JP2018141308A - 排水口部材および水まわり機器 - Google Patents
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Abstract
Description
排水口と、
複数の孔を有し、前記排水口に着脱可能なように設けられるヘアキャッチャーと、
前記排水口に装着される排水部材と、を有する排水口構造において、
前記ヘアキャッチャーは、抗菌剤または抗菌防カビ剤を含む樹脂で構成された樹脂部材であり、
前記ヘアキャッチャーの静的接触角は、100°以下であり、かつ前記排水部材の静的接触角よりも低い、排水口構造である。
これにより、長期間カビや細菌の繁殖を抑制し、防汚性を得ることが可能となる。
本発明の排水口構造は、排水口と、複数の孔を有し、前記排水口に着脱可能なように設けられるヘアキャッチャーと、前記排水口に装着される排水部材と、を有する排水口構造において、前記ヘアキャッチャーは、抗菌剤または抗菌防カビ剤を含む樹脂で構成された樹脂部材であり、前記ヘアキャッチャーの静的接触角は、100°以下であり、かつ前記排水部材の静的接触角よりも低い。これにより、防汚性を発揮可能な排水口構造とすることができる。詳しくは、排水部材において、撥水性を高めることにより、汚れの付着を抑制することができる。さらに、ヘアキャッチャーにおいて、適度な撥水性とすることができるため、ヘアキャッチャー表面での水膜の形成を抑制することが可能となり、汚れの付着を抑制することができる。また、汚れが付着したとしても、抗菌剤または抗菌防カビ剤を含むため、カビや細菌の繁殖を抑制することができる。
本発明において、水まわり機器とは、水を排出することが可能な排水口が設けられている機器を意味する。具体的には、洗面化粧台、手洗い器、浴室、キッチンなどが挙げられる。
本発明において、排水口とは、水を排出するために水まわり機器に設けられた開口部であり、筒状である。通常、排水口に流れた水は排水管に流れるよう構成されている。
本発明において、排水部材は、排水口に装着される部材である。排水口に流れ込む水などが排水管に流れる機能を有する。また、排水口と排水管とを接続する機能を有するものでも良い。具体的には、排水フランジ、封水筒、トラップなどが挙げられる。
本発明において、ヘアキャッチャーは、水を通し、かつ毛髪やゴミなどを捕集できるように構成されており、複数の孔を有する。このような機能を発揮できれば、孔の大きさや形は特に限定されない。孔の形状としては、例えば、円状や網目状などが挙げられ、またこれらを目的に合わせて組み合わせてもよい。
本発明において、排水部材およびヘアキャッチャーは、下記の方法を用いて製造することが可能であるが、これに限定されるものではない。
縮成形、トランスファ成形、カレンダー成形、真空成形、ブロー成形などが挙げられる。
本発明において、射出成形を用いるのが好ましい。
ロピレン樹脂やポリアセタール樹脂を用いる場合、160℃以上220℃以下が好ましく、180
℃以上210℃以下が更に好ましい。
されるものではない。
抗菌防カビ剤A:チアゾリン系抗菌防カビ剤であるOIT(2‐n‐オクチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オン)をタルクに1:9の割合で担持させたもの
抗菌防カビ剤B:ピリジン系抗菌防カビ剤であるZPT(ジンクピリチオン)をゼオライトに1:4の割合で担持させたもの
抗菌剤A:銀系抗菌剤(銀イオンをガラスに担持させたもの)
反応性シリコーン:シリコーングラフトPP
非反応性シリコーンオイル:ジメチルシリコーン
(ヘアキャッチャー)
ポリプロピレン樹脂100gを180℃で加熱溶融した。これに、表1に示す量の抗菌防カビ剤Aと、抗菌防カビ剤Bと、抗菌剤Aとをコンパウンドし、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状のヘアキャッチャーを得た。
ポリプロピレン樹脂100gを180℃で加熱溶融した。これに、表1に示す量の抗菌防カビ剤Aと、抗菌防カビ剤Bと、抗菌剤Aと、反応性シリコーンと、非反応性シリコーンオイルとをコンパウンドし、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状の排水部材を得た。
(ヘアキャッチャー)
ポリプロピレン樹脂98gを180℃で加熱溶融した。これに、表1に示す量の反応性シリコーンと、非反応性シリコーンオイルとをコンパウンドし、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状のヘアキャッチャーを得た。
ヘアキャッチャーと同様の方法により、所望の形状の排水部材を得た。
作製したヘアキャッチャーおよび排水部材について、以下の方法により静的接触角を測定した。結果を表2に示す。
作製したヘアキャッチャーおよび排水部材について、浴室の洗い場床に設けられた排水口に取り付けた。そして、通常の入浴を4週間行った後、ヘアキャッチャーおよび排水部材の表面を目視にて観察した。下記の基準で評価した。結果を表2に示す。
・残水について
○:残水無し
×:残水あり
・防汚性について
○:汚れの付着無し
△:微量の汚れの付着あり
×:多量の汚れの付着あり
(ヘアキャッチャー)
ポリアセタール樹脂100gを200℃で加熱溶融した。これに、表3に示す量の抗菌防カビ剤Aと、抗菌防カビ剤Bと、抗菌剤Aとをコンパウンドし、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状のヘアキャッチャーを得た。
ポリプロピレン樹脂70gとガラスファイバー30gとを180℃で加熱溶融した。これに、表3に示す量の反応性シリコーンと、非反応性シリコーンオイルとをコンパウンドし、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状の排水部材を得た。
(ヘアキャッチャー)
ポリアセタール樹脂100gを200℃で加熱溶融し、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状のヘアキャッチャーを得た。
ポリプロピレン樹脂70gとガラスファイバー30gとを180℃で加熱溶融し、ペレットを作製した。この作製したペレットを200℃で射出成形し、所望の形状の排水部材を得た。
作製したヘアキャッチャーおよび排水部材について、上述と同様の方法により静的接触角を測定した。結果を表4に示す。
作製したヘアキャッチャーおよび排水部材について、洗面化粧台のボウルに設けられた排水口に取り付けた。そして、定期的に汚水を定量流し、2週間後の、ヘアキャッチャーおよび排水部材の表面を目視にて観察した。下記の基準で評価した。結果を表4に示す。
・防汚性について
○:汚れの付着無し
×:多量の汚れの付着あり
112:排水口蓋
113:空間
114:排水口
115:表面
118:段部
200:ヘアキャッチャー
300:排水部材
301:連通水路
310:フランジ部
400:排水管
1000:排水口構造
Claims (8)
- 排水口と、
複数の孔を有し、前記排水口に着脱可能なように設けられるヘアキャッチャーと、
前記排水口に装着される排水部材と、を有する排水口構造において、
前記ヘアキャッチャーは、抗菌剤または抗菌防カビ剤を含む樹脂で構成された樹脂部材であり、
前記ヘアキャッチャーの静的接触角は、100°以下であり、かつ前記排水部材の静的接触角よりも低い、排水口構造。 - 前記排水部材の静的接触角は、100°より大きい、請求項1に記載の排水口構造。
- 前記ヘアキャッチャーは、撥水性材料を含まない、請求項1または2に記載の排水口構造。
- 前記排水部材は、抗菌剤または抗菌防カビ剤を含む樹脂で構成された樹脂部材である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排水口構造。
- 前記排水部材は、前記撥水性材料を含む、請求項4に記載の排水口構造。
- 前記撥水性材料は、フッ素系材料またはシリコーン系材料である、請求項3〜5のいずれか1項に記載の排水口構造。
- 前記撥水性材料は、シリコーン系材料であり、
前記シリコーン系材料は、シリコーンオイルである、請求項6に記載の排水口構造。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の排水口構造を有する、水まわり機器。
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