JP2018140023A - 放射線断層撮影装置およびプログラム - Google Patents

放射線断層撮影装置およびプログラム Download PDF

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Yasuhiro Imai
靖浩 今井
新法 魏
Xinfa Wei
新法 魏
萩原 明
Akira Hagiwara
明 萩原
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Abstract

【課題】チルト機構を設けなくても高品質なチルト画像を生成する技術を提供する。【解決手段】被検体に、所定のチルト角を有するスライス面を設定する設定部70と、チルト画像の画素を再構成するために必要な投影データを含む複数の投影データセットを特定するデータセット特定部72と、前記複数の投影データセットの各々から、前記画素を再構成するために必要な投影データを選択する投影データ選択部73と、投影データ選択部73により選択された一連の投影データをスライス面に逆投影し、前記画素を生成する画素生成手段であって、前記一連の投影データをスライス面に逆投影する際に、前記一連の投影データの各々を重み付けする画素生成手段とを有するCT装置である。【選択図】図2

Description

本発明は、チルト画像を取得する放射線断層撮影装置、および当該放射線断層撮影装置に適用されるプログラムに関する。
従来、X線CT装置による撮影法の一つとして、ガントリ(gantry)をそのチルト機構により傾けてスキャン(scan)を行い、スライス面(slice)面が所定のチルト角で傾いているチルト画像を得る方法が知られている(特許文献1,要約等参照)。
例えば、被検体の頭部を撮影する場合、診断に適したチルト画像が得られるようにガントリを傾けてスキャンを行う。
特開2005−296469号公報
ところが、ガントリにチルト機構を設けると、ガントリがチルトできるように、チルトする方向に余分なスペース(space)を確保する必要があり、省スペース化を図ることができないという問題がある。また、ガントリのチルト機構は、構造が複雑な上に、重い筐体を安定に支持できるようにするため、剛性を上げる必要がある。
したがって、ガントリにチルト機構を設けずにチルト画像を再構成することが可能なX線CT装置の要望が高まっている。
チルト機構を設けずにチルト画像を生成する方法としては、例えば、図37に示すように、撮影部位を横切る複数のアキシャル画像AX1〜AX5を生成し、複数のアキシャル画像をリフォーマットし、得られたリフォーマット画像に基づいてスライス面SLのチルト画像を生成する方法が知られている。
しかし、この方法では、複数のアキシャル画像(例えば、隣接するアキシャル画像)や複数の画素(例えば、隣接する画素)を用いた補間処理を行い、チルト画像を作成しなければならないことがある。したがって、チルト画像の画素の分解能が低下したり、エイリアシングなどのアーチファクトが生じることがある。
したがって、チルト機構を設けずに高品質なチルト画像を生成する技術が望まれている。
本発明の第1の観点の発明は、
被検体のチルト画像を得るための放射線断層撮影装置であって、
前記被検体に放射線を照射する放射線源と、
放射線を検出し、検出された放射線に応じた投影データを生成するデータ生成手段と、
前記放射線源および前記データ生成手段を回転させる回転手段と、
前記回転手段の回転角ごとに、複数の投影データを含む投影データセットが収集されるように、前記放射線源、前記データ生成手段、および前記回転手段を制御する制御手段と、
前記被検体に、所定のチルト角を有するスライス面を設定する設定手段と、
前記チルト画像の画素を再構成するために必要な投影データを含む複数の投影データセットを特定するデータセット特定手段と、
前記複数の投影データセットの各々から、前記画素を再構成するために必要な投影データを選択する投影データ選択手段と、
前記投影データ選択手段により選択された一連の投影データを、前記スライス面に逆投影し、前記画素を生成する画素生成手段であって、前記一連の投影データを前記スライス面に逆投影する際に、前記一連の投影データの各々を重み付けする画素生成手段と、
を有する放射線断層撮影装置である。
本発明の第2の観点の発明は、
被検体のチルト画像を得るための放射線断層撮影装置であって、
前記被検体に、所定のチルト角を有するスライス面を設定する設定手段と、
前記スライス面内の点ごとに、前記点を横切るノンチルト画像を再構成する再構成手段と、
ノンチルト画像ごとに、前記ノンチルト画像に含まれる複数の画素の中から、前記点に対応する画素を特定する画素特定手段と、
前記スライス面のチルト画像が生成されるように、前記ノンチルト画像ごとに特定された画素を配列する配列手段と、
を有する、放射線断層撮影装置である。
本発明の第3の観点の発明は、
コンピュータを、第1の観点又は第2の観点に記載の放射線断層撮影装置における各手段として機能させるためのプログラムである。
放射線断層撮影装置にチルト機構を設けなくても高品質なチルト画像を得ることができる。
第1の形態に係るX線CT装置1のハードウェアの構成を概略的に示す図である。 第1の形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図である。 スカウト画像を示す図である。 画像の再構成範囲TRを表す図である。 再構成される位置を示す図である。 1枚のスライス面SLを示す図である。 スキャンの説明図である。 1ビューの説明図である。 1000ビューの説明図である。 2000ビューの説明図である。 チルト画像の生成方法のフローを示す図である。 画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットの特定方法の一例の説明図である。 投影データセットの中から選択された投影データを示す図である。 選択されたビューを示す図である。 重みの計算方法の一例の説明図である。 重み付けの説明図である。 画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットの特定方法の一例の説明図である。 投影データセットの中から選択された投影データを示す図である。 選択されたビューを示す図である。 重みの計算方法の説明図である。 重み付けの説明図である。 画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットの特定方法の一例の説明図である。 投影データセットの中から選択された投影データを示す図である。 選択されたビューを示す図である。 重みの計算方法の説明図である。 重み付けの説明図である。 チルト画像TMを概略的に示す図である。 ヘッドファントムの画像の比較結果を示す図である。 別のヘッドファントムの画像の比較結果を示す図である。 第2の形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図である。 スライス面SLの点aに対応する画素Qaを示す図である。 スライス面SLの点bに対応する画素Qbを示す図である。 スライス面SLの点cに対応する画素Qcを示す図である。 スライス面SLの点dに対応する画素Qdを示す図である。 スライス面SLの点eに対応する画素Qeを示す図である。 アキシャル画像ごとに特定された画素を配列することにより得られたチルト画像TMを概略的に示す図である。 撮影部位を横切る複数のアキシャル画像AX1〜AX5を概略的に示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(第1の形態)
図1は、第1の形態に係るX線CT装置1のハードウェアの構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、ガントリ2は、X線管21、アパーチャ(aperture)22、コリメータ装置(collimator device)23、X線検出器24、データ収集部(data acquisition system)25、回転部26、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、回転駆動装置29、制御部30を有している。
回転部26は回転可能に支持されている。X線管21、アパーチャ22、コリメータ装置23、X線検出器24、およびデータ収集部25は、回転部26に搭載されている。
X線管21及びX線検出器24は、被検体5が載置される撮影空間、すなわちガントリ2の空洞部2Bを挟んで互いに対向して配置されている。
アパーチャ22は、X線管21と空洞部2Bとの間に配置されている。アパーチャ22は、X線管21のX線焦点からX線検出器24に向けて放射されるX線をファンビーム(fan beam)やコーンビーム(cone beam)に成形する。
コリメータ装置23は、空洞部2BとX線検出器24との間に配置されている。コリメータ装置23は、X線検出器24に入射する散乱線を除去する。
X線検出器24は、X線管21から放射される扇状のX線ビームの広がり方向および厚み方向に、2次元的に配列された複数のX線検出素子を有している。各X線検出素子は、空洞部2Bに配された被検体5の透過X線をそれぞれ検出し、その強度に応じた電気信号を出力する。
データ収集部25は、X線検出器24の各X線検出素子から出力される電気信号を受信し、投影データ(X線データ)に変換して収集する。尚、X線検出器24およびデータ収集部25を合わせたものは、本発明におけるデータ生成手段の一例である。
撮影テーブル4は、クレードル(cradle)41および駆動装置42を有している。被検体5は、クレードル41の上に載置される。駆動装置42は、クレードル41がy方向に昇降するようにクレードル41を駆動し、更に、クレードル41がz方向に移動するように、クレードル41を駆動する。
高電圧電源27は、X線管21に高電圧及び電流を供給する。
アパーチャ駆動装置28はアパーチャ22を駆動しその開口を変形させる。
回転駆動装置29は回転部26を回転駆動する。
ガントリ・テーブル制御部30は、ガントリ2内の各装置・各部、および駆動装置42等を制御する。尚、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、回転駆動装置29、駆動装置42、およびガントリ・テーブル制御部30を合わせたものは、本発明における制御手段の一例である。
操作コンソール6は、操作者9からの各種操作を受け付ける。操作コンソール6は、入力装置61、表示装置62、記憶装置63、及び演算処理装置64を有している。本例では、操作コンソール6は、コンピュータ(computer)により構成されている。
なお、ここでは、図1に示すように、被検体5の体軸方向、すなわち撮影テーブル4による被検体5の搬送方向をz方向とする。また、鉛直方向をy方向、y方向およびz方向に直交する水平方向をx方向とする。
図2は、第1の形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図(block diagram)である。
第1の形態に係るX線CT装置の操作コンソール6は、上記機能を実現させるための機能ブロックとして、設定部70、決定部71、データセット特定部72、投影データ選択部73、ビュー選択部74、計算部75、および再構成部76などを有している。
設定部70は、入力装置61から入力された信号に基づいて、再構成範囲を設定する。また、設定部70は、チルト角αを有する(チルト角αだけ傾いた)スライス面を設定する。
決定部71は、再構成される画素を決定する。
データセット特定部72は、画素の再構成に必要な投影データを含む投影データセットを特定する。
投影データ選択部73は、投影データセットから、決定部71により決定された画素を再構成するために必要な投影データを選択する。
ビュー選択部74は、投影データの重みwを計算するための基準となるビューを選択する。
計算部75は、投影データを重み付けするための重みwを計算する。
再構成部76は、重みwを用いてスライス面の画像を再構成する。
尚、設定部70は、本発明における設定手段の一例である。データセット特定部72は、本発明におけるデータセット特定手段の一例である。投影データ選択部73は、本発明における投影データ選択手段の一例である。ビュー選択部74は、本発明におけるビュー選択手段の一例である。計算部75は、本発明における計算手段の一例である。再構成部76は、本発明における画素生成手段の一例である。
操作コンソール6は、演算処理装置64が所定のプログラム(program)を実行することにより各機能ブロックとして機能する。所定のプログラムは、記憶装置63に記憶されている。
尚、プログラムは、操作コンソール6に外部接続された記憶装置又は記憶媒体90(図1参照)に記憶されていてもよく、記憶装置63と記憶装置又は記憶媒体90とに振り分けて記憶されていてもよい。操作コンソール6の各部の機能の詳細は、X線CT装置における処理の流れを説明する際に併せて説明する。
CT装置は、上記のように構成されている。第1の形態では、CT装置により収集された投影データに基づいて、高品質なチルト画像を取得することができる。以下、第1の形態のチルト画像の生成方法について説明する。
先ず、被検体5の頭部に対してスカウトスキャンを実行する。これにより、図3に示すような頭部5aのスカウト画像91が取得される。
スカウト画像91を取得した後、ユーザは、入力装置61を操作し、チルト画像のチルト角αの値を表す信号と、再構成範囲を表す信号を入力する。ここで、チルト角とは、チルト画像のスライス面とxy平面とがなす角度である。また、画像再構成範囲とは、上記チルト角αによるチルト画像を再構成する範囲であり、チルト画像のスライス面軸方向における範囲で表す。設定部70(図2参照)は、入力装置61から入力された信号に基づいて、再構成範囲を設定する。
図4は、画像の再構成範囲TRを表す図である。
再構成範囲TRは、脳を含むように設定される。再構成範囲TRの両端は、チルト角αだけ傾くように設定される。チルト角αは、例えば、α=30°である。
そして、再構成するチルト画像の枚数もしくはスライス厚が設定されると、チルト画像が再構成される各位置が図5で示す破線のように表示される。再構成範囲TRは、典型的には、複数枚のスライス面を含むものである。しかし、以下では、説明の便宜上、図6に示すように、再構成範囲TRは1枚のスライス面SLのみを含むものとして説明を続ける。
スライス面SLを設定した後、スライス面SLのチルト画像を生成するためのスキャンが実行される。
図7は、スキャンの説明図である。
図7には、xy面内におけるスライス面SLとX線管との位置関係が概略的に示されている。
スキャン中、撮影部位はz方向に移動する。したがって、撮影部位に設定されたスライス面SLは、スキャン中に、X線管に対してz方向に移動する。尚、実際には、X線管のz方向における位置は固定されており、スライス面SLがz方向に移動するが、図7では、説明の便宜上、スライス面SLの位置を固定し、スライス面SLに対するX線管のz方向における位置を変化させることにより、スライス面SLとX線管との位置関係が示されている。
第1の形態では、説明の便宜上、1ビュー〜2000ビューの間に、スライス面SLのチルト画像を再構成するために必要なデータが収集されるものとする。図7では、1ビュー〜2000ビューのうち、代表して、1ビュー、100ビュー、200ビュー、500ビュー、700ビュー、1000ビュー、1200ビュー、1500ビュー、1700ビュー、および2000ビューが示されている。
図8は、1ビューの説明図である。1ビューでは、X線管のビュー角θは、θ=θである。例えば、θ=1°である。
θ=θのデータを収集した後、ビュー角をθ=θからΔθだけ変更し、2ビューのデータを収集する。例えば、Δθ=0.36°である。
以下同様に、ビュー角をΔθだけ変更し、ビュー角をΔθだけ変更するたびに、対応するビューのデータを収集する。
図9は、1000ビューの説明図である。1000ビューでは、X線管のビュー角θは、θ=θ1000である。例えば、θ1000=360°である。
θ=θ1000のデータを収集した後、以下同様に、ビュー角をθ=θ1000からΔθだけ変更し、2000ビューのデータが収集されるまで、ビュー角をΔθづつ変更し、ビュー角をΔθだけ変更するたびに、対応するビューのデータを収集する。
図10は、2000ビューの説明図である。2000ビューでは、X線管のビュー角θは、θ=θ2000である。例えば、θ2000=720°(360°)である。2000ビューの投影データが収集されたら、チルト画像の再構成に必要なデータの収集が完了する。
第1の形態では、1ビュー〜2000ビューの投影データに基づいて、スライス面SLのチルト画像を生成する。以下、スライス面SLのチルト画像の生成方法について説明する。尚、以下では、説明の便宜上、スライス面SLの3点a、b、およびcに着目し、チルト画像を生成する方法について説明する。
図11は、チルト画像の生成方法のフローを示す図である。
ステップS1では、決定部71(図2参照)が、チルト画像TMが有する複数の画素のうち、再構成される画素を決定する。ここでは、決定部71は、スライス面SLの点aに対応する画素Qa(図27参照)を、再構成される画素として決定する。再構成する画素Qaを決定した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、データセット特定部72(図2参照)が、スキャンにより収集された複数の投影データセットの中から、画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットを特定する(図12参照)。
図12は、画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットの特定方法の一例の説明図である。
データセット特定部72は、先ず、図12に示すように、1ビュー〜2000ビューの中から、画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集される複数のビューVaを特定する。
複数のビューVaは、スライス面SLの点a(画素Qaに対応する点)の位置、クレードルの移動速度、およびガントリの回転部の回転速度などに基づいて特定することができる。第1の形態では、1ビュー〜1000ビューの間に、点aに対応する画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集されたとする。したがって、データセット特定部72は、1ビュー〜1000ビューを、画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集された複数のビューVaとして特定する。図12では、画像Qaの再構成に必要な複数のビューVaが実線で示されており、画像Qaの再構成には無関係のビューは点線で示されている。
図12では、複数のビューVaのうち、代表して、1ビュー、200ビュー、500ビュー、700ビュー、および1000ビューにおいて収集された投影データセットが概略的に示されている。1ビューでは、投影データセットDが収集され、200ビューでは、投影データセットD200が収集される。同様に、500ビュー、700ビュー、および1000ビューでは、それぞれ、投影データセットD500、D700、およびD1000が収集されている。
したがって、データセット特定部72は、複数のビューVaにより収集された投影データセットD〜D1000を、画素Qaを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットとして特定することができる。
投影データセットD〜D1000を特定した後、ステップS3に進む。
ステップS3では、投影データ選択部73(図2参照)が、ステップS2で特定された投影データセットD〜D1000(図12参照)の各々から、スライス面の点aに対応する画素Qaを再構成するために必要な投影データを選択する。
図13は、投影データセットの中から選択された投影データを示す図である。
図13を参照すると、1ビューでは、投影データセットDの中から、点aに対応する画素Qaを再構成するために必要な投影データとして、投影データaが選択されている。また、200ビューでは、投影データセットD200の中から、点aに対応する画素Qaを再構成するために必要な投影データとして、投影データa200が選択されている。同様に、500ビュー、700ビュー、および1000ビューでは、それぞれ、投影データa500、投影データa700、投影データa1000が選択されている。このようにして、スライス面の点aに対応する画素Qaを再構成するために必要な一連の投影データa〜a1000が選択される。
一連の投影データa〜a1000を選択した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、ビュー選択部74(図2参照)は、1ビュー〜1000ビューの中から、後述する重みwを計算するときの基準となるビューを選択する。ここでは、yz面内において、点aが、X線管の焦点と検出器の中心点とを結ぶ線Laに重なった時点のビュー(センタービュー)を、重みを計算するときの基準となるビューとして選択する。図14に選択されたビューを示す。ここでは、点aが線Laに重なった場合、500ビューの投影データが収集されていることがわかる。したがって、ビュー選択部74は、1ビュー〜1000ビューの中から、重みを計算するときの基準となるビューとして、500ビューを選択する。500ビューを選択した後、ステップS5に進む。
ステップS5では、計算部75(図2参照)は、500ビューを基準にして、ステップS3で選択された投影データを重み付けするための重みを計算する。以下に、図15を参照しながら、重みの計算方法の一例について説明する。
計算部75は、点aを通る経路上においてX線の照射方向が180度ずれている一対の投影データが収集されるビューを選択する。図15では、一対の投影データが収集されるビューとして、200ビューと700ビューが選択された例が示されている。
計算部75は、200ビューの投影データの収集時における点aの位置z200と、700ビューの投影データの収集時における点aの位置z700とを求める。
次に、計算部75は、500ビュー(センタービュー)の投影データの収集時における点aの位置z500と、200ビューの投影データの収集時における点aの位置z200との間の距離r=r200を求める。更に、計算部75は、位置z500と、700ビューの投影データの収集時における点aの位置z700との間の距離r=r700を求める。
次に、計算部75は、距離rを用いたヘリカルウエイトによって、200ビューにおける投影データa200の重みwと、700ビューにおける投影データa700の重みwを計算する。ここでは、r=r200およびr=r700であるので、計算部75は、距離r200およびr700に基づいて、投影データa200の重みw=wa200と、投影データa700の重みw=wa700を計算する。
重みwa200およびwa700を計算した後、1ビュー〜1000ビューの中から、他の一対の投影データを選択し、一対の投影データごとに、同様の方法で、各ビューにおける投影データの重みwを計算する。そして、1ビュー〜1000ビューの中から選択された全ての一対の投影データに対して重みwを計算した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、再構成部76(図2参照)は、計算された重みwを用いて、ステップS3で選択された投影データa〜a1000を3D逆投影(3D Back Projection)する。再構成部76は、例えば、投影データa200およびa700を重み付けする場合、図16に示すように、投影データa200およびa700を、それぞれ重みwa200およびwa700で重み付けする。その他の投影データについても、3D逆投影する際に、ステップS5で求めた重みwで重み付ける。これにより、図27に示すように、チルト角αだけ傾いたチルト画像TMの画素Qa(スライス面SLの点aに対応する画素)を再構成することができる。
次に、スライス面SLの点bに対応する画素Qbを再構成する方法について説明する。
画素Qbの再構成の説明に当たっては、画素Qaと同様に、図11のフローを参照しながら説明する。
ステップS1では、決定部71が、スライス面SLの点bに対応する画素Qb(図27参照)を、再構成される画素として決定する。再構成する画素Qbを決定した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、データセット特定部72が、スキャンにより収集された複数の投影データセットの中から、画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットを特定する。
図17は、画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットの特定方法の一例の説明図である。
データセット特定部72は、先ず、図17に示すように、1ビュー〜2000ビューの中から、画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集される複数のビューVbを特定する。
複数のビューVbは、スライス面SLの点b(画素Qbに対応する点)の位置、クレードルの移動速度、および回転部の回転速度などに基づいて特定することができる。第1の形態では、500ビュー〜1500ビューの間に、点bに対応する画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集されたとする。したがって、データセット特定部72は、500ビュー〜1500ビューを、画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集された複数のビューVbとして特定する。図17では、画像Qbの再構成に必要な複数のビューVbが実線で示されており、画像Qbの再構成には無関係のビューは点線で示されている。
図17は、複数のビューVbのうち、代表して、500ビュー、700ビュー、1000ビュー、1200ビュー、および1500ビューにおいて収集された投影データセットが概略的に示されている。500ビューでは、投影データセットD500が収集され、700ビューでは、投影データセットD700が収集される。同様に、1000ビュー、1200ビュー、1500ビューでは、それぞれ、投影データセットD1000、D1200、およびD1500が収集されている。
したがって、データセット特定部72は、複数のビューVbにより収集された投影データセットD500〜D1500を、画素Qbを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットとして特定することができる。
投影データセットD500〜D1500を特定した後、ステップS3に進む。
ステップS3では、投影データ選択部73が、ステップS2で特定された投影データセットD500〜D1500(図17参照)の各々から、スライス面の点bに対応する画素Qbを再構成するために必要な投影データを選択する。
図18は、投影データセットの中から選択された投影データを示す図である。
図18を参照すると、500ビューでは、投影データセットD500の中から、点bに対応する画素を再構成するために必要な投影データとして、投影データb500が選択されている。同様に、700ビュー、1000ビュー、1200ビュー、および1500ビューでは、それぞれ、投影データb700、投影データb1000、投影データb1200、および投影データb1500が選択されている。このようにして、スライス面の点bに対応する画素Qbを再構成するために必要な一連の投影データb500〜b1500が選択される。
一連の投影データb500〜b1500を選択した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、ビュー選択部74は、500ビュー〜1500ビューの中から、重みwを計算するときの基準となるビューを選択する。ここでは、yz面内において、点bが、X線管の焦点と検出器の中心点とを結ぶ線Lbに重なった時点のビュー(センタービュー)を、重みを計算するときの基準となるビューとして選択する。図19に選択されたビューを示す。ここでは、点bが線Lbに重なった場合、1000ビューの投影データが収集されていることがわかる。したがって、ビュー選択部74は、500ビュー〜1500ビューの中から、重みを計算するときの基準となるビューとして、1000ビューを選択する。1000ビューを選択した後、ステップS5に進む。
ステップS5では、計算部75は、1000ビューを基準にして、ステップS3で選択された投影データを重み付けするための重みを計算する。以下に、図20を参照しながら、重みの計算方法について説明する。
計算部75は、点bを通る経路上においてX線の照射方向が180度ずれている一対の投影データが収集されるビューを選択する。図20では、一対の投影データが収集されるビューとして、700ビューと1200ビューが選択された例が示されている。
計算部75は、700ビューの投影データの収集時における点bの位置z700と、1200ビューの投影データの収集時における点bの位置z1200とを求める。
次に、計算部75は、1000ビュー(センタービュー)の投影データの収集時における点bの位置z1000と、700ビューの投影データの収集時の点bの位置z700との間の距離r=r700を求める。更に、計算部75は、位置z1000と、1200ビューの投影データの収集時の点bの位置z1200との間の距離r=r1200を求める。
次に、計算部75は、距離r700およびr1200に基づいて、700ビューにおける投影データb700の重みw=wb700と、1200ビューにおける投影データb1200の重みw=wb1200を計算する。
重みwb700およびwb1200を計算した後、500ビュー〜1500ビューの中から、他の一対の投影データを選択し、一対の投影データごとに、同様の方法で、各ビューにおける投影データの重みを計算する。そして、500ビュー〜1500ビューの中から選択された全ての一対の投影データに対して重みを計算した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、再構成部76は、計算した重みwを用いて、ステップS3で選択された投影データb500〜b1200を3D逆投影する。再構成部76は、例えば、投影データb700およびb1200を重み付けする場合、図21に示すように、投影データb700およびb1200を、それぞれ重みwb700およびwb1200で重み付けする。その他の投影データについても、3D逆投影する際に、ステップS5で求めた重みwで重み付ける。これにより、図27に示すように、チルト角αだけ傾いたチルト画像TMの画素Qb(スライス面SLの点bに対応する画素)を再構成することができる。
次に、スライス面SLの点cに対応する画素Qcを再構成する方法について説明する。
画素Qcの再構成の説明に当たっては、画素Qcと同様に、図11のフローを参照しながら説明する。
ステップS1では、決定部71が、スライス面SLの点cに対応する画素Qc(図27参照)を、再構成される画素として決定する。再構成する画素Qcを決定した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、データセット特定部72は、スキャンにより収集された複数の投影データセットの中から、画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットを特定する。
図22は、画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットの特定方法の一例の説明図である。
データセット特定部72は、先ず、図22に示すように、1ビュー〜2000ビューの中から、画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集される複数のビューVcを特定する。
複数のビューVcは、スライス面SLの点c(画素Qcに対応する点)の位置、クレードルの移動速度、および回転部の回転速度などに基づいて特定することができる。第1の形態では、1000ビュー〜2000ビューの間に、点cに対応する画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集されたとする。したがって、データセット特定部72は、1000ビュー〜2000ビューを、画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットが収集された複数のビューVcとして特定する。図22では、画像Qbの再構成に必要な複数のビューVcが実線で示されており、画像Qcの再構成には無関係のビューは点線で示されている。
図22は、複数のビューVcのうち、代表して、1000ビュー、1200ビュー、1500ビュー、1700ビュー、および2000ビューにおいて収集された投影データセットが概略的に示されている。1000ビューでは、投影データセットD1000が収集され、1200ビューでは、投影データセットD1200が収集される。同様に、1500ビュー、1700ビュー、2000ビューでは、それぞれ、投影データセットD1500、D1700、およびD2000が収集されている。
したがって、データセット特定部72は、複数のビューVcにより収集された投影データセットD1000〜D2000を、画素Qcを再構成するために必要な投影データを含む投影データセットとして特定することができる。
投影データセットD1000〜D2000を特定した後、ステップS3に進む。
ステップS3では、投影データ選択部73が、ステップS2で特定された投影データセットD1000〜D2000(図22参照)の各々から、スライス面の点cに対応する画素Qcを再構成するために必要な投影データを選択する。
図23は、投影データセットの中から選択された投影データを示す図である。
図23を参照すると1000ビューでは、投影データセットD1000の中から、点cに対応する画素を再構成するために必要な投影データとして、投影データc1000が選択されている。同様に、1200ビュー、1500ビュー、1700ビュー、および2000ビューでは、それぞれ、投影データc1200、投影データc1500、投影データc1700、および投影データc2000が選択されている。このようにして、スライス面の点cに対応する画素Qcを再構成するために必要な一連の投影データc1000〜c2000が選択される。
一連の投影データc1000〜c2000を選択した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、ビュー選択部74は、1000ビュー〜2000ビューの中から、重みを計算するときの基準となるビューを選択する。ここでは、yz面内において、点cが、X線管の焦点と検出器の中心点とを結ぶ線Lcに重なった時点のビュー(センタービュー)を、重みを計算するときの基準となるビューとして選択する。図24に選択されたビューを示す。ここでは、点cが線Lcに重なった場合、1500ビューの投影データが収集されていることがわかる。したがって、ビュー選択部74は、1000ビュー〜2000ビューの中から、重みを計算するときの基準となるビューとして、1500ビューを選択する。1500ビューを選択した後、ステップS5に進む。
ステップS5では、計算部75は、1500ビューを基準にして、ステップS3で選択された投影データを重み付けするための重みを計算する。以下に、図25を参照しながら、重みの計算方法について説明する。
計算部75は、点cを通る経路上においてX線の照射方向が180度ずれている一対の投影データが収集されるビューを選択する。図25では、一対の投影データが収集されるビューとして、1200ビューと1700ビューが選択された例が示されている。
計算部75は、1200ビューの投影データの収集時における点cの位置z1200と、1700ビューの投影データの収集時における点cの位置z1700とを求める。
次に、計算部75は、1500ビュー(センタービュー)の投影データの収集時における点bの位置z1500と、1200ビューの投影データの収集時の点bの位置z1200との間の距離r=r1200を求める。更に、計算部75は、位置z1500と、1700ビューの投影データの収集時の点cの位置z1700との間の距離r=r1700を求める。
次に、計算部75は、距離r1200およびr1700に基づいて、1200ビューにおける投影データc1200の重みw=wc1200と、1700ビューにおける投影データc1700の重みw=wc1700を計算する。
重みwc1200およびwc1700を計算した後、1000ビュー〜2000ビューの中から、他の一対の投影データを選択し、一対の投影データごとに、同様の方法で、各ビューにおける投影データの重みを計算する。そして、1000ビュー〜2000ビューの中から選択された全ての一対の投影データに対して重みを計算した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、再構成部76は、計算した重みwを用いて、ステップS3で選択された投影データc1000〜c2000を3D逆投影する。再構成部76は、例えば、投影データc1200およびc1700を重み付けする場合、図26に示すように、投影データc1200およびc1700を、それぞれ重みwc1200およびwc1700で重み付けする。その他の投影データについても、3D逆投影する際に、ステップS5で求めた重みwで重み付ける。これにより、図27に示すように、チルト角αだけ傾いたチルト画像TMの画素Qb(スライス面SLの点bに対応する画素)を再構成することができる。
このようにして、点a、点b、および点cに対応する画素を再構成することができる。
尚、これまでは、点a、点b、および点cに対応する画素を再構成する方法について説明したが、点a、点b、および点c以外の点の画素についても、図11のフローに従って再構成することができる。したがって、スライス面SLのチルト画像TM(図27参照)を生成することができる。
第1の形態では、各画素を再構成する場合、画像再構成に必要な一連の投影データを特定する(例えば、点aに対応する画素Qaを再構成する場合は、一連の投影データa〜a1000が特定される)。一連の投影データを特定した後、センタービューを基準にしてビューごとに重みwを計算する。そして、一連の投影データをスライス面に逆投影するときに、投影データを重みwで重み付けする。したがって、アキシャル画像を再構成し、隣接するアキシャル画像間で画素の補正処理をする必要が無いので、高品質なチルト画像TMを生成することができる。
第1の形態では、チルト画像TMの画素ごとに、重みを計算するためのビュー(センタービュー)を求め、センタービューを基準にして一対の投影データを特定し、投影データの重みwを計算している。したがって、チルト画像TMの画素ごとにセンタービューが特定されるので、投影データごとに最適な重み付けをすることができる。このため、複数の画像や複数の画素を用いた補間処理を行わなくても、高品質なチルト画像を取得することができる。
第1の形態では、距離rに基づいて重みを計算するヘリカルウエイトを用いて重みwを計算している。しかし、ビューのコーン(Cone)角に基づいて重みを計算するアルファウエイトを用いて重みwを計算してもよい。
第1の形態では、センタービューを基準にして重みwを計算している。しかし、センタービューとは別のビューを基準にして重みwを計算してもよい。
尚、第1の形態では、頭部のチルト画像を取得する例について説明されている。しかし、本発明は、頭部のチルト画像を取得する例に限定されることはなく、任意の撮影部のチルト画像を取得する場合に適用することができる。
上記のように、第1の形態では、高品質なチルト画像を得ることができる。このことを検証するため、第1の形態の方法を用いて得られたチルト画像と、リフォーマット画像を生成する方法を用いて得られたチルト画像とを比較した。以下に、比較結果について説明する。
図28及び図29は比較結果を示す図である。
図28は、ヘッドファントムのチルト画像を示す図である。図28(a)は第1の形態の方法を用いて得られたチルト画像であり、図28(b)は、アキシャル画像を生成した後にリフォーマットを行い、得られたリフォーマット画像に基づいて生成されたチルト画像である。
図28(a)のチルト画像は、図28(b)のチルト画像よりも高い解像度を有している。例えば、領域Rを比較すると、図28(a)のチルト画像が、図28(b)のチルト画像よりも解像度が高いことがわかる。
図29は、図28とは別のヘッドファントムのチルト画像を示す図である。図29(a)は第1の形態の方法を用いて得られたチルト画像であり、図29(b)は、アキシャル画像を生成した後にリフォーマットを行い、得られたリフォーマット画像に基づいて生成されたチルト画像である。
図29(a)のチルト画像は、図29(b)のチルト画像よりも高い解像度を有している。例えば、領域Rを比較すると、図29(a)のチルト画像が、図29(b)のチルト画像よりも解像度が高いことがわかる。
(第2の形態)
第2の形態のCT装置は、第1の形態のCT装置と比較すると、操作コンソールの機能ブロックが異なるが、ハードウェア構成は同じである。したがって、第2の形態のCT装置の説明に当たっては、ハードウェア構成の説明は省略し、操作コンソールの機能ブロックについて説明する。
図30は、第2の形態に係るX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図である。
第2の形態に係るX線CT装置の操作コンソール6は、機能ブロックとして、設定部80、再構成部81、画素特定部82、および配列部83などを有している。
設定部80は、第1の形態における設定部70と同様に、再構成範囲や、チルト角αを有するスライス面を設定する。
再構成部81は、スライス面SLの画素に対応する点を横切るアキシャル画像を再構成する。
画素特定部82は、アキシャル画像ごとに、アキシャル画像に含まれる複数の画素の中から、スライス面SLの各点に対応するチルト画像TMの画素を特定する。
配列部83は、チルト画像が生成されるように、アキシャル画像ごとに特定された画素を配列する。
尚、設定部80は、本発明における設定手段の一例である。再構成部81は、本発明における再構成手段の一例である。画素特定部82は、本発明における画素特定手段の一例である。配列部83は、本発明における配列手段の一例である。
以下、第2の形態におけるチルト画像の生成方法について、図31〜図36を参照しながら説明する。
先ず、再構成部81は、図31に示すように、点aを通りxy面に平行なアキシャル画像AX10を生成する。アキシャル画像AX10を生成した後、画素特定部82は、アキシャル画像AX10に含まれる画素の中から、スライス面SLの点aに対応する画素Qaを特定する。
次に、再構成部81は、図32に示すように、点bを通りxy面に平行なアキシャル画像AX20を生成する。アキシャル画像AX20を生成した後、画素特定部82は、アキシャル画像AX20に含まれる画素の中から、スライス面SLの点bに対応する画素Qbを特定する。
次に、再構成部81は、図33に示すように、点cを通りxy面に平行なアキシャル画像AX30を生成する。アキシャル画像AX30を生成した後、画素特定部82は、アキシャル画像AX30に含まれる画素の中から、スライス面SLの点cに対応する画素Qcを特定する。
以下同様に、再構成部81は、スライス面の各点を通りxy面に平行なアキシャル画像を生成する。アキシャル画像が生成されたら、画素特定部82は、アキシャル画像の中から、スライス面SLの点に対応する画素を特定する。図34は、アキシャル画像AX40の画素Qdが、スライス面SLの点dに対応する画素として特定された様子を示す図であり、図35は、アキシャル画像AX50の画素Qeが、スライス面SLの点eに対応する画素として特定された様子を示す図である。
図31〜図35では、スライス面SLの点a〜eに対応する画素を特定する例について説明されているが、その他の点に対応する画素についても、同様の方法で特定する。
したがって、各アキシャル画像の中から、スライス面SLの各点に対応する画素を特定することができる。
画素を特定した後、配列部83は、スライス面SLのチルト画像が生成されるように、アキシャル画像ごとに特定した画素を配列する。図36は、アキシャル画像ごとに特定された画素を配列することにより得られたチルト画像TMを概略的に示す図である。図36では、説明の便宜上、スライス面SLの点a〜eに対応する画素Qa、Qb、Qc,Qc、およびQeのみが示されている。
第2の形態では、スライス面の点a〜eの各々を基準にしてアキシャル画像AX10〜AX50を生成している。したがって、複数の画像や複数の画素を用いた補間処理を行わなくてもチルト画像の画素を生成することができるので、チルト画像の画質を向上させることができる。
尚、第2の形態では、アキシャル画像に基づいてチルト画像を生成している。しかし、アキシャル画像とは別のノンチルト画像(例えば、サジタル画像)に基づいて、チルト画像を生成してもよい。
第1および第2の形態では、撮影する部位は頭部である。しかし、本発明は、撮影部位は頭部に限定されることはなく、頭部以外の部位(例えば、胴部)の撮影にも適用することができる。
また、第1および第2の形態ではX線CT装置について説明されている。しかし、本発明は、X線以外の放射線、例えばガンマ線を用いる断層撮影装置にも適用可能である。
1 X線CT装置
2 ガントリ
2B 空洞部
4 撮影テーブル
5 被検体
6 操作コンソール
21 X線管
22 アパーチャ
23 コリメータ装置
24 X線検出器
25 データ収集部
26 回転部
27 高電圧電源
28 アパーチャ駆動装置
29 回転駆動装置
30 制御部
41 クレードル
42 駆動装置
61 入力装置
62 表示装置
63 記憶装置
64 演算処理装置
70、80 設定部
71 決定部
72 データセット特定部
73 投影データ選択部
74 ビュー選択部
75 計算部
76、81 再構成部
82 画素特定部
83 配列部
90 記憶媒体

Claims (7)

  1. 被検体のチルト画像を得るための放射線断層撮影装置であって、
    前記被検体に放射線を照射する放射線源と、
    放射線を検出し、検出された放射線に応じた投影データを生成するデータ生成手段と、
    前記放射線源および前記データ生成手段を回転させる回転手段と、
    前記回転手段の回転角ごとに、複数の投影データを含む投影データセットが収集されるように、前記放射線源、前記データ生成手段、および前記回転手段を制御する制御手段と、
    前記被検体に、所定のチルト角を有するスライス面を設定する設定手段と、
    前記チルト画像の画素を再構成するために必要な投影データを含む複数の投影データセットを特定するデータセット特定手段と、
    前記複数の投影データセットの各々から、前記画素を再構成するために必要な投影データを選択する投影データ選択手段と、
    前記投影データ選択手段により選択された一連の投影データを、前記スライス面に逆投影し、前記画素を生成する画素生成手段であって、前記一連の投影データを前記スライス面に逆投影する際に、前記一連の投影データの各々を重み付けする画素生成手段と、
    を有する放射線断層撮影装置。
  2. 前記複数の投影データセットを収集するための複数のビューの中から、投影データを重み付けするための重みを計算するための基準となる第1のビューを選択するビュー選択手段を有する、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  3. 前記一連の投影データの各々を重み付けするための重みを計算する計算手段を有する、請求項2に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 前記スライス面は、前記画素に対応する点を含み、
    前記計算手段は、
    前記選択手段により選択された一連の投影データの中から、前記スライス面内の前記点を通る経路上において放射線の照射方向が180度ずれている一対の投影データを選択し、前記一対の投影データの各々の投影データの重みを計算する、請求項3に記載の放射線断層撮影装置。
  5. 前記計算手段は、
    ビューのコーン角に基づいて前記一連の投影データの各々の重みを計算する、請求項3に記載の放射線断層撮影装置。
  6. 被検体のチルト画像を得るための放射線断層撮影装置であって、
    前記被検体に、所定のチルト角を有するスライス面を設定する設定手段と、
    前記スライス面内の点ごとに、前記点を横切るノンチルト画像を再構成する再構成手段と、
    ノンチルト画像ごとに、前記ノンチルト画像に含まれる複数の画素の中から、前記点に対応する画素を特定する画素特定手段と、
    前記スライス面のチルト画像が生成されるように、前記ノンチルト画像ごとに特定された画素を配列する配列手段と、
    を有する、放射線断層撮影装置。
  7. コンピュータを、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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