JP2018140682A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】3つの原動機のうちの少なくとも1つが作動した場合に、当該作動による残る原動機の連れ回りを防止可能な車両を提供すること。【解決手段】車両は、第1原動機と、第2原動機と、第3原動機とを備える。第1原動機及び第2原動機は、第1原動機と第2原動機の間の動力伝達経路が、第1断接部により接続及び遮断可能に配置され、第2原動機及び第3原動機は、第2原動機と第3原動機の間の動力伝達経路が、第2断接部により接続及び遮断可能に配置され、第3原動機及び第1原動機は、第3原動機と第1原動機の間の動力伝達経路が、第1断接部の接続及び第2断接部の接続により接続可能に、かつ、第1断接部及び第2断接部の少なくとも何れか一方の遮断により遮断可能に配置される。第3原動機は、車両の被駆動部に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、3つの原動機を備える車両に関する。
特許文献1には、エンジンと、モータと、ジェネレーターとを備えるハイブリッド車両用駆動装置が記載されている。当該ハイブリッド車両用駆動装置は、それぞれ平行に配置されたエンジン軸と、ジェネレーター軸と、アイドラー軸とを備え、ジェネレーター軸は少なくとも内周軸と該内周軸に相対回転可能に取り付けられた中空の外周軸とを備える。エンジンのクランク軸に接続されたエンジン軸は、ジェネレーター駆動ギヤを介してジェネレーターをその軸線上に備えたジェネレーター軸の内周軸に接続される。また、モータをその軸線上に備えたジェネレーター軸の外周軸はモータ駆動力伝達ギヤを介してアイドラー軸に接続され、エンジン軸とアイドラー軸はエンジン駆動力伝達ギヤを介して接続される。アイドラー軸とデファレンシャル装置はファイナルギヤを介して接続され、デファレンシャル装置はデフ軸を介して駆動輪に接続されている。また、エンジン軸には、エンジン駆動力伝達ギヤを介してエンジン軸とアイドラー軸間の動力伝達を接続又は開放するクラッチが設けられている。
国際公開第2009/128288号 特開2005−178479号公報
上記説明した特許文献1に記載のハイブリッド車両用駆動装置は、エンジンのクランク軸に接続されたエンジン軸が、ジェネレーター駆動ギヤを介してジェネレーターをその軸線上に備えたジェネレーター軸の内周軸に接続されているため、エンジンとジェネレーターが常にギヤで噛合した構成を有する。このため、ジェネレーターがモータのアシストを行う際には、ジェネレーターの回転によって常にエンジンが連れ回る。このため、ジェネレーターがモータをアシストする際、ジェネレーターはエンジンの連れ回り分を含めた出力を発生する必要がある。その結果、ジェネレーターによる消費エネルギーは増大する。
本発明の目的は、3つの原動機のうちの少なくとも1つが作動した場合に、当該作動による残る原動機の連れ回りを防止可能な車両を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
第1原動機(例えば、後述の実施形態でのエンジンENG)と、第2原動機(例えば、後述の実施形態での第2モータジェネレータMG2)と、第3原動機(例えば、後述の実施形態での第1モータジェネレータMG1)と、を備える車両であって、
前記第1原動機及び前記第2原動機は、前記第1原動機と前記第2原動機の間の動力伝達経路が、第1断接部(例えば、後述の実施形態でのクラッチCL1)により接続及び遮断可能に配置され、
前記第2原動機及び前記第3原動機は、前記第2原動機と前記第3原動機の間の動力伝達経路が、第2断接部(例えば、後述の実施形態でのクラッチCL2)により接続及び遮断可能に配置され、
前記第3原動機及び前記第1原動機は、前記第3原動機と前記第1原動機の間の動力伝達経路が、前記第1断接部の接続及び前記第2断接部の接続により接続可能に、かつ、前記第1断接部及び前記第2断接部の少なくとも何れか一方の遮断により遮断可能に配置され、
前記第3原動機は、前記車両の被駆動部に接続される、車両を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1原動機は内燃機関であり、
前記第2原動機及び前記第3原動機は回転電機であり、
前記第2原動機は、前記第3原動機よりも高回転側に、高効率な運転点の領域を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第1断接部及び前記第2断接部を開放した状態での前記第3原動機の動力による走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第3原動機が回生を行う。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
所定値未満での走行速度で走行中に前記車両に減速要求が発生した場合、前記第1断接部及び前記第2断接部の断接状態によらず前記第3原動機のみが回生を行う。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1断接部を締結しかつ前記第2断接部を開放した状態で、前記第2原動機が前記第1原動機によって駆動され、前記第3原動機の動力によって所定値以上での走行速度で走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第2断接部の前記第3原動機側の回転数と前記第2原動機側の回転数との差の絶対値がしきい値以上のときは、前記第3原動機が回生を行う。
請求項6に記載の発明は、請求項2から5のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1断接部を締結しかつ前記第2断接部を開放した状態で、前記第2原動機が前記第1原動機によって駆動され、前記第3原動機の動力によって所定値以上での走行速度で走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第2断接部の前記第3原動機側の回転数と前記第2原動機側の回転数との差の絶対値がしきい値未満のときは、前記第1断接部を開放しかつ前記第2断接部を締結した上で、前記第2原動機が回生を行う。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6のいずれか1項に記載の発明において、
前記第2断接部を締結した状態で所定値以上での走行速度で走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第2原動機が回生を行う。
請求項1の発明によれば、第1原動機と第2原動機の間の動力伝達経路が第1断接部によって接続及び遮断可能であるため、第2原動機の作動時に第1断接部を開放することによって、第2原動機の回転による第1原動機の連れ回りを防止できる。したがって、第2原動機の駆動効率が向上する。また、第2原動機が回転電機である場合、当該第2原動機の回生効率が向上する。
請求項2の発明によれば、第2原動機は高回転側に高効率な運転点の領域を有し、一方、第3原動機は低回転側に高効率な運転点の領域を有するため、回転電機の予定される作動回転数に応じて第2原動機又は第3原動機を選択できる。なお、第2原動機又は第3原動機の選択は、第1断接部及び第2断接部の開放又は締結によって行われる。
請求項3の発明では、第1断接部及び第2断接部の断接状態を変えずに第3原動機が回生を行う。減速回生時に予定される回転数が高い場合は第2原動機の方が高効率での回生が可能であるが、第2原動機が回生を行うためには第2断接部を締結する必要があり、第2断接部を締結するためには、第2原動機を駆動して第2断接部における回転数合わせを行う必要がある。このように、第2原動機の回生は高効率であるものの、第2原動機が回生を開始するまでのエネルギー損失等の観点に基づけば、低効率ではあっても第3原動機が回生する方が好ましい。したがって、第1断接部及び第2断接部を開放した状態で回生を行う回転電機を、第1断接部及び第2断接部の断接状態を変えずに行うことができる第3原動機とすることによって、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
請求項4の発明では、減速要求が発生したときの車速が所定値未満であれば、第3原動機のみが回生を行う。車速が所定値未満であるときの減速回生時に予定される回転電機の回転数は低いため、低回転側に高効率な運転点の領域を有する第3原動機が回生を行うことによって、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
第2断接部を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速が所定値以上である場合には、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2原動機での回生が好ましく、第2原動機が回生を行うためには少なくとも第2断接部を締結する必要がある。しかし、第2断接部の両端の回転数差の絶対値がしきい値以上であると、第2断接部を締結する際に生じるエネルギー損失が大きい。このため、請求項5の発明では、第2断接部を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速が所定値以上の場合であっても、第2断接部の両端の回転数差の絶対値がしきい値以上であれば、第1断接部及び第2断接部の断接状態を変えずに、低回転側に高効率な運転点の領域を有する第3原動機が回生を行う。その結果、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
第2断接部を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速が所定値以上である場合には、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2原動機での回生が好ましく、第2原動機が回生を行うためには少なくとも第2断接部を締結する必要がある。また、第2断接部の両端の回転数差の絶対値がしきい値未満であれば、第2断接部を締結する際に生じるエネルギー損失は小さい。このため、請求項6の発明では、第2断接部を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速が所定値以上の場合に、第2断接部の両端の回転数差の絶対値がしきい値未満であれば、第1断接部を開放しかつ第2断接部を締結した上で、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2原動機が回生を行う。その結果、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
請求項7の発明では、第2断接部を締結した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速が所定値以上であれば、第2原動機が回生を行う。車速が所定値以上であるときの減速回生時に予定される回転電機の回転数は高いため、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2原動機が回生を行うことによって、減速時に得られる回生エネルギー量の増大が見込まれる。また、上記第2原動機の回生は、第1断接部及び第2断接部の断接状態の変更を伴わずに可能であり、第2原動機が回生を行うにあたりエネルギー損失は発生しないため、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
シリーズ方式とパラレル方式とを切り換え可能なHEV(車両)の内部構成を示すブロック図である。 第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータの各運転領域を示す図である。 図1に示した車両を構成する車両用駆動装置の概略構成図である。 第1モータジェネレータでのEV走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 シリーズ走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 第2モータジェネレータでのEV走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータでのEV走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 エンジン走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 車両の状態に応じた制動制御を行うECUの処理の流れを示すフローチャートである。 車両の状態に応じた制動制御を行うECUの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)は、モータジェネレータ及びエンジンを備え、車両の走行状態に応じてモータジェネレータ及び/又はエンジンの動力によって走行する。HEVには、大きく分けてシリーズ方式とパラレル方式の2種類がある。シリーズ方式のHEVは、モータジェネレータの動力によって走行する。エンジンは主に発電のために用いられ、エンジンの動力によって別のモータジェネレータで発電された電力はバッテリに充電されるか、モータジェネレータに供給される。一方、パラレル方式のHEVは、モータジェネレータ及びエンジンの何れか一方又は双方の動力によって走行する。また、これら両方式を切り換え可能なHEVも知られている。この種のHEVでは、走行状態に応じてクラッチを開放又は締結する(断接する)ことによって、動力の伝達系統をシリーズ方式及びパラレル方式の何れかの構成に切り替える。
図1は、シリーズ方式とパラレル方式とを切り換え可能なHEVの内部構成を示すブロック図である。図1に示すHEV(以下、単に「車両」という。)は、エンジン(内燃機関)ENGと、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2と、ロックアップクラッチ(以下、単に「クラッチ」という)CL1,CL2と、バッテリBATと、車速センサー101と、回転数センサー103,104と、VCU(Voltage Control Unit)105と、第1インバータINV1と、第2インバータINV2と、ECU(Electronic Control Unit)107とを備える。なお、図1中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線の矢印は制御信号又は検出信号を示す。
エンジンENGは、クラッチCL1が締結され、クラッチCL2が開放された状態では、第2モータジェネレータMG2を発電機として駆動する。また、エンジンENGは、クラッチCL1及びクラッチCL2が共に締結されると、車両が走行するための動力を出力し、当該動力は、クラッチCL1、クラッチCL2、ディファレンシャルギヤD及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。
第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2は、回転電機である。
第2モータジェネレータMG2は、エンジンENGの動力によって駆動され、電力を発生する。また、第2モータジェネレータMG2は、バッテリBATからの電力供給によって、車両が走行するための動力を出力する。第2モータジェネレータMG2で発生したトルクは、クラッチCL2、ディファレンシャルギヤD及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。さらに、第2モータジェネレータMG2は、車両の制動時には発電機として動作し得る。
第1モータジェネレータMG1は、バッテリBAT及び第2モータジェネレータMG2の少なくとも一方からの電力供給によって電動機として動作し、車両が走行するための動力を発生する。第1モータジェネレータMG1で発生したトルクは、ディファレンシャルギヤD及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。また、第1モータジェネレータMG1は、車両の制動時には発電機として動作し得る。
なお、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2の比較においては、第1モータジェネレータMG1は低回転域で効率良く作動し、第2モータジェネレータMG2は高回転域で効率良く作動する。図2は、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の各運転領域を示す図である。図2に示すように、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2は、力行駆動時及び回生動作時の双方において、高効率な運転点の領域がそれぞれ異なる。このため、電動機として駆動される場合も発電機として動作する場合も、第1モータジェネレータMG1は低回転で作動されることが好ましく、第2モータジェネレータMG2は高回転で作動されることが好ましい。
クラッチCL1は、ECU107からの指示に応じた開放又は締結によって、エンジンENGと第2モータジェネレータMG2の間の動力伝達経路を接続又は遮断する。クラッチCL1が締結状態であれば、エンジンENGが出力した動力によって第2モータジェネレータMG2が発電機として動作する。また、車両の制動時にクラッチCL1が開放状態であれば、発電機として動作する第2モータジェネレータMG2の負荷が低減される。
クラッチCL2は、ECU107からの指示に応じた開放又は締結によって、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2の間の動力伝達経路を接続又は遮断する。クラッチCL2が締結状態であれば、エンジンENG又は第2モータジェネレータMG2が出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達される。また、車両の制動時にクラッチCL2が締結状態であれば、第2モータジェネレータMG2が発電機として動作し得る。
バッテリBATは、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。バッテリBATが出力する電力は、VCU105、第1インバータINV1及び第2インバータINV2を介して、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の少なくとも一方に送られる。また、バッテリBATには、車両の制動時に第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が発電機として動作した際に得られた回生電力が充電される。
車速センサー101は、車両の走行速度(車速VP)を検出する。車速センサー101によって検出された車速VPを示す信号は、ECU107に送られる。
回転数センサー103は、クラッチCL2の第1モータジェネレータMG1側に接続された軸37の回転数を検出する。回転数センサー104は、クラッチCL2の第2モータジェネレータMG2側に接続された入力軸21の回転数を検出する。回転数センサー103,104が検出した回転数を示す信号は、ECU107に送られる。
VCU105は、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が電動機として動作する際のバッテリBATの出力電圧を昇圧する。また、VCU105は、車両の制動時に第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が発電して直流に変換された回生電力をバッテリBATに充電する場合に、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2の出力電圧を降圧する。さらに、VCU105は、エンジンENGの駆動によって第2モータジェネレータMG2が発電して直流に変換された電力を降圧する。VCU105によって降圧された電力は、バッテリBATに充電される。
第1インバータINV1は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を第1モータジェネレータMG1に供給する。また、第1インバータINV1は、車両の制動時に第1モータジェネレータMG1が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
第2インバータINV2は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を第2モータジェネレータMG2に供給する。また、第2インバータINV2は、エンジンENGの駆動によって第2モータジェネレータMG2が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。さらに、第2インバータINV2は、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
ECU107は、車両の状態に応じて、第1インバータINV1、第2インバータINV2及びVCU105、並びに、クラッチCL1,CL2の断接制御を行うことで、車両の状態に応じた制動制御を行う。ECU107による制御の詳細については後述する。
(車両用駆動装置の概略構成)
次に、図1に示したエンジンENG、第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2及びクラッチCL1,CL2によって構成される車両用駆動装置の構成について、図3を参照して詳細に説明する。図3は、図1に示した車両を構成する車両用駆動装置の概略構成図である。
図3に示す車両用駆動装置10は、エンジンENGと、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2と、クラッチCL1,CL2と、ダンパ13と、変速機構Tとを備え、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とが、同一直線状に回転軸線を有するようにそれぞれ配置される。
変速機構Tでは、エンジンENGのエンジン出力軸12と同一直線状に配置されエンジン出力軸12に接続される入力軸21と、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とに接続されるモータジェネレータ軸23と、ディファレンシャルギヤDに接続される出力軸25とが、平行に配置される。モータジェネレータ軸23は、第1モータジェネレータMG1に直結される第1入出力軸29と、第2モータジェネレータMG2に直結される第2入出力軸27とから構成され、第1入出力軸29は第2入出力軸27を内部に相対回転可能に挿通する。
エンジン出力軸12と入力軸21との間には、クラッチCL1が設けられており、クラッチCL1を締結することで、エンジンENGの動力が入力軸21に入力される一方、入力軸21の回転によりエンジンENGを始動することもできる。また、クラッチCL1を開放することで、入力軸21の回転によるエンジンENGの連れ周りが防止される。なお、入力軸21上に設けられたダンパ13は、エンジンENGの動力が入力軸21に入力する際のショックを低減する作用を果たす。
入力軸21には、第1駆動ギヤ32と第2駆動ギヤ42とがエンジンENG側から第1モータジェネレータMG1側に向かってこの順に取り付けられており、さらに第1駆動ギヤ32と第2駆動ギヤ42との間にクラッチCL2が設けられている。クラッチCL2を開放又は締結することで、第1駆動ギヤ32と第2駆動ギヤ42とは遮断状態又は締結状態となる。
モータジェネレータ軸23の第2入出力軸27には、入力軸21に設けられた第1駆動ギヤ32と噛み合う第1従動ギヤ34が設けられている。したがって、クラッチCL1を締結しクラッチCL2を開放することで、入力軸21に接続されるエンジンENGと第2入出力軸27に接続される第2モータジェネレータMG2とが動力伝達可能に接続され、エンジンENGの動力により第2モータジェネレータMG2で発電することができる。なお、第1駆動ギヤ32に対し、第1従動ギヤ34が小径に構成されており、入力軸21の回転が増速されて第2入出力軸27に伝達される。
出力軸25には、入力軸21に設けられた第2駆動ギヤ42と噛み合う第2従動ギヤ54と、ディファレンシャルギヤDに接続される出力ギヤ56とが、第1モータジェネレータMG1側から駆動輪DW側に向かってこの順に取り付けられている。したがって、クラッチCL1を締結するとともにクラッチCL2を締結することで、入力軸21に接続されるエンジンENGとディファレンシャルギヤDに接続される駆動輪DWが動力伝達可能に接続され、エンジンENGの動力が、クラッチCL1、入力軸21、クラッチCL2、第2駆動ギヤ42、第2従動ギヤ54、出力軸25、出力ギヤ56、ディファレンシャルギヤD及び駆動軸9を介して駆動輪DWに伝達される動力伝達経路が確立され、この動力伝達経路を介してエンジン走行を行うことができる。なお、このとき、上記したように、入力軸21に接続されるエンジンENGと第2入出力軸27に接続される第2モータジェネレータMG2とが動力伝達可能に接続されるので、エンジンENGの動力により第2モータジェネレータMG2で発電することもできる。
また、クラッチCL1を開放するとともにクラッチCL2を締結することで、ディファレンシャルギヤDに接続される駆動輪DWと第2入出力軸27に接続される第2モータジェネレータMG2が動力伝達可能に接続され、第2モータジェネレータMG2の動力が、第2入出力軸27、第1従動ギヤ34、第1駆動ギヤ32、クラッチCL2(入力軸21)、第2駆動ギヤ42、第2従動ギヤ54、出力軸25、出力ギヤ56、ディファレンシャルギヤD及び駆動軸9を介して駆動輪DWに伝達される動力伝達経路が確立され、この動力伝達経路を介して第2モータジェネレータMG2でEV走行(MG2_EV走行)を行うことができる。このとき、上記したように、クラッチCL1を開放することで、入力軸21の回転によるエンジンENGの連れ周りが防止される。逆に、駆動輪DWの動力も、駆動軸9、ディファレンシャルギヤD、出力ギヤ56、出力軸25、第2従動ギヤ54、第2駆動ギヤ42、クラッチCL2(入力軸21)、第1駆動ギヤ32、第1従動ギヤ34及び第2入出力軸27を介して第2モータジェネレータMG2に伝達されるので、第2モータジェネレータMG2でエネルギー回生を行うことができる。このときも、上記したように、クラッチCL1を開放することで、入力軸21の回転によるエンジンENGの連れ周りが防止される。
モータジェネレータ軸23の第1入出力軸29には、第1モータジェネレータMG1と反対側に、第3駆動ギヤ52が一体回転可能に取り付けられている。第3駆動ギヤ52は、出力軸25に取り付けられた第2従動ギヤ54と噛み合う。したがって、第1入出力軸29に接続される第1モータジェネレータMG1とディファレンシャルギヤDに接続される駆動輪DWが動力伝達可能に接続され、第1モータジェネレータMG1の動力が、第3駆動ギヤ52、第2従動ギヤ54、出力軸25、出力ギヤ56、ディファレンシャルギヤD及び駆動軸9を介して駆動輪DWに伝達される動力伝達経路が確立され、この動力伝達経路を介して第1モータジェネレータMG1でEV走行(MG1_EV走行)を行うことができる。逆に、駆動輪DWの動力も、駆動軸9、ディファレンシャルギヤD、出力ギヤ56、出力軸25、第2従動ギヤ54、第3駆動ギヤ52及び第1入出力軸29を介して第1モータジェネレータMG1に伝達されるので、第1モータジェネレータMG1でエネルギー回生を行うことができる。
(車両の走行モード)
上記説明した車両用駆動装置10を有する図1に示した車両は、典型的に以下の走行モードを有している。
[MG1_EV走行モード]
図4は、第1モータジェネレータMG1を駆動源としたEV走行モード(MG1_EV走行モード)に設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。MG1_EV走行モードに設定された車両では、図4に示すように、クラッチCL1,CL2は共に開放され、エンジンENGは停止している。車両は、加速走行時には、バッテリBATからの電力供給によって駆動する第1モータジェネレータMG1の動力によって走行する。
減速走行時には、車速VPの大きさによらず、第1モータジェネレータMG1が発電機として作動し回生を行うことによって制動力が得られる。したがって、MG1_EV走行モードでの走行時に減速操作がされた際には、クラッチCL1,CL2の断接状態を変えることなく、第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われる。なお、本実施形態での「減速操作」には、運転者がブレーキペダルを踏む操作だけでなく、踏んでいたアクセルペダルを離すといった操作も含まれる。
[シリーズ走行モード]
図5は、シリーズ走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。シリーズ走行モードに設定された車両では、図5に示すように、原則、クラッチCL1は締結され、クラッチCL2は開放される。車両は、加速走行時には、アクセルペダル開度(AP開度)及び車速等に基づく要求駆動力を第1モータジェネレータMG1が出力可能な電力を供給するべく、バッテリBATからの電力供給と共に、エンジンENGの運転によって第2モータジェネレータMG2が発電した電力が供給される第1モータジェネレータMG1の動力によって走行する。
減速走行時には、車速VPの大きさ及びクラッチCL2両端の軸の回転数差の絶対値(|ΔN|)の大きさに応じて、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が発電機として作動し回生を行うことによって制動力が得られる。すなわち、シリーズ走行モードでの走行時に減速操作がされると、このときの車速VPが所定値th未満の場合は、クラッチCL1,CL2の断接状態を変えることなく、低回転域で効率良く動作する第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われ、車速VPが所定値th以上の場合は、クラッチCL2両端の軸の回転数差の絶対値(|ΔN|)に応じて、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2の減速回生が行われる。なお、所定値thは、図2に示した第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2の各高効率域の中間に位置する回転数に応じた車両の走行速度である。
シリーズ走行モードでの走行時に減速操作がされた際の車速VPが所定値th以上の場合、クラッチCL2両端の軸(第2駆動ギヤ42が取り付けられた第1モータジェネレータMG1側の軸37と、第2モータジェネレータMG2側の入力軸21)の回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth未満であれば、クラッチCL1を開放し、かつ、クラッチCL2を締結して、高回転域で効率良く動作する第2モータジェネレータMG2の減速回生が行われ、上記回転数差(|ΔN|)がしきい値dth以上であれば、クラッチCL1,CL2の断接状態を変えることなく第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われる。なお、シリーズ走行モードで所定値th以上の車速VPでの走行時に減速操作がされた直後の上記回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth以上であっても、第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われたことによって上記回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth未満となれば、その時点でクラッチCL1を開放し、かつ、クラッチCL2を締結して、第2モータジェネレータMG2の減速回生を行っても良い。
[MG2_EV走行モード]
図6は、第2モータジェネレータMG2を駆動源としたEV走行モード(MG2_EV走行モード)に設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。MG2_EV走行モードに設定された車両では、図6に示すように、原則、クラッチCL1は開放され、かつ、クラッチCL2は締結される。車両は、加速走行時には、バッテリBATからの電力供給によって駆動する第2モータジェネレータMG2の動力によって走行する。なお、MG2_EV走行モードでの走行時、第1モータジェネレータMG1の回転子は、第2モータジェネレータMG2の駆動と共に連れ回される。但し、ECU107は、第1モータジェネレータMG1が無負荷状態となるようゼロトルク制御を行う。
減速走行時には、車速VPの大きさに応じて、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が発電機として作動し回生を行うことによって制動力が得られる。すなわち、MG2_EV走行モードでの走行時に減速操作がされると、このときの車速VPが所定値th未満の場合は、クラッチCL2を開放して、低回転域で効率良く動作する第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われ、車速VPが所定値th以上の場合は、クラッチCL1,CL2の断接状態を変えることなく、高回転域で効率良く動作する第2モータジェネレータMG2の減速回生が行われる。
[2MG_EV走行モード]
図7は、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2を駆動源としたEV走行モード(2MG_EV走行モード)に設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。2MG_EV走行モードに設定された車両では、図7に示すように、原則、クラッチCL1は開放され、クラッチCL2は締結される。車両は、加速走行時には、バッテリBATからの電力供給によって駆動する第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の各動力によって走行する。
減速走行時には、車速VPの大きさに応じて、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が発電機として作動し回生を行うことによって制動力が得られる。すなわち、2MG_EV走行モードでの走行時に減速操作がされると、このときの車速VPが所定値th未満の場合は、クラッチCL2を開放して、低回転域で効率良く動作する第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われ、車速VPが所定値th以上の場合は、クラッチCL1,CL2の断接状態を変えることなく、高回転域で効率良く動作する第2モータジェネレータMG2の減速回生が行われる。
[エンジン走行モード]
図8は、エンジン走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。エンジン走行モードに設定された車両では、図8に示すように、原則、クラッチCL1,CL2は共に締結される。車両は、加速走行時には、エンジンENGが出力した動力によって走行する。なお、エンジン走行モードでの走行時、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の各回転子は、エンジンENGの駆動と共に連れ回される。但し、ECU107は、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2がそれぞれ無負荷状態となるようゼロトルク制御を行う。
減速走行時には、車速VPの大きさに応じて、第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2が発電機として作動し回生を行うことによって制動力が得られる。すなわち、エンジン走行モードでの走行時に減速操作がされると、このときの車速VPが所定値th未満の場合は、クラッチCL2を開放して、低回転域で効率良く動作する第1モータジェネレータMG1の減速回生が行われ、車速VPが所定値th以上の場合は、クラッチCL1を開放して、高回転域で効率良く動作する第2モータジェネレータMG2の減速回生が行われる。
(車両制動時の制御)
図9及び図10は、車両の状態に応じた制動制御を行うECU107の処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、ECU107は、ブレーキペダルが踏まれる又は踏まれていたアクセルペダルが離されるといった減速操作による減速要求の有無を判別し(ステップS101)、減速要求がある場合はステップS103に進む。ステップS103では、ECU107は、車速VPが所定値th未満(VP<th)であるか否かを判別し、VP<thであればステップS105に進み、VP≧thであれば図10に示すステップS121に進む。
ステップS105では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがMG1_EV走行モードであるか否かを判断し、MG1_EV走行モードであればステップS107に進み、MG1_EV走行モードでなければステップS109に進む。ステップS107では、ECU107は、第1モータジェネレータMG1が発電機として作動するよう制御し、第1モータジェネレータMG1は減速回生を行う。
ステップS109では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがシリーズ走行モードであるか否かを判断し、シリーズ走行モードであればステップS107に進み、シリーズ走行モードでなければステップS111に進む。ステップS111では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがMG2_EV走行モード又は2MG_EV走行モードであるか否かを判断し、MG2_EV走行モード又は2MG_EV走行モードであればステップS113に進み、MG2_EV走行モード又は2MG_EV走行モードでなければステップS115に進む。
ステップS113では、ECU107は、クラッチCL2を開放するよう制御し、ステップS107に進む。ステップS115では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがエンジン走行モードであるか否かを判断し、エンジン走行モードであればステップS107に進む。
図10に示すステップS121では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがMG1_EV走行モードであるか否かを判断し、MG1_EV走行モードであれば図9に示すステップS107に進み、MG1_EV走行モードでなければステップS123に進む。ステップS123では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがシリーズ走行モードであるか否かを判断し、シリーズ走行モードであればステップS125に進み、シリーズ走行モードでなければステップS135に進む。
ステップS125では、ECU107は、回転数N1と回転数N2の差分の絶対値(|ΔN|)がしきい値dthが未満(|ΔN|<dth)であるか否かを判断し、|ΔN|<dthであればステップS127に進み、|ΔN|≧dthであればステップS125に戻る。ステップS127では、ECU107は、クラッチCL2を締結し、クラッチCL1を開放するよう制御し、ステップS141に進む。
ステップS135では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがMG2_EV走行モード又は2MG_EV走行モードであるか否かを判断し、MG2_EV走行モード又は2MG_EV走行モードであればステップS141に進み、MG2_EV走行モード又は2MG_EV走行モードでなければステップS137に進む。ステップS137では、ECU107は、車両に設定されている走行モードがエンジン走行モードであるか否かを判断し、エンジン走行モードであればステップS139に進む。ステップS139では、ECU107は、クラッチCL1を開放するよう制御し、ステップS141に進む。
ステップS141では、ECU107は、第2モータジェネレータMG2が発電機として作動するよう制御し、第2モータジェネレータMG2は減速回生を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、エンジンENGと第2モータジェネレータMG2の間の動力伝達経路がクラッチCL1によって接続及び遮断可能であるため、第2モータジェネレータMG2の作動時にクラッチCL1を開放することによって、第2モータジェネレータMG2の回転によるエンジンENGの連れ回りを防止できる。したがって、第2モータジェネレータMG2の駆動効率が向上する。また、第2モータジェネレータMG2の回生効率が向上する。
また、第2モータジェネレータMG2は高回転側に高効率な運転点の領域を有し、一方、第1モータジェネレータMG1は低回転側に高効率な運転点の領域を有するため、予定される作動回転数に応じて第1モータジェネレータMG1又は第2モータジェネレータMG2を選択できる。なお、第2モータジェネレータMG2又は第1モータジェネレータMG1の選択は、クラッチCL1及びクラッチCL2の開放又は締結によって行われる。
また、本実施形態の車両では、MG1_EV走行モード時には、クラッチCL1及びクラッチCL2の断接状態を変えずに第1モータジェネレータMG1が回生を行う。減速回生時に予定される回転数が高い場合は第2モータジェネレータMG2の方が高効率での回生が可能であるが、第2モータジェネレータMG2が回生を行うためにはクラッチCL2を締結する必要があり、クラッチCL2を締結するためには、第2モータジェネレータMG2を駆動してクラッチCL2における回転数合わせを行う必要がある。このように、第2モータジェネレータMG2の回生は高効率であるものの、第2モータジェネレータMG2が回生を開始するまでのエネルギー損失等の観点に基づけば、低効率ではあっても第1モータジェネレータMG1が回生する方が好ましい。したがって、MG1_EV走行モード時には回生を行う回転電機を、クラッチCL1及びクラッチCL2の断接状態を変えずに行うことができる第1モータジェネレータMG1とすることによって、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
また、本実施形態の車両では、減速要求が発生したときの車速VPが所定値th未満であれば、走行モードにかかわらず、第1モータジェネレータMG1のみが回生を行う。車速VPが所定値th未満であるときの減速回生時に予定される回転電機の回転数は低いため、低回転側に高効率な運転点の領域を有する第1モータジェネレータMG1が回生を行うことによって、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
また、クラッチCL2を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速VPが所定値th以上である場合には、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2モータジェネレータMG2での回生が好ましく、第2モータジェネレータMG2が回生を行うためには少なくともクラッチCL2を締結する必要がある。しかし、クラッチCL2の両端の回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth以上であると、クラッチCL2を締結する際に生じるエネルギー損失が大きい。このため、本実施形態の車両では、クラッチCL2を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速VPが所定値th以上の場合であっても、クラッチCL2の両端の回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth以上であれば、クラッチCL1及びクラッチCL2の断接状態を変えずに、低回転側に高効率な運転点の領域を有する第1モータジェネレータMG1が回生を行う。その結果、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
また、クラッチCL2を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速VPが所定値th以上である場合には、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2モータジェネレータMG2での回生が好ましく、第2モータジェネレータMG2が回生を行うためには少なくともクラッチCL2を締結する必要がある。また、クラッチCL2の両端の回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth未満であれば、クラッチCL2を締結する際に生じるエネルギー損失は小さい。このため、本実施形態の車両では、クラッチCL2を開放した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速VPが所定値th以上の場合に、クラッチCL2の両端の回転数差の絶対値(|ΔN|)がしきい値dth未満であれば、クラッチCL1を開放しかつクラッチCL2を締結した上で、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2モータジェネレータMG2が回生を行う。その結果、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
また、本実施形態の車両では、クラッチCL2を締結した状態で走行中に減速要求が発生したときの車速VPが所定値th以上であれば、第2モータジェネレータMG2が回生を行う。車速VPが所定値th以上であるときの減速回生時に予定される回転電機の回転数は高いため、高回転側に高効率な運転点の領域を有する第2モータジェネレータMG2が回生を行うことによって、減速時に得られる回生エネルギー量の増大が見込まれる。また、第2モータジェネレータMG2の回生は、クラッチCL1及びクラッチCL2の断接状態の変更を伴わずに可能であり、第2モータジェネレータMG2が回生を行うにあたりエネルギー損失は発生しないため、減速時に得られるエネルギー回復量の増大が見込まれる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
10 車両用駆動装置
101 車速センサー
103,104 回転数センサー
105 VCU
107 ECU
12 エンジン出力軸
13 ダンパ
21 入力軸
23 モータジェネレータ軸
25 出力軸
27 第2入出力軸
29 第1入出力軸
32 第1駆動ギヤ
34 第1従動ギヤ
42 第2駆動ギヤ
52 第3駆動ギヤ
54 第2従動ギヤ
56 出力ギヤ
9 駆動軸
BAT バッテリ
CL1,CL2 ロックアップクラッチ
D ディファレンシャルギヤ
DW 駆動輪
ENG エンジン
INV1 第1インバータ
INV2 第2インバータ
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ
T 変速機構

Claims (7)

  1. 第1原動機と、第2原動機と、第3原動機と、を備える車両であって、
    前記第1原動機及び前記第2原動機は、前記第1原動機と前記第2原動機の間の動力伝達経路が、第1断接部により接続及び遮断可能に配置され、
    前記第2原動機及び前記第3原動機は、前記第2原動機と前記第3原動機の間の動力伝達経路が、第2断接部により接続及び遮断可能に配置され、
    前記第3原動機及び前記第1原動機は、前記第3原動機と前記第1原動機の間の動力伝達経路が、前記第1断接部の接続及び前記第2断接部の接続により接続可能に、かつ、前記第1断接部及び前記第2断接部の少なくとも何れか一方の遮断により遮断可能に配置され、
    前記第3原動機は、前記車両の被駆動部に接続される、車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記第1原動機は内燃機関であり、
    前記第2原動機及び前記第3原動機は回転電機であり、
    前記第2原動機は、前記第3原動機よりも高回転側に、高効率な運転点の領域を備える、車両。
  3. 請求項2に記載の車両であって、
    前記第1断接部及び前記第2断接部を開放した状態での前記第3原動機の動力による走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第3原動機が回生を行う、車両。
  4. 請求項2又は3に記載の車両であって、
    所定値未満での走行速度で走行中に前記車両に減速要求が発生した場合、前記第1断接部及び前記第2断接部の断接状態によらず前記第3原動機のみが回生を行う、車両。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第1断接部を締結しかつ前記第2断接部を開放した状態で、前記第2原動機が前記第1原動機によって駆動され、前記第3原動機の動力によって所定値以上での走行速度で走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第2断接部の前記第3原動機側の回転数と前記第2原動機側の回転数との差の絶対値がしきい値以上のときは、前記第3原動機が回生を行う、車両。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第1断接部を締結しかつ前記第2断接部を開放した状態で、前記第2原動機が前記第1原動機によって駆動され、前記第3原動機の動力によって所定値以上での走行速度で走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第2断接部の前記第3原動機側の回転数と前記第2原動機側の回転数との差の絶対値がしきい値未満のときは、前記第1断接部を開放しかつ前記第2断接部を締結した上で、前記第2原動機が回生を行う、車両。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記第2断接部を締結した状態で所定値以上での走行速度で走行中に、前記車両に減速要求が発生した場合、前記第2原動機が回生を行う、車両。
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