JP2020167012A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐久性が低下することを抑制することができる燃料電池装置を提供する。【解決手段】本開示の燃料電池装置は、蓄熱タンク3へ外部からの水を供給する給水元と蓄熱タンク3とを繋ぐ給水流路Sと、給水流路Sに設けられた熱媒体給水弁Vsと、給水流路Sにおける熱媒体給水弁Vsと、給水元との間に接続された分岐排水流路Dsとを、備える。制御装置30は、燃料電池装置の水抜きモードが開始された後、蓄熱タンク3の水位に関する異常を検知した場合には異常を報知し、検知しない場合に熱媒体給水弁Vsを開く。【選択図】図1

Description

本開示は、燃料電池装置に関する。
水素含有ガスである燃料ガスと、酸素含有ガスである空気とを用いて発電を行なう、固体酸化物形の燃料電池(SOFC)が知られている。このような燃料電池を含む燃料電池装置では、発電で発生した排熱を利用して給湯を行うことでエネルギーを効率よく利用している。燃料電池装置は、給湯のために、水などの熱媒体が流れる配管を備えている。燃料電池装置が停止している期間に、例えば、周辺環境が低温となった場合に、配管内に残留した熱媒体が凍結するおそれがある。熱媒体の凍結は、流路の損傷を引き起こし、燃料電池装置の耐久性を低下させる。
特許文献1記載の熱回収システムでは、凍結防止を目的として、貯湯タンクを含む熱回収経路内の水を排出するために、密閉された貯湯タンク内に水を供給して空気を圧縮した後、熱回収経路を大気開放して、経路内の水を空気圧で強制的に排出している。
特開2008−202887号公報
特許文献1の熱回収システムでは、貯湯タンク(蓄熱タンク)に水を供給する流路内の水を、凍結防止のために排出することは考慮されていない。それゆえ、残留した水の凍結により、流路が破損するおそれや、耐久性が低下するおそれがあった。
本開示の燃料電池装置は、燃料ガスと酸素含有ガスを用いて発電を行うセルを含む燃料電池モジュールと、
前記燃料電池モジュールの排熱と熱交換を行う熱媒体を貯留する蓄熱タンクと、
前記蓄熱タンクへ外部からの水を供給する給水元と前記蓄熱タンクとを繋ぐ給水流路と、
前記給水流路に設けられた熱媒体給水弁と、
前記給水流路における前記熱媒体給水弁と、前記給水元との間に接続された排水流路と、
前記蓄熱タンクの水位を検知する水位センサと、
燃料電池装置の運転を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、燃料電池装置の水抜きモードが開始された後、前記蓄熱タンクの水位に関する異常を検知した場合には異常を報知し、検知しない場合に前記熱媒体給水弁を開く。
本開示の燃料電池装置によれば、水抜きモードにおいて、給水流路内の水の残留量を減少させることができ、水の凍結による流路の損傷などを減少させて、耐久性の低下を抑制することができる。
実施形態の燃料電池装置の概略構成を示す図である。 外装ケース内の燃料電池装置の構成を示す斜視図である。 蓄熱タンクの給排水流路を示す模式図である。 水抜き制御を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて本開示の実施形態に係る燃料電池装置について説明する。図1は、実施形態の燃料電池装置の概略構成を示す図であり、図2は、外装ケース内の燃料電池装置の構成を示す斜視図である。図3は、蓄熱タンクの給排水流路を示す模式図である。図4は、水抜き制御を示すフローチャートである。
実施形態の燃料電池装置100は、燃料ガスと空気とで発電を行なう燃料電池モジュール1と、蓄熱タンク3と、蓄熱タンク3に水を供給する給水流路Sと、給水流路Sに設けられた熱媒体給水弁Vsと、給水流路Sから分岐する分岐排水流路Dsと、蓄熱タンク3の水位のうち低水位を検知する低水位センサLS1と、制御装置30と、を備える。燃料電池装置100は、複数種類の動作モードを適宜切り替えて動作することが可能に構成されている。本実施形態の動作モードには、少なくとも発電を行う運転モードと発電を停止する停止モードと、凍結防止を目的として、蓄熱タンク3内の熱媒体である水および蓄熱タンク3の給排水流路内の水を装置外に排出するための水抜きモードが含まれる。運転モードには、さらに定格運転モードおよび部分負荷運転モードなどが含まれていてもよい。
図1中に符号HC1で示すように、第1熱交換器2、蓄熱タンク3、冷却器5、熱媒ポンプP2およびこれらを繋ぐ循環流路等を有する排熱回収システムである第1の熱循環系(ヒートサイクル)を備える。図1中に符号HC2で示すように、第2熱交換器4(上水熱交換器ともいう)と、前述の蓄熱タンク3から熱媒を循環させる循環ポンプP3およびこれらを繋ぐ流路配管等を有する排熱回収システムである第2の熱循環系を備える。前述の蓄熱タンク3に貯留された高温の熱媒を用いて、外部から供給流路Kinを介して供給された水道水等の水を第2熱交換器4で加温し、加温された水を外部の給湯器等の再加熱装置に向けて送給流路Koutを介して送給する。
燃料電池モジュール1は、収納容器10に収容された燃料電池11と改質器12とを含む。燃料電池11は、燃料ガスと空気とで発電を行なうものであればよく、例えば、複数の燃料電池セルが配列されてなるセルスタック構造であってもよい。セルスタック構造の燃料電池11は、各燃料電池セルの下端を、ガラスシール材等の絶縁性接合材によってマニホールドに固定して構成されている。また燃料電池11の発電に必要な燃料ガスおよび空気は、燃料電池セルの下端側より供給される。燃料電池11は、内部をガスが長手方向に沿って流通するガス流路を有する柱状の燃料電池セルを立設させた状態で配列し、隣接する燃料電池セル間に集電部材を介して電気的に直列に接続して構成されている。燃料電池セルとして、各種燃料電池セルが知られているが、部分負荷運転モードを運転モードとして含む場合は、固体酸化物形燃料電池セルを用いてもよい。
給水流路Sは、蓄熱タンク3へ外部からの水を給水する給水元と蓄熱タンク3とを繋ぐ流路配管を含む。燃料電池装置100の運転開始時には、第1の熱循環系を循環させるために、給水流路Sを用いて、給水元から熱媒体としての水を蓄熱タンク3に給水する。給水元は、例えば、上水道であってもよい。給水流路Sは、蓄熱タンク3の上部に接続されており、例えば、天板部分に接続されている。給水流路Sの給水元側端部には、上水弁V1が設けられている。この上水弁V1を開くと、給水元の上水道から給水流路Sに水道水が供給され、上水弁V1を閉じると、水道水の供給が停止される。本実施形態において、上水弁V1の開閉は手作業で行うものであり、運転中は、上水弁V1は開いている。
給水流路Sの、蓄熱タンク3と上水弁V1との間には、熱媒体給水弁Vsが設けられている。上水弁V1が開いた状態で、熱媒体給水弁Vsを開くと、給水流路Sを流過した水道水が蓄熱タンク3に供給される。熱媒体給水弁Vsを閉じると、熱媒体給水弁Vsで水道水の流過が停止する。熱媒体給水弁Vsは、例えば電磁弁などで構成されており、制御装置30から出力された電気信号に応じて開閉される。運転中、水道水を蓄熱タンク3へ供給する必要が無い場合は、熱媒体給水弁Vsは、閉じるように制御されている。熱媒体給水弁Vsは、例えば、給水流路Sの蓄熱タンク3への接続位置より下方であって、給水元(上水弁V1)より上方に位置している。
給水流路Sには、熱媒体給水弁Vsと上水弁V1との間に、給水流路Sから分岐する排水流路である分岐排水流路Dsが接続されている。分岐排水流路Dsには、分岐排水弁V2が設けられている。分岐排水弁V2を開くと、給水流路Sを流過する水のうち、分岐排水流路Dsに流れ込んだ水が外部に排水される。分岐排水弁V2を閉じると、分岐排水流路Ds内の水は排水されない。本実施形態において、分岐排水弁V2の開閉は手作業で行うものであり、運転中は、分岐排水弁V2は閉じている。
給水流路Sにおいて、熱媒体給水弁Vsと上水弁V1との間に、給水流路Sから分岐して後述する改質水タンク6とつながる分岐流路を設けてもよい。この場合、分岐流路にも弁を設けることで、改質水タンク6への水の供給を調整することができる。また改質水タンク6の位置や、改質水タンク6からの排水の位置を調整することで、分岐流路の水抜きが容易に可能となる。
蓄熱タンク3の下部には、タンク排水流路Dが接続されている。タンク排水流路Dの、蓄熱タンク3と反対側の端部には、タンク排水弁V3が設けられている。タンク排水弁V3を開くと、蓄熱タンク3内に貯留された熱媒体(水)がタンク排水流路Dを介して外部に排水される。タンク排水弁V3を閉じると、タンク排水流路Dからの排水が停止する。本実施形態において、タンク排水弁V3の開閉は手作業で行うものであり、運転中は、タンク排水弁V3は閉じている。
蓄熱タンク3には、タンク内の熱媒体の貯留量を監視するための水位センサが設けられている。水位センサは、燃料電池装置の運転に必要な最低限の水量を示す、比較的低い水位を検知する低水位センサLS1と、蓄熱タンク3の満水位を示す、比較的高い水位を検知する高水位センサLS2と、を含む。
燃料電池11で発電した結果、燃料電池モジュール1から排出される排ガスは、第1熱交換器2で、第1熱交換器2内を流れる水等の熱媒または冷媒との間で熱交換される。この際、排ガスに含まれる水分が結露して凝縮水が生じる。生じた凝縮水は、凝縮水流路Cを経由して回収され、改質水タンク6に貯留される
水分が取り除かれた排ガスは、排ガス流路Eを介して、燃料電池装置の外に排気される。また、改質水タンク6に貯水された改質水は、改質水流路Rおよび改質水ポンプP1を介して、燃料電池モジュール1内の改質器12に供給され、原燃料ガスの水蒸気改質に利用される。
燃料電池モジュール1での発電に用いられる空気は、ブロアB2と空気流路である配管Fとを含む空気供給装置13によって燃料電池11に導入される。原燃料ガスは、燃料ガスポンプB1と原燃料ガス流路である配管Gとを介して、改質水流路Rを経由した改質水とともに、改質器12に導入される。
燃料電池装置100は、発電および給湯などを行う場合に必要となる各種の構成をさらに備えていてもよい。上記に示した各構成は、一例であって、後述の水抜き制御に必要な構成以外は、任意の構成である。
燃料電池装置100は、前述の燃料電池モジュール1等の他、その発電運転を補助する補機として、パワーコンディショナ20、制御装置30、表示装置や操作パネルを含む操作基板40等を備える。そして、燃料電池装置100は、例えば、図2に示すような、各フレーム51と各外装パネル52とからなるケース50の中に配設されている。
そして、燃料電池装置100は、以下に詳細に述べるように、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサおよび記憶装置等を含む制御装置30を備える。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路として、または、複数の通信可能に接続された集積回路および/もしくはディスクリート回路として、実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術にしたがって実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、たとえば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続または処理を実行するように構成された、1以上の回路またはユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続きまたは処理を実行するように構成された、ファームウェア、たとえばディスクリートロジックコンポーネントであってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号処理部、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、これらのデバイスもしくは構成の任意の組み合わせ、または、他の既知のデバイスおよび構成の組み合わせ、を含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
制御装置30は、記憶装置および表示装置(ともに図示省略)と、燃料電池装置100を構成する各種構成部品および各種センサと接続され、これらの各機能部をはじめとして、燃料電池装置100の全体を制御および管理する。制御装置30は、それに付属する記憶装置に記憶されているプログラムを取得して、このプログラムを実行することにより、燃料電池装置100の各部にかかる、種々の機能を実現する。
制御装置30から、他の機能部または装置に制御信号または各種の情報などを送信する場合、制御装置30と他の機能部とは、有線または無線により接続されていればよい。制御装置30が行う本実施形態に特徴的な制御については、後記で説明する。なお、本実施形態において、制御装置30は特に、燃料電池装置に繋がる外部装置の指示、指令や、先に述べた各種センサの指示や計測値にもとづいて、燃料ガスポンプB1等の各種補機を制御する。図では、制御装置30と、燃料電池を構成する各装置および各センサとを結ぶ接続線の図示を、省略している場合がある。
図示しない記憶装置は、プログラムおよびデータを記憶できる。記憶装置は、処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用してもよい。記憶装置は、記録媒体を含む。記録媒体は、半導体記憶媒体、および磁気記憶媒体等の任意の非一時的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。また、記憶装置は、複数の種類の記憶媒体を含んでいてもよい。記憶装置は、メモリカード、光ディスク、または光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶の読み取り装置との組合せを含んでいてもよい。記憶装置は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでいてもよい。
なお、燃料電池装置の制御装置30および記憶装置は、燃料電池装置100の外部に有する構成として実現することもできる。さらに、本開示に係る制御装置30における特徴的な制御工程を含む制御方法として実現したり、上記工程をコンピュータに実行させるための制御プログラムとして実現したりすることも可能である。
燃料電池装置100は、停止モードを実行して発電を停止させた後に、水抜きモードが実行可能である。水抜きモードはメンテナンス作業員が操作基板40にて実行を指示する。なお、ユーザによる水抜きが許容される場合は、ユーザ宅に設けられており燃料電池装置と通信を行うリモコン(図示せず)にて水抜きを実行してもよい。
メンテナンス作業者は水抜きモードを指示後、手作業により、上水弁V1を閉じ、分岐排水弁V2を開き、タンク排水弁V3を開く。また、制御装置30は蓄熱タンク3の水位に基づいて熱媒体給水弁Vsの制御を行う。なお、本実施形態において熱媒体給水弁Vsは、給水流路Sの蓄熱タンク3への接続位置より下方であって、上水弁V1より上方に位置している。
蓄熱タンク3内の水は、タンク排水流路Dを介してタンク排水弁V3から排水される。また、給水流路Sのうち、熱媒体給水弁Vsと上水弁V1との間の水は、分岐排水流路Dsを介して分岐排水弁V2から排水されるが、蓄熱タンク3と熱媒体給水弁Vsとの間の水は、熱媒体給水弁Vsが閉じており、分岐排水弁V2から排水されない。
そこで、制御装置30は、燃料電池装置の水抜きモードが開始された後、蓄熱タンク3の水位に関する異常を検知した場合には異常を報知し、検知しない場合に熱媒体給水弁Vsを開く。手作業による弁の開閉作業を誤った場合には、正常に水抜きが進行せずに、蓄熱タンク3において、水位に関する異常が検知されるので、これを報知する。異常が検知されなかった場合には、正常に水抜きが進行しているので、熱媒体給水弁Vsを開くことにより、給水流路Sに残留する水を分岐排水弁V2から排水することができる。これにより、水抜きモードにおいて、給水流路S内の水の残留量を減少させることができ、凍結による流路配管の損傷などを低減することができる。
図4は、水抜き制御を示すフローチャートである。フローチャートでは、「ステップ」を「S」と略称するとともに、チャート内においては、判断制御における「正」(コンピュータフラグ=1)を[Yes]で、「否」(コンピュータフラグ=0ゼロ)を[No]で表している。
燃料電池装置100は、停止モードを実行して発電を停止させた後、さらにメンテナンス作業員が水抜きモードの実行を指示することで水抜き制御がスタートする。ユーザによる水抜きが許容される場合は、ユーザのリモコン操作に応じて水抜きモードを実行してもよい。水抜きモードを指示後、メンテナンス作業者は手作業により、上水弁V1を閉じ、分岐排水弁V2を開き、タンク排水弁V3を開く。本実施形態の水抜き制御がスタートすると、制御装置30は、蓄熱タンク3内の水位の監視を開始する。なお、以降の説明において、異常判定の時間や使用する水位センサ、弁の種類や動作時間は蓄熱タンク3の大きさに応じて適宜設定することができる。
〔S1〕において、蓄熱タンク3の低水位センサLS1が水位を検知したかどうかを判断する。低水位センサLS1が水位を検知した[Yes]場合、〔S2〕において、水抜き指示から第一所定時間T1が経過していたかどうかを判断する。T1が経過していた[Yes]場合、制御装置30は、〔S2〕において、エラーを報知して、制御を終了する。ここで、第一所定時間T1が経過しても低水位センサLS1が水位を検知する場合、タンク排水弁V3を開く作業が行われず、タンク排水弁V3が閉じたままで、蓄熱タンク3から排水されていないことが想定される。この場合、エラー報知によってメンテナンス作業者が、タンク排水弁V3を開いて、再び操作基板40より水抜き制御を実行すればよい。水抜き指示から第一所定時間T1が経過していない[No]場合、〔S1〕に戻って水位の監視を行う。第一所定時間T1は、任意の時間を設定できるが、例えば、15分間である。
低水位センサLS1が水位を検知しない[No]場合、〔S4〕において、低水位センサLS1が連続して水位を検知しない継続時間が第二所定時間T2以上であるかどうかを判断する。継続時間がT2以上である[Yes]場合、制御装置30は、〔S5〕において、弁を開くように指示する電気信号を熱媒体給水弁Vsに送信し、〔S6〕において、熱媒体給水弁Vsを開いてから第三所定時間T3が経過したかどうかを判断する。ここで、熱媒体給水弁Vsを開くことにより、蓄熱タンク3と熱媒体給水弁Vsとの間の水は分岐排水弁V2から排水される。
〔S4〕において、継続時間がT2未満である[No]場合、〔S1〕に戻って水位の監視を行う。第二所定時間T2は、第一所定時間T1以下の長さである任意の時間を設定できるが、例えば、15分間である。第三所定時間T3も、任意の時間を設定できるが、例えば、30秒間である。
熱媒体給水弁Vsを開いてからT3が経過していない[No]場合、〔S7〕において、蓄熱タンク3の低水位センサLS1が水位を検知したかどうかを判断する。低水位センサLS1が水位を検知した[Yes]場合、〔S8〕において、制御装置30は、弁を閉じるように指示する電気信号を熱媒体給水弁Vsに送信し、〔S9〕において、エラーを報知して、制御を終了する。ここで、熱媒体給水弁Vsを開いてから第三所定時間T3が経過する前に低水位センサLS1が水位を検知する場合、上水弁V1を閉じる作業が行われずに、熱媒体給水弁Vsが開いたために、給水流路Sから蓄熱タンク3に水道水が供給されたことが想定される。この場合、エラー報知によってメンテナンス作業者が、上水弁V1を閉じて、再び操作基板40より水抜き制御を実行すればよい。低水位センサLS1が水位を検知していない[No]場合、〔S6〕に戻って水位の監視を行う。
なお、第二所定時間T2を第一所定時間T1よりも短い時間に設定することで、水抜きに要する時間を短縮することができる。ただし、本実施形態のように手作業で弁の操作を行う場合は、第二所定時間T2に弁の操作時間を考慮する必要がある。メンテナンス作業員は水抜きモードを指示後に弁の操作を行うため、第二所定時間T2に弁の操作時間が考慮されていない場合、上水弁V1を閉じる前に熱媒体給水弁Vsが開いてしまい、蓄熱タンク3に水が流入してしまうからである。
熱媒体給水弁Vsを開いてから第三所定時間T3が経過した[Yes]場合、水抜き制御を終了する。これにより、給水流路Sに残留する水を分岐排水弁V2から排水することができる。
また、熱媒体給水弁Vsは開いている状態を維持しているため、たとえば、水抜きモード指示時に止水弁V1が完全に閉じておらず、わずかに水が蓄熱タンク3へ流過している場合は、経時とともに蓄熱タンク3の水位が上昇する。よって、水抜き制御終了後でも蓄熱タンク3に水位上昇がみられた場合にはエラーを報知して再度水抜きモードの実行を促すことにより、水抜きを確実に完了することができる。
なお、本実施形態では分岐排水弁V2、タンク排水弁V3が手動で開閉される弁である場合を説明したが、制御装置30から出力された電気信号に応じて開閉される電磁弁であっても同様の効果を得ることができる。この場合は〔S1〕の前に、分岐排水弁V2およびタンク排水弁V3を開く〔S0〕が追加される。
1 燃料電池モジュール
3 蓄熱タンク
30 制御装置
Ds 分岐排水流路
LS1 低水位センサ
S 給水流路
Vs 熱媒体給水弁

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸素含有ガスを用いて発電を行うセルを含む燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールの排熱と熱交換を行う熱媒体を貯留する蓄熱タンクと、
    前記蓄熱タンクへ外部からの水を供給する給水元と前記蓄熱タンクとを繋ぐ給水流路と、
    前記給水流路に設けられた熱媒体給水弁と、
    前記給水流路における前記熱媒体給水弁と、前記給水元との間に接続された排水流路と、
    前記蓄熱タンクの水位を検知する水位センサと、
    燃料電池装置の運転を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、燃料電池装置の水抜きモードが開始された後、前記蓄熱タンクの水位に関する異常を検知した場合には異常を報知し、検知しない場合に前記熱媒体給水弁を開く燃料電池装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記蓄熱タンクの水位を第一所定時間継続して検知した場合に異常を報知し、前記蓄熱タンクの水位を第二所定時間継続して検知しない場合に前記熱媒体給水弁を開くとともに、
    前記第二所定時間が前記第一所定時間以下の長さである、請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記制御装置は、前記熱媒体給水弁を開いてから第三所定時間内に、前記蓄熱タンクの水位が所定水位を超えた場合、前記熱媒体給水弁を閉じて異常を報知する、請求項1または2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記第三所定時間を超えても前記蓄熱タンクの水位が所定水位を超えない場合、熱媒体給水弁の開状態を継続し、前記水抜きモードを終了する、請求項3に記載の燃料電池装置。
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