨張タンク80から暖房往き側共通通路48aや暖房戻り側通路48dを流れるので、温水暖房回路48のエア抜きも行うことができる。膨張タンク80が満杯状態となると、水は排水通路81を介して外部に排水される。つまり、湯水循環回路45と共に温水暖房回路48のエア抜きも同時に行うことができる。
このように、制御ユニット97は、エア抜き運転時に、開閉弁96を開放状態にするので、湯水循環回路45の排熱回収循環ポンプ64を駆動せずとも、上水源の給水圧で湯水循環回路45のエア抜きが可能となり、エア抜き運転の時間短縮を図ることができる。
次に、前記実施例1,2を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例2において、外部熱源として、燃料電池式の発電ユニット2について説明したが、これに限定する必要はなく、ヒートポンプ式加熱装置、ガスエンジン等を採用しても良いし、これら以外にも種々の公知なものを採用可能である。
[2]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 貯湯暖房装置
2 発電ユニット
3 貯湯暖房ユニット
41 貯湯タンク
45 湯水循環回路
48 温水暖房回路
80 膨張タンク
95 補給通路
96 開閉弁
97 制御ユニット(制御手段)

Claims (3)

  1. 貯湯タンクと、この貯湯タンクの湯水を加熱する為の外部熱源と、前記外部熱源と前記貯湯タンクとの間に湯水を循環させる湯水循環回路と、少なくとも前記貯湯タンクの蓄熱を介して加熱される暖房水を貯留可能な膨張タンクを有する温水暖房回路とを備えた貯湯暖房装置において、
    前記膨張タンクに下流端が接続され且つ前記膨張タンクに前記暖房水を供給する為の補給通路と、この補給通路に設けられた開閉弁と、この開閉弁の開閉状態を切り換える制御手段とを備え、
    前記補給通路の上流端が前記湯水循環回路の戻り側通路に分岐接続され、前記湯水循環回路を流れる湯水を前記補給通路を介して前記膨張タンクに供給可能に構成され、
    前記制御手段は、前記湯水循環回路の往き側通路の湯水の温度が所定の温度以上になった場合に、前記開閉弁を開放状態にすることを特徴とする貯湯暖房装置。
  2. 前記湯水循環回路の戻り側通路において、前記補給通路が分岐する分岐部より下流側に逆止弁が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯暖房装置。
  3. 前記制御手段は、エア抜き運転時に、前記開閉弁を開放状態にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯暖房装置。
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