JP2007280638A - 固体高分子型燃料電池発電装置 - Google Patents

固体高分子型燃料電池発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 寒冷地で水タンク、配管の凍結防止と凍結防止用ヒーターの施工部分を削減し、起動時の冷却水のラインの昇温時間を短くする。
【解決手段】 固体高分子型燃料電池17の冷却部20に、水タンク27を純水ポンプ29で接続し、冷却部20から純水28を水タンク27に戻すようにして、純水循環ライン26を形成する。上記燃料電池17、純水循環ライン26を含む発電ユニット25内に、温水49を循環させるライン48を設け、該ライン48の一部をユニット25の外部の貯湯槽43、ラジエータ44に通すようにする。上記温水循環ライン48には、カソードオフガスとの熱交換器47と、水タンク27へ戻す純水28との熱交換器32を設ける。温水循環ライン48の上記熱交換器47の上流側と、上記熱交換器32の下流側とに逆止弁52と53を設け、温水循環ライン48を停止したときに、逆止弁52と53との間の温水の動きを止めるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料の有する化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換するエネルギー部門で用いる燃料電池のうち、特に、固体高分子型燃料電池を用いた発電装置に関するものである。
燃料電池は、燃料を用いた他の発電方法に比して熱効率が高く、又、環境汚染が少ないため、有効な発電装置として期待されている。特に、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、100℃以下という低温で発電が行なわれ、出力密度が高く、低温で作動するので、他の形式の燃料電池に比して小型化でき、しかも、起動が容易であること、等の長所があることから、近年、自動車等の輸送体の動力源や小規模な業務用あるいは家庭用等の発電装置として使用されるようになってきている。
上記固体高分子型燃料電池を用いた発電装置(PEFC発電装置)の一般的な構成は、以下のようにしてある。すなわち、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)とアノード(燃料極)の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータを介し積層してスタックとし、且つ冷却部を備えてなる構成として固体高分子型燃料電池を形成する。上記固体高分子型燃料電池におけるアノードの入口側には、改質器、シフトコンバータ、CO除去器(CO選択酸化反応器)、加湿器を上流側から順に設けて、燃料供給部より供給される天然ガスやLPG等の原料を、水蒸気と共に上記改質器へ供給して水蒸気改質を行わせ、得られる改質ガス(燃料ガス)を、シフトコンバータに導いてシフト反応させ、更に、上記CO除去器にてCO除去処理した後、加湿器を経て上記固体高分子型燃料電池のアノードへ供給されるようにしてある。一方、上記カソードの入口側には、酸化ガスとして空気が、空気ブロワで加圧された後、加湿器を経てから供給されるようにしてある。
かかる構成としてあることにより、上記固体高分子型燃料電池にて、アノード側に供給される燃料ガス中の水素と、カソード側に供給される空気中の酸素とを電気化学反応(燃料電池反応)させて、この際発生する起電力を取り出すようにしてある。
ところで、上記固体高分子型燃料電池における燃料電池反応は発熱反応である。そのために、固体高分子型燃料電池発電装置では、図2に一例を示す如く、上記固体高分子型燃料電池aのスタックにおける冷却部(図示せず)の入口側に、冷却水タンクbを、冷却水ポンプdを備えた冷却水路cを介し接続すると共に、上記冷却部の出口側を、ラジエータのような熱交換器fを備えた冷却水戻し路eを介し上記冷却水タンクbに接続して、冷却水gの循環ラインを形成し、上記冷却水ポンプdの運転により冷却水タンクb内の冷却水gを冷却水路cを経て固体高分子型燃料電池aの冷却部へ供給し、該燃料電池aにおける燃料電池反応で生成する熱を上記冷却水gと熱交換させる。所謂、水冷方式によって電池温度を冷却するようにしてある。この熱交換により上記冷却水gは70℃程度の温排水とされることから、該温排水となる冷却水gは、冷却水戻し路e上に設けてある熱交換器fにて、たとえば、外気と熱交換させることにより保有する熱を外部へ放出させて冷却した後、上記冷却水タンクbへ戻して上記固体高分子型燃料電池aの冷却用に循環利用できるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
なお、図2中における符号hは固体高分子型燃料電池aのアノード(図示せず)へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給ライン、iは酸化ガスとしての空気を上記燃料電池aのカソード(図示せず)へ供給するための空気供給ライン、jは上記固体高分子型燃料電池aのアノードオフガスラインk上に設けた燃料側凝縮器l及びカソードオフガスラインm上に設けた空気側凝縮器nにて凝縮させた凝縮水(ドレン)を溜めるための凝縮水タンク、oは上記凝縮水タンクjの水を冷却水タンクbへ供給するために設けた水供給ポンプp付きの水供給路、qは冷却水タンクb内の余剰の冷却水gを凝縮水タンクjへ放出させるための水排出路である。
従来の固体高分子型燃料電池では、燃料電池自体における燃料電池反応による生成熱を熱源として、起動当初から徐々に電池温度が上昇するようにしてある。このため、起動当初、あるいは、発電負荷が10〜20数%程度と低負荷の場合には、固体高分子型燃料電池の電池温度が低く、このように電池温度が低い場合は、電極触媒の活性が低いことから、電圧特性、すなわち、電池の性能が低下してしまうという現象が生じる問題がある。又、この電極触媒の活性が低くて電圧特性が低いという現象は、発電負荷が高いほど電池性能に悪影響を及ぼすようになるため、電池温度が上昇してくるまでは負荷上げを行なうことができず、したがって、100%負荷(定格)に達するまでに時間を要することから、起動時間が長くなると共に、電池内部における消費電力が増加してしまうという問題もある。そのため、起動時に発電ユニットの昇温時間を短かくすることが望まれている。
本出願人は、起動当初や発電負荷が低い場合であっても、固体高分子型燃料電池の電池温度を強制的に昇温させることができるようにするために、図3に示す如きものを出願している。すなわち、固体高分子型燃料電池1の冷却部1aの入口側に、電池冷却水タンク2を、電池冷却水ポンプ4、熱交換器5、ラジエータ6を上流側より順に備えた電池冷却水ライン3を介して接続すると共に、上記冷却水1aの出口側を上記電池冷却水タンク2に、電池冷却水戻しライン7を介し接続して、冷却水(純水)8を循環させるようにしている。更に、水を補給するための上水ライン13と温水を需要先へ供給する給湯ライン14が接続されている貯湯槽10を設けて、温水12を、温水ポンプ11を有する温水ライン9、上記熱交換器5を経て貯湯槽10へ戻すようにしてある。15は電池温度検出器、16は該電池温度検出器15から入力される温度検出信号に応じて上記温水ライン9上の温水ポンプ11へ指令を与える制御器である。
上記構成としたものでは、起動当初や発電負荷が低い場合のように、燃料電池反応による生成熱のみでは固体高分子型燃料電池1の電池温度が低い場合には、固体高分子型燃料電池発電装置の前回の運転時に昇温されて貯湯槽10に貯えられている温水12を熱源として、熱交換器5で冷却水8と間接的に熱交換させることにより電池温度を強制的に且つ速やかに昇温させることができるようにしてある。これにより、定格運転に達するまでに要する起動時間の短縮化が図れると共に、内部消費電力の削減化も図ることもできるという利点を有している(特願2004−298651号、平成16年10月13日出願)。
特開2002−141095号公報
ところが、上記図3の如き固体高分子型燃料電池発電装置は、寒冷地対策として考えられたものではない。
寒冷地で固体高分子型燃料電池発電装置を用いる場合には、発電ユニット内に冷却水8として純水を用いていることから、図3において、装置停止時に、冷却水ライン3や冷却水戻しライン7で冷却水が凍結したり、あるいは、冷却水タンク2内の冷却水が凍結するおそれがある。
そのため、寒冷地で用いる場合には、寒冷地対策として、冷却水の凍結を防止するために冷却水ライン3や冷却水戻しライン7の配管や冷却水タンク2にヒーターを巻き付けるようにすることが一般的に考えられる。
しかし、冷却水が流れる配管すべてにヒーターを巻き付けることは不経済でもあると共に、ヒーターを設置する作業に多大の労力を要することになる。
そこで、本発明者等は、固体高分子型燃料電池発電装置を寒冷地に設置して冷却水(純水)が凍結するおそれがある場合に、冷却水の凍結を防止し且つヒーターを巻く部分を少なくしてヒーターの量を減少できるようにするための工夫、研究を重ねた結果、凍結エリアを小さくしてヒーターの量を減らせることを見い出すと共に、起動時も簡単な構成で冷却水のタンクやラインの昇温時間を短かくできることを見い出して本発明をなした。
したがって、本発明の目的とするところは、寒冷地で固体高分子型燃料電池発電装置を使用する場合に、装置停止時の循環冷却水の凍結防止とヒーターの使用量を大幅に減少させると共に、燃料電池発電装置起動時の冷却水のタンクやラインの昇温時間を短縮できるようにした固体高分子型燃料電池発電装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、固体高分子型燃料電池を含む発電ユニット内に、水タンク内の冷却水をポンプで加圧して上記固体高分子型燃料電池の冷却部に供給すると共に、該冷却部から排出された冷却水を上記水タンクに戻すようにして循環させる冷却水の循環ラインを設け、且つ上記水タンク内の温度及び/又はユニット内の温度を検出する温度計と、該温度計からの検出値が凍結のおそれがある温度であるか否かを判断する制御器と、該制御器からの指令により開閉されるように上記水タンクの排水ラインに設けてある開閉弁とを備えた構成とし、更に、上記構成に、固体高分子型燃料電池のカソード出口側のカソードオフガスラインと、上記冷却水を水タンクへ戻すラインにそれぞれ熱交換器を設けて、カソードオフガスライン上の熱交換器から冷却水戻しライン上の熱交換器の順に経由する温水又は不凍液の循環ラインを貯湯槽を通して設け、上記カソードオフガスライン上の熱交換器と上記冷却水を水タンクへ戻すライン上の熱交換器との間における温水又は不凍液の熱逃げ防止を図るようにした構成を備えたものとする。
又、温水又は不凍液の熱逃げ防止を、温水又は不凍液の循環ラインにおける上流側熱交換器の上流側と、下流側熱交換器の下流側に逆止弁を設けて行うようにしたり、あるいは、温水又は不凍液の循環ラインの配管を一旦上げてから下げる配置として温水又は不凍液を溜めるようにして行うようにする構成とする。
本発明の固体高分子型燃料電池発電装置によれば、次の如き優れた効果を奏し得る。
(1)固体高分子型燃料電池を含む発電ユニット内に、水タンク内の冷却水をポンプで加圧して上記固体高分子型燃料電池の冷却部に供給すると共に、該冷却部から排出された冷却水を上記水タンクに戻すようにして循環させる冷却水の循環ラインを設け、且つ上記水タンク内の温度及び/又はユニット内の温度を検出する温度計と、該温度計からの検出値が凍結のおそれがある温度であるか否かを判断する制御器と、該制御器からの指令により開閉されるように上記水タンクの排水ラインに設けてある開閉弁とを備えた構成としてあるので、発電ユニット内の温度や水タンク内の温度が凍結するような温度まで下がっても、ユニット内に残存する水がなくなるようにしていることから、凍結による配管閉塞、割れ等を防止することができる。
(2)上記(1)のように凍結のおそれがある温度まで気温が下がったときには、自動的にユニット内の水を排水することから、凍結防止用のヒーターを巻く領域を少なくすることができ、水を抜かないで凍結防止用ヒーターで加熱する場合に比して、凍結防止用ヒーターの施工部分を大幅に削減でき、又、これに伴い凍結防止対策時での消費電力を削減することができる。
(3)上記(1)の構成に、更に固体高分子型燃料電池のカソード出口側のカソードオフガスラインと、上記冷却水を水タンクへ戻すラインにそれぞれ熱交換器を設けて、カソードオフガスライン上の熱交換器から冷却水戻しライン上の熱交換器の順に経由する温水又は不凍液の循環ラインを貯湯槽を通して設け、上記カソードオフガスライン上の熱交換器と上記冷却水を水タンクへ戻すライン上の熱交換器との間における温水又は不凍液の熱逃げ防止を図るようにした構成を備えたものとすることにより、発電装置起動時等、温水又は不凍液循環ライン停止時の排熱回収温水又は不凍液の循環ラインの熱対流による熱逃げ(熱漏れ)を防止して、冷却水の循環ラインの昇温時間を短かくすることができる。
(4)温水又は不凍液の循環ラインの熱対流による熱逃げ防止を温水又は不凍液の循環ラインにおける上流側熱交換器の上流側と下流側熱交換器の下流側に逆止弁を設けたり、又は配管を一旦上げてから下げる配置とすることにより、排熱回収温水又は不凍液を動かさないようにすることができて、熱対流による熱逃げをより確実に防止できて、上記(3)と同様に、冷却水の循環ラインの昇温時間を短かくすることができる。
(5)上記(3)及び(4)により昇温のため動力を使用しないので、昇温に有するエネルギーを削減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の一形態を示すもので、前記したように、電解質としてフッ素系のイオン交換膜を用いている固体高分子電解質の両面をカソード18とアノード19の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータを介し積層し、且つ冷却部20を備えてなる固体高分子型燃料電池17を構成する。該固体高分子型燃料電池1のアノード19及びカソード18の入口側には、加湿器21を設置し、該加湿器21の上流側には、図示してないが、天然ガス等の改質原料ガスを水素リッチガスに水蒸気改質する改質器と、該改質器で改質された改質ガスをシフト反応させる低温シフトコンバータと、該低温シフトコンバータでシフト反応された改質ガス中のCO濃度を低減させるCO除去器(CO選択酸化反応器)とからなる燃料処理装置が設置してある。これにより、上記固体高分子型燃料電池17のアノード19には、上記CO除去処理された改質ガス22が加湿器21を経て供給され、一方、上記カソード18には、酸化ガスとしての空気が空気ブロアで加圧されてから加湿器21を経て供給される。カソード18から排出されたカソードオフガスは、カソードオフガスライン23を経て気水分離器24へ導かれて気水分離されるようにしてある。
上記のような構成における固体高分子型燃料電池の発電ユニット25内には、水タンク27と、該水タンク27内の冷却水(純水)28を加圧して送る純水ポンプ29とを設置して、該純水ポンプ29を有する純水ライン30を、上記水タンク27と固体高分子型燃料電池17の冷却部20との間に配して、純水ポンプ29により純水28を冷却部20に導入させるようにする。更に、該冷却部20から排出された純水28を加湿器21の冷却部31へ供給するようにすると共に、該加湿器21の冷却部31と上記水タンク27とを、途中に熱交換器32を有する純水戻しライン33にて接続して、純水28を循環させるようにする純水循環ライン26を形成する。又、上記水タンク27には、固体高分子型燃料電池発電装置の発電ユニット25の外側から給水するライン34を接続し、該水タンク27から排水する排水ライン35を設けて、両ライン34と35の途中に、それぞれ開閉弁36と37を設ける。
上記水タンク27には、水タンク27内の温度を検出するための水タンク内温度計38を設けると共に、上記発電ユニット25内の温度を検出するユニット内温度計39を適宜設置して、各温度計38,39による検出値を制御器40へ入力させるようにする。
上記制御器40は、上記排水ライン35上の開閉弁37に指令を与えて自動的に開閉動作をさせるようにするもので、該制御器40には、水タンク27内の温度やユニット25内の温度が凍結に至るような低温になると自動的に上記開閉弁37を開き、又、水タンク27内の温度やユニット25内の温度が凍結のおそれのない温度になると自動的に開閉弁37を閉じるように、予め設定温度が入力されている。この制御器40に入力されている設定温度は、水タンク27内や純水ライン30、純水戻しライン33の純水28が凍結するおそれがある温度よりもやや高い温度、たとえば、4℃位とした設定温度41と、それよりもやや高い値とした設定温度42としてあり、各温度計38又は39のいずれかの検出値が、制御器40の設定温度41,42と比較され、設定温度41に達すると、自動的に開閉弁37を開動作させ、一方、設定温度42に達すると、自動的に開閉弁37を閉動作させるようにしてある。なお、上記気水分離器24で分離された水は、上記水タンク27内に入るようにしてある。
更に、上記固体高分子型燃料電池発電装置の発電ユニット25の外側には、貯湯槽43とラジエータ44を設置して、貯湯槽43内に熱交換器45を設ける。又、上記発電ユニット25内には、温水ポンプ46、カソードオフガスライン23に熱交換器47を設け、上記貯湯槽43内の熱交換器45、ラジエータ44、温水ポンプ46、熱交換器47、上記純水戻しライン33上の熱交換器32を順に経て上記貯湯槽43内の熱交換器45へ接続する温水循環ライン48を形成する。該温水循環ライン48の温水49を貯湯槽43内の熱交換器45で、下部から上水ライン50を経て供給される水51と熱交換して水51を温めて湯とし、貯湯槽43に湯を溜めるようにし、排熱回収した温水49を循環させるようにする。
更に又、上記発電ユニット25内に位置する上記温水循環ライン48における温水ポンプ46下流側の熱交換器47の上流側と、該熱交換器47の下流側の熱交換器32の下流側の2個所に、本発明の特徴をなす逆止弁52と53をそれぞれ設け、2つの逆止弁52と53の間に位置する2つの熱交換器47,32を含む温水ラインの熱により純水循環ライン26の昇温を行わせるようにする。
なお、給水ライン34上の開閉弁36は、水タンク27へ給水を必要とするときは開動作され、排水ライン35上の開閉弁37が開いてユニット内の水を自動的に排水しているときは閉じられて水タンク27への給水を停止するようにしてある。そのため、給水ライン34及び排水ライン35は凍結防止を行うようにする。54は水タンク27への給水ライン34及び排水ライン35各配管に取り付けた凍結防止用ヒーターである。55は給湯ラインである。
上記構成としてあるので、本発明の固体高分子型燃料電池発電装置を、寒冷地で使用するときは、水タンク27及び純水ライン30、純水戻しライン33に凍結防止用のヒーターを巻きつけることなく使用して凍結させないようにする。
以下、本発明の作用を詳述する。
本発明の固体高分子型燃料電池発電装置の発電ユニット25内は、水タンク27内の温度が水タンク内温度計38で検出されており、又、ユニット25内の温度はユニット内温度計39で検出されている。各温度計38,39からの検出値は常に制御器40に入力されて、予め設定してある設定温度41,42と比較されている。
寒冷地で気温が下がり、上記水タンク内温度計38からの検出値又はユニット内温度計39からの検出値のいずれかが制御器40に設定されている低温の方の設定温度41に一致する状況になると、ユニット内の純水28が凍結する前に、水タンク27内や純水ライン30及び純水戻しライン33に残っている純水、すなわち、ユニット25内に残っている水を自動的に排水するよう、制御器40からの指令で排水ライン35上の開閉弁37を開くようにする。これにより、上記ユニット25内の水28は自動的に排水ライン35を通して排水され、排水残存量を出来るだけ少なくなるようにする。このようにして水タンク27内や純水ライン30内、純水戻しライン33内での凍結や閉塞のおそれをなくすようにして凍結エリアを小さくするようにする。これに伴い、凍結防止用のヒーター54で水タンク27や純水ライン30及び純水戻しライン33を加熱する必要性をなくして、給水ライン34及び排水ライン35の極く限られた範囲の敷設ですみ、凍結防止用ヒーター54の敷設範囲を大幅に小さくすることが可能となり、ヒーター54の量を減少させることが可能となる。
発電ユニット25内の温度が上昇して水タンク内温度計38やユニット内温度計39からの検出値が、制御器40の高い方の設定温度42に一致するようになると、該制御機40からの指令により排水ライン35上の開閉弁37が自動的に閉じられる。これによりユニット25には純水28が供給されるよう給水ライン34の開閉弁36が開かれ、純水28が水タンク27に供給される。水タンク27に供給された純水28は、純水ポンプ29により昇圧されて純水ライン30、純水戻しライン33に供給されて満たされるようになる。
上記のように純水28が循環させられる本発明の固体高分子型燃料電池発電装置の運転時は、温水ポンプ46の作動により温水49は、逆止弁52を通り、熱交換器47でカソードオフガスライン23を通るカソードオフガスと熱交換することにより排熱を回収して昇温させられて湯の状態になる。続いて熱交換器32で熱交換してから、逆止弁53を通り、湯の状態で貯湯槽43内の熱交換器45に達する。ここで、貯湯槽43へ上水ライン50から供給される水51を温めて湯にすることにより、温水循環ライン48の温水49は熱を奪われて冷たい水となる。
上記貯湯槽43内の熱交換器45で熱を奪われて貯湯槽43の外側へ取り出された冷たい水は、ラジエータ44で温められて温水となり、温水ポンプ46により昇圧されて循環させられる。これにより温水循環ライン48で排熱回収した温水49により貯湯槽43で湯が順次作られて留められることになる。
ところで、固体高分子型燃料電池発電装置の起動時等では、発電ユニット25内の温度は低くなっているので、早く昇温させて、水タンク27を含め60〜70℃程度で運転させるようにすることが望まれる。
本発明では、固体高分子型燃料電池1で発生した熱を純水戻しライン33、水タンク27、純水ライン30を通して繰り返し循環させるようにして、純水循環ライン26の温度を上げるようにする。この際、温水循環ライン48は停止するが、本発明では、該温水循環ライン48の熱交換器47の上流側と熱交換器32の下流側の2個所に逆止弁52と53が設けてあって、該逆止弁52と53の間で温水が動かないようにして溜められているので、温度を下げるエリアを小さくできて、熱逃げを抑え、熱交換器32での熱交換により、熱対流による純水戻しライン33からの熱漏れ(熱逃げ)を防止することができて、上記純水28の循環ライン26の昇温時間を短かくすることができる。
因に、温水循環ライン48に逆止弁52,53が設けてない場合は、該温水循環ライン48に仕切りがないため、温められた温水49の熱が逃げることから、熱対流で純水循環ライン26からの熱漏れが防止できない。寒冷地ほどその現象は顕著であることが判明している。
かかる熱対流による熱漏れを防ぐために、水タンク27にヒーターを巻いて温めるようにすることが考えられるが、温水循環ライン48の熱逃げがあることから純水循環ライン26の昇温を短時間に行うことには難がある。
この点、本発明では、温水循環ライン48に逆止弁52,53を設けて、この間で温水を溜めて熱逃げを防止するようにしているので、熱対流による純水循環ライン26の熱漏れを防止できる利点がある。
なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、水タンク内温度計38とユニット内温度計39を設けた場合を示したが、いずれか一方のでもよく、又、逆止弁52,53を温水循環ライン48に設ける場合を示したが、電動遮断弁等を用いるようにしてもよく、更に、逆止弁52,53を設けることに代えて、温水循環ライン48を一旦上げてから下げるような配置としてポケットを作るようにし、温水を溜めるようにして熱逃げを防ぐようにしてもよい。
又、上記の実施の形態では、温水49を循環させる場合を例示したが、温水49に代えて不凍液を用いて循環させ、排熱を回収した不凍液で貯湯槽43で水を温めるようにしたり、起動時に純水28の循環ライン26の昇温に寄与させるようにしてもよいこと、さらに、上記の実施の形態ではカソードオフガス23を熱交換器47で温水循環ライン48と熱交換していたが、カソードオフガス23に加えて、アノードオフガス19aとも、熱交換器47で温水循環ライン48と熱交換しても良いなど、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得るようにすることは勿論である。
本発明の固体高分子型燃料電池発電装置の実施の一形態を示す要部の概要図である。 従来の固体高分子型燃料電池発電装置の一例を示す概要図である。 本出願人が既に出願している固体高分子型燃料電池発電装置の要部を示す概要図である。
符号の説明
17 固体高分子型燃料電池
18 カソード
19 アノード
20 冷却部
21 加湿器
23 カソードオフガスライン
25 発電ユニット
26 純水循環ライン(冷却水循環ライン)
27 水タンク
28 冷却水(純水)
29 純水ポンプ(ポンプ)
32 熱交換器
33 純水戻しライン(冷却水戻しライン)
35 排水ライン
37 開閉弁
38 水タンク内温度計
39 ユニット内温度計
40 制御器
43 貯湯槽
46 温水ポンプ
47 熱交換器
48 温水循環ライン(温水又は不凍液の循環ライン)
49 温水(温水又は不凍液)
52 逆止弁
53 逆止弁

Claims (4)

  1. 固体高分子型燃料電池を含む発電ユニット内に、水タンク内の冷却水をポンプで加圧して上記固体高分子型燃料電池の冷却部に供給すると共に、該冷却部から排出された冷却水を上記水タンクに戻すようにして循環させる冷却水の循環ラインを設け、且つ上記水タンク内の温度及び/又はユニット内の温度を検出する温度計と、該温度計からの検出値が凍結のおそれがある温度であるか否かを判断する制御器と、該制御器からの指令により開閉されるように上記水タンクの排水ラインに設けてある開閉弁とを備えた構成を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。
  2. 固体高分子型燃料電池を含む発電ユニット内に、水タンク内の冷却水をポンプで加圧して上記固体高分子型燃料電池の冷却部に供給すると共に、該冷却部から排出された冷却水を上記水タンクに戻すようにして循環させる冷却水の循環ラインを設け、且つ上記水タンク内の温度及び/又はユニット内の温度を検出する温度計と、該温度計からの検出値が凍結のおそれがある温度であるか否かを判断する制御器と、該制御器からの指令により開閉されるように上記水タンクの排水ラインに設けてある開閉弁とを備え、更に、固体高分子型燃料電池のカソード出口側のカソードオフガスラインと、上記冷却水を水タンクへ戻すラインにそれぞれ熱交換器を設けて、カソードオフガスライン上の熱交換器から冷却水戻しライン上の熱交換器の順に経由する温水又は不凍液の循環ラインを貯湯槽を通して設け、上記カソードオフガスライン上の上流側熱交換器と上記冷却水を水タンクへ戻すライン上の下流側熱交換器との間における温水又は不凍液の熱逃げ防止を図るようにした構成を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。
  3. 温水又は不凍液の熱逃げ防止を、温水又は不凍液の循環ラインにおける上流側熱交換器の上流側と、下流側熱交換器の下流側に逆止弁を設けて行うようにする請求項2記載の固体高分子型燃料電池発電装置。
  4. 温水又は不凍液の熱逃げ防止を、温水又は不凍液の循環ラインの配管を一旦上げてから下げる配置として温水又は不凍液を溜めるようにして行うようにする請求項2記載の固体高分子型燃料電池発電装置。
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