JP2018141704A - 移設検知装置、移設検知システム及び移設検知方法 - Google Patents

移設検知装置、移設検知システム及び移設検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地震による誤検知を防止できる移設検知装置、移設検知システム及び移設検知方法を提供する。【解決手段】移設検知装置20は機械M1の振動を検出した時、起動禁止フラグをオンし、機械M1の起動を禁止する。移設検知装置20が機械M1の振動を検出した時、該振動に関する自身の振動情報と、移設検知装置40の振動情報を取得する。移設検知装置20は取得した振動情報に基づき、機械M1とM2の同時振動の判定を行う。移設検知装置20は判定結果情報を作成し、移設検知装置40、60に送信し、移設検知装置40、60から判定結果情報を受信する。移設検知装置20は全ての判定結果情報を集計する。移設検知装置20、40、60のうち同時刻で振動を検出した割合が一定割合以上の時、地震の振動の可能性が高い。故に移設検知装置20は、起動禁止フラグをオフすることで機械M1の起動禁止を解除する。【選択図】図1

Description

本発明は、移設検知装置、移設検知システム及び移設検知方法に関する。
移設検知装置は、振動検出手段が機械の振動を検出した場合に移設と判定し、機械の起動を禁止する。特許文献1に記載の移設検知装置は、地震による誤検知を回避する為に、振動検出手段が他の振動検出手段と同時に振動を検出した場合は移設と判定せず、機械の起動を許可する。
特許第5948834号公報
機械を設置する場所の違いによって、機械が地震による振動と共振する時刻にずれを生じる可能性があった。該場合、複数の振動検出手段のうち振動を検出したものと、振動を検出しないものとが出てしまい、移設検知装置は地震であっても移設と判定してしまう可能性があった。
本発明の目的は、地震による誤検知を防止できる移設検知装置、移設検知システム及び移設検知方法を提供することである。
請求項1に係る移設検知装置は、互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械の振動を検出する振動検出手段が前記機械の振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する制御手段を備えた移設検知装置において、前記制御手段は、前記振動検出手段が振動を検出した場合、自地点に設置した前記機械に対応する前記振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を取得する第一取得手段と、他地点に設置した前記機械に対応する他の振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を、他の移設検知装置から通信手段を介して取得する第二取得手段と、前記第一取得手段及び前記第二取得手段が取得した夫々の前記振動情報に基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果の情報である判定結果情報を、前記他の移設検知装置との間で前記通信手段を介して送受信する送受信手段と、前記送受信手段によって送受信した前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断手段とを備え、前記判断手段が、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、対応する前記機械の起動を禁止しないことを特徴とする。移設検知装置は、振動検出手段が機械の振動を検出すると移設と判定し、機械の起動を禁止する。地震が起きた場合、複数の機械に対応する複数の振動検出手段において同時刻で振動を検出する筈である。しかし機械の設置する場所に応じて地震の振動に対する共振時刻にずれが生じ、機械の振動を検出する時刻にずれが生じる場合がある。故に地震による振動であっても、機械を設置する場所によっては、振動情報が他の振動情報と一致しない場合がある。本態様は、複数の振動検出手段のうち所定割合以上が同時刻に振動を検出した場合、地震による誤検知と判断し、機械の起動を禁止しない。故に本態様は地震による誤検知を効果的に防止できる。尚、通信手段の通信方式は有線、無線の何れでもよい。機械の数は、多ければ多い方が好ましい。機械の数が多ければ、同時刻で振動を検出した割合を精度良く算出できるからである。振動検出手段は、機械に生じる振動を例えば加速度センサを用いて検出してもよい。
請求項2に係る移設検知装置の前記振動検出手段は、前記機械に固定し、前記制御手段は、前記機械が稼働中か判断する稼働判断手段と、前記稼働判断手段が前記機械は稼働中と判断した場合、前記判定結果情報を無効化する無効化手段とを備え、前記判断手段は、前記送受信手段によって送受信した前記判定結果情報のうち、前記無効化手段が無効化した前記判定結果情報を考慮しないのがよい。振動検出手段は機械に固定するので、例えば工作機械のような機械が稼働して被削材を加工すると、機械は振動する場合がある。加工が原因で機械が振動すると、振動検出手段は機械の振動を正しく検出できない。機械の移設は、機械が稼働していない時に起きる。本態様は、機械が稼働中の場合は判定結果情報を無効化し、他の移設検知装置との間で通信手段を介して送受信した複数の判定結果情報のうち、無効化した判定結果情報を考慮しない。故に本態様は地震による振動か否かを精度良く判定できるので、地震による誤検知を効果的に防止できる。尚「稼働」とは、例えば機械の電源がオン状態であること、機械が動作すること、又は被削材を工具で切削する加工中であること等を意味してもよい。「考慮しない」とは、判断手段が行う所定割合の計算に含めないという意味である。
請求項3に係る移設検知装置の前記制御手段は、前記通信手段を介して通信する複数の前記移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有るか判断する異常判断手段を備え、前記判断手段は、前記異常判断手段が複数の前記移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有ると判断した場合、前記送受信手段が送受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段の数から異常を生じた前記移設検知装置の数を差し引いた上で、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上か判断するとよい。移設検知装置が故障して異常を生じると、移設検知装置は振動検出手段で機械の振動を正しく検出できない。本態様は、複数の移設検知装置のうち異常を生じた移設検知装置が有る場合、送受信手段が送受信した複数の判定結果情報に基づき、複数の機械の夫々に対応する複数の振動検出手段の数から異常を生じた移設検知装置の数を差し引いた上で、同時刻に振動を検出した振動検出手段が所定割合以上か判断する。故に本態様は、正常に動作する移設検知装置の振動検出手段の中で、同時刻で振動を検出した振動検出手段の割合を算出できるので、地震による振動か否かを精度良く判定できる。故に本態様は地震による誤検知を効果的に防止できる。本態様は、複数の移設検知装置の一部の移設検知装置に異常が生じても、その他の移設検知装置の判定結果情報を用いて、同時刻に振動を検出した振動検出手段が所定割合以上か判断するので、フォールトトレラントの向上を図ることができる。尚、「異常」とは、例えば移設検知装置が電池で駆動するものであれば、バッテリ電圧が閾値以下である状態を異常としてもよく、振動検出手段の振動を検出する機能の一部又は全部が不能となる状態(故障)を異常としみなしてもよい。
請求項4に係る移設検知システムは、互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械に生じる振動を検出する振動検出手段が振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する複数の移設検知装置と、前記複数の移設検知装置と通信手段を介して通信可能であって、振動を検出する振動検出手段を有するマスター装置とを備えた移設検知システムにおいて、前記複数の移設検知装置の夫々は、前記振動検出手段が振動を検出した場合に、前記振動検出手段が検出した振動の情報である第一振動情報を取得する第一取得手段と、前記マスター装置の前記振動検出手段が検出した振動の情報である第二振動情報を、前記通信手段を介して取得する第二取得手段と、前記第一取得手段及び前記第二取得手段が取得した前記第一振動情報及び前記第二振動情報とに基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果の情報である判定結果情報を、前記マスター装置に送信する送信手段とを備え、前記マスター装置は、前記複数の移設検知装置の夫々の前記送信手段が送信した前記判定結果情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の移設検知装置に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断手段と、前記判断手段が、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、前記複数の機械の起動を禁止しないように前記複数の移設検知装置を制御する起動制御手段とを備えたことを特徴とする。移設検知システムにおいて、移設検知装置は、振動検出手段が機械の振動を検出すると移設と判定し、機械の起動を禁止する。地震が起きた場合、複数の機械に対応する複数の振動検出手段において同時刻で振動を検出する筈である。しかし機械の設置する場所に応じて地震の振動に対する共振時刻にずれが生じ、機械の振動を検出する時刻にずれが生じる場合がある。故に地震による振動であっても、機械を設置する場所によっては、振動情報が他の振動情報と一致しない場合がある。移設検知装置は自身の振動検出手段が検出した振動の第一振動情報と、第一マスター装置から取得した第二振動情報とに基づき、同時刻に振動を検出したか否か判定し、その判定結果情報をマスター装置に送信する。マスター装置は、複数の移設検知装置から受信した複数の判定結果情報に基づき、複数の移設検知装置に対応する複数の振動検出手段のうち、同時刻に振動を検出した振動検出手段が所定割合以上か判断する。同時刻に振動を検出した振動検出手段が所定割合以上の場合、マスター装置は複数の機械の起動を禁止しないように複数の移設検知装置を制御する。故に本態様は地震による誤検知を効果的に防止できる。尚、通信手段の通信方式は有線、無線の何れでもよい。機械の数は、多ければ多い方が好ましい。機械の数が多ければ、同時刻で振動を検出した割合を精度良く算出できるからである。振動検出手段は、機械に生じる振動を例えば加速度センサを用いて検出してもよい。
請求項5に係る移設検知システムの前記マスター装置は、前記通信手段を介して通信する前記複数の移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有るか判断する異常判断手段を備え、前記判断手段は、前記異常判断手段が前記複数の移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有ると判断した場合、前記受信手段が受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段の数から異常を生じた前記移設検知装置の数を差し引いた上で、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上か判断してもよい。移設検知装置が故障して異常を生じると、移設検知装置は振動検出手段で機械の振動を正しく検出できない。複数の移設検知装置のうち異常を生じた移設検知装置が有る場合、本態様のマスター装置は、複数の機械の夫々に対応する複数の振動検出手段の数から異常を生じた移設検知装置の数を差し引いた上で、同時刻に振動を検出した振動検出手段が所定割合以上か判断する。故に本態様は、正常に動作する移設検知装置の振動検出手段の中で、同時刻で振動を検出した振動検出手段の割合を算出できるので、地震による振動か否かを精度良く判定できる。故に本態様は地震による誤検知を効果的に防止できる。本態様は、複数の移設検知装置の一部の移設検知装置に異常が生じても、その他の移設検知装置の判定結果情報を用いて、同時刻に振動を検出した振動検出手段が所定割合以上か判断するので、フォールトトレラントの向上を図ることができる。尚、「異常」とは、例えば移設検知装置が電池で駆動するものであれば、バッテリ電圧が閾値以下である状態を異常としてもよく、振動検出手段の振動を検出する機能の一部又は全部が不能となる状態(故障)を異常としみなしてもよい。
請求項6に係る移設検知システムの前記振動検出手段は、前記機械に固定し、前記複数の移設検知装置の夫々は、前記機械が稼働中か判断する稼働判断手段と、前記稼働判断手段が前記機械は稼働中と判断した場合に、前記判定結果情報を無効化する無効化手段とを備え、前記マスター装置の前記判断手段は、前記受信手段が受信した前記判定結果情報のうち、前記無効化手段が無効化した前記判定結果情報を考慮しないのがよい。振動検出手段は機械に固定するので、例えば工作機械のような機械が稼働して被削材を加工すると、機械は振動する場合がある。加工が原因で機械が振動すると、振動検出手段は機械の振動を正しく検出できない。機械の移設は、機械が稼働していない時に起きる。本態様の移設検知装置は、機械が稼働中の場合は判定結果情報を無効化する。マスター装置は、複数の移設検知装置との間で通信手段を介して受信した複数の判定結果情報のうち、無効化した判定結果情報を考慮しない。故に本態様は地震による振動か否かを精度良く判定できるので、地震による誤検知を効果的に防止できる。尚「稼働」とは、例えば機械の電源がオン状態であること、機械が動作すること、又は被削材を工具で切削する加工中であること等を意味してもよい。「考慮しない」とは、判断手段が行う所定割合の計算に含めないという意味である。
請求項7に係る移設検知装置の移設検知方法は、互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械の振動を検出する振動検出手段が前記機械の振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する制御工程を行う移設検知装置の移設検知方法において、前記制御工程は、前記振動検出手段が振動を検出した場合、自地点に設置した前記機械に対応する前記振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を取得する第一取得工程と、他地点に設置した前記機械に対応する他の振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を、他の移設検知装置から通信手段を介して取得する第二取得工程と、前記第一取得工程及び前記第二取得工程で取得した夫々の前記振動情報に基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定工程と、前記判定工程の判定結果の情報である判定結果情報を、前記他の移設検知装置との間で前記通信手段を介して送受信する送受信工程と、前記送受信工程によって送受信した前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断工程とを備え、前記制御工程では、前記判断工程が、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、対応する前記機械の起動を禁止しないことを特徴とする。故に移設検知装置は上記各工程を行うことで、請求項1に記載の効果を得ることができる。
請求項8に係る移設検知システムの移設検知方法は、互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械に生じる振動を検出する振動検出手段が振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する複数の移設検知装置と、前記複数の移設検知装置と通信手段を介して通信可能であって、振動を検出する振動検出手段を有するマスター装置とを備えた移設検知システムの移設検知方法において、前記複数の移設検知装置の夫々が行う装置側工程と、前記マスター装置が行うマスター側工程とを備え、前記装置側工程は、前記振動検出手段が振動を検出した場合に、前記振動検出手段が検出した振動の情報である第一振動情報を取得する第一取得工程と、前記マスター装置の前記振動検出手段が検出した振動の情報である第二振動情報を、前記通信手段を介して取得する第二取得工程と、前記第一取得工程及び前記第二取得工程で取得した前記第一振動情報及び前記第二振動情報とに基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定工程と、前記判定工程の判定結果の情報である判定結果情報を、前記マスター装置に送信する送信工程とを備え、前記マスター側工程は、前記複数の移設検知装置の夫々の前記送信工程で送信した前記判定結果情報を受信する受信工程と、前記受信工程で受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の移設検知装置に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断工程と、前記判断工程で、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、前記複数の機械の起動を禁止しないように前記複数の移設検知装置を制御する起動制御工程とを備えたことを特徴とする。故に移設検知システムの移設検知装置とマスター装置は、上記装置側工程とマスター側工程とを夫々行うことで、請求項4に記載の効果を得ることができる。
上述した請求項1から8の発明は、任意に組み合わせることができる。例えば請求項1の全部または一部を備えずに他の請求項2から8の少なくとも何れか1つの構成を備えたものとしても良い。但し特に、請求項1の構成を備えて、請求項2から8の少なくとも何れか1つの構成と組み合わせを備えると良い。また、請求項1から8の任意の構成要素を抽出し、組み合わせても良い。本願出願人は、これらのような構成についても特許権を取得する意思を有する。
移設検知システム100,200の構成図。 移設検知システム100,200の電気的構成を示すブロック図。 フラッシュメモリ24の記憶領域を示す概念図。 移設検知制御処理(第一実施形態)の流れ図。 判定結果情報2441の概念図。 判定結果情報2442と集計情報2542の概念図。 判定結果情報2443と集計情報2543の概念図。 判定結果情報2444と集計情報2544の概念図。 判定結果情報送信処理の流れ図。 フラグ情報送信処理の流れ図。 起動判定処理の流れ図。 移設検知制御処理(第二実施形態)の流れ図。 判定結果情報2445と集計情報2545の概念図。 移設検知システム300,400の構成図。 移設検知システム300,400の電気的構成を示すブロック図。 フラッシュメモリ240の記憶領域を示す概念図。 フラッシュメモリ74の記憶領域を示す概念図。 マスター側制御処理(第三実施形態)の流れ図。 スレーブ側制御処理(第三実施形態)の流れ図。 フラッシュメモリ740の記憶領域を示す概念図。 マスター側制御処理(第四実施形態)の流れ図。 図21の続きを示す流れ図。 スレーブ側制御処理(第四実施形態)の流れ図。
図1〜図11を参照し、本発明の第一実施形態を説明する。図1を参照し、移設検知システム1の構成を説明する。移設検知システム1は、例えば三つの機械M1〜M3を備える。機械M1〜M3は、例えば主軸に装着した工具で被削材を加工する工作機械であり、工場の同一フロア内にて、機械M1はA地点、機械M2はB地点、機械M3はC地点に設置する。機械M1は、移設検知装置20を備え、機械M2は、移設検知装置40を備え、機械M3は、移設検知装置60を備える。移設検知装置20、40、60は、機械M1、M2,M3に生じた振動を検出し、機械M1、M2、M3の移設を夫々検知する。移設を検知する方法は振動以外でもよく、例えば加速度、傾斜等を検出して移設を検知してもよい。移設検知装置20は機械M1の移設を検知した場合、機械M1の起動を制限し、移設検知装置40は機械M2の移設を検知した場合、機械M2の起動を制限し、移設検知装置60は機械M3の移設を検知した場合、機械M3の起動を制限する。移設検知装置20、40、60は、互いに通信可能である。
図2を参照し、機械M1の電気的構成を説明する。機械M1は、数値制御装置10、軸制御部17、モータ18等を備える。数値制御装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、機械I/F14、入出力部15等を備える。ROM12、RAM13、機械I/F14、入出力部15はCPU11に例えば高速バスで接続する。CPU11は機械M1の動作を統括制御する。ROM12は各種プログラム等を記憶する。RAM13は各種情報を一時的に記憶する。軸制御部17はモータ18の駆動を制御する。モータ18は、例えば機械M1の主軸を回転する主軸モータ、主軸と被削材を固定する工作台を相対的に移動するX軸モータ、Y軸モータ、Z軸モータ等である。軸制御部17は機械I/F14に接続する。故に軸制御部17はCPU11からの制御指令に基づきモータ18の駆動を制御する。
移設検知装置20の電気的構成を説明する。移設検知装置20は、CPU21、振動検出部22、リアルタイムクロック23、フラッシュメモリ24、通信I/F25、内蔵電池27等を備える。振動検出部22、リアルタイムクロック23、フラッシュメモリ24、通信I/F25はCPU21に例えば高速バスで接続する。CPU21は、移設検知装置20の動作を統括制御する。CPU21は、数値制御装置10の入出力部15に接続する。振動検出部22は機械M1に生じる振動を検出する。振動検出部22は機械M1に固定するとよい。振動検出部22は、例えば加速度センサ等を用いることができる。リアルタイムクロック23は、例えばコンピュータの電源がオフでも現在時刻を刻み続ける集積回路である。リアルタイムクロック23は例えば内蔵電池27で駆動する。フラッシュメモリ24は後述する各種記憶領域(図3参照)を備える。通信I/F25は、配線L1を介してバス5に接続する。移設検知装置20は内蔵電池27で駆動する。
機械M2とM3の夫々の電気的構成は、機械M1と同一である。機械M2は、数値制御装置30と移設検知装置40を備える。機械M3は、数値制御装置50と移設検知装置60を備える。機械M2の移設検知装置40の通信I/F(図示略)は、配線L2を介してバス5に接続する。機械M3の移設検知装置60の通信I/F(図示略)は、配線L3を介してバス5に接続する。故に移設検知装置20、40、60は、バス5を介して互いに通信可能である。
図3を参照し、フラッシュメモリ24の記憶領域を説明する。フラッシュメモリ24は、振動履歴情報記憶領域241、フラグ記憶領域242、クロック値記憶領域243、判定結果情報記憶領域244等を備える。振動履歴情報記憶領域241は、振動履歴情報を記憶する。振動履歴情報とは、例えば振動検出部22が振動を検出した日時に関する情報である。フラグ記憶領域242は、起動制限フラグ等を記憶する。起動制限フラグは例えば1か0である。CPU21は機械M1に起動制限をかける場合、フラグ記憶領域242に1を記憶する。起動制限フラグはオンする。CPU21は機械M1の起動制限を解除する場合、フラグ記憶領域242に0を記憶する。起動制限フラグはオフする。クロック値記憶領域243は、例えば振動検出部22が振動を検出した時のリアルタイムクロック23のクロック値等を記憶する。判定結果情報記憶領域244は、判定結果情報を記憶する。判定結果情報とは、例えば移設検知装置20が機械M1の振動を検出した場合に、その振動が、移設検知装置40が検出した機械M2の振動と同時刻の振動か否かを判定した情報である。
図4を参照し、移設検知制御処理を説明する。本処理は、移設検知装置20のCPU21が実行する処理である。移設検知装置40、60のCPUも同様に実行する。移設検知装置20を起動すると、CPU21はフラッシュメモリ24に記憶する移設検知制御プログラムを呼び出し、本処理を実行する。
CPU21はリアルタイムクロック33の動作を開始する(S1)。CPU21は振動を検出したか否か判断する(S2)。振動検出部22は機械M1に生じた振動を検出する。電源オフ時の機械M1に生じる振動は、機械M1の移設時に生じる振動と地震による振動がある。振動検出部22はこれらの振動を区別なく同様に検出する。CPU21は振動検出部22が振動を検出するまで(S2:NO)、S2に戻って処理を繰り返す。
振動を検出した場合(S2:YES)、CPU21はフラッシュメモリ34のフラグ記憶領域242に1を記憶し、起動制限フラグをオンする(S3)。CPU21はリアルタイムクロック23の現在のクロック値X1を、フラッシュメモリ34のクロック値記憶領域243に記憶する(S4)。CPU21は振動日時をフラッシュメモリ24の振動履歴情報記憶領域241に記憶する。
CPU21は他の移設検知装置40、60と通信可能か否か判断する(S5)。通信可能か否かの判断手法として、例えばCPU21は移設検知装置40に応答要求信号を送信するとよい。移設検知装置40のCPUは応答要求信号を受信した場合、移設検知装置20に応答信号を返信する。CPU21は応答信号を受信するまで(S5:NO)、S5に戻って待機状態となる。CPU21は応答信号を受信した場合、通信可能と判断し(S5:YES)、リアルタイムクロック33の現在のクロック値Y1を更に取得する(S6)。CPU21は移設検知装置40、60に振動情報を送信する(S7)。振動情報は、フラッシュメモリ24に記憶したクロック値X1と、取得したクロック値Y1を含む情報である。
CPU21は、移設検知装置20の相手装置である移設検知装置40に機械M2の振動情報が有るか否か判断する(S9)。移設検知装置40の相手装置は、移設検知装置60である。移設検知装置60の相手装置は、移設検知装置20である。各移設検知装置の相手装置の情報は、例えばフラッシュメモリに予め記憶する。機械M2の振動情報は例えばクロック値X2,Y2を含む情報である。クロック値X2は、移設検知装置40の振動検出部が振動を検出した時のリアルタイムクロックのクロック値である。クロック値Y2は、移設検知装置40で現在取得したリアルタイムクロックのクロック値である。移設検知装置40が機械M2の振動を検知していない場合、クロック値X2はフラッシュメモリに記憶していないので、機械M2の振動情報は無い。移設検知装置40に対して振動情報の有無を確認する為に、CPU21は例えば移設検知装置40に確認信号を送信してもよい。確認信号は振動情報の有無の確認を指示する信号である。移設検知装置40のCPUは確認信号を受信すると、振動情報の有無を示す応答信号を、確認信号を送信した移設検知装置20に返信する。CPU21は応答信号を受信し、振動情報の有無を認識する。
移設検知装置40に機械M2の振動情報を記憶していない場合(S9:NO)、移設検知装置40は機械M2の振動を検出していない。CPU21は、機械M1では振動検出、機械M2では振動非検出とし、同時振動では無いと判定する。CPU21は判定結果情報を作成し、フラッシュメモリ24の判定結果情報記憶領域244に記憶する(S13)。
移設検知装置40に機械M2の振動情報が有る場合(S9:YES)、移設検知装置40から機械M2の振動情報を取得する(S10)。機械M2の振動情報は、例えばクロック値X2,Y2を含む情報である。CPU21は、経過クロック数K1,K2を算出する(S11)。経過クロック数K1は振動検出部22が振動を検出してから現在までの経過時間に対応するクロック数である。経過クロック数K1はX1−Y1である。経過クロック数K2はX2−Y2である。
CPU21は同時振動の判定を行う(S12)。同時振動の判定は、K1とK2の誤差が許容範囲か否かで判断する。誤差の許容範囲は作業者が事前に設定可能である。K1とK2の誤差が許容範囲内である場合、機械M1で検出した振動と機械M2で検出した振動は同時振動と判定できる。K1とK2の誤差が許容範囲外である場合、機械M1で検出した振動と機械M2で検出した振動は同時振動ではないので、個別に起きた振動と判定できる。CPU21は判定結果情報を作成し、フラッシュメモリ24の判定結果情報記憶領域244に記憶する(S13)。例えば、図5に示す判定結果情報2441は、機械M1では振動を検出、機械M2でも振動を検出、機械M1とM2では同時振動を生じたことを示す。
CPU21は、他の移設検知装置40、60に向けて判定結果情報要求信号を送信する(S14)。判定結果情報要求信号とは、移設検知装置40、60に対して判定結果情報の送信を要求する信号である。後述する判定結果情報送信処理(図9参照)では、移設検知装置40、60の夫々のCPUは、判定結果要求信号を受信すると、移設検知装置20に向けて判定結果情報を送信する。CPU21は他の移設検知装置40、60から判定結果情報を受信したか否か判断する(S15)。判定結果情報を受信するまで(S15:NO)、CPU21はS15に戻って待機する。判定結果情報を受信した場合(S15:YES)、CPU21は機械M1〜M3の全ての判定結果情報を集計する(S16)。
図6に示す判定結果情報2442は、機械M1、M2、M3の夫々の判定結果情報を纏めたものである。判定結果情報2442を見ると、機械M1では振動を検出、機械M2では振動を非検出、機械M3では振動を検出しており、機械M3とM1の間で同時振動と判定している。機械M2では振動を検出していないので、機械M2の移設検知装置40から受信する判定結果情報は、機械M2では振動を非検出であることを示す情報のみである。
CPU21は判定結果情報2442を集計し、同時振動検出割合(%)を算出する。同時振動検出割合とは、移設検知システム100を構成する複数の移設検知装置20、40、60のうち同時振動を検出した移設検知装置の割合である。CPU21は判定結果情報2442に基づき、例えば集計情報2542を作成する。集計情報2542によれば、同時振動検出割合の算出式の母数は機械M1〜M3なので3、同時振動検出数は機械M1とM3なので2、故に同時振動検出割合は2/3×100=67(%)である。CPU21は集計情報2542をフラッシュメモリ24に記憶する。
図7に示す判定結果情報2443では、機械M1〜M3の全てで振動を検出しているが、同時振動の判定は、機械M1とM2の間だけである。故に判定結果情報2443を集計した集計情報2543によれば、算出式の母数は3、同時振動検出数は2、同時振動検出割合は2/3×100=67(%)となる。図8に示す判定結果情報2444では、機械M1では振動を検出、機械M2では振動を非検出、機械M3では振動を検出しているが、何れも同時振動とは判定していない。故に判定結果情報2443を集計した集計情報2544によれば、算出式の母数は3、同時振動検出数は0、同時振動検出割合は0/3×100=0(%)となる。
図4に戻り、CPU21は同時振動検出割合が一定割合以上か否か判断する(S17)。一定割合は、例えば50%よりも大きい値に設定するとよい。図6に示す集計情報2542においては、同時振動検出割合は67%であるので(S17:YES)、機械M1で検出した振動は地震による振動の可能性が高く、移設による振動の可能性は低い。故にCPU21はフラグ記憶領域242に0を記憶し、起動制限フラグをオフする(S18)。故に数値制御装置10のCPU11は、後述する起動判定処理(図11参照)にて機械M1を起動できる。CPU21はS2に戻り、機械M1の移設を引き続き監視する。
図8に示す集計情報2544においては、同時振動検出割合は0%であるので(S17:NO)、機械M1で検出した振動は、地震による振動の可能性は低く、移設による振動の可能性が高い。故にCPU21は起動制限フラグをオンにした状態で、本処理を終了する。故に数値制御装置10のCPU11は、後述する起動判定処理(図11参照)にて機械M1の起動を制限できる。
図9を参照し、判定結果情報送信処理を説明する。本処理は、移設検知装置20のCPU21が実行する処理である。移設検知装置40、60のCPUも同様に実行する。移設検知装置20と他の移設検知装置40、60との間で通信が開始すると、CPU21はフラッシュメモリ24に記憶する判定結果情報送信プログラムを呼び出し、本処理を定期的に実行する。
CPU21は、他の移設検知装置40、60から判定結果情報要求信号を受信したか否か判断する(S21)。判定結果情報要求信号を受信しない場合(S21:NO)、CPU21は本処理を終了する。判定結果情報要求信号を受信した場合(S21:YES)、CPU21はフラッシュメモリ24の判定結果情報記憶領域244に、判定結果情報を記憶しているか否か判断する(S22)。判定結果情報を記憶している場合(S22:YES)、CPU21はフラッシュメモリ24に記憶する判定結果情報を、判定結果情報要求信号を送信した移設検知装置に向けて送信し(S23)、本処理を終了する。判定結果情報を記憶していない場合(S22:NO)、機械M1では振動を検出していないので、CPU21は、機械M1の振動を非検出とする判定結果情報を作成し、判定結果情報要求信号を送信した移設検知装置に向けて送信する(S24)。CPU21は本処理を終了する。
図10を参照し、フラグ情報送信処理を説明する。本処理は、移設検知装置20のCPU21が実行する処理である。移設検知装置40、60のCPUも同様に実行する。移設検知装置20を起動すると、CPU21はフラッシュメモリ24に記憶するフラグ情報送信プログラムを呼び出し、本処理を定期的に実行する。
CPU21は、数値制御装置10のCPU11からフラグ情報要求信号を受信したか否か判断する(S31)。機械M1の電源がオンした場合、数値制御装置10のCPU11は後述する起動判定処理(図11参照)において、フラグ情報要求信号を移設検知装置20に送信する。フラグ情報要求信号は、起動制限フラグに関する情報を要求する信号である。フラグ情報要求信号を受信していない場合(S31:NO)、CPU21は本処理を終了する。フラグ情報要求信号を受信した場合(S31:YES)、CPU21は起動制限フラグのフラグ情報を数値制御装置10のCPU11に送信する(S32)。起動制限フラグのフラグ情報は、例えばオンかオフ(1か0)を示す情報である。CPU21は本処理を終了する。
図11を参照し、起動判定処理を説明する。本処理は、機械M1の数値制御装置10のCPU11が実行する処理である。機械M2、M3の数値制御装置30、50のCPUも同様に実行する。機械M1の電源をオンすると、CPU11はROM12に記憶する起動判定プログラムを呼び出して本処理を実行する。
CPU11はフラグ情報要求信号を、移設検知装置20のCPU21に送信する(S41)。移設検知装置20のCPU21は、上述のフラグ情報送信処理(図10参照)においてフラグ情報を返信する(図10のS32参照)。CPU11はフラグ情報を受信したか否か判断する(S42)。CPU11はフラグ情報を受信するまで(S42:NO)、S42に戻って待機する。フラグ情報を受信した場合(S42:YES)、CPU11は、受信したフラグ情報に基づき、起動制限フラグはオンか否か判断する(S43)。起動制限フラグがオンの場合(S43:YES)、機械M1は移設の可能性が高いので、CPU11は機械M1の起動を禁止する(S44)。故に機械M1が移設した場合、数値制御装置10は機械M1の起動を禁止できる。
起動制限フラグがオフの場合(S43:NO)、機械M1は移設の可能性が低く、若しくは機械M1に生じた振動は地震による振動の可能性が高いので、CPU11は正常に機械M1を起動する(S45)。故に数値制御装置10は、電源オフ中に機械M1に振動が生じても、その振動が地震による振動である場合は、機械M1を正常に起動できる。
以上説明の如く、第一実施形態の移設検知システム100は、機械M1、M2、M3を備える。移設検知装置20、40、60は、機械M1〜M3の夫々に対応して設ける。移設検知装置20のCPU21は、振動検出部22が機械M1の振動を検出した場合、起動禁止フラグをオンし、対応する機械M1の起動を禁止する。移設検知装置20、40、60は、配線L1〜L3、バス5を介して、相互に通信可能である。振動検出部22が機械M1の振動を検出した場合、CPU21は該振動に関する振動情報(クロック値X1、Y1)を取得する。CPU21は取得した振動情報を、予め決められた他の移設検知装置40に送信する。CPU21は他の移設検知装置40から振動情報(クロック値X2、Y2)を取得する。
CPU21は取得した振動情報(クロック値X1、Y1、X2、Y2)に基づき、機械M1とM2の同時振動の判定を行う。CPU21は判定結果情報を作成し、他の移設検知装置40、60に送信すると共に、他の移設検知装置40、60から夫々の判定結果情報を受信する。CPU21は、移設検知装置20、40、60の夫々の判定結果情報を集計し、移設検知装置20、40、60のうち、同時刻で振動を検出した移設検知装置の割合(同時振動検出割合)が一定割合以上か判断する。地震による振動に応じて機械M1〜M3は振動するが、機械M1〜M3の設置する場所は互いに異なるので、例えば設置床面の硬さ、機械M1〜M3の構造の違い、地震の大きさ、地震の揺れの方向等によって、機械M1〜M3が共振する時刻や振動の大きさにズレが生じる場合がある。同時振動検出割合が一定割合以上の場合、一部の移設検知装置が同時に振動を検出していなくても、地震による振動の可能性が高い。故に移設検知装置20は、振動検出時に先にオンした起動禁止フラグをオフすることで、対応する機械M1の起動禁止を解除する。故に数値制御装置10のCPU11は機械M1の起動を正常に起動できる。故に移設検知装置20は、機械M1の地震による移設の誤検出を効果的に防止できる。
同時振動検出割合が一定割合未満の場合、地震による振動の可能性は低い。故に移設検知装置20は、機械M1は移設したとみなし、起動禁止フラグはオンのままで機械M1の起動を禁止する。故に数値制御装置10のCPU11は機械M1の起動を制限できる。故に移設検知装置20は、機械M1の移設を地震と区別して精度良く検知できる。
上記第一実施形態の説明にて、振動検出部22は本発明の振動検出手段の一例である。配線L1〜L3、バス5は本発明の通信手段の一例である。CPU21は本発明の制御手段の一例である。図4のS4とS6の処理を実行するCPU21は本発明の第一取得手段の一例である。S10の処理を実行するCPU21は本発明の第二取得手段の一例である。S11、S12の処理を実行するCPU21は本発明の判定手段の一例である。S13、S15の処理を実行するCPU21は本発明の送受信手段の一例である。S16、S17の処理を実行するCPU21は本発明の判断手段の一例である。
図1、図2、図12、図13を参照し、本発明の第二実施形態を説明する。図1、図2に示す如く、第二実施形態の移設検知システム200の構成は、第一実施形態の移設検知システム100の構成と同様である。移設検知装置20は機械M1に取り付けるので、機械M1の稼働中、例えば被削材を工具で切削する時に生じる振動の影響で、移設検知装置20は機械M1の振動を正しく検出できない、又は振動を検出しない可能性がある。また、機械M1の移設は機械M1の主電源がオフ期間内に起きるので、主電源がオンの間は、機械の移設は起きない。故に第二実施形態の移設検知装置20は、後述する移設検知制御処理(図12参照)の最初に、機械M1の主電源がオンかオフかの判定を行い、オンの場合は機械M1は移設していないと判断し、機械M1の判定結果情報を無効化する制御を行う。
図12に示す第二実施形態の移設検知制御処理は、第一実施形態の移設検知制御処理(図4参照)のS1とS2の間にS50の判断処理を追加し、主電源がオンの場合に行うS51の処理を更に追加する。S50、S51以外の処理は第一実施形態と共通なので、第二実施形態は追加した処理を中心に説明する。第一実施形態と共通する部分、共通する処理は同一符号、同一ステップ番号を付して説明する。
移設検知装置20のCPU21は、リアルタイムクロック33の動作を開始した後(S1)、機械M1の主電源がオンか否か判断する(S50)。主電源がオフの場合(S50:NO)、CPU21は上記第一実施形態と同様に、機械M1の振動を監視し(S2)、振動を検出した場合は(S2:YES)、S3以降の処理を順次実行する。
主電源がオンの場合(S50:YES)、機械M1は稼働中であり、機械M1が振動してしまうので、地震によって機械M1に生じる振動を正しく検出できない。故にCPU21は稼働中というステータス情報を判定結果情報として、フラッシュメモリ24の判定結果情報記憶領域244に記憶し(S51)、本処理を終了する。故にCPU21は判定結果情報送信処理(図9参照)のS21の処理において、移設検知装置40、60の夫々のCPUから判定結果情報要求信号を受信した場合(S21:YES)、フラッシュメモリ24に記憶した判定結果情報を移設検知装置40、60に送信する(S23又はS24)。
例えば移設検知装置40のCPUは、図12に示す移設検知制御処理において、移設検知装置20のCPU21から判定結果情報を受信する(S15:YES)。CPUは移設検知装置20、40、60の全ての判定結果情報を集計する(S16)。例えば図13に示す判定結果情報2445を見ると、機械M1では稼働中というステータスのみを記憶しており、機械M2では振動を検出、機械M3では振動を検出しており、機械M2とM3の間で同時振動と判定している。判定結果情報2445を集計した集計情報2545によれば、機械M1の判定結果情報は稼働中というステータスのみであることから、機械M1の判定結果情報は無効化している。故に算出式の母数は3から1減算した2となる。同時振動検出数は2、同時振動検出割合は2/2×100=100(%)となる。故にCPUはS17における同時振動検出割合の計算において、機械が稼働中である移設検知装置を考慮しないので、検出した振動が地震による振動か移設による振動かの区別を精度良く行うことができる。
以上説明の如く、第二実施形態の移設検知システム200は、第一実施形態と同様の構成を備える。移設検知装置20、40、60は、機械M1〜M3に取り付ける。移設検知装置20のCPU21は、機械M1が稼働中か判断する。機械M1が稼働中の場合、CPU21は稼働中というステータスのみの情報を、判定結果情報として他の移設検知装置40、60に送信する。稼働中というステータスのみの判定結果情報は無効化している。移設検知装置40、60のCPUは、移設検知装置20、40、60の夫々の判定結果情報のうち、無効化した機械M1の無効化した判定結果情報を考慮しない。故に移設検知装置20、40、60は、機械M1〜M3の夫々において稼働中に伴って生じる振動の誤検出を防止できると共に、地震による振動と移設による振動の区別を精度良く行うことができる。
上記第二実施形態の説明にて、図12のS50の処理を実行するCPU21は本発明の稼働判断手段の一例である。S51の処理を実行するCPU21は本発明の無効化手段の一例である。
図14〜図19を参照し、第三実施形態を説明する。図14に示す如く、第三実施形態の移設検知システム300は、三つの機械M1〜M3と一つのマスター装置70を備える。第一実施形態と同様に、機械M1は、移設検知装置20を備える。機械M2は、移設検知装置40を備える。機械M3は、移設検知装置60を備える。移設検知装置20、40、60は、マスター装置70のスレーブとして機能する。マスター装置70は、移設検知装置20、40、60と個々に通信可能に接続する。第一実施形態と共通する部分、共通する処理は同一符号、同一ステップ番号を付して説明する。
図15〜図17を参照し、機械M1〜M3とマスター装置70の電気的構成を説明する。図15に示す如く、機械M1〜M3の夫々の電気的構成は、第一実施形態(図2参照)と同一である。図16に示す如く、移設検知装置20のフラッシュメモリ240は、振動履歴情報記憶領域241、フラグ記憶領域242、クロック値記憶領域243等を備える。他の移設検知装置40、60の夫々のフラッシュメモリも同一の記憶領域を備える。マスター装置70は、移設検知装置20と同一構成を備える。マスター装置70は、CPU71、振動検出部72、リアルタイムクロック73、フラッシュメモリ74、通信I/F75、内蔵電池77等を備える。移設検知装置20の通信I/F25は、配線L1を介して、マスター装置70の通信I/F75に通信可能に接続する。移設検知装置40の通信I/Fは、配線L2を介して、マスター装置70の通信I/F75に通信可能に接続する。移設検知装置60の通信I/F25は、配線L3を介して、マスター装置70の通信I/F75に通信可能に接続する。図17に示す如く、マスター装置70のフラッシュメモリ74は、判定結果情報記憶領域741、クロック値記憶領域742等を備える。
図18を参照し、マスター側制御処理を説明する。本処理は、マスター装置70のCPU71が実行する処理である。マスター装置70を起動すると、CPU71はフラッシュメモリ74に記憶するマスター側制御プログラムを呼び出し、本処理を実行する。
CPU71はリアルタイムクロック73の動作を開始する(S61)。CPU71は振動を検出したか否か判断する(S62)。振動検出部72が振動を検出した場合(S62:YES)、CPU71はリアルタイムクロック73の現在のクロック値X2を、フラッシュメモリ74のクロック値記憶領域742に記憶する(S63)。
CPU71はスレーブである移設検知装置20、40、60の何れかより通信要求が有るか否か判断する(S64)。スレーブから通信要求が有るまで(S64:NO)、CPU71は待機する。スレーブから通信要求が有った場合(S64:YES)、CPU71は通信要求があったスレーブに応答信号を返信する共に、リアルタイムクロック73の現在のクロック値Y2を更に取得し(S65)、フラッシュメモリ74のクロック値記憶領域742に記憶する。CPU71はクロック値X2、Y2を、通信要求のあったスレーブに送信する(S66)。
CPU71は他のスレーブから通信要求が有るか否か判断する(S67)。他のスレーブから通信要求があった場合(S67:YES)、CPU71はS65に戻り、通信要求のあったスレーブに対して上記処理を繰り返す(S65〜S67)。他のスレーブから通信要求が無かった場合(S67:NO)、CPU71は通信中のスレーブから、上記実施形態と同様の判定結果情報を受信する(S68)。CPU71は受信した判定結果情報を、フラッシュメモリ74の判定結果情報記憶領域741に記憶する。CPU71は、移設検知装置20、40、60の全ての判定結果情報を集計する(S69)。
第一実施形態と同様に、CPU71は判定結果情報に基づき集計情報を作成し、同時振動検出割合を算出する。CPU71は同時振動検出割合が一定割合以上か否か判断する(S70)。同時振動検出割合が一定割合以上の場合(S70:YES)、地震による振動の可能性が高いので、CPU71は、起動制限フラグオフ信号を、移設検知装置20、40、60に送信する(S71)。起動制限フラグオフ信号は、移設検知装置20、40、60の夫々のフラッシュメモリに記憶する起動制限フラグをオフにする信号である。起動制限フラグオフ信号送信後、CPU71はS62に戻り処理を繰り返す。同時振動検出割合が一定割合未満の場合(S70:NO)、地震による振動の可能性は低いので、CPU71はそのまま本処理を終了する。
振動検出部72が振動を検出しない場合(S62:NO)、CPU71は他のスレーブから判定結果情報を受信したか否か判断する(S74)。他のスレーブから判定結果情報を受信しなかった場合(S74:NO)、CPU71はS62に戻り、処理を繰り返す。他のスレーブから判定結果情報を受信した場合(S74:YES)、CPU71は他のスレーブから受信した判定結果情報を、フラッシュメモリ74の判定結果情報記憶領域741に記憶する。CPU71は、フラッシュメモリ74に記憶する全ての判定結果情報を集計する(S69)。第二実施形態と同様に、同時振動検出割合が一定割合以上の場合(S70:YES)、地震による振動の可能性が高いので、CPU71は、起動制限フラグオフ信号を、移設検知装置20、40、60に送信する(S71)。CPU71は、S62に戻り処理を繰り返す。同時振動検出割合が一定割合未満の場合(S70:NO)、地震による振動の可能性は低いので、CPU71は何もせずに本処理を終了する。
図19を参照し、スレーブ側制御処理を説明する。本処理は、スレーブである移設検知装置20、40、60のCPUが実行する処理である。本実施形態は、移設検知装置20のCPU21が実行する場合を例に説明する。移設検知装置20を起動すると、CPU21はフラッシュメモリ24に記憶するスレーブ側制御プログラムを呼び出し、本処理を実行する。
CPU21はリアルタイムクロック23の動作を開始する(S81)。CPU21は振動を検出したか否か判断する(S82)。振動検出部22が振動を検出した場合(S82:YES)、CPU21はフラッシュメモリ240のフラグ記憶領域242に記憶する起動制限フラグをオンにする(S83)。CPU21はリアルタイムクロック23の現在のクロック値X1を、フラッシュメモリ240のクロック値記憶領域243に記憶する(S84)。CPU21はマスター装置70と通信可能か否か判断する(S85)。マスター装置70と通信可能となるまで(S85:NO)、CPU71は待機する。マスター装置70と通信可能になった場合(S85:YES)、CPU71はリアルタイムクロック23の現在のクロック値Y1を更に取得し、フラッシュメモリ240のクロック値記憶領域243に記憶する(S86)。
CPU21はマスター装置70に振動情報(クロック値X2、Y2)が有るか否か判断する(S87)。マスター装置70に振動情報が有る場合(S87:YES)、CPU21はマスター装置70から振動情報を取得する(S88)。CPU21は、振動情報(クロック値X1、Y1、X2、Y2)に基づき、第一実施形態と同様に、経過クロック数K1,K2を算出する(S89)。
CPU21は同時振動の判定を行う(S90)。第一実施形態と同様に、K1とK2の誤差が許容範囲内である場合、機械M1で検出した振動とマスター装置70で検出した振動は同時振動と判定できる。K1とK2の誤差が許容範囲外である場合、機械M1で検出した振動とマスター装置70で検出した振動は同時振動ではないので、個別に起きた振動と判定できる。CPU21は判定結果情報を作成し、マスター装置70に送信する(S92)。マスター装置70に振動情報が無い場合(S87:NO)、CPU71は自身を振動と判定する判定結果情報を作成し(S91)、マスター装置70に判定結果情報を送信する(S92)。
CPU21は、マスター装置70から起動制限フラグオフ信号を受信したか否か判断する(S93)。起動制限フラグオフ信号を受信した場合(S93:YES)、CPU21はフラッシュメモリ240のフラグ記憶領域242に記憶する起動制限フラグをオフする(S94)。数値制御装置10のCPU11は、上述の起動判定処理(図11参照)において、起動制限フラグはオフなので(S43:NO)、機械M1を正常に起動する(S45)。機械M2、M3に対応する数値制御装置30、50の夫々のCPUも同様に、機械M2、M3を正常に起動する。故に移設検知システム300は、地震による振動の可能性が高い場合、機械M1〜M3の起動を全て許可できる。故に移設検知装置20、40,60のうち何れかの移設検知装置が、何等かの理由で振動を検出する時刻が他の移設検知装置とずれていたとしても、同時に振動を検出した割合が高かった場合は、地震による振動と判定するので、地震による振動の誤検出を防止できる。
マスター装置70から起動制限フラグオフ信号を受信しなかった場合(S93:NO)、CPU21は何もせずに本処理を終了する。移設検知装置20において振動を検出していれば(S82:YES)、フラッシュメモリ240に記憶する起動制限フラグはオンである(S83)。数値制御装置10のCPU11は、上述の起動判定処理(図11参照)において、起動制限フラグがオンであれば(S43:YES)、機械M1の起動を制限する(S44)。移設検知装置20は、振動を検出したときに起動制限フラグをオンし、その状態を保持するので、数値制御装置10のCPUは、対応する機械M1の起動を制限できる。移設検知装置40、60も、移設検知装置20と同様である。
以上説明の如く、第三実施形態の移設検知システム300は、三つの機械M1、M2、M3と、一つのマスター装置70を備える。移設検知装置20、40、60は、機械M1〜M3の夫々に対応して設ける。移設検知装置20、40、60は、夫々の振動検出部22が振動を検出した場合に、起動禁止フラグをオンし、対応する機械M1〜M3の起動を禁止する。マスター装置70は、振動検出部72を有し、移設検知装置20、40、60と個々に通信可能である。
移設検知装置20のCPU21は、振動検出部22が機械M1の振動を検出した場合、該振動に関する振動情報(クロック値X1、Y1)を取得する。移設検知装置20は、取得した振動情報を配線L1を介して、マスター装置70に送信する。CPU21は、マスター装置70の振動検出部72が検出した振動情報(クロック値X2、Y2)を、配線L1を介してマスター装置70から取得する。CPU21は、自身で取得した振動情報(第一振動情報に相当)と、マスター装置70から取得した振動情報(第二振動情報に相当)とに基づき、同時刻に振動を検出したか判定する。CPU21は判定結果情報を作成し、マスター装置70に送信する。
マスター装置70のCPU71は、移設検知装置20、40、60のCPUが送信した判定結果情報を受信する。CPU71は、受信した複数の判定結果情報に基づき、移設検知装置20、40、60のうち、同時刻に振動を検出した移設検知装置の割合が一定割合以上か判断する。同時刻に振動を検出した移設検知装置の割合が一定割合以上の場合、移設検知装置20、40,60のうち何れかの移設検知装置が何等かの理由で振動を検出する時刻が他の移設検知装置とずれていたとしても、同時に振動を検出した割合が高いので、地震による振動と判定できる。故にCPU71は移設検知装置20、40、60に対して、起動制限フラグオフ信号を送信する。起動制限フラグオフ信号を受信した移設検知装置20、40、60は、夫々のフラッシュメモリに記憶する起動制限フラグをオフする。故に機械M1〜M3を制御する数値制御装置10、30、50のCPUは、機械M1〜M3の起動を制限することなく、正常に起動できる。
上記第三実施形態の説明にて、図19のS84とS86の処理を実行するCPU21は本発明の第一取得手段の一例である。S88の処理を実行するCPU21は本発明の第二取得手段の一例である。S89、S90の処理を実行するCPU21は本発明の判定手段の一例であるS92の処理を実行するCPU21は本発明の送信手段の一例である。図20のS68、S74の処理を実行するCPU71は本発明の受信手段の一例である。S69、S70の処理を実行するCPU71は本発明の判断手段の一例である。S71の処理を実行するCPU71は本発明の起動制御手段の一例である。
図14、図15、図20〜図23を参照し、本発明の第四実施形態を説明する。第四実施形態の移設検知システム400の構成及び電気的構成は、図14,図15に示す第三実施形態の移設検知システム300の構成及び電気的構成と同一である。第三実施形態と共通する部分、共通する処理は同一符号、同一ステップ番号を付して説明する。第四実施形態は、移設検知装置20、40、60の何れかに異常が生じた場合、その異常を生じた移設検知装置に対応する機械の起動を制限すると共に、その他の移設検知装置のうち一定割合以上で同時刻に振動を検知した場合は、地震による誤検知と判断する。移設検知装置の異常とは、例えば内蔵電池のバッテリ切れ、振動検出部72の故障等である。図20に示す如く、マスター装置70のフラッシュメモリ740は、判定結果情報記憶領域741、クロック値記憶領域742、異常情報記憶領域743等を備える。
図21,図22を参照し、マスター側制御処理を説明する。本処理は、マスター装置70のCPU71が実行する処理である。マスター装置70を起動すると、CPU71はフラッシュメモリ740に記憶するマスター側制御プログラムを呼び出し、本処理を実行する。第四実施形態のマスター側制御処理は、図18に示す第三実施形態のマスター側制御処理を一部変形したものであるので、共通する部分は同一ステップ番号を付して説明を簡略又は省略し異なる部分を中心に説明する。
CPU71はリアルタイムクロック73の動作を開始する(S101)。CPU71はスレーブである移設検知装置20、40、60と通信を開始する(S102)。CPU71は、移設検知装置20、40、60のうち異常を検出した移設検知装置が有るか否か判断する(S103)。例えば移設検知装置40の内蔵電池にバッテリ切れが生じた場合、移設検知装置40は異常である。移設検知装置40のCPUは、異常信号をマスター装置70に送信する。マスター装置70のCPU71は、移設検知装置40から異常信号を受信すると(S103:YES)、CPU71はフラッシュメモリ740の異常情報記憶領域743に異常情報を記憶する(S104)。異常情報とは、例えば異常を生じた移設検知装置に関する情報である。移設検知装置40が異常である場合、移設検知装置40は機械M2の移設を正しく検知できない場合があるので、機械M2の起動を制限するのが望ましい。故にCPU71はフラッシュメモリ740に記憶した異常情報に基づき、異常を生じた移設検知装置40にのみ、起動制限フラグオン信号を送信し(S105)、本処理を終了する。
移設検知装置20、40、60のうち異常を検出した移設検知装置が無い場合(S103:NO)、図22に示す如く、CPU71は振動検出部72が振動を検出したか否か判断する(S62)。振動を検出した場合(S62:YES)、CPU71は第三実施形態と同様に、S63〜S68の処理を実行する。スレーブから判定結果情報を受信した後(S68)、CPU71は、異常を生じた移設検知装置が有るか否か判断する(S111)。フラッシュメモリ740の異常情報記憶領域743に異常情報を記憶していなければ(S111:NO)、CPU71は第三実施形態と同様に、全ての移設検知装置20、40、60の夫々の判定結果情報を集計し(S69)、同時振動検出割合が一定割合以上か否か判断する(S70)。
異常を生じた移設検知装置が有る場合(S111:YES)、CPU71は判定結果情報に基づき判定結果情報を集計する際に、移設検知装置20、40、60の数から異常を生じた移設検知装置の数を差し引いてから、同時振動検出割合を算出する(S113)。故にCPU71は異常を生じた移設検知装置を除外した上で、同時振動検出割合を算出できるので、CPU71は地震による振動か否かを精度良く判定できる。CPU71は第三実施形態と同様に、算出した同時振動検出割合が一定割合以上か否か判断する(S70)。以後の処理は第三実施形態と同じである。
図23を参照し、スレーブ側制御処理を説明する。本処理は、スレーブである移設検知装置20、40、60のCPUが実行する処理である。移設検知装置20を起動すると、CPU21はフラッシュメモリ240に記憶するスレーブ側制御プログラムを呼び出し、本処理を実行する。第四実施形態のマスター側制御処理は、図19に示す第三実施形態のスレーブ側制御処理を一部変形したものであるので、共通する部分は同一ステップ番号を付して説明を簡略又は省略し、異なる部分を中心に説明する。
CPU21はリアルタイムクロック23の動作を開始し(S81)、振動を検出したか否か判断する(S82)。振動検出部22が振動を検出した場合(S82:YES)、CPU21は第三実施形態と同様に、S83以降の処理を実行する。振動検出部22が振動を検出しなかった場合(S82:NO)、CPU21はマスター装置70から起動制限フラグオン信号を受信したか否か判断する(S201)。起動制限フラグオン信号を受信していない場合(S201:NO)、CPU71はS82に戻って処理を繰り返す。
起動制限フラグオン信号を受信した場合(S201::YES)、移設検知装置20は異常を生じており、機械M1の移設を正常に検知できない可能性があるので、CPU71はフラッシュメモリ240のフラグ記憶領域242に1を記憶し、起動制限フラグをオンする(S202)。故に数値制御装置10のCPU11は、上述した起動判定処理(図11参照)にて、起動制限フラグはオンしているので(S43:YES)、機械M1の起動を制限できる(S44)。例えば移設検知装置20にバッテリ切れが生じた場合、移設検知装置20は機械M1の起動を制限できるので、移設を正常に検知できない状態で、機械M1が稼働するのを防止できる。
以上説明の如く、第四実施形態の移設検知システム400は、第三実施形態と同様に、三つの機械M1、M2、M3と、一つのマスター装置70を備える。マスター装置70のCPU71は、配線L1、L2、L3を介して通信する移設検知装置20、40、60のうち、例えばバッテリ切れ等の異常を生じた移設検知装置が有るか判断する。異常を生じた移設検知装置が有る場合、CPU71は、第三実施形態と同様に、移設検知装置20、40、60から受信した複数の判定結果情報に基づき、同時振動検出割合を算出する。第四実施形態のCPU71は、同時振動検出割合を算出する際に、移設検知装置20、40、60の数に相当する母数から異常を生じた移設検知装置の数を差し引いた上で、同時振動検出割合を算出する。即ちCPU71は、正常に動作する移設検知装置の振動検出部の中で、同時刻で振動を検出した振動検出手段の割合を算出できるので、地震による振動か否かを精度良く判定できる。
上記第四実施形態の説明にて、図21のS103の処理を実行するCPU71は本発明の異常判断手段の一例である。図22のS111、S113、S70の処理を実行するCPU71は本発明の判断手段の一例である。
本発明は上記実施形態に限らず各種変形が可能なことはいうまでもない。上記第一〜第四実施形態の機械の数は三つであるが、複数であればよい。同時振動検出割合が一定割合以上か否かで起動制限フラグのオンオフを決めるので、機械の数は多い方が好ましい。機械M1〜M3は、被削材を切削する工作機械であるが、本発明はその他の種類の機械にも適用可能である。移設検知装置20、40、60は内蔵電池で駆動するものであるが、例えば外部電源で駆動するものでもよい。例えば機械の主電源がオンのときは、機械の電源を利用し、主電源がオフのときは、内蔵電池を利用するようにしてもよい。
移設検知装置20の振動検出部22(図2参照)、マスター装置70の振動検出部72(図15参照)は、加速度センサであるが、振動を検出する機器であれば何でもよく、例えば傾きを検出するようにしてもよい。
第一、第二実施形態の移設検知装置20のCPU21は、第四実施形態の如く、例えば自身である移設検知装置20に異常(例えばバッテリ切れ等)を検出した場合に、他の移設検知装置に異常情報を送信するようにしてもよい。CPU21は他の移設検知装置から異常情報を受信した場合、異常情報を送信した装置以外の他の移設検知装置から受信した判定結果情報を集計する際に、移設検知装置20、40、60の数から異常を生じた移設検知装置の数を差し引いた上で、同時振動検出割合を算出すればよい。故に第一実施形態は、第四実施形態と同様の効果を得ることができる。
第三、第四実施形態の移設検知システム300、400におけるマスター装置70のCPU71は第二実施形態の如く、例えば機械M1〜M3が稼働中か否かを判断し、稼働中の機械に対応する移設検知装置から受信する判定結果情報を無効化してもよい。CPU71は移設検知装置から受信した判定結果情報のうち無効化した判定結果情報を考慮しないので、検出した振動が地震による振動か否かを精度良く判定できるので、地震による誤検知を効果的に防止できる。
本実施形態はCPUの代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC (Application Specific Integrated Circuits)、FPGA (Field Programmable Gate Array)等を、プロセッサとして用いてもよい。移動制御処理は、複数のプロセッサによって分散処理してもよい。プログラムを記憶するフラッシュメモリは、例えばHDD及び又は記憶装置等の他の非一時的な記憶媒体で構成してもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であればよい。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば、伝送される信号)を含まなくてもよい。移動制御プログラムは、例えば、図示外のネットワークに接続されたサーバからダウンロードして(即ち、伝送信号として送信され)、フラッシュメモリ等の記憶装置等に記憶してもよい。この場合、プログラムは、サーバに備えられたHDDなどの非一時的な記憶媒体に保存していればよい。
5 バス
20、40、60 移設検知装置
21 CPU
22 振動検出部
70 マスター装置
71 CPU
72 振動検出部
300、400 移設検知システム
L1〜L3 配線
M1〜M3 機械
X1、X2 クロック値
Y1、Y2 クロック値

Claims (8)

  1. 互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械の振動を検出する振動検出手段が前記機械の振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する制御手段を備えた移設検知装置において、
    前記制御手段は、
    前記振動検出手段が振動を検出した場合、自地点に設置した前記機械に対応する前記振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を取得する第一取得手段と、
    他地点に設置した前記機械に対応する他の振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を、他の移設検知装置から通信手段を介して取得する第二取得手段と、
    前記第一取得手段及び前記第二取得手段が取得した夫々の前記振動情報に基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果の情報である判定結果情報を、前記他の移設検知装置との間で前記通信手段を介して送受信する送受信手段と、
    前記送受信手段によって送受信した前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断手段と
    を備え、
    前記判断手段が、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、対応する前記機械の起動を禁止しないこと
    を特徴とする移設検知装置。
  2. 前記振動検出手段は、前記機械に固定し、
    前記制御手段は、
    前記機械が稼働中か判断する稼働判断手段と、
    前記稼働判断手段が前記機械は稼働中と判断した場合、前記判定結果情報を無効化する無効化手段と
    を備え、
    前記判断手段は、前記送受信手段によって送受信した前記判定結果情報のうち、前記無効化手段が無効化した前記判定結果情報を考慮しないこと
    を特徴とする請求項1に記載の移設検知装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記通信手段を介して通信する複数の前記移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有るか判断する異常判断手段を備え、
    前記判断手段は、
    前記異常判断手段が複数の前記移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有ると判断した場合、前記送受信手段が送受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段の数から異常を生じた前記移設検知装置の数を差し引いた上で、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上か判断すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の移設検知装置。
  4. 互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械に生じる振動を検出する振動検出手段が振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する複数の移設検知装置と、前記複数の移設検知装置と通信手段を介して通信可能であって、振動を検出する振動検出手段を有するマスター装置とを備えた移設検知システムにおいて、
    前記複数の移設検知装置の夫々は、
    前記振動検出手段が振動を検出した場合に、前記振動検出手段が検出した振動の情報である第一振動情報を取得する第一取得手段と、
    前記マスター装置の前記振動検出手段が検出した振動の情報である第二振動情報を、前記通信手段を介して取得する第二取得手段と、
    前記第一取得手段及び前記第二取得手段が取得した前記第一振動情報及び前記第二振動情報とに基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果の情報である判定結果情報を、前記マスター装置に送信する送信手段と
    を備え、
    前記マスター装置は、
    前記複数の移設検知装置の夫々の前記送信手段が送信した前記判定結果情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の移設検知装置に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断手段と、
    前記判断手段が、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、前記複数の機械の起動を禁止しないように前記複数の移設検知装置を制御する起動制御手段と
    を備えたこと
    を特徴とする移設検知システム。
  5. 前記マスター装置は、
    前記通信手段を介して通信する前記複数の移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有るか判断する異常判断手段を備え、
    前記判断手段は、
    前記異常判断手段が前記複数の移設検知装置のうち異常を生じた前記移設検知装置が有ると判断した場合、前記受信手段が受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段の数から異常を生じた前記移設検知装置の数を差し引いた上で、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上か判断すること
    を特徴とする請求項4に記載の移設検知システム。
  6. 前記振動検出手段は、前記機械に固定し、
    前記複数の移設検知装置の夫々は、
    前記機械が稼働中か判断する稼働判断手段と、
    前記稼働判断手段が前記機械は稼働中と判断した場合に、前記判定結果情報を無効化する無効化手段と
    を備え、
    前記マスター装置の前記判断手段は、前記受信手段が受信した前記判定結果情報のうち、前記無効化手段が無効化した前記判定結果情報を考慮しないこと
    を特徴とする請求項4又は5に記載の移設検知システム。
  7. 互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械の振動を検出する振動検出手段が前記機械の振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する制御工程を行う移設検知装置の移設検知方法において、
    前記制御工程は、
    前記振動検出手段が振動を検出した場合、自地点に設置した前記機械に対応する前記振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を取得する第一取得工程と、
    他地点に設置した前記機械に対応する他の振動検出手段が検出した振動の情報である振動情報を、他の移設検知装置から通信手段を介して取得する第二取得工程と、
    前記第一取得工程及び前記第二取得工程で取得した夫々の前記振動情報に基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果の情報である判定結果情報を、前記他の移設検知装置との間で前記通信手段を介して送受信する送受信工程と、
    前記送受信工程によって送受信した前記判定結果情報に基づき、前記複数の機械の夫々に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断工程と
    を備え、
    前記制御工程では、前記判断工程が、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、対応する前記機械の起動を禁止しないこと
    を特徴とする移設検知方法。
  8. 互いに異なる地点に設置した複数の機械の夫々に対応して設け、対応する前記機械に生じる振動を検出する振動検出手段が振動を検出した場合に、対応する前記機械の起動を禁止する複数の移設検知装置と、前記複数の移設検知装置と通信手段を介して通信可能であって、振動を検出する振動検出手段を有するマスター装置とを備えた移設検知システムの移設検知方法において、
    前記複数の移設検知装置の夫々が行う装置側工程と、
    前記マスター装置が行うマスター側工程と
    を備え、
    前記装置側工程は、
    前記振動検出手段が振動を検出した場合に、前記振動検出手段が検出した振動の情報である第一振動情報を取得する第一取得工程と、
    前記マスター装置の前記振動検出手段が検出した振動の情報である第二振動情報を、前記通信手段を介して取得する第二取得工程と、
    前記第一取得工程及び前記第二取得工程で取得した前記第一振動情報及び前記第二振動情報とに基づき、同時刻に振動を検出したか判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果の情報である判定結果情報を、前記マスター装置に送信する送信工程と
    を備え、
    前記マスター側工程は、
    前記複数の移設検知装置の夫々の前記送信工程で送信した前記判定結果情報を受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信した複数の前記判定結果情報に基づき、前記複数の移設検知装置に対応する複数の前記振動検出手段のうち、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が所定割合以上か判断する判断工程と、
    前記判断工程で、前記同時刻に振動を検出した前記振動検出手段が前記所定割合以上と判断した場合、前記複数の機械の起動を禁止しないように前記複数の移設検知装置を制御する起動制御工程と
    を備えたこと
    を特徴とする移設検知方法。
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